説明

配管抵抗装置

【課題】流体搬送管路における搬送側の水頭が急激に変動しても、当該流体搬送管路の流量を一定に維持することが出来る配管抵抗装置の提供。
【解決手段】排泥ライン系統(Lo)の排泥ポンプ(Po)と水処理設備(3)の間の領域に介装され、排泥ライン(Lo)から分岐して分岐点(f)よりも排泥ポンプ(Po)側の領域に合流する分岐配管(Lb)と、分岐配管(Lb)に介装された循環ポンプ(Pb)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固形物(例えば、掘削した土砂)を含有する流体(例えば、掘削泥水)を搬送する流体搬送管路に介装されて、当該流体の搬送側の水頭(揚程、ヘッド)が急激に変動しても、流体の流量を一定に維持することが出来るための配管抵抗装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図7は、横孔(例えばトンネル)掘削時の泥水シールド工事の概要を示している。
図7において、シールド機2の切羽チャンバ2Cは、地上側の泥水調整槽1と送泥ラインL1によって連通しており、地上側の水処理設備3と排泥ラインL2によって連通している。
送泥ラインL1における地上側には制御盤Ciを有する送泥ポンプPiが介装され、送泥ラインL1における切羽チャンバ2C近傍には、第1の送泥バルブV1が介装されている。
排泥ラインL2における切羽チャンバ2C近傍には、第2の送泥バルブV2が介装されている。また、排泥ラインL2における第2の送泥バルブV2と水処理設備3との間の領域には、制御盤Cnを有する複数(図7の例では6台)の排泥ポンプPnが介装されている。
【0003】
送泥ラインL1と排泥ラインL2とは、バイパスラインL3によって、切羽チャンバ2C、バルブV1、V2をバイパスする様に接続されている。
送泥ラインL1、排泥ラインL2にはそれぞれ送泥流量計Mq1、排泥流量計Mq2が介装されており、泥流量計Mq1、排泥流量計Mq2で検知した流量情報は信号ラインによって地上側に設置した中央監視盤10に送信される。
また、切羽チャンバ2Cには、切羽圧力計Mpが取り付けられ、切羽圧力計Mpが計測した切羽の圧力情報は、地上側の中央監視盤10に送信される。
地上側の中央監視盤10は、切羽圧力計Mpが計測した切羽の圧力情報及び泥流量計Mq1、排泥流量計Mq2で検知した流量情報に基づいて、送泥ポンプPiの回転数及び複数の排泥ポンプPnの回転数或いはポンプのON、OFFを制御している。
【0004】
地形の起伏が激しい山岳トンネルや海底下にトンネルを建造する泥水シールド工事においては、異常に高い地下水圧に対抗するだけの水圧を切羽で保持しながら掘削し、その掘削した土砂をポンプで制御しながら排出(排泥)している。
切羽の地盤としては、岩盤層や、礫分を多量に含む地層等、種々存在する。
ここで、地下水圧に対抗するだけの水圧を切羽で保持するのは、掘削中の地山を安定せしめ、以って、地山の崩壊を防止するためである。
【0005】
一般的な切羽の水圧保持技術としては、
a)地上に設置した送泥ポンプの回転速度制御を行なう、
b)掘削した土砂(固形物を含有する流体)を地上に設置した水処理設備へ流体輸送する排泥ライン(流体搬送管路)において、途中に排泥ポンプを設け、排泥ポンプの回転速度制御を行なう、
等が存在する。
排泥ポンプは、排泥流量を一定とする制御を行なっている。また、泥水ポンプは、掘削距離が延長して配管長が増加することに伴い摩擦抵抗が増加するのを補うために、自動増速する制御が行なわれている。
【0006】
しかし、図8で示すように、地形が複雑なため、地上に設置した水処理設備3のレベルELより、はるかに地下水位WLが高い山間において、トンネルを建設する場合がある。この場合、地下水位WLが高いため、排泥ポンプP2には非常に高い圧力が作用する。
なお、図8において、符号1は汚水調整槽、符号2はシールド機、符号3は水処理設備3、符号P1は送泥ポンプ、符号L1は送泥ライン、符号L2は排泥ラインを示す。
【0007】
また、図9で示すように、高深度掘進を行なう際に、水処理設備3や送泥ポンプ(汚水調整槽1の裏側に位置している:図9では破線で示す)P1を立坑上或いは地上側に設置することが環境問題等の理由で困難であり、立坑下或いは地下に水処理設備3や送泥ポンプP1を設置しなければならない場合がある。この場合は、水処理設備3が地上Gf側に存在する場合に比較して、立坑の深さと、立坑から地上に至るまでの管路の分だけ、図9で示す場合には、排泥ポンプP2の総水頭が小さくなる。
なお、図9において、符号2はシールド機、符号L1は送泥ライン、符号L2は排泥ラインを示す。
【0008】
図8、図9で示す様な場合には、送泥ポンプP1を制御して切羽に高水圧をかけると、排泥ポンプP2を駆動する可変速度モータを最低回転速度に降下する様に制御しても、或いは、排泥ポンプP2を駆動する可変速度モータを停止しても、排泥ラインL2の流量を規定流量に保持することが出来ず、規定流量以上の泥水が排泥ラインL2に流れてしまう。そのため、排泥ラインL2における一定流量制御を行なうことが出来ない。
図8、図9の場合には、排泥ラインL2の流量が大きくなり過ぎてしまい、大量の泥水が水処理設備3へ吐き出されてしまう。
そのような事態が生じたとしても、水処理設備3の能力・規模が大きければ対処できる。しかし、水処理設備3の能力・規模を大きく計画すると、膨大なコストが発生する。
【0009】
図8、図9において、排泥ラインL2の流量が大きくなり過ぎることを抑制するには、排泥ラインL2に抵抗を与えれば良い。
排泥ラインL2に抵抗を与える一般的な方法は、排泥ラインL2に介装された弁の開度を絞ることである。排泥ラインL2に介装される弁としては、仕切り(ゲート)弁、ボール弁、蝶型弁、ピンチ弁等がある。
何れの種類の弁が介装されていても、上述した様な抵抗を与えるためには、開度を、例えば50%以上、絞らなければならない。
しかし、排泥ラインL2を流れる泥水には、地山から発生する礫分や、岩盤掘削における破砕機から生じる破砕岩が含まれている。そのため、弁開度を絞った場合には、当該礫分や破砕岩が弁体と弁座間で詰まってしまい、いわゆる閉塞や噛み込みを生じてしまう、という問題が存在する。
従って、排泥ラインL2に介装された弁の開度制御により、必要な抵抗を付与することは、泥水シールド工事には適していない。
【0010】
排泥ラインに抵抗を付与するための方法として、排泥ラインとして使用される配管の径を小さくすることも考えられる。
しかし、配管径を決定するに際しては、排泥中の固形物(上記礫分や破砕岩)の大きさを考慮しなければならない。一般的に、配管径は、排泥中の固形物の大きさの3倍以上で設定し、排泥輸送中に、複数個の固形物が配管中で一塊になって、配管を閉塞するのを防止している。配管径を小さくすると、複数個の固形物が配管中で一塊になって、配管を閉塞してしまう。
また、排泥ポンプにより一定流量制御を行なっている場合に、配管径を小さくすれば、流速が増加するため、配管内壁の摩耗速度が速くなる。その結果、排泥ラインの早期摩耗という問題が発生してしまう。
従って、排泥ラインの径を小さくして必要な抵抗を付与することも、不適当である。
【0011】
さらに、泥水配管に多数のU字管を接続して延長し、排泥ラインに摩擦損失抵抗を付与する技術も存在する。
しかし、排泥ラインの許容スペースにも限界があるため、現実的な対応ではない。
【0012】
本出願人は、上述した問題に対処するために、先に、流体搬送管路に流体ポンプを介装し、当該ポンプの吐出方向が搬送流体の流れ方向とは逆方向であり、且つ、当該ポンプの吐出流量が可変である様に構成した流体搬送抵抗装置を提案している(特許文献1参照)。
係る技術は有用であるが、さらに改良したいという要請も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2008−291800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、固形物を含有する流体を搬送する流体搬送管路における搬送側の水頭が急激に変動しても、当該流体搬送管路の流量を一定に維持することが出来る配管抵抗装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の配管抵抗装置(4)は、排泥ライン系統(Lo)の排泥ポンプ(Po)と水処理設備(3)の間の領域に介装され、排泥ライン(Lo)から分岐して分岐点(B1)よりも排泥ポンプ(Po)側の領域に合流する分岐配管(Lb)と、分岐配管(Lb)に介装された循環ポンプ(Pb)とを有することを特徴としている。
【0016】
本発明において、排泥ライン系統(Lo)に介装される(配管抵抗装置4の)個数は、排泥ポンプ(Po)側の、総水頭の減少分以上の抵抗を生じる個数であるのが好ましい。
ここで、本発明の配管抵抗装置(4)は、切羽水圧が急激に上昇して一時的に水頭が低下する場合、排泥管水頭が不足し排泥ポンプ(Po)が制御不可能な状態となった場合や、掘削位置(切羽の位置X)が急勾配(高低差が配管抵抗水頭を上回る勾配)で上方に向かっている(上り勾配)場合に設置されるのが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
上述する構成を具備する本発明によれば、同一水頭であれば、排泥ポンプ(Po)の吐出流量を減少することができる。そして、その減少分だけ排泥ポンプ(Po)の吐出流量に余裕を持たせることが出来る。
排泥ポンプ(Po)の吐出流量に余裕を持たせることが出来るので、本発明によれば、排泥ポンプ(Po)側の地下水位が高い場合や、排泥ポンプ(Po)下流側の抵抗が小さい場合等、排泥ポンプ(Po)における水頭が変動しても、排泥ライン(Lo)の流量を一定に保持することが出来る。
【0018】
本発明によれば、排泥ライン(Lo)に介装された弁の開度を減少する必要がなく、配管径を小さくする必要がない。そのため、泥水中の固形分(礫分や破砕岩等)が弁と弁座の間に噛み込んでしまい、弁を介装した箇所を閉鎖することや、当該固形分が塊となって、排泥ラインを閉塞してしまうことが防止される。
【0019】
さらに、本発明の配管抵抗装置(4)によれば、分岐配管(Lb)に介装された循環ポンプ(Pb)の吸込側(Pbi)には、排泥ライン(Lo)側の水頭(分岐点B1の水頭)が、分岐点(B1)から循環ポンプ(Pb)の吸込側(Pbi)へ泥水を押し込む様に作用する。
そのため、係る水頭(分岐点B1の水頭)は、循環ポンプ(Pb)の吐出側(Pbo)には作用する排泥ライン(Lo)側の水頭(合流点eの水頭)を概略相殺する。
これにより、循環ポンプ(Pb)としては、合流点(B2)の水頭以上の大きな吐出水頭を有するポンプを選択する必要がなく、吐出水頭が小さなポンプで足りる。そして、本発明の導入コストを低く抑えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態を示す模式図である。
【図2】実施形態の要部を示す模式図である。
【図3】全水頭と排泥ラインの流量との関係を説明するための模式図である。
【図4】本発明の作動原理を説明するための模式図である。
【図5】図4で説明した全水頭と流量との関係を示す特性図である。
【図6】図5と同様な特性図であって、補機ポンプの特性が図5とは異なる場合における全水頭と流量との関係を示す特性図である。
【図7】泥水シールド工事の概要を示す図である。
【図8】泥水シールド工事において、地下水位が高く、排泥ポンプに高圧が作用する状態を示す図である。
【図9】泥水シールド工事において、排泥ラインの抵抗が小さい状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1、図2は、本発明の実施形態を模式的に示しており、図1は実施形態を適用した泥水シールド工事の概要を模式的に示し、図2は実施形態に係る配管抵抗装置を模式的に示している。
【0022】
図1において、全体を符号100で示す泥水シールド装置では、掘削孔(横孔)Thの切羽側(掘削孔Thの先端側:図1では左端)にシールド機2が存在し、地上Gf側には泥水調整槽1及び泥水処理設備3が設置されている。
地上Gfと掘削孔Thの始点とは、竪孔Tvで接続されている。
シールド機2は、切羽側の図示しない掘削ビットを有する掘削部2Aと、掘削部2Aの背面側の切羽チャンバ2Cとを有している。
【0023】
泥水調整槽1と切羽チャンバ2Cとは、送泥ポンプPiを介装した送泥配管(以下、送泥ラインと記載する)Liによって連通している。
送泥ラインLiは、ラインLi1、ラインLi2を有している。ラインLi1は泥水調整槽1と送泥ポンプPiの注入側Piiとを接続している。ラインLi2は送泥ポンプPiの排出側Pioと切羽チャンバ2Cとを接続している。
【0024】
切羽チャンバ2Cと水処理設備3とは、排泥ポンプPoを介装した排泥ライン(以下、排泥ラインと記載する)Loによって連通している。
図2をも参照して、排泥ラインLoは、ラインLo1、ラインLo2を有している。ラインLo1は切羽チャンバ2Cと排泥ポンプPoの注入側Poiとを接続している。ラインLo2は排泥ポンプPoの排出側Pooと水処理設備3とを接続している。
【0025】
ラインLo2には、配管抵抗装置4が介装されている。配管抵抗装置4は、ラインLoと分岐して設けられた分岐管Lbと分岐管Lbに介装された循環ポンプPbを有している。
換言すると、ラインLo2には、水処理設備3側に分岐点fが形成され、排泥ポンプPo側に合流点eが形成されている。分岐点fと合流点eとは循環ポンプPbを介装した分岐管Lbによって連通している。
分岐管Lbは、ラインLb1、ラインLb2を有している。
ラインLb1は、分岐点fと循環ポンプPbの注入側Pbiを接続し、ラインLb2は、循環ポンプPbの吐出側Pboと合流点eとを接続している。
【0026】
排泥ラインLoに介装される配管抵抗装置4の個数は、図示の例では便宜上1個のみが示されているが、排泥ポンプPo側の、総水頭の減少分以上の抵抗を生じる個数としている。排泥ポンプPoの個数も、図1、図2では1台のみが示されているが、複数台を設ける場合もある。
ここで、配管抵抗装置4は、切羽水圧が急激に上昇して、相対的に各種損失水頭が一時的に低下した場合や、掘削孔が急勾配(高低差が配管抵抗水頭を上回る勾配)で上方に向かっている(上り勾配)場合に、掘削位置(切羽の位置)が高くなって切羽側の水頭が大きくなった場合において、設置されるのが好ましい。特に、排泥ポンプPoの吐出流量が制御不可能な状態となった場合に、配管抵抗装置4を設置するのが効果的である。
【0027】
以下、図3〜図6を参照して、同一水頭において、図示の実施形態に係る配管抵抗装置4を用いれば、排泥ポンプPoの水頭が同一であっても、吐出流量が減少する旨を説明する。
ここで、同一水頭において排泥ポンプPoの吐出流量が減少するのであれば、その減少分だけ排泥ポンプPoの吐出流量に余裕が出来る。係る余裕により、図示の実施形態の配管抵抗装置4を用いれば、切羽側の水頭に対して抵抗水頭が非常に小さくなったとしても、排泥ラインLoの流量を一定に保つことが出来るのである。
【0028】
図3は、全水頭Hに対する吐出流量Qを求めるためのモデルを模式的に示している。
図3において、符号6は、仮想の水槽(例えば、スラリー槽)を示している。
図3において、全水頭H=100m、配管(6インチ配管)の内径D=0.1552m、長さL=130m、配管摩擦損失係数(λ)=0.2であり、排泥ラインLo内を(B点における)流速v=10.5m/sの流体の流れが生じ、その流量Qは、Q=11.9m/minとなる場合を想定する。この場合、流速v、流量Qの計算は、流体が清水である場合について行なっている。
以下、泥水の濃度(排泥濃度)が薄く、清水と概略同等に取り扱うことが可能であるという前提で、説明する。
ここで、土砂を含有しており、排泥濃度が濃い場合には、全水頭Hは液比重の要素を持ち、配管摩擦損失水頭は清水の場合に比較して大きくなる。摩擦損失水頭が大きい分には、排泥ポンプPoによる制御がし易いので、上述した様な問題は生じ難い。そのため、摩擦損失水頭が小さい清水の場合について、検討する。
【0029】
泥水シールド工事における排泥管系を簡略化した図4では、主配管(図1、図2の排泥ラインに相当)Loの点f(分岐点)において、分岐配管Lbが分岐して、点eで主配管Loに合流している。分岐配管Lb中にはポンプ(外部水槽7から清水が供給される場合は補機ポンプPs、主配管Loのみから清水が吸い込まれる場合は循環ポンプPb)が介装されている。
係るポンプ(図示の例では補機ポンプ)Psは、主配管Loの放流口である点Cに近い方が吸込側であり、スラリー槽6と主配管Loとの接続箇所である点Aに近い方が吐出側である。なお、点Cに近い分岐点fは、大気に開放されている点Cから空気を吸い込まない様な距離に位置している。
【0030】
ここで、分岐配管Lbは、ラインLb1、ラインLb2を有している。そして、ラインLb1は分岐点fと補機ポンプPb(或いは、循環ポンプPb)の吸込み側と接続し、ラインLb2は補機ポンプPb(或いは、循環ポンプPb)の吐出側と合流点eを接続している。
また、補機ポンプPb(或いは、循環ポンプPb)の吸込み側は、開閉弁9を介装したラインL7によって外部水槽7とも連通している。
ラインLb1には、吸込弁8が介装され、ラインLb2には、補機ポンプPsの吐出弁10が介装されている。
図4において、分岐点fは主配管の放流口(点C)の近傍に位置しており、合流点eは点A(スラリー槽6の出口)の近傍であり、点A〜点Cの距離Lと、合流点e〜分岐点fの距離lは、概略等しい(L≒l)。
【0031】
図3の点Bにおいて、全水頭Hは、点A〜点Bの配管摩擦損失水頭hfと、速度水頭hv(=v/2g:重力加速度g=9.8m/s)と、圧力水頭(或いは、静水頭)hpの和である(H=hf+hv+hp)。
放流口である点Cにおいては、圧力水頭hp=0なので、
H=hf+hv=hf+v/2g となる。
上述したパラメータ(D,L,λ,g)の数値を代入すると
H=hf+v/2g=0.703×Q
ここで、
Dは主配管Loの内径寸法、
Lは主配管Loの長さ寸法、
λは摩擦損失実験係数、
gは重力加速度である。
この式を(Q,H)座標にプロットしたものが、図5における二次曲線(破線)y1である。
【0032】
図4において、分岐配管Lbに介装されたポンプPsの吸込側Psiを外部水槽7と接続し、当該ポンプを補機ポンプPsとして使用する場合について考える。
水源を外部水槽7とするのは、後述するように、主配管Loから分岐した分岐配管Lbにポンプ(循環ポンプPb)を介装する場合の解析は、計算が複雑になってしまうからである。換言すれば、図4で示す様な外部水槽7を有する配管抵抗装置4Aは、あくまでも図示の実施形態の、作動原理の説明のために図示されているものであり、本発明の実施形態ではない。
【0033】
この場合、吸い込み弁8が閉鎖しており、補機ポンプPsの吸込側Psiは、主配管Loにおける分岐点fに連通していない。そして、ラインL7に介装された開閉弁9が開放しており、補機ポンプPsの吸込側Psiは外部水槽7に連通している。
その様な場合において、補機ポンプPsと排泥ポンプPoが2台同時に運転(並列運転)され、補機ポンプPsからの吐出流と排泥ポンプPoの流れが合流点eで合流すれば、補機ポンプPs或いは排泥ポンプPoを単独で運転したときに比較して、補機ポンプPsと排泥ポンプPoの吐出流量が減少する。
以下、図4〜図6を参照して、補機ポンプPs或いは排泥ポンプPoを単独で運転したときに比較して、並列運転した方が補機ポンプPsと排泥ポンプPoの各々の吐出流量が減少することについて説明する。
【0034】
図5において、特性曲線y2は、外部水槽7を給水源とする補機ポンプPsを単独運転した場合における水頭Hと吐出流量Qとの特性を示している。特性曲線y2は、補機ポンプPs本来のポンプ特性から、外部水槽7出口から主配管Loと分岐配管Lbとの合流点eまでの配管摩擦損失(図4において、外部水槽7の出口7oと補機ポンプ吸込み側Psiを接続するラインL7と、分岐配管Lb2における配管摩擦損失水頭)を減じた特性となっている。
排泥ポンプPo単独で運転した場合における水頭Hと吐出流量Qとの特性が、特性曲線y3である。図4においては、スラリー槽6は排泥ポンプPoと送泥配管Loiによって直結され、圧力制御をしているので、特性曲線y3は、排泥ポンプPo単独で運転した場合における特性から、排泥ポンプ吐出口Pooから図4における点eに至るまでの送泥配管摩擦損失水頭と、スラリー槽6における諸損失水頭を減じた特性を示している。
【0035】
ここで、外部水槽7を給水源とする補機ポンプPsを単独運転した場合における放流口Cからの流量は、図5において曲線y2と曲線y1との交点P5で示される(=10.6m/min)。
なお、分岐配管Lbに介装されたポンプPsは、図4で示すように外部水槽7を給水源とした場合には「補機ポンプ」と表示されており、図4において、ポンプPsの吸い込み管Lb1を主配管Loの分岐点f点と接続している場合(或いは、図1、図2で示すように構成している場合)には「循環ポンプ」Pbと表示されている。
【0036】
図4において、補機ポンプPsの吐出弁10を閉鎖し、スラリー槽6の全水頭を100m に設定し、排泥ポンプPoを単独運転した場合には、図3を参照して上述した通り、放流口Cからの吐出流量Qは11.9m/minとなる。
ここで、排泥ポンプPoを単独運転した場合における放流口Cからの流量11.9m/minは、曲線y3と曲線y1との交点P4で示される。
点eにおける特性が図5における曲線y2である補機ポンプPsを起動して、補機ポンプPsの吐出弁10を開放すれば、合流点e(図4)において、排泥ポンプPoと補機ポンプPsを並列運転した特性となる。
排泥ポンプPoと補機ポンプPsを並列運転した特性は、図5では曲線y4で示されている。係る曲線y4は、同一の水頭における補機ポンプPsの吐出流量と排泥ポンプPoの吐出流量との和から、得ることが出来る。
【0037】
排泥ポンプPoと補機ポンプPsを並列運転した場合における放流口(図4の点C)における流量は、図5では曲線y4と曲線y1との交点P3で求められ、12.5m/minである。
交点P3の流量12.5m/minは、排泥ポンプPoを単独運転した場合における放流口Cからの流量11.9m/minよりも増加している。
排泥ポンプPoと補機ポンプPsを並列運転した場合における放流口(図4の点C)における流量12.5m/minは、点P1の水頭における補機ポンプPsの吐出流量(点P1における吐出流量)と、点P1の水頭における排泥ポンプPoの吐出流量(点P2における吐出流量)の和である。
【0038】
排泥ポンプPoと補機ポンプPsを並列運転した場合における補機ポンプPsの吐出流量(点P1における吐出流量)は4.6m/minであり、補機ポンプPsを単独で運転していた場合の吐出流量(=10.6m/min:点P5における流量)に比較して、減量されている。
そして、排泥ポンプPoと補機ポンプPsを並列運転した場合における排泥ポンプPoの吐出流量(点P2における吐出流量)は7.9m/minであり、排泥ポンプPoを単独で運転していた場合の吐出流量(=11.9m/min:点P4における流量)に比較して、減量されている。
【0039】
すなわち、排泥ポンプPoを補機ポンプPsと並列運転することにより、排泥ポンプPo及び補機ポンプPsの吐出流量は、各々を単独運転する場合に比較して、明白に減少する。そして、同一の流量であれば、排泥ポンプPoを補機ポンプPsと並列運転することにより、排泥ポンプPoにおける水頭をより大きくすることが出来る。
これにより、図示の実施形態によれば、同一の流量であれば、排泥ポンプPo(図1、図2参照)を循環ポンプPbと並列運転することにより、排泥ポンプPo単独運転の場合よりも、水頭を大きくすることが出来ることも明らかになった。
【0040】
図6は、補機ポンプPsの特性が図5を参照して説明した場合とは異なっている(吐出流量が減少している)が、排泥ポンプPoの特性は図6を参照して説明したのと同一である場合において、排泥ポンプPoと補機ポンプPsとを並列運転した場合を表現している。
図6において、補機ポンプPsの特性曲線は符号y2Aで示されており、排泥ポンプPoの特性曲線は図5と同様に符号y3で示されている。そして、排泥ポンプPoと補機ポンプPsとを並列運転した場合の特性曲線は、図6では符号y4Aで示されている。
図6において、補機ポンプPsを単独運転した場合における放流口C(図4参照)からの流量は、曲線y2Aと曲線y1との交点P5Aで示されている。
排泥ポンプPoを単独運転した場合における放流口Cからの流量(11.9m/min)は、図5と同様に、曲線y3と曲線y1との交点P4である。
【0041】
排泥ポンプPoと補機ポンプPsとを並列運転した場合の放流口Cからの流量は、曲線y1と曲線y4Aとの交点P3Aである。
図5を参照して説明したように、排泥ポンプPoと補機ポンプPsを並列運転した特性は、同一の水頭における補機ポンプPsの吐出流量と、排泥ポンプPoの吐出流量との和として得られる。そして、排泥ポンプPoと補機ポンプPsとを並列運転した場合と同一水頭の補機ポンプPsの吐出流量は図6では点P1Aで示されており、排泥ポンプPoの吐出流量は点P2Aで示されている。
排泥ポンプPoと補機ポンプPsとを並列運転した場合における排泥ポンプPoの吐出流量(点P2Aの吐出流量)は9.6m/minであり、図5における(排泥ポンプPoと補機ポンプPsとを並列運転した場合の)排泥ポンプPoの吐出流量(7.9m/min)に比較すれば、増加している。
しかし、排泥ポンプPoを単独運転する場合の吐出流量(11.9m/min)よりは減少している。
【0042】
補機ポンプPsの吐出流量が減少する結果として、排泥ポンプPoと補機ポンプPsとを並列運転した場合における循環流量(点P3Aの流量)は、排泥ポンプPo単独運転の場合に比較して、僅かに増加する。しかし、排泥ポンプPoの吐出流量(点P2Aの吐出流量)は、排泥ポンプPo単独運転の場合に比較して、減少している。
このことから、補機ポンプPsの特性が変化すれば、排泥ポンプPoと補機ポンプPsとを並列運転した場合における排泥ポンプPoの吐出流量が、排泥ポンプPo単独運転の場合に比較して減少する割合が、変化することが分かる。
そして、排泥ポンプPoの吐出流量が減少する割合は、補機ポンプPsの特性により調節可能であることも理解される。
【0043】
図3〜図6を参照して説明した内容において、給水源が外部水槽7である補機ポンプPsを備えている場合(図4において開閉弁9が開放しており、吸い込み弁8が閉鎖している場合)について説明したが、図1、図2で示すように、排泥ライン(図4の主配管)Loから分岐した分岐配管(図4において、ラインLb1、ラインLb2)に循環ポンプPbが介装されており、外部水槽7を設けていない場合(図4において吸い込み弁8が開放しており、開閉弁9が閉鎖している場合)においても、同様なことが言える。
すなわち、循環ポンプPbを排泥ポンプPoと並列運転する(図1、図2参照)ことにより、排泥ポンプPoの吐出流量は、排泥ポンプPoを単独運転する場合に比較して、減少する。そして、同一の流量であれば、循環ポンプPbと排泥ポンプPoを並列運転することにより、排泥ポンプPoにおける水頭をより大きくすることが出来る。
【0044】
上述した通り、図3〜図6において水源を外部水槽7とするのは、計算を簡易にするためであり、図4で示す様な外部水槽7を有する配管抵抗装置4Aは、本発明の実施形態ではない。
より具体的には、図1、図2で示すように、排泥ライン(図4の主配管)Loから分岐した分岐配管(図4のLb)に循環ポンプPbを介装した場合には、図4における主配管Loの分岐点fから放流口Cまでの配管摩擦損失水頭が更に発生する。
また、補機ポンプPbの給水源を外部水槽7にしてしまうと、外部水槽7からの流れの分だけ流量が増加してしまい、解決するべき課題を助長する(排泥ラインLoを流れる泥水流量が増加してしまう)、という不都合がある。
【0045】
ここで、分岐配管Lbに循環ポンプPbを介装する場合(図1、図2の場合:外部水槽を給水源にしない場合:図4において吸込弁8が開放しており、開閉弁9が閉鎖している場合)と、補機ポンプPsを介装する場合(図4で説明した場合:図4において吸込弁8が閉鎖して、開閉弁9が開放している場合)における循環ポンプPbおよび補機ポンプPsの水頭について説明する。
循環ポンプPbを介装する場合(図1、図2の場合:外部水槽7を給水源にしない場合:図4において吸込弁8が開放しており、開閉弁9が閉鎖している場合)において、循環ポンプPbの水頭Hcは、図4において、分岐点f−補機ポンプPs−合流点eの配管摩擦損失水頭(循環ポンプPbのみの循環流量=4.6m/minにおける配管摩擦損失水頭)と、分岐点e〜合流点fの配管摩擦損失水頭(排泥ポンプPoと循環ポンプPb双方の吐出流量の和=12.5m/minにおける配管摩擦損失水頭)の和となる。
すなわち、循環ポンプPbの水頭Hcは、 Hc=H1+H2
H1:ラインLb1とラインLb2の配管摩擦損失水頭(4.6m/min)
H2:主配管Loにおける合流点e〜分岐点fの配管摩擦損失水頭(12.5m/min)
となる。
【0046】
これに対して、補機ポンプPsを介装する場合(図4で説明した場合:図4において吸込弁8が閉鎖して、開閉弁9が開放している場合)における補機ポンプPsの水頭Hsは、ラインL7とラインLb2の配管摩擦損失水頭(補機ポンプPsのみの循環流量=4.6m/minにおける配管摩擦損失水頭)と、合流点eの圧力水頭と、合流点e〜点Cの配管摩擦損失水頭(排泥ポンプPoと補機ポンプPs双方の吐出流量の和=12.5m/minにおける配管摩擦損失水頭)の和である。
補機ポンプPsの水頭Hs(m)は、 Hs=H3+H4+H5
H3:ラインL7とラインLb2の配管摩擦損失水頭(4.6m/min)
H4:合流点eの圧力水頭
H5:合流点e〜点Cの配管摩擦損失水頭(12.5m/min)
となる。
【0047】
ここで、図3〜図6において、外部水槽7を給水源とする補機ポンプPsの特性は合流点eにおける特性である。そして、図4から明らかなように、合流点eにおいて圧力が全水頭Hとなる。従って、補機ポンプPsの水頭と吐出流量の特性では、締め切り点では全水頭(例えばH=100m)以上の性能を有する必要がある。
これに対して、図1、図2で示すように、排泥ライン(図4の主配管)Loから分岐した分岐配管(図4における、ラインLb1、ラインLb2)に循環ポンプPbが介装されており、外部水槽7を設けていない場合には、循環ポンプPbに必要な水頭は、上記の補機ポンプPsの場合よりも、更に小さくなる。図4における分岐点fと放流口Cとの距離が比較的長い場合は、循環ポンプPbの吸込側に、主配管Loを流れる流体による押し込み圧力が作用する。係る押し込み圧力と、点eにおける全水頭とが、概略相殺されるからである。
【0048】
図1、図2で示す実施形態の作用効果について、例示して説明する。
[実施例]
具体的な実施例として、切羽の圧力Pが100KPaから1000KPaに昇圧した場合について、説明する。
高低差=32m、シールド中心深さHc=0.0m、地表面(G.L)から処理吐出高さh=10.0m、排泥管の総抵抗損失水頭Hf2=510.8m、排泥管Lo1m当たりの抵抗損失水頭hf2=0.118、スラリー係数δ=1.399とする。
係る場合において、切羽の圧力Pが100KPaとすると、排泥ポンプPo総水頭TH2は
TH2=Hf2+Hc+h−{(P/9.8)/δ}−高低差
=510.8+0.0+10.0−{(100/9.8)/1.339}−32
=481.3m
となった。
【0049】
切羽の圧力Pが1000KPaに昇圧した場合には、排泥ポンプPo総水頭TH2Aは、
TH2A=Hf2+Hc+h−{(P/9.8)/δ}−高低差
=510.8+0.0+10.0−{(1000/9.8)/1.339}−32
=412.7m
となった。
すなわち、切羽の圧力Pが100KPaから1000KPaに変動(昇圧)した場合には、水頭が68.6mだけ減少した。
そして、切羽の圧力Pが100KPaから1000KPaに変動(昇圧)したことにより減少した水頭(68.6m)を、水平配管を増設することにより填補するには、 68.6÷0.118(hf2)=581.2m の長さの配管を増設する必要となった。
【0050】
図示の実施形態に係る配管抵抗装置において、配管抵抗装置4内の排泥管(図4の主配管Loの合流点e〜分岐点f)の管径を他の排泥ラインと等しく、分岐配管Lbの管径を排泥ラインLoの3倍に設定すれば、配管抵抗装置4内の排泥管における流量Qp=8.2m/min、管内流速Vp=17.41m/s、1m当たりの抵抗損失水頭hfp=2.169となった。
また、配管抵抗装置4内の分岐管Lb(Lb1、Lb2)における流量Qh=6.5m/min、管内流速Vh=1.53m/s、1m当たりの抵抗損失水頭hfh=0.008となった。
循環ポンプ水頭Hh=43.8mとすれば、配管抵抗装置4における必要排泥管長さLxは20.1m{=43.8/(hfp+hfh)}となった。
この様な配管抵抗装置における抵抗(水頭)は
20.1m×2.169=43.6m
となった。
【0051】
図1、図2の実施形態を用いて、切羽の圧力Pの昇圧したことにより減少した水頭68.6mに相当する抵抗を填補するためには、図示の配管抵抗装置を、2台用意すれば良いことになる。
68.6/43.6=1.6
1.6<2
2台の配管抵抗装置の排管長さは合計で40.2mなので、水平配管を増設するよりも、遥かに少ないスペースで、減少した水頭を填補することが出来た。
【0052】
上述した実施例は、切羽における圧力が急激に上昇した場合に、減少した水頭を配管抵抗装置4で填補する場合について説明した。
しかしながら、掘削孔Thが上り勾配を有しており、切羽側が上方に位置してしまい、排泥ポンプPo総水頭が減少してしまった場合についても、図1、図2で示す配管抵抗装置4を、減少した排泥ポンプPo総水頭に対応する以上の抵抗が得られる個数だけ介装すれば良い。
【0053】
ここで、図1、図2で示す配管抵抗装置4では、排泥ラインLoに介装された弁の開度を減少する必要がない。そのため、泥水中の固形分(礫分や破砕岩等)が弁と弁座の間に噛み込んでしまい、弁が作動不能となり、排泥系統が閉塞されることはない。
同様に、図1、図2で示す配管抵抗装置4によれば、排泥系統Loにおける配管径を小さくする必要がない。そのため、泥水中の固化分が塊となって、排泥ラインLoの径が小さい部分に引っ掛かり、当該部分を閉塞してしまうことが防止される。
【0054】
さらに、図1、図2で示す配管抵抗装置4では、分岐配管Lbに介装された循環ポンプPbの吐出側には排泥ラインLo側の水頭(合流点eの水頭)が作用するが、合流点eにおける水頭は、分岐点fから循環ポンプPbの吸込側へ押し込む力として作用する水頭(分岐点fの水頭)と概略相殺される。
そのため、循環ポンプPbの吐出水頭としては、合流点eの水頭以上の大きな水頭は必要ではない。
【0055】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
【符号の説明】
【0056】
1・・・汚水調整槽
2・・・シールド機
2A・・・掘削部
2C・・・切羽チャンバ
3・・・汚水処理設備
4・・・配管抵抗装置
6・・・スラリー槽
7・・・外部水槽
8・・・吸込弁
9・・・開閉弁
10・・・吐出弁
e・・・合流点
f・・・分岐点
Pi・・・送泥ポンプ
Po・・・排泥ポンプ
Th・・・掘削孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排泥ライン系統の排泥ポンプと水処理設備の間の領域に介装され、排泥ラインから分岐して分岐点よりも排泥ポンプ側の領域に合流する分岐配管と、分岐配管に介装された循環ポンプとを有することを特徴とする配管抵抗装置。
【請求項2】
排泥ライン系統に介装される個数は、排泥ポンプ側の総水頭の減少分以上の抵抗を生じる個数である請求項1の配管抵抗装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−144718(P2011−144718A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−4504(P2010−4504)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【出願人】(591075630)株式会社アクティオ (33)
【Fターム(参考)】