説明

配線構造及びその製造方法

【目的】 本発明は、配線構造及びその製造方法に関し、導電粒子と電極端子間のUV接着剤を硬化させて導電粒子と電極端子を強固に接着することができ、熱的ストレス及び機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難くすることができ、導電粒子と電極端子間の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる配線構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
【構成】 第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の配線基板と該第2の配線基板とがUV光透過性導電部材が分散されたUV光硬化性接着部材により接着され、該第1の電極端子と該第2の電極端子が該UV光透過性導電部材により電気的接続されてなるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線構造及びその製造方法に係り、詳しくは、液晶ディスプレイに用いられるTAB等による外部回路等の電気回路部品(配線基板)の接続技術に適用することができ、特に、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる配線構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配線構造については、次のような方法を採っている。まず、図9に示す如く、電気回路基板51上に形成された電極端子52上にUV接着剤53を転写した後、樹脂粒子にNi又はAu鍍金等の金属鍍金を施した導電粒子54とUV接着剤53が塗布された電極端子52とを加圧しながらUV光55を照射しUV接着剤53を硬化させることで電極端子52と導電粒子54を固定接続する。そして、この導電粒子54が固定接続された電気回路基板51の電極端子52とこの電気回路基板51と対向する電気回路基板の電極端子との位置合わせをし、加圧しながらUV接着剤にUV照射して上下基板を接続する。
【0003】ところで、従来の電極端子の接続方法については、例えば特開平3−28970号公報で報告されたものがあり、ここでは、接着剤が形成された電極端子に導電粒子を選択的に配置して接続を得る方法を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような従来の配線構造では、導電粒子54にUV光55がほとんど透過しない材料を用いて構成していたため、図10(a)に示す如く、導電粒子54と電極端子52とを加圧しながらUV光55を照射すると、導電粒子54がなくて直接UV光55がUV接着剤53に照射される部分は硬化されてUV接着剤硬化部分53aとなるが、上記の如く導電粒子54はUV光55をほとんど透過しないため、導電粒子54下のUV光55が照射されない部分は硬化されずにUV接着剤未硬化部分53bとなってしまう。このため、電極端子52と導電粒子54はUV接着剤未硬化部分53bにより接続されることになるため、接着力が弱くて図10(b)のXに示す如く剥がれ易く、接続信頼性の点で問題があった。具体的には、接着後に熱的ストレス、機械的ストレス等が加わると、電極端子52と導電粒子54の接続が不安定になって抵抗値が上昇したり、最悪の場合は、図10(b)のXに示す如く、導電粒子54が電極端子52から剥がれて断線してしまうことがあった。
【0005】そこで本発明は、導電粒子と電極端子間のUV接着剤を硬化させて導電粒子と電極端子を強固に接着することができ、熱的ストレス及び機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難くすることができ、導電粒子と電極端子間の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる配線構造及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の配線基板と該第2の配線基板とがUV光透過性導電部材が分散されたUV光硬化性接着部材により接着され、該第1の電極端子と該第2の電極端子が該UV光透過性導電部材により電気的接続されてなることを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の配線基板と該第2の配線基板とがUV光硬化性接着部材により接着され、該第1の電極端子と該第2の電極端子がこの両者の間のみに配置されたUV光透過性導電部材により電気的接続されてなることを特徴とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1乃至2記載の発明において、前記UV光透過性導電部材は、UV光を透過する核材と、該核材表面に被覆された透明導電膜とからなることを特徴とするものである。請求項4記載の発明は、上記請求項1乃至3記載の発明において、前記UV光透過性導電部材は、形状が球状であることを特徴とするものである。
【0009】請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至2記載の発明において、前記UV光透過性導電部材は、形状が円筒形状でUV光を透過する核材と、該核材長手方向の面のみに被覆された透明導電膜とからなることを特徴とするものである。請求項6記載の発明は、第1の配線基板上の第1の電極端子上のみに選択的に未硬化のUV光硬化性接着部材を形成する工程と、次いで、該UV光硬化性接着部材が形成された該第1の電極端子とUV光透過性導電部材とを加圧して接触させ、この状態でUV光を未硬化の該UV光硬化性接着部材に照射して硬化させることにより該UV光透過性導電部材と該第1の電極端子を接着する工程と、次いで、該第1の配線基板の該UV光透過性導電部材が接着された該第1の電極端子と第2の配線基板の第2の電極端子とが該導電部材で電気的接続されるように該UV光硬化性接着部材により該第1、第2の配線基板を接着する工程とを含むことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、第1の配線基板上の第1の電極端子と第2の配線基板上の第2の電極端子とをUV光硬化性接着部材中に分散させたUV光透過性導電部材により電気的接続するように構成している。このため、UV光を照射した時、UV光透過性導電部材がUV光を透過させることができるので、従来硬化させることができなかった導電部材と第1、第2の電極端子間のUV光硬化性接着部材を全て強固に硬化させることができ、導電部材と第1、第2の電極端子を強固に接着させることができる。従って、熱的ストレスや機械的ストレスが加わっても導電粒子と該電極端子を長期に渡って剥がれ難く、しかも抵抗値不良が生じないようにすることができるので、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる。なお、UV光を照射する方向は第1の配線基板側からであってもよいし、第2の配線基板側からであってもよい。
【0011】請求項2記載の発明では、第1の配線基板上の第1の電極端子と第2の配線基板上の第2の電極端子とをこの両者の間のみに配置されたUV光透過性導電部材により電気的接続するように構成している。このため、上記請求項1記載と同様の効果を得られる他、該導電部材を該電極端子上にのみ配置しているので、ファインピッチに対応させることができるうえ、横方向の電極端子間でのリークを確実に抑えることができる。
【0012】請求項3記載の発明では、前記UV光透過性導電部材は、UV光を透過する核材と、該核材表面に被覆された透明導電膜とからなるように構成している。このため、UV光透過性核表面にITO、ZnO等の透明導電膜を被服しているので、電気伝導度を良好にして、接続抵抗値を低くすることができる。請求項4記載の発明では、前記UV光透過性導電部材は、形状が球状であるように構成している。このため、導電部材が球状なので、矩形形状のような角部が突出している場合よりも下地の電極端子を傷つけないようにすることができる。例えば可撓性フィルム上のITOのクラックを防止することができる。
【0013】本発明においては、導電部材の核材はガラスからなる場合であってもよく、この場合、ガラス(石英ガラス)は他の物質(例えばUV樹脂)に比べてUVの透過率を高くすることができるので、UV光の影となる導電部材と電極端子間のUV接着剤に照射するUV照度を高くすることができ、短時間で硬化、接続を完了することができる。
【0014】本発明においては、導電部材の核材はUV樹脂等の樹脂からなる場合であってもよく、この場合、樹脂で弾性を有するので、下地の電極端子を傷つけないようにすることができる。例えば可撓性フィルム上のITOのクラックを防止することができる。請求項5記載の発明では、前記UV光透過性導電部材は、形状が円筒形状でUV光を透過する樹脂等の核材と、該核材長手方向の面のみに被覆された透明導電膜とからなるように構成している。このため、上下基板を圧着する時、長手方向と対向する両面の露出される核材が突出するが、この露出部で内部の圧力を緩和することができるので、導電膜への圧力を緩和することができ、導電膜の破れを防ぐことができる。しかも、形状が円筒形状であるので、下地の電極端子を傷つけないようにすることができる。例えば可撓性フィルム上のITOのクラックを防止することができる。更に、電極端子の長手方向に円筒の高さ方向がくるように導電部材を電極端子上にのみ配置することで、確実な電気的接続と所望の接続抵抗値を実現することができる。
【0015】本発明においては、導電部材の表面を覆う透明導電膜としてはITOからなる場合であってもよく、この場合、ITOは他の透明導電膜(ZnO等)に比べて導電率が高いので、接続抵抗値を低くすることができる。しかも、接続する電気回路基板の電極端子もITOにすれば、同じ装置、工程で製造することができるので、安価で容易に実現することができる。
【0016】請求項6記載の発明では、第1の配線基板上の第1の電極端子上のみに選択的に未硬化のUV光硬化性接着部材を形成する工程と、次いで、該UV光硬化性接着部材が形成された該第1の電極端子とUV光透過性導電部材とを加圧して接触させ、この状態でUV光を未硬化の該UV光硬化性接着部材に照射して硬化させることにより該UV光透過性導電部材と該第1の電極端子を接着させるようにしている。このため、上記請求項2記載の発明の効果を得られる他、容易で安価、かつ短時間で製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
(実施例1)図1は本発明の実施例1に則した配線構造の構造を示す断面図である。図1において、1は回路基板であり、2はこの回路基板1上に形成された電極端子であり、3は回路基板1と対向する回路基板であり、4はこの回路基板3上に形成された電極端子であり、この回路基板1上に形成された電極端子2と回路基板3上に形成された電極端子4とは対向して配置されている。そして、5はUV光を透過するUV光透過性導電部材6が分散されたUV光により硬化するUV光硬化性接着部材であり、このUV光透過性導電部材6が分散されたUV光硬化性接着部材5により回路基板1と回路基板3が接着され、回路基板1の電極端子2と回路基板3の電極端子4とがUV光透過性導電部材6により電気的接続され構成されている。なお、UV光透過性導電部材6には球状のガラスからなる樹脂とこの核材表面に被覆されたITOからなる透明導電膜とからなるものを用いた。
【0018】次に、球状のUV光透過性導電部材6の製造方法を説明する。図2は本発明の実施例1に則したUV光透過性導電部材6の製造方法を説明する図である。図2に示す如く、径2〜11μm程度の液晶用シリカガラス系球形状の核材6aを超音波振動機11の上で回転させながら電子ビーム蒸着法により、坩堝12内のITOバルク13に電子銃14から出射される電子ビーム15を照射することで膜厚1200Å程度のITO透明導電膜を核材6a表面に被覆させる。これにより、核材6a表面にITO透明導電膜が被覆されたUV光透過性導電部材6を得ることができる。
【0019】次に、その配線構造の製造方法を説明する。図3は本発明の実施例2に則した配線構造の製造方法を説明する図である。図3に示す如く、UV光透過性導電部材6が均一に分散されたUV光硬化性接着部材5をシリンジ17内に充填し、このシリンジ17からUV光透過性導電部材6が均一に分散されたUV光硬化性接着部材5を回路基板1上に形成された電極端子2の所定の列に塗布する。次に、回路基板1の電極端子2と回路基板3の電極端子4とが対向するように位置合わせをし、回路基板1、3の両側から加圧して電極端子2、4にUV光透過性導電部材6を接触させる。そして、この加圧状態でUV光を照射してUV光硬化性接着部材5を硬化させることにより、回路基板1の電極端子2と回路基板3の電極端子4とがUV光透過性導電部材6で電気的接続された図1に示すような配線構造を得ることができる。なお、ここでは、UV光硬化性接着部材5には例えばスリーボンド社製3034(商品名)を用い、波長365nmを中心としたUV光を1000mJ/cm2 照射することで完全硬化させる。
【0020】このように本実施例では、回路基板1上の電極端子2と回路基板3上の電極端子4とをUV光硬化性接着部材5中に分散させたUV光透過性導電部材6により電気的接続するように構成したため、UV光を照射した時、UV光透過性導電部材6がUV光を透過させることができるので、従来硬化させることができなかった導電部材6と電極端子2、4間のUV硬化性接着部材5を全て強固に硬化させることができ、導電部材6と電極端子2、4を強固に接着させることができる。このため、熱的ストレスや機械的ストレスが加わっても導電粒子と該電極端子を長期に渡って剥がれ難く、しかも抵抗値不良が生じないようにすることができるので、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる。
【0021】本実施例では、UV光透過性導電部材6は、UV光を透過する核材6aと、核材6a表面に被覆されたITO透明導電膜とからなるように構成したため、電気伝導度を良好にして、接続抵抗値を低くすることができる。そして、UV光透過性導電部材6を形状が球状であるように構成したため、形状が矩形形状の場合よりも下地の電極端子2、4を傷つけないようにすることができる。
【0022】本実施例では、導電部材6の核材6aをガラスで構成したため、UV樹脂等の場合よりもUVの透過率を高くすることができるので、UV光の影となる導電部材6と電極端子2、4間のUV光硬化性接着部材5に照射するUV照度を高くすることができ、短時間で硬化、接続を完了させることができる。
(実施例2)図4は本発明の実施例2に則した配線構造の構造を示す断面図である。図4において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。本実施例では、回路基板1上に形成された電極端子2と回路基板3上に形成された電極端子4を対向して配置し、回路基板1と回路基板3をUV光硬化性接着部材5により接着し、電極端子2と電極端子4とがこの両者の間のみに配置されたUV光透過性導電部材6により電気的接続されてなるように構成している。
【0023】次に、その配線構造の製造方法を説明する。図5は本発明の実施例2に則した配線構造の製造方法を説明する図である。まず、図5(a)に示す如く、回路基板1上に形成された電極端子2を図5(b)に示す如く、平坦基板19上に均一に塗布されたUV光硬化性接着部材20の上に押し当てた後、図5(c)に示す如く、電極端子2上のみにUV光硬化性接着部材20を転写するように引き剥がす。この時、回路基板1の電極端子2上のみに未硬化のUV光硬化性接着部材20が選択的に形成される。
【0024】次に、図5(d)に示す如く、UV光透過性平坦基板21上に均一に並べられた実施例1と同様石英ガラスを核材とし、その表面がITO透明導電膜からなるUV光透過性導電部材6上に回路基板1の電極端子2上に形成されたUV光硬化性接着部材20を押し当てて加圧し、この状態でUV光透過性平坦基板21側からUV光を照射してUV光硬化性接着部材20を硬化させることで、電極端子2とUV光透過性導電部材6を接着する。そして、図5(e)に示す如く、UV光透過性導電部材6と電極端子2がUV光硬化性接着部材20により接着された回路基板1をUV光透過性平坦基板21から引き剥がし、回路基板1又はこれと対する回路基板3側にUV光硬化性接着部材20を塗布し、回路基板1の電極端子2と回路基板3の電極端子4とが対向するように位置合わせをした後、回路基板1、2の両側(どちらか一方の片側でもよい)から加圧して電極端子4にUV光透過性導電部材6を接触させ、この状態でUV光を照射してUV光硬化性接着部材5を硬化させることにより、回路基板1の電極端子2と回路基板3の電極端子4とがこの両者の間のみに配置されたUV光透過性導電部材6により電気的接続された図4に示すような配線構造を得ることができる。なお、ここでは、UV光硬化性接着部材5には例えばスリーボンド社製3034を用い、波長356nmを中心としたUV光を1000mJ/cm2 照射することで完全硬化させる。
【0025】このように、本実施例では、回路基板1上の電極端子2と回路基板3上の電極端子4とをこの両者の間のみに配置されたUV光透過性導電部材6により電気的接続するように構成したため、上記実施例1と同様の効果を得られる他、該導電部材6を電極端子2、4上にのみ配置しているので、ファインピッチに対応させることができるうえ、横方向の電極端子間でのリークを確実に抑えることができる。
【0026】なお、上記実施例1、2では、UV光透過性導電部材6の核材6aにガラスを用いる場合について説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、導電部材の核材はUV樹脂等の樹脂からなる場合であってもよく、この場合、樹脂で弾性を有するので、下地の電極端子を傷つけないようにすることができる。例えば可撓性フィルム上のITOのクラックを防止することができる。なお、この導電部材の製造方法は透明UV接着剤を高圧力の乾空で噴霧させ、UV照射し、硬化させた後、所望の径になるまで研磨し、その後、ITOを実施例1の如く、被覆させればよい。
【0027】次に、本発明においては、図6(a)、(b)に示すように、UV光透過性導電部材23を形状が円筒形状でUV光を透過する樹脂からなる核材23aとこの核材23a長手方向の面のみに被覆されたITO透明導電膜23bとからなるように構成してもよく、この場合、図6(c)に示す如く、上下基板を圧着する時、長手方向と対向する両面の露出される核材23aが突出するが、内部の圧力を緩和することができるので、透明導電膜23bへの圧力を緩和して透明導電膜23bの破れを防止することができる。しかも、形状が円筒形状であるので、下地の電極端子を傷つけないようにすることができる。更に、電極端子の長手方向に円筒の高さ方向がくるように導電部材を電極端子上にのみ配置することで、確実な電気的接続と所望の接続抵抗値を実現することができる。なお、UV光透過性導電部材23の製造方法は、図7に示す如く、シリンジ26に充填したUV接着剤27を塗出、落下させながらUVファイバー28からUV光29を照射し、硬化させることで線状の核材23aを形成し、これに実施例1の如くITO透明導電膜23bを被覆させてUV透過性導電部材23を形成し、所望の長さに接続すればよい。
【0028】そして、図8に示す如く、回路基板1の電極端子2上のみに円筒形状のUV透過性導電部材23を1個以上配置することで所望の接続抵抗値にすることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、導電粒子と電極端子間のUV接着剤を硬化させて導電粒子と電極端子を強固に接着することができ、熱的ストレス及び機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難くすることができ、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に則した配線構造の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1に則したUV光透過性導電部材の製造方法を説明する図である。
【図3】本発明の実施例1に則した配線構造の製造方法を説明する図である。
【図4】本発明の実施例2に則した配線構造の構造を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例2に則した配線構造の製造方法を説明する図である。
【図6】本発明に適用できるUV光透過性導電部材を示す図である。
【図7】本発明に適用できるUV光透過性導電部材の製造方法を説明する図である。
【図8】本発明に適用できるUV光透過性導電部材を電極端子上に配置した様子を示す図である。
【図9】従来例の配線構造の構造を示す概略図である。
【図10】従来例の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 回路基板
2 電極端子
3 回路基板
4 電極端子
5 UV光硬化性接着部材
6 UV光透過性導電部材
6a 核材
11 超音波振動機
12 坩堝
13 ITOバルク
14 電子銃
15 電子ビーム
17 シリンジ
19 平坦基板
20 UV光硬化性接着部材
21 UV透過性平坦基板
23 UV光透過性導電部材
23a 核材
23b 透明導電膜
26 シリンジ
27 UV接着剤
28 UVファイバー
29 UV光

【特許請求の範囲】
【請求項1】第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の配線基板と該第2の配線基板とがUV光透過性導電部材が分散されたUV光硬化性接着部材により接着され、該第1の電極端子と該第2の電極端子が該UV光透過性導電部材により電気的接続されてなることを特徴とする配線構造。
【請求項2】第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の配線基板と該第2の配線基板とがUV光硬化性接着部材により接着され、該第1の電極端子と該第2の電極端子がこの両者の間のみに配置されたUV光透過性導電部材により電気的接続されてなることを特徴とする配線構造。
【請求項3】前記UV光透過性導電部材は、UV光を透過する核材と、該核材表面に被覆された透明導電膜とからなることを特徴とする請求項1乃至2記載の配線構造。
【請求項4】前記UV光透過性導電部材は、形状が球状であることを特徴とする請求項1乃至3記載の配線構造。
【請求項5】前記UV光透過性導電部材は、形状が円筒形状でUV光を透過する核材と、該核材長手方向の面のみに被覆された透明導電膜とからなることを特徴とする請求項1乃至2記載の配線構造。
【請求項6】第1の配線基板上の第1の電極端子上のみに選択的に未硬化のUV光硬化性接着部材を形成する工程と、次いで、該UV光硬化性接着部材が形成された該第1の電極端子とUV光透過性導電部材とを加圧して接触させ、この状態でUV光を未硬化の該UV光硬化性接着部材に照射して硬化させることにより該UV光透過性導電部材と該第1の電極端子を接着する工程と、次いで、該第1の配線基板の該UV光透過性導電部材が接着された該第1の電極端子と第2の配線基板の第2の電極端子とが該導電部材で電気的接続されるように該UV光硬化性接着部材により該第1、第2の配線基板を接着する工程とを含むことを特徴とする配線構造の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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