酵母ベースの免疫療法生成物及び応答の調節
酵母ベースの免疫療法生成物、並びにそのような生成物により誘発される免疫応答、予防的応答、及び/又は治療的応答を調節する方法が開示されている。修飾された酵母ベースの免疫療法生成物、キット、及び組成物も開示されている。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
酵母ベースの免疫療法組成物の免疫療法特性を増強する方法であって、被験者に、
a)酵母ベースの免疫療法組成物と
b)CD4+ TH17細胞の産生又は生存を調節する作用剤とを投与することを含み、作用剤の投与が、被験者における酵母ベースの免疫療法の免疫療法特性を増強するために、酵母ベースの免疫療法組成物の用量の投与前、投与と同時、及び投与後の少なくともいずれかの時期に行われる方法。
【請求項2】
被験者において酵母ベースの免疫療法組成物の免疫療法特性を増強するための薬剤の調製における組成物の使用であって、組成物が、
a)酵母ベースの免疫療法組成物と
b)CD4+ TH17細胞の産生又は生存を調節する作用剤とを含む使用。
【請求項3】
被験者が、疾患に関連する1つ又は複数の症状に関して、酵母ベースの免疫療法に対する不応答者又は部分的応答者である、請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用。
【請求項4】
疾患がウイルス疾患である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項5】
被験者が、作用剤の非存在下では、酵母ベースの免疫療法の適用に応答して、少なくともウイルスに対する十分な治療的免疫応答を生じさせることができないか、治療的応答を達成するのに十分なレベルまでウイルス負荷を低減させることができないか、又はウイルス感染症の少なくとも1つの症状の出現頻度若しくは重症度を低減させることができない、請求項4に記載の方法又は使用。
【請求項6】
ウイルス疾患が肝炎ウイルス感染である、請求項4に記載の方法又は使用。
【請求項7】
肝炎ウイルスが、C型肝炎ウイルス又はB型肝炎ウイルスである、請求項6に記載の方法又は使用。
【請求項8】
疾患が癌である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項9】
被験者が、作用剤の非存在下では、酵母ベースの免疫療法に応答して、少なくとも癌に対する十分な治療的免疫応答を生じさせることができないか、全身腫瘍組織量を低減させることができないか、腫瘍増殖を阻害することができないか、又は生存率を向上させることができない、請求項8に記載の方法又は使用。
【請求項10】
疾患が、細胞内病原体による感染症である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項11】
被験者が、作用剤の非存在下では、酵母ベースの免疫療法の適用に応答して、少なくとも病原体に対する十分な治療的免疫応答を生じさせることができないか、治療的応答を達成するのに十分なレベルまで病原体負荷を低減させることができないか、又は病原体感染症の少なくとも1つの症状の出現頻度若しくは重症度を低減させることができない、請求項10に記載の方法又は使用。
【請求項12】
被験者が、作用剤の非存在下での酵母ベースの免疫療法組成物の投与の結果として、強力なTH17応答を生じさせる、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項13】
被験者から単離されたT細胞が、酵母ベースの免疫療法組成物との接触に応答して増殖しないか又は増殖が微弱である、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項14】
被験者から単離されたT細胞が、正常よりも高いレチノイド関連オーファン受容体(ROR)−γ発現及び正常よりも高いレベルのIL−17産生の少なくとも一方を示す、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項15】
被験者が、I型インターフェロン療法に対して不応答性であるか、又は部分的に応答性である、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項16】
TH1細胞の産生又は生存の上方制御、及びTregの産生及び生存の少なくとも一方の下方制御、のうちの少なくとも一方を行う作用剤を投与することを更に含む、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項17】
作用剤が、IL−1、IL−6、IL−17、IL−21、IL−22、IL−23、若しくはそれらの受容体の発現若しくは活性を阻害するか、又はIL−25若しくはIL−27若しくはそれらのアゴニストである、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項18】
作用剤が、インターロイキン−1(IL−1)又はIL−1の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項19】
作用剤が、インターロイキン−6(IL−6)又はIL−6の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項20】
作用剤が、インターロイキン−17(IL−17)又はIL−17の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項21】
作用剤が、IL−21又はIL−21の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項22】
作用剤が、インターロイキン−22(IL−22)又はIL−22の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項23】
作用剤が、インターロイキン−23(IL−23)又はIL−23の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項24】
作用剤が、Toll様受容体(TLR)アゴニスト又はそれらの組み合わせ、I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロン、IL−12、抗CD40、CD40L又はそれらのアゴニスト、LAG3、IMP321、抗炎症剤、免疫調節物質、及び免疫療法ワクチンからなる群から選択される、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項25】
作用剤が、抗真菌剤、抗生物質、抗炎症剤、免疫調節剤、及びビタミンからなる群から選択される、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項26】
疾患が、真菌性疾患である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項27】
被験者が、作用剤の非存在下での酵母ベースの免疫療法組成物の投与の結果として、弱いTH17応答を生じさせる、請求項26に記載の方法又は使用。
【請求項28】
被験者から単離されたT細胞が、酵母ベースの免疫療法組成物との接触に応答して増殖する、請求項26に記載の方法又は使用。
【請求項29】
被験者から単離されたT細胞が、正常以下のRORγt発現及び正常以下のレベルのIL−17産生の少なくとも一方を示す、請求項26に記載の方法又は使用。
【請求項30】
作用剤が、IL−1、IL−6、IL−17、IL−21、IL−22、IL−23、若しくはそれらの受容体であるか、又はIL−1、IL−6、IL−17、IL−21、IL−22、IL−23、若しくはそれらの受容体の発現若しくは活性を誘発するか若しくは増加させるか、又はIL−25、IL−27若しくはそれらの受容体の発現若しくは活性を阻害する、請求項26に記載の方法又は使用。
【請求項31】
作用剤が、抗体又はその抗原結合部分、siRNA、タンパク質又はペプチド、低分子、及びアプタマーからなる群から選択される、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項32】
作用剤が、抗体又はその抗原結合部分である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項33】
作用剤が、少なくとも酵母ベースの免疫療法組成物の投与と同時に、酵母ベースの免疫療法組成物の投与前に、酵母ベースの免疫療法組成物の投与後に、又は酵母ベースの免疫療法組成物と共に断続的に投与される、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項34】
酵母ベースの免疫療法組成物が、作用剤の投与を開始する前の特定の期間にわたって1つ又は複数の用量で投与される、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項35】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、作用剤を保持又は発現するように操作されている、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項36】
作用剤が、被験者の初期免疫応答を調節するのに十分な所定の期間投与され、その後酵母ベースの免疫療法組成物が作用剤の非存在下で投与される期間が続く、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項37】
作用剤及び酵母ベースの免疫療法の投与が、酵母ベースの免疫療法組成物単独の投与と比較して、CD8+ T細胞応答を増強する、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項38】
酵母ベースの免疫療法組成物の免疫療法特性を増強する方法であって、酵母ベースの免疫療法組成物を被験者に投与することを含み、酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、遺伝子組み換えされているか、又は被験者にCD4+ TH17免疫応答を誘導する酵母の能力を修飾する条件下で産生される方法。
【請求項39】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母ベースの免疫療法組成物と接触した抗原提示細胞のデクチン受容体、マンノース受容体、又はDC−SIGN受容体によるシグナル伝達が増加するように酵母の細胞壁を修飾する条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母ベースの免疫療法組成物と接触した抗原提示細胞のデクチン受容体、マンノース受容体、又はDC−SIGN受容体によるシグナル伝達が減少するように酵母の細胞壁を修飾する条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
デクチン受容体が、デクチン−1受容体である、請求項39又は請求項40に記載の方法。
【請求項42】
デクチン受容体が、デクチン−2受容体である、請求項39又は請求項40に記載の方法。
【請求項43】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母の細胞壁表面でのβ−グルカンの露出を低減させる又は除去する条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母の細胞壁表面でのβ−グルカンの露出を増加させる条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母の細胞壁表面でのマンノースの露出を低減させる又は除去する条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母の細胞壁表面でのマンノースの露出を増加させる条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項47】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、TH17媒介性免疫応答を誘導する酵母の能力を低減させる条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、TH17媒介性免疫応答を誘導する酵母の能力を増加させる条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項49】
酵母ベースの免疫療法の予測される免疫応答性について被験者をスクリーニングする方法であって、
a)被験者に由来するT細胞を、酵母ベースの免疫療法組成物と接触した抗原提示細胞(APC)とin vitroで接触させることと、
b)APCとの接触に応答したT細胞増殖、APCとの接触に応答したT細胞によるIL−17産生、及びAPCとの接触に応答したT細胞によるレチノイド関連オーファン受容体(ROR)の発現からなる群から選択されるT細胞の表現型を検出することとを含み、
T細胞がAPCとの接触に応答して増殖するか又はIL−17の正常発現若しくはRORγtの正常産生を示す場合、その被験者は酵母ベースの免疫療法組成物を投与する良好な候補であると予測され、T細胞がAPCとの接触に応答して増殖できないか若しくは増殖が不良であるか又はそのT細胞が正常より多量のIL−17を産生するか若しくは正常より高いRORγtの発現を示す場合、その被験者はTH17細胞の産生又は生存を阻害する作用剤と共に酵母ベースの免疫療法組成物を投与する候補であると予測され、T細胞が正常量未満のIL−17を産生するか若しくは正常より低いRORγt発現を示す場合、その被験者はTH17細胞の産生又は生存を増加させる作用剤と共に酵母ベースの免疫療法組成物を投与する候補であると予測される方法。
【請求項50】
a)酵母ベースの免疫療法組成物と
b)TH17細胞の産生又は生存を調節する作用剤と
を含む組成物。
【請求項51】
作用剤が、TH17細胞の産生又は生存を誘発又は下方制御する作用剤を含む、請求項50に記載の作用剤。
【請求項52】
作用剤が、インターロイキン−1(IL−1)、IL−6、IL−17、IL−21、IL−22、及びIL−23、又はそれらの受容体からなる群から選択されるサイトカインの発現又は活性を下方制御する、請求項50に記載の作用剤。
【請求項53】
作用剤が、インターロイキン−25(IL−25)、IL−27、又はそれらのアゴニストを含む、請求項50に記載の作用剤。
【請求項54】
作用剤が、TH17細胞の産生又は生存を誘発又は増強する作用剤を含む、請求項50に記載の作用剤。
【請求項55】
作用剤が、インターロイキン−1(IL−1)、IL−16、IL−17、IL−21、IL−22、及びIL−23、又はそれらのアゴニストを含む、請求項54に記載の作用剤。
【請求項56】
作用剤が、インターロイキン−25(IL−25)、IL−27、又はそれらの受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項54に記載の作用剤。
【請求項57】
請求項50〜56のいずれか一項に記載の組成物を含むキット。
【請求項58】
酵母ベースの免疫療法組成物が、酵母媒体及び抗原を含み、抗原が、酵母媒体により発現されるか、酵母媒体に結合しているか、又は酵母媒体と混合されている、請求項1〜57のいずれか一項に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項59】
抗原が、酵母媒体により発現される、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項60】
抗原が、酵母媒体と混合されている、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項61】
酵母媒体が、全酵母、酵母スフェロプラスト、酵母サイトプラスト、酵母ゴースト、及び亜細胞酵母膜抽出物又はその画分からなる群から選択される、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項62】
酵母媒体が、全酵母及び酵母スフェロプラストからなる群から選択される、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項63】
酵母媒体が全酵母である、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項64】
酵母媒体が、熱不活化全酵母である、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項65】
酵母媒体が、サッカロマイセス由来である、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項66】
酵母媒体が、サッカロマイセス・セレビシエ由来である、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項1】
酵母ベースの免疫療法組成物の免疫療法特性を増強する方法であって、被験者に、
a)酵母ベースの免疫療法組成物と
b)CD4+ TH17細胞の産生又は生存を調節する作用剤とを投与することを含み、作用剤の投与が、被験者における酵母ベースの免疫療法の免疫療法特性を増強するために、酵母ベースの免疫療法組成物の用量の投与前、投与と同時、及び投与後の少なくともいずれかの時期に行われる方法。
【請求項2】
被験者において酵母ベースの免疫療法組成物の免疫療法特性を増強するための薬剤の調製における組成物の使用であって、組成物が、
a)酵母ベースの免疫療法組成物と
b)CD4+ TH17細胞の産生又は生存を調節する作用剤とを含む使用。
【請求項3】
被験者が、疾患に関連する1つ又は複数の症状に関して、酵母ベースの免疫療法に対する不応答者又は部分的応答者である、請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用。
【請求項4】
疾患がウイルス疾患である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項5】
被験者が、作用剤の非存在下では、酵母ベースの免疫療法の適用に応答して、少なくともウイルスに対する十分な治療的免疫応答を生じさせることができないか、治療的応答を達成するのに十分なレベルまでウイルス負荷を低減させることができないか、又はウイルス感染症の少なくとも1つの症状の出現頻度若しくは重症度を低減させることができない、請求項4に記載の方法又は使用。
【請求項6】
ウイルス疾患が肝炎ウイルス感染である、請求項4に記載の方法又は使用。
【請求項7】
肝炎ウイルスが、C型肝炎ウイルス又はB型肝炎ウイルスである、請求項6に記載の方法又は使用。
【請求項8】
疾患が癌である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項9】
被験者が、作用剤の非存在下では、酵母ベースの免疫療法に応答して、少なくとも癌に対する十分な治療的免疫応答を生じさせることができないか、全身腫瘍組織量を低減させることができないか、腫瘍増殖を阻害することができないか、又は生存率を向上させることができない、請求項8に記載の方法又は使用。
【請求項10】
疾患が、細胞内病原体による感染症である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項11】
被験者が、作用剤の非存在下では、酵母ベースの免疫療法の適用に応答して、少なくとも病原体に対する十分な治療的免疫応答を生じさせることができないか、治療的応答を達成するのに十分なレベルまで病原体負荷を低減させることができないか、又は病原体感染症の少なくとも1つの症状の出現頻度若しくは重症度を低減させることができない、請求項10に記載の方法又は使用。
【請求項12】
被験者が、作用剤の非存在下での酵母ベースの免疫療法組成物の投与の結果として、強力なTH17応答を生じさせる、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項13】
被験者から単離されたT細胞が、酵母ベースの免疫療法組成物との接触に応答して増殖しないか又は増殖が微弱である、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項14】
被験者から単離されたT細胞が、正常よりも高いレチノイド関連オーファン受容体(ROR)−γ発現及び正常よりも高いレベルのIL−17産生の少なくとも一方を示す、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項15】
被験者が、I型インターフェロン療法に対して不応答性であるか、又は部分的に応答性である、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項16】
TH1細胞の産生又は生存の上方制御、及びTregの産生及び生存の少なくとも一方の下方制御、のうちの少なくとも一方を行う作用剤を投与することを更に含む、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項17】
作用剤が、IL−1、IL−6、IL−17、IL−21、IL−22、IL−23、若しくはそれらの受容体の発現若しくは活性を阻害するか、又はIL−25若しくはIL−27若しくはそれらのアゴニストである、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項18】
作用剤が、インターロイキン−1(IL−1)又はIL−1の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項19】
作用剤が、インターロイキン−6(IL−6)又はIL−6の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項20】
作用剤が、インターロイキン−17(IL−17)又はIL−17の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項21】
作用剤が、IL−21又はIL−21の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項22】
作用剤が、インターロイキン−22(IL−22)又はIL−22の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項23】
作用剤が、インターロイキン−23(IL−23)又はIL−23の受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項17に記載の方法又は使用。
【請求項24】
作用剤が、Toll様受容体(TLR)アゴニスト又はそれらの組み合わせ、I型インターフェロン、II型インターフェロン、III型インターフェロン、IL−12、抗CD40、CD40L又はそれらのアゴニスト、LAG3、IMP321、抗炎症剤、免疫調節物質、及び免疫療法ワクチンからなる群から選択される、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項25】
作用剤が、抗真菌剤、抗生物質、抗炎症剤、免疫調節剤、及びビタミンからなる群から選択される、請求項4〜11のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項26】
疾患が、真菌性疾患である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項27】
被験者が、作用剤の非存在下での酵母ベースの免疫療法組成物の投与の結果として、弱いTH17応答を生じさせる、請求項26に記載の方法又は使用。
【請求項28】
被験者から単離されたT細胞が、酵母ベースの免疫療法組成物との接触に応答して増殖する、請求項26に記載の方法又は使用。
【請求項29】
被験者から単離されたT細胞が、正常以下のRORγt発現及び正常以下のレベルのIL−17産生の少なくとも一方を示す、請求項26に記載の方法又は使用。
【請求項30】
作用剤が、IL−1、IL−6、IL−17、IL−21、IL−22、IL−23、若しくはそれらの受容体であるか、又はIL−1、IL−6、IL−17、IL−21、IL−22、IL−23、若しくはそれらの受容体の発現若しくは活性を誘発するか若しくは増加させるか、又はIL−25、IL−27若しくはそれらの受容体の発現若しくは活性を阻害する、請求項26に記載の方法又は使用。
【請求項31】
作用剤が、抗体又はその抗原結合部分、siRNA、タンパク質又はペプチド、低分子、及びアプタマーからなる群から選択される、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項32】
作用剤が、抗体又はその抗原結合部分である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項33】
作用剤が、少なくとも酵母ベースの免疫療法組成物の投与と同時に、酵母ベースの免疫療法組成物の投与前に、酵母ベースの免疫療法組成物の投与後に、又は酵母ベースの免疫療法組成物と共に断続的に投与される、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項34】
酵母ベースの免疫療法組成物が、作用剤の投与を開始する前の特定の期間にわたって1つ又は複数の用量で投与される、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項35】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、作用剤を保持又は発現するように操作されている、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項36】
作用剤が、被験者の初期免疫応答を調節するのに十分な所定の期間投与され、その後酵母ベースの免疫療法組成物が作用剤の非存在下で投与される期間が続く、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項37】
作用剤及び酵母ベースの免疫療法の投与が、酵母ベースの免疫療法組成物単独の投与と比較して、CD8+ T細胞応答を増強する、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法又は使用。
【請求項38】
酵母ベースの免疫療法組成物の免疫療法特性を増強する方法であって、酵母ベースの免疫療法組成物を被験者に投与することを含み、酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、遺伝子組み換えされているか、又は被験者にCD4+ TH17免疫応答を誘導する酵母の能力を修飾する条件下で産生される方法。
【請求項39】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母ベースの免疫療法組成物と接触した抗原提示細胞のデクチン受容体、マンノース受容体、又はDC−SIGN受容体によるシグナル伝達が増加するように酵母の細胞壁を修飾する条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母ベースの免疫療法組成物と接触した抗原提示細胞のデクチン受容体、マンノース受容体、又はDC−SIGN受容体によるシグナル伝達が減少するように酵母の細胞壁を修飾する条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
デクチン受容体が、デクチン−1受容体である、請求項39又は請求項40に記載の方法。
【請求項42】
デクチン受容体が、デクチン−2受容体である、請求項39又は請求項40に記載の方法。
【請求項43】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母の細胞壁表面でのβ−グルカンの露出を低減させる又は除去する条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母の細胞壁表面でのβ−グルカンの露出を増加させる条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母の細胞壁表面でのマンノースの露出を低減させる又は除去する条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、酵母の細胞壁表面でのマンノースの露出を増加させる条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項47】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、TH17媒介性免疫応答を誘導する酵母の能力を低減させる条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
酵母ベースの免疫療法組成物を生成するのに使用される酵母が、TH17媒介性免疫応答を誘導する酵母の能力を増加させる条件下で産生される、請求項38に記載の方法。
【請求項49】
酵母ベースの免疫療法の予測される免疫応答性について被験者をスクリーニングする方法であって、
a)被験者に由来するT細胞を、酵母ベースの免疫療法組成物と接触した抗原提示細胞(APC)とin vitroで接触させることと、
b)APCとの接触に応答したT細胞増殖、APCとの接触に応答したT細胞によるIL−17産生、及びAPCとの接触に応答したT細胞によるレチノイド関連オーファン受容体(ROR)の発現からなる群から選択されるT細胞の表現型を検出することとを含み、
T細胞がAPCとの接触に応答して増殖するか又はIL−17の正常発現若しくはRORγtの正常産生を示す場合、その被験者は酵母ベースの免疫療法組成物を投与する良好な候補であると予測され、T細胞がAPCとの接触に応答して増殖できないか若しくは増殖が不良であるか又はそのT細胞が正常より多量のIL−17を産生するか若しくは正常より高いRORγtの発現を示す場合、その被験者はTH17細胞の産生又は生存を阻害する作用剤と共に酵母ベースの免疫療法組成物を投与する候補であると予測され、T細胞が正常量未満のIL−17を産生するか若しくは正常より低いRORγt発現を示す場合、その被験者はTH17細胞の産生又は生存を増加させる作用剤と共に酵母ベースの免疫療法組成物を投与する候補であると予測される方法。
【請求項50】
a)酵母ベースの免疫療法組成物と
b)TH17細胞の産生又は生存を調節する作用剤と
を含む組成物。
【請求項51】
作用剤が、TH17細胞の産生又は生存を誘発又は下方制御する作用剤を含む、請求項50に記載の作用剤。
【請求項52】
作用剤が、インターロイキン−1(IL−1)、IL−6、IL−17、IL−21、IL−22、及びIL−23、又はそれらの受容体からなる群から選択されるサイトカインの発現又は活性を下方制御する、請求項50に記載の作用剤。
【請求項53】
作用剤が、インターロイキン−25(IL−25)、IL−27、又はそれらのアゴニストを含む、請求項50に記載の作用剤。
【請求項54】
作用剤が、TH17細胞の産生又は生存を誘発又は増強する作用剤を含む、請求項50に記載の作用剤。
【請求項55】
作用剤が、インターロイキン−1(IL−1)、IL−16、IL−17、IL−21、IL−22、及びIL−23、又はそれらのアゴニストを含む、請求項54に記載の作用剤。
【請求項56】
作用剤が、インターロイキン−25(IL−25)、IL−27、又はそれらの受容体の発現又は活性を下方制御する、請求項54に記載の作用剤。
【請求項57】
請求項50〜56のいずれか一項に記載の組成物を含むキット。
【請求項58】
酵母ベースの免疫療法組成物が、酵母媒体及び抗原を含み、抗原が、酵母媒体により発現されるか、酵母媒体に結合しているか、又は酵母媒体と混合されている、請求項1〜57のいずれか一項に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項59】
抗原が、酵母媒体により発現される、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項60】
抗原が、酵母媒体と混合されている、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項61】
酵母媒体が、全酵母、酵母スフェロプラスト、酵母サイトプラスト、酵母ゴースト、及び亜細胞酵母膜抽出物又はその画分からなる群から選択される、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項62】
酵母媒体が、全酵母及び酵母スフェロプラストからなる群から選択される、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項63】
酵母媒体が全酵母である、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項64】
酵母媒体が、熱不活化全酵母である、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項65】
酵母媒体が、サッカロマイセス由来である、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【請求項66】
酵母媒体が、サッカロマイセス・セレビシエ由来である、請求項58に記載の方法、使用、組成物、又はキット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2013−504623(P2013−504623A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529823(P2012−529823)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/048699
【国際公開番号】WO2011/032119
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(308032460)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ コロラド,ア ボディー コーポレイト (25)
【氏名又は名称原語表記】THE REGENTS OF THE UNIVERSITY OF COLORADO,a body corporate
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/048699
【国際公開番号】WO2011/032119
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(308032460)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ コロラド,ア ボディー コーポレイト (25)
【氏名又は名称原語表記】THE REGENTS OF THE UNIVERSITY OF COLORADO,a body corporate
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]