説明

酢酸ビニルポリマー組成物中の可塑剤としてのテレフタレート

【課題】酢酸ビニルポリマーと可塑剤を含む接着剤で、2つ以上の物品または同じ物品の2つ以上の部品の間に接着結合を形成する方法を提供する。
【解決手段】2つ以上の物品または同じ物品の2つ以上の部品の間に接着結合を形成する方法であって、組成物を、1つ以上の物品に、1つ以上の物品における開口に、2つ以上の物品の間の連結部、接合部、または接続部に、1つ以上の物品の2つ以上の部品の間の連結部、接合部、または接続部に、またはこれらの2つ以上の組合せに、適用することを含み、該組成物が水性であり、かつ、a)少なくとも1種の酢酸ビニルポリマー、およびb)少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む少なくとも1種の可塑剤を含み、該C4〜C8アルキルテレフタレートが組成物の乾燥質量基準で少なくとも6%の量で存在する、方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビニルエステルポリマー組成物に関し、特に、酢酸ビニルポリマー(一般的に「ビニルポリマーエマルション」という)および1種以上のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む水性組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
酢酸ビニルポリマーを含む水性組成物は、接着剤およびコーティング剤の領域において広範な用途を有する。例えば、酢酸ビニルポリマーを含む安定化された水性ポリマー組成物は、紙の包装および加工、木材、ビニルラミネート、織布および不織布、フィルム、金属箔および金属化フィルム、ならびにフレキシブル気泡材料(ポリウレタンフォームまたはスポンジゴム等)のための接着剤としての用途を有する。接着剤はしばしばエマルション重合を用いて合成されたポリマーを有して製造され、そのようなものは、一般に「ポリマーエマルション」と称する。水性媒体の蒸発または除去の際、組成物は室温で硬化しまたは固まって、望ましくは高強度および耐熱性、耐湿性および耐水性で特徴付けられる結合を形成する。酢酸ビニルポリマー水性エマルション組成物の幾つかの例は、米国特許第5,571,860号、6,803,403号および6,762,239号に見出すことができる。
【0003】
可塑剤等の添加剤は、例えば、より低いガラス転移温度、より低い最低フィルム形成温度、およびより高粘度を与えるために、酢酸ビニルポリマー接着剤組成物とともに有用である。しかし、このような用途のための新たな可塑剤に対する継続したニーズがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の要約
本発明は、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーおよび少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む水性組成物である。本発明は、本発明の接着剤を含む物品を更に含む。本発明は、本発明の接着剤を製造および使用する方法を更に含む。
【0005】
よって、本発明は、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーおよび少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む少なくとも1種の可塑剤を含み、C4〜C8アルキルテレフタレートが組成物の総乾燥成分基準で少なくとも6%の量で存在する水性組成物を提供する。幾つかの態様において、この組成物は、水性溶液中の安定エマルション中に懸濁された粒子を含む水性溶液を含む接着剤組成物である。粒子は、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーおよび少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含み、そしてC4〜C8アルキルテレフタレートは組成物の総乾燥成分基準で少なくとも6%の量で存在する。
【0006】
本発明は、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーおよびジ−n−ブチルテレフタレートを含む水性組成物を更に提供する。幾つかの態様において、この組成物は、水性溶液中の安定エマルション中に懸濁された粒子を含む水性溶液を含む接着剤組成物である。粒子は、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーおよびジ−n−ブチルテレフタレートを含む。
【0007】
本発明は、本発明の組成物の1種以上を製造する方法を更に提供する。幾つかの態様において、該方法は、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーを含む水性溶液(ポリマーを含む粒子の安定エマルション等)をC4〜C8アルキルテレフタレートと組合せることを含む。
【0008】
本発明は、本発明の組成物の任意のものを含む物品を更に提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明の詳細な説明
本明細書では、1種以上の酢酸ビニルポリマーおよび1種以上のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む接着剤水性組成物を開示する。この組成物は、木材、紙の包装および加工、ビニルラミネート、金属の木への接着剤、真空成形接着剤、ならびに種々の紙基材および不織基材の結合等の多様な接着剤用途を有する。本発明は、本発明の組成物を含む物品を更に提供する。本発明は、本発明の接着剤を製造および使用する方法を更に含む。本発明は、本発明の組成物である接着剤を適用する方法を更に含む。
【0010】
本発明の組成物
本発明の組成物は、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーおよび少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む水性組成物である。「水性組成物」または「水性溶液」により、組成物が水を少なくとも25質量%の量で含むことが意味される。幾つかの態様において、水は、少なくとも40質量%の量で存在する。幾つかの態様において、水は35〜55質量%の量で存在する。幾つかの態様において、水は40〜50質量%の量で存在する。幾つかの態様において、水性組成物は、酢酸ビニルポリマーおよびC4〜C8アルキルテレフタレートを含む粒子の安定エマルションである。「安定エマルション」により、典型的には安定化化合物または乳化化合物の存在によって粒子が標準圧力(1気圧)および室温(22℃)での分離を避けるための撹拌または加熱を必要としないことが意味される。酢酸ビニルポリマーの幾つかの安定エマルションが当該分野で公知である。幾つかの態様において、この組成物は空気硬化性であり、これはこれらが組成物中の水の蒸発によって、化学硬化プロセスを起こさせる加熱または照射を何ら必要とせずに室温および標準圧力で硬化することを意味する。
【0011】
幾つかの態様において、酢酸ビニルポリマーは、組成物中に、30〜65質量%の範囲、またはより狭い35〜60%、30〜40%、50〜60%、55〜60%、55〜65%等の小範囲内の固形分レベルの水性分散体の形で存在する。幾つかの態様において、酢酸ビニルポリマーは、非溶媒(すなわち乾燥)配合物の100部当たり50〜90質量部%、またはより狭い小範囲(例えば60〜80%)のレベルで存在する。
【0012】
幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、接着剤組成物の0.01〜30質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、3〜30質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、少なくとも3質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、0.01〜10質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、3〜10質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、3〜15質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、10〜30質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、8〜20質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、6〜30質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、8〜30質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、5〜8質量%の量で存在する。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、少なくとも3質量%の量である。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、少なくとも4質量%の量である。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、少なくとも5質量%の量である。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、少なくとも6質量%の量である。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、少なくとも7質量%の量である。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、少なくとも8質量%の量である。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、少なくとも10質量%の量である。テレフタレートの任意の有用な質量範囲を使用できる。よって、態様は、このようなパーセントが組成物の総質量(すなわち水または任意の他の溶媒を含む質量)を基準とする上記の質量パーセントの各々について存在する。しかし、C4〜C8アルキルテレフタレートが接着剤組成物の総乾燥質量(すなわち水および任意の他の液体溶媒の質量を除く)基準の上記質量範囲の各々で存在する態様もまた存在する。よって、総質量および乾燥質量の組合せもまた存在する。例えば、幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、組成物の総質量基準で少なくとも3質量%、および乾燥質量基準で少なくとも6質量%;組成物の総質量基準で少なくとも5質量%、および乾燥質量基準で少なくとも6質量%;組成物の総質量基準で少なくとも5質量%、および乾燥質量基準で少なくとも10質量%;組成物の総質量基準で少なくとも7質量%、および乾燥質量基準で少なくとも10質量%、等の量で存在する。
【0013】
4〜C8アルキルテレフタレート
本件を通じて用いる「C4〜C8アルキルテレフタレート」は式I:
【0014】
【化1】

【0015】
(式中、R1およびR2は、各々分岐または非分岐の飽和および非置換の炭素原子4〜8個のアルキル基またはシクロアルキル基であり、R1およびR2は、上記を満たす同一または異なる構造を有することができる)
で表される構造を有する化合物を意味する。任意の好適なアルキル基またはシクロアルキル基を使用できるが、幾つかの例としては、2−エチルヘキシル、n−オクチル、2−メチルペンチル、イソブチル、n−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、イソヘプチル等が挙げられる。任意のこのようなアルキル基またはシクロアルキル基を使用できる。種々の態様において、テレフタレートは、テレフタレートのより小さい群、例えばC4〜C7アルキルテレフタレート、C4〜C6アルキルテレフタレート、C6〜C8アルキルテレフタレートまたはC5〜C8アルキルテレフタレート、または更により小さい群、例えばC4〜C5アルキルテレフタレート、C5〜C6アルキルテレフタレート、C6〜C7アルキルテレフタレートまたはC7〜C8アルキルテレフタレートから選択できる。幾つかの態様において、R1およびR2はいずれもn−ブチル基であり、テレフタレートはジ−n−ブチルテレフタレートとなる。幾つかの態様において、R1およびR2はいずれもイソブチル基であり、テレフタレートはイソブチルテレフタレートとなる。幾つかの態様において、R1およびR2はいずれも2−エチルヘキシル基であり、テレフタレートはビス2−エチルヘキシルテレフタレートとなり、これは一般的にジ−2−エチルヘキシルテレフタレート(DEHT)またはジオクチルテレフタレート(DOTP)ともいい、これはEastman Chemical Companyから入手可能な168Plasticizerの成分である。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、ジ−n−ブチルテレフタレート、ジ−2−エチルヘキシルテレフタレートおよびこれらの混合物から選択される。幾つかの態様において、C4〜C8アルキルテレフタレートは、ジ−n−ブチルテレフタレート、ジイソブチルテレフタレートおよびこれらの混合物から選択される。
【0016】
酢酸ビニルポリマー
本件を通じて用いる「酢酸ビニルポリマー」は、酢酸ビニルを含むモノマーの重合の反応生成物である任意のポリマーを意味し、よって、酢酸ビニルモノマーの重合残基である繰り返しモノマーを含み、酢酸ビニルポリマーのモノマーの少なくとも80質量%が、酢酸ビニルモノマーの残基であり、または酢酸ビニルモノマーとエチレンモノマーとの残基の組合せである。酢酸ビニルポリマーとしては、酢酸ビニルモノマーのみから形成されるホモポリマー、および酢酸ビニルモノマーと1種以上の他のモノマーとの反応生成物であるポリマー(例えば、コポリマー、ターポリマー等)が挙げられる。幾つかの態様において、ポリマーは、ポリマーの総質量基準で50〜100質量%の酢酸ビニルモノマー残基を有する。本発明の幾つかの態様において、ポリマーは、ポリマーの総質量基準で65〜100質量%の酢酸ビニルモノマー残基を有する。
【0017】
幾つかの態様において、ポリマーは、ポリマーの総質量基準で80〜100質量%の酢酸ビニルモノマー残基を有する。幾つかの態様において、酢酸ビニルモノマー残基は、ポリマーの総質量基準で80〜98質量%の量でポリマー中に存在する。幾つかの態様において、酢酸ビニルモノマー残基は、ポリマーの総質量基準で80〜93質量%の量でポリマー中に存在する。幾つかの態様において、酢酸ビニルモノマー残基は、ポリマーの総質量基準で80〜90質量%の量でポリマー中に存在する。幾つかの態様において、ポリマーは、80質量%以下の他のエチレン性不飽和共重合性モノマーの残基を含む。例えば、幾つかの態様において、モノマーとしては、アルファ−オレフィンの1種以上の残基、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテンまたはノネンが挙げられる。幾つかの態様において、モノマーとしては、エチレン性不飽和エステル、例えばエチルヘキシルアクリレートまたはジブチルマレエート、の1種以上の残基が挙げられる。幾つかの態様において、モノマーとしては、エチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、またはマレイン酸、の1種以上の残基が挙げられる。幾つかの態様において、モノマーとしては、1種以上のビニルエステル、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルブチレート、ビニルイソブチレート、ビニルバレレート、ビニル2−エチルヘキサノエート、ビニルイソオクタノエート、ビニルノノエート、ビニルデカノエート、ビニルピバレート、またはビニルバーサテートの残基が挙げられ、各々の場合でシスおよびトランスの異性体ならびにこれらの組合せを意味する。幾つかの態様において、ポリマーは上記モノマーの2種以上の組合せの残基を含む。
【0018】
幾つかの態様において、ポリマーは、エチレンと酢酸ビニルとから形成されるコポリマーである。用いるエチレンの実際の量は、組成物の具体的な最終用途に応じて変化し、そして任意の量が本発明の範囲内である。幾つかの態様において、エチレンモノマー残基は、コポリマーの総質量基準で2〜50質量%の量でコポリマー中に存在する。幾つかの態様において、エチレンモノマー残基は、コポリマーの総質量基準で2〜20質量%の量でコポリマー中に存在する。幾つかの態様において、エチレンモノマー残基は、コポリマーの総質量基準で7〜20質量%の量でコポリマー中に存在する。幾つかの態様において、エチレンモノマー残基は、コポリマーの総質量基準で9〜20質量%の量でコポリマー中に存在する。幾つかの態様において、エチレンモノマー残基は、コポリマーの総質量基準で10〜20質量%の量でコポリマー中に存在する。幾つかの態様において、エチレンモノマー残基は、コポリマーの総質量基準で10〜40質量%の量でコポリマー中に存在する。
【0019】
幾つかの態様において、ポリマーは、架橋性モノマーの残基を含む。任意の効果的な型の架橋剤を使用でき、例えば重合の間に架橋するものまたは重合後に架橋するものが挙げられる。重合の間に反応する型の架橋剤の幾つかの例としては、ジビニルアジペート、およびジビニルサクシネート、ジビニルエーテル、ジアリルエーテル、トリアリルシアヌレート、ジアリルフマレート、トリアリルシトレート、およびジアリルマレエート、ならびに他のジ−またはトリ−アリル化合物、例えばジアリルメラミンが挙げられる。後反応型の架橋剤の幾つかの例は、グリシジル化合物、例えばアリルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルビニルエーテル等;N−メチロール化合物、例えばN−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドおよびこれらのアルキルエーテル、例えばこれらのメチルエーテルまたはブチルエーテルである。
【0020】
本発明の幾つかの態様において、酢酸ビニルポリマーは、アクリレートモノマー、メタクリレートモノマー、カルボン酸基を有するモノマー、スルホン酸基を含むモノマー、リン酸基を含むモノマー、または窒素含有モノオレフィン性不飽和モノマーの残基を含むこともできる。カルボン酸含有モノマーの幾つかの例としては、C3〜C10アルケン酸、およびα−β−不飽和C4〜C10アルケンジオン酸が挙げられる。スルホン酸官能化モノマーの幾つかの例としては、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、およびビニルスルホン酸ナトリウムが挙げられる。リン酸官能化モノマーの幾つかの例としては、スチレンリン酸、ナトリウムビニルホスホネート、およびCH2=C(CH3)COO(CH2)NOPO3H(式中nは2〜4である)が挙げられる。窒素含有モノオレフィン性不飽和モノマーの幾つかの例としては、ニトリル、アミド、N−メチロールアミド、N−メチロールアミドのC1〜C4アルコールエーテル、アリルカルバメート、およびN−メチロールアクリルアミドの低級アルキルエーテルまたは低級アルカン酸エステルが挙げられる。
【0021】
ポリマーは、組成物の安定性に役立つモノマーの残基を含むこともできる。幾つかの例としては、ビニルスルホン酸および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸またはその塩が挙げられる。
【0022】
組成物中の他の成分
本発明の組成物は、酢酸ビニル系またはエチレン−酢酸ビニル系の接着剤において従来用いられる任意の可塑剤から選択される第2の可塑剤も含むことができる。接着剤組成物中に用いられる第2の可塑剤の幾つかの例としては、例えば、アセチルトリブチルシトレート、ブチルベンジルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジブチルフタレート、グリセロールトリアセテート(トリアセチン)、ジブチルセバケート、ジエチルフタレート、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコール、アルキルベンゾエート、エチルフタリルエチルグリコレート、エチル−p−トルエンスルホンアミド、ヘキシレングリコール、エチルフタリルエチルグリコレート、ポリオキシエチレンアリールエーテル、ジイソブチルフタレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、トリブトキシエチルフタレート、トリエチレングリコールジベンゾエート、フタル酸、またはこれらの任意の2種以上の組合せ(例えば、トリアセチンと2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートとの組合せ)が挙げられる。液体ポリエステルまたはスルホネート化型の可塑剤もまた使用できる。幾つかの態様において、第2の可塑剤は、接着剤組成物中に存在する可塑剤の総質量の60質量%未満の量で存在する。幾つかの態様において、第2の可塑剤は、接着剤組成物中の可塑剤の総質量の20質量%未満の量で存在する。幾つかの態様において、第2の可塑剤は、接着剤組成物中の可塑剤の総質量の10質量%未満の量である。
【0023】
酢酸ビニル分散体は、ポリビニルアルコールを任意に含んでもよい。幾つかの態様において、ポリビニルアルコールは、組成物の総質量基準で0.1〜10部のレベルで使用する。幾つかの態様において、ポリビニルアルコールは、組成物の総質量基準で0.5〜5.0部のレベルで使用する。幾つかの態様において、ポリビニルアルコールは、組成物の総質量基準で1〜6部のレベルで使用する。ポリビニルアルコールは、幾つかの態様において安定剤として作用できる。
【0024】
本発明の組成物は、任意の他の所望のまたは有用な成分、例えば乳化剤、粘着付与剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、界面活性剤、フィラー、保湿剤等を含んでもよい。好適な粘着付与剤の幾つかの例としては、クマロン−インデン、エステルゴム、ゴムロジン、炭化水素レジン、水素化ロジン、フェノール変性炭化水素レジン、ロジンエステル、トール油ロジン、フェノール性テルペン、テルペンレジン、トルエン−スルホンアミドホルムアルデヒドレジン、およびウッドロジンが挙げられる。好適な増粘剤の幾つかの例としては、オリジネート、ベントナイト、カゼイン、ヒュームドシリカ、グアーガム、トラガカントゴム、ヒドロキシエチルセルロース、ローカストビーンガム、メチルセルロース、ポリアクリル酸塩(アンモニウム、カリウム、ナトリウム)、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、およびスターチが挙げられる。好適なフィラーの幾つかの例としては、ベントナイト、炭酸カルシウム、カルシウムシリケート、クレー、マイカ、ナッツ殻粉、シリカ、タルク、生スターチ、および木粉が挙げられる。好適な保湿剤の幾つかの例としては、塩化カルシウム、ジエチレングリコール、グリセリン、へキシレングリコール、プロピレングリコール、塩化マグネシウム、硝酸ナトリウム、ソルビトール、スクロースおよび尿素が挙げられる。アニオン性乳化剤の幾つかの例としては、アルキルスルホネート、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、ヒドロキシアルカノールのスルフェート、アルキルジスルホネートおよびアルキルアリールジスルホネート、スルホン化脂肪酸、ポリエトキシル化されたアルカノールおよびアルキルフェノールのスルフェートおよびホスフェート、更にスルホコハク酸のエステルが挙げられる。好適なノニオン性乳化剤の幾つかの例としては、5〜50モルのエチレンオキサイドが炭素原子6〜22個の直鎖および分岐鎖のアルカノールに付加された付加生成物、またはアルキルフェノール、または高級脂肪酸、または高級脂肪族アミド、または1級および2級の高級アルキルアミン;更にプロピレンオキサイドとエチレンオキサイドとのブロックコポリマーならびにこれらの混合物が挙げられる。
【0025】
物品
本発明は更に、本発明の組成物を含む物品を包含する。物品は、例えば、本発明の組成物が、2つ以上の物品または物品の部品の接着剤として適用された物品を含むことができる。幾つかの例としては、紙、ボール紙、および包装材料が挙げられる。
【0026】
方法
本発明は、本発明の組成物を配合する方法を更に包含する。幾つかの態様において、該方法は、少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーと組合せることを含む。幾つかの態様において、該方法は、酢酸ビニルポリマー粒子の安定エマルションの粘度を向上させる方法であり、少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートをそのようなエマルションと組合せることを含む。
【0027】
組成物を用いる方法もまた本発明の範囲内である。幾つかの態様において、組成物を物品、物品内の開口、または2つ以上の物品間もしくは物品の部品間の連結部、接合部、または接続部に適用する。いずれの効果的な方法も使用でき、幾つかは当該分野で公知である。
【0028】
以下に示す具体的な例によって本発明をより詳細に説明する。これらの例は例示の態様であって発明の限定を意図せず、むしろ添付の特許請求の範囲の範囲および内容の範囲内で広く解釈すべきであることを理解すべきである。本明細書に示す全ての特許、特許出願、公開公報および参考文献は、本発明の実施に関連する任意の開示について参照によりその全部を組み入れる(参照によるそのような組み入れが本明細書において規定するいずれの用語の意味も変えない限り)。例における全ての部およびパーセントは、特記がない限り質量基準である。
【0029】

500グラムの酢酸ビニルおよびエチレン−酢酸ビニル接着剤配合物は、電動DISPERMAT LCミキサーを用いて形成した。以下に説明する市販で入手可能な接着剤(表1中の酢酸ビニル組成物;表2中のエチレン−酢酸ビニル組成物)を用いた。表1および表2の「商号」欄は、製造者の製品名を示す。「Mfg.」欄は製造者名を示す。「Forbo」はForbo接着剤LLC,523 Davis Drive,Suite 400,Durham,NC 27713 USAを示し;「Celanese」はCelanese Emulsions Gmbh,Frankfurt,Germanyを示し;「Vinavil」はVinavil SpA,Villadossola Italyを示し;「Synthomer」はSynthomer Ltd.,Essex, UKを示し;そして「Air Products」はAir Products Polymers GmbH&Co KG,Johannes−Hess−Str.24,84489 Burghausen,Germanyを示す。
【0030】
可塑剤化合物を含む組成物は、約2分間に亘って常時撹拌しながら可塑剤を各々の接着剤にピペットで添加することによって調製した。以下の可塑剤を用いた:
DnBT:少なくとも96質量%のジ−n−ブチルテレフタレート、C4〜C8アルキルテレフタレートを含む組成物;
DIBP:ジイソブチルフタレート,BASFグレードによるPALATINOL IC(Samuel Banner Ltd,Hampton Court,Tudor Road,Manor Park,Runcorn.Cheshire,WA7 1TU,UKから入手可能);
2088:BENZOFLEX 2088,ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエートおよびトリエチレングリコールジベンゾエートのブレンド物、Velsicol Chemical Corp.,10400 W.Higgins Road Suite 600,Rosemont,Illinois 60018−3713,USA)から入手可能;および
TXIB:EASTMAN TXIB,2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートを含む可塑剤製品で、Eastman Chemical Company,Kingsport,TN USAから入手可能。
【0031】
各配合物を約2000rpmでブレンドした。5%充填量または10%表示にて可塑剤を組成物中に混ぜ入れた。例えば、10%添加では50グラムの可塑剤を450グラムの組成物に添加することになる。加えて、0.1%の消泡剤(Antifoam CF 16,Blackburn Chemicalsから入手可能)および0.1%の殺生物剤(Acticide SPXで入手可能)を各混合にて含ませた。次いで、可塑化組成物の粘度を、Brookfield粘度計を用いて23℃および20rpmで評価した。粘度はセンチポイズ(cps)単位で記録する。
【0032】
結果を以下の表3および4に示す。測定していないデータ点は「nm」で示している。Brookfield粘度は、ASTM Method D1084によって評価した。Konigフィルム硬さは、ASTM Method D4366によって評価した。最低フィルム形成温度(MFFT)は、ASTM Method D2354によって評価した。溶液は水性であるため、摂氏ゼロ度未満で記録されたいずれのMFFT値も摂氏ゼロ度で表されている。加えて、MFFTについて「nm*」とマークした値は、これらの実験の間としては測定しなかったが、他の入手可能なデータで同様の組成物についてのMFFTが摂氏ゼロ度以下であったことを示す。ガラス転移温度(Tg)は、ASTM Method D3418によって評価し、そして組成物の2回目の加熱時に評価した。
【0033】
【表1】

【0034】
【表2】

【0035】
【表3】

【0036】
【表4】

【0037】
本発明を詳細に説明してきた。本明細書に開示および記載される本発明の範囲および精神から逸脱することなく本発明の種々の側面に変更をなすことができることが当業者には明らかであろう。従って、本発明の範囲が、示されそして説明される詳細な態様に限定されることを意図せず、むしろ本発明の範囲が添付の特許請求の範囲およびその均等物によって決定されることを意図する。更に、本明細書に示す全ての特許、特許出願、公開公報および参考文献は、本発明の実施に関連する任意の開示について参照によりその全部を組み入れる(参照によるそのような組み入れが本明細書において規定するいずれの用語の意味も変えない限り)。
[1]
a)少なくとも1種の酢酸ビニルポリマー、および
b)少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む少なくとも1種の可塑剤を含み、該C4〜C8アルキルテレフタレートが組成物の乾燥質量基準で少なくとも6%の量で存在する、水性組成物。
[2]
酢酸ビニルポリマーが酢酸ビニル残基のホモポリマーである、[1]に記載の水性組成物。
[3]
酢酸ビニルポリマーが、エチレンおよび酢酸ビニルの残基のコポリマーである、[1]に記載の水性組成物。
[4]
酢酸ビニルポリマーが、エチレンおよび酢酸ビニルの残基ならびに少なくとも1種の追加のモノマーの残基のコポリマーである、[1]に記載の水性組成物。
[5]
組成物の乾燥質量の少なくとも6質量%の少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む、[1]に記載の水性組成物。
[6]
少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートが、ジ−n−ブチルテレフタレートである、[1]に記載の水性組成物。
[7]
35〜55質量%の水を含む、[1]に記載の水性組成物。
[8]
アセチルトリブチルシトレート、ブチルベンジルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジイソブチルフタレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、ジブチルセバケート、ジエチルフタレート、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールジベンゾエート、エチルフタリルエチルグリコレート、エチル−p−トルエンスルホンアミド、へキシレングリコール、エチルフタリルエチルグリコレート、ポリオキシエチレンアリールエーテル、トリブトキシエチルフタレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、トリアセチン、トリエチレングリコールジベンゾエートおよびフタル酸、またはこれらの2種以上の組合せから選択される少なくとも1種の追加の可塑剤を更に含む、[1]に記載の水性組成物。
[9]
トリアセチン、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートまたはこれらの組合せを更に含む、[1]に記載の水性組成物。
[10]
a)少なくとも1種の酢酸ビニルポリマー、および
b)ジ−n−ブチルテレフタレート
を含む水性組成物。
[11]
酢酸ビニルポリマーが、酢酸ビニル残基のホモポリマーである、[10]に記載の水性組成物。
[12]
酢酸ビニルポリマーが、エチレンおよび酢酸ビニルの残基のコポリマーである、[10]に記載の水性組成物。
[13]
酢酸ビニルポリマーが、エチレンおよび酢酸ビニルの残基ならびに少なくとも1種の追加のモノマーの残基のコポリマーである、[10]に記載の水性組成物。
[14]
水性組成物の乾燥質量の少なくとも6%のジ−n−ブチルテレフタレートを含む、[10]に記載の水性組成物。
[15]
35〜55質量%の水を含む、[10]に記載の水性組成物。
[16]
アセチルトリブチルシトレート、ブチルベンジルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジイソブチルフタレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、ジブチルセバケート、ジエチルフタレート、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールジベンゾエート、エチルフタリルエチルグリコレート、エチル−p−トルエンスルホンアミド、へキシレングリコール、エチルフタリルエチルグリコレート、ポリオキシエチレンアリールエーテル、トリブトキシエチルフタレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、トリアセチン、トリエチレングリコールジベンゾエートおよびフタル酸、またはこれらの2種以上の組合せから選択される少なくとも1種の追加の可塑剤を更に含む、[10]に記載の水性組成物。
[17]
トリアセチン、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートまたはこれらの組合せを更に含む、[10]に記載の組成物。
[18]
a)水性溶液、および
b)水性溶液中の安定エマルション中に懸濁した粒子
を含み、該粒子が、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーおよび少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含み、そして該C4〜C8アルキルテレフタレートが接着剤組成物の総乾燥成分基準で少なくとも6%の量で存在する、接着剤組成物。
[19]
4〜C8アルキルテレフタレートが、ジ−n−ブチルテレフタレートである、[18]に記載の組成物。
[20]
a)水性溶液中の、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーを含む粒子の少なくとも1種の安定エマルションを準備すること、および
b)該安定エマルションと十分量のC4〜C8アルキルテレフタレートとを組合せて、C4〜C8アルキルテレフタレートを生成エマルションの総乾燥成分基準で少なくとも6%の量で含む生成エマルションを形成すること、
を含む方法。
[21]
4〜C8アルキルテレフタレートが、ジ−n−ブチルテレフタレートである、[18]に記載の組成物。
[22]
[1]に記載の組成物を含む物品。
[23]
[10]に記載の接着剤組成物を含む物品。
[24]
[18]に記載の接着剤組成物を含む物品。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の物品または同じ物品の2つ以上の部品の間に接着結合を形成する方法であって、組成物を、1つ以上の物品に、1つ以上の物品における開口に、2つ以上の物品の間の連結部、接合部、または接続部に、1つ以上の物品の2つ以上の部品の間の連結部、接合部、または接続部に、またはこれらの2つ以上の組合せに、適用することを含み、該組成物が水性であり、かつ、
a)少なくとも1種の酢酸ビニルポリマー、および
b)少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含む少なくとも1種の可塑剤
を含み、
該C4〜C8アルキルテレフタレートが組成物の乾燥質量基準で少なくとも6%の量で存在する、方法
【請求項2】
2つ以上の物品または同じ物品の2つ以上の部品の間に接着結合を形成する方法であって、組成物を、1つ以上の物品に、1つ以上の物品における開口に、2つ以上の物品の間の連結部、接合部、または接続部に、1つ以上の物品の2つ以上の部品の間の連結部、接合部、または接続部に、またはこれらの2つ以上の組合せに、適用することを含み、該組成物が、
a)水性溶液、および
b)水性溶液中の安定エマルション中に懸濁した粒子
を含み、該粒子が、少なくとも1種の酢酸ビニルポリマーおよび少なくとも1種のC4〜C8アルキルテレフタレートを含み、そして該少なくとも1種の4〜C8アルキルテレフタレートが組成物の総乾燥成分基準で少なくとも6%の量で存在する、方法
【請求項3】
少なくとも1種の4〜C8アルキルテレフタレートが、ジ−n−ブチルテレフタレートである、請求項1または2に記載の方法
【請求項4】
2つ以上の物品または同じ物品の2つ以上の部品の間に接着結合を形成する方法であって、組成物を、1つ以上の物品に、1つ以上の物品における開口に、2つ以上の物品の間の連結部、接合部、または接続部に、1つ以上の物品の2つ以上の部品の間の連結部、接合部、または接続部に、またはこれらの2つ以上の組合せに、適用することを含み、該組成物が水性であり、かつ、
a)少なくとも1種の酢酸ビニルポリマー、および
b)ジ−n−ブチルテレフタレート
を含む、方法
【請求項5】
−n−ブチルテレフタレートを、組成物の乾燥質量少なくとも6%含む、請求項4に記載の方法
【請求項6】
酢酸ビニルポリマーが、酢酸ビニル残基のホモポリマーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法
【請求項7】
酢酸ビニルポリマーが、エチレンおよび酢酸ビニルの残基のコポリマーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法
【請求項8】
酢酸ビニルポリマーが、エチレンおよび酢酸ビニルの残基ならびに少なくとも1種の追加のモノマーの残基のコポリマーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法
【請求項9】
組成物が、35〜55%質量%の水を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法
【請求項10】
組成物が、アセチルトリブチルシトレート、ブチルベンジルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジイソブチルフタレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、ジブチルセバケート、ジエチルフタレート、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールジベンゾエート、エチルフタリルエチルグリコレート、エチル−p−トルエンスルホンアミド、へキシレングリコール、ポリオキシエチレンアリールエーテル、トリブトキシエチルフタレート、トリアセチン、トリエチレングリコールジベンゾエートおよびフタル酸、またはこれらの2種以上の組合せから選択される少なくとも1種の追加の可塑剤を更に含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法
【請求項11】
組成物が、トリアセチン、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレートまたはこれらの組合せを更に含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法によって形成される、物品。

【公開番号】特開2013−49861(P2013−49861A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−231838(P2012−231838)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【分割の表示】特願2009−526698(P2009−526698)の分割
【原出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】