配線構造
【目的】 本発明は、配線構造に関し、導電粒子と電極端子間のUV接着剤を硬化させて導電粒子と電極端子を強固に接着することができ、導電粒子と電極端子間の接続信頼性を長期に渡って安定させることができることを目的とする。
【構成】 第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の電極端子と該第2の電極端子とが導電部材により電気的に接続され、該導電部材と、該第1の電極端子及び該第2の電極端子の少なくともどちらか一方とがUV光硬化性接着剤により接着されてなる配線構造において、該導電部材と該電極端子を接着する該UV光硬化性接着剤に向かってUV光を反射するUV光反射部を該UV光硬化性接着剤近傍に設けるように構成する。
【構成】 第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の電極端子と該第2の電極端子とが導電部材により電気的に接続され、該導電部材と、該第1の電極端子及び該第2の電極端子の少なくともどちらか一方とがUV光硬化性接着剤により接着されてなる配線構造において、該導電部材と該電極端子を接着する該UV光硬化性接着剤に向かってUV光を反射するUV光反射部を該UV光硬化性接着剤近傍に設けるように構成する。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線構造に係り、詳しくは、液晶ディスプレイに用いられるTAB等による外部回路等の電気回路部品(配線基板)の接続技術に適用することができ、特に、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気回路部品の接続方法については、次のような方法を採っている。まず、図19に示す如く、電気回路基板101 上に形成された電極端子102 上にUV接着剤103 を転写した後、樹脂粒子にNi又はAu鍍金等の金属鍍金を施した導電粒子104 とUV接着剤103 が塗布された電極端子102 とを矢印Aの如く、加圧しながらUV光105 を照射しUV接着剤103 を硬化させることで電極端子102 と導電粒子104 を固定接続する。そして、この導電粒子104 が固定接続された電気回路基板101 の電極端子102 とこの電気回路基板101 と対向する電気回路基板の電極端子との位置合わせを行い、加圧しながらUV接着剤にUV照射し硬化させることで上下基板を接続する。
【0003】ところで、従来の電極端子の相互接続方法については、例えば特開平3−289070号公報で報告されたものがあり、ここでは、接着剤が形成された電極端子に導電粒子を選択的に配置して接続を得る方法を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような従来の配線構造では、導電粒子104 にUV光105 がほとんど透過しない材料を用いて構成していたため、図20(a)に示す如く、導電粒子104 と電極端子102 とを加圧しながらUV光105 を照射すると、導電粒子104 がなくて直接UV光105 がUV接着剤103 に照射される部分は、硬化されてUV接着剤硬化部分103aとなるが、上記の如く、導電粒子104 は、UV光105 をほとんど透過しないため、導電粒子104 下のUV光105 が照射されない部分は、硬化されずにUV接着剤未硬化部分103bとなってしまう。
【0005】このため、電極端子102 と導電粒子104 は、UV接着剤未硬化部分103bにより接続されることになるため、接着力が弱くて図20(b)のXに示す如く、導電粒子104 と電極端子102 とが剥がれ易く、接続信頼性の点で問題があった。具体的には、接着後に熱的ストレス、機械的ストレス等が加わると、電極端子102 と導電粒子104 の接続が不安定になって抵抗値が上昇したり、最悪の場合は、図20(b)のXに示す如く、導電粒子104 が電極端子102 から剥がれて断線してしまうことがあっった。
【0006】そこで本発明は、導電粒子と電極端子間のUV接着剤を硬化させて導電粒子と電極端子を強固に接着することができ、熱的ストレス及び機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難くすることができ、導電粒子と電極端子間の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる配線構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の電極端子と該第2の電極端子とが導電部材により電気的に接続され、該導電部材と、該第1の電極端子及び第2の電極端子の少なくともどちらか一方がUV光硬化性接着剤により接着されてなる配線構造において、該導電部材と該電極端子を接着する該UV光硬化性接着剤に向かってUV光を反射するUV光反射部を該UV光硬化性接着剤近傍に設けることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記UV光反射部は、前記電極端子間に配置した光沢を有する絶縁性部材からなることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とを対向して配置し、該第1の電極端子と該第2の電極端子とを導電部材により電気的に接続し、該導電部材と、該第1の電極端子及び該第2の電極端子の少なくともどちらか一方とをUV光硬化性接着剤により接着してなる配線構造において、該導電部材と該電極端子を接着する該UV光硬化性接着剤に向かってUV光を反射するUV光反射部を該UV光硬化性接着剤近傍に設けてなるように構成している。
【0010】このため、UV光を照射した時、導電部材と電極端子を接着するためのUV光硬化性接着剤に向かってUV光を、UV光硬化性接着剤近傍に設けたUV光反射部により反射してUV光硬化性接着剤に照射することができるので、従来硬化させることができなかった導電部材と電極端子間のUV光硬化性接着剤を全て強固に硬化させることができ、導電部材と電極端子を強固に接着させることができる。従って、熱的ストレスや機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難く、しかも抵抗値不良が生じないようにすることができるので、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記UV光反射部を、前記電極端子間に配置した光沢を有する絶縁性部材からなるように構成してもよく、この場合、安価で容易にUV光の反射光を形成することができるので、上記請求項1記載の発明の効果を効率良く得ることができる。本発明においては、前記UV光反射部は、前記電極端子側面に設けてもよいし、前記電極端子側面を粗面にして設けてもよいし、前記電極端子側面の角度を前記基板に対して45度以下にして設けてもよいし、前記電極端子間に設けてもよいし、前記電極端子間に配置した光沢を有する前記絶縁性部材の径を該電極端子の高さより大きく、かつ該電極間距離より小さくなるように設けてもよいし、前記電極端子間に感熱発砲粒子を分散させた絶縁性接着剤を塗布した後、加熱することで該絶縁性接着剤を該電極端子の高さより高くなるまで膨張させるように設けてもよいし、前記電極端子上面に設けてもよいし、前記導電部材と接する前記電極端子の面の一部を平坦にし、その他の面を粗面にして設けてもよいし、前記電極端子の上面をV溝にし、このV溝に前記導電部材を配置して設けてもよいし、前記導電部材の間に該導電部材の高さより小さい光沢を有する部材を配置して設けてもよく、これらの場合、安価で容易にUV光の反射光を形成することができるので、上記請求項1記載の発明の効果を効率良く得ることができる。
【0012】なお、前記電極端子の上面をV溝にし、前記導電部材をV溝に配置し、更に、該導電部材の間に該導電部材の高さより小さい光沢を有する部材を配置してなる場合は、90度異なる方向からのUV光反射光を得ることができるので、硬化時間を効率良く短縮することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
(実施例1)図1は本発明の実施例1に則した電気回路基板の電極構造を示す図であり、図2は本発明の実施例1に則した電気回路基板を接続した構造を示す図である。本実施例では、図1,2に示す如く、電気回路基板1上に形成した電極端子2と電気回路基板3上に形成した電極端子4とを対向して配置し、電極端子2と導電粒子5とをUV光硬化性接着剤6により接着し、電極端子2と電極端子4とを導電粒子5により電気的接続し、電気回路基板1と電気回路基板3とをUV光硬化性接着剤9により接着し、電極端子2側面に電極端子2と導電粒子5とを接着するためのUV光硬化性接着剤6に向かってUV光7を反射し、かつ電極端子2側面が粗面にされ形成されたUV光反射部8を設けるように構成する。
【0014】次に、UV光反射部8の形成方法を説明する。図1,2では、電極間ピッチが大きい場合であるので、鑢りを用いて電極端子2側面を粗面にしてUV光反射部8を形成しているが、狭ピッチの場合は、次のようにUV光反射部8を形成する。まず、図3(a)に示すように、レジスト11で電極2 及び電極2間を覆い、図3(b)に示すように、Cu,Al等の金属の蒸着物12を表面が粗面になるUV光反射部8を形成するように蒸着速度を遅く、基板温度を上げて成膜した後、図3(c)に示すように、レジスト11を剥離する。
【0015】次に、電極端子2上へのUV光硬化性接着剤6及び導電粒子5の配置方法を説明する。まず、図4(a)〜(c)に示すように、電極端子2がUV光硬化性接着剤6側に来るように電気回路基板1をUV光硬化性接着剤6が均一に塗布された平坦基板15に圧着し、図4(d)に示すように、平坦基板15と電気回路基板1を引き剥がして電気回路基板1の電極端子2上にのみUV光硬化性接着剤6を転写する。
【0016】次いで、図5(a),(b)に示すように、平坦基板16に導電粒子5を一列に並べた上に電極端子2上のUV光硬化性接着剤6が来るように電気回路基板1を平坦基板16に圧着した後、図5(c),(d)に示すように、電気回路基板1と平坦基板16を引き剥がしてUV光硬化性接着剤6の粘着性により電気回路基板1の電極端子2上にのみ導電粒子5を転写する。
【0017】なお、導電粒子5の配置方法としては、導電部材の数を一電極端子上で制御する場合には、図6(a),(b)に示すようなメッシュ又はメタルマスク18にて、例えば図7(a)〜(c)に示すように、吸引機構19のエアーと吸引機構19にて導電粒子5数を制御し、電極端子2上に転写することで各電極端子2を所望の接続抵抗値にすることができる。また、エアーの他に磁力及び静電力等を利用する方法を採ってもよい。
【0018】そして、側面にUV光反射部8が形成された電極端子2にUV光硬化性接着剤6により導電粒子5が接着された電気回路基板1と透明電極等からなる電極端子4が形成された電気回路基板3とをUV光硬化性接着剤9により接着固定することにより、図2に示すような配線構造を得ることができる。このように、本実施例では、導電粒子5と電極端子2を接着するためのUV光硬化性接着剤6に向かってUV光を反射するUV光反射部8をUV光硬化性接着剤6近傍の電極端子2側面に設けてなるように構成している。このため、UV光を照射した時、UV光硬化性接着剤6と電極端子2を接着するためのUV光硬化性接着剤6に向かってUV光をUV光硬化性接着剤6近傍の電極端子2側面に設けたUV光反射部8により反射してUV光硬化性接着剤6に照射することができるので、従来硬化させることができなかった導電粒子5と電極端子2間のUV光硬化性接着剤6を全て強固に硬化させることができ、導電粒子5と電極端子2を強固に接着させることができる。従って、熱的ストレスや機械的ストレスが加わっても導電粒子5と電極端子2を長期に渡って剥がれ難く、しかも抵抗値不良が生じないようにすることができるので、導電粒子5と電極端子2の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる。
【0019】また、本実施例では、UV光反射部8を、電極端子2側面を粗面にして形成したため、安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
(実施例2)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図8に示す如く、UV光反射部8を電極端子2側面の角度を45度以下になるように形成して構成する。このため、実施例1と同様安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
【0020】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図9(a)に示すように、電極端子2の幅が大きく、電極端子2間が小さい基板1の電極端子2上の一部をレジスト11で覆い、図9(b)に示すように、その基板1を45度以下に傾けてドライエッチングした後、図9(c)に示すように、レジスト11を剥離することにより、電極端子2側面に側面の角度が45度以下のUV光反射部8を形成する。
(実施例3)本実施例(請求項2)では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図10に示す如く、UV光反射部8を電極端子2間に光沢を有する絶縁性部材22を配置するように形成して構成する。このため、実施例1と同様安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
【0021】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図11(a)に示すように、光沢を有する絶縁性部材22(粒子でも円筒状のものでもよい)を電極端子2上にばら蒔いた後、図11(b)に示すように、電極端子2表面の絶縁性部材22をスキージで除去してUV光反射部8を形成する。なお、図11(c)に示すように、絶縁性部材22を電着によって電極端子2に付着させてUV光反射部8を形成してもよい。
(実施例4)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図12に示す如く、UV光反射部8を、電極端子2間に感熱発砲粒子23を分散させた絶縁性接着剤24を塗布した後、加熱することで接着剤24を膨張させて構成する。このため、実施例1と同様安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
【0022】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図13(a)に示すように、電極端子2間に感熱発砲粒子23が分散された絶縁性接着剤24を塗布し、図13(b)に示すように、スキージで電極端子2表面の接着剤24を除去し、図13(c)に示すように、UV光硬化性接着剤6を電極端子2上にのみ塗布した後、図13(d)に示すように、導電粒子5を電極2上に配置し、次いで、図12に示すように、加熱し、絶縁性接着剤24中の感熱発砲粒子23を大きくさせてUV光反射部8を形成する。
(実施例5)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図14に示す如く、電極端子2上の導電粒子5と電極端子2が接する箇所を平坦にし、それ以外の電極端子上面を粗面になるように形成してUV光反射部8を構成する。このため、実施例1と同様安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
【0023】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図15(a)に示すように、電極端子2上面を鑢り若しくは蒸着等により粗面にし、図15(b)に示すように、導電粒子5の配置箇所以外の電極端子2上をレジスト11で覆った後、図15(c)に示すように、導電粒子5の配置箇所部分をドライエッチングで表面を平坦にする。この時、レジスト11下の電極端子2表面にUV光反射部8が形成される。そして、図15(d)に示すように、レジストを剥離する。
(実施例6)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図16に示す如く、UV光反射部8を電極端子2上面をV溝になるように形成して構成する。この時、V溝斜面がUV光反射部8となる。
【0024】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図17(a)に示すように、電極端子2上にレジスト11を塗布し、図17(b)に示すように、ドライエッチングをして電極端子2に導電粒子を配置する溝26(又は穴)を形成した後、図17(c)に示すように、電極端子2の上面の一部を残し、それ以外をレジスト11で覆い、斜方からドライエッチングをする。そして、斜面を形成した後、図17(d)に示すように、レジスト11を剥離し、図17(e),(f)に示すように、同様に他斜面も形成することにより、V溝斜面にUV光反射部8を形成する。
(実施例7)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図18(a),(b)に示す如く、電極端子2上面のV溝に光沢を有する部材28を導電部材5間に配置した電極端子構造を構成する。なお、その部材23は、導電性でも絶縁性でもよい。
【0025】本実施例では、電極端子2の上面をV溝にし、導電粒子5をV溝に配置し、導電粒子5の間に導電粒子5の高さより小さい光沢を有する部材28を配置して構成するため、90度異なる方向からのUV反射光を得ることができるので、UV光硬化性接着剤6の硬化時間を効率良く短縮することができる。その形成方法は、実施例6と同様の方法で電極端子2上にV溝を形成し、導電粒子1と光沢を有する部材23を交互に配置する。その配置方法は実施例1と同様の方法を用いる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、導電粒子と電極端子間のUV接着剤を硬化させて導電粒子と電極端子を強固に接着することができ、熱的ストレス及び機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難くすることができ、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図2】本発明の実施例1に則した電気回路基板を接続した構造を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図4】本発明の実施例1に則した電極端子上へのUV光硬化性接着剤及び導電粒子の配置方法を示す図である。
【図5】本発明の実施例1に則した電極端子上へのUV光硬化性接着剤及び導電粒子の配置方法を示す図である。
【図6】本発明の実施例1に則した電極端子上への導電粒子の配置方法を示す図である。
【図7】本発明の実施例1に則した電極端子上への導電粒子の配置方法を示す図である。
【図8】本発明の実施例2に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図9】本発明の実施例2に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図10】本発明の実施例3に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図11】本発明の実施例3に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図12】本発明の実施例4に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図13】本発明の実施例4に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図14】本発明の実施例5に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図15】本発明の実施例5に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図16】本発明の実施例6に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図17】本発明の実施例6に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図18】本発明の実施例7に則した電極構造を示す図である。
【図19】従来例の電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図20】従来例の課題を示す図である。
【符号の説明】
1 電気回路基板
2 電極端子
3 電気回路基板
4 電極端子
5 導電粒子
6 UV光硬化性接着剤
7 UV光
8 UV光反射部
9 UV光硬化性接着剤
11 レジスト
12 蒸着物
15 平坦基板
16 平坦基板
18 メッシュ又はメタルマスク
19 吸引機構
20 スキージ
22 絶縁性部材
23 感熱発砲粒子
24 絶縁性接着剤
26 溝
28 光沢を有する部材
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線構造に係り、詳しくは、液晶ディスプレイに用いられるTAB等による外部回路等の電気回路部品(配線基板)の接続技術に適用することができ、特に、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気回路部品の接続方法については、次のような方法を採っている。まず、図19に示す如く、電気回路基板101 上に形成された電極端子102 上にUV接着剤103 を転写した後、樹脂粒子にNi又はAu鍍金等の金属鍍金を施した導電粒子104 とUV接着剤103 が塗布された電極端子102 とを矢印Aの如く、加圧しながらUV光105 を照射しUV接着剤103 を硬化させることで電極端子102 と導電粒子104 を固定接続する。そして、この導電粒子104 が固定接続された電気回路基板101 の電極端子102 とこの電気回路基板101 と対向する電気回路基板の電極端子との位置合わせを行い、加圧しながらUV接着剤にUV照射し硬化させることで上下基板を接続する。
【0003】ところで、従来の電極端子の相互接続方法については、例えば特開平3−289070号公報で報告されたものがあり、ここでは、接着剤が形成された電極端子に導電粒子を選択的に配置して接続を得る方法を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したような従来の配線構造では、導電粒子104 にUV光105 がほとんど透過しない材料を用いて構成していたため、図20(a)に示す如く、導電粒子104 と電極端子102 とを加圧しながらUV光105 を照射すると、導電粒子104 がなくて直接UV光105 がUV接着剤103 に照射される部分は、硬化されてUV接着剤硬化部分103aとなるが、上記の如く、導電粒子104 は、UV光105 をほとんど透過しないため、導電粒子104 下のUV光105 が照射されない部分は、硬化されずにUV接着剤未硬化部分103bとなってしまう。
【0005】このため、電極端子102 と導電粒子104 は、UV接着剤未硬化部分103bにより接続されることになるため、接着力が弱くて図20(b)のXに示す如く、導電粒子104 と電極端子102 とが剥がれ易く、接続信頼性の点で問題があった。具体的には、接着後に熱的ストレス、機械的ストレス等が加わると、電極端子102 と導電粒子104 の接続が不安定になって抵抗値が上昇したり、最悪の場合は、図20(b)のXに示す如く、導電粒子104 が電極端子102 から剥がれて断線してしまうことがあっった。
【0006】そこで本発明は、導電粒子と電極端子間のUV接着剤を硬化させて導電粒子と電極端子を強固に接着することができ、熱的ストレス及び機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難くすることができ、導電粒子と電極端子間の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる配線構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の電極端子と該第2の電極端子とが導電部材により電気的に接続され、該導電部材と、該第1の電極端子及び第2の電極端子の少なくともどちらか一方がUV光硬化性接着剤により接着されてなる配線構造において、該導電部材と該電極端子を接着する該UV光硬化性接着剤に向かってUV光を反射するUV光反射部を該UV光硬化性接着剤近傍に設けることを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記UV光反射部は、前記電極端子間に配置した光沢を有する絶縁性部材からなることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とを対向して配置し、該第1の電極端子と該第2の電極端子とを導電部材により電気的に接続し、該導電部材と、該第1の電極端子及び該第2の電極端子の少なくともどちらか一方とをUV光硬化性接着剤により接着してなる配線構造において、該導電部材と該電極端子を接着する該UV光硬化性接着剤に向かってUV光を反射するUV光反射部を該UV光硬化性接着剤近傍に設けてなるように構成している。
【0010】このため、UV光を照射した時、導電部材と電極端子を接着するためのUV光硬化性接着剤に向かってUV光を、UV光硬化性接着剤近傍に設けたUV光反射部により反射してUV光硬化性接着剤に照射することができるので、従来硬化させることができなかった導電部材と電極端子間のUV光硬化性接着剤を全て強固に硬化させることができ、導電部材と電極端子を強固に接着させることができる。従って、熱的ストレスや機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難く、しかも抵抗値不良が生じないようにすることができるので、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記UV光反射部を、前記電極端子間に配置した光沢を有する絶縁性部材からなるように構成してもよく、この場合、安価で容易にUV光の反射光を形成することができるので、上記請求項1記載の発明の効果を効率良く得ることができる。本発明においては、前記UV光反射部は、前記電極端子側面に設けてもよいし、前記電極端子側面を粗面にして設けてもよいし、前記電極端子側面の角度を前記基板に対して45度以下にして設けてもよいし、前記電極端子間に設けてもよいし、前記電極端子間に配置した光沢を有する前記絶縁性部材の径を該電極端子の高さより大きく、かつ該電極間距離より小さくなるように設けてもよいし、前記電極端子間に感熱発砲粒子を分散させた絶縁性接着剤を塗布した後、加熱することで該絶縁性接着剤を該電極端子の高さより高くなるまで膨張させるように設けてもよいし、前記電極端子上面に設けてもよいし、前記導電部材と接する前記電極端子の面の一部を平坦にし、その他の面を粗面にして設けてもよいし、前記電極端子の上面をV溝にし、このV溝に前記導電部材を配置して設けてもよいし、前記導電部材の間に該導電部材の高さより小さい光沢を有する部材を配置して設けてもよく、これらの場合、安価で容易にUV光の反射光を形成することができるので、上記請求項1記載の発明の効果を効率良く得ることができる。
【0012】なお、前記電極端子の上面をV溝にし、前記導電部材をV溝に配置し、更に、該導電部材の間に該導電部材の高さより小さい光沢を有する部材を配置してなる場合は、90度異なる方向からのUV光反射光を得ることができるので、硬化時間を効率良く短縮することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
(実施例1)図1は本発明の実施例1に則した電気回路基板の電極構造を示す図であり、図2は本発明の実施例1に則した電気回路基板を接続した構造を示す図である。本実施例では、図1,2に示す如く、電気回路基板1上に形成した電極端子2と電気回路基板3上に形成した電極端子4とを対向して配置し、電極端子2と導電粒子5とをUV光硬化性接着剤6により接着し、電極端子2と電極端子4とを導電粒子5により電気的接続し、電気回路基板1と電気回路基板3とをUV光硬化性接着剤9により接着し、電極端子2側面に電極端子2と導電粒子5とを接着するためのUV光硬化性接着剤6に向かってUV光7を反射し、かつ電極端子2側面が粗面にされ形成されたUV光反射部8を設けるように構成する。
【0014】次に、UV光反射部8の形成方法を説明する。図1,2では、電極間ピッチが大きい場合であるので、鑢りを用いて電極端子2側面を粗面にしてUV光反射部8を形成しているが、狭ピッチの場合は、次のようにUV光反射部8を形成する。まず、図3(a)に示すように、レジスト11で電極2 及び電極2間を覆い、図3(b)に示すように、Cu,Al等の金属の蒸着物12を表面が粗面になるUV光反射部8を形成するように蒸着速度を遅く、基板温度を上げて成膜した後、図3(c)に示すように、レジスト11を剥離する。
【0015】次に、電極端子2上へのUV光硬化性接着剤6及び導電粒子5の配置方法を説明する。まず、図4(a)〜(c)に示すように、電極端子2がUV光硬化性接着剤6側に来るように電気回路基板1をUV光硬化性接着剤6が均一に塗布された平坦基板15に圧着し、図4(d)に示すように、平坦基板15と電気回路基板1を引き剥がして電気回路基板1の電極端子2上にのみUV光硬化性接着剤6を転写する。
【0016】次いで、図5(a),(b)に示すように、平坦基板16に導電粒子5を一列に並べた上に電極端子2上のUV光硬化性接着剤6が来るように電気回路基板1を平坦基板16に圧着した後、図5(c),(d)に示すように、電気回路基板1と平坦基板16を引き剥がしてUV光硬化性接着剤6の粘着性により電気回路基板1の電極端子2上にのみ導電粒子5を転写する。
【0017】なお、導電粒子5の配置方法としては、導電部材の数を一電極端子上で制御する場合には、図6(a),(b)に示すようなメッシュ又はメタルマスク18にて、例えば図7(a)〜(c)に示すように、吸引機構19のエアーと吸引機構19にて導電粒子5数を制御し、電極端子2上に転写することで各電極端子2を所望の接続抵抗値にすることができる。また、エアーの他に磁力及び静電力等を利用する方法を採ってもよい。
【0018】そして、側面にUV光反射部8が形成された電極端子2にUV光硬化性接着剤6により導電粒子5が接着された電気回路基板1と透明電極等からなる電極端子4が形成された電気回路基板3とをUV光硬化性接着剤9により接着固定することにより、図2に示すような配線構造を得ることができる。このように、本実施例では、導電粒子5と電極端子2を接着するためのUV光硬化性接着剤6に向かってUV光を反射するUV光反射部8をUV光硬化性接着剤6近傍の電極端子2側面に設けてなるように構成している。このため、UV光を照射した時、UV光硬化性接着剤6と電極端子2を接着するためのUV光硬化性接着剤6に向かってUV光をUV光硬化性接着剤6近傍の電極端子2側面に設けたUV光反射部8により反射してUV光硬化性接着剤6に照射することができるので、従来硬化させることができなかった導電粒子5と電極端子2間のUV光硬化性接着剤6を全て強固に硬化させることができ、導電粒子5と電極端子2を強固に接着させることができる。従って、熱的ストレスや機械的ストレスが加わっても導電粒子5と電極端子2を長期に渡って剥がれ難く、しかも抵抗値不良が生じないようにすることができるので、導電粒子5と電極端子2の接続信頼性を長期に渡って安定させることができる。
【0019】また、本実施例では、UV光反射部8を、電極端子2側面を粗面にして形成したため、安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
(実施例2)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図8に示す如く、UV光反射部8を電極端子2側面の角度を45度以下になるように形成して構成する。このため、実施例1と同様安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
【0020】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図9(a)に示すように、電極端子2の幅が大きく、電極端子2間が小さい基板1の電極端子2上の一部をレジスト11で覆い、図9(b)に示すように、その基板1を45度以下に傾けてドライエッチングした後、図9(c)に示すように、レジスト11を剥離することにより、電極端子2側面に側面の角度が45度以下のUV光反射部8を形成する。
(実施例3)本実施例(請求項2)では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図10に示す如く、UV光反射部8を電極端子2間に光沢を有する絶縁性部材22を配置するように形成して構成する。このため、実施例1と同様安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
【0021】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図11(a)に示すように、光沢を有する絶縁性部材22(粒子でも円筒状のものでもよい)を電極端子2上にばら蒔いた後、図11(b)に示すように、電極端子2表面の絶縁性部材22をスキージで除去してUV光反射部8を形成する。なお、図11(c)に示すように、絶縁性部材22を電着によって電極端子2に付着させてUV光反射部8を形成してもよい。
(実施例4)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図12に示す如く、UV光反射部8を、電極端子2間に感熱発砲粒子23を分散させた絶縁性接着剤24を塗布した後、加熱することで接着剤24を膨張させて構成する。このため、実施例1と同様安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
【0022】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図13(a)に示すように、電極端子2間に感熱発砲粒子23が分散された絶縁性接着剤24を塗布し、図13(b)に示すように、スキージで電極端子2表面の接着剤24を除去し、図13(c)に示すように、UV光硬化性接着剤6を電極端子2上にのみ塗布した後、図13(d)に示すように、導電粒子5を電極2上に配置し、次いで、図12に示すように、加熱し、絶縁性接着剤24中の感熱発砲粒子23を大きくさせてUV光反射部8を形成する。
(実施例5)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図14に示す如く、電極端子2上の導電粒子5と電極端子2が接する箇所を平坦にし、それ以外の電極端子上面を粗面になるように形成してUV光反射部8を構成する。このため、実施例1と同様安価で容易にUV光の反射光を形成することができる。
【0023】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図15(a)に示すように、電極端子2上面を鑢り若しくは蒸着等により粗面にし、図15(b)に示すように、導電粒子5の配置箇所以外の電極端子2上をレジスト11で覆った後、図15(c)に示すように、導電粒子5の配置箇所部分をドライエッチングで表面を平坦にする。この時、レジスト11下の電極端子2表面にUV光反射部8が形成される。そして、図15(d)に示すように、レジストを剥離する。
(実施例6)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図16に示す如く、UV光反射部8を電極端子2上面をV溝になるように形成して構成する。この時、V溝斜面がUV光反射部8となる。
【0024】次に、本実施例のUV光反射部8の形成方法を説明する。まず、図17(a)に示すように、電極端子2上にレジスト11を塗布し、図17(b)に示すように、ドライエッチングをして電極端子2に導電粒子を配置する溝26(又は穴)を形成した後、図17(c)に示すように、電極端子2の上面の一部を残し、それ以外をレジスト11で覆い、斜方からドライエッチングをする。そして、斜面を形成した後、図17(d)に示すように、レジスト11を剥離し、図17(e),(f)に示すように、同様に他斜面も形成することにより、V溝斜面にUV光反射部8を形成する。
(実施例7)本実施例では、UV光反射部8について具体的に説明し、それ以外は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。本実施例では、図18(a),(b)に示す如く、電極端子2上面のV溝に光沢を有する部材28を導電部材5間に配置した電極端子構造を構成する。なお、その部材23は、導電性でも絶縁性でもよい。
【0025】本実施例では、電極端子2の上面をV溝にし、導電粒子5をV溝に配置し、導電粒子5の間に導電粒子5の高さより小さい光沢を有する部材28を配置して構成するため、90度異なる方向からのUV反射光を得ることができるので、UV光硬化性接着剤6の硬化時間を効率良く短縮することができる。その形成方法は、実施例6と同様の方法で電極端子2上にV溝を形成し、導電粒子1と光沢を有する部材23を交互に配置する。その配置方法は実施例1と同様の方法を用いる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、導電粒子と電極端子間のUV接着剤を硬化させて導電粒子と電極端子を強固に接着することができ、熱的ストレス及び機械的ストレスが加わっても導電粒子と電極端子を長期に渡って剥がれ難くすることができ、導電粒子と電極端子の接続信頼性を長期に渡って安定させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図2】本発明の実施例1に則した電気回路基板を接続した構造を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図4】本発明の実施例1に則した電極端子上へのUV光硬化性接着剤及び導電粒子の配置方法を示す図である。
【図5】本発明の実施例1に則した電極端子上へのUV光硬化性接着剤及び導電粒子の配置方法を示す図である。
【図6】本発明の実施例1に則した電極端子上への導電粒子の配置方法を示す図である。
【図7】本発明の実施例1に則した電極端子上への導電粒子の配置方法を示す図である。
【図8】本発明の実施例2に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図9】本発明の実施例2に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図10】本発明の実施例3に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図11】本発明の実施例3に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図12】本発明の実施例4に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図13】本発明の実施例4に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図14】本発明の実施例5に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図15】本発明の実施例5に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図16】本発明の実施例6に則した電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図17】本発明の実施例6に則したUV光反射部の形成方法を示す図である。
【図18】本発明の実施例7に則した電極構造を示す図である。
【図19】従来例の電気回路基板の電極構造を示す図である。
【図20】従来例の課題を示す図である。
【符号の説明】
1 電気回路基板
2 電極端子
3 電気回路基板
4 電極端子
5 導電粒子
6 UV光硬化性接着剤
7 UV光
8 UV光反射部
9 UV光硬化性接着剤
11 レジスト
12 蒸着物
15 平坦基板
16 平坦基板
18 メッシュ又はメタルマスク
19 吸引機構
20 スキージ
22 絶縁性部材
23 感熱発砲粒子
24 絶縁性接着剤
26 溝
28 光沢を有する部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の電極端子と該第2の電極端子とが導電部材により電気的に接続され、該導電部材と、該第1の電極端子及び第2の電極端子の少なくともどちらか一方がUV光硬化性接着剤により接着されてなる配線構造において、該導電部材と該電極端子を接着する該UV光硬化性接着剤に向かってUV光を反射するUV光反射部を該UV光硬化性接着剤近傍に設けることを特徴とする配線構造。
【請求項2】前記UV光反射部は、前記電極端子間に配置した光沢を有する絶縁性部材からなることを特徴とする請求項1記載の配線構造。
【請求項1】第1の配線基板上に形成された第1の電極端子と第2の配線基板上に形成された第2の電極端子とが対向して配置され、該第1の電極端子と該第2の電極端子とが導電部材により電気的に接続され、該導電部材と、該第1の電極端子及び第2の電極端子の少なくともどちらか一方がUV光硬化性接着剤により接着されてなる配線構造において、該導電部材と該電極端子を接着する該UV光硬化性接着剤に向かってUV光を反射するUV光反射部を該UV光硬化性接着剤近傍に設けることを特徴とする配線構造。
【請求項2】前記UV光反射部は、前記電極端子間に配置した光沢を有する絶縁性部材からなることを特徴とする請求項1記載の配線構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図12】
【図14】
【図16】
【図9】
【図11】
【図13】
【図15】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図12】
【図14】
【図16】
【図9】
【図11】
【図13】
【図15】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開平7−14627
【公開日】平成7年(1995)1月17日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−154074
【出願日】平成5年(1993)6月25日
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【公開日】平成7年(1995)1月17日
【国際特許分類】
【出願日】平成5年(1993)6月25日
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
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