説明

配車決定装置及び方法

【課題】寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を、指示に基づいて効率よく決定する装置及び方法を提供すること。
【解決手段】配車決定装置10は、車種DB31と資材DB32とを有する。そして、配車決定装置10は、輸送指示データを受信し、受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、資材DB32に基づいて抽出し、抽出した資材の重量を合計した積載重量と、車種DB31に記憶された最大積載重量とに基づいて、輸送車の車種及び台数を算出する。そして、配車決定装置10は、算出した車種の荷台を、車種DB31に基づいて抽出し、抽出した荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、算出した車種の台数と、抽出した資材の荷姿とに基づいて、算出した車種の荷台に抽出した資材を配置し、算出した車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する輸送車の車種及び台数を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配電資機材等の輸送に係る配車決定装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、企業は、資材や物品等の輸送について、輸送する車両の効率のよい運用と、迅速な輸送等とを行うために、資材や車両等をコンピュータで管理し、システム化を行っている。
【0003】
例えば、ある企業は、配電資機材等の輸送について、資材センター間を循環する幹線便と、資材センターと各営業所との間で配給品や戻入品を輸送する定期便とに分けて、コンピュータと手作業とにより、輸送する資材の重量及び荷姿を集計し、輸送車の配車を行っている。
【0004】
また、輸送する物品の自動的な分配を行う技術として、特許文献1が開示されている。特許文献1に開示されている技術は、HUBセンターにおいて、小包の寸法データ(長さ、幅、高さ、重量)、地理座標(受取人)及び識別データを統合した各小包コードを作成し、全ての小包を中央コンピュータで管理する技術である。そして、中央コンピュータは、動的に最適化される経路プランニングを作成し、小包コードに基づいて経路プランニングの分配ゾーンに従って小包を順序づけ、小包の順序及び小包経路コードに基づいて、輸送ボックスに区分けして、車両に引き継ぎ、該小包をナビゲーション制御し、受取人に配達する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2006−523589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1は、一定の寸法内で収まる小包を、作成した小包コードに基づいて区分けして車両に分配する技術を開示しているが、電線や電柱用の資材等の様に寸法や形状が多様な物品であって、コードが付されていない物品を輸送する車両を、指示に基づいて決定する技術については何ら開示していない。
【0007】
そこで、電線や電柱用の資材等の様に寸法や形状が多様な物品であって、コードが付されていない物品を輸送する車両を、指示に基づいて効率よく決定する装置及び方法が望まれている。
【0008】
本発明は、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を、指示に基づいて効率よく決定する装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
(1) 複数の資材を輸送する車両である輸送車の車種及び台数を決定する配車決定装置であって、前記車種ごとに、前記車種が積載できる最大の重量である最大積載重量と、荷台の長さ方向及び幅方向の長さとを対応付けて記憶する車種記憶手段と、前記資材の種類ごとに、前記資材の重量と、前記資材の長さ方向及び幅方向の長さを含む荷姿とを対応付けて記憶する資材記憶手段と、輸送する前記資材の種類及び数量の情報を含む輸送指示データを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、前記資材記憶手段に基づいて抽出する資材抽出手段と、前記資材抽出手段によって抽出された資材の重量を合計した積載重量と、前記車種記憶手段に記憶された前記最大積載重量とに基づいて、前記車種及び台数を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された車種の荷台の長さ方向及び幅方向の長さを、前記車種記憶手段に基づいて抽出する車種抽出手段と、前記車種抽出手段によって抽出された荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、前記算出手段によって算出された車種の台数と、前記資材抽出手段によって抽出された資材の荷姿とに基づいて、前記算出された車種の荷台に前記抽出された資材を配置し、前記算出された車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する前記車種及び台数を決定する決定手段と、を備える配車決定装置。
【0011】
(1)の構成によれば、本発明に係る配車決定装置は、複数の資材を輸送する車両である輸送車の車種及び台数を決定する配車決定装置であって、車種ごとに、車種が積載できる最大の重量である最大積載重量と、荷台の長さ方向及び幅方向の長さとを対応付けて記憶する車種記憶手段と、資材の種類ごとに、資材の重量と、資材の長さ方向及び幅方向の長さを含む荷姿とを対応付けて記憶する資材記憶手段とを有する。そして、配車決定装置は、輸送する資材の種類及び数量の情報を含む輸送指示データを受信し、受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、資材記憶手段に基づいて抽出し、抽出された資材の重量を合計した積載重量と、車種記憶手段に記憶された最大積載重量とに基づいて、車種及び台数を算出し、算出された車種の荷台の長さ方向及び幅方向の長さを、車種記憶手段に基づいて抽出し、抽出された荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、算出された車種の台数と、抽出された資材の荷姿とに基づいて、算出された車種の荷台に抽出された資材を配置し、算出された車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する輸送車の車種及び台数を決定する。
【0012】
すなわち、本発明に係る配車決定装置は、受信した輸送指示データに含まれる複数の資材の種類及び数量の情報によって、資材記憶手段に基づいて複数の資材の重量を抽出して車種及び台数を算出し、複数の資材の荷姿を抽出して追加する輸送車の車種及び台数を決定する。したがって、本発明に係る配車決定装置は、輸送指示によって抽出した資材の重量と荷姿とに基づいて、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を効率よく決定することができる。
【0013】
(2) 前記算出された車種の荷台に資材を配置した後において、残りの資材を配置することが可能な箇所を、長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに分けて記憶する配置記憶手段をさらに備え、前記決定手段は、前記配置記憶手段に記憶された長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに基づいて、資材を配置する、(1)に記載の配車決定装置。
【0014】
(2)の構成によれば、(1)に記載の配車決定装置は、輸送車の車種の荷台に資材を配置した後において、残りの資材を配置することが可能な箇所を、長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに分けて記憶する配置記憶手段をさらに備え、配置記憶手段に記憶された長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに基づいて、資材を配置する。
【0015】
したがって、(2)に記載の配車決定装置は、輸送車の荷台に輸送する資材を配置する際に、残りの資材を長さ方向の配置可能箇所に配置するだけでなく、幅方向に配置可能な場合には幅方向の配置可能箇所に配置するので、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両をさらに効率よく決定することができる。
【0016】
(3) 前記輸送指示データは、輸送先の情報と、前記輸送車が前記輸送先から戻る場合に輸送する資材の種類及び数量の情報とをさらに含み、前記算出手段は、前記輸送先へ輸送する資材の重量を合計した積載重量と、前記輸送先から戻る場合に輸送する資材の重量を合計した積載重量とを比較し、重い方の積載重量と、前記車種記憶手段に記憶された前記最大積載重量とに基づいて、前記車種及び台数を算出し、前記決定手段は、前記算出手段によって算出された車種の荷台に前記輸送先へ輸送する資材を配置して求めた前記車種及び台数と、前記算出手段によって算出された車種の荷台に前記輸送先から戻る場合に輸送する資材を配置して求めた前記車種及び台数と、に基づいて前記車種及び台数を決定する、(1)又は(2)に記載の配車決定装置。
【0017】
(3)の構成によれば、(1)又は(2)に記載の配車決定装置において、輸送指示データは、輸送先の情報と、輸送車が輸送先から戻る場合に輸送する資材の種類及び数量の情報とをさらに含む。そして、配車決定装置は、輸送先へ輸送する資材の重量を合計した積載重量と、輸送先から戻る場合に輸送する資材の重量を合計した積載重量とを比較し、重い方の積載重量と、車種記憶手段に記憶された最大積載重量とに基づいて、輸送車の車種及び台数を算出し、算出された車種の荷台に輸送先へ輸送する資材を配置して求めた輸送車の車種及び台数と、算出された車種の荷台に輸送先から戻る場合に輸送する資材を配置して求めた輸送車の車種及び台数と、に基づいて輸送車の車種及び台数を決定する。したがって、(3)に記載の配車決定装置は、往路だけでなく復路も含めて、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を効率よく決定することができる。
【0018】
(4) 前記輸送先ごとに、駐車可能な車種を対応付けて記憶する駐車場記憶手段と、前記輸送指示データに含まれる輸送先に対応付けられた駐車可能な車種を、前記駐車場記憶手段に基づいて抽出し、前記輸送車の車種を決定する車種決定手段と、をさらに備え、前記算出手段は、前記積載重量と、前記車種決定手段によって決定された車種の前記最大積載重量とに基づいて、前記輸送車の台数を算出する、(3)に記載の配車決定装置。
【0019】
(4)の構成によれば、(3)に記載の配車決定装置は、輸送先ごとに、駐車可能な車種を対応付けて記憶する駐車場記憶手段をさらに備え、輸送指示データに含まれる輸送先に対応付けられた駐車可能な車種を、駐車場記憶手段に基づいて抽出し、輸送車の車種を決定し、積載重量と、決定された車種の最大積載重量とに基づいて、輸送車の台数を算出する。したがって、(4)に記載の配車決定装置は、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両として、輸送先の駐車場に合わせた車両を効率よく決定することができる。
【0020】
(5) 複数の資材を輸送する車両である輸送車の車種及び台数を決定する方法において、前記車種ごとに、前記車種が積載できる最大の重量である最大積載重量と、荷台の長さ方向及び幅方向の長さとを対応付けて記憶する車種記憶手段と、前記資材の種類ごとに、前記資材の重量と、前記資材の長さ方向及び幅方向の長さを含む荷姿とを対応付けて記憶する資材記憶手段と、を有する配車決定装置において実行される方法であって、輸送する前記資材の種類及び数量の情報を含む輸送指示データを受信するステップと、受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、前記資材記憶手段に基づいて抽出するステップと、抽出された資材の重量を合計した積載重量と、前記車種記憶手段に記憶された前記最大積載重量とに基づいて、前記車種及び台数を算出するステップと、算出された車種の荷台の長さ方向及び幅方向の長さを、前記車種記憶手段に基づいて抽出するステップと、抽出された荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、前記算出された車種の台数と、前記抽出された資材の荷姿とに基づいて、前記算出された車種の荷台に前記抽出された資材を配置し、前記算出された車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する前記車種及び台数を決定するステップと、を備える方法。
【0021】
(5)の構成によれば、本発明に係る方法は、複数の資材を輸送する車両である輸送車の車種及び台数を決定する方法において、車種ごとに、車種が積載できる最大の重量である最大積載重量と、荷台の長さ方向及び幅方向の長さとを対応付けて記憶する車種記憶手段と、資材の種類ごとに、資材の重量と、資材の長さ方向及び幅方向の長さを含む荷姿とを対応付けて記憶する資材記憶手段と、を有する配車決定装置において実行される。そして、本発明に係る方法は、輸送する資材の種類及び数量の情報を含む輸送指示データを受信し、受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、資材記憶手段に基づいて抽出し、抽出された資材の重量を合計した積載重量と、車種記憶手段に記憶された最大積載重量とに基づいて、車種及び台数を算出し、算出された車種の荷台の長さ方向及び幅方向の長さを、車種記憶手段に基づいて抽出し、抽出された荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、算出された車種の台数と、抽出された資材の荷姿とに基づいて、算出された車種の荷台に抽出された資材を配置し、算出された車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する輸送車の車種及び台数を決定する。
【0022】
すなわち、本発明に係る方法は、受信した輸送指示データに含まれる複数の資材の種類及び数量の情報によって、複数の資材の重量を抽出して車種及び台数を算出し、複数の資材の荷姿を抽出して追加する車種及び台数を決定する。したがって、本発明に係る方法は、輸送指示によって抽出した資材の重量と荷姿とに基づいて、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を効率よく決定することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、輸送指示によって指示された資材の重量と荷姿とに基づいて輸送車の荷台に輸送する資材を配置するので、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を効率よく決定することができる。そして、本発明は、輸送車の荷台の長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに基づいて、輸送車の荷台に輸送する資材を配置するので、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両をさらに効率よく決定することができる。
【0024】
さらに、本発明は、輸送指示データに基づいて往路だけでなく復路も含めて輸送車の荷台に輸送する資材を配置するので、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を、復路を含めて効率よく決定することができる。そして、本発明は、駐車可能車種に基づいて輸送車の車種を決定するので、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両として、輸送先の駐車場に合わせた車両を効率よく決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係る配車決定装置の特徴を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る配車決定装置において、輸送車の車種の例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る配車決定装置において、資材の配置の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る配車決定装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る配車決定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る配車決定装置の車種DBの例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る配車決定装置の資材DBの例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る配車決定装置の配置DBの例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る配車決定装置の駐車場DBの例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る配車決定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係る配車決定装置が荷台に資材を配置した例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る配車決定装置が荷台に資材を配置した別の例を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る配車決定装置を利用した配車決定システムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置10の特徴を示すブロック図である。配車決定装置10は、複数の資材を輸送する車両である輸送車の車種及び台数を決定する装置であって、車種記憶手段として車種DB(データベース)31と、資材記憶手段として資材DB32と、受信手段として受信部11と、資材抽出手段として資材抽出部12と、算出手段として算出部13と、車種抽出手段として車種抽出部14と、決定手段として決定部15とを備えている。そして、配車決定装置10は、受信部11が輸送指示データを受信し、資材抽出部12が輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を資材DB32に基づいて抽出し、算出部13が資材の積載重量と、車種DB31の最大積載重量とに基づいて輸送車の車種及び台数を算出し、車種抽出部14が算出された車種の荷台の長さ及び幅を抽出し、決定部15が抽出された車種の荷台に資材を配置して追加する輸送車の車種及び台数を決定する。このような配車決定装置10について、各部について詳述する。
【0028】
車種DB31は、輸送車の車種ごとに、車種が積載できる最大の重量である最大積載重量と、荷台の長さ方向及び幅方向の長さとを対応付けて記憶する(後述する図6参照)。ここで、荷台の長さ方向は、輸送車の進行方向と同じであり、荷台の幅方向は輸送車の進行方向に対して直角の方向である(図2参照)。車種DB31は、例えば、4トン車について最大積載重量4tと、荷台の長さ方向の長さ6000mm及び幅方向の長さ2300mmとを記憶し、10トン車について最大積載重量10tと、荷台の長さ方向の長さ9500mm及び幅方向の長さ2300mmとを記憶する。
【0029】
資材DB32は、資材の種類ごとに、資材の重量と、資材の長さ方向及び幅方向の長さを含む荷姿とを対応付けて記憶する(後述する図7参照)。資材の種類は、例えば、組立鋼管柱や、開閉器、電線ドラム、収納ケース等がある。荷姿は、資材の長さ方向及び幅方向の長さによって表される。資材の長さ方向は、輸送車に資材を積載した場合に、この輸送車の荷台の長さ方向に沿う方向である。同様に、資材の幅方向は、この輸送車の幅方向に沿う方向である。なお、資材DB32は、幅方向の長さとして、幅方向への積載可能な個数(例えば、組立鋼管柱の場合4本)を記憶してもよい。以下、資材の長さ方向の長さを資材の長さといい、資材の幅方向の長さを資材の幅という。
【0030】
受信部11は、輸送する資材の種類及び数量の情報を含む輸送指示データを受信する。輸送指示データは、例えば、資材を輸送する前日等の決められた時刻までに顧客端末50から送信される。なお、輸送指示データは、オンラインによって受信されるだけでなく、オンラインによって受信された輸送指示データにオフラインによって追加変更されるとしてもよい。例えば、前日までに顧客端末50からオンラインによって送信された輸送指示データに、顧客からの緊急の電話やFax等による連絡に基づいて手入力によって追加や変更をされた輸送指示データを、受信部11は受信することができる。
【0031】
資材抽出部12は、受信部11によって受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、資材DB32に基づいて抽出する。すなわち、資材抽出部12は、輸送指示データに含まれる資材の種類によって、資材DB32を検索し、検索した資材の種類に対応付けられた重量及び荷姿(長さ方向及び幅方向の長さ)を抽出する。
【0032】
算出部13は、資材抽出部12によって抽出された資材の重量を合計した積載重量と、車種DB31に記憶された最大積載重量とに基づいて、輸送車の車種及び台数を算出する。すなわち、算出部13は、輸送指示データに含まれる資材についての重量を、資材抽出部12によって抽出し、抽出された重量を合計して、輸送する積載重量を算出する。そして、算出部13は、車種DB31に記憶された最大積載重量によって、積載可能な車種及び台数を、例えば、積載重量が11トンの場合に、10トン車1台及び4トン車1台と、算出する。
【0033】
車種抽出部14は、算出部13によって算出された車種の荷台の長さ方向及び幅方向の長さを、車種DB31に基づいて抽出する。すなわち、車種抽出部14は、算出部13によって算出された車種によって車種DB31を検索し、検索した車種に対応付けられた荷台の長さ方向及び幅方向の長さを抽出する。
【0034】
決定部15は、車種抽出部14によって抽出された荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、算出部13によって算出された車種の台数と、資材抽出部12によって抽出された資材の荷姿とに基づいて、算出された車種の荷台に抽出された資材を配置し、算出された車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する輸送車の車種及び台数を決定する。すなわち、決定部15は、算出部13によって算出された車種の荷台(長さ方向及び幅方向の長さ)に、輸送指示された資材を、資材の長さ方向及び幅方向の長さによって配置する。そして、決定部15は、全ての資材を配置することができた場合に、算出部13によって算出された車種及び台数を輸送車の車種及び台数として決定し、配置できない資材があった場合に、配置できない資材の荷姿(長さ方向及び幅方向の長さ)に基づいて、輸送指示された資材を全て配置することができるように追加する輸送車の車種及び台数を決定する。例えば、積載重量が9トンである場合に、算出部13が10トン車1台を算出しても、決定部15は、10トン車1台に配置できない資材があった場合に、4トン車を追加し、追加した4トン車によって全ての資材を配置できた場合に、輸送車の車種及び台数として10トン車1台及び4トン車1台を決定する。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置10において、輸送車の車種の例を示す図である。図2(1)に示す例は、10トン車における荷台の長さ方向の長さと、幅方向の長さとを示す例である。図2(1)は、10トン車について、長さ方向の長さが9500mm、幅方向の長さが2300mmであることを示している。図2(2)に示す例は、4トン車における荷台の長さ方向の長さと、幅方向の長さとを示す例である。図2(2)は、4トン車について、長さ方向の長さが6000mm、幅方向の長さが2300mmであることを示している。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置において、資材の配置の例を示す図である。図3が示す例は、荷台200に資材(資材101〜110)を配置したことを示す例である。なお、図3は、1つの仮想的な荷台200に資材を配置できた場合を示している図であり、資材の種類は一例であり、配置の順序も決まっているわけではない。
【0037】
図3が示す例は、資材101(TR)が幅方向に4台まで配置されることを示す例である。資材の荷姿を記憶する資材DB32(後述する図7参照)は、資材101(TR)に対応付けた荷姿のうち幅方向の長さ及び可能数量として、例えば575mm及び4台を記憶している。同様に、図3に示す例は、資材102(TR−100K)が幅方向に3台まで、資材103(電算ドラム少)が幅方向に4個まで、資材104(電算ドラム大)が幅方向に3個まで、資材105(開閉器)が幅方向に2台まで、資材106(パレット、1パレットに20ケースまで)が幅方向に2台まで、資材107(C2パンザー)が幅方向に1本まで、資材108(組立鋼管柱)が幅方向に4本まで、資材109(収納ケース小)が幅方向に3台まで、資材110(収納ケース大)が幅方向に2台まで、配置されることを示す例である。
【0038】
図4は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置10の機能を示す機能ブロック図である。配車決定装置10は、図1の特徴図に加えて、配置記憶手段として配置DB33と、駐車場記憶手段として駐車場DB34と、車種決定手段として車種決定部16とをさらに備えている。そして、配車決定装置10は、配置DB33に記憶された配置可能箇所に基づいて輸送車の台数を決定する。さらに、配車決定装置10は、車種決定部16が駐車場DB34に基づいて輸送車の車種を決定する。このような配車決定装置10について、図1に加えられた各部について詳述する。
【0039】
配置DB33は、算出部13によって算出された車種の荷台に資材を配置した後において、残りの資材を配置することが可能な箇所を、長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに分けて記憶する(後述する図8参照)。すなわち、配置DB33は、輸送車の荷台に輸送する資材が配置されるごとに、配置可能箇所のうち配置によって変化した配置可能箇所を、長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに分けて記憶する。長さ方向の配置可能箇所は、長さ方向の長さと、幅方向の長さとから構成され、長さ方向の配置可能箇所を構成する長さ方向の長さを、長さ方向の配置可能箇所の長さといい、長さ方向の配置可能箇所を構成する幅方向の長さを、長さ方向の配置可能箇所の幅という。同様に、幅方向の配置可能箇所を構成する長さ方向の長さを、幅方向の配置可能箇所の長さといい、幅方向の配置可能箇所を構成する幅方向の長さを、幅方向の配置可能箇所の幅という。
【0040】
決定部15は、車種抽出部14によって抽出された荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、算出部13によって算出された車種の台数と、資材抽出部12によって抽出された資材の荷姿と、配置DB33に記憶された長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに基づいて、算出部13によって算出された車種の荷台に、資材抽出部12によって抽出された資材を配置する。そして、決定部15は、算出部13によって算出された車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿と、配置DB33とに基づいて、追加する輸送車の車種及び台数を決定する。
【0041】
例えば、算出部13によって算出された車種が10トン車の場合に、決定部15は、最初に10トン車の荷台の長さ方向の長さ9500mm及び幅方向の長さ2300mm(以下、長さ方向の長さと幅方向の長さとを9500×2300のように表す)を配置可能箇所とし、輸送指示データによって1個の開閉器(1100×1150)を配置すると、長さ方向の配置可能箇所(8400×2300)と、幅方向の配置可能箇所(1100×1150)とを配置DB33に記憶させる。次に、決定部15は、例えば、残りの資材が輸送指示によって電線ドラム大(1100×766)の場合に、幅方向の配置可能箇所に配置可能か否かを判断し、配置可能であると判断して電線ドラム大を配置し、幅方向の配置可能箇所(1100×1150)を更新して、新たな幅方向の配置可能箇所(1100×384)を配置DB33に記憶させる。また、決定部15は、例えば、残りの資材が輸送指示によって組立鋼管柱1本(2500×575mm)の場合に、幅方向の配置可能箇所に配置可能か否かを判断し、配置可能でないと判断して組立鋼管柱を長さ方向の配置可能箇所に配置し、幅方向の配置可能箇所(2500×1725)をさらに配置DB33に記憶させ、長さ方向の配置可能箇所(8400×2300)を更新して、新たな長さ方向の配置可能箇所(5900×2300)を配置DB33に記憶させる。
【0042】
さらに、決定部15は、幅方向の配置可能箇所に、資材を配置可能か否かを判断する場合、幅方向の配置可能箇所の長さに、長さ方向の配置可能箇所の長さを合わせて判断してもよい。すなわち、決定部15は、幅方向の配置可能箇所の幅と、資材の幅とを比較して資材の幅が短い(すなわち、幅方向に入る)場合に、幅方向の配置可能箇所の長さに、長さ方向の配置可能箇所の長さを加えた長さ方向の長さと、資材の長さとをさらに比較して、資材の長さが短い場合に、配置可能であると判断してもよい。この場合に、決定部15は、幅方向の配置可能箇所に資材を配置した後の幅方向の配置可能箇所を算出して変更し、長さ方向の配置可能箇所のうち資材を配置した後の幅方向の配置可能箇所と長さ方向の配置可能箇所とを算出し、配置DB33に記憶させる。例えば、配置DB33の幅方向の配置可能箇所が800×768、長さ方向の配置可能箇所が300×2300であるとする。この場合に、決定部15は、幅方向の配置可能箇所(800×768)の幅768mmと、資材103(電線ドラム小:1000×575)の幅575mmとを比較して、資材103の幅が短く、幅方向の配置可能箇所の長さ800mmに、長さ方向の配置可能箇所の長さ300mmを加えた長さ方向の長さ1100mmと、資材の長さ1000mmとをさらに比較して、資材の長さが短いので、配置可能であると判断する。そして、決定部15は、幅方向の配置可能箇所に資材を配置した後の幅方向の配置可能箇所(800×193)を算出して配置DB33に記憶させ、長さ方向の配置可能箇所のうち資材を配置した後の幅方向の配置可能箇所(200×193及び200×1532)と長さ方向の配置可能箇所(100×2300)とを算出して配置DB33に記憶させる(後述する図12(3)参照)。なお、長さ方向の配置可能箇所の長さが幅よりも短い場合、決定部15は、資材の長さ方向及び幅方向を逆に参照して配置可能か否かを判断してもよい(後述する図13参照)。この様な判断によって、例えば、配置する資材が最後のような場合に、配車決定装置10は、輸送車の車種及び台数を効率よく決定することができる。
【0043】
さらに、決定部15は、荷台に配置する資材を、設定された優先順位(例えば、長さ方向の長さと重量とに基づいて決められた順位)に基づいて、順番に配置するとしてもよい。配車決定装置10は、配置DB33に記憶された配置可能箇所に、設定された優先順位に基づいて資材を配置し、輸送車の車種及び台数を効率よく決定することができる。
【0044】
さらに、輸送指示データが、輸送先の情報と、輸送車が輸送先から戻る場合に輸送する資材の種類及び数量の情報とを含む場合、算出部13は、輸送先へ輸送する資材の重量を合計した積載重量と、輸送先から戻る場合に輸送する資材の重量を合計した積載重量とを比較し、重い方の積載重量と、車種DB31に記憶された最大積載重量とに基づいて、輸送車の車種及び台数を算出する。そして、決定部15は、算出部13によって算出された車種の荷台に、輸送先へ輸送する資材を配置して求めた輸送車の車種及び台数と、算出部13によって算出された車種の荷台に、輸送先から戻る場合に輸送する資材を配置して求めた輸送車の車種及び台数と、に基づいて輸送車の車種及び台数を決定する。
【0045】
駐車場DB34は、輸送先ごとに、駐車可能な車種を対応付けて記憶する(後述する図9参照)。例えば、駐車場DB34は、輸送先がXXXセンターの場合に10トン車が駐車可能であり、YYY営業所の場合に4トン車が駐車可能であることを記憶している。
【0046】
車種決定部16は、輸送指示データに含まれる輸送先の情報に対応付けられた駐車可能な車種を、駐車場DB34に基づいて抽出し、輸送車の車種を決定する。すなわち、車種決定部16は、輸送指示データに含まれる輸送先の情報によって駐車場DB34を検索し、検索した輸送先に対応付けられた駐車可能な車種を輸送車の車種として決定する。そして、算出部13は、輸送指示データに含まれる資材についての重量を合計した積載重量と、車種決定部16によって決定された車種の最大積載重量とに基づいて、輸送車の台数を算出する。
【0047】
図5は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。配車決定装置10は、CPU(Central Processing Unit)1000、通信I/F1040、メインメモリ1050、BIOS(Basic Input Output System)1060、I/Oコントローラ1070、ハードディスク1074、表示装置1080、入力装置1100及び入出力I/F装置2000を備え、バスライン1005により接続されている。
【0048】
CPU1000は、配車決定装置10を統括的に制御する部分であり、ハードディスク1074に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0049】
通信I/F1040は、配車決定装置10を専用ネットワーク又は公共ネットワークを介して他のサーバ等と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。例えば、配車決定装置10は、通信I/F1040を介して輸送指示データを受信する。
【0050】
メインメモリ1050は、適宜読み出して実行されるプログラムを記憶し、プログラムの実行によって作成される種々の情報を記憶する。BIOS1060は、配車決定装置10の起動時にCPU1000が実行するブートプログラムや、配車決定装置10のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0051】
I/Oコントローラ1070には、ハードディスク1074等の記憶手段を接続することができる。ハードディスク1074は、配車決定装置10が本発明の機能を実行するためのプログラムを記憶しており、資材DB32、車種DB31、配置DB33及び駐車場DB34等を記憶している。
【0052】
配車決定装置10に提供されるプログラムは、ハードディスク1074、又はメモリカード等の記録媒体に格納されて提供される。このプログラムは、I/Oコントローラ1070を介して、記録媒体から読み出され、又は通信I/F1040を介してダウンロードされることによって、配車決定装置10にインストールされ実行されてもよい。
【0053】
表示装置1080は、配車決定装置10による演算処理結果の画面、オペレータの指示を受け付ける画面等を表示するものであり、ブラウン管表示装置、液晶表示装置等のディスプレイ装置を含む。入力装置1100は、配車決定装置10のオペレータによる入力を行う装置であり、キーボード及びマウス等で構成される。入出力I/F装置2000は、配車決定装置10と、他の機器、例えば補助記憶装置等とを接続する。
【0054】
図6は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置の車種DB31の例を示す図である。車種DB31は、車種IDを付した車種ごとに、最大積載重量と、荷台の長さ方向の長さ及び幅方向の長さとを記憶している。配車決定装置10は、車種によって、車種DB31を検索し、検索した車種に対応付けられた最大積載重量や、荷台(長さ方向の長さ及び幅方向の長さ)についての情報を抽出することができる。
【0055】
図7は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置の資材DB32の例を示す図である。資材DB32は、資材IDを付した資材の種類ごとに、重量と、荷姿とを対応付けて記憶している。荷姿は、長さ方向の長さと、幅方向の長さ及び可能数量と、二段目とを記憶している。ここで、可能数量は、荷台の幅方向に配置可能な数量である。二段目は、荷台に配置した資材の上である二段目に、さらに資材を配置することができるか否かを示す情報である(図7において、○は配置することができることを示している)。配車決定装置10は、資材の種類によって、資材DB32を検索し、検索した資材の種類に対応付けられた重量や、荷姿(長さ方向の長さ、幅方向の長さ、幅方向に配置可能な数量、及び資材の二段目にさらに資材を配置することができるか否か)についての情報を抽出することができる。
【0056】
図8は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置の配置DB33の例を示す図である。配置DB33は、配置IDで示す配置可能箇所を、長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに分けて記憶している。配車決定装置10は、荷台に資材を配置するごとに、荷台に資材を配置することができる長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とを算出し、配置DB33に記憶させる。
【0057】
図9は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置の駐車場DB34の例を示す図である。駐車場DB34は、輸送先IDを付した輸送先ごとに、駐車可能車種を記憶する。配車決定装置10は、輸送指示データに含まれる輸送先の駐車場に駐車できる輸送車の車種(例えば、4トン車か、10トン車か等)を駐車場DB34に基づいて抽出することができる。
【0058】
図10は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置10の処理内容を示すフローチャートである。図11は、図10に続くフローチャートである。
【0059】
ステップS101において、CPU1000は、輸送指示データを受信する。より具体的には、CPU1000は、往路及び復路において輸送する複数の資材の種類及び数量、輸送先等を含む輸送指示データを受信する。さらに、CPU1000は、受信した輸送指示データに追加するデータや、受信した輸送指示データを修正するデータを受け付けて、受信した輸送指示データを変更する。その後、CPU1000は、処理をステップS102に移す。
【0060】
ステップS102において、CPU1000は、輸送先によって輸送車の車種を決定する。より具体的には、CPU1000は、受信した輸送指示データに含まれる輸送先の情報によって駐車場DB34を検索し、検索した輸送先に対応付けられた駐車可能車種を輸送車の車種として決定する。その後、CPU1000は、処理をステップS103に移す。
【0061】
ステップS103において、CPU1000は、輸送する資材の重量及び荷姿を抽出する。より具体的には、CPU1000は、受信した輸送指示データに含まれる資材の種類によって資材DB32を検索し、検索した資材の種類に対応付けられた重量及び荷姿を抽出する。その後、CPU1000は、処理をステップS104に移す。
【0062】
ステップS104において、CPU1000は、輸送する資材の重量を合計し、輸送車の台数を算出する。より具体的には、CPU1000は、ステップS103において抽出した資材の種類の重量に、受信した輸送指示データに含まれる数量を乗算して種類ごとの重量を算出し、資材の種類ごとの算出した重量を合計して積載重量を算出する。そして、CPU1000は、算出した積載重量と、ステップS102において決定した車種に対応付けられた最大積載重量と、に基づいて輸送車の台数を算出する。さらに、CPU1000は、往路と復路との積載重量のうち重量の重い方の積載重量に基づいて輸送車の台数を算出する。例えば、CPU1000は、往路と復路との積載重量のうち重い方の積載重量が11トンの場合であって、駐車可能車種が10トンの場合に10トン車1台と、残り重量を積載可能な車種を車種DB31から検索し、例えば4トン車1台とを、算出する。その後、CPU1000は、処理をステップS105に移す。
【0063】
ステップS105において、CPU1000は、輸送車の車種により荷台の長さ及び幅を抽出する。より具体的には、CPU1000は、ステップS102において決定した車種によって車種DB31を検索し、検索した車種に対応付けられた荷台の長さ方向の長さ及び幅方向の長さを抽出する。その後、CPU1000は、処理をステップS106に移す。
【0064】
ステップS106において、CPU1000は、輸送車の荷台に輸送する資材を配置する。より具体的には、CPU1000は、ステップS105において抽出した荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、ステップS103において抽出した資材の荷姿とに基づいて、荷台の長さ方向の配置可能箇所に1つの資材を配置する。その後、CPU1000は、処理をステップS107に移す。
【0065】
ステップS107において、CPU1000は、配置可能箇所を配置DB33に記憶させる。より具体的には、CPU1000は、配置可能箇所に1つの資材を配置した後の配置可能箇所を算出し、算出した長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とを配置DB33に記憶させる。その後、CPU1000は、処理をステップS108に移す。
【0066】
ステップS108において、CPU1000は、全ての資材を配置したか否かを判断する。より具体的には、CPU1000は、受信した輸送指示データに含まれる資材について全て配置したか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU1000は、処理をステップS116に移し、NOの場合、CPU1000は、処理を図11のステップS109に移す。
【0067】
図11のステップS109において、CPU1000は、残りの資材を幅方向に配置可能か否かを判断する。より具体的には、CPU1000は、配置DB33に記憶されている幅方向の配置可能箇所(長さ及び幅)と、資材の荷姿(長さ方向の長さ及び幅方向の長さ)とを比較することによって、幅方向の配置可能箇所に配置可能か否かを判断する。すなわち、CPU1000は、資材の長さが幅方向の配置可能箇所の長さより短く、かつ、資材の幅が幅方向の配置可能箇所の幅より短い場合に、資材を幅方向の配置可能箇所に配置可能であると判断する。または、CPU1000は、長さ方向及び幅方向を逆に参照し、資材の長さが幅方向の配置可能箇所の幅より短く、かつ、資材の幅が幅方向の配置可能箇所の長さより短い場合に、資材を幅方向の配置可能箇所に配置可能であると判断する。さらに、CPU1000は、配置DB33に記憶されている幅方向の配置可能箇所に設定された、配置した資材の二段目にさらに配置可能か否かの情報も参照し、配置可能か否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU1000は、処理をステップS110に移し、NOの場合、CPU1000は、処理をステップS111に移す。
【0068】
ステップS110において、CPU1000は、資材を幅方向に配置し、配置した後の配置可能箇所を配置DB33に記憶させる。より具体的には、CPU1000は、資材を幅方向の配置可能箇所に配置し、配置した後の幅方向の配置可能箇所を算出し、幅方向の配置可能箇所を更新して配置DB33に記憶させる。さらに、CPU1000は、資材DB32を参照し、配置した資材の二段目に配置可能である場合、幅方向の二段目の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とを配置DB33に記憶させる。例えば、CPU1000は、電線ドラム小(1000×575)を配置した場合、幅方向の配置可能箇所として、幅方向の二段目の配置可能箇所(1000×575○(二段目に配置可能))と、幅方向の配置可能箇所(荷台の幅2300から575を減算した1000×1725)とを配置DB33に記憶させる。なお、CPU1000は、資材を幅方向の二段目の配置可能箇所に配置した場合、幅方向の二段目の配置可能箇所を配置DB33から削除する。その後、CPU1000は、処理を図10のステップS108に移す。
【0069】
ステップS111において、CPU1000は、資材を長さ方向に配置可能か否かを判断する。より具体的には、CPU1000は、配置DB33に記憶されている長さ方向の配置可能箇所(長さ及び幅)と、資材の荷姿(長さ方向の長さ及び幅方向の長さ)とを比較することによって長さ方向の配置可能箇所に配置できるか否かを判断する。すなわち、CPU1000は、資材の長さが長さ方向の配置可能箇所の長さより短く、かつ、資材の幅が長さ方向の配置可能箇所の幅より短い場合に、資材を長さ方向の配置可能箇所に配置可能であると判断する。さらに、CPU1000は、長さ方向の配置可能箇所の長さと幅とにおいて、長さが幅よりも短い場合に、上述の判断によって配置可能ではないと判断した後に、長さ方向及び幅方向を逆に参照し、資材の長さが長さ方向の配置可能箇所の幅より短く、かつ、資材の幅が長さ方向の配置可能箇所の長さより短い場合に、資材を長さ方向の配置可能箇所に配置可能であると判断する。この判断がYESの場合、CPU1000は、処理をステップS112に移し、NOの場合、CPU1000は、処理をステップS113に移す。
【0070】
ステップS112において、CPU1000は、資材を長さ方向に配置し、配置した後の配置可能箇所を配置DB33に記憶させる。より具体的には、CPU1000は、資材を長さ方向の配置可能箇所に配置し、配置した後の長さ方向の配置可能箇所を算出し、長さ方向の配置可能箇所を更新して配置DB33に記憶させ、さらに幅方向の配置可能箇所を算出して配置DB33に記憶させる。さらに、CPU1000は、資材DB32を参照し、配置した資材の二段目に配置可能である場合、配置した幅方向の二段目の配置可能箇所を配置DB33に記憶させる。その後、CPU1000は、処理を図10のステップS108に移す。
【0071】
ステップS113において、CPU1000は、資材を、幅方向の配置可能箇所と、長さ方向の配置可能箇所とを合わせた配置可能箇所に配置可能か否かを判断する。より具体的には、CPU1000は、配置DB33に記憶されている幅方向の配置可能箇所の幅と、資材の幅とを比較して、資材の幅が短いか否かを判断し、短いと判断した場合に、幅方向の配置可能箇所の長さに、長さ方向の配置可能箇所の長さを加えた長さ方向の長さと、資材の長さとをさらに比較し、資材の長さが短いか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU1000は、処理をステップS114に移し、NOの場合、CPU1000は、処理をステップS115に移す。
【0072】
ステップS114において、CPU1000は、資材を幅方向の配置可能箇所に配置し、配置した後の配置可能箇所を配置DB33に記憶させる。より具体的には、CPU1000は、幅方向の配置可能箇所に資材を配置した後の幅方向の配置可能箇所を算出して配置DB33に記憶させ、長さ方向の配置可能箇所のうち資材を配置した後の幅方向の配置可能箇所と長さ方向の配置可能箇所とを算出して配置DB33に記憶させる。さらに、CPU1000は、資材DB32を参照し、配置した資材の二段目に配置可能である場合、配置した幅方向の二段目の配置可能箇所を配置DB33に記憶させる。その後、CPU1000は、処理を図10のステップS108に移す。
【0073】
ステップS115において、CPU1000は、輸送車の台数を追加し、配置DB33に長さ方向の配置可能箇所を追加して記憶させる。より具体的には、CPU1000は、ステップS104で算出した輸送車の台数を1増加させる。そして、CPU1000は、例えば、4トン車又は10トン車の荷台の配置可能箇所として、長さ方向の配置可能箇所の初期値を配置DB33に加えて記憶させる。その後、CPU1000は、処理をステップS109に移す。
【0074】
ステップS116において、CPU1000は、復路の配置も終了か否かを判断する。この判断がYESの場合、CPU1000は、処理をステップS117に移す。この判断がNOの場合、CPU1000は、往路の輸送車の車種及び台数を記憶し、配置DB33を初期状態にし、処理をステップS106に移す。
【0075】
ステップS117において、CPU1000は、輸送車の車種及び台数を決定する。より具体的には、CPU1000は、記憶した往路の車種及び台数と、復路の車種及び台数とに基づいて、台数が多い方の輸送車の車種及び台数に決定する。その後、CPU1000は、処理を終了する。
【0076】
図12は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置10が荷台に資材を配置した例を示す図である。図12(1)は、4トン車の荷台200に資材109(800×766)を2台配置し、長さ方向の配置可能箇所301(5200×2300)と、幅方向の配置可能箇所401(800×768)とを配置DB33に記憶させたことを示している。図12(2)は、図12(1)の状態から、幅方向の配置可能箇所401に資材109を配置し、長さ方向の配置可能箇所301に資材108〜102をさらに配置した後に、長さ方向の配置可能箇所302(300×2300)と、幅方向の配置可能箇所402(800×768)とを配置DB33に記憶させたことを示している。
【0077】
図12(3)は、図12(2)の状態から、幅方向の配置可能箇所402(800×768)と、長さ方向の配置可能箇所302(300×2300)とに資材103(1000×575)をさらに配置し、配置可能箇所を算出したことを示している。すなわち、図12(2)において、配車決定装置10は、資材103の長さ1000mmが幅方向の配置可能箇所の長さ800mmより長いので、資材103を幅方向の配置可能箇所402に配置できないと判断する。次に、配車決定装置10は、資材103の長さ1000mmが長さ方向の配置可能箇所の長さ300mmより長いので、資材103を長さ方向の配置可能箇所302にも配置できないと判断する。次に、配車決定装置10は、資材103の幅575mmが幅方向の配置可能箇所402(800×768)の幅768mmより短いので、幅方向の配置可能箇所402の長さ800mmに、長さ方向の配置可能箇所302(300×2300)の長さ300mmを加えた長さ1100mmと、資材103の長さ1000mmとをさらに比較して、資材103の長さ1000mmが短いので、幅方向の配置可能箇所402と長さ方向の配置可能箇所302とを合わせた配置可能箇所に配置可能であると判断する。そして、図12(3)において、配車決定装置10は、図12(2)における幅方向の配置可能箇所402(800×768)に資材103(1000×575)を配置した後の幅方向の配置可能箇所403(800×193)を算出して配置DB33に記憶させ、図12(2)における長さ方向の配置可能箇所302(300×2300)のうち資材103(1000×575)を配置した後の幅方向の配置可能箇所404(200×193)及び幅方向の配置可能箇所405(200×1532)と、長さ方向の配置可能箇所303(100×2300)とを算出して配置DB33に記憶させる。
【0078】
図13は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置10が荷台に資材を配置した別の例を示す図である。図13(1)は、4トン車の荷台200に資材109〜103を配置し、長さ方向の配置可能箇所304(600×2300)を配置DB33に記憶させたことを示している。図13(2)は、図13(1)の状態から、資材103を配置し、長さ方向の配置可能箇所304(600×2300)に幅の方向に資材103Aとして配置したことを示している。すなわち、図13(1)において、配車決定装置10は、長さ方向の配置可能箇所304(600×2300)に資材103(1000×575)を配置可能ではないと判断した後に、長さ方向の配置可能箇所304の長さと幅とにおいて、長さ600mmが幅2300mmよりも短い場合なので、長さ方向及び幅方向を逆に参照し、資材103の長さ1000mmが長さ方向の配置可能箇所304の幅2300mmより短く、かつ、資材103の幅575mmが長さ方向の配置可能箇所304の長さ600mmより短いので、資材103を長さ方向の配置可能箇所304に配置可能であると判断する。そして、図13(2)において、配車決定装置10は、長さ方向の配置可能箇所304(600×2300)に資材103(1000×575)を幅の方向に配置し、幅方向の配置可能箇所406(575×1300)と、長さ方向の配置可能箇所305(25×2300)とを配置DB33に記憶させる。
【0079】
図14は、本発明の一実施形態に係る配車決定装置10を利用した配車決定システムの一例を示す図である。図14が示す例は、配車決定システムにおいて、受信処理501が顧客からの輸送指示データを受信し、受信した輸送指示データによって配車決定処理502が車種DB31、資材DB32、配置DB33及び駐車場DB34に基づいて輸送車の車種及び台数を決定し、決定した輸送車の車種及び台数に基づいて、運行処理503が荷姿計算データや、車両運行集計データを作成し、出力処理504,505が荷姿計算表や配車計画を出力することを示す例である。
【0080】
本実施形態によれば、配車決定装置10は、車種ごとに、車種が積載できる最大の重量である最大積載重量と、荷台の長さ方向及び幅方向の長さとを対応付けて記憶する車種DB31と、資材の種類ごとに、資材の重量と、資材の長さ方向及び幅方向の長さを含む荷姿とを対応付けて記憶する資材DB32とを有する。そして、配車決定装置10は、輸送する資材の種類及び数量の情報を含む輸送指示データを受信し、受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、資材DB32に基づいて抽出し、抽出された資材の重量を合計した積載重量と、車種DB31に記憶された最大積載重量とに基づいて、輸送車の車種及び台数を算出する。そして、配車決定装置10は、算出した車種の荷台の長さ方向及び幅方向の長さを、車種DB31に基づいて抽出し、抽出した荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、算出した車種の台数と、抽出した資材の荷姿とに基づいて、輸送車の荷台に輸送する資材を配置し、輸送車の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する輸送車の車種及び台数を決定する。したがって、配車決定装置10は、輸送指示データによって抽出した資材の重量と荷姿とに基づいて、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を効率よく決定することができる。
【0081】
さらに、配車決定装置10は、荷台に資材を配置した後において、残りの資材を配置することが可能な箇所を、長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに分けて記憶する配置DB33と、駐車可能な車種を対応付けて記憶する駐車場DB34と、をさらに備える。そして、配車決定装置10は、輸送車の荷台に輸送する資材を配置する際に、残りの資材を長さ方向の配置可能箇所に配置するだけでなく、幅方向に配置可能な場合には幅方向の配置可能箇所に配置するので、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両をさらに効率よく決定することができる。そして、配車決定装置10は、輸送指示データに含まれる輸送先に対応付けられた駐車可能な車種を、駐車場DB34に基づいて抽出し、輸送車の車種を決定する。そして、配車決定装置10は、輸送先へ輸送する資材の種類及び数量の情報と、輸送先から戻る場合に輸送する資材の種類及び数量の情報とに基づいて、輸送車の車種及び台数を算出し、算出した車種の荷台に輸送先へ輸送する資材を配置して求めた輸送車の車種及び台数と、算出した車種の荷台に輸送先から戻る場合に輸送する資材を配置して求めた輸送車の車種及び台数と、に基づいて輸送車の車種及び台数を決定する。したがって、配車決定装置10は、寸法や形状が多様な物品を輸送する車両を、輸送先の駐車場に合わせて、往路だけでなく復路も含めてさらに効率よく決定することができる。
【0082】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0083】
10 配車決定装置
11 受信部
12 資材抽出部
13 算出部
14 車種抽出部
15 決定部
16 車種決定部
31 車種DB
32 資材DB
33 配置DB
34 駐車場DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の資材を輸送する車両である輸送車の車種及び台数を決定する配車決定装置であって、
前記車種ごとに、前記車種が積載できる最大の重量である最大積載重量と、荷台の長さ方向及び幅方向の長さとを対応付けて記憶する車種記憶手段と、
前記資材の種類ごとに、前記資材の重量と、前記資材の長さ方向及び幅方向の長さを含む荷姿とを対応付けて記憶する資材記憶手段と、
輸送する前記資材の種類及び数量の情報を含む輸送指示データを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、前記資材記憶手段に基づいて抽出する資材抽出手段と、
前記資材抽出手段によって抽出された資材の重量を合計した積載重量と、前記車種記憶手段に記憶された前記最大積載重量とに基づいて、前記車種及び台数を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された車種の荷台の長さ方向及び幅方向の長さを、前記車種記憶手段に基づいて抽出する車種抽出手段と、
前記車種抽出手段によって抽出された荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、前記算出手段によって算出された車種の台数と、前記資材抽出手段によって抽出された資材の荷姿とに基づいて、前記算出された車種の荷台に前記抽出された資材を配置し、前記算出された車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する前記車種及び台数を決定する決定手段と、
を備える配車決定装置。
【請求項2】
前記算出された車種の荷台に資材を配置した後において、残りの資材を配置することが可能な箇所を、長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに分けて記憶する配置記憶手段をさらに備え、
前記決定手段は、前記配置記憶手段に記憶された長さ方向の配置可能箇所と、幅方向の配置可能箇所とに基づいて、資材を配置する、
請求項1に記載の配車決定装置。
【請求項3】
前記輸送指示データは、輸送先の情報と、前記輸送車が前記輸送先から戻る場合に輸送する資材の種類及び数量の情報とをさらに含み、
前記算出手段は、前記輸送先へ輸送する資材の重量を合計した積載重量と、前記輸送先から戻る場合に輸送する資材の重量を合計した積載重量とを比較し、重い方の積載重量と、前記車種記憶手段に記憶された前記最大積載重量とに基づいて、前記車種及び台数を算出し、
前記決定手段は、前記算出手段によって算出された車種の荷台に前記輸送先へ輸送する資材を配置して求めた前記車種及び台数と、前記算出手段によって算出された車種の荷台に前記輸送先から戻る場合に輸送する資材を配置して求めた前記車種及び台数と、に基づいて前記車種及び台数を決定する、
請求項1又は2に記載の配車決定装置。
【請求項4】
前記輸送先ごとに、駐車可能な車種を対応付けて記憶する駐車場記憶手段と、
前記輸送指示データに含まれる輸送先に対応付けられた駐車可能な車種を、前記駐車場記憶手段に基づいて抽出し、前記輸送車の車種を決定する車種決定手段と、をさらに備え、
前記算出手段は、前記積載重量と、前記車種決定手段によって決定された車種の前記最大積載重量とに基づいて、前記輸送車の台数を算出する、
請求項3に記載の配車決定装置。
【請求項5】
複数の資材を輸送する車両である輸送車の車種及び台数を決定する方法において、前記車種ごとに、前記車種が積載できる最大の重量である最大積載重量と、荷台の長さ方向及び幅方向の長さとを対応付けて記憶する車種記憶手段と、前記資材の種類ごとに、前記資材の重量と、前記資材の長さ方向及び幅方向の長さを含む荷姿とを対応付けて記憶する資材記憶手段と、を有する配車決定装置において実行される方法であって、
輸送する前記資材の種類及び数量の情報を含む輸送指示データを受信するステップと、
受信された輸送指示データに含まれる資材についての重量及び荷姿を、前記資材記憶手段に基づいて抽出するステップと、
抽出された資材の重量を合計した積載重量と、前記車種記憶手段に記憶された前記最大積載重量とに基づいて、前記車種及び台数を算出するステップと、
算出された車種の荷台の長さ方向及び幅方向の長さを、前記車種記憶手段に基づいて抽出するステップと、
抽出された荷台の長さ方向及び幅方向の長さと、前記算出された車種の台数と、前記抽出された資材の荷姿とに基づいて、前記算出された車種の荷台に前記抽出された資材を配置し、前記算出された車種の荷台に配置できない資材があった場合に、当該配置できない資材の荷姿に基づいて、追加する前記車種及び台数を決定するステップと、
を備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−162273(P2011−162273A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23242(P2010−23242)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】(507055914)株式会社エネルギア・ロジスティックス (5)
【Fターム(参考)】