説明

酒粕パン

【課題】日本伝統の発酵食品である酒粕を、パンの中に取り入れたかったが、仕込み水にふやかして入れる仕込み方法しかなかった。又、仕込み水にふやかして入れる酒粕の分量にも問題がありました。
【解決手段】1度目に入れられる酒粕の分量は12%までで、それ以上入れるとグルテン形成ができにくく、ボリューム・張り・艶・こしのある商品化できるパンは出来難い。
そこで、酒粕を2段階で入れ込むことにより、各15%まで入れても、ボリューム・張り・艶・こしのある、風味豊かな酒粕パンができました。1度目に入れる酒粕の分量が対粉10〜15%の時は、仕込み水の量を5%〜10%削減し、又、2度目に入れる酒粕は、仕込み水にふやかすのではなく、板状の酒粕を1センチメートル角程度にカットしたものです。
そのことにより、全体での酒粕の投入量が30%程度まで、飛躍的に増やせました。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酒粕をパン生地に練り込む技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のパン技術では、酒粕がパン生地に入る量に限界がありました。(対粉12%程度迄)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特許公開2007−068488
【特許文献2】 特許公開2006−109796
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1129012491?fr=chie−websear...
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のパン技術では、仕込み水に入れてふやかしておいた酒粕を対粉12%までしか入れられなかった。13%以上入れるとパン生地のグルテン形成ができにくくなり、ボリューム・張り・艶・こしが出ないパンしかできないものであった。これを対粉13%〜30%にまで酒粕が入る生地を創りたかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そして、本発明は上記目的を達成するために、仕込み水に入れてふやかす酒粕(対粉15%まで)と、パン生地がほぼ出来上がった状態のときに、投入する酒粕(対粉15%まで)に分けました。パン生地がほぼ出来上がった状態のときに投入する酒粕は、板状酒粕を1センチメートル角の大きさに切ったものを使用する。
又、1度目に入れる、仕込み水に入れてふやかす酒粕の分量で、対粉10〜15%の分量を入れる時は、仕込み水の分量を5〜10%削減する。
【発明の効果】
【0007】
上記課題解決手段による作用は次のとうりである。すなわち、酒粕の入れるタイミングを2回に分けることにより、グルテン形成があり、それによって、ボリューム・張り・艶・こしのある、風味豊かなパンに創ることができました。
又、1度目に入れる、仕込み水に入れてふやかす酒粕の分量が、対粉10〜15%の時、仕込み水の分量を5〜10%削減することによって、ボリューム・張り・艶・こしのある、風味豊かなパンに創ることができました。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酒粕の投入するタイミングを2回に分け,1度目は仕込み水にふやかせて入れることと、2度目は、板状の酒粕を1センチメートル角に切った酒粕を、生地が出来上がる直前に入れる方法です。
【請求項2】
2回に分ける酒粕の分量;
1度目:対粉10%〜15%まで
2度目:対粉15%まで

【公開番号】特開2012−125228(P2012−125228A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294743(P2010−294743)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(511010565)有限会社ブルーメン (1)
【Fターム(参考)】