説明

配管接続具

【課題】給湯器等の配管設備において多用される配管接続具を、その配管への装脱操作の際に手指を傷付けるおそれがなく取り扱い性に優れ、しかもより割安なものになるように改善して提供する。
【解決手段】略C字形状を為して弾性拡径変位及び自由状態への弾性復帰変位が可能であり、一旦弾性拡径変位されることで、互いに対向配備される配管11,12に側方から強制差込みされて配管11,12それぞれのフランジ11F,12Fに作用して配管11,12どうしの対向配備状態を維持可能に構成されている配管接続具において、弾性撓み部1と、これの両側それぞれに続いて形成される断面がコ字形状を呈するフランジ押え部2,3とを有し、配管11,12へ差込まれた装着状態においてはフランジ押え部2,3が各フランジ11F,12Fに跨って外嵌されて各配管11,12どうしの離反移動が阻止されるように構成される合成樹脂製のものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯器の配管ユニット等において用いられる配管接続具に係り、詳しくは、略C字形状を為して弾性拡径変位及び自由状態への弾性復帰変位が可能であり、一旦弾性拡径変位されることで、互いに対向配備される配管に側方から強制差込みされて前記配管それぞれのフランジに合作用して前記配管どうしの対向配備状態を維持可能に構成されている配管接続具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の配管接続具としては、特許文献1や特許文献2において開示された配管接続金具が知られている。これらの配管接続金具はステンレス鋼板等の金属板を用いており、鋼板の板面の広がり方向が配管の軸心方向と平行となる縦向きの状態で、かつ、配管の軸心方向視で波打ちながらも全体としては略C字形状を呈するものに構成されている。つまり、配管の軸心に対する径方向寸法が周方向で増減変化するように波打たせ、かつ、径の小さい部分にフランジ対が入り込み可能な孔を形成する構成とすることにより、対向配置される配管のフランジどうしに周方向で跨る箇所が周方向で複数箇所に形成され、配管どうしの離反移動、即ち、軸心方向で互いに遠ざかり移動することを阻止して接続状態を維持させる金具とされている。
【0003】
上記の配管接続具は、その先開き状の開口部を側方から配管フランジに押し付けるだけの操作により、一旦弾性開き変形させての装着が行えるという、簡単操作にして迅速に装着できるそして、抜き出すときも、開口部の両脇に形成されている開き先端部の一対を抜き方向に押し操作すれば良い、という装脱操作が簡単で便利なものである。
【0004】
しかしながら、金属製であるが故にプレス加工による切れ端が鋭く尖った箇所があり、配管への装脱操作の際に手指を損傷し易い欠点がある。また、防錆上からステンレス鋼板等の錆に強い高価な材料を使わざるを得ず、コスト的に割高感があった。配管接続具は、例えば給湯設備において多数箇所に用いられるので、結構なコスト負担になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−296777号公報
【特許文献2】実用新案登録第3084382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、一種類の機器においても多数使用されることが多い配管接続具を、装脱操作の際に手指を傷付けるおそれがなく取り扱い性に優れ、しかもより割安なものになるように改善して提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、略C字形状を為して弾性拡径変位及び自由状態への弾性復帰変位が可能であり、一旦弾性拡径変位されることで、互いに対向配備される配管11,12に側方から強制差込みされて前記配管11,12それぞれのフランジ11F,12Fに作用して前記配管11,12どうしの対向配備状態を維持可能に構成されている配管接続具において、
弾性撓み部1と、これの両側それぞれに続いて形成される断面がコ字形状を呈するフランジ押え部2,3とを有し、前記配管11,12へ差込まれた装着状態においては前記フランジ押え部2,3が前記各フランジ11F,12Fに跨って外嵌されて前記各配管11,12どうしの離反移動が阻止されるように構成されている合成樹脂製のものであることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の配管接続具において、前記弾性撓み部1が、前記装着状態において前記各フランジ11F,12Fから径方向に離れ、かつ、前記配管11,12の軸心Pに沿う面を有する板状の変形主体部1Aと、この変形主体部1Aの各端部と対応する前記フランジ押え部2,3の基端部とを繋ぐ一対の変形連結部1B,1Bとを有して、前記軸心Pの方向視で略Π形を呈する形状のものに形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の配管接続具において、一対の前記フランジ押え部2,3は、断面コ字状を為すべく外周底壁14,15と、その外周底壁14,15の両側それぞれに続く側周壁16,17とを有して形成されており、前記フランジ押え部2,3の先端側部分においては断面コ字状の深さを先端に行くほど深くして、前記外周底壁14,15の内面2n,3nが為す前記軸心P方向視形状がU字状に形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3何れか一項に記載の配管接続具において、一対の前記フランジ押え部2,3の先端部に、前記外周底壁14,15の肉厚を厚くして成る補強部6,7が形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の配管接続具において、各前記フランジ押え部2,3の先端側に続くガイド部4,5が形成され、これら一対のガイド部4,5どうしの間隔が先端に行くほど広くなる先拡がり状を呈するように前記各ガイド部4,5が形状設定されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、配管接続具を合成樹脂製としたことにより、型成形による三次元形状構造、即ち、断面コ字状を呈するフランジ押え部を無理なく採ることができる。それら各フランジ押え部が各フランジに跨って外嵌されることで配管どうしの離反移動が阻止されて対向配備状態を維持することができる。つまり、合成樹脂製であるから、各部が尖って手指を傷付けるおそれが、従来の金属製のものに比べて激減又は解消することが可能になるとともにコストダウンも可能になる。三次元成形が可能であるから、肉厚を部分的に厚くするとか、補強部を設ける等の形状加工の自由度が高く、必要な強度も得易い。その結果、装脱操作の際に手指を傷付けるおそれがなく取り扱い性に優れ、しかもより割安なものになるように改善された配管接続具を提供することができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、弾性撓み部が、一対の変形連結部と変形主体部とによるラーメン構造のものに形成されていることとなり、弾性撓み部としての強度や剛性、及び左右のフランジ押え部の支持強度を十分取りながら、弾性変形領域を適度な長さを有するものとして、必要となるフランジ押え部の開閉揺動領域並びに配管の弾性保持強度を実現できている。
【0014】
請求項3の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて述べるが、フランジ押え部の先端側部分を配管の管部に弾性変形によって無理入れさせ、かつ、フランジには無理入れさせない、という構造を配管接続具にて採ることにより、円滑な入子型の型入れ及び型抜きが実現できて生産性の良い型成形が行えるという利点が得られる。
【0015】
請求項4の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて述べるが、弾性撓み部の存在によって根元側が強度補償されているフランジ押え部の先端側を補強部の存在によって強度補償するようになっている。従って、バランス良く、かつ、強度十分に配管どうしの離反移動を止める機能がフランジ押え部によって発揮されることに寄与できる、という利点がある。
【0016】
請求項5の発明によれば、一対のガイド部を設けることにより、フランジ押え部を配管に押し付けて強制開き揺動させる際の動きの円滑さを改善できるとともに、抜き出す際には、押し操作のやり易いガイド部を押せば良いので、装脱操作に関する取り扱い性に優れる配管接続具が実現できている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】配管接続具の全体斜視図(実施例1)
【図2】配管接続具の正面図
【図3】配管接続具の正面方向から見た縦断面図
【図4】配管接続具の側面図
【図5】配管接続具の平面図
【図6】(a)は図2のX−X線断面図、(b)は図2のY−Y線断面図
【図7】配管接続部及び配管接続具を示す斜視図
【図8】配管接続具を配管接続部に差し込み途中状態を示す斜視図
【図9】配管接続具の配管接続部への差し込み完了状態を示す斜視図
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明による配管接続具の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0019】
〔実施例1〕
本発明による配管接続具Aは、図1〜図6に示すように、正面視方向、即ち、配管接続部Bに装着された状態における配管軸心P(図7参照)方向に沿う方向視で略C字形状、詳しくは、先拡がりした略C字形状を為しており、66−ナイロン等の合成樹脂製のものに形成されている。この配管接続具Aは、弾性拡径変位及び自由状態への弾性復帰変位が可能(図2参照)であり、図7,8に示すように、一旦弾性拡径変位されることで一対のフランジ押え部2,3が開き、互いに対向配備される配管11,12に側方から強制差込みされて前記配管11,12それぞれのフランジ11F,12Fに作用して前記配管11,12どうしの対向配備状態を維持可能に構成されている。
【0020】
配管接続具Aは、弾性撓み部1と、これの両側それぞれに続いて形成される断面がコ字形状を呈するフランジ押え部2,3とを有し、配管11,12へ差込まれた装着状態(図9参照)においてはフランジ押え部2,3が各フランジ11F,12Fに跨って外嵌されて各配管11,12どうしの離反移動、即ち軸心P方向で互いに離れようとする移動が阻止されるように構成されている。なお、図7〜図9において下側に描かれる配管11は、合成樹脂製の配管ユニット1のHの上向き管部を示しており、上側に描かれる配管12は、金属製の配管継手Tの管部を示している。
【0021】
配管接続具Aは、その形状としての中央に位置する弾性撓み部1、左右のフランジ押え部2,3、左右のフランジ押え部2,3の先端に続く左右のガイド部4,5、及び左右のフランジ押え部2,3の先端側に形成される補強部6,7を有して成る一体成形品である。補強部6,7は、フランジ押え部2,3を構成する外周底壁14,15の肉厚を、他の部位より厚くすることで構成されている。フランジ押え部2,3の先端部であり、かつ、ガイド部4,5の基端部である箇所の対向間隔Dが最も狭く、その対向間隔Dは、配管11の管部11Bの径R1及び配管12の管部12Bの径R2のいずれよりも明確に小さく(D<R1&D<R2)設定されている。
【0022】
弾性撓み部1が、配管11,12への装着状態において各フランジ11F,12Fから径方向に離れ、かつ、配管1,12の軸心Pに沿う面を有する板状の変形主体部1Aと、この変形主体部1Aの各端部1a,1aと対応するフランジ押え部2,3の基端部2a,3aとを繋ぐ一対の変形連結部1B,1Bとを有して、軸心Pの方向視で略Π形を呈する形状のものに形成されている。
【0023】
左右の変形連結部1Bは、変形主体部1Aの完全な端ではなく、若干内側に寄った位置から直交する状態で一体化されており、変形主体部1Aの左右端の突出部1t、1tの幅方向中央部には、各変形連結部1Bの外面に連なる三角形状のリブ部1rが一体形成されている。また、左右の変形連結部1B,1Bの根元どうしを繋ぐ状態のリブ1qも形成されている。
【0024】
弾性撓み部1を、一対の変形連結部1B,1Bと変形主体部1Aとによるラーメン構造とする工夫が施されている。これにより、弾性撓み部1としての強度や剛性、及び両脇のフランジ押え部2,3の支持強度を十分取りながらも、弾性変形領域を適度な長さを有するものとして、必要となるフランジ押え部2,3の開閉揺動領域並びに配管の弾性保持強度を実現できている。軸心Pに対する径外側に膨出させる形状であるから、当然、弾性撓み部1が、配管接続部(配管接合部と呼んでも良い)Bの接合状態の保持作用に悪影響を与えることもない。
【0025】
左右のフランジ押え部2,3は、配管11,12の各フランジ11F,12Fを上下に挟み込んで「外囲して」軸心P方向で離反移動できないようにする箇所であり、軸心P方向両端のストップ面2p、3p、及び各フランジ11F,12Fに内接可能な内周面2n,3nが形成されている。図6(a)に示すように、断面略コ字形状のものに形成されている。そして、各フランジ押え部2,3の先端側にある補強部6,7は、図6(b)に示すように、同様にストップ面2p,3p、及び内周面2n,3nを持つ断面コ字形状に形成されている。
【0026】
フランジ押え部2,3は、コ字形状断面による一対のフランジ11F,12Fの離反移動を規制阻止するものであり、それらの根元側は弾性撓み部1の存在によって強度補償されている。そして、フランジ押え部2,3先端側は補強部6,7によって強度補償されており、バランス良く、かつ、強度十分に前述の離反移動を止める機能を出している。なお、補強部6,7におけるコ字形状が若干深い、即ち、ストップ面2p、3pが図6(a)に示す場合より少し長いのは、図3に示す断面形状から明らかであるが、その理由は後述する。
【0027】
左右のガイド部4,5は、フランジ押え部2,3の先端側に続いて形成されており、これら一対のガイド部4,5どうしの間隔が先端に行くほど広くなる先拡がり状を呈するように各ガイド部4,5が形状設定されている。左右のガイド部4,5は、配管11,12に差し込む際の誘導壁(ガイド壁)、及び抜き出す際の手指による押し力の作用箇所として作用する部分であり、フランジ押え部2,3の先端部から開花状に開いた開口部を形成するように拡がって伸びる湾曲板状の部位である。各ガイド部4,5には、軸心P方向の中央部に位置する避け孔4a,5aが形成されている。避け孔4a,5aの幅(軸心Pに沿う方向の寸法)は、フランジ押え部2(3)における対向するストップ面2p,2p(3p,3p)間の幅と同一である。
【0028】
次に、配管接続具Aによる配管への装着手順について簡単に説明する。まず、図7に示すように、対象となる配管11,12のフランジ11F,12F、すなわち配管接続部Bの側方に、ガイド部4,5が向く状態で配管接続具Aを対峙させる。次に、左右の開先部4,5に配管接続部Bをあてがい、手指によって強制的に差し込み操作する。このとき、左右の避け孔4a,5aを各フランジ11F,12Fと位置を合せるようにして押し込む。すると、弾性撓み部1が弾性変形して左右のフランジ押え部2,3が拡がり変位して配管11,12の管部11B,12Bの最大径を乗り越えて差し込まれ、図9に示すように、元の状態に弾性復帰した左右のフランジ押え部2,3が配管接合部Bに嵌まり込み、左右及び上下のストップ面2p,3pによって配管11,12どうしの接合状態を維持する装着状態がもたらされる。
【0029】
配管接続具Aを配管接続部Bから外すには、図9に示す状態において、左右のガイド部4,5を弾性撓み部1側に向けて手指で押すだけで良い。即ち、ガイド部4,5を押せば、弾性撓み部1が撓み変形によって左右のフランジ押え部2,3を押し拡げて軸心Pに対する側方に配管接続具Aを移動させることができ、図8に示す状態を経てから、図7に示すように配管接続部Bから完全に取出すことができる。
【0030】
次に、配管接続具Aの作り方について簡単に説明する。図4に仮想線で示すように、基本的に二つ割構造を持つ一対の上型21と下型22とで成形するが、それだけではフランジ押え部2,3のコ字状断面形状が作れないので、入子型(スライド型)23が用いられる。即ち、上下型21,22は軸心P方向に沿う方向(矢印イ方向)に動かすに対して、入子型23は軸心P方向に直交する方向(矢印ロ方向)に動かすことになる。
【0031】
この場合、ストップ面2p,3p及び内周面2n,3nを、入子型23の矢印イ方向の移動によって作るには、図3に示すように、内周面2n,3nの対向間隔をガイド部4,5側に行くほど同等以上とすることが、入子型23にアンダーカットが生じないようにするために必要条件になる。ガイド部4,5の避け孔4a,5aの端面8,9及び端縁10,13は、図3に示すように、入子型23の抜き差しの邪魔にならないように設定されている。
【0032】
つまり、一対のフランジ押え部2,3は、断面コ字状を為すべく内周面2n,3nを備える外周底壁14,15と、その外周底壁14,15の両側それぞれに続くストップ面2p,3pを備える側周壁16,17とを有して形成されている。そして、フランジ押え部2,3の先端側部分においては断面コ字状の深さを先端に行くほど深くして、外周壁14,15の内面、即ち内周面2n,3nが為す軸心P方向視形状がU字状(図3参照)に形成されているのである。
【0033】
従って、軸心Pを中心とする内周面2n,3nは、その軸心Pの位置よりガイド部4,5側におけるそれらの対向間隔は、入子型23の移動(抜き勾配)構造上、同一又は漸増することとなり、これが前述の「補強部6,7におけるコ字形状が若干深い」ということの理由である。即ち、フランジ押え部2,3の先端側部分及びガイド部4,5を配管11,12の管部11B,12Bに弾性変形によって無理入れさせ、かつ、フランジ11F,12Fには無理入れさせない、という構造を配管接続具Aにて採ることにより、円滑な入子型23の型入れ及び型抜きが実現できて生産性の良い型成形が行える、という付随効果も得ている。
【0034】
〔別実施例〕
ガイド部4,5を有さない配管接続具も可能である。配管接続具Aの材質は、6−ナイロン等、種々の変更設定が可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 弾性撓み部
1A 変形主体部
1B 変形連結部
2,3 フランジ押え部
2n,3n 内面
4,5 ガイド部
6,7 補強部
11,12 配管
11F,12F フランジ
14,15 外周底壁
16,17 側周壁
P 軸心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略C字形状を為して弾性拡径変位及び自由状態への弾性復帰変位が可能であり、一旦弾性拡径変位されることで、互いに対向配備される配管に側方から強制差込みされて前記配管それぞれのフランジに作用して前記配管どうしの対向配備状態を維持可能に構成されている配管接続具であって、
弾性撓み部と、これの両側それぞれに続いて形成される断面がコ字形状を呈するフランジ押え部とを有し、前記配管へ差込まれた装着状態においては前記フランジ押え部が前記各フランジに跨って外嵌されて前記各配管どうしの離反移動が阻止されるように構成されている合成樹脂製の配管接続具。
【請求項2】
前記弾性撓み部が、前記装着状態において前記各フランジから径方向に離れ、かつ、前記配管の軸心に沿う面を有する板状の変形主体部と、この変形主体部の各端部と対応する前記フランジ押え部の基端部とを繋ぐ一対の変形連結部とを有して、前記軸心の方向視で略Π形を呈する形状のものに形成されている請求項1に記載の配管接続具。
【請求項3】
一対の前記フランジ押え部は、断面コ字状を為すべく外周底壁と、その外周底壁の両側それぞれに続く側周壁とを有して形成されており、前記フランジ押え部の先端側部分においては断面コ字状の深さを先端に行くほど深くして、前記外周底壁の内面が為す前記軸心方向視形状がU字状に形成されている請求項1又は2に記載の配管接続具。
【請求項4】
一対の前記フランジ押え部の先端部に、前記外周底壁の肉厚を厚くして成る補強部が形成されている請求項1〜3何れか一項に記載の配管接続具。
【請求項5】
各前記フランジ押え部の先端側に続くガイド部が形成され、これら一対のガイド部どうしの間隔が先端に行くほど広くなる先拡がり状を呈するように前記各ガイド部が形状設定されている請求項1〜4の何れか一項に記載の配管接続具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−236959(P2011−236959A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−108077(P2010−108077)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(000108524)ヘラマンタイトン株式会社 (57)