説明

配送物管理システム

【課題】複数の配送物を1つのパッケージにまとめて配送する場合でもパッケージにまとめられた配送物の配送状況を管理する。
【解決手段】それぞれ固有の管理番号33及びこれがバーコードによって表現されたバーコード情報34が印字され、1つのパッケージ40にまとめられて配送される複数の申込書30を管理する配送物管理システムであって、申込書30に印字されたバーコード情報34と、この申込書30がまとめられるパッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44とをハンディターミナル10aにて読み取り、これらバーコード情報34,44による管理番号33,43をデータ管理サーバ20に送信し、データ管理サーバ20において、申込書30の管理番号33と、この申込書30がまとめられるパッケージ40に貼付された配送伝票41の管理番号43とを対応づけて管理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送物を管理する配送物管理システムに関し、特に、複数の書類等の配送物が1つのパッケージにまとめられて配送される場合の管理に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、宅配便等を利用して書類等の配送物を発送する場合、配送物の発送者は、配送業者の店舗や郵便局に行き、そこで配送物の配送を依頼している。また、近年においては、全国各地に存在するコンビニエンスストアや個人商店等においても配送物の配送の受け付けを行っており、配送物の発送者は、このようなコンビニエンスストアや個人商店でも配送物の配送を依頼することができるようになっている。
【0003】
このように配送が依頼されて配送先に配送される配送物は、配送先に応じた配送ルートを介して配送されることになるが、その際、配送物が配送ルート上のどこに存在しているかを管理する必要がある。そのため、配送物に管理情報となるバーコード情報を付与しておき、このバーコード情報を配送ルート上の各拠点にて読み取ることにより、配送物を管理することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
ここで、近年、複数の配送物を1つのパッケージにまとめて配送するサービスが行われている。このサービスは、例えば、クレジットカードの申込書をクレジットカード会社やデータ管理業者に配送するサービスに用いられており、クレジットカードの申込書が複数枚まとめて1つのパッケージとされ、このパッケージ単位でクレジットカード会社やデータ管理業者に配送される。この場合、パッケージにも上述したようなバーコード情報が付与されており、このバーコード情報を配送ルート上の各拠点にて読み取ることにより、パッケージの配送状況が管理されている。
【特許文献1】特開2002−108999号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数の配送物を1つのパッケージにまとめて配送するサービスにおいては、上述したようにパッケージにバーコード情報を付与したとしても、パッケージの配送状況を管理することはできるものの、そのパッケージにはどのような配送物が入っているかが管理されていないため、パッケージとしてまとめられた複数の配送物の配送状況を管理することができないという問題点がある。
【0006】
そのため、従来においては、配送物が配送先に配送されたことを管理するために、配送物の配送先において、パッケージから配送物を取り出し、取り出された配送物のそれぞれに付与されたバーコード情報を読み取るという作業を行っており、手間と時間がかかっている。
【0007】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされなものであって、複数の配送物を1つのパッケージにまとめて配送する場合でもパッケージにまとめられた配送物の配送状況を管理することができる配送物管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、
それぞれ固有の第1の管理情報が印字され、1つのパッケージにまとめられて配送される複数の配送物を管理する配送物管理システムであって、
前記パッケージには、該パッケージを識別可能な第2の管理情報が付され、
前記第1及び第2の管理情報を用いて前記配送物の配送状況を管理する管理手段と、
前記第1の管理情報を読み取るとともに、該第1の管理情報が印字された配送物がまとめられるパッケージに付された前記第2の管理情報を読み取り、前記第1の管理情報と前記第2の管理情報とを対応づけて前記管理手段に送信する第1の端末と、
前記第2の管理情報を読み取り、該第2の管理情報を、前記配送物の配送状況を示す配送状況情報とともに前記管理手段に送信する第2の端末とを有し、
前記管理手段は、前記第1の端末から送信されてきた前記第1の管理情報と前記第2の管理情報とを対応づけて管理し、前記第2の端末から前記第2の管理情報が送信されてきた場合、該第2の管理情報に対応づけて管理されている第1の管理情報によって特定される配送物の配送状況を、前記第2の管理情報とともに送信されてきた配送状況情報によって示される状況として管理する。
【0009】
上記のように構成された本発明においては、複数の配送物が1つのパッケージにまとめられる際、第1の端末において、複数の配送物にそれぞれ印字された固有の第1の管理情報が読み取られるとともに、この複数の配送物がまとめられるパッケージに付された第2の管理情報が読み取られる。読み取られた第1の管理情報と第2の管理情報とは、互いに対応づけられて配送物の配送状況を管理する管理手段に送信される。管理手段においては、第1の端末から送信されてきた第1の管理情報と第2の管理情報とが対応づけて管理される。その後、配送物の配送経路において、第2の端末にてパッケージに付された第2の管理情報が読み取られ、この第2の管理情報が配送状況を示す配送状況情報とともに第2の端末から管理手段に送信される。すると、管理手段において、第2の端末から送信されてきた第2の管理情報に対応づけて管理されている第1の管理情報によって特定される配送物の配送状況が、第2の端末から第2の管理情報とともに送信されてきた配送状況情報によって示される状況であるとして管理される。
【0010】
また、透明な材料からなるラベル基材の表面に、所定波長の励起光を照射することで視認可能となるステルスインクによって固有の第3の管理情報が印字され、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが内蔵されたラベルを複数の配送物にそれぞれ貼付し、複数の配送物が1つのパッケージにまとめられる前に、第1の端末によって、配送物から読み取った第1の管理情報を、その配送物に貼付されたラベルに内蔵されたICチップに書き込んでおく。その後、複数の配送物がパッケージにまとめられた状態において、ICチップに書き込まれた情報を読み出せば、配送物に印字された管理情報を認識することができる。
【0011】
また、パッケージに、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能であり、第2の管理情報が書き込まれたRF−IDメディアを取り付け、複数の配送物が1つのパッケージにまとめられる際、第1の端末によって、配送物から読み取った第1の管理情報を、その配送物がまとめられるパッケージに取り付けられたRF−IDメディアに書き込んでおく。その後、複数の配送物がパッケージにまとめられた状態において、RF−IDメディアに書き込まれた情報を読み出せば、配送物に印字された管理情報を認識することができ、それにより、管理手段にアクセスすることなく配送物の配送状況を把握することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明においては、配送物に印字された第1の管理情報とその配送物がまとめられるパッケージに付された第2の管理情報とを読み取って管理手段に送信し、管理手段において、これら第1の管理情報と第2の管理情報とを対応づけて管理しておき、その後、第2の管理情報が送信されてきた場合、その第2の管理情報に対応づけて管理されている第1の管理情報によって特定される配送物の配送状況を、第2の管理情報とともに送信されてきた配送状況情報によって示される状況として管理する構成としたため、複数の配送物を1つのパッケージにまとめて配送する場合でもパッケージにまとめられた配送物の配送状況を管理することができる。
【0013】
また、透明な材料からなるラベル基材の表面に、所定波長の励起光を照射することで視認可能となるステルスインクによって固有の第3の管理情報が印字され、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが内蔵されたラベルが複数の配送物にそれぞれ貼付され、第1の端末によって、配送物から読み取った第1の管理情報を、その配送物に貼付されたラベルに内蔵されたICチップに書き込む構成としたものにおいては、複数の配送物がパッケージにまとめられた状態においても、ICチップに書き込まれた情報を読み出すことにより、配送物に印字された管理情報を認識することができる。
【0014】
また、パッケージに、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能であり、第2の管理情報が書き込まれたRF−IDメディアが取り付けられ、第1の端末によって、配送物から読み取った第1の管理情報を、その配送物がまとめられるパッケージに取り付けられたRF−IDメディアに書き込む構成としたものにおいては、RF−IDメディアに書き込まれた情報を読み出すことにより、管理手段にアクセスすることなく配送物の配送状況を把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の配送物管理システムの第1の実施の形態を示す図である。
【0017】
本形態は図1に示すように、パッケージ40としてまとめられる複数の配送物である申込書30の配送状況を管理するものであって、申込書30が受け付けられてパッケージ40にまとめられる際等に用いられる第1の端末であるハンディターミナル10aと、複数の申込書30がまとめられたパッケージ40の配送経路にて用いられる第2の端末であるハンディターミナル10bと、パッケージ40の配送状況を管理する配送管理サーバ50と、申込書30の配送状況を管理するデータ管理サーバ20とから構成されている。なお、配送管理サーバ50とデータ管理サーバ20とから本発明の管理手段が構成される。
【0018】
申込書30には、申込情報を記入するための申込情報記入欄31が設けられるとともに、申込書30の管理番号33や、この管理番号33がバーコードとして表現されたバーコード情報34や、申込情報記入欄31への申込情報の記入の方法や申込書30についての説明からなる説明情報32が印字されている。なお、本発明における第1の管理情報とは、管理番号33及びバーコード情報34による情報を意味し、申込書30毎に固有のものである。すなわち、申込書30には、それぞれ固有の管理番号33が付与されて印字され、また、その管理番号33がバーコード情報34としても印字されている。
【0019】
パッケージ40には、パッケージ40を配送するための配送伝票41が貼付されている。配送伝票41には、配送元や配送先等の情報を記入するための配送情報記入欄42が設けられるとともに、配送伝票41の管理番号43や、この管理番号43がバーコードとして表現されたバーコード情報44が印字されている。なお、本発明における第2の管理情報とは、管理番号43及びバーコード情報44による情報を意味し、配送伝票41毎に固有のものである。すなわち、配送伝票41には、それぞれ固有の管理番号43が付与されて印字され、また、その管理番号43がバーコード情報44としても印字されている。
【0020】
ハンディターミナル10aは、バーコード読み取り機能を有し、申込書30に印字されたバーコード情報34と複数の申込書30がまとめられるパッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44とを読み取る。また、アクセスポイント61を介してインターネット60に接続可能となっており、申込書30及びその申込書30がまとめられるパッケージ40に貼付された配送伝票41から読み取ったバーコード情報34,44による管理番号33,43を互いに対応づけてインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信する。
【0021】
ハンディターミナル10bは、バーコード読み取り機能を有し、パッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44を読み取る。また、アクセスポイント71を介して専用ネットワーク70に接続可能となっており、配送伝票41から読み取ったバーコード情報44による管理番号43を専用ネットワーク70を介して配送管理サーバ50に送信する。なお、この際、ハンディターミナル10bは、バーコード情報44を読み取った場所や配送処理段階を示す情報とともに送信する。
【0022】
配送管理サーバ50は、インターネット60に接続可能に構成され、ハンディターミナル10bから送信された管理番号43を専用ネットワーク70を介して受信すると、受信した管理番号43を、この管理番号43とともに受信した情報とともにインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信する。
【0023】
データ管理サーバ20は、ハンディターミナル10aから送信された管理番号33,43をインターネット60を介して受信すると、これら受信した管理番号33,43を互いに対応づけて配送状況データベース21として管理する。なお、配送伝票41の配送情報記入欄42に記入された配送情報も配送状況データベース21として管理される。また、配送管理サーバ50から送信された管理番号43をインターネット60を介して受信すると、その管理番号43と対応づけられた管理番号33によって特定される申込書30が、管理番号43とともに受信された情報によって示される配送状況であるとして管理する。
【0024】
以下に、上記のように構成された配送物管理システムにおける申込書30の配送状況の管理方法について、クレジットカードの申し込みを行うための申込書30が配送される場合を例に挙げて説明する。
【0025】
図2は、図1に示した配送物管理システムにてクレジットカードの申し込みを行うための申込書30が配送される場合の環境を示す図であり、図3は、図1に示した配送物管理システムにおいてクレジットカードの申し込みを行うための申込書30が配送される場合の申込書30の配送状況の管理方法を説明するためのフローチャートである。
【0026】
クレジットカードの申し込みを行うために、申込情報記入欄31に所定の申込情報が記入された申込書30が受付店舗1にて受け付けられると(ステップS1)、受付店舗1において、受け付けられた申込書30がその配送先に応じて1つのパッケージ40にまとめられる。なお、1つのパッケージ40としてまとめられる申込書30の数は、例えば、20枚と予め決められており、同じ配送先であっても、申込書30の数が20枚を超えた場合は20枚を上限として複数のパッケージ40としてまとめられることになる。この際、まず、ハンディターミナル10aを用いて、申込書30に印字されたバーコード情報34を読み取る(ステップS2)。ハンディターミナル10aにおいては、申込書30に印字されたバーコード情報34が読み取られると、このバーコード情報34が解析され、申込書30の管理番号33が認識される。
【0027】
また、ハンディターミナル10aにてバーコード情報34が読み取られた申込書30の配送先や配送元等の配送情報が記入された配送伝票41を、この申込書30がまとめられるパッケージ40に貼付する。この配送伝票41には、第2の管理情報となる固有の管理番号43及びバーコード情報44が印字されているため、配送伝票41をパッケージ40に貼付することにより、パッケージ40に第2の管理情報を付与することになる。
【0028】
そして、ハンディターミナル10aを用いて、パッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44を読み取る(ステップS3)。ハンディターミナル10aにおいては、配送伝票41に印字されたバーコード情報44が読み取られると、このバーコード情報44が解析され、配送伝票41の管理番号43が認識される。
【0029】
そして、複数の申込書30が1つのパッケージ40にまとめられた後、ハンディターミナル10aを操作することによって、ステップS2にて申込書30から読み取られたバーコード情報34による管理番号33と、ステップS3にてパッケージ40から読み取られたバーコード情報44による管理番号43とが対応づけてインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信され、それによりデータ管理サーバ20に受付完了が通知される(ステップS4)。この受付完了の通知は、受付日や受付店舗1の名称あるいは識別番号等の情報と受付を完了した旨を示す情報とがハンディターミナル10aに入力されると、ステップS2にて申込書30から読み取られたバーコード情報34による管理番号33と、ステップS3にてパッケージ40から読み取られたバーコード情報44による管理番号43と、ハンディターミナル10aに入力された情報とが対応づけてデータ管理サーバ20に送信されることによって行われる。なお、ハンディターミナル10aは、インターネット60に接続可能なアクセスポイント61にアクセスすることにより、インターネット60と接続される。
【0030】
また、受付店舗1からは、パッケージ40に貼付された配送伝票41の配送情報記入欄42に記入された配送情報が、配送伝票41に印字された管理番号43に対応づけてデータ管理サーバ20に通知されており、データ管理サーバ20において、配送伝票41に印字された管理番号43と配送情報記入領域42に記入された配送情報とが対応づけて配送状況データベース21として管理されている。
【0031】
データ管理サーバ20においては、ハンディターミナル10aから送信された受付完了の通知が受信されると、受信された情報に含まれる管理番号33,43と、配送状況データベース21にて管理番号43に対応づけられた配送情報とが互いに対応づけられ、管理番号33によって特定される申込書30の受付が、受信された情報に含まれる受付日及び受付店舗1にて完了した旨が管理される。
【0032】
受付店舗1にて受け付けられ、パッケージ40としてまとめられた申込書30は、配送業者2によって集荷、配送される。
【0033】
配送業者2は、受付店舗1にて受け付けられた申込書30を集荷する際(ステップS5)、ハンディターミナル10bを用いて、パッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44を読み取る(ステップS6)。ハンディターミナル10bにおいては、配送伝票41に印字されたバーコード情報44が読み取られると、このバーコード情報44が解析され、配送伝票41の管理番号43が認識される。
【0034】
その後、ハンディターミナル10bを操作することにより、データ管理サーバ20に対して集荷完了が通知される(ステップS7)。この集荷完了の通知は、申込書30の配送状況を示す配送状況情報となる、集荷日や集荷した担当者の氏名等の情報と集荷を完了した旨を示す情報とがハンディターミナル10bに入力されると、ステップS6にて配送伝票41から読み取られたバーコード情報44による管理番号43と、入力された情報とが専用ネットワーク70を介して配送管理サーバ50に送信されることによって行われる。なお、ハンディターミナル10bは、専用ネットワーク70に接続可能なアクセスポイント71にアクセスすることにより、専用ネットワーク70と接続される。
【0035】
配送管理サーバ50においては、ハンディターミナル10bから送信された集荷完了の通知が受信されると、受信された情報に含まれる管理番号43によって特定されるパッケージ40の集荷が、受信された情報に含まれる集荷日にて完了した旨が管理される。
【0036】
また、配送管理サーバ50において、ハンディターミナル10bから送信されて受信された情報がインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信される。
【0037】
配送管理サーバ50から送信された情報がデータ管理サーバ20にて受信されると、データ管理サーバ20において、配送状況データベース21が参照され、受信された情報に含まれる管理番号43と対応づけて管理されている管理番号33によって特定される申込書30の配送状況が、受信された情報に含まれる配送状況情報によって示される状況であるとして管理される。すなわち、受信された情報に含まれる管理番号43と対応づけて管理されている管理番号33によって特定される申込書30が、配送業者2にて集荷されたことが管理される。
【0038】
配送業者2によって集荷された申込書30は、申込書30の申込情報記入欄31に記入された申込情報を電子データ化するデータエントリー業者3に配送される。なお、受付店舗1からデータエントリー業者3までの間に、中継ターミナルを介在させる場合がある。その場合は、申込書30がまとめられたパッケージ40が中継ターミナルに届けられた際、並びに中継ターミナルからパッケージ40が再び発送される際に、ハンディターミナル10bを用いて、パッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44を読み取るとともに、パッケージ40が中継ターミナルに届けられた日や中継ターミナルから発送された日をハンディターミナル10bに入力し、これらの情報を配送管理サーバ50に送信することによって、配送管理サーバ50において、パッケージ40が中継ターミナルに届けられたことや中継ターミナルから発送されたことが管理され、また、上記同様にこの情報が配送管理サーバ50からデータ管理サーバ20に送信されることにより、申込書30が中継ターミナルに届けられたことや中継ターミナルから発送されたことが管理される。
【0039】
申込書30がまとめられたパッケージ40がデータエントリー業者3に届けられると(ステップS8)、データエントリー業者3において、まず、ハンディターミナル10bを用いて、パッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44を読み取る(ステップS9)。ハンディターミナル10bにおいては、配送伝票41に印字されたバーコード情報44が読み取られると、このバーコード情報44が解析され、配送伝票41の管理番号43が認識される。
【0040】
その後、ハンディターミナル10bを操作することにより、データエントリー業者3にて申込書30が受け取られたことが配送管理サーバ50に対して通知される(ステップS10)。この申込書30の受け取り通知は、申込書30の配送状況を示す配送状況情報となる、申込書30がデータエントリー業者3にて受け取られた日等の情報と、申込書30を受け取った旨を示す情報とがハンディターミナル10bに入力されると、ステップS9にて配送伝票41から読み取られたバーコード情報44による管理番号43と、入力された情報とが専用ネットワーク70を介して配送管理サーバ50に送信されることによって行われる。
【0041】
配送管理サーバ50においては、ハンディターミナル10bから送信された受け取りの通知が受信されると、受信された情報に含まれる管理番号43によって特定されるパッケージ40が、受信された情報に含まれる受け取り日にてデータエントリー業者3に受け取られた旨が管理される。
【0042】
また、配送管理サーバ50において、ハンディターミナル10bから送信されて受信された情報がインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信される。
【0043】
配送管理サーバ50から送信された情報がデータ管理サーバ20にて受信されると、データ管理サーバ20において、配送状況データベース21が参照され、受信された情報に含まれる管理番号43と対応づけて管理されている管理番号33によって特定される申込書30の配送状況が、受信された情報に含まれる配送状況情報によって示される状況であるとして管理される。すなわち、受信された情報に含まれる管理番号43と対応づけて管理されている管理番号33によって特定される申込書30が、データエントリー業者3にて受け取られたことが管理される。
【0044】
データエントリー業者3においては、次に、受け取ったパッケージ40を開封して申込書30を取り出し、申込書30の申込情報記入欄31に記入された申込情報を電子データ化する(ステップS11)。
【0045】
申込書30の申込情報記入欄31に記入された申込情報の電子データ化が完了すると、データエントリー業者3において、ハンディターミナル10aを用いて、申込情報の電子データ化が完了した申込書30に印字されたバーコード情報34を読み取る(ステップS12)。ハンディターミナル10aにおいては、申込書30に印字されたバーコード情報34が読み取られると、このバーコード情報34が解析され、申込書30の管理番号33が認識される。
【0046】
その後、ハンディターミナル10aを操作することにより、データエントリー業者3にて申込書30の申込情報記入領域31に記入された申込情報の電子データ化が完了したことがデータ管理サーバ20に対して通知される(ステップS13)。この申込書30の電子データ化の完了通知は、申込書30の申込情報記入領域31に記入された申込情報の電子データ化が完了した日等の情報と、申込書30の申込情報記入領域31に記入された申込情報の電子データ化が完了した旨を示す情報とがハンディターミナル10aに入力されると、ステップS12にて申込書30から読み取られたバーコード情報34による管理番号33と、入力された情報とがインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信されることによって行われる。
【0047】
データ管理サーバ20においては、ハンディターミナル10aから送信された電子データ化の完了通知が受信されると、データエントリー業者3において、受信された情報に含まれる管理番号33によって特定される申込書30について、受信された情報に含まれる完了日にて電子データ化が完了した旨が管理される。
【0048】
データエントリー業者3においては、電子データ化の完了通知をデータ管理サーバ20に送信した後、申込書30の申込情報記入領域31に記入された申込情報の電子データを、その申込書30の管理番号33とともにクレジットカード会社4に送信する(ステップS14)。なお、この電子データの送信は、一般の通信回線を介して行うことや、データエントリー業者3とクレジットカード会社4との間に敷設された専用線を介して行うことが考えられるが、電子データを磁気ディスク等の記録媒体に記録してデータエントリー業者3からクレジットカード会社4に郵送することも考えられる。また、一般の通信回線を介して電子データを送信する場合は、情報の漏洩を防止するために電子データを暗号化することが考えられる。
【0049】
データエントリー業者3から送信された電子データがクレジットカード会社4にて受信されると(ステップS15)、クレジットカード会社4において、データエントリー業者3から送信されてきた情報に含まれる申込書30の管理番号33がデータ管理サーバ20に通知される(ステップS16)。なお、このクレジットカード会社4からデータ管理サーバ20への通知は、クレジットカード会社4内にてインターネット60に接続可能な端末(不図示)を用いて行われる。また、クレジットカード会社4においては、受付店舗1からデータ管理サーバ20に受付完了が通知された際に、この受付完了が通知されており、受付店舗1にて受付が完了した申込書30の管理番号33が通知されている。そのため、データエントリー業者3から電子データが送信されてきた際、受付完了の際に通知された管理番号と電子データに含まれる管理番号とが照合され、受付店舗1にて受け付けられた申込書30の申し込みデータが確かに送信されてきたことを認識することができる。
【0050】
データ管理サーバ20においては、クレジットカード会社4から申込書30の管理番号33が通知されると、クレジットカードの申し込みがクレジットカード会社4にて受け付けられたことが管理される。
【0051】
このように、本形態においては、複数の申込書30を1つのパッケージ40としてまとめて受付店舗1からデータエントリー業者3に配送する際、申込書30に印字されたバーコード情報34による管理番号33と、この申込書30がまとめられるパッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44による管理番号43とを対応づけてデータ管理サーバ20にて管理しておくため、申込書30の配送過程において、この申込書30がまとめられたパッケージ40に貼付された配送伝票41に印字されたバーコード情報44を読み取るだけで、そのパッケージ40にまとめられた申込書30の配送状況を管理することができる。
【0052】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の配送物管理システムの第2の実施の形態を示す図である。
【0053】
本形態は図4に示すように、パッケージ140としてまとめられる複数の配送物である申込書130の配送状況を管理するものであって、申込書130が受け付けられてパッケージ140にまとめられる際等に用いられる第1の端末であるハンディターミナル110aと、複数の申込書130がまとめられたパッケージ140の配送経路にて用いられる第2の端末であるハンディターミナル110bと、パッケージ140の配送状況を管理する配送管理サーバ50と、申込書130の配送状況を管理するデータ管理サーバ20とから構成されている。なお、配送管理サーバ50とデータ管理サーバ20とから本発明の管理手段が構成される。
【0054】
申込書130には、申込情報を記入するための申込情報記入欄131が設けられるとともに、申込書130の管理番号133や、この管理番号133がバーコードとして表現されたバーコード情報134や、申込情報記入欄131への申込情報の記入の方法や申込書130についての説明からなる説明情報132が印字されている。なお、本発明における第1の管理情報とは、管理番号133及びバーコード情報134による情報を意味し、申込書130毎に固有のものである。すなわち、申込書130には、それぞれ固有の管理番号133が付与されて印字され、また、その管理番号133がバーコード情報134としても印字されている。また、その表面には管理用ラベル190が貼着されている。
【0055】
図5は、図4に示した管理用ラベル190の構成を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【0056】
本形態における管理用ラベル190は図5に示すように、透明フィルム191上に、管理番号192a及びこの管理番号192aがバーコードとして表現されたバーコード情報192bがステルスインクによって印字されて印刷層192が形成され、また、透明フィルム191の印刷層192とは反対側の全面には透明な粘着剤194が塗布されて構成されている。また、透明フィルム191には、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能となるよう交信用のアンテナ(不図示)が内蔵されたICチップ193が埋め込まれている。印刷層192を形成するステルスインクは、所定の波長の励起光が照射された場合にのみ視認可能なものであって、その励起光が照射されていない状態においては、視認不可能なものである。そのため、透明フィルム191に印字されたバーコード情報192b及び管理番号192aは、所定の波長の励起光が照射された場合にのみ視認可能となり、励起光が照射されていない状態においては視認不可能となっている。なお、ICチップ193については、透明フィルム191に埋め込んだ構成ではなく、透明フィルム191に貼付した構成としてもよい。また、本発明における第3の管理情報とは、管理番号192a及びバーコード情報192bによる情報を意味し、管理用ラベル190毎に固有のものである。すなわち、管理用ラベル190には、それぞれ固有の管理番号192aが付与されて印字され、また、その管理番号192aがバーコード情報192bとしても印字されている。また、この管理番号192aは、ICチップ193にも書き込まれている。
【0057】
このように構成された管理用ラベル190を申込書130に貼付した場合、管理用ラベル190のラベル基材が透明フィルム191と透明な粘着剤194とから構成されているとともに、透明フィルム191に印字されたバーコード情報192b及び管理番号192aが所定の波長の励起光が照射されていない状態においては視認不可能となっており、さらに、ICチップ193が0.5mm角程度の微小なものであるため、管理用ラベル190が貼付された領域が、説明情報132が印字された領域や申込情報記入欄131であったとしても、その領域に印字あるいは記入された情報は管理用ラベル190を介して視認可能な状態となる。
【0058】
また、申込者が申込情報記入欄131に申込情報を記入した後に、申込情報記入欄131に管理用ラベル190を貼付すれば、申込情報記入欄131のうち管理用ラベル190が貼付された領域に記入された申込情報を書き換えや消去等から保護することができる。
【0059】
また、管理用ラベル190が貼付された申込書130を偽造するために複写した場合、管理用ラベル190が複写されないため、申込書130の偽造を困難とすることができる。
【0060】
また、パッケージ140には、パッケージ140を配送するための配送伝票141が貼付されている。配送伝票141には、配送元や配送先等の情報を記入するための配送情報記入欄142が設けられるとともに、配送伝票141の管理番号143や、この管理番号143がバーコードとして表現されたバーコード情報144が印字されている。なお、本発明における第2の管理情報とは、管理番号143及びバーコード情報144による情報を意味し、配送伝票141毎に固有のものである。すなわち、配送伝票141には、それぞれ固有の管理番号143が付与されて印字され、また、その管理番号143がバーコード情報144としても印字されている。
【0061】
図6は、図4に示したハンディターミナル110aの構成を示す機能ブロック図である。
【0062】
本形態におけるハンディターミナル110aは図6に示すように、管理用ラベル190に内蔵されたICチップ193に対して情報の書き込みや読み出しを行うためのアンテナ部115と、アンテナ部115を介して非接触状態にてICチップ193に情報を書き込む情報書込部113と、アンテナ部115を介して非接触状態にてICチップ193から情報を読み出す情報読出部114と、申込書130に印字されたバーコード情報134やパッケージ140に貼付された配送伝票141に印字されたバーコード情報144や管理用ラベル190に印字されたバーコード情報192bを読み取るバーコード読取部116aと、バーコード読取部116aにて読み取られたバーコード情報を解析するバーコード解析部116bと、所定の波長の励起光を照射する光照射部119と、情報あるいは命令を入力するための操作部111と、情報が表示される表示部112と、バーコード解析部116bにて解析された情報や情報読出部114にて読み出された情報をアクセスポイント61及びインターネット60を介してデータ管理サーバに送信するための通信部117と、制御部118から構成されている。
【0063】
このように構成されたハンディターミナル110aは、申込書130及びその申込書130がまとめられるパッケージ140に貼付された配送伝票141から読み取ったバーコード情報134,144による管理番号133,143を互いに対応づけてインターネット160を介してデータ管理サーバ120に送信する。
【0064】
また、ハンディターミナル10bは、バーコード読み取り機能を有し、パッケージ140に貼付された配送伝票141に印字されたバーコード情報144を読み取る。また、アクセスポイント71を介して専用ネットワーク70に接続可能となっており、配送伝票141から読み取ったバーコード情報144による管理番号143を専用ネットワーク70を介して配送管理サーバ50に送信する。なお、この際、ハンディターミナル10bは、バーコード情報144を読み取った場所や配送処理段階を示す情報とともに送信する。
【0065】
配送管理サーバ50は、インターネット60に接続可能に構成され、ハンディターミナル10bから送信された管理番号143を専用ネットワーク70を介して受信すると、受信した管理番号143を、この管理番号143とともに受信した情報とともにインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信する。
【0066】
データ管理サーバ20は、ハンディターミナル110aから送信された管理番号133,143をインターネット60を介して受信すると、これら受信した管理番号133,143を互いに対応づけて配送状況データベース21として管理する。なお、配送伝票141の配送情報記入欄142に記入された配送情報も配送状況データベース21として管理される。また、配送管理サーバ50から送信された管理番号143をインターネット60を介して受信すると、その管理番号143と対応づけられた管理番号133によって特定される申込書130が、管理番号143とともに受信された情報によって示される配送状況であるとして管理する。
【0067】
以下に、上記のように構成された配送物管理システムにおける申込書130の配送状況の管理方法について、図2に示した環境において、クレジットカードの申し込みを行うための申込書130が配送される場合を例に挙げて説明する。
【0068】
図7は、図4に示した配送物管理システムにおいてクレジットカードの申し込みを行うための申込書130が配送される場合の受付店舗1における処理を説明するためのフローチャートである。
【0069】
クレジットカードの申込書130の受け付けを行う受付店舗1においては、図5に示した管理用ラベル190を予め入手しておく(ステップS101)。
【0070】
図8は、図5に示した管理用ラベル190の供給形態を示す図である。
【0071】
図8に示すように、図5に示した管理用ラベル190は、ミシン目196を介して複数の管理用ラベル190が連続状に繋がってその裏面に連続状の剥離紙195が剥離可能に貼着されてなるロール状のロール材197として供給される。受付店舗1においては、ロール材197から管理用ラベル190を引き出し、ミシン目196を断裁することにより1枚ずつの管理用ラベル190として利用する。
【0072】
クレジットカードの申し込みを行うために、申込情報記入欄131に所定の申込情報が記入された申込書130が受付店舗1にて受け付けられると(ステップS102)、受付店舗1において、まず、申込書130に管理用ラベル190が貼付される(ステップS103)。なお、管理用ラベル190は上述したように、透明フィルム191と透明な粘着剤194とから構成されているとともに、透明フィルム191に印字されたバーコード情報192b及び管理番号192aが所定の波長の励起光が照射されていない状態においては視認不可能となっており、さらに、ICチップ193が0.5mm角程度の微小なものであるため、管理用ラベル190が説明情報132が印字された領域や申込情報記入欄131に貼付されたとしても、その領域に印字あるいは記入された情報は管理用ラベル190を介して視認可能な状態となる。すなわち、管理用ラベル190は、申込書130のいかなる領域にも貼付することができ、また、申込書130においても、管理用ラベル190が貼付されるためにその印刷レイアウトが制限されてしまうことはない。
【0073】
また、受け付けられた申込書130がその配送先に応じて1つのパッケージ140にまとめられる。この際、ハンディターミナル110aを用いて、申込書130に印字されたバーコード情報134を読み取る(ステップS104)。申込書130に印字されたバーコード情報134はハンディターミナル110aのバーコード読取部116aにて読み取られ、バーコード解析部116bにて解析される。これにより、申込書130の管理番号133が制御部118にて認識される。
【0074】
また、ハンディターミナル110aを用いて、この申込書130に貼付された管理用ラベル190に印字されたバーコード情報192bを読み取る(ステップS105)。この際、ハンディターミナル110aの操作部111において、管理用ラベル190に印字されたバーコード情報192bを読み取るための操作が行われると、光照射部119からバーコード情報192bが視認可能となる波長の励起光が照射され、この状態にて管理用ラベル190に印字されたバーコード情報192bがバーコード読取部116aにて読み取られ、バーコード解析部116bにて解析される。これにより、管理用ラベル190の管理番号192aが制御部118にて認識される。
【0075】
次に、ハンディターミナル110aを用いて、管理用ラベル190に内蔵されたICチップ193に、制御部118にて認識された申込書130の管理番号133と管理用ラベル190の管理番号192aとを書き込む(ステップS106)。管理番号のICチップ193への書き込みは、ハンディターミナル110aの情報書込部113においてアンテナ部115を介して行われる。なお、この際、受付日や受付店舗1の名称あるいは識別番号等の情報を操作部111を介して入力し、情報書込部113において、操作部111を介して入力された情報を、申込書130の管理番号133及び管理用ラベル190の管理番号192aとともに、管理用ラベル190に内蔵されたICチップ193に書き込むことも考えられる。
【0076】
また、ハンディターミナル110aにてバーコード情報134が読み取られた申込書130の配送先や配送元等の配送情報が記入された配送伝票141を、この申込書130がまとめられるパッケージ140に貼付する。この配送伝票141には、第2の管理情報となる固有の管理番号143及びバーコード情報144が印字されているため、配送伝票141をパッケージ140に貼付することにより、パッケージ140に第2の管理情報を付与することになる。
【0077】
そして、ハンディターミナル110aを用いて、パッケージ140に貼付された配送伝票141に印字されたバーコード情報144を読み取る(ステップS107)。パッケージ140に貼付された配送伝票141に印字されたバーコード情報144は、ハンディターミナル110aのバーコード読取部116aにて読み取られ、バーコード解析部116bにて解析される。これにより、パッケージ140に貼付された配送伝票141の管理番号143が制御部118にて認識される。
【0078】
そして、複数の申込書130が1つのパッケージ140にまとめられた後、ハンディターミナル110aを操作することによって、ステップS104にて申込書130から読み取られたバーコード情報134による管理番号133と、ステップS107にてパッケージ140から読み取られたバーコード情報144による管理番号143とが対応づけてインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信され、それによりデータ管理サーバ20に受付完了が通知される(ステップS108)。この受付完了の通知は、受付日や受付店舗1の名称あるいは識別番号等の情報と受付を完了した旨を示す情報とがハンディターミナル110aの操作部111に入力されると、ステップS104にて申込書130から読み取られたバーコード情報134による管理番号133と、ステップS107にてパッケージ140から読み取られたバーコード情報144による管理番号143と、ハンディターミナル110aの操作部111に入力された情報とが対応づけてデータ管理サーバ20に送信されることによって行われる。なお、ハンディターミナル110aは、通信部117においてインターネット60に接続可能なアクセスポイント61にアクセスすることにより、インターネット60と接続される。
【0079】
その後、配送業者2、データエントリー業者3及びクレジットカード会社4において、第1の実施の形態にて説明したものと同様の処理が行われることになる。
【0080】
本形態においては、パッケージ140としてまとめられる複数の申込書130の管理番号133が、申込書130に貼付された管理用ラベル190のICチップ193に書き込まれているため、複数の申込書130がパッケージ140としてまとめられた後でも、ハンディターミナル110aを用いて、管理用ラベル190のICチップ193に書き込まれた情報を読み出すことにより、パッケージ140としてまとめられた申込書130の管理番号133を認識することができる。
【0081】
また、データエントリー業者70において、受け取ったパッケージ140を開封して申込書130を取り出した際、ハンディターミナル110aを用いて、申込書130に印字されたバーコード情報134とその申込書130に貼付された管理用ラベル190に印字されたバーコード情報192bとを読み取り、また、その管理用ラベル190に内蔵されたICチップ193に書き込まれた情報を読み出し、両者を照合することで、両者が一致した場合は申込書130が偽造されたものではないと判断し、また、両者が一致しない場合は申込書130が偽造されたものと判断することができる。
【0082】
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の配送物管理システムの第3の実施の形態を示す図である。
【0083】
本形態は図9に示すように、パッケージ240としてまとめられる複数の配送物である申込書230の配送状況を管理するものであって、申込書230が受け付けられてパッケージ240にまとめられる際等に用いられる第1の端末であるハンディターミナル210aと、複数の申込書230がまとめられたパッケージ240の配送経路にて用いられる第2の端末であるハンディターミナル10bと、パッケージ240の配送状況を管理する配送管理サーバ50と、申込書230の配送状況を管理するデータ管理サーバ20とから構成されている。なお、配送管理サーバ50とデータ管理サーバ20とから本発明の管理手段が構成される。
【0084】
申込書230には、申込情報を記入するための申込情報記入欄231が設けられるとともに、申込書230の管理番号233や、この管理番号233がバーコードとして表現されたバーコード情報234や、申込情報記入欄231への申込情報の記入の方法や申込書230についての説明からなる説明情報232が印字されている。なお、本発明における第1の管理情報とは、管理番号233及びバーコード情報234による情報を意味し、申込書230毎に固有のものである。すなわち、申込書230には、それぞれ固有の管理番号233が付与されて印字され、また、その管理番号233がバーコード情報234としても印字されている。
【0085】
パッケージ240には、パッケージ240を配送するための配送伝票241が貼付されている。配送伝票241には、配送元や配送先等の情報を記入するための配送情報記入欄242が設けられるとともに、配送伝票241の管理番号243や、この管理番号243がバーコードとして表現されたバーコード情報244が印字されている。なお、本発明における第2の管理情報とは、管理番号243及びバーコード情報244による情報を意味し、配送伝票241毎に固有のものである。すなわち、配送伝票241には、それぞれ固有の管理番号243が付与されて印字され、また、その管理番号243がバーコード情報244としても印字されている。また、配送伝票241には、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能となるよう交信用のアンテナ(不図示)が内蔵され、管理番号243が書き込まれたRF−IDメディアとなるICチップ245が埋め込まれている。なお、ICチップ245を配送伝票241に埋め込む代わりに、ICチップ245を有するICタグをRF−IDメディアとしてパッケージ240に取り付けておくことも考えられる。その場合においても、そのパッケージ240に貼付された配送伝票241の管理番号243をICタグに書き込んでおくことが望ましいが、パッケージ240としてまとめられる申込書230の管理番号233を書き込む際に同時に書き込んでもよい。
【0086】
図10は、図9に示したハンディターミナル210aの構成を示す機能ブロック図である。
【0087】
本形態におけるハンディターミナル210aは図10に示すように、パッケージ240に貼付された配送伝票241に埋め込まれたICチップ245に対して情報の書き込みや読み出しを行うためのアンテナ部215と、アンテナ部215を介して非接触状態にてICチップ245に情報を書き込む情報書込部213と、アンテナ部215を介して非接触状態にてICチップ245から情報を読み出す情報読出部214と、申込書230に印字されたバーコード情報234やパッケージ240に貼付された配送伝票241に印字されたバーコード情報244を読み取るバーコード読取部216aと、バーコード読取部216aにて読み取られたバーコード情報を解析するバーコード解析部216bと、情報あるいは命令を入力するための操作部211と、情報が表示される表示部212と、バーコード解析部216bにて解析された情報や情報読出部214にて読み出された情報をアクセスポイント61及びインターネット60を介してデータ管理サーバに送信するための通信部217と、制御部218から構成されている。
【0088】
このように構成されたハンディターミナル210aは、申込書230及びその申込書230がまとめられるパッケージ240に貼付された配送伝票241から読み取ったバーコード情報234,244による管理番号233,243を互いに対応づけてインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信する。
【0089】
ハンディターミナル10bは、バーコード読み取り機能を有し、パッケージ240に貼付された配送伝票241に印字されたバーコード情報244を読み取る。また、アクセスポイント71を介して専用ネットワーク70に接続可能となっており、配送伝票241から読み取ったバーコード情報244による管理番号243を専用ネットワーク70を介して配送管理サーバ50に送信する。なお、この際、ハンディターミナル10bは、バーコード情報244を読み取った場所や配送処理段階を示す情報とともに送信する。
【0090】
配送管理サーバ50は、インターネット60に接続可能に構成され、ハンディターミナル10bから送信された管理番号243を専用ネットワーク70を介して受信すると、受信した管理番号243を、この管理番号243とともに受信した情報とともにインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信する。
【0091】
データ管理サーバ20は、ハンディターミナル210aから送信された管理番号233,243をインターネット60を介して受信すると、これら受信した管理番号233,243を互いに対応づけて配送状況データベース21として管理する。なお、配送伝票241の配送情報記入欄242に記入された配送情報も配送状況データベース21として管理される。また、配送管理サーバ50から送信された管理番号243をインターネット60を介して受信すると、その管理番号243と対応づけられた管理番号233によって特定される申込書230が、管理番号243とともに受信された情報によって示される配送状況であるとして管理する。
【0092】
以下に、上記のように構成された配送物管理システムにおける申込書230の配送状況の管理方法について、クレジットカードの申し込みを行うための申込書230が配送される場合を例に挙げて説明する。
【0093】
図11は、図9に示した配送物管理システムにおいてクレジットカードの申し込みを行うための申込書230が配送される場合の受付店舗1における処理を説明するためのフローチャートである。
【0094】
クレジットカードの申し込みを行うために、申込情報記入欄231に所定の申込情報が記入された申込書230が受付店舗1にて受け付けられると(ステップS201)、受付店舗1において、受け付けられた申込書230がその配送先に応じて1つのパッケージ240にまとめられる。この際、まず、ハンディターミナル210aを用いて、申込書230に印字されたバーコード情報234を読み取る(ステップS202)。申込書230に印字されたバーコード情報234はハンディターミナル210aのバーコード読取部216aにて読み取られ、バーコード解析部216bにて解析される。これにより、申込書230の管理番号233が制御部218にて認識される。
【0095】
また、ハンディターミナル210aにてバーコード情報234が読み取られた申込書230の配送先や配送元等の配送情報が記入された配送伝票241を、この申込書230がまとめられるパッケージ240に貼付する。この配送伝票241には、第2の管理情報となる固有の管理番号243及びバーコード情報244が印字されているため、配送伝票241をパッケージ240に貼付することにより、パッケージ240に第2の管理情報を付与することになる。
【0096】
そして、ハンディターミナル210aを用いて、パッケージ240に貼付された配送伝票241に印字されたバーコード情報244を読み取る(ステップS203)。パッケージ240に貼付された配送伝票241に印字されたバーコード情報244はハンディターミナル210aのバーコード読取部216aにて読み取られ、バーコード解析部216bにて解析される。これにより、パッケージ240に貼付された配送伝票241の管理番号243が制御部218にて認識される。
【0097】
次に、ハンディターミナル210aを用いて、パッケージ240に貼付された配送伝票241に埋め込まれたICチップ245に、このパッケージ240にまとめられる全ての申込書230から読み取られたバーコード情報234による管理番号233を書き込む(ステップS204)。なお、この際、ICチップ245にパッケージ240の管理番号243が予め書き込まれていない場合は、ハンディターミナル210aを用いて、パッケージ240に貼付された配送伝票241に印字されたバーコード情報244を読み取り、このバーコード情報244による管理番号243をICチップ245に書き込む。バーコード解析部216bにて解析され、制御部218にて認識された管理番号は、ハンディターミナル210aの情報書込部213において、パッケージ240に貼付された配送伝票241に埋め込まれたICチップ245にアンテナ部215を介して書き込まれる。なお、この際、受付日や受付店舗1の名称あるいは識別番号等の情報を操作部211を介して入力し、情報書込部213において、操作部211を介して入力された情報を、申込書230の管理番号233とともに配送伝票241に埋め込まれたICチップ245に書き込むことも考えられる。
【0098】
そして、複数の申込書230が1つのパッケージ240にまとめられた後、ハンディターミナル210aを操作することによって、ステップS202にて申込書230から読み取られたバーコード情報234による管理番号233と、ステップS203にてパッケージ240から読み取られたバーコード情報244による管理番号243とが対応づけてインターネット60を介してデータ管理サーバ20に送信され、それによりデータ管理サーバ20に受付完了が通知される(ステップS205)。この受付完了の通知は、受付日や受付店舗1の名称あるいは識別番号等の情報と受付を完了した旨を示す情報とがハンディターミナル210aに入力されると、ステップS202にて申込書230から読み取られたバーコード情報234による管理番号233と、ステップS203にてパッケージ240から読み取られたバーコード情報244による管理番号243と、ハンディターミナル210aに入力された情報とが対応づけてデータ管理サーバ20に送信されることによって行われる。なお、ハンディターミナル210aは、インターネット60に接続可能なアクセスポイント61にアクセスすることにより、インターネット60と接続される。
【0099】
その後、配送業者2、データエントリー業者3及びクレジットカード会社4において、第1の実施の形態にて説明したものと同様の処理が行われることになる。
【0100】
また、本形態においては、パッケージ240としてまとめられる複数の申込書230の管理番号233が、その申込書230がまとめられるパッケージ240に貼付された配送伝票241に埋め込まれたICチップ245に書き込まれているため、パッケージ240の配送経路において、このICチップ245に書き込まれた情報を読み出すことにより、パッケージ240としてまとめられた申込書230の管理番号233を認識することができ、それにより、データ管理サーバ20にアクセスすることなく申込書230の配送状況を把握することができる。
【0101】
また、本形態において、第2の実施の形態にて示した管理用ラベル190を申込書230に貼付して使用する構成とすることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の配送物管理システムの第1の実施の形態を示す図である。
【図2】図1に示した配送物管理システムにてクレジットカードの申し込みを行うための申込書が配送される場合の環境を示す図である。
【図3】図1に示した配送物管理システムにおいてクレジットカードの申し込みを行うための申込書が配送される場合の申込書30の配送状況の管理方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の配送物管理システムの第2の実施の形態を示す図である。
【図5】図4に示した管理用ラベルの構成を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
【図6】図4に示したハンディターミナルの構成を示す機能ブロック図である。
【図7】図4に示した配送物管理システムにおいてクレジットカードの申し込みを行うための申込書が配送される場合の受付店舗における処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図5に示した管理用ラベルの供給形態を示す図である。
【図9】本発明の配送物管理システムの第3の実施の形態を示す図である。
【図10】図9に示したハンディターミナルの構成を示す機能ブロック図である。
【図11】図9に示した配送物管理システムにおいてクレジットカードの申し込みを行うための申込書が配送される場合の受付店舗における処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
1 受付店舗
2 配送業者
3 データエントリー業者
4 クレジットカード会社
10a,10b,110a,210a ハンディターミナル
20 データ管理サーバ
21 配送状況データベース
30,130,230 申込書
31,131,231 申込情報記入欄
32,132,232 説明情報
33,43,133,143,192a,233,243 管理番号
34,44,134,144,192b,234,244 バーコード情報
40,140,240 パッケージ
41,141,241 配送伝票
42,142,242 配送情報記入欄
50 配送管理サーバ
60 インターネット
61,71 アクセスポイント
70 専用ネットワーク
111,211 操作部
112,212 表示部
113,213 情報書込部
114,214 情報読出部
115,215 アンテナ部
116a,216a バーコード読取部
116b,216b バーコード解析部
117,217 通信部
118,218 制御部
119 光照射部
190 管理用ラベル
191 透明フィルム
192 印刷層
193,245 ICチップ
194 粘着剤
195 剥離紙
196 ミシン目
197 ロール材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ固有の第1の管理情報が印字され、1つのパッケージにまとめられて配送される複数の配送物を管理する配送物管理システムであって、
前記パッケージには、該パッケージを識別可能な第2の管理情報が付され、
前記第1及び第2の管理情報を用いて前記配送物の配送状況を管理する管理手段と、
前記第1の管理情報を読み取るとともに、該第1の管理情報が印字された配送物がまとめられるパッケージに付された前記第2の管理情報を読み取り、前記第1の管理情報と前記第2の管理情報とを対応づけて前記管理手段に送信する第1の端末と、
前記第2の管理情報を読み取り、該第2の管理情報を、前記配送物の配送状況を示す配送状況情報とともに前記管理手段に送信する第2の端末とを有し、
前記管理手段は、前記第1の端末から送信されてきた前記第1の管理情報と前記第2の管理情報とを対応づけて管理し、前記第2の端末から前記第2の管理情報が送信されてきた場合、該第2の管理情報に対応づけて管理されている第1の管理情報によって特定される配送物の配送状況を、前記第2の管理情報とともに送信されてきた配送状況情報によって示される状況として管理する配送物管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の配送物管理システムにおいて、
透明な材料からなるラベル基材の表面に、所定波長の励起光を照射することで視認可能となるステルスインクによって固有の第3の管理情報が印字され、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが内蔵されたラベルが前記複数の配送物にそれぞれ貼付され、
前記第1の端末は、前記配送物から読み取った前記第1の管理情報を、当該配送物に貼付されたラベルに内蔵された前記ICチップに書き込むことを特徴とする配送物管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の配送物管理システムにおいて、
前記パッケージには、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能であり、前記第2の管理情報が書き込まれたRF−IDメディアが取り付けられ、
前記第1の端末は、前記配送物から読み取った前記第1の管理情報を、当該配送物がまとめられるパッケージに取り付けられた前記RF−IDメディアに書き込むことを特徴とする配送物管理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2007−128312(P2007−128312A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−320867(P2005−320867)
【出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】