説明

配車計画付物流管理方法及びそのプログラム

【課題】同一顧客には配車処理時に使用する車輌の選択が行えるようにし、かつ少ない車輌数で配車計画が行え、大口顧客側の利便性を向上できる方法を提供する。
【解決手段】大口顧客配車処理は、定めた条件で検索して使用車輌を選択する使用車輌選択処理と、選択した車輌の運行回数を規制する車輌使用回転数処理と、大口顧客のオーダを抽出する数分処理とを実施し、その後単一車輌に異顧客のオーダの積合せを禁止する異顧客積合せチェック処理と、顧客とオーダでの車輌番号指定、車型限定、車種指定、輸送会社指定を選択した車輌でチェックするオーダ限定情報チェック処理と、異なる荷の積合せ禁止のチェックを行う積合せ禁止チェック処理と、選択した車輌の重量、容積、寸法で荷の積載可能かの判断を行う積載可能チェック処理と、車輌への荷の積付け情報を作成する積付け処理とで実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は配車計画付物流管理方法及びそのプログラムに係り、特に輸送会社において大口顧客が依頼した荷の配車計画を適切に対応できる配車計画付物流管理方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、輸送会社の物流管理センタでは、顧客から荷の配送依頼を受注すると、荷の配送方向や配送量に基づいて、例えば特許文献1の配車計画システムを用いて配車計画の立案を行っており、配車計画の後に出荷の指示をして、実績の管理を行っている。また、配車計画の際には、特許文献2に記載のように機会指標値の小さい運送会社が所有する車輌を優先させ、実車距離が小さい車輌を選定する配車計画の立案も提案されている。
【0003】
物流管理センタにおける配車担当者の配車計画は、大口顧客と小口顧客とでは異なった取り扱いをしている。特に、大口顧客の配車計画では、例えばできるだけ同一車輌で運行回数を増やして同一顧客に配車すること、また同一車輌に他の大口顧客の荷を積載しない等の内規を定めて運用している。
【0004】
【特許文献1】特開平7−234997号公報
【特許文献2】特開2003−233896号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来から提案されている配車計画の立案方法は、車輌台数を最小にして、物流会社のコストが最小にすることを主眼とするものである。このため、大口顧客側から見ると荷を大口注文で配送依頼しているにもかかわらず、納品に来る車輌の番号や車型も別々で、また何台かの車輌に分けて納品されることがあり、荷受の検収業務が煩雑となってしまう問題がある。
【0006】
物流管理センタの配車担当者は、配車経験に基づいて大口顧客の荷の配車計画を実施するため、大口顧客の配車処理を短時間に容易に行えない問題がある。
【0007】
本発明の目的は、同一顧客には配車処理時に使用する車輌の選択が行えるようにし、かつ少ない車輌数で配車計画が行え、大口顧客側の利便性を向上できる配車計画付物流管理方法及びそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の配車計画付物流管理方法は、顧客からのオーダを受注処理し、車輌関連情報とオーダ関連情報と配車関連情報のデータベースを参照して配車立案の配車処理し、配車結果に基づき輸送会社へ出荷指示処理を行う配車計画付物流管理方法であって、前記配車処理の大口顧客配車処理は、定めた条件で検索して使用車輌を選択する使用車輌選択処理と、選択した車輌の運行回数を規制する車輌使用回転数処理と、大口顧客のオーダを抽出する数分処理とを実施し、その後単一車輌に異顧客のオーダの積合せを禁止する異顧客積合せチェック処理と、顧客とオーダでの車輌番号指定、車型限定、車種指定、輸送会社指定を選択した車輌でチェックするオーダ限定情報チェック処理と、異なる顧客の荷の積合せ禁止をチェックする異顧客積合せ禁止チェック処理と、選択した車輌の重量、容積、寸法で荷を積載可能かの判断を行う積載可能チェック処理と、車輌への荷の積付け情報を作成する積付け処理とを行い、大口顧客の荷の配車計画が完了するまで順に処理を繰り返すことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の配車計画付物流管理方法のプログラムは、顧客からのオーダを受注処理し、車輌関連情報とオーダ関連情報と配車関連情報のデータベースを参照して配車立案の配車処理し、配車結果に基づき輸送会社へ出荷指示処理を行う配車計画付物流管理方法のプログラムであって、前記配車処理の記大口顧客配車処理手順は、定めた条件で検索して使用車輌を選択する使用車輌選択処理手順と、選択した車輌の運行回数を規制する車輌使用回転数処理手順と、大口顧客のオーダを抽出するオーダ数分処理手順とを行い、その後選択した車輌に異顧客のオーダの積合せを禁止する異顧客積合せチェック処理手順と、顧客とオーダでの車輌番号指定、車型限定、車種指定、輸送会社指定を選択した車輌でチェックするオーダ限定情報チェック処理手順と、危険物等の異なる荷の積合せ禁止をチェックする積合せ禁止チェック処理手順と、オーダの車輌の重量、容積、寸法で積載可能かの判断を行う積載可能チェック処理手順と、車輌への荷の積付け情報を作成する積付け処理手順を行い、大口顧客の荷の配車計画が完了するまで順に処理手順を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の配車計画付物流管理方法及びそのプログラムは、同一顧客には配車処理時に使用する車輌を選択して使用でき、かつ少ない車輌数での配車計画を容易にしかも短時間に行うことができるため、大口顧客側の利便性を向上できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の配車計画付物流管理方法では、顧客からのオーダを受注処理し、車輌関連情報とオーダ関連情報と配車関連情報のデータベースを参照して配車立案の配車処理し、配車結果に基づき輸送会社へ出荷指示処理を行うものである。しかも、配車処理は、大口顧客の荷の配車処理、小口顧客の荷の配車処理、未配車分となっている荷の手組配車処理の順で行うと共に、大口顧客配車処理は定めた処理の順で行うものである。
【実施例1】
【0012】
本発明の方法は、図1に示す物流センタ等の配車計画付物流管理システム1に適用する。配車計画付物流管理システム1では、外部から入力される顧客からの荷のオーダ情報が、受注処理部1で処理されて、データベースDBのオーダ関連情報6に記録される。受注した荷の配送計画は、配車処理部2においてデータベースDBの車輌関連情報5及びオーダ関連情報6を用いて配車計画を作成し、配車関連情報7として記録処理を実施する。
【0013】
配車処理部2は、後述する本発明の方法を適用する大口顧客の荷を処理する大口配車処理部2Aと、大口顧客の荷の次に小口顧客の荷を処理する小口配車処理部2Bと、残りの未配車分となっている荷の配車計画の処理を、配車担当者が行う手組配車処理部2Cを備え、オーダされた荷の配車計画処理を適切に行うように構成している。
【0014】
配車処理部2で行われた配車の計画は、出荷指示処理部3で処理され、配車情報の車輌番号等の車輌情報から特定される輸送会社へ、配車の連絡と指示を実施する。この出荷指示処理後に、オーダ情報が配車で計画された車輌で配送完了後或いは車輌に荷を乗せた時点で、実績化処理部4で配車関連情報7を確定データとして処理している。このような配車計画付物流管理システム1の各処理部の処理手順は、プログラム化してコンピュータに組み込んで使用する。
【0015】
データベースDBの車輌関連情報5、オーダ関連情報6及び配車関連情報7は、例えばそれぞれ図4から図6に示すようなテーブル構成とし、荷の配車処理に活用する。即ち、車輌関連情報5は、図4に示す如く車輌情報5aとして、常用車輌かスポット車輌かの従事タイプ、車型、車種、輸送会社A、輸送会社B、運用積載量、積載可能容積、積載可能寸法(長さ、幅、高さ)、上限積載量、下限積載量を、車種マスタ5bとして車種項目に関連する車種の優先順位を、また車輌番号項目に関連する車輌情報詳細5cから5e、車輌情報詳細5cから5eの車輌番号等の項目に関連する車輌情報詳細5fのそれぞれに記載の情報項目を備え、これらを配車処理に活用する。
【0016】
またオーダ関連情報6は、図5に示す如く顧客、オーダ情報6aとしてオーダ番号、顧客、オーダ個数、オーダ重量、品目コード、パレットの種類、荷に関連する記載の関連項目を、このオーダ番号項目に関連するオーダ情報詳細6bから6fとして、顧客のオーダ指定条件である輸送会社A指定、輸送会社B指定、車輌番号指定、車型限定、車種指定を、パレット種類項目に関連するパレット種類マスタ6gとして、パレットに関連する各寸法等の記載の項目を、また品目コード項目に関連する品目コード詳細6hとして、荷の個別品目の各情報(重量、底面積、容積、長さ、幅、高さ)とユニット時の情報(重量、底面積、容積、長さ、幅、高さ)、品目属性に関連する積合せ属性の要素を持ち、また品目属性項目に関連する品目属性マスタ6i、積合せ禁止マスタ6jに記載の情報項目を備えている。更に、配車関連情報7は、図6に示す如く車輌番号や各種のオーダ関連の配車情報7aに各項目を備えている。
【0017】
配車処理部2では、本発明により大口顧客配車から小口顧客配車、配車担当者が未配車分を処理する手組配車の順で実施する。このとき、大口配車処理部2Aにおいては、図2及び図3に示す本発明の配車処理を実施する。即ち、大口顧客の荷は、図2に示すように大口配車処理(ステップS20)が、未配車オーダチェック処理(ステップS21)の判断で、なしとなるまで繰り返し配車処理を実施する。
【0018】
大口配車処理(ステップS20)では、その詳細を図3に示すように、まず使用車輌選択処理、即ちデータベースDBの車輌関連情報5から、例えば車輌番号、平ボディやコンテナ形式等の車種や車型、運用積載量等の定めた条件で検索処理を実施し、例えば大型に特定した使用車輌を優先的に選択して検索された車輌関連情報を処理する(ステップS201)。
【0019】
次に、車輌関連情報5を用いて検索した車輌の運行回数である使用度数等を規制する車輌使用回転数処理を行って使用車輌を確定し(ステップS202)、続いて大口顧客の全てのオーダ数分について、データベースDBのオーダ関連情報6から例えばオーダ個数やオーダ重量等の定めた条件でオーダをソート検索し、検索されたオーダ関連情報を処理するオーダ数分処理を実施する(ステップS203)。このステップS201からステップS203の処理で選択した車輌と大口顧客の荷の組合せ処理は、以下に説明するステップS204からステップS208が完了するまで繰り返し実施する。
【0020】
大口顧客のオーダした荷を選択した車輌での配車処理は、まず異顧客積合せチェック処理を行い(ステップS204)、車輌情報5aと一致する車輌番号を配車情報7aから検索し、オーダ情報6aのオーダ番号から顧客を選択し、ここで顧客が一致していた場合は、次のオーダ限定情報チェック処理に移行する(ステップS205)。逆に顧客が不一致の場合は、当初のステップS201に遷移し、次の車輌関連情報を検索する。
【0021】
次のオーダ限定情報チェック処理(ステップS205)では、処理する車輌情報5aの車輌番号とオーダ情報詳細6fに車輌番号の指定があるかどうかのチェックを行い、一致していれば危険物等の積み合せを防ぐ積み合せ禁止チェック処理を実施し(ステップS206)、不一致の場合は同様に当初のステップS203に遷移し、オーダ数分処理(ステップS203)のループから次のオーダ関連情報で再処理する。
【0022】
また、オーダ限定情報チェック処理(ステップS205)では、オーダ限定情報に一致又はオーダ情報詳細6fに車輌番号指定がない場合は、輸送会社Aのチェックを行い、また処理する車輌情報5aの輸送会社Aとオーダ情報詳細6bに輸送会社A指定がある場合には、このチェックを実施し、一致又はオーダ情報詳細6bに輸送会社A指定がない場合は、別の輸送会社Bのチェックを行い、不一致の場合は、オーダ数分処理(ステップS203)のループから、次のオーダ関連情報を処理する。
【0023】
更に、処理する車輌情報5aの輸送会社Bとオーダ情報詳細6cに輸送会社B指定がある場合には、同様にチェックを行い、一致又はオーダ情報詳細6cに輸送会社B指定がない場合は、次に車型のチェックを実施する。ここで不一致の場合は、オーダ数分処理(ステップS203)のループから、次のオーダ関連情報を処理する。
【0024】
また同様に、処理する車輌情報5aの車型とオーダ情報詳細6dに車型限定がある場合かのチェックを実施し、処理する車輌情報5aの車型がオーダ情報詳細6dの車型より上の場合は、オーダ数分処理(ステップS203)から、次のオーダ関連情報を処理する。処理する車輌情報5aの車型が、オーダ情報詳細6dの車型以下又はオーダ情報詳細36dに車型限定がない場合は、車種のチェックも実施し、処理する車輌情報5aの車種とオーダ情報詳細6eに車種指定がある場合かのチェックを行い、一致又はオーダ情報詳細6eに車種指定がない場合は、次の積合せ禁止チェック処理(ステップS206)を実施し、不一致の場合は、同様にオーダ数分処理(ステップS203)のループから、次のオーダ関連情報を処理する。
【0025】
また更に、処理する車輌情報詳細5cと車輌番号、トリップが一致する配車情報7aを検索し、オーダ番号からオーダ情報6aの品目コードを、品目コードから品目コード6hの品目属性を、品目属性マスタ6iの品目属性から積合せ属性を、処理するオーダ情報6aの品目コードから品目コード6hの品目属性を、品目属性マスタ6iの品目属性1から積合せ属性それぞれ取得し、車輌情報から取得した複数の積合せ属性とオーダ情報の積合せ属性が、積合せ禁止マスタ6jに登録されていた場合、オーダ数分処理(ステップS203)で次のオーダ関連情報を処理する。
【0026】
車輌情報から取得した複数の積合せ属性とオーダ情報の積合せ属性が、積合せ禁止マスタ6jに登録されていなかった場合、次の積載可能チェック処理を行う(ステップS207)。ここでは、処理するオーダ情報6aのオーダ重量と品目コード6hの個別重量とユニット時の個数で、下記の条件で端数ユニットが存在するかをチェックする。
(オーダ重量/個別重量×ユニット時の個数)が、整数のときは端数ユニットなし、また小数点ありのときは端数ユニットあり、とする。端数ユニットが存在するオーダの場合、最後の端数ユニットの積付けだけ、重量、容積のみで積付け可否を判断する。
【0027】
ここで、(車輌情報5aの運用積載量−車輌情報詳細5cの残積載可能重量)が、車輌情報5aの下限積載量を上回っており、処理する車輌情報詳細5cのトリップがオーダ情報6aの最大トリップ数を満たしていない場合、車輌使用回転数処理(ステップS202)へ遷移し、トリップ数を1つ加算して処理する。
【0028】
また、処理する車輌情報詳細5cのトリップがオーダ情報6aの最大トリップ数を満たしている場合、使用車輌選択処理(ステップS201)へ遷移し、次の車輌関連情報を処理する。処理するオーダ情報6aの残ユニット数と残オーダ重量が0の場合、オーダ数分処理(ステップS203)へ遷移し、次のオーダ関連情報を処理する。
【0029】
積載可能チェック処理(ステップS207)では、重量、容積、寸法で積載可能かのチェックを行うが、寸法は車輌の空間を車輌情報詳細5dの高さ番号と車輌情報詳細5eの幅番号で管理し、高さ番号では残幅を、幅番号では残高さを、車輌情報詳細5fの高さ番号と幅番号では残長さを管理する。
【0030】
選択した車輌への積載する重量は、大口配車処理(ステップS20)で1回目に処理される場合、下限積載量を超えた時点で積付けを終了する。特別に端数ユニットを持つオーダが、最後のユニットの積付けで上限積載量以下となった場合は、積付けを行えるようにする。
【0031】
積付け処理(ステップS208)では、オーダ情報6aの残ユニット数と残オーダ数をセットし、車輌情報詳細15cの残積載可能重量、残積載可能容積、車輌情報詳細5dの残幅、車輌情報詳細35eの残高さ、車輌情報詳細5fの最大高さ、最大幅、最大長さ、残長さをセットし、配車情報には車輌番号、トリップ、オーダ番号、オーダ分割番号、オーダ個数、オーダ重量をセットする。
【0032】
積付け処理後、処理するオーダ情報6aの残ユニット数と残オーダ重量が0の場合、オーダ数分処理(ステップS203)へ遷移し、次のオーダ関連情報を処理する。また、積付け処理後、処理するオーダ情報6aの残ユニット数と残オーダ重量が0でない場合、処理する車輌情報詳細15cのトリップがオーダ情報6aの最大トリップ数を満たしていない場合、車輌使用回転数処理(ステップS202)へ遷移し、トリップ数に1を加算して処理する。処理する車輌情報詳細15cのトリップが、オーダ情報6aの最大トリップ数を満たしている場合、使用車輌選択処理(ステップS201)へ遷移し、次の車輌関連情報を処理する。
【0033】
1回目の大口配車処理(ステップS20)が終了した後、オーダ情報6aの残ユニット数と残オーダ重量が0でないオーダが存在するか判定し、存在する場合には2回目の大口配車処理(ステップS20)を実施する。この2回目の大口配車処理(ステップS20)は、1回目と同じ処理部であるが、積載可能チェック処理(ステップS207)で判定する下限積載量が、上限積載量で判定される。
【0034】
上述した大口配車処理部2Aでの処理終了後、小口配車処理部2Bでの処理が行われ、大口配車処理部2Aで配車対象から外れたオーダ関連情報6と車輌関連情報5で配車処理される。最後に、大口配車処理部2A及び小口配車処理部2Bでも未配車となっとなったオーダ関連情報6と車輌関連情報5で、配車担当者が手組配車処理部2Cで配車処理し、配車情報7を作成する。
【0035】
この大口配車処理部2Aにおける処理手順は、配車処理部2の他の部分と一括したり或いは個別にプログラム化し、このプログラムを配車計画付物流管理システムのコンピュータに組み込んで使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明を適用する配車計画付物流管理システムを示す構成図である。
【図2】本発明の配車計画付物流管理方法における大口配車処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の配車計画付物流管理方法における大口配車処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】図1の配車計画付物流管理システムにおけるデータベースの車輌関連情報テーブルである。
【図5】図1の配車計画付物流管理システムにおけるデータベースのオーダ関連情報テーブルである。
【図6】図1の配車計画付物流管理システムにおけるデータベースの配車関連情報テーブルである。
【符号の説明】
【0037】
1…受注処理部、2…配車処理部、2A…大口配車処理部、2B…小口配車処理部、2C…手組配車処理部、3…出荷指示処理部、4…実績化処理部、5…車輌関連情報、6…オーダ関連情報、7…配車関連情報、10…配車計画付物流管理システム、DB…データベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客からのオーダを受注処理し、車輌関連情報とオーダ関連情報と配車関連情報のデータベースを参照して配車立案の配車処理し、配車結果に基づき輸送会社へ出荷指示処理を行う配車計画付物流管理方法であって、前記配車処理の大口顧客配車処理は、定めた条件で検索して使用車輌を選択する使用車輌選択処理と、選択した車輌の運行回数を規制する車輌使用回転数処理と、大口顧客のオーダを抽出する数分処理とを実施し、その後単一車輌に異顧客のオーダの積合せを禁止する異顧客積合せチェック処理と、顧客とオーダでの車輌番号指定、車型限定、車種指定、輸送会社指定を選択した車輌でチェックするオーダ限定情報チェック処理と、異なる荷の積合せ禁止をチェックする積合せ禁止チェック処理と、選択した車輌の重量、容積、寸法で荷を積載可能かの判断を行う積載可能チェック処理と、車輌への荷の積付け情報を作成する積付け処理とを行い、大口顧客の荷の配車計画が完了するまで順に処理を繰り返すことを特徴とする配車計画付物流管理方法。
【請求項2】
顧客からのオーダを受注処理し、車輌関連情報とオーダ関連情報と配車関連情報のデータベースを参照して配車立案の配車処理し、配車結果に基づき輸送会社へ出荷指示処理を行う配車計画付物流管理方法のプログラムであって、前記配車処理の大口顧客配車処理手順は、定めた条件で検索して使用車輌を選択する使用車輌選択処理手順と、選択した車輌の運行回数を規制する車輌使用回転数処理手順と、大口顧客のオーダを抽出するオーダ数分処理手順とを行い、その後選択した車輌に異顧客のオーダの積合せを禁止する異顧客積合せチェック処理手順と、顧客とオーダでの車輌番号指定、車型限定、車種指定、輸送会社指定を選択した車輌でチェックするオーダ限定情報チェック処理手順と、異なる荷の積合せ禁止をチェックする積合せ禁止チェック処理手順と、オーダの車輌の重量、容積、寸法で積載可能かの判断を行う積載可能チェック処理手順と、車輌への荷の積付け情報を作成する積付け処理手順を行い、大口顧客の荷の配車計画が完了するまで順に処理手順を実行することを特徴とする配車計画付物流管理方法のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−233804(P2007−233804A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−55972(P2006−55972)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(390023928)日立エンジニアリング株式会社 (134)