説明

酵素PDE10A阻害剤としてのヘテロ芳香族フェニルイミダゾール誘導体

本発明は、酵素PDE10A阻害剤である化合物を対象とする。本発明は、本発明の化合物の治療上有効な量および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。本発明はまた、式Iの化合物の調製のための方法も提供する。本発明はさらに、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む、神経変性障害に罹患している対象を治療する方法を提供する。本発明はまた、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む、薬物依存症に罹患している対象を治療する方法も提供する。本発明はさらに、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む、精神障害に罹患している対象を治療する方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酵素PDE10A阻害剤であり、したがって神経変性障害および精神障害を治療するのに有用であるヘテロ芳香族化合物を提供する。本発明はまた、本発明の化合物を含む医薬組成物および本発明の化合物を使用して障害を治療する方法も提供する。
【背景技術】
【0002】
本出願全体において、多様な刊行物が、完全な形で参照される。これらの刊行物の開示は、参照によって本出願へ組み込まれ、本発明が属する技術分野の水準をより完全に説明する。
【0003】
環状ヌクレオチドである環状アデノシン一リン酸(cAMP)および環状グアノシン一リン酸(cGMP)は、ニューロンにおける無数のプロセスを制御する細胞内セカンドメッセンジャーとして機能する。細胞内cAMPおよびcGMPは、アデニルおよびグアニルシクラーゼによって産生され、環状ヌクレオチドホスホジエストラーゼ(PDE)によって、分解される。cAMPおよびcGMPの細胞内レベルは、細胞内シグナル伝達によって調節され、GPCR活性化に応答するアデニルおよびグアニルシクラーゼの刺激/抑制は、環状ヌクレオチド濃度を調節する、十分特徴付けられた方法である(Antoni, F.A. Front. Neuroendocrinol. 2000、21、103〜132ページ)。一方で、cAMPおよびcGMPのレベルは、cAMPおよびcGMP依存性キナーゼの活性も、環状ヌクレオチド応答エレメントを有するその他のタンパク質の活性も調節し、タンパク質のその後のリン酸化およびその他のプロセスによって、シナプス伝達、ニューロン分化および生存などの重要な神経機能を制御する。
【0004】
11種の遺伝子ファミリーに分けることができる、21種のホスホジエステラーゼ遺伝子がある。10ファミリーのアデニル酸シクラーゼ、2ファミリーのグアニル酸シクラーゼ、および11ファミリーのホスホジエストラーゼがある。PDEは、環状ヌクレオチドをそれぞれのヌクレオチド一リン酸に加水分解することによってcAMPおよびcGMPのレベルを制御する、細胞内酵素の一クラスである。cAMPを分解するPDEもあり、cGMPを分解するPDEもあり、その両方を分解するPDEもある。ほとんどのPDEは、広範な発現を有し、多くの組織において役割を有するが、より組織特異的なPDEもある。
【0005】
ホスホジエステラーゼ10A(PDE10A)は、cAMPをAMPへおよびcGMPをGMPへの両方の変換ができる二重特異性ホスホジエステラーゼである(Loughney, K.ら、Gene、1999、234、109〜117ページ、Fujishige, K.ら、Eur. J. Biochem.、1999、266、1118〜1127ページおよびSoderling, S.ら、Proc. Natl. Acad. Sci.、1999、96、7071〜7076ページ)。PDE10Aは、線条体、側座核および嗅結節におけるニューロンに、主に発現される(Kotera, J.ら、Biochem. Biophys. Res. Comm.、1999、261、551〜557ページおよびSeeger, T.F.ら、Brain Research、2003、985、113〜126ページ)。
【0006】
マウスPDE10Aは、ホスホジエストラーゼのPDE10ファミリーの最初に同定されたメンバーであり(Fujishige, K.ら、J. Biol. Chem.、1999、274、18438〜18445ページおよびLoughney, K.ら、Gene 1999、234、109〜117ページ)、ラットおよびヒトの遺伝子の両方のN末端スプライスバリアントが、同定された(Kotera, J.ら、Biochem. Biophys. Res. Comm.、1999、261、551〜557ページおよびFujishige, K.ら、Eur. J. Biochem.、1999、266、1118〜1127ページ)。種全体に高度の相同性がある。PDE10Aは、その他のPDEファミリーと比較して、哺乳動物にユニークに局在している。PDE10のmRNAは、精巣および脳内で高発現される(Fujishige, K.ら、Eur J Biochem.、1999、266、1118〜1127ページ、Soderling, S.ら、Proc. Natl. Acad. Sci.、1999、96、7071〜7076ページおよびLoughney, K.ら、Gene 1999、234、109〜117ページ)。これらの研究は、脳内でのPDE10発現が、線条体(尾状核および被殻)、側座核ならびに嗅結節において最高であることを示す。近年、PDE10A mRNA(Seeger, T.F.ら、Abst. Soc. Neurosci.、2000、26、345.10)およびPDE10Aタンパク質(Menniti, F.S.ら、William Harvey Research Conference、「Phosphodiesterase in Health and Disease」、Porto, Portugal、2001年12月5〜7日)のげっ歯類の脳における発現パターンについての分析が行われた。
【0007】
PDE10Aは、尾状核、側座核の中型有棘ニューロン(MSN)および嗅結節の対応するニューロンによって高レベルで発現される。これらは、大脳基底核系の中心部を構成する。MSNは、収束性の皮質/視床の入力を統合し、この統合された情報を皮質に送り返す、皮質−大脳基底核−視床皮質ループにおける重要な役割を有する。MSNは、ニューロンの2種の機能クラスを発現する。Dドパミン受容体を発現するDクラスおよびDドパミン受容体を発現するDクラスである。Dクラスのニューロンは、「直接」線条体出力経路の一部であり、行動反応を促進するために広く機能する。Dクラスのニューロンは、「間接」線条体出力経路の一部であり、行動反応を抑制するために機能し、行動反応が「直接」経路によって促進されることと競合する。これらの競合する経路は、自動車のブレーキとアクセルのように作用する。最も単純な観点からすると、パーキンソン病において動きが悪くなることは、「間接」経路の過剰活動から引き起こされ、一方、ハンチントン病などの障害において動きが過剰になることは、直接経路の過剰活動を表す。これらのニューロンの樹状突起区画におけるcAMPおよび/またはcGMPのシグナル伝達のPDE10A制御は、MSN中への皮質/視床の入力を選別することに関与することがある。さらに、PDE10Aは、黒質および淡蒼球内のGABA放出の制御に関与することがある(Seeger, T.F.ら、Brain Research、2003、985、113〜126ページ)。
【0008】
ドパミンD受容体アンタゴニズムは、統合失調症の治療において十分確立されている。1950年代以来、ドパミンD受容体アンタゴニズムは、精神障害治療の中心であり、全ての有効な抗精神病薬は、D受容体をアンタゴナイズする。Dの効果は、主に線条体、側座核および嗅結節におけるニューロンによって媒介される可能性があり、それは、これらの領域が、最も濃密なドパミン作動性投射を受け、D受容体の最強の発現を有するからである(Konradi, C.およびHeckers, S.、Society of Biological Psychiatry、2001、50、729〜742ページ)。ドパミンD受容体アゴニズムは、それがアデニル酸シクラーゼ阻害によって発現される細胞内のcAMPレベルの減少をもたらし、これは、Dシグナル伝達の構成要素である(Stoof, J. C.、Kebabian J. W.、Nature、1981、294、366〜368ページおよびNeve, K. A.ら、Journal of Receptors and Signal Transduction、2004、24、165〜205ページ)。反対に、D受容体アンタゴニズムは、cAMPレベルを有効に上昇させ、この効果は、cAMP分解ホスホジエストラーゼの阻害によって模倣され得る。
【0009】
21種のホスホジエステラーゼ遺伝子のほとんどは、広く発現される。したがって、阻害は、副作用を有する可能性がある。この状況において、PDE10Aは、線条体、側座核および嗅結節におけるニューロン内で、高度で、比較的特異的な発現を有する所望の発現プロファイルを有するので、PDE10A阻害は、D受容体アンタゴニズムと同様の効果を有し、したがって抗精神病効果を有する可能性がある。
【0010】
PDE10A阻害は、部分的に、D受容体アンタゴニズムを模倣することが予想されるが、異なるプロファイルを有することも予想され得る。D受容体は、cAMPの他にも、シグナル伝達構成要素を有し(Neve, K. A.ら、Journal of Receptors and Signal Transduction 2004、24、165〜205ページ)、そのため、PDE10A阻害によるcAMPに対する妨害は、D受容体によってドパミンシグナル伝達を直接アンタゴナイズするよりむしろネガティブに調節し得る。これは、強いDアンタゴニズムについて見られる錐体外路の副作用のリスクを軽減し得る。反対に、PDE10A阻害は、D受容体アンタゴニズムについて見られないいくつかの効果を有し得る。PDE10Aはまた、D受容体を発現する線条体のニューロンにおいても発現される(Seeger, T. F.ら、Brain Research、2003、985、113〜126ページ)。D受容体アゴニズムは、アデニル酸シクラーゼの刺激およびcAMPレベルの結果として生じる上昇をもたらすから、PDE10A阻害は、D受容体アゴニズムを模倣する効果もまた有する可能性がある。最後に、PDE10Aは、二重特異性ホスホジエステラーゼであるから、PDE10A阻害は、細胞内のcAMPを増加させるばかりでなく、cGMPレベルを上昇させることが予想され得る。cGMPは、cAMPのような細胞内のいくつかの標的タンパク質を活性化させ、またcAMPのシグナル伝達経路と相互に作用しあう。結論として、PDE10A阻害は、部分的に、D受容体アンタゴニズムを模倣し、したがって抗精神病効果を有する可能性があるが、そのプロファイルは、古典的なD受容体アンタゴニストによって観察されるプロファイルと異なり得る。
【0011】
PDE10A阻害剤パパベリンは、いくつかの精神病治療モデルにおいて有効であることが示されている。パパベリンは、ラットにおいてD受容体アンタゴニストハロペリドールのカタレプシー効果を増強したが、パパベリン単独ではカタレプシーを引き起こさなかった(WO03/093499)。パパベリンは、PCPによって誘発されるラットでの多動を軽減させたが、アンフェタミン誘発の多動の軽減は、わずかであった(WO03/093499)。これらのモデルは、PDE10A阻害が、理論的な考察から予想され得る、伝統的な精神病治療の可能性を有することを示唆する。WO03/093499はさらに、関連する神経および精神障害の治療のための選択的PDE10阻害剤の使用を開示している。さらに、PDE10A阻害は、ラットにおいて、注意セットシフティングにおける亜慢性のPCP誘発の障害を逆転させる(Rodeferら、Eur. J. Neurosci.、2005、4、1070〜1076ページ)。このモデルは、PDE10A阻害が、統合失調症に関連する認知障害を緩和し得ることを示唆する。
【0012】
PDE10Aの組織分布は、PDE10A阻害剤が、酵素PDE10を発現する細胞、特に大脳基底核を含むニューロン内のcAMPおよび/またはcGMPのレベルを上げるために使用できることを示し、したがって本発明のPDE10A阻害剤が、神経および精神障害、統合失調症、双極性障害、強迫性障害等などの大脳基底核に関わる多様な関連する精神神経系状態の治療に有用であり得、市場の現在の治療法に付随する、望まれない副作用を所有しないという利点を有し得る。
【0013】
さらに、最近の刊行物(WO2005/120514、WO2005012485、Cantinら、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 17 (2007)、2869〜2873ページ)は、PDE10A阻害剤が、肥満およびインスリン非依存性糖尿病の治療にとって有用であり得ることを示唆している。
【0014】
PDE10Aの阻害剤に関して、EP1250923は、特定の神経および精神障害の治療のために、一般的には選択的PDE10阻害剤、具体的にはパパベリンの使用を開示している。
【0015】
WO05/113517は、ホスホジエステラーゼ、特に2および4型の阻害剤として、ベンゾジアゼピン立体特異的化合物ならびに中枢のおよび/または抹消の障害に関わる病状の予防および治療を開示している。WO02/88096は、ベンゾジアゼピン誘導体および治療分野におけるホスホジエステラーゼ、特に4型の阻害剤としてのそれらの使用を開示している。WO04/41258は、ベンゾジアゼピノン誘導体および治療分野におけるホスホジエステラーゼ、特に2型の阻害剤としてのそれらの使用を開示している。
【0016】
ピロロジヒドロイソキノリンおよびその変異型は、WO05/03129およびWO05/02579において、PDE10の阻害剤として開示されている。PDE10阻害剤として働く、ピペリジニル置換されているキナゾリンおよびイソキノリンは、WO05/82883において開示されている。WO06/11040は、PDE10の阻害剤として働く、置換されているキナゾリンおよびイソキノリン化合物を開示している。US20050182079は、有効なホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤として働く、キナゾリンおよびイソキノリンの置換されているテトラヒドロイソキノリニル誘導体を開示している。特に、US20050182079は、PDE10の選択的阻害剤である前記化合物に関する。同様に、US20060019975は、有効なホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤として働く、キナゾリンおよびイソキノリンのピペリジン誘導体を開示している。US20060019975はまた、PDE10の選択的阻害剤である化合物にも関する。WO06/028957は、精神医学的および神経学的症候群の治療のためのホスホジエステラーゼ10型の阻害剤として、シンノリン誘導体を開示している。
【0017】
しかし、これらの開示は、既知のPDE10阻害剤のいずれにも構造上無関係であり(Kehler, J.ら、Expert Opin. Ther. Patents 2007、17、147〜158ページおよびKehler, J.ら、Expert Opin. Ther. Patents 2009、19、1715〜1725ページ)、高度に活性がある、選択的酵素PDE10A阻害剤であることが本発明者らによってここに見出された、本発明の化合物に属さない。
【0018】
本発明の化合物は、全ての患者において必ずしも効果的であるわけではない、神経変性障害および/または精神障害に対する現在の市場にある治療に、代替物を提供し得る。故に、治療の代替的方法の必要性がまだ残されている。
【発明の概要】
【0019】
本発明の目的は、選択的酵素PDE10A阻害剤である化合物を提供することである。
【0020】
本発明のさらなる目的は、かかる活性を有し、先行技術の化合物と比較して改良された溶解性、代謝的安定性および/または生物学的利用能を有する化合物を提供することである。
【0021】
本発明の別の目的は、神経および精神障害に対する現在の治療法に典型的に付随する副作用を引き起こすことなく、特に長期的な治療において、ヒトの患者の有効な治療を提供することである。
【0022】
本発明のさらなる目的は、本明細書を読むことで明らかになる。
【0023】
したがって、一態様において、本発明は、式I
【0024】
【化1】

の化合物
[式中、HET1は、2〜4個の窒素原子を含む式II
【0025】
【化2】

のヘテロ芳香族基であり、
式中、Yは、NまたはCHであることができ、Zは、NまたはCであることができ、式中、HET1は、H;MeなどのC〜Cアルキル;塩素および臭素などのハロゲン;シアノ;トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル;フェニルなどのアリール;メトキシ、ジメトキシ、エトキシ、メトキシ−エトキシおよびエトキシ−メトキシなどのアルコキシ、ならびにCHCHOHなどのC〜Cヒドロキシアルキルから個別に選択される、3個までの置換基R2、R3およびR4で、場合によって置換されていてもよく、式中は、結合点を表し、
HET2は、式IIIまたは式IV
【0026】
【化3】

のヘテロ芳香族基であり、
式中、Yは、N、S、OまたはCHであることができ、Xは、NまたはCHであることができ、式中、HET2は、H;MeなどのC〜Cアルキル;塩素および臭素などのハロゲン;シアノ;トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル;フェニルなどのアリール;メトキシ、ジメトキシ、エトキシ、メトキシ−エトキシおよびエトキシ−メトキシなどのアルコキシ、ならびにCHCHOHなどのC〜Cヒドロキシアルキルから個別に選択される3個までの置換基R5、R6およびR7で場合によって置換されていてよく、式中、は結合点を表し、
−L−は、−S−CH−、−CH−S−、−CH−CH−、−CH=CH−、および−C≡C−から選択されるリンカーであり、
R1は、H;メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、イソブチルなどのC〜Cアルキル;シクロプロピルメチルなどのC〜Cアルキル(C〜C)シクロアルキル;ヒドロキシエチルなどのC〜Cヒドロキシアルキル;CHCN;CHC(O)NH;ベンジルおよび4−クロロベンジルなどのC〜Cアリールアルキル;トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル、ならびにテトラヒドロピラン−4−イル−メチルおよび2−モルホリン−4−イル−エチルなどのC〜Cアルキル−ヘテロシクロアルキルから選択される]
ならびにその互変異性体および薬学的に許容される酸付加塩、ならびにその多形体に関する。
【0027】
本発明の別々の実施形態において、式Iの化合物は、本明細書中の実験の項において開示されている特定の化合物の中から選択される。
【0028】
本発明はさらに、医薬(medicament)としての使用のための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される酸付加塩を提供する。
【0029】
別の態様において、本発明は、式Iの化合物の治療上有効な量および薬学的に許容される担体、賦形剤(diluent)または添加剤(excipient)を含む医薬組成物を提供する。
【0030】
本発明はさらに、神経変性障害または精神障害の治療用の医薬の調製のための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される酸付加塩の使用を提供する。
【0031】
さらに、また別の態様において、本発明は、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む、神経変性障害に罹患している対象を治療する方法を提供する。さらなる態様において、本発明は、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む、精神障害に罹患している対象を治療する方法を提供する。別の実施形態において、本発明は、アルコール、アンフェタミン、コカインまたはアヘン(opiate)依存症(addiction)などの薬物依存症(drug addiction)に罹患している対象を治療する方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の詳細な説明
置換基の定義
本発明の文脈において使用されている通り、用語「ハロ」および「ハロゲン」は、互換的に使用され、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素のことである。
【0033】
用語「C〜Cアルキル」は、包括的な、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状飽和炭化水素のことである。かかる基の例としては、限定されるものではないが、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチル−2−プロピル、2−メチル−1−ブチル、およびn−ヘキシルが挙げられる。表現「C〜Cヒドロキシアルキル」は、1個のヒドロキシ基で置換されている、上に定義された通りのC〜Cアルキル基のことである。用語「ハロ(C〜C)アルキル」は、トリフルオロメチルなどの、3個までのハロゲン原子で置換されている、上に定義された通りのC〜Cアルキル基のことである。
【0034】
表現「C〜Cアルコキシ」は、酸素上に空原子価を有する、包括的な、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝状飽和アルコキシ基のことである。かかる基の例としては、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、n−ブトキシ、2−メチル−ペントキシおよびn−ヘキシルオキシが挙げられる。
【0035】
用語「C〜Cシクロアルキル」は、典型的には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルのことである。表現「C〜Cアルキル(C〜C)シクロアルキル」は、直鎖状または分枝状C〜Cアルキルで置換されている、上に定義されている通りのC〜Cシクロアルキルのことである。かかる基の例としては、限定されるものではないが、シクロプロピルメチルが挙げられる。
【0036】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、炭素原子および3個までのN、OまたはS原子を含む4〜8員環のことであり、ただし、4〜8員環は、隣接するOまたは隣接するS原子を含まない。空原子価は、ヘテロ原子または炭素原子のいずれかの上にある。かかる基の例としては、限定されるものではないが、アゼチジニル、オキセタニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよび[1,4]ジアゼパニルが挙げられる。用語「ヒドロキシヘテロシクロアルキル」は、1個のヒドロキシ基で置換されている、上に定義されている通りのヘテロシクロアルキルのことである。用語「C〜Cアルキル−ヘテロシクロアルキル」は、C〜Cアルキル基で置換されている、上に定義されている通りのヘテロシクロアルキルのことである。かかる基の例としては、限定されるものではないが、テトラヒドロピラン−4−イル−メチルおよび2−モルホリン−4−イル−エチルが挙げられる。
【0037】
用語「アリール」は、上に定義されている通りのハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたはハロ(C〜C)アルキルで場合によって置換されているフェニル環のことである。かかる基の例としては、限定されるものではないが、フェニルおよび4−クロロフェニルが挙げられる。
【0038】
用語「C〜Cアリールアルキル」は、直鎖状または分枝状C〜Cアルキルで置換されている、上に定義されている通りのアリールのことである。かかる基の例としては、限定されるものではないが、ベンジルおよび4−クロロベンジルが挙げられる。
【0039】
加えて、本発明はさらに、以下に記載されている本発明の特定の実施形態を提供する。
【0040】
本発明の一実施形態において、HET1は、2個の窒素原子を含む式IIのヘテロ芳香族基である。本発明の別の実施形態において、HET1は、3個の窒素原子を含む式IIのヘテロ芳香族基である。本発明のまた別の実施形態において、HET1は、4個の窒素原子を含む式IIのヘテロ芳香族基である。
【0041】
HET1は、好ましくは、以下のヘテロ芳香族基
【0042】
【化4】

の中から選択され、式中、「」は、結合点を表す。
【0043】
さらなる実施形態において、ヘテロ芳香族基HET1は、H、メチルなどのC〜Cアルキル、塩素または臭素などのハロゲン、シアノ、トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル、フェニルなどのアリール、およびCHCHOHなどのC〜Cヒドロキシアルキルから選択される1個の置換基R2で置換されている。メトキシなどのアルコキシ。別の実施形態において、HET1は、H、メチルなどのC〜Cアルキル、塩素または臭素などのハロゲン、シアノ、トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル、フェニルなどのアリール、およびCHCHOHなどのC〜Cヒドロキシアルキルから個別に選択される2個の置換基R2およびR3で置換されている。さらなる実施形態において、HET1は、H、メチルなどのC〜Cアルキル、塩素または臭素などのハロゲン、シアノ、トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル、フェニルなどのアリール、およびCHCHOHなどのC〜Cヒドロキシアルキルから個別に選択される3個の置換基R2、R3およびR4で置換されている。
【0044】
具体的な実施形態において、R2、R3およびR4は全て水素である。異なる実施形態において、R2、R3およびR4の少なくとも1つは、メチルなどのC〜Cアルキルである。さらなる実施形態において、R2、R3およびR4の少なくとも1つは、塩素または臭素などのハロゲンである。
【0045】
HET1基が誘導される化合物の具体的な実施形態を下記に示す。
【0046】
具体的な実施形態において、HET1は、イミダゾ[1,2−a]ピリミジンである。第2の具体的な実施形態において、HET1は、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンである。第3の具体的な実施形態において、HET1は、イミダゾ[1,2−a]ピリジンである。第4の具体的な実施形態において、HET1は、イミダゾ[4,5−b]ピリミジンである。第5の具体的な実施形態において、HET1は、ピラゾロ[1,5−a]ピリジンである。第6の具体的な実施形態において、HET1は、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンである。第7の具体的な実施形態において、HET1は、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンである。第8の具体的な実施形態において、HET1は、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジンである。
【0047】
別の具体的な実施形態において、HET1は、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−6−カルボニトリルである。別の具体的な実施形態において、HET1は、1−メチル−1H−ベンゾイミダゾールである。別の具体的な実施形態において、HET1は、1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾールである。別の具体的な実施形態において、HET1は、2−(6−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−エタノールである。別の具体的な実施形態において、HET1は、5,7−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、5−クロロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、5−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、5−トリフルオロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、6−ブロモ−5,7−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、6−ブロモ−7−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、6−クロロ−8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、6−クロロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、7−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、8−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジンである。別の具体的な実施形態において、HET1は、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−カルボニトリルである。別の具体的な実施形態において、HET1は、5,7−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンである。
【0048】
通常、HET1は、5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンまたは[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンまたは[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジンである。
【0049】
本発明の一実施形態において、HET2は、1個の窒素原子を含む式IIIのヘテロ芳香族基である。本発明の一実施形態において、HET2は、1個の酸素原子を含む式IIIのヘテロ芳香族基である。本発明の一実施形態において、HET2は、1個の硫黄原子を含む式IIIのヘテロ芳香族基である。本発明の一実施形態において、HET2は、1個の窒素原子および1個の硫黄原子を含む式IIIのヘテロ芳香族基である。本発明の一実施形態において、HET2は、1個の窒素原子を含む式IVのヘテロ芳香族基である。本発明の一実施形態において、HET2は、2個の窒素原子を含む式IVのヘテロ芳香族基である。
【0050】
HET2は、好ましくは以下のヘテロ芳香族基の中から選択され、式中、「」は結合点を表す。
【0051】
【化5】

【0052】
さらなる実施形態において、ヘテロ芳香族基HET2は、H、メチルなどのC〜Cアルキル、塩素または臭素などのハロゲン、シアノ、トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル、フェニルなどのアリール、およびCHCHOHなどのC〜Cヒドロキシアルキル、メトキシなどのアルコキシから選択される1個の置換基R5で置換されている。別の実施形態において、HET2は、H、メチルなどのC〜Cアルキル、塩素または臭素などのハロゲン、シアノ、トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル、フェニルなどのアリール、およびCHCHOHなどのC〜Cヒドロキシアルキルから個別に選択される2個の置換基R5およびR6で置換されている。さらなる実施形態において、HET2は、H、メチルなどのC〜Cアルキル、塩素または臭素などのハロゲン、シアノ、トリフルオロメチルなどのハロ(C〜C)アルキル、フェニルなどのアリール、およびCHCHOHなどのC〜Cヒドロキシアルキルから個別に選択される3個の置換基R5、R6およびR7で置換されている。
【0053】
具体的な実施形態において、R5、R6およびR7は、全て水素である。異なる実施形態において、R5、R6およびR7の少なくとも1つは、メチルなどのC〜Cアルキルである。さらなる実施形態において、R5、R6およびR7の少なくとも1つは、塩素または臭素などのハロゲンである。
【0054】
本発明の別の実施形態において、−L−は、−S−CH−である。さらなる実施形態において、−L−は、−CH−S−である。また別の実施形態において、−L−は、−CH−CH−である。またさらなる実施形態において、−L−は、−CH=CH−または−C≡C−である。
【0055】
さらなる実施形態において、水素原子の1個または複数は、重水素で置換された。特に、Rがメチルである場合および/または置換基R、RまたはRの1以上がメチルまたはメトキシである場合、水素は、重水素によって置き換えられた。
【0056】
本明細書中に言及されている本発明の多様な態様、実施形態、実施および特徴は、以下の非限定的な例によって例証されている通り、別々に、またはいずれかの組合せで請求されてもよいことが理解されるべきである。
【0057】
本発明の別々の実施形態において、式Iの化合物は、遊離塩基、その1個もしくは複数の互変異性体またはその薬学的に許容される酸付加塩の形態の以下の特定の化合物の中から選択される。化合物のそれぞれは、本発明の個々の実施形態を構成する。
【0058】
【表1】






【0059】
薬学的に許容される塩
本発明はまた、化合物の塩、典型的には、薬学的に許容される塩も含む。かかる塩は、薬学的に許容される酸付加塩を含む。酸付加塩は、無機酸の塩も有機酸の塩も含む。
【0060】
適切な無機酸の代表的な例としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、スルファミン酸、硝酸等が挙げられる。適切な有機酸の代表的な例としては、ギ酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、安息香酸、ケイ皮酸、クエン酸、フマル酸、グリコール酸、イタコン酸、乳酸、メタンスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、シュウ酸、ピクリン酸、ピルビン酸、サリチル酸、コハク酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、酒石酸、アスコルビン酸、パモン酸、ビスメチレンサリチル酸、エタンジスルホン酸、グルコン酸、シトラコン酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、EDTA、グリコール酸、p−アミノ安息香酸、グルタミン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、テオフィリン酢酸、および8−ハロテオフィリン、例えば8−ブロモテオフィリン等が挙げられる。薬学的に許容される無機または有機酸付加塩のさらなる例は、Berge, S.M.ら、J. Pharm. Sci.、1977、66、2ページに収載されている薬学的に許容される塩を含み、この文献の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0061】
さらに、本発明の化合物は、非溶媒和の形態でも、水、エタノール等などの薬学的に許容される溶媒による溶媒和の形態でも存在してよい。一般的に、溶媒和の形態は、本発明の目的にとって、非溶媒和の形態と同等であると考えられる。
【0062】
治療上有効な量
本文脈において、用語、化合物の「治療上有効な量」は、前記化合物の投与を含む治療介入において、所与の疾患およびその合併症の臨床状態を治癒する、緩和するまたは部分的に抑止するのに十分な量を意味する。これを達成するのに適正な量は、「治療上有効な量」と定義される。それぞれの目的のための有効量は、疾患または傷害の重症度にも対象の体重および全身状態にも依る。値のマトリックスを作成し、マトリックス内の様々な点を試験することにより、通例の実験法を使用して、適切な投薬量の決定が成されてもよく、それは全て、熟練した医師の通常の技量の範囲内であることが理解される。
【0063】
本文脈において、用語「治療」および「治療する」は、疾患または障害などの状態と闘うための患者の管理およびケアを意味する。前記用語は、症状もしくは合併症を緩和するため、疾患、障害もしくは状態の進行を遅らせるため、症状および合併症を緩和もしくは軽減するため、ならびに/または疾患、障害もしくは状態を治癒もしくは除去するためや状態を予防するための、活性化合物の投与など、患者が罹患している所与の状態に対する治療の全領域を含むことが意図され、予防は、疾患、状態、または障害と闘うための患者の管理およびケアとして理解でき、症状または合併症の発症を予防する活性化合物の投与を含む。にもかかわらず、予防的な(prophylactic)(preventive)および治療的な(therapeutic)(curative)治療は、本発明の2つの別々の態様である。治療される患者は、好ましくは哺乳動物、特にヒトである。
【0064】
医薬組成物
本発明はさらに、式Iの化合物の治療上有効な量および薬学的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物を提供する。本発明はまた、本明細書中の実験の項に開示されている特定の化合物の1つの治療上有効な量および薬学的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物も提供する。
【0065】
本発明の化合物は、単回または複数回のいずれかの投与において、単独でまたは薬学的に許容される担体、賦形剤もしくは添加剤と組み合わせて投与されてもよい。本発明による医薬組成物は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy、第19編、Gennaro編、Mack Publishing Co.、Easton, PA、1995において開示されている技術などの従来の技術に従って、薬学的に許容される担体または賦形剤、ならびにいずれかのその他の既知のアジュバントおよび添加剤と一緒に調剤されてもよい。
【0066】
医薬組成物は、経口、直腸内、経鼻、肺内、局所的(口腔内頬側および舌下を含む)、経皮、大槽内、腹腔内、膣内および非経口(皮下、筋肉内、くも膜下腔内、静脈内および皮内を含む)経路などの任意の適切な経路による投与のために、特に調剤されてもよい。経路が、治療される対象の全身状態および年齢、治療される状態の性質ならびに活性成分に依ることが理解される。
【0067】
経口投与のための医薬組成物は、カプセル剤、錠剤、糖衣錠、丸剤、ロゼンジ剤、散剤および顆粒剤などの固体の剤形を含む。適切である場合、組成物は、腸溶コーティング剤などのコーティング剤と一緒に調製されてもよいし、または組成物は、当技術分野においてよく知られている方法による持続放出または長期放出などの活性成分の放出制御を提供するように調剤されてもよい。経口投与のための液体剤形は、溶液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤を含む。
【0068】
非経口投与のための医薬組成物は、滅菌水性および非水性注射用溶液剤、分散剤、懸濁剤または乳剤、ならびに使用前に滅菌注射用溶液剤または分散剤の中に戻す滅菌粉末剤も含む。その他の適切な投与形態としては、限定されるものではないが、坐剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、吸入剤、皮膚貼付剤および埋め込み剤が挙げられる。
【0069】
典型的な経口投薬量は、一日当たり約0.001〜約100mg/kg体重の範囲である。典型的な経口投薬量はまた、一日当たり約0.01〜約50mg/kg体重の範囲である。典型的な経口投薬量はさらに、一日当たり約0.05〜約10mg/kg体重の範囲である。経口投薬量は、1日当たり1回または複数回の投薬、典型的には1〜3回の投薬で、通常投与される。的確な投薬量は、投与の頻度および様式、治療される対象の性別、年齢、体重、全身状態、治療される状態の性質および重症度ならびに治療される任意の随伴性の疾患ならびに当業者にとって明らかなその他の要因に依る。
【0070】
製剤はまた、当業者にとって既知の方法による単位剤形で提示されてもよい。例証として、経口投与のための典型的な単位剤形は、約0.01〜約1000mg、約0.05〜約500mg、または約0.5mg〜約200mgを含んでもよい。
【0071】
静脈内、くも膜下腔内、筋肉内および同様の投与などの非経口経路について、典型的な投与量は、経口投与のために使用される投与量のほぼ半分程度である。
【0072】
本発明はまた、式Iの化合物の治療上有効な量と少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤とを混合するステップを含む、医薬組成物を作製するための方法も提供する。本発明の一実施形態において、前述の方法において使用される化合物は、本明細書中の実験の項において開示されている特定の化合物の1つである。
【0073】
本発明の化合物は、遊離物質としてまたはその薬学的に許容される塩として、一般的に使用される。1つの例は、遊離塩基の有用性を有する化合物の酸付加塩である。式Iの化合物が遊離塩基を含む場合、かかる塩は、薬学的に許容される酸のモル当量で式Iの遊離塩基の溶液または懸濁液を処理することによって、従来の方法で調製される。適切な有機および無機酸の代表的な例は、上に記載されている。
【0074】
非経口投与について、滅菌水溶液、水性プロピレングリコール、水性ビタミンEまたはゴマもしくはピーナッツ油中の式Iの化合物の溶液を使用してもよい。かかる水溶液は、必要であれば、適切に緩衝されるべきであり、液体の賦形剤は、最初に、十分な生理食塩水またはグルコースによって等張にされるべきである。水溶液は、静脈内、筋肉内、皮下および腹腔内投与に特に適切である。式Iの化合物は、当業者にとって既知の標準的な技術を使用して、既知の滅菌水性媒体中に容易に組み込み得る。
【0075】
適切な医薬担体は、不活性な固体の賦形剤または充填剤、滅菌水溶液および多様な有機溶媒を含む。固体の担体の例としては、乳糖、白土、ショ糖、シクロデキストリン、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸およびセルロースの低級アルキルエーテルが挙げられる。液体の担体の例としては、限定されるものではないが、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ油、リン脂質、脂肪酸、脂肪酸アミン、ポリオキシエチレンおよび水が挙げられる。同様に、担体または賦形剤は、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの当技術分野における既知の任意の持続放出材料を、単独でまたは蝋と混合して含んでもよい。次に、式Iの化合物と薬学的に許容される担体とを組み合わせることによって形成される医薬組成物は、投与の開示されている経路に適切な、多様な剤形で容易に投与される。製剤は、好都合なことに、薬学の技術分野における既知の方法によって単位剤形で提示されてもよい。
【0076】
経口投与に適切な本発明の製剤は、それぞれが活性成分の所定量および場合によって適切な添加剤を含むカプセル剤、錠剤などの個別の単位として提示されてもよい。さらに、経口的に利用可能な製剤は、散剤もしくは顆粒剤、水性もしくは非水性液体中の溶液剤もしくは懸濁剤、または水中油型もしくは油中水型の液体乳剤の形態であってもよい。
【0077】
固体の担体が経口投与のために使用される場合、調製物は、錠剤化されても、粉末もしくはペレット形態で硬ゼラチンカプセルに入れられてもよく、または調製物は、トローチ剤もしくはロゼンジ剤の形態であってもよい。固体の担体の量は非常に多様であるが、投薬単位当たり約25mg〜約1gの範囲である。液体の担体が使用される場合、調製物は、シロップ剤、乳剤、軟ゼラチンカプセル剤または水性もしくは非水性液体懸濁剤もしくは溶液剤などの滅菌注射液剤の形態であってもよい。
【0078】
本発明の医薬組成物は、当技術分野の従来の方法によって調製されてもよい。例えば、錠剤は、活性成分を通常のアジュバントおよび/または賦形剤と混合し、その後、従来の打錠機において混合物を圧縮することによって調製されてもよい、錠剤を調製する。アジュバントまたは賦形剤の例としては、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、タルカム、ステアリン酸マグネシウム、ゼラチン、乳糖、ゴム等が挙げられる。着色剤、香味剤、保存剤等などのかかる目的のために通常使用されるいずれかのその他のアジュバントまたは添加物は、活性成分と相溶性があるという条件で使用されてもよい。
【0079】
障害の治療
上述の通り、式Iの化合物は、酵素PDE10A阻害剤であり、したがって、関連する神経および精神障害を治療するのに有用である。
【0080】
したがって、本発明は、ヒトを含む哺乳動物における神経変性障害、精神障害または薬物依存症の治療における使用のための、式Iの化合物またはその薬学的に許容される酸付加塩、ならびにかかる化合物を含む医薬組成物を提供し、神経変性障害は、アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、アルコール性認知症またはその他の薬物関連認知症、頭蓋内腫瘍もしくは脳外傷に関連する認知症、ハンチントン病もしくはパーキンソン病に関連する認知症、またはAIDS関連認知症;せん妄;健忘障害;心的外傷後ストレス障害;精神発達遅滞;学習障害、例えば読字障害、算数障害または書字表出障害(a disorder of written expression);注意欠陥/多動障害;および加齢関連性認知機能低下からなる群から選択され、精神障害は、例えば妄想型、解体型、緊張型、未分化型または残遺型の統合失調症;統合失調症様障害;例えば妄想型またはうつ型の統合失調感情障害;妄想性障害;物質誘発性精神病性障害、例えばアルコール、アンフェタミン、大麻(cannabis)、コカイン、幻覚剤(hallucinogens)、吸入剤、オピオイドまたはフェンシクリジンによって誘発される精神病;妄想型の人格障害;および統合失調型の人格障害からなる群から選択され、薬物依存症は、アルコール、アンフェタミン、コカインまたはアヘン依存症である。
【0081】
式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、本発明の化合物が有用性を有する疾患または状態の治療において、1種または複数のその他の薬物との組合せで使用されてもよく、一緒に薬物を組み合わせることは、いずれかの薬物単独より安全またはより有効である。加えて、本発明の化合物は、本発明の化合物の副作用または毒性を治療する、予防する、管理する、寛解させる、またはそのリスクを軽減する、1種または複数のその他の薬物との組合せで使用されてもよい。かかるその他の薬物は、本発明の化合物と同時にまたは連続して、一般的にそのために使用される経路および量によって、投与されてもよい。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物に加えて、1種または複数のその他の活性成分を含む医薬組成物を含む。組合せは、単位剤形を組み合わせた製品の一部として、または1種もしくは複数の追加の薬物が治療計画の一部として別々の剤形において投与される、キットもしくは治療プロトコルとして投与されてもよい。
【0082】
本発明は、認知障害または運動障害から選択される神経変性障害に罹患している、ヒトを含む哺乳動物を治療する方法を提供し、その方法は、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む。
【0083】
本発明はさらに、ヒトを含む哺乳動物の神経変性障害または状態を治療する方法を提供し、その方法は、PDE10を阻害するのに有効な式Iの化合物の量を、前記哺乳動物に投与するステップを含む。
【0084】
本発明はまた、精神障害に罹患している対象を治療する方法も提供し、その方法は、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む。本発明に従って治療することができる精神障害の例としては、限定されるものではないが、例えば妄想型、解体型、緊張型、未分化型、または残遺型の統合失調症;統合失調症様障害;例えば妄想型またはうつ型の統合失調感情障害;妄想性障害;物質誘発性精神病性障害、例えばアルコール、アンフェタミン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、オピオイドまたはフェンシクリジンによって誘発される精神病;妄想型の人格障害;および統合失調型の人格障害が挙げられ、不安障害は、パニック障害;広場恐怖症;特定の恐怖症;社会恐怖症;強迫性障害;心的外傷後ストレス障害;急性ストレス障害;および全般性不安障害から選択される。
【0085】
式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、有利なことに、統合失調症などの精神障害の改良された治療を提供するために、少なくとも1種の神経遮断剤(定型または非定型の抗精神病剤であってもよい)と組み合わせて投与されてもよいことがわかった。本発明の組合せ、使用および治療の方法はまた、その他の既知の治療に対して、十分に応答できないまたは抵抗性がある患者の治療において、利点を有し得る。
【0086】
したがって、本発明は、統合失調症などの精神障害に罹患している哺乳動物を治療する方法を提供し、その方法は、単独でまたは少なくとも1種の神経遮断剤と一緒の併用治療としてのいずれかで、式Iの化合物の治療上有効な量を、哺乳動物に投与するステップを含む。
【0087】
本明細書中に使用されている用語「神経遮断剤」は、精神病の患者において錯乱、妄想、幻覚および精神運動性激越を軽減する抗精神病剤薬の、認知および行動に対する効果を有する薬物のことである。また、主要な精神安定剤および抗精神病薬として知られている神経遮断剤としては、限定されるものではないが、脂肪族系、ピペリジン系、およびピペラジン系に細分されるフェノチアジン、チオキサンテン(例えば、シソルジノール(cisordinol))、ブチロフェノン(例えば、ハロペリドール)、ジベンゾキサゼピン(例えば、ロキサピン)、ジヒドロインドロン(例えば、モリンドン)、ジフェニルブチルピペリジン(例えば、ピモジド)を含む定型の抗精神病薬、ならびにベンゾイソオキサゾール(例えば、リスペリドン)、セルチンドール、オランザピン、クエチアピン、オサネタントおよびジプラシドンを含む非定型の抗精神病薬を含む。
【0088】
本発明における使用のために特に好ましい神経遮断剤は、セルチンドール、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、アリピプラゾール、ハロペリドール、クロザピン、ジプラシドンおよびオサネタントである。
【0089】
本発明はさらに、認知障害に罹患している対象を治療する方法を提供し、その方法は、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む。本発明に従って治療することができる認知障害の例としては、限定されるものではないが、アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、アルコール性認知症またはその他の薬物関連認知症、頭蓋内腫瘍もしくは脳外傷に関連する認知症、ハンチントン病もしくはパーキンソン病に関連する認知症、またはAIDS関連認知症;せん妄;健忘障害;心的外傷後ストレス障害;精神発達遅滞;学習障害、例えば読字障害、算数障害または書字表出障害;注意欠陥/多動障害;および加齢関連性認知機能低下が挙げられる。
【0090】
本発明はまた、運動障害を治療する方法も提供し、その方法は、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む。本発明に従って治療することができる運動障害の例としては、限定されるものではないが、ドパミンアゴニスト療法に関連するハンチントン病およびジスキネジアが挙げられる。本発明はさらに、パーキンソン病および下肢静止不能症候群から選択される運動障害を治療する方法を提供し、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む。
【0091】
本発明はまた、気分障害を治療する方法も提供し、その方法は、式Iの化合物の治療上有効な量を対象に投与するステップを含む。本発明に従って治療することができる気分障害および気分エピソードの例としては、限定されるものではないが、軽度、中程度または重度型の大うつ病エピソード、躁病または混合性気分エピソード(manic or mixed mood episode)、軽躁気分エピソード(hypomanic mood episode);典型的な特徴を有するうつ病エピソード;憂うつな特徴を有するうつ病エピソード;緊張性の特徴を有するうつ病エピソード;分娩後発症の気分エピソード;脳卒中後うつ病;大うつ病性障害;気分変調性障害;小うつ病性障害;月経前不快気分障害;統合失調症の精神病後うつ病性障害;妄想性障害または統合失調症などの精神病性障害が重なった大うつ病性障害;双極性障害、例えば双極性I型障害、双極性II型障害、および気分循環性障害が挙げられる。気分障害は、精神障害であることが理解される。
【0092】
本発明はさらに、ヒトを含む哺乳動物において、薬物依存症、例えばアルコール、アンフェタミン、コカインまたはアヘン依存症を治療する方法を提供し、その方法は、薬物依存症を治療するのに有効な式Iの化合物の量を、前記哺乳動物に投与するステップを含む。
【0093】
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物において、薬物依存症、例えばアルコール、アンフェタミン、コカインまたはアヘン依存症を治療する方法も提供し、その方法は、PDE10を阻害するのに有効な式Iの化合物の量を、前記哺乳動物に投与するステップを含む。
【0094】
用語「薬物依存症」は、本明細書中に使用されている通り、薬物に対する異常な欲求を意味し、欲求する薬物を摂取するための強迫衝動および激烈な薬物渇望のエピソードのような動機付け障害(motivational disturbance)を、一般的に特徴とする。
【0095】
薬物依存症は、病理的状態と広く考えられる。依存症の障害は、薬物探索行動の発生にいたる急性薬物使用の進行、再発しやすさ、および自然報酬刺激に応答する能力の低下、鈍化を含む。例えば、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、第4編(DSM-IV)は、依存症を、没頭/期待、乱用/中毒、および離脱/否定的感情の三段階に分類した。これらの段階は、それぞれ、あらゆる場合において、絶えず続く渇望および物質を得ることへの没頭;必要以上の物質を使用して、中毒作用を経験すること;ならびに耐性、離脱症状および普通の生活行動に対する動機付けの低下を経験することを特徴とする。
【0096】
本発明はさらに、ヒトを含む哺乳動物において、注意および/または認知の欠損を症状として含む障害を治療する方法を提供し、その方法は、前記障害を治療するのに有効な式Iの化合物の量を、前記哺乳動物に投与するステップを含む。
【0097】
本発明に従って治療することができるその他の障害は、強迫性障害、トゥレット症候群およびその他のチック障害である。
【0098】
本明細書中に使用されている通り、および別途指示されない限り、「神経変性障害または状態」は、中枢神経系におけるニューロンの機能不全および/または死によって引き起こされる障害または状態のことである。これらの障害および状態の治療は、これらの障害もしくは状態において危険にさらされているニューロンの機能不全または死を予防する、および/または危険にさらされているニューロンの機能不全もしくは死によって引き起こされる機能の欠失を代償するような方法で、損傷したもしくは健康なニューロンの機能を強化する薬剤の投与によって促進することができる。本明細書中で使用されている用語「神経栄養剤」は、これらの特性のいくつかまたは全てを有する物質または薬剤のことである。
【0099】
本発明に従って治療することができる神経変性障害および状態の例としては、限定されるものではないが、パーキンソン病;ハンチントン病;認知症、例えばアルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、AIDS関連認知症、および前頭側頭型認知症;脳外傷に関連する神経変性;脳卒中に関連する神経変性、脳梗塞に関連する神経変性;低血糖に誘発される神経変性;てんかん発作に関連する神経変性;神経毒中毒に関連する神経変性;ならびに多系統萎縮症が挙げられる。
【0100】
本発明の一実施形態において、神経変性障害または状態は、ヒトを含む哺乳動物における線条体の中型有棘ニューロンの神経変性を含む。
【0101】
本発明のさらなる実施形態において、神経変性障害または状態は、ハンチントン病である。
【0102】
別の実施形態において、本発明は、式Iの化合物の治療上有効な量を、それを必要とする対象に投与するステップを含む、体脂肪もしくは体重を減少させるためのまたはインスリン非要求性糖尿病(non-insuline demanding diabetes mellitus)(NIDDM)、代謝症候群、もしくは耐糖能障害を治療するための、対象を治療する方法を提供する。好ましい実施形態において、対象はヒトであり、対象は体重過多または肥満であり、アンタゴニストは経口で投与される。別の好ましい実施形態において、第二の治療剤、好ましくは抗肥満剤、例えばリモナバント、オルリスタット、シブトラミン、ブロモクリプチン、エフェドリン、レプチン、プソイドエフェドリン、もしくはペプチドYY3−36、またはそれらの類似体を対象に投与するステップをさらに含む方法。
【0103】
本明細書中に使用されている用語「代謝症候群」は、人々の冠動脈疾患の危険性を高める様々な状態のことである。これらの状態は、2型糖尿病、肥満、高血圧、ならびに高いLDL(「悪玉」)コレステロール、低いHDL(「善玉」)コレステロール、および高いトリグリセリドを有する貧弱な脂質プロファイルを含む。これらの状態の全ては、高血中インスリンレベルに関連する。代謝症候群における根本的な異常は、脂肪組織と筋肉との両方におけるインスリン抵抗性である。
【0104】
本明細書中に引用されている刊行物、特許出願および特許を含む全ての参考文献は、その全体が参照により本明細書中に組み込まれ、あたかも、それぞれの参考文献が、参照により組み込まれるように個別におよび特別に指示され、その全体が明記されているかの如く(法によって認められている最高程度まで)、本明細書中に組み込まれる。
【0105】
見出しおよび小見出しは、便宜上のみから本明細書中に使用されていて、決して本発明を限定するように解釈されるべきではない。
【0106】
本明細書における、任意のおよび全ての例の使用、または例を引用する言葉(「例えば(for instance)」、「例えば(for example)」、「例えば(e.g.)」、および「など(as such)」を含む)は、本発明をより明らかにすることのみが意図され、別途指示がない限り、発明の範囲を限定しない。
【0107】
本明細書中の特許文献の引用および組み込みは、便宜上のみから行われ、かかる特許文献の有効性、特許性および/または法的強制力についてのいずれの見解も反映しない。
【0108】
本発明は、適用される法に認められている通り、本明細書に添付されている請求の範囲に述べられている主題の全ての改変物および同等物を含む。
【0109】
実験の項
本発明の化合物の調製
【0110】
【化6】

本発明の一般式Iの化合物は、以下の反応スキームにおいて記載されている通りに調製されてもよい。別途指示のない限り、反応スキームおよびそれに続く考察において、HET1、HET2、R〜R、−L−、ZおよびYは、上に定義されている通りである。
【0111】
−L−が−S−CH−である式Iの化合物は、Xが、スキーム1において示されている通り、脱離基、例えばCl、Br、I、メタンスルホニル、4−トルエンスルホニルである式VIの求電子剤との式VまたはVaの求核剤のカップリングによって、調製することができる。VaとVIの間の反応において、VIによるVaの硫黄原子のアルキル化およびトリアゾール環を形成するための閉環の両方とも、ワンポット法で同一の反応条件下で起こる。
【0112】
【化7】

【0113】
この反応は、典型的には、1−プロパノール、トルエン、DMF、またはアセトニトリルなどの溶媒中で、場合によって炭酸カリウムなどの炭酸塩塩基またはトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などの第三級アミン塩基の存在下で、約0℃から約200℃までの範囲の温度で、場合によって密閉容器中で加圧下において実行される。その他の適切な溶媒としては、ベンゼン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、2−プロパノールおよびキシレンが挙げられる。代替方法として、トルエン/2−プロパノールなどの溶媒混合物を使用することができる。
【0114】
式Vの化合物は、市販されているか、または文献において記載されている通り調製することができるかのいずれかであり、例えば、Brownら、Aust. J. Chem.、1978、31、397〜404ページ、Yutilovら、Khim. Geter. Soedin.、1988、799〜804ページ、Wildeら、Bioorg. Med. Chem. Lett.、1995、5、167〜172ページ、Kidwaiら、J. Korean Chem. Soc.、2005、49、288〜291ページを参照のこと。式Vaの化合物は、WO96/01826において記載されている通り、クロロホルムなどの適切な溶媒中で、室温または+40℃などの適切な温度で、チオカルボニルジイミダゾールとの反応によって、対応する1,2−ジアミノピリジンから調製することができる。必須の1,2−ジアミノピリジンは、クロロホルムなどの適切な溶媒中で、0℃または室温などの適切な温度で、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンなどの適切なN−アミン化試薬との反応によって、対応する市販の2−アミノピリジンから容易に入手できる、WO96/01826を参照のこと。
【0115】
式VIの2−ハロメチル−4−(ヘタリール)−1H−イミダゾールは、当分野の熟練した化学者にとってよく知られている方法を使用して、適切な試薬、例えば塩化チオニル、三塩化リン、または三臭化リンを使用し、場合によってジクロロメタンなどの適切な溶媒を使用し、対応する2−ヒドロキシメチル−4−(ヘタリール)−1H−イミダゾールのハロゲン化によって調製することができる。必須の2−ヒドロキシメチル−4−(ヘタリール)−1H−イミダゾールは、当技術分野における既知の方法によって調製することができる(例えば、Magdolen, P、Vasella, A.、Helv. Chim. Acta 2005、88、2454〜2469ページ、Song, Z.ら、J. Org. Chem.、1999、64、1859〜1867ぺージを参照のこと)。
【0116】
−L−が−CH−S−である式Iの化合物は、スキーム2において示されている通り、式VIIIの求電子剤との式XIIの求核剤のカップリングによって調製することができる。
【0117】
【化8】

【0118】
この反応は、典型的には、1−プロパノール、トルエン、DMF、またはアセトニトリルなどの溶媒中で、場合によって炭酸カリウムなどの炭酸塩塩基またはトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などの第三級アミン塩基の存在下で、約0℃から約200℃までの範囲の温度で、場合によって密閉容器中で加圧下において実行される。その他の適切な溶媒としては、ベンゼン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、2−プロパノールおよびキシレンが挙げられる。代替方法として、トルエン/2−プロパノールなどの溶媒混合物を使用することができる。
【0119】
式VIIIのいくつかの求電子剤は、市販されていて、多くのその他の求電子剤は、当技術分野において既知であり、例えば、JP59176277を参照のこと。Xが脱離基、例えばCl、Br、I、メタンスルホニル、4−トルエンスルホニルである求電子剤VIIIはまた、当分野の熟練した化学者にとって既知の方法によって、前記脱離基への式VIIの化合物の第一級アルコールの変換によって調製することもできる。前記方法は、例えば、場合によってジクロロメタンまたは1,2−ジクロロエタンなどの適切な溶媒の存在下で、場合によってトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、もしくはピリジンなどの塩基の存在下で、式VIIの化合物を、塩化チオニル、三塩化リン、三臭化リン、メタンスルホニルクロリド、4−トルエンスルホニルクロリドと反応させることから選択できる。代替方法としては、式VIIIの求電子剤は、1,2−ジメトキシエタンまたはエタノールなどの適切な溶媒中で、室温または還流などの適切な温度で、式XIの1,3−ジハロアセトン、例えば1,3−ジクロロアセトンと、式IXの市販の芳香族アミンを反応させることによって調製することができる。式VIIのいくつかの求電子剤は、市販されていて、多くのその他の求電子剤は、当技術分野において既知であり、例えば、Tsuchiya, T.、Sashida, H.、J. Chem. Soc., Chem. Commun.、1980、1109〜1110ページ、Tsuchiya, T.、Sashida, H、Konoshita, A.、Chem. Pharm. Bull.、1983、31、4568〜4572ページを参照のこと。代替方法として、式VIIのアルコールは、クロロホルムなどの適切な溶媒中で、0℃または室温などの適切な温度で、O−(メシチルスルホニル)ヒドロキシルアミンなどの適切なN−アミン化試薬と、式IXの市販の芳香族アミンを反応させることによって調製することができ、WO96/01826を参照のこと、式Xの化合物を生成する。式Xの前記化合物は、グリコール酸メチルとの反応とそれに続く、当業者にとって既知の方法を使用して、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で、水素化アルミニウムリチウムなどの適切な還元剤を使用する、必須のアルコールへのメチルエステルの還元によって、式VIIの化合物へ変換することができる。
【0120】
式XIIの化合物は、市販であるか、または文献に記載されている通り調製することができるかのいずれかであり、例えば、Kjellin, G、Sandstrom, J.、Acta Chem. Scand.、1969、23、2879〜2887ページ、Laufer, S.A.ら、Synthesis 2008、253〜266ページを参照のこと。
【0121】
R1が水素ではない式Iの化合物は、スキーム3において示されている通り、式XIIIのハロゲン化アルキルでの、R1が水素である式Iの化合物のアルキル化によって調製することができる。
【0122】
【化9】

【0123】
この反応は、典型的には、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、またはアセトニトリルなどの適切な溶媒中で、炭酸塩塩基、例えば炭酸カリウム、または第三級アミン塩基、例えばトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などの適切な塩基の存在下で、約0℃から約100℃までの範囲の温度で実行される。
【0124】
−L−が−CH=CH−または−CH−CH−である式Iの化合物は、スキーム4において示されている反応順序によって調製することができる。
【0125】
【化10】

【0126】
特に、−L−が−CH−CH−である式Iの化合物は、水素ガス、炭酸水素アンモニウム、またはシクロヘキサジエンなどの水素供給源と一緒に、パラジウム金属などの遷移金属触媒を使用する水素化による、−L−が−CH=CH−である式Iのアルケンの還元によって調製することができる。−L−が−CH=CH−である式Iの前記アルケンは、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの適切な塩基の存在下、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で、式XIVのホスホニウム塩と式XVのアルデヒドの間のウィッティヒ反応によって調製することができる。式XIVのホスホニウム塩は、当分野の熟練した化学者にとって既知の方法によって、トリフェニルホスフィンとの式VIII(上記のスキーム2を参照のこと)の化合物の反応によって容易に入手できる。式XVのアルデヒドは、当分野の熟練した化学者にとって既知の方法による式VIIのアルコール(上記のスキーム2を参照のこと)の酸化によって、例えば、ジクロロメタンまたは1,2−ジクロロエタンなどの適切な溶媒中で、VIIのアルコールをデス−マーチンペルヨージナンなどの適切な酸化剤と反応させることによって容易に入手できる。
【0127】
−L−が−CH=CH−または−CH−CH−である式Iの化合物は、スキーム5に示されている反応順序によって調製することもできる。
【0128】
【化11】

【0129】
具体的には、ここにおける式XVIの化合物は、テトラヒドロフランなどの適当な溶媒中にて、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンなどの適当な塩基の存在下で、式XIVのホスホニウム塩と式XVのアルデヒドとの間のウィッティヒ反応によって調製することができる。式XIVのホスホニウム塩は、当分野の熟練した化学者に知られている方法によって、式VIIIの化合物(上記のスキーム2を参照のこと)とトリフェニルホスフィンとの反応により容易に入手可能である。式XVのアルデヒドは、市販の1−置換−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒドの臭素化、および当分野の熟練した化学者に知られている方法によって、例えば、市販の1−置換−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒドとN−ブロモコハク酸イミドとをジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中で反応させることによって形成される2種の位置異性体の分離により容易に入手可能である。−L−が−CH=CH−である式Iの化合物は、例えばテトラヒドロフランなどの適当な溶媒中においてPd(PPhなどの適当な触媒を用いる、当分野の熟練した化学者に知られているカップリング方法によって、式XVIの化合物と式XVIIIのヘテロ芳香族スズ試薬(ここでxは、限定されないが、SnBuであることができる)との反応により調製することができる。−L−が−CH=CH−である式Iの化合物は、例えばトルエンなどの適当な溶媒中においてPd(PPhなどの適当な触媒、ナトリウムtert−ブトキシドなどの適当な塩基を用いる、当分野の熟練した化学者に知られているカップリング方法によって、式XVIの化合物と式XVIIIのヘテロ芳香族ボロン酸(ここでxは、限定されないが、B(OH)であることができる)との反応により調製することもできる。−L−が−CH−CH−である式Iの化合物は、水素ガス、炭酸水素アンモニウムまたはシクロヘキサジエンなどの水素供給源と一緒に、パラジウム金属などの遷移金属触媒を使用する水素化によって、−L−が−CH=CH−である式Iのアルケンの還元により調製することができる。
【0130】
Lが三重結合である式Iの化合物は、スキーム6において示されている通り、式XXのイミダゾリルアルキンと式XIXのハロゲン化ヘテロアリールの間のカップリング反応によって、または式XXIのヘテロアリールアルキンと式XXIIのハロゲン化イミダゾリルの間の逆のカップリングによって調製することができる。
【0131】
【化12】

【0132】
この反応は、典型的には、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で実行され、適切な触媒、例えばホスフィンリガンドを有するヨウ化銅(I)、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(ii)ジクロリドジクロロメタン錯体およびおよびトリエチルアミンのような有機塩基と一緒に、ハロゲン化ヘテロアリールをヘテロアリールアルキンと混合し、次に、反応物を、密閉バイアル中で、120℃で、15分間(マイクロ波)加熱することによって実施される。
【0133】
本明細書中に開示されている発明は、以下の非限定的な実施例によってさらに例証される。
【0134】
一般的な方法
LC−MS分析データを、以下の方法の1つを使用して得た。
【0135】
方法A:
大気圧光イオン化およびShimadzu LC−8A/SLC−10A LCシステムを用いたPE Sciex API 150EX装置を使用した。カラム:粒子サイズ3.5μmのWaters Symmetry C18カラム4.6×30mm、カラム温度:60℃、溶媒系:A=水/トリフルオロ酢酸(100:0.05)およびB=水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸(5:95:0.035)、方法:A:B=90:10から0:100、2.4分間内および流速3.3mL/minによる直線勾配溶出。
【0136】
方法B:
大気圧光イオン化およびWaters UPLCシステムを用いたPE Sciex API 300装置を使用した。カラム:Acquity UPLC BEH C181.7μm、2.1×50mm(Waters)、カラム温度:60℃、溶媒系:A=水/トリフルオロ酢酸(100:0.05)およびB=水/アセトニトリル/トリフルオロ酢酸(5:95:0.035)、方法:A:B=90:10から0:100、1.0分間内および流速1.2mL/minによる直線勾配溶出。
【0137】
方法C:
大気圧光イオン化およびShimadzu LC−8A/SLC−10A LCシステムを用いたPE Sciex API 150EX装置を使用した。カラム:粒子サイズ3.5μmのWaters Symmetry C18カラム4.6×30mm、カラム温度:60℃、溶媒系:A=水/トリフルオロ酢酸(99.95:0.05)およびB=メタノール/トリフルオロ酢酸(99.965:0.035)、方法:A:B=83:17から0:100、2.4分間内および流速3.0mL/minによる直線勾配溶出。
【0138】
分取的LC−MS精製を、大気圧化学イオン化を用いたPE Sciex API 150EX装置で実施した。カラム:粒子サイズ5μmのYMC ODS−A 50×20mm、方法:A:B=80:20から0:100、7分間内および流速22.7mL/分による直線勾配溶出。画分捕集を、分流MS検出によって実施した。
【0139】
H NMRスペクトルを、Bruker Avance AV500装置の500.13MHzまたはBruker Avance DPX250装置の250.13MHzで記録した。TMSは、内部標準として使用した。化学シフト値は、ppmで表される。以下の略号は、NMRシグナルの多重度について使用される:s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、qui=五重線、h=七重線、dd=ダブル二重線、dt=ダブル三重線、dq=ダブル四重線、tt=トリプル三重線、m=多重線、br s=幅の広い一重線およびbr=幅の広いシグナル。
【0140】
略号は、ACS Style Guideに従っている:「The ACS Styleguide − A manual for authors and editors」、Janet S. Dodd編、1997、ISBN: 0841234620。
【0141】
中間体の調製
【0142】
4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド
【化13】

【0143】
脱酸素化DMF(300mL)中における1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド(10g、90mmol)の溶液を、N−ブロモコハク酸イミド(17.8g、100mmol)で処理し、生じた溶液をRTで6日間撹拌した。水(750mL)を添加し、生じた混合物をEtOAc(4×200mL)で抽出し、合わせた抽出物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、揮発性物質を真空中で除去した。残渣をシリカゲル(n−ヘプタン/EtOAc=4/1)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、標題化合物(7.33g、40%)が白色の固体として生成された。LC−MS:m/z=191.2(MH)、t=0.48分、方法A。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6): δ 9.62 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 3.92 (s, 3H).
【0144】
4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド
【化14】

【0145】
ガラス製の小瓶に、4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド(567mg、3.0mmol)、フラン−3−ボロン酸(504mg、4.5mmol)、1,2−ジメトキシエタン(12mL)および1Mの炭酸ナトリウム溶液(4.5mL)を充填した。アルゴンを泡立て通すことによってスラリーを脱酸素化し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(78mg、0.0675mmol)を添加し、容器を密封し、120℃に温め、この温度で5時間、次いで110℃で12時間撹拌した。THF(45mL)、続いてブライン(15mL)を冷却混合物に添加した。有機層を分離し、水性物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた抽出物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、揮発性物質を真空中で除去した。残渣をシリカゲル(勾配:n−ヘプタン/EtOAc=3/1からn−ヘプタン/EtOAc=1/1)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、標題化合物(326mg、62%)が、黄色の固体として生成された。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 9.82 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.05 (s, 3H).
【0146】
以下の中間体を同様に調製した。
1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド
79%の収率、1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.73 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.78-7.77 (m, 1H), 7.63-7.59 (m, 1H), 7.50-7.47 (m, 1H), 3.98 (s, 3H).
【0147】
1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド
【化15】

【0148】
ガラス製の小瓶に、4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド(1420mg、7.5mmol)、トリブチル−(2−チエニル)−スタンナン(3.50g、9.38mmol)、DMF(15mL)を充填し、アルゴンを泡立て通すことによってスラリーを脱酸素化し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(216mg、0.1875mmol)を添加し、容器を密封し、マイクロ波反応器内にて160℃で30分間加熱した。揮発性物質を真空中で除去し、次いで、EtOAc(50mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム溶液(25mL)を添加した。有機層を分離し、水性物をEtOAc(50mL)で抽出した。合わせた抽出物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、揮発性物質を真空中で除去した。残渣をシリカゲル(勾配:n−ヘプタン/EtOAc=4/1からEtOAc100%)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、標題化合物(730mg、51%)が、黄色の固体として生成された。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 9.72 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.49-7.47 (m, 1H), 7.40-7.38 (m, 1H), 7.12-7.08 (m, 1H), 3.95 (s, 3H).
【0149】
以下の中間体を同様に調製した。
1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド
50%の収率、1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.75 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 3.98 (s, 3H).
1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド
38%の収率、1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.79 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.52-8.48 (m, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.18-8.15 (m, 1H), 7.47-7.42 (m, 1H), 3.99 (s, 3H).
【0150】
2−クロロメチル−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
【化16】

【0151】
1,2−ジメトキシエタン(20mL)中における2−アミノ−4,6−ジメチルピリミジン(2.46g、20.0mmol)および1,3−ジクロロ−2−プロパノン(2.67g、21.0mmol)の溶液を、45℃で終夜撹拌した。沈殿物を形成し、これを濾過によって回収し、次いでエタノール(15mL)で2時間還流した。室温に冷却した後、生成物が白色針状晶として析出し、これらを濾過によって回収し、真空乾燥させることで、その塩酸塩(883mg、19%)として純粋な標題化合物が生成された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 7.84 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 4.84 (s, 2H), 2.60 (s, 3H), 2.49 (s, 3H).
【0152】
以下の中間体を同様に、しかし第1ステップには90℃の反応温度で調製した。
2−クロロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン塩酸塩
62%の収率、LC−MS:m/z=168.2(MH)、t=0.13分、方法A。
【0153】
2−クロロメチル−5,7−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
【0154】
【化17】

CHClの400mL中の4,6−ジメチル−ピリミジン−2−イルアミン(25g、200mmol)の溶液へ、0℃で、CHClの300mL中のヒドロキシルアミン−2,4,6−トリメチル−ベンゼンスルホネート(105g、488mmol)の溶液を滴加し、混合物を、0℃で、1時間撹拌し、濾過した。捕集された固体を、CHCl(100mL)で洗浄して、1−アミノ−4,6−ジメチル−1H−ピリミジン−2−イリデン−アンモニウム2,4,6−トリメチル−ベンゼンスルホネート(40g、収率:62%)を得た。
【0155】
EtOHの500mL中に1−アミノ−4,6−ジメチル−1H−ピリミジン−2−イリデン−アンモニウム2,4,6−トリメチル−ベンゼンスルホネート(40g、0.1mol)とNaOH(10g、0.2mol)との混合物を、50〜60℃で、1時間撹拌した。クロロ酢酸メチルエステル(16.6g、0.15mol)を加えた後で、結果として生じた混合物を、還流で、4時間撹拌した。減圧下で濃縮した後で、残渣を、水(1000mL)によって希釈し、CHCl(300mL×3)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=2/1)によって精製して、2−クロロメチル−5,7−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの2gを、収率9%で得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ 8.55 (s, 1H), 6.25 (s, 2H), 4.05 (s, 3H), 3.95 (s, 3H); LC-MS (MH+): m/z = 196.9, tR (分, 方法A) =0.52
【0156】
以下の中間体を類似の方法で調製した:
Henzeら、J. Org. Chem 1952、17、1320〜1327ページによって記載されている通り調製された6−クロロ−2,5−ジメチル−ピリミジン−4−イルアミンからの7−クロロ−2−クロロメチル−5,8−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン。収率3.2%、LC−MS:m/z=231.5(MH)、t=1.13分、方法C
2−アミノ−3,6−ジメチルピラジンからの2−クロロメチル−5,8−ジメチル−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピラジン。収率60%、1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ7.91 (s,1H), 4.87 (s, 2H), 2.91 (s, 3H), 2.74 (s, 3H), LC-MS: m/z = 196.9 (MH+), tR = 0.64分、方法A
6−クロロ−5−エチル−2−メチル−ピリミジン−4−イルアミンからの2−クロロメチル−5,8−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン。収率21%、LC−MS:m/z=245.0(MH)、t=0.72分、方法A
3−メトキシ−6−メチル−ピリジン−2−イルアミンからの2−クロロメチル−8−メトキシ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン。64%、1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ7.11-7.08 (d, 1H), 7.01-6.98 (d, 1H), 4.93 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 2.61 (s, 3H)
【0157】
2−クロロメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン
【化18】

【0158】
VanelleらTetrahedron 1991、47、5173-5184の方法を使用した。1,2−ジメトキシエタン(5mL)中における1,3−ジクロロ−2−プロパノン(2.69g、21.2mmol)の溶液に、2−アミノピリジンを添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。この時間の間、濃厚な沈殿物を形成し、これを濾過によって回収した。沈殿物を無水エタノール中で2時間還流し、この後、揮発性物質を蒸発によって除去した。残渣を水(30mL)中に溶解し、固体のNaHCOを添加することで、混合物を中和した。白色の沈殿物を形成し、これを濾過によって回収し、水で洗浄し、真空乾燥させることで、クリーム白色の固体(1.43g、42%)として純粋な標題化合物が生成された。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ8.08 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.58 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.17-7.22 (m, 1H), 6.80 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.78 (s, 2H).
【0159】
以下の中間体を同様に調製した。
2−クロロメチル−8−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン
53%の収率、1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ7.95 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 6.97 (dt, J = 7.0 Hz, 1.1 Hz, 1H), 6.70 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 2.60 (s, 3H).
【0160】
2−クロロメチル−5,7−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
【化19】

【0161】
エタノール(20mL)中における水酸化ナトリウム0.79gの溶液に、2−イミノ−4,6−ジメチル−2H−ピリジン−1−イルアミン(1.7g、0.012mol、中間体10のHPLC精製によって得られた)を添加した。50〜60℃で1時間撹拌された後、グリコール酸メチル(1.4g、0.016mol)を添加し、生じた混合物を還流で6時間撹拌した。減圧下での溶媒の除去後、残渣をシリカゲル(酢酸エチル)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、(5,7−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−メタノール(0.2g、10%)が得られた。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ7.39 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.38 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.64 (s, 3H), 2.38 (s, 3H). 乾燥CHCl(10mL)中におけるこの化合物(31mg、0.175mmol)とSOCl(10mL)との混合物を、室温で2時間撹拌した。溶媒および過剰のSOClを真空下で蒸発させることで、標題化合物が粗生成物として生成され、これを、精製または特性決定することなく最終化合物の調製のために使用した。
【0162】
以下の化合物は、当技術分野において知られている。
2−クロロメチル−1−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール. (JP59176277)。
1−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−チオン(WildeらBioorg. Med. Chem. Lett. 1995、5、167〜172)。
1−フェニル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−チオン(KidwaiらJ. Korean Chem. Soc. 2005、49、288〜291)。
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−チオン(BrownらAust. J. Chem. 1978、31、397〜404)。
1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−チオン(Yutilov らKhim. Geter. Soedin. 1988、799〜804)。
ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル−メタノール(Tsuchiya、T.;Sashida、H. J. Chem. Soc.、Chem. Commun. 1980、1109〜1110; Tsuchiya、T.;Sashida、H; Konoshita、A. Chem. Pharm. Bull. 1983、31、4568〜4572)。
【0163】
本発明の化合物の調製
【実施例1】
【0164】
トランス−5,8−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ブロモ−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン
【化20】

【0165】
アセトニトリル150mL中における2−クロロメチル−5,8−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(1.351g、6.87mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.80g、6.87mmol)の溶液を、還流で12時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣をエーテル中でスラリーにし、濾過し、乾燥させることで、(5,8−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルメチル)−トリフェニル−ホスホニウム;塩化物が、オフホワイトの固体(2.412g、74.9%)として生成された。LC−MS:m/z=423.2([M−Cl])、t=0.86分、方法A。
【0166】
乾燥THF中における4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒド(930mg、4.92mmol)の溶液を、(5,8−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イルメチル)−トリフェニル−ホスホニウム;塩化物(2.26g、4.92mmol)にアルゴン下で添加し、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(736μL、4.92mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。水(50mL)、続いてEtOAc(50mL)を添加した。沈殿した固体を濾過し、少しのEtOAcで洗浄し、40℃で12時間乾燥させることで、標題化合物(1.36g、83%)がオフホワイトの固体として生成された。LC−MS:m/z=333.1(MH)、t=1.18分、方法C。
【0167】
以下の化合物を同様に調製した。
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イルメチル)−トリフェニル−塩化ホスホニウムおよび1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒドから。38%収率, LC-MS (MH+): m/z = 336.5, tR (分, 方法A) =0.49
2−{2−[4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イルメチル)−トリフェニル−塩化ホスホニウムおよび4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒドから。78%収率, LCMS (MH+): m/z = 450.0, tR (分, 方法A) =0.66
5−メチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチル)−トリフェニル−塩化ホスホニウムおよび1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒドから。62%収率, LCMS (MH+): m/z = 322.1, tR (分, 方法A) =0.66
8−メチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:(8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチル)−トリフェニル−塩化ホスホニウムおよび1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒドから。62%収率, LCMS (MH+): m/z = 322.1, tR (分, 方法A) =0.65
2−[(E)−2−(1−エチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:(8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチル)−トリフェニル−塩化ホスホニウムおよび1−エチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒドから。61%収率, LCMS (MH+): m/z = 331.4, tR (分, 方法A) =0.59
8−メチル−2−[(E)−2−(1−プロピル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:(8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルメチル)−トリフェニル−塩化ホスホニウムおよび1−プロピル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−カルバルデヒドから。57%収率, LCMS (MH+): m/z = 345.4, tR (分, 方法A) =0.67
【実施例2】
【0168】
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
【化21】

【0169】
ガラス製の小瓶に、2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(150mg、0.45mmol)、トリブチル−(2−チエニル)−スタンナン(226μL、0.67mmol)、DMF(4mL)を充填し、アルゴンを泡立て通すことによってスラリーを脱酸素化し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(26mg、0.05mmol)を添加し、容器を密封し、マイクロ波反応器内にて160℃で30分間加熱した。THF(15mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム溶液(25mL)を添加した。有機層を分離し、水性物をTHF(15mL)で抽出した。合わせた抽出物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、揮発性物質を真空中で除去した。残渣をシリカゲル(EtOAc:EtN、95:5)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、標題化合物(60mg、40%)が薄茶色の固体として、生成された。1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 8.10 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.49-7.41 (m, 1H), 7.39-7.31 (m, 2H), 7.29-7.25 (m, 1H), 7.18-7.12 (m, 1H), 6.83 (s, 1H), 3.79 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 2.49 (s, 3H). LCMS (MH+): m/z = 336.4, tR (分, 方法A) =0.51
【0170】
以下の中間体を同様に調製した。
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピラジン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンおよび2−(トリブチルスタンニル)ピラジンから。8.4%収率, LCMS (MH+): m/z = 332.0, tR(分, 方法B) =0.30
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンおよびトリブチル−(3−ピリジニル)−スタンナンから。8.4%収率, LCMS (MH+): m/z = 331.2, tR (分, 方法B) =0.26
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピリジン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンおよび2−トリブチルスタンニルピリジンから。8.4%収率, LCMS (MH+): m/z = 331.2, tR(分, 方法B) =0.28
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピリジン−4−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンおよび4−トリブチルスタンニルピリジンから。8.4%収率, LCMS (MH+): m/z = 331.2, tR(分, 方法B) =0.28
2−[(E)−2−(4−フラン−2−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンおよび2−トリブチルスタンニルフランから。8.7%収率, LCMS (MH+): m/z = 320.2, tR (分, 方法B) =0.33
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンおよび5−トリブチルスタンニルチアゾールから。21%収率, LCMS (MH+): m/z = 337.0, tR(分, 方法B) =0.31
2−{(E)−2−[4−フラン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−{(E)−2−[4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび2−トリブチルスタンニルフランから。29%収率, LCMS (MH+): m/z = 422.1, tR (分, 方法B) =0.75
2−{(E)−2−[4−チアゾール−5−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−{(E)−2−[4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび5−トリブチルスタンニルチアゾールから。35%収率, LCMS (MH+): m/z = 453.1, tR(分, 方法B) =0.64
8−メトキシ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび5−トリブチルスタンニルチアゾールから。41%収率, LCMS (MH+): m/z = 339.0, tR (分, 方法B) =0.37
8−フルオロ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび5−トリブチルスタンニルチアゾールから。40%収率, LCMS (MH+): m/z = 327.2, tR (分, 方法B) =0.56
8−メトキシ−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび5−メチル−2−トリブチルスタンニルフランから。47%収率, LCMS (MH+): m/z = 336.4, tR(分, 方法B) =0.47
8−メトキシ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよびトリブチル−(2−チエニル)スタンナンから。50%収率, LCMS (MH+): m/z = 338.1 tR(分, 方法B) =0.46
8−メトキシ−5−メチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよびトリブチル−(2−チエニル)スタンナンから。58%収率, LCMS (MH+): m/z = 352.5 tR (分, 方法B) =0.74
5,7−ジメチル−2−{(E)−2−[4−チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−{(E)−2−[4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよびトリブチル−(2−チエニル)スタンナンから。61%収率, LCMS (MH+): m/z = 452.1, tR (分, 方法B) =0.68
8−フルオロ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよびトリブチル−(2−チエニル)スタンナンから。78%収率, LCMS (MH+): m/z = 326.4, tR(分, 方法B) =0.64
8−フルオロ−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび5−メチル−(2−トリブチルスタンニル)フランから。93%収率, LCMS (MH+): m/z = 324.3, tR(分, 方法B) =0.68
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンおよび4−トリブチルスタンニルチアゾールから。8%収率, LCMS (MH+): m/z = 337.0, tR(分, 方法B) =0.30
5−メチル−2−{(E)−2−[4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−{(E)−2−[4−ブロモ−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび5−メチル−(2−トリブチルスタンニル)フランから。5%収率, LCMS (MH+): m/z = 436.2, tR(分, 方法B) =0.77
【実施例3】
【0171】
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
【化22】

【0172】
ガラス製の小瓶に、2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(67mg、0.20mmol)、4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェン(67mg、0.30mmol)、1,2−ジメトキシエタン(0.8mL)、水(0.3mL)中における炭酸ナトリウムの1M溶液を充填し、アルゴンを泡立て通すことによってスラリーを脱酸素化し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.2mg、0.0045mmol)を添加し、容器を密封し、マイクロ波反応器内にて110℃で12時間加熱した。EtOAc(3mL)、続いてブライン溶液(2mL)を添加した。有機層を分離し、揮発性物質を真空中で除去した。残渣を分取LC−MSによって精製することで、標題化合物(7mg、10%)が生成された。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.51-8.49 (m, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 7.68-7.62 (m, 1H), 7.58-7.52 (m, 1H), 7.49-7.45 (m, 1H), 7.23-7.20 (m, 1H), 7.11-7.08 (m, 2H), 4.01 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 2.49 (s, 3H). LCMS (MH+): m/z = 352.1, tR (分, 方法B) =0.46
【0173】
以下の中間体を同様に調製した。
2−[(E)−2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、フラン−3−ボロン酸および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタンとの錯体から。6.3%収率, LCMS (MH+): m/z = 319.9, tR (分, 方法B) =0.32
5,7−ジメチル−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、1−メチル−1h−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステルおよび[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ−パラジウム(II)、ジクロロメタンとの錯体から。12%収率, LCMS (MH+): m/z = 334.1, tR(分, 方法B) =0.30
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピリミジン−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、ピリミジン−5−ボロン酸および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタンとの錯体から。14%収率, LCMS (MH+): m/z = 331.9, tR (分, 方法B) =0.29
5,7−ジメチル−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1h−ピラゾールおよび[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタンとの錯体から。18%収率, LCMS (MH+): m/z = 334.0, tR (分, 方法B) =0.29
2−[(E)−2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよびフラン−3−ボロン酸から。29%収率, LCMS (MH+): m/z = 322.4, tR (分, 方法B) =0.31
5−メチル−2−{(E)−2−[4−チオフェン−3−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[(E)−2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび3−チエニルボロン酸から。69%収率, LCMS (MH+): m/z = 338.1, tR (分, 方法B) =0.43
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、3−チエニルボロン酸および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタンとの錯体から。10%収率, LCMS (MH+): m/z = 336.1, tR (分, 方法B) =0.35
【実施例4】
【0174】
2−[2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−8−メトキシ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
【化23】

【0175】
ガラス製の小瓶に、2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−8−メトキシ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(70mg、0.20mmol)、フラン−3−ボロン酸(33.6mg、0.30mmol)、1,2−ジメトキシエタン(0.8mL)、水(0.3mL)中における炭酸ナトリウムの1M溶液を充填し、アルゴンを泡立て通すことによってスラリーを脱酸素化し、次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.2mg、0.0045mmol)を添加し、容器を密封し、110℃で12時間加熱した。EtOAc(3mL)、続いてブライン溶液(2mL)を添加した。有機層を分離し、揮発性物質を真空中で除去した。残渣をシリカゲル(勾配、100%EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、標題化合物(10mg、10%)が生成された。LCMS(MH):m/z=338.1、t(分、方法B)=0.41
【0176】
以下の化合物を同様に調製した。
8−メトキシ−5−メチル−2−{2−[1−メチル−4−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:2−[2−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−8−メトキシ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンおよび4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チオフェンから。70%収率, LCMS (MH+): m/z = 368.3, tR(分, 方法B) =0.80
【実施例5】
【0177】
5−メチル−2−{2−[4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
【化24】

【0178】
メタノール(20mL)中における5−メチル−2−{(E)−2−[4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(20mg、0.07mmol)の溶液に、10%炭素担持パラジウム(20mg)を添加した。反応物を3バールの水素雰囲気下で終夜振盪した。揮発性物質の濾過および蒸発で、標題化合物(6mg、30%)が得られた。LC−MS:m/z=308.3(MH)、t=0.41分、方法A。
【0179】
以下の化合物を同様に調製した。
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン、分取LC-MSによって精製することで。32%収率, LCMS (MH+): m/z = 338.7, tR (分, 方法A) =0.35
5−メチル−2−[2−(4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。6%収率, LCMS (MH+): m/z = 310.2, tR(分, 方法B) =0.39
8−メトキシ−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。26%収率, LCMS (MH+): m/z = 339.9, tR (分, 方法B) =0.40
8−メトキシ−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。8.5%収率, LCMS (MH+): m/z = 339.9, tR (分, 方法B) =0.41
8−メトキシ−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。36%収率, LCMS (MH+): m/z = 340.9, tR (分, 方法B) =0.31
8−メトキシ−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。40%収率, LCMS (MH+): m/z = 338.1, tR (分, 方法B) =0.42
8−メトキシ−2−{2−[1−メチル−4−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。8.5%収率, LCMS (MH+): m/z = 354.2, tR (分, 方法B) =0.45
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。29%収率, LCMS (MH+): m/z = 340.3, tR (分, 方法C) =0.77
8−メチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH:EtN,90:5:5)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。58%収率, LCMS (MH+): m/z = 310.5, tR (分, 方法A) =0.57
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、分取LC-MSによって精製することで。18%収率, LCMS (MH+): m/z = 354.5, tR(分, 方法A) =0.66
8−フルオロ−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、分取LC-MSによって精製することで。3.1%収率, LCMS (MH+): m/z = 328.4, tR (分, 方法A) =0.54
8−フルオロ−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、分取LC-MSによって精製することで。4.9%収率, LCMS (MH+): m/z = 326.3, tR(分, 方法A) =0.60
8−メチル−2−[2−(4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。38%収率, LCMS (MH+): m/z = 305.3, tR (分, 方法A) =0.32
5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(100% EtOAc)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。46%収率, LCMS (MH+): m/z = 324.4, tR (分, 方法A) =0.57
8−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(100% EtOAc)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。38%収率, LCMS (MH+): m/z = 324.3, tR (分, 方法A) =0.57
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−4−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジンLC-MS: m/z = 340,1 (MH+), tR = 1,29分(方法C)
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−4−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジンLC-MS: m/z = 339,1 (MH+), tR = ,40分(方法C).
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリミジン−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジンLC-MS: m/z = 335,1 (MH+), tR = 0,44分(方法C).
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピラジン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジンLC-MS: m/z = 335,2 (MH+), tR = 0,52分(方法C).
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−4−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジンLC-MS: m/z = 334,2s (MH+), tR = 0,55分(方法C).
【実施例6】
【0180】
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
【化25】

【0181】
メタノール(2mL)中における5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(40mg、0.083mmol)の溶液を、H−Cube(登録商標)連続流水素化反応器(ThalesNano)の中に、1mL/minの流速で、10%Pd/C(THS01111)の小さいカートリッジを介し、40℃の内部温度および30バールの水素圧力にて通過させた。揮発性物質の蒸発で、標題化合物(11.6mg、41%)が得られた。LC−MS:m/z=338.6(MH)、t=0.69分、方法A。
【0182】
以下の化合物を同様に調製した。
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、25℃、1バールの水素圧力にて)。1.3%収率, LCMS (MH+): m/z = 338.7, tR (分, 方法A) =0.33
5,7−ジメチル−2−{2−[4−チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、40℃、30バールの水素圧力にて)。56%収率, LCMS (MH+): m/z = 452.2, tR (分, 方法B) =0.67
5−メチル−2−[2−(1−プロピル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)。85%収率, LCMS (MH+): m/z = 347.1, tR (分, 方法A) =0.51
5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)シリカゲル(100% EtOAc)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で。44%収率, LCMS (MH+): m/z = 318.9, tR (分, 方法B) =0.29
8−メチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)シリカゲル(100% EtOAc)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で。48%収率, LCMS (MH+): m/z = 319.2, tR (分, 方法A) =0.35
8−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件: 1 mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH:EtN, 90:5:5)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で。51%収率, LCMS (MH+): m/z = 325.5, tR (分, 方法A) =0.41
5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH:EtN,90:5:5)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で。59%収率, LCMS (MH+): m/z = 325.1, tR (分, 方法A) =0.40
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)。21%収率, LCMS (MH+): m/z = 355.4, tR (分, 方法C) =0.53
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH:EtN,90:5:5)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で。32%収率, LCMS (MH+): m/z = 349.1, tR (分, 方法C) =0.48
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)シリカゲル(勾配、100% EtOAcからEtOAc:MeOH:EtN,90:5:5)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で。14%収率, LCMS (MH+): m/z = 354.5, tR (分, 方法C) =0.75
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、25℃、1バールの水素圧力にて)。35%収率, LCMS (MH+): m/z = 339.5, tR(分, 方法C) =0.55
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)。55%収率, LCMS (MH+): m/z = 334.4, tR (分, 方法B) =0.38
5,8−ジメチル−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(H−Cube(登録商標)条件:2mL/分、25℃、1バールの水素圧力にて)。12%収率, LCMS (MH+): m/z = 337.6, tR (分, 方法C) =0.67
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン:7−クロロ−5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、25℃、1バールの水素圧力にて)からおよび分取LC−MSによって精製することで。2.6%収率, LCMS (MH+): m/z = 340.4, tR (分, 方法C) =0.55
5,8−ジメチル−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:2mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)シリカゲル(勾配、EtOAc:ヘプタン,1:1からEtOAc 100%)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。11.2%収率, LCMS (MH+): m/z = 336.5, tR (分, 方法C) =0.82
5,7−ジメチル−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(H−Cube(登録商標)条件:2mL/分、25℃、1バールの水素圧力にて)および、分取LC-MSによって精製することで。55%収率, LCMS (MH+): m/z = 337.6, tR(分, 方法C) =0.61
8−メトキシ−5−メチル−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1.5mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)シリカゲル(勾配、EtOAc 100%からEtOAc:MeOH 95:5)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。7%収率, LCMS (MH+): m/z = 352.6, tR (分, 方法C) =0.79
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)シリカゲル(勾配、EtOAc 100%からEtOAc:MeOH 95:5)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。30%収率, LCMS (MH+): m/z = 338.7, tR (分, 方法C) =0.79
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(H−Cube(登録商標)条件:1.5mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)。31%収率, LCMS (MH+): m/z = 338.9, tR(分, 方法B) =0.39
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)。54%収率, LCMS (MH+): m/z = 339.6, tR(分, 方法C) =0.70
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)。35%収率, LCMS (MH+): m/z = 340.3, tR(分, 方法C) =0.55
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)。40%収率, LCMS (MH+): m/z = 333.2, tR(分, 方法C) =0.52
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)。50%収率, LCMS (MH+): m/z = 334.5, tR(分, 方法C) =0.35
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、20℃、1バールの水素圧力にて)。65%収率, LCMS (MH+): m/z = 340.3, tR(分, 方法C) =0.39
【実施例7】
【0183】
2−[2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−5,8−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン
【化26】

【0184】
DMF(13mL)中における2−[(E)−2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,8−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン(170mg、0.53mmol)の溶液に、p−トルエンスルホニルヒドラジド(300mg、1.6mmol)を添加した。反応物を8時間120℃で撹拌した。揮発性物質を真空中で除去し、残渣をEtOAc(50mL)中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブライン溶液で洗浄し、乾燥(MgSO)させた。揮発性物質の濾過、蒸発、およびシリカゲル(EtOAc100%)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で、標題化合物(126mg、74%)が得られた。LC−MS:m/z=323.3(MH)、t=0.48分、方法C。
【実施例8】
【0185】
5−メチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン
【化27】

【0186】
1,2−ジクロロエタン(2mL)中における5−メチル−2−{(E)−2−[4−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(130mg、0.29mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を添加した。反応物をアルゴンの雰囲気下で96時間振盪した。揮発性物質を真空中で除去し、残渣をメタノール(15mL)中に溶解し、続いて10%炭素担持パラジウム(60mg)を添加した。反応物を3バールの水素雰囲気下で終夜振盪した。揮発性物質の濾過、蒸発、およびシリカゲル(勾配、100%EtOAcからEtOAc:MeOH、7:3)上のカラムクロマトグラフィーによる精製で、標題化合物(27mg、29%)が得られた。LC−MS:m/z=324.1(MH)、t=0.44分、方法B。
【0187】
以下の化合物を同様に調製した。
5−メチル−2−[2−(4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン。40%収率, LCMS (MH+): m/z = 305.2, tR(分, 方法B) =0.26
5−メチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、実施例5のような中間体アルケンの還元。(H−Cube(登録商標)条件:1mL/分、30℃、30バールの水素圧力にて)。65%収率, LCMS (MH+): m/z = 310.3, tR(分, 方法B) =0.44
2−[2−(8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール、シリカゲル(勾配 EtOAc 100%からEtOAc:MeOH 7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。15%収率, LCMS (MH+): m/z = 326.3, tR (分, 方法B) =0.39
8−メトキシ−2−{2−[4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配 EtOAc 100%からEtOAc:MeOH 7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。18%収率, LCMS (MH+): m/z = 324.1, tR (分, 方法B) =0.41
2−[2−(8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール、シリカゲル(勾配 EtOAc 100%からEtOAc:MeOH 7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。52%収率, LCMS (MH+): m/z = 327.3, tR (分, 方法B) =0.30
8−メトキシ−2−[2−(4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン、シリカゲル(勾配 EtOAc 100%からEtOAc:MeOH 7:3)上のカラムクロマトグラフィーによって精製することで。22%収率, LCMS (MH+): m/z = 321.3, tR (分, 方法B) =0.27
【実施例9】
【0188】
5,7−ジメチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンTFA塩
【化28】

【0189】
DCM(4.5mL)中における5,7−ジメチル−2−{2−[4−チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(360mg、0.79mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(4.5mL)を添加した。反応物をアルゴンの雰囲気下で16時間振盪した。揮発性物質を真空中で除去することで、標題化合物が該TFA塩として生成された。LC−MS:m/z=324.5(MH)、t=0.33分、方法A。
【0190】
【実施例10】
【0191】
2−{2−[1−(2−フルオロ−エチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン
【化29】

【0192】
DMF(6mL)中における5,7−ジメチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジンTFA塩(10.9mg、0.025mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、7.0mg、0.175mmol)を添加し、反応槽に蓋をし、RTで5分間撹拌した。1−ブロモ−2−フルオロエタン(4.76mg、0.0375mmol)を添加し、反応物をアルゴンの雰囲気下にて30分間RTで、次いで30分間70℃で振盪した。冷却した反応物に、メタノール(100μL)を添加し、溶液を分取LC−MS精製にかけることで、標題化合物が生成された。39%の収率、LC−MS:m/z=370.2(MH)、t=0.43分、方法A。
【0193】
以下の化合物を同様に調製した。
5,7−ジメチル−2−{2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン。26%収率, LCMS (MH+): m/z = 437.5, tR (分, 方法A) =0.36
(S)−2−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−1−オール。10.5%収率, LCMS (MH+): m/z = 382.0, tR (分, 方法A) =0.29
1−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−3−メトキシ−プロパン−2−オール。27%収率, LCMS (MH+): m/z = 412.1, tR (分, 方法B) =0.32
5,7−ジメチル−2−[2−(1−プロピル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン。16%収率, LCMS (MH+): m/z = 365.6, tR (分, 方法B) =0.36
2−[2−(1−イソプロピル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン。19%収率, LCMS (MH+): m/z = 365.7, tR (分, 方法B) =0.36
2−[2−(1−シクロペンチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン。24%収率, LCMS (MH+): m/z = 392.0, tR (分, 方法B) =0.45
5,7−ジメチル−2−{2−[1−(3−メチル−ブチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン。24%収率, LCMS (MH+): m/z = 393.8, tR (分, 方法B) =0.49
2−[2−(1−イソブチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン。29%収率, LCMS (MH+): m/z = 379.9, tR (分, 方法B) =0.41
2−{2−[1−(2−メトキシ−エチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン。11%収率, LCMS (MH+): m/z = 382.0, tR (分, 方法B) =0.32
1−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−3−フルオロ−プロパン−2−オール(170℃30分間加熱後、190℃30分間)。10%収率, LCMS (MH+): m/z = 399.8, tR (分, 方法B) =0.31
2−{2−[1−(2−メトキシ−エチル)−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(190℃30分間加熱)。37%収率, LCMS (MH+): m/z = 383.0, tR (分, 方法B) =0.31
1−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チアゾール−5−イル−イミダゾール−1−イル}−3−メトキシ−プロパン−2−オール(130℃30分間加熱)。19%収率, LCMS (MH+): m/z = 413.3, tR (分, 方法B) =0.29
1−(4−クロロ−フェニル)−2−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チアゾール−5−イル−イミダゾール−1−イル}−エタノール(190℃30分間加熱)。23%収率, LCMS (MH+): m/z = 479.0, tR (分, 方法B) =0.43
(R)−2−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−1−オール(190℃30分間加熱)。14%収率, LCMS (MH+): m/z = 367.9, tR(分, 方法B) =0.41
(S)−2−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−1−オール(190℃30分間加熱)。11%収率, LCMS (MH+): m/z = 367.8, tR (分, 方法B) =0.41
1−メトキシ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール(190℃30分間加熱)。5%収率, LCMS (MH+): m/z = 397.8, tR(分, 方法B) =0.47
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−プロピル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:塩基として炭酸カリウムおよび溶媒としてDMSOを使用(65℃30分間加熱)。20%収率, LCMS (MH+): m/z = 382.3, tR (分, 方法B) =0.54
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−プロパ−2−イニル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:塩基として炭酸カリウムおよび溶媒としてDMSOを使用(RTで2時間撹拌)。15%収率, LCMS (MH+): m/z = 378.6, tR (分, 方法B) =0.50
4−{2−[2−(8−メトキシ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−ブチロニトリル:塩基として炭酸カリウムおよび溶媒としてDMSOを使用(85℃45分間加熱)。10%収率, LCMS (MH+): m/z = 407.2, tR (分, 方法B) =0.48
8−メトキシ−5−メチル−2−{2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン:塩基として炭酸カリウムおよび溶媒としてDMSOを使用(130℃30分間加熱)。5%収率, LCMS (MH+): m/z = 453.1, tR (分, 方法B) =0.39
1−メトキシ−3−{2−[2−(8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a ]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール(200℃15分間加熱)。36%収率, LCMS (MH+): m/z = 310.5, tR (分, 方法A) =0.63
【実施例11】
【0194】
(R)−1−クロロ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール
【化30】

【0195】
1,2−ジクロロエタン(1.5mL)中における5−メチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(48mg、0.16mmol)の溶液に、(R)−(−)−エピクロロヒドリン(80μL、1.00mmol)を添加し、反応槽に蓋をし、100℃で16時間撹拌した。揮発性物質を真空中で除去し、残渣を分取LC−MSによって精製することで、標題化合物が生成された。6%の収率、LC−MS:m/z=402.1(MH)、t=0.49分、方法B。
【実施例12】
【0196】
(S)−1−ジメチルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール
【化31】

【0197】
DMSO(0.5mL)中における(R)−1−クロロ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール(2mg、0.005mmol)の溶液に、メタノール(100μL、0.2mmol)中におけるジメチルアミンの2M溶液を添加し、反応槽に蓋をし、100℃で30分間撹拌した。揮発性物質を真空中で除去し、残渣を分取LC−MSによって精製することで、標題化合物が生成された。100%の収率、LC−MS:m/z=411.4(MH)、t=0.33分、方法B。
【0198】
以下の化合物を同様に調製した。
(S)−1−メチルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール。30%収率, LCMS (MH+): m/z = 397.4, tR (分, 方法B) =0.33
(S)−1−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−3−ピロリジン−1−イル−プロパン−2−オール。90%収率, LCMS (MH+): m/z = 437.6, tR (分, 方法B) =0.35
(S)−1−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール。40%収率, LCMS (MH+): m/z = 441.7, tR (分, 方法B) =0.33
(S)−1−イソプロピルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール。70%収率, LCMS (MH+): m/z = 425.1, tR (分, 方法B) =0.36
(S)−1−ジエチルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール。30%収率, LCMS (MH+): m/z = 439.5, tR (分, 方法B) =0.35
(S)−1−エチルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール。50%収率, LCMS (MH+): m/z = 411.5, tR (分, 方法B) =0.34
(S)−1−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール。80%収率, LCMS (MH+): m/z = 427.3, tR (分, 方法B) =0.33
3−[((S)−2−ヒドロキシ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロピル)−メチル−アミノ]−プロピオニトリル。10%収率, LCMS (MH+): m/z = 450.1, tR (分, 方法B) =0.34
(S)−1−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−3−モルホリン−4−イル−プロパン−2−オール。20%収率, LCMS (MH+): m/z = 453.2, tR (分, 方法B) =0.35
[((S)−2−ヒドロキシ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロピル)−メチル−アミノ]−アセトニトリル。30%収率, LCMS (MH+): m/z = 435.2, tR (分, 方法B) =0.36
(S)−1−(イソプロピル−メチル−アミノ)−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール。20%収率, LCMS (MH+): m/z = 439.5, tR (分, 方法B) =0.36
【0199】
薬理試験
酵素PDE10A
活性がある酵素PDE10Aを、PDEアッセイにおける使用のためのいくつかの方法(Loughney, K.ら、Gene 1999、234、109〜117ページ、Fujishige, K.ら、Eur J Biochem.、1999、266、1118〜1127ページおよびSoderling, S.ら、Proc. Natl. Acad. Sci.、1999、96、7071〜7076ページ)で調製する。PDE10Aは、それらが触媒ドメインを発現する限り、完全長タンパク質または切断型タンパク質として、発現することができる。PDE10Aは、様々な細胞型、例えば昆虫細胞または大腸菌(E.coli)で調製することができる。触媒として活性があるPDE10Aを得る方法の例は、以下の通りである:ヒトPDE10Aの触媒ドメイン(アクセッション番号NP006652の配列に由来するアミノ酸440〜779)を、標準的なRT−PCR法によってヒトの脳全体の全RNAから増幅し、pET28aベクター(Novagen)のBamH1およびXho1サイト中にクローン化する。大腸菌(coli)における発現は、標準的なプロトコルに従って実施される。簡潔には、発現プラスミドを、BL21(DE3)大腸菌(E.coli)株に形質転換し、細胞を播種された培養物50mLを、OD600が0.4〜0.6になるまで成長させた後、タンパク質発現を、0.5mMのIPTGで誘導する。誘導に続いて、細胞を、一晩、室温においてインキュベートし、その後、細胞を遠心分離によって捕集する。PDE10Aを発現する細胞を、12mL(50mM TRIS−HCl、pH8.0、1mM MgClおよびプロテーゼ阻害剤)中に再懸濁する。細胞を、超音波処理によって溶解し、全ての細胞を溶解した後、TritonX100を、Novagenのプロトコルに従って加える。PDE10Aを、Q sepharoseで部分的に精製し、最も活性がある画分を貯えた。
【0200】
PDE10A阻害アッセイ
PDE10Aアッセイは、例えば、以下の通り実施されてもよい:関連するPDE酵素の(環状ヌクレオチド基質の20〜25%を変換するのに十分な)固定量、バッファー(50mM HEPES7.6、10mM MgCl、0.02%Tween20)、0.1mg/ml BSA、H標識環状ヌクレオチド基質225pCi、最終濃度5nMまでのトリチウム標識cAMPおよび多様な量の阻害剤を含む試料60μL中で、アッセイを実施する。反応を、環状ヌクレオチド基質を加えることによって開始し、反応を、室温において、1h進行させた後、8mg/mLケイ酸イットリウムSPAビーズ(Amersham)15μLと混合することによって停止させる。ビーズを、暗所に1h放置した後、プレートを、Wallac1450Microbetaカウンターで数える。測定されたシグナルは、無阻害の対照物(100%)に対する活性に変換することができ、IC50値は、EXCELの拡張機能であるXlfitを使用して計算することができる。
【0201】
実験の結果は、本発明の化合物の大多数が<1500nMのIC50値を有し、多くの化合物が<100nM、一部の化合物が<50nM、一部がIC50値<10nMを有していることを示した。
【0202】
フェンシクリジン(PCP)誘発性の多動
体重20〜25gのオスのマウス(NMRI、Charles River)を使用する。試験化合物のビヒクルに加えてPCPを、またはビヒクル注射のみを受ける並行対照群を含む、試験化合物(5mg/kg)に加えてPCP(2.3mg/kg)を受ける群のそれぞれにおいて、8匹のマウスを使用する。注入量は、10ml/kgである。実験は、通常の光条件において、静かな部屋で行われる。皮下投与されるPCPの注射の60min前に、試験物質を、経口投与で注入する。
【0203】
PCP注射の直後に、マウスを、特別に設計された試験ケージ(20cm×32cm)中に、個別に入れる。活性を、4cm間隔で置かれた5×8の赤外線光源および光電セルによって測定する。光線は、ケージの底から1.8cm上のところでケージを横切る。運動性のカウントの記録は、近接する光線の遮断を必要とし、したがって、マウスの静かな動きによって誘導されるカウントを、防止する。
【0204】
運動性を、5min間隔で、1時間にわたって記録する。薬物の効果を、以下の方法で、1時間の行動試験期間の間のカウントの合計に基づいて計算する:
PCPの非存在下でビヒクル治療によって誘導された平均の運動性を、ベースラインとして使用する。したがって、PCPの100パーセントの効果を、運動性のカウントの合計からベースラインを差し引いて計算する。このようにして、試験化合物を受ける群の応答は、運動性のカウントの合計からベースラインを差し引くことによって決定され、並行PCP対照群において記録された同様の結果についてのパーセントで表される。パーセント応答を、パーセント阻害に変換する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造I
【化32】

を有する化合物
[式中、HET1は、2〜4個の窒素原子を含む式II
【化33】

のヘテロ芳香族基であり、
式中、Yは、NまたはCHであることができ、Zは、NまたはCであることができ、式中、HET1は、水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、シアノ、ハロ(C〜C)アルキル、アリール、アルコキシおよびC〜Cヒドロキシアルキルから個別に選択される3個までの置換基R2〜R4で場合によって置換されていてよく、式中、は結合点を表し、
HET2は、式IIIまたはIV
【化34】

のヘテロ芳香族基であり、
式中、Yは、N、S、OまたはCHであることができ、Xは、NまたはCHであることができ、式中、HET2は、水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、シアノ、ハロ(C〜C)アルキル、アリール、アルコキシおよびC〜Cヒドロキシアルキルから個別に選択される3個までの置換基R5、R6およびR7で場合によって置換されていてよく、式中、は結合点を表し、
−L−は、−S−CH−、−CH−S−、−CH−CH−、−CH=CH−、および−C≡C−から選択されるリンカーであり、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル(C〜C)シクロアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、CHCN、CHC(O)NH、C〜CアリールアルキルおよびC〜Cアルキル−ヘテロシクロアルキルから選択される]、
ならびにその互変異性体および薬学的に許容される酸付加塩、ならびにその多形体[ただし、化合物が、2−(5−フェニル−1H−イミダゾール−2−イルメチルスルファニル)−1H−ベンゾイミダゾールでも2−(5−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル−スルファニル−メチル)−1H−ベンゾイミダゾールでもないことを条件とする]。
【請求項2】
HET1が、イミダゾ[1,2−a]ピリミジン部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
HET1が、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
HET1が、イミダゾ[1,2−a]ピリジン部分またはピラゾロ[1,5−a]ピリジン部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
HET1が、イミダゾ[4,5−b]ピリミジンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
HET1が、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
HET1が、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン部分または[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
HET2が、チオフェン、フラン、チアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリミジンおよびピラジンからなる群から選択される、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
−L−が、−S−CH−である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
−L−が、−CH−S−である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
−L−が、−CH−CH−である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
−L−が、−CH=CH−である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
−L−が、−C≡C−である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
R1が、水素である、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
R1が、水素ではない、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
、R、R、RおよびRが、全て水素である、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
、R、R、RおよびRの少なくとも1つが、メトキシなどのC〜Cアルコキシである、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
、R、R、RおよびRの少なくとも1つが、塩素またはフッ素などのハロゲンである、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
R2、R3およびR4が、全て水素である、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
R2、R3およびR4の少なくとも1つが、メチルなどのC〜Cアルキルである、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
R2、R3およびR4の少なくとも1つが、塩素または臭素などのハロゲンである、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
化合物が、
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
2−[(E)−2−(4−フラン−2−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チアゾール−4−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
2−[(E)−2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−{(E)−2−[4−チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−{2−[4−チオフェン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
2−{2−[1−(2−フルオロ−エチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−{2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
(S)−2−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−1−オール;
1−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−3−メトキシ−プロパン−2−オール;
5,7−ジメチル−2−[2−(1−プロピル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
2−[2−(1−イソプロピル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
2−[2−(1−シクロペンチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−{2−[1−(3−メチル−ブチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
2−[2−(1−イソブチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
2−{2−[1−(2−メトキシ−エチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
1−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−3−フルオロ−プロパン−2−オール;
2−{2−[1−(2−メトキシ−エチル)−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
1−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チアゾール−5−イル−イミダゾール−1−イル}−3−メトキシ−プロパン−2−オール;
1−(4−クロロ−フェニル)−2−{2−[2−(5,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−2−イル)−エチル]−4−チアゾール−5−イル−イミダゾール−1−イル}−エタノール;
5−メチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
(S)−2−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−1−オール;
1−メトキシ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
5−メチル−2−{(E)−2−[4−(5−メチル−チオフェン−2−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
2−{(E)−2−[4−フラン−2−イル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5−メチル−2−{2−[4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5−メチル−2−[2−(4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5−メチル−2−[2−(4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5−メチル−2−{2−[4−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
2−[(E)−2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−8−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
8−メトキシ−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−{2−[1−メチル−4−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−フルオロ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
(R)−1−クロロ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
8−フルオロ−2−[(E)−2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−フルオロ−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−フルオロ−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−フルオロ−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
(S)−1−ジメチルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
(S)−1−メチルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
(S)−1−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−3−ピロリジン−1−イル−プロパン−2−オール;
(S)−1−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
(S)−1−イソプロピルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
(S)−1−ジエチルアミノ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
(S)−4−メチルアミノ−1−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−ブタン−2−オール;
(S)−1−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
3−[((S)−2−ヒドロキシ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロピル)−メチル−アミノ]−プロピオニトリル;
(S)−1−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−3−モルホリン−4−イル−プロパン−2−オール;
[((S)−2−ヒドロキシ−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロピル)−メチル−アミノ]−アセトニトリル;
(S)−1−(イソプロピル−メチル−アミノ)−3−{2−[2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
8−メチル−2−[2−(4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5,7−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
8−メトキシ−2−[2−(4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−[2−(4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−2−{2−[4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
1−メトキシ−3−{2−[2−(8−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−プロパン−2−オール;
5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5−メチル−2−[2−(1−プロピル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−プロピル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−プロパ−2−イニル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
4−{2−[2−(8−メトキシ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−エチル]−4−チオフェン−2−イル−イミダゾール−1−イル}−ブチロニトリル;
8−メトキシ−5−メチル−2−{2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
2−[2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−8−メトキシ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5,8−ジメチル−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン;
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チオフェン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン;
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−{2−[1−メチル−4−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン;
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−ピリジン−3−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン;
5,8−ジメチル−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5,7−ジメチル−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−[2−(4−フラン−3−イル−1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−5,8−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン;
8−メトキシ−5−メチル−2−{2−[1−メチル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−エチル}−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン;
5,8−ジメチル−2−[2−(1−メチル−4−チアゾール−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−エチル]−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピラジン;
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピラジン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピリジン−2−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−[(E)−2−(1−メチル−4−ピリミジン−5−イル−1H−イミダゾール−2−イル)−ビニル]−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
5,7−ジメチル−2−{(E)−2−[1−メチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ビニル}−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン;
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、およびその薬学的に許容される酸付加塩。
【請求項23】
医薬としての使用のための、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
単独でまたはセルチンドール、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、アリピプラゾール、ハロペリドール、クロザピン、ジプラシドンおよびオサネタントなどの1種または複数の神経遮断剤と組み合わせての、神経変性障害または精神障害の治療における使用のための、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物であって、神経変性障害が、アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、アルコール性認知症またはその他の薬物関連認知症、頭蓋内腫瘍もしくは脳外傷に関連する認知症、ハンチントン病もしくはパーキンソン病に関連する認知症、またはAIDS関連認知症;せん妄;健忘障害;心的外傷後ストレス障害;精神発達遅滞;学習障害、例えば読字障害、算数障害または書字表出障害;注意欠陥/多動障害;および加齢関連性認知機能低下からなる群から選択され、精神障害が、例えば妄想型、解体型、緊張型、未分化型または残遺型の統合失調症;統合失調症様障害;例えば妄想型またはうつ型の統合失調感情障害;妄想性障害;物質誘発性精神病性障害、例えばアルコール、アンフェタミン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、オピオイドまたはフェンシクリジンによって誘発される精神病;妄想型の人格障害;および統合失調型の人格障害からなる群から選択される化合物。
【請求項25】
ヒトを含む哺乳動物における、アルコール、アンフェタミン、コカインまたはアヘン依存症などの薬物依存症の治療における使用のための、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
ヒトを含む哺乳動物における、アルコール、アンフェタミン、コカインまたはアヘン依存症などの薬物依存症の治療における使用のための医薬の調製のための、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
神経変性障害または精神障害の治療における使用のための医薬の調製のための、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物であって、神経変性障害が、アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、アルコール性認知症またはその他の薬物関連認知症、頭蓋内腫瘍もしくは脳外傷に関連する認知症、ハンチントン病もしくはパーキンソン病に関連する認知症、またはAIDS関連認知症;せん妄;健忘障害;心的外傷後ストレス障害;精神発達遅滞;学習障害、例えば読字障害、算数障害または書字表出障害;注意欠陥/多動障害;および加齢関連性認知機能低下からなる群から選択され、精神障害が、例えば妄想型、解体型、緊張型、未分化型または残遺型の統合失調症;統合失調症様障害;例えば妄想型またはうつ型の統合失調感情障害;妄想性障害;物質誘発性精神病性障害、例えばアルコール、アンフェタミン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、オピオイドまたはフェンシクリジンによって誘発される精神病;妄想型の人格障害;および統合失調型の人格障害からなる群から選択される化合物。
【請求項28】
精神障害の治療が、セルチンドール、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、アリピプラゾール、ハロペリドール、クロザピン、ジプラシドンおよびオサネタントなどの神経遮断剤の共投与を含む、請求項27に記載の治療における使用のための医薬の調製のための化合物。
【請求項29】
神経変性障害または精神障害に罹患している対象を治療する方法であって、神経変性障害が、アルツハイマー病、多発脳梗塞性認知症、アルコール性認知症またはその他の薬物関連認知症、頭蓋内腫瘍もしくは脳外傷に関連する認知症、ハンチントン病もしくはパーキンソン病に関連する認知症、またはAIDS関連認知症;せん妄;健忘障害;心的外傷後ストレス障害;精神発達遅滞;学習障害、例えば読字障害、算数障害または書字表出障害;注意欠陥/多動障害;および加齢関連性認知機能低下からなる群から選択され、精神障害が、例えば妄想型、解体型、緊張型、未分化型または残遺型の統合失調症;統合失調症様障害;例えば妄想型またはうつ型の統合失調感情障害;妄想性障害;物質誘発性精神病性障害、例えばアルコール、アンフェタミン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、オピオイドまたはフェンシクリジンによって誘発される精神病;妄想型の人格障害;および統合失調型の人格障害からなる群から選択され、単独でまたはセルチンドール、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、アリピプラゾール、ハロペリドール、クロザピン、ジプラシドンおよびオサネタントなどの1種または複数の神経遮断剤と組み合わせて、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物の有効量を投与するステップを含む方法。
【請求項30】
ヒトを含む哺乳動物における、薬物依存症、例えばアルコール、アンフェタミン、コカインまたはアヘン依存症に罹患している対象を治療する方法であって、薬物依存症を治療するのに有効な式Iの化合物の量を前記対象に投与するステップを含む方法。
【請求項31】
ヒトを含む哺乳動物における、薬物依存症、例えばアルコール、アンフェタミン、コカインまたはアヘン依存症に罹患している対象を治療する方法であって、PDE10Aを阻害するのに有効な式Iの化合物の量を前記対象に投与するステップを含む方法。
【請求項32】
請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物の治療上有効な量、ならびに1種または複数の薬学的に許容される担体、賦形剤および添加剤を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2013−514284(P2013−514284A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543475(P2012−543475)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【国際出願番号】PCT/DK2010/050341
【国際公開番号】WO2011/072694
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(591143065)ハー・ルンドベック・アクチエゼルスカベット (129)
【Fターム(参考)】