説明

酸化窒素及び酸素種を、抗酸化性を有する芳香剤で除去するための方法

【解決手段】 空気中のフリーラジカル、反応性酸素及び反応性窒素種を含む反応性分子を除去するための方法及び組成物について説明している。より具体的には、反応性化学物質が皮膚又は他の組織の表面に接触する前に空気中の反応性分子を除去するための方法及び組成物について説明している。除去は、揮発性抗酸化剤の様な除去剤を、皮膚に局所的に塗布するか、又は、揮発性抗酸化剤の様な除去剤を、皮膚の近く又は周囲の空気中に放出することによって行われる。更に、本発明は、除去剤をキャリア又は賦形剤と組み合わせて備えている組成物にも関しており、除去剤は、抗酸化剤特性を有する芳香剤又は芳香成分を含んでおり、除去剤は、組成物が塗布された皮膚の部位の周囲の空間内の反応性分子を除去する。本発明の組成物は、家庭内の反応性酸素及び窒素種を除去するために、蝋燭、防臭剤、ペット用トイレ砂の様な日用品にも用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年12月7日出願の米国仮特許出願第60/633,752号への優先権を請求し、同出願の内容全体を参考文献としてここに援用する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、空気中の、フリーラジカル、反応性酸素及び反応性窒素種を含む反応性分子を除去するための方法及び組成物に関する。より具体的には、本発明は、空気中の反応性分子を、反応性化学物質が皮膚、目、粘膜、又は他の組織表面に接触する前に除去するための方法及び組成物に関する。除去は、揮発性抗酸化剤の様な除去剤を、目及び粘膜の周囲又は近くの皮膚を含め、皮膚に局所的に塗布するか、又は揮発性抗酸化剤の様な除去剤を、皮膚、目、又は粘膜の近く又は周囲の空気中に放出することによって行われる。更に、本発明は、除去剤をキャリア又は賦形剤と組み合わせて備えている組成物に関しており、除去剤は、抗酸化性を有する芳香剤又は芳香成分を含んでおり、除去剤は、組成物が塗布された皮膚の部位を取り巻く空間内の反応性分子を除去する。
【0003】
フリーラジカル及びその他の酸化剤は、光損傷、一般的な皮膚の老化、接触性皮膚炎、皺、炎症、及び皮膚組織への損傷の様な皮膚の状態に寄与する原因として示唆されている。フリーラジカルと反応性酸素及び窒素種は、直接に又は中間体として細胞膜に作用し、皮膚に悪影響を及ぼす。局所的な皮膚の治療は、健康な皮膚の維持に有害な反応性化合物に対する防御を提供する。
【特許文献1】米国仮特許出願第60/633,752号
【特許文献2】米国特許第6,184,247号
【特許文献3】米国特許第5,589,178号
【特許文献4】米国特許第5,661,118号
【特許文献5】米国特許第5,688,752号
【特許文献6】米国特許第5,198,210号
【特許文献7】米国特許第5,206,020号
【特許文献8】米国特許第5,415,855号
【特許文献9】米国特許第5,879,694号
【非特許文献1】CFTA Cosmetic IngredientDictionary and Handbook(第10版) 572−575頁
【非特許文献2】Sagarin, Cosmetics, Science andTechnology 第2版、第1巻32−43ページ(1972年)
【非特許文献3】米国OTC Sunscreen Monograph
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、除去剤を或る量の空気中に放出することにより、フリーラジカル及び他の反応性酸素又は反応性窒素種の様な反応性分子を除去するための組成物及び除去する方法を含んでいる。除去剤は、芳香剤又は芳香成分を含んでいてもよいし、除去剤が芳香剤でもよい。除去剤及び/又は芳香成分は、芳香環と、前記環に直接結合した少なくとも1つの自由ヒドロキシル基を備えている。除去剤及び/又は芳香成分は、更に、芳香環に結合したアルキル、エーテル、ヒドロキシル、又はアミン基の様な1つ又は複数の追加の電子供与基を備えていてもよい。
【0005】
ここに述べた組成物及び方法の別の実施形態は、蝋燭を点灯すること、室内消臭剤を活性化すること、ペット用トイレ砂を引っ掻くことの様な1つ又は複数の代表的な動作によって、或いは、芳香、化粧、又は保湿製品を、皮膚の或る領域の塗布部位に塗布することによって、除去剤を或る量の空気中に放出して、除去剤が、塗布部位に隣接する空間に入って、フリーラジカルと反応性酸素又は窒素種の除去に使用できるようになる段階を必要としている。勿論、除去剤を空気中に放出するのに、この他の方法も考えられる。
【0006】
従って、或る実施形態では、本発明は、除去剤及び/又は芳香成分を或る量の空気中に放出することによって、フリーラジカルと反応性酸素又は窒素種を除去する組成物と方法を備えており、この除去剤及び/又は芳香成分は、バニリン、バニリルアルコール、バニラルブルボナール(又はエチルバニリン)、ラズベリーケトン、ユージノール、フェルラ酸、オレンジテルペン、リリアール、レモングラスオイル、レモングラス、ジャスモピラン(jasmopyrane)、パラシメン、フロローサ、バルサム化合物(例えば、アニス、バルサム、カラメル、チョコレート、シナモン、ハチミツ)、レゾルシノール、カテコール、パラベン(例えば、エチルパラベン)、チモール、マルトール、2−フェノキシエタノール、3−フェニル−1−プロパノール、クマリン、リモネン、ゲラニオール、カンフル、メントール、エチルモナノエート(ethyl monanoate)、ブチル化ヒドロキシトルエン、ベチバーハイチ、ベチバージャワ、アメリカンクラリセージ、クラリセージ、クローブバット、クローブリーフ、サンダルウッド油、オーストラリアンマートル油、又はそれらの組み合わせの内の少なくとも1つを備えている。
【0007】
別の実施形態では、本発明は、皮膚組織への損傷を防ぐための方法を備えており、この方法は、少なくとも0℃の温度で揮発性の除去剤を選択する段階を含んでいる。別の実施形態では、除去剤は約5−45℃の範囲の温度で揮発性である。別の実施形態では、除去剤は約20−35℃の範囲の温度で揮発性である。従って、本発明の或る実施形態は、揮発性除去剤を、芳香賦形剤の様な賦形剤と混ぜ合わせ、混ぜ合わされた除去剤と賦形剤を或る皮膚の領域に塗布して、除去剤が皮膚の領域に隣接する空間に入り、その空間内のフリーラジカル、反応性酸素又は反応性窒素種を除去するようにする方法である。
【0008】
本発明の更に別の実施形態は、フリーラジカル除去剤と、芳香賦形剤の様な賦形剤とを備えた組成物であり、フリーラジカル除去剤が塗布部位に隣接する空間に入って、フリーラジカル、反応性酸素又は反応性窒素種を除去するのに使えるようにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、ここに記載している特定の方法論、規約、又は組成物に限定されないものと理解されたい。また、ここに用いている専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものであり、本発明の範囲を制限するものではないものと理解されたい。
【0010】
特に定義されていなければ、ここに使用している全ての技術的及び科学的な用語は、本発明が属する分野の当業者が普通に理解しているのと同じ意味を有している。以下の定義は、本発明の詳細な説明を理解する際に、並びに特許請求の範囲を理解する際に、読み手を支援するために提供している。
【0011】
ここに用いる場合、単数形の「1つの」「或る」及び「その」は、文脈が明確にそうでないと指示していないかぎり、複数の場合を含んでいる。従って、例えば、「或るフリーラジカル除去剤」は、1つ又は複数のフリーラジカル除去剤を指しており、当業者に既知のその等価物などを含んでいる。
【0012】
「抗酸化剤」という用語は、酸化反応を防ぐか、又はその速度を遅らせる物質を意味する。
【0013】
「芳香剤」又は「芳香成分」という用語は、臭気を作るか、又は臭気を遮蔽するのに用いられる材料又は材料の組み合わせを意味する。臭気を遮蔽するのに使用するときは、芳香剤又は芳香成分は、それら自体の検出可能な臭気を有していても、いなくてもよい。芳香剤又は芳香成分は、除去剤であってもよいし、除去剤と共に含まれていてもよい。
【0014】
「除去剤」という用語は、化学反応から反応成分を取り除くか、又は排除することができる分子又は化合物のことである。或る実施形態では、除去剤は、揮発性の抗酸化剤である。別の実施形態では、除去剤は、不揮発性の抗酸化剤である。更に別の実施形態では、除去剤は、少なくとも1つの揮発性の抗酸化剤と、少なくとも1つの不揮発性の抗酸化剤の組み合わせである。別の実施形態では、除去剤は、以下の特徴、即ち、芳香環、前記環に直接結合した少なくとも1つの自由ヒドロキシル基、前記環に結合した(カルボン酸/エステル部分の様な)電子求引基の欠如、及び、前記環に直接結合したアルキル、エーテル、ヒドロキシル、又はアミン基の様な1つ又は複数の電子供与基の存在、の内の1つ又はそれ以上を有する分子を備えている。別の実施形態では、除去剤は、以下の特徴、即ち、不飽和炭化水素、又は、カルボニル、アミン、ジアミン、環状アセチル、及びエノールエーテルから成るグループから選択された少なくとも1つの官能基が含まれている炭化水素、の内の1つ又はそれ以上を有している。従って、除去剤は、例えば、芳香環と、前記環に直接結合した少なくとも1つの自由ヒドロキシル基を有している場合がある。除去剤は、芳香剤又は芳香成分を含んでいても、いなくてもよい。
【0015】
「酸化」という用語は、化合物又は要素が少なくとも1つの電子を失うことを意味する。
【0016】
「反応性」という用語は、化学的反応に利用できる要素又は化合物を指すのに用いられる。
【0017】
「還元」という用語は、化合物又は要素が少なくとも1つの電子を得ることを意味する。
【0018】
「除去」という用語は、化学反応から反応性の成分を取り除くか、又は排除することを意味する。
【0019】
「揮発性」という用語は、固体又は液体状態から蒸気又は気体状態へ容易に変化する物質を意味する。
【0020】
本発明は、揮発性抗酸化化合物を、皮膚、目、又は粘膜に塗布し、或いは、皮膚、目、又は粘膜の周囲、近接又はこれに隣接する空気中に散布することにより、皮膚組織、目組織、及び粘膜を、フリーラジカル及び反応性酸素及び窒素種の様な反応性分子に曝されることによる損傷から守ることができるという驚くべき発見に基づいている。例えば、揮発性抗酸化化合物は、化粧品又は芳香組成物に入れられ、その様な形態では、揮発性抗酸化化合物は、身体の回りの大気から、より具体的には、塗布部位に隣接する空気から、フリーラジカルを除去するのに用いられる。このことが発見される前は、不揮発性抗酸化剤が、フリーラジカル及び反応性酸素及び窒素種を除去することによって、皮膚、目、及び粘膜を、損傷から保護するのに用いられた。これらの不揮発性抗酸化化合物は、皮膚、目、及び粘膜をある程度は保護するが、不揮発性抗酸化化合物は、酸化剤(例えば、フリーラジカル、反応性酸素又は反応性窒素種)が皮膚、目、又は粘膜に接触するのを許容するので、除去前に損傷を引き起こす可能性がある。従って、最新状態の技術は、数多くの反応性化学物質が皮膚又は組織の表面に到達するのを防ぐか又は低減することにより、皮膚及び組織の損傷を防ぐか又は減らすという揮発性抗酸化化合物の固有の能力を理解していない。
【0021】
この様に、或る実施形態では、本発明は、少なくとも1つの揮発性抗酸化化合物と、少なくとも1つの不揮発性抗酸化化合物を組み合わせた除去剤を備えている。別の実施形態では、本発明は、基本的に揮発性除去剤で構成されている。更に別の実施形態では、本発明は、揮発性除去剤で構成されている。
【0022】
ここに説明している方法及び組成物は、保湿剤、シャンプー、ジェルなどの個人的な化粧品及び芳香剤の用途に限定されるのではなく、(蝋燭、ペット用トイレ砂、及び室内消臭剤の様な)家庭用品の調合物の中に除去剤を使用することもできる。
【0023】
本発明の組成物は、溶液、ジェル、ローション、クリーム、軟膏、水中油型乳剤、油中水型乳剤、スティック、スプレー、ペースト、ムース、トニック、又は他の適した形態として調合することもできる。
【0024】
当業者には理解頂けるように、本発明を実施するのに多くの異なる化合物を用いることができる。例えば、本発明の組成物及び方法は、バニリン、バニリルアルコール、バニラルブルボナール(又はエチルバニリン)、ラズベリーケトン、オイゲノール、フェルラ酸、オレンジテルペン、リリアル、レモングラスオイル、レモングラス、ジャスモピラン(jasmopyrane)、パラシメン、フロローサ、バルサム化合物(例えば、アニス、バルサム、カラメル、チョコレート、シナモン、ハチミツ)、レゾルシノール、カテコール、パラベン(例えば、エチルパラベン)、チモール、マルトール、2−フェノキシエタノール、3−フェニル−1−プロパノール、クマリン、リモネン、ゲラニオール、カンフル、メントール、エチルモナノエート(ethyl monanoate)、ブチル化ヒドロキシトルエン、ベチバーハイチ、ベチバージャワ、アメリカンクラリセージ、クラリセージ、クローブリーフ、サンダルウッド油、オーストラリアンマートル油、又はそれらの組み合わせの内の何れかを含んでいる。
【0025】
或る例では、本発明の組成物は、一酸化窒素フリーラジカルによる皮膚又は組織の損傷を防止又は低減するのに用いられる。一酸化窒素フリーラジカルによって生じる皮膚又は組織の損傷を防止又は低減するための組成物として、以下の特徴、即ち、
1.芳香環、
2.前記環に直接結合した少なくとも1つの自由ヒドロキシル基、
3.前記環に結合した(カルボン酸/エステル部分の様な)電子求引基の欠如、
4.前記環に直接結合したアルキル、エーテル、ヒドロキシル、又はアミン基の様な1つ又は複数の電子供与基の存在、
5.少なくとも1つの不飽和炭化水素、
6.カルボニル、アミン、ジアミン、環状アセチル、及びエノールエーテルから成るグループから選択された少なくとも1つの官能基が含まれている炭化水素、の内の1つ又はそれ以上を有する除去剤を備えることができる。
【0026】
これらの特徴は、電子密度が濃い安定している分子を提供するので、一酸化窒素フリーラジカル及びオゾンの様な酸化種を迅速に除去することができる。
【0027】
本発明の或る実施形態では、本発明の組成物は、抗酸化特性を有する芳香油である除去剤を含んでおり、或いは、本発明の方法は、それらの除去剤を利用している。下記の表1は、試験化合物のフリーラジカルに対する抗酸化活性の尺度(DPPH*AO仕事率値)、並びに試験化合物の一酸化窒素フリーラジカルに対する抗酸化活性の尺度(NORA AP仕事率値)を提供している。
【0028】
本発明の或る実施形態では、本発明の組成物は、抗酸化特性を有する芳香油である除去剤を含んでおり、或いは、本発明の方法は、それらの除去剤を利用している。下記の表1は、試験化合物のフリーラジカルに対する抗酸化活性の尺度(DPPH*AO仕事率値)、並びに試験化合物の一酸化窒素フリーラジカルに対する抗酸化活性の尺度(NORA AP仕事率値)を提供している。
【表1】

*AO仕事率:抗酸化仕事率は、1/EC50に等しく、ここにEC50は、酸化を50%抑制するのに必要な濃度の有効濃度である。ユニット/グラムで表示している。
【0029】
表1に挙げたオイルは、図8−11に示している揮発性成分を有している。具体的に、図8−11は、様々な化合物の揮発性の測定値を、フレームイオン化検出器(GC−FID)によるガスクロマトグラフィー分析からグラフとして示したものである。図8−11は、ベチバージャワ、レモングラスオイル、クローブバット、及びミルテ油に含まれている化合物の揮発性を示している。図8−11は、これらの各オイルが、2つ以上の揮発性成分を有していることを示している。
【0030】
従って、或る実施形態では、本発明の除去剤は、揮発性成分を備えている。別の実施形態では、除去剤は、少なくとも1つの揮発性成分と少なくとも1つの不揮発性成分を備えている。実際、本発明は、揮発性成分を有する除去剤が、フリーラジカル、反応性窒素及び反応性酸素種の様な反応性分子に対する追加的な保護を提供するという驚くべき発見に基づいている。具体的には、揮発性成分は、揮発し、組織の上方、付近、周囲、又は隣接する空気中の反応性分子と反応して、反応性分子が、組織に到達して損傷を生じさせることのないようにする。或いは、揮発性除去剤は、反応性分子が皮膚又は組織の表面に到達する前に反応性分子を中和して、反応性分子が引き起こす組織の損傷を防止又は低減する。
【0031】
或る実施形態では、除去剤は、揮発性成分を備えており、除去剤は、皮膚に局所的に投与される。別の実施形態では、皮膚に局所的に塗布される除去剤の揮発性成分は、体温で、例えば37℃で揮発する。更に別の実施形態では、除去剤は、5−45℃の範囲の温度で揮発する。別の実施形態では、除去剤は、20−35℃の範囲の温度で揮発する。
【0032】
当業者には理解頂けるように、本発明の除去剤は、キャリア又は賦形剤と組み合わせられる。キャリア又は賦形剤は、組成物に含まれている他の材料の希釈剤、分散剤、又はキャリアとして作用することができるので、組成物が皮膚に塗布されたとき、それらの材料を容易に分布することができる。更に、当業者には理解頂けるように、水以外の賦形剤には、液体又は固体の軟化剤、溶剤、湿潤剤、増粘剤、及び粉末を含むことができる。一般に、本発明による適した賦形剤は、限定するわけではないが、水、ヒマシ油、エチレン・グリコール・モノブチル・エーテル、ジエチレン・グリコール・モノエチル・エーテル、トウモロコシ油、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、イソプロパノール、大豆油、グリセリン、可溶性コラーゲン、酸化亜鉛、酸化チタン、カオリン又はヒアルロン酸の内の何れかを備えている。
【0033】
更に、本発明に用いるのに適した賦形剤は、随意的に、限定するわけではないが、フタル酸ジブチル、ゼラチン、グリセリン、可溶性コラーゲン、ソルビトール、又はソジウム−2−ピロリドン−5−カルボキシレートを含め、1つ又は複数の湿潤剤を含むことができる。本発明を実施するのに用いられる湿潤剤の他の例は、CFTA Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(第10版)の575頁に記載されており、同書を参考文献としてここに援用する。
【0034】
更に、本発明の適した賦形剤は、随意的に、1つ又は複数の軟化剤を備えており、軟化剤には、限定するわけではないが、ステアリルアルコール、モノリシノール酸グリセリル(glyceryl monoricinoleate)、ミンク油、セチルアルコール、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸、イソブチルパルミテート、ステアリン酸イソセチル、オレイルアルコール、イソプロピルラウレート、ラウリル酸ヘキシル、オイレン酸デシル、オクタデカン−2−オール、イソセチルアルコール、エイコサニルアルコール(eicosanyl alcohol)、ベヘニルアルコール、パルミチン酸セチル、ジメチルポリシロキサンの様なシリコーン油、フタル酸ジ−n−ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ポリエチレングリコール、トリエチレングリコール、ラノリン、ココアバター、コーン油、綿実油、オリーブ油、パーム核油、菜種油、紅花種油、月見草油、大豆油、ヒマワリ油、アボガド油、ゴマ油、ココナツ油、ラッカセイ油、ヒマシ油、アセチレートラノリンアルコール、ペトリュームゼリー、鉱油、ブチルミリステート、イソステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸イソプロピル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、オイレン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチルが含まれる。本発明を実施する際に用いられる軟化剤の別の例は、CFTA Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(第10版)の572−575頁に記載されており、同書を参考文献としてここに援用する。
【0035】
ここで用いる「軟化剤」とは、乾燥の防止又は緩和、並びに皮膚の保護のために用いられる材料を指す。多種多様な、適した軟化剤が知られており、ここで用いることができる。Sagarin, Cosmetics, Science and Technology 第2版、第1巻32−43ページ(1972年)を、参考文献としてここに援用するが、適した材料の膨大な数の例が記載されている。
【0036】
或る例では、組成物の特に好都合な形態が乳剤であり、その場合、油又は油性材料(軟化剤)は、通常、乳化剤と共に存在しており、油中水型軟化剤又は水中油型軟化剤の何れかを提供する。
【0037】
組成物は、更に、重量の通常は95%まで、望ましくは5から95%、の水を含んでいる。
【0038】
組成物は、更に、随意的に、既に述べた随意の乳化剤の代わりに、又はそれに加えて、乳化剤としても作用する高分子量シリコン界面活性剤を備えていてもよい。
【0039】
シリコン界面活性剤は、10,000から50,000の分子量を有するポリオキシエチレン、及び/又は、ポリオキシプロピレン側鎖を備えたジメチルポリシロキサンの高分子量ポリマーである。使用時、ジメチルポリシロキサンポリマーは、好都合に、揮発性シロキサン内の拡散剤として供給され、この拡散剤は、例えば、体積で1から20%のポリマーと、体積で80から99%の揮発性シロキサンを備えている。拡散剤は、揮発性シロキサン内に拡散されている、体積で10%のポリマーで構成されているのが理想的である。
【0040】
ポリシロキサンポリマーが拡散されている揮発性シロキサンの例には、ポリジメチルシロキサン(五量体及び/又は六量体)が含まれる。
【0041】
好適なシリコン界面活性剤は、DOW CORNING社から入手可能なDC3225CFormulat-ion Aid の様なシクロメチコン及びジメチコン・コポリオールである。他にも、やはりDOW CORNING社から入手可能なDCQ2−5200の様なラウリルメチコンコポリオールがある。
【0042】
シリコン界面活性剤の量は、組成物の中に入っているときは、乳剤の重量の、通常は25%まで、望ましくは0.5から15%である。
【0043】
本発明を実施するのに用いられる他の適した賦形剤と組成物は、当業者には明白であろうが、それらも本発明の範囲に含まれる。
【0044】
本発明の組成物は、組成物によって提供される所望の除去又は抗酸化活性に悪影響を与えない限り、様々な既知の従来型の化粧品用補助剤を含んでいてもよい。例えば、本発明の組成物は、更に、当該技術では周知の1つ又は複数の添加剤又は他の随意的な原料を含んでいてもよく、その中には、限定するわけではないが、パラ‐ヒドロキシ安息香酸エステルの様な防腐剤、ブチルヒドロキシトルエンの様な抗酸化剤、グリセロール、グリセレス−26の様なエトキシ化グリセリン、ソルビトール、2−ピロリドン−5−カルボン酸塩、ジブチルフタレート、ゼラチン、ポリエチレングリコール、PEG200−600の様な保湿剤、トリエタノールアミン又は水酸化ナトリウムの様な基礎材料を有する緩衝剤、蜜蝋、オゾケライト蝋、パラフィン蝋の様な蝋、アロエベラ(Aloe Vera)、ヤグルマギク、マンサク、ニワトコの花、キュウリの様な植物抽出物、並びにアセロラチェリー発酵剤、増粘剤、活性エンハンサー(activity enhancers)、着色剤、及び香料が含まれる。化粧品用補助剤は、組成物の均衡状態を形成することができる。他の適した添加剤及び/又は補助剤については、米国特許第6,184,247号に記載されており、その内容を参考文献としてここに援用する。
【0045】
抗炎症剤及び/又は抗刺激剤を入れることも望ましい。自然の抗炎症剤及び/又は抗刺激剤が好ましい。例えば、カンゾウとその抽出物、グリチルリチン酸2カリウム、オートムギとその抽出物、カンデリラ蝋、アルファビサボロール、アロエベラ、マンジスタ(アカネ属、特に
茜の植物から抽出される)、及びググル(コムミフォラ属、特にコムミフォラムクルの植物から抽出される)を用いることができる。ヒアルロン酸、その誘導体及びヒアルロン酸ナトリウムを含む塩、コーラナッツの様な植物抽出物、ガラナマテ、藻類抽出物の様な皮膚調整剤、セラミド、グリコセラミド、擬似セラミド、スフィンゴミエリンの様なスフィンゴリピド、セレブロシド、スルファチドの様な皮膚に有用な薬剤、及びガングリオシド、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、リン脂質を、個々に又は混合して組み込んでもよい。脂肪酸を、これらの皮膚に有用な薬剤と組み合わせてもよい。例えば、セラミドとグリコセラミドは、米国特許第5,589,178号、第5,661,118号、及び第5,688,752号に記載されているものを含んでおり、その関連部分を参考文献としてここに援用する。例えば、擬似セラミド類は、米国特許第5,198,210号、第5,206,020号、及び第5,415,855号に記載されているものを含んでおり、その関連部分を参考文献としてここに援用する。
【0046】
従って、本発明を実施する際に、化粧品用補助剤は、増量剤(例えば、固体、半固体、液体など)、キャリア、希釈剤、増粘剤、ゲル化剤、ビタミン、レチノイド、レチノール(例えばビタミンB3、ビタミンAなど)、色素、香料、日焼け止め剤又は日焼け防止剤でもよい。
【0047】
例えば、本発明の組成物は、本発明の組成物の使用中に、日光への過剰な露出の有害な影響から守るために、随意的に、無機及び有機性の日焼け止め剤を含んでいてもよい。適した日焼け止め剤の例には、米国OTC Sunscreen Monograph に記載されているものが含まれており、同書の内容を参考文献としてここに援用する。本発明の組成物が日焼け止め剤成分を含んでいるか、又は日焼け止め剤の中に組み込まれる場合は、本発明の組成物は、有機日焼け止め剤の重量の約0.1から約10%の間で含むことができ、望ましくは約1から約5%であるのがよい。
【0048】
組成物は、日焼け止め剤として、随意的に、1から300nmの平均粒子寸法を有する二酸化チタン又は酸化亜鉛、1から300nmの平均粒子寸法を有する酸化鉄、1から100nmの平均粒子寸法を有するヒュームドシリカの様なシリカを含んでいてもよい。なお、シリカは、本発明による乳剤の成分として用いる場合、赤外線照射からの保護を提供する。
【0049】
水分散性の二酸化チタンと油分散性の二酸化チタンの2つの形態の何れかである超微細二酸化チタンを、本発明の組成物に使用してもよい。水分散性の二酸化チタンは、超微細二酸化チタンであり、その粒子は、被覆されていないか、粒子に親水性表面特性を付与する材料で被覆されている。その様な材料の例には、酸化アルミニウムとケイ酸アルミニウムが含まれる。油分散性の二酸化チタンは、超微細二酸化チタンであり、その粒子は、親水性表面特性を呈し、その目的で、ステアリン酸アルミニウム、ラウリン酸アルミニウム、又はステアリン酸亜鉛の様な金属石鹸で被覆してもよいし、有機ケイ素化合物で被覆してもよい。
【0050】
「超微細二酸化チタン」は、平均粒子寸法が、100nm未満、望ましくは10から40nm、最も望ましくは15から25nmの二酸化チタンのことである。本発明による組成物に随意的に組み込むことができる二酸化チタンの総量は、組成物の重量の1から25%、望ましくは2から10%、理想的には3から7%である。
【0051】
本発明の組成物は、更に、プロパン、イソブタン、ジメチルエーテル、二酸化炭素、亜酸化窒素の様な推進剤と、エチルアルコール、イソプロパノール、アセトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルの様な溶剤、又は、チョーク、タルク、フラー土、カオリン、澱粉、ガム、コロイド状シリカ、ポリアクリル酸ナトリウム、テトラアルキル及び/又はトリアルキルアリールアンモニウムスメクタイト、化学的に装飾されたケイ酸マグネシウムアルミニウム、有機的に装飾されたモンモリロナイト粘土、水和したケイ酸アルミニウム、ヒュームドシリカ、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、モノステアリン酸エチレングリコールの様な粉末を含んでいてもよい。
【0052】
本発明による組成物を準備するために、少なくとも1つの除去剤が賦形剤と混ぜ合わされる。除去剤は、組成物の総重量の約0.01%から約20%の範囲の量であることが可能で、少なくとも1つの除去剤は、組成物の総重量の約0.05%から約15%の量でもよい。代わりに、少なくとも1つの除去剤は、組成物の総重量の約1%から約12%の量でもよい。少なくとも1つの除去剤は、更に、組成物の総重量の約2%から約10%の量でもよい。別の代替実施形態では、少なくとも1つの除去剤は、組成物の総重量の約3%から約8%の量である。更に別の実施形態では、少なくとも1つの除去剤は、組成物の総重量の約4%から約6%の量である。
【0053】
一般に、本発明の組成物は、フリーラジカル及び反応性窒素及び酸素種による、皮膚又は組織の損傷の低減をもたらすことができるだけの一定の時間は、少なくとも毎日、皮膚又は組織の表面に局所的に塗布又は噴霧されるか、又はその周りの空気中に放出される。本発明の組成物の塗布又は空気混和は、適した期間続けることができる。具体的には、最初に塗布又は空気混和してから数日から数ヶ月で、ユーザーは、皮膚又は組織の質感と滑らかさが改善されていることに気付くであろう。ここに開示している組成物を塗布する頻度は、損傷の防止又は低減に関する所望のレベルに依って変わる。特に、化粧的向上の程度は、使用する組成物の総量と使用頻度によって直接変化する。
【0054】
刊行物、特許出願、及び特許を含め、ここに述べている全ての引用文献は、個々の引用文献が、参照により、個別的、且つ特定的に組み込まれ、その全体がここに記載されていることを示しているのと同一程度に、参照により本書に含まれているものとする。
【0055】
ここに述べている数値の範囲の列挙は、特に指示のない限り、単にその範囲に収まる各個別の数値を個々に参照するための簡単明瞭な方法として提供するためのものであり、各個別の値は、ここに個別に述べたものとして、本明細書に組み込まれている。ここに記載する全ての方法は、特に指示のない限り、又は文脈によって明確に矛盾がない限り、どの様に適した順序で実行してもよい。ここに提供されている何れの及び全ての例又は代表的な言語(例えば、「の様な」又は「例えば」)の使用も、単に、本発明を良く分かるようにするためのものであって、特に請求していない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書の中にない言語は、本発明の実行に不可欠であるとして請求されていない要素を示しているものと解釈されるべきである。
【0056】
本発明の好適な実施形態について、発明人に既知の本発明を実行するための最適な様式を含め、ここに説明する。勿論、これら好適な実施形態の変形は、上記説明を読めば当業者には明白になるであろう。発明人は、技量を備えた技術者が、その様な変形を適切に利用することを期待しており、発明人は、本発明が、ここに具体的に説明しているのと異なる方式で実行されることを意図している。従って、本発明は、適用規則によって認められているように、特許請求の範囲に記載されている主題の全ての修正及び等価物を含んでいる。更に、上記要素の、考えられる全ての変形における何れの組み合わせも、特にここに表示、又は別の方法で指示がなされていない限りにおいて、本発明に包含されるものとする。
【0057】
以上の詳細な説明は、制限を課すものではなく、分かり易くするためのものである。本発明を、以下の実験的研究と例によって更に説明するが、これは、制限を課すものと解釈されるべきではない。
【0058】

【0059】
例1:DPPH分光光度計分析手順
【0060】
フリーラジカル2,2‐ジフェニル‐1‐ピクリルヒドラジル(DPPH)は、本発明の除去剤の様な試験材料のフリーラジカル除去能力を判定するのに用いられる。出発DPPH原料(EC50)の50%を消費するのに必要な各種除去剤の量を、以下に表2で報告している。測定値は、試験除去剤とDPPHの間の反応が定常状態に達した後で測定されている。DPPHは、抗酸化剤と反応すると色を変えるフリーラジカルである。DPPHの変色は、抗酸化剤の酸化防止力を示すものである。抗酸化剤の酸化防止力は、1/EC50と定義され、EC50は、DPPHの色を50%薄くするのに必要な抗酸化剤の濃度である。この様に、DPPHは、フリーラジカル酸化のモデルとして働く。DPPH分光光度計分析検定を行うための詳細は以下の通りである。
除去剤試験サンプル:
・100mgのサンプルを計量して15mlの円錐形遠心分離管に入れる。
・1mlのDMSOを加える。渦巻状に混合する。
・表2に従ってMeOH内でサンプルを希釈する。
・(80%のMeOH内に準備された)1mMのDPPHを、80%のMeOH内で100μMに希釈する。
・3mlのキュベットで、200μLサンプル希釈液を加える。1.8mlの100μMのDPPHを加える。
・良く混ぜる。室温で15分間温置する、520nMで読み取る。
【表2】

代替希釈方法:
・サンプルの沈殿のためにキュベットが曇った場合は、DMSOの代わりにDMF(又は適した溶剤)のサンプル希釈液(表2)を準備する。更に、MeOHの代わりにDMF(又は適した溶剤)のDPPH希釈標準溶液(100μM)を準備する。
【0061】
例2:酸化窒素ラジカル吸収率(NORA)分析
【0062】
NORA分析は、化合物の、NO発生器によって作られる酸化窒素のフリーラジカル(NO)を消滅させる能力を判定する。分析では、酸化窒素発生器NOR−3を使って目標化合物を酸化させ、その結果、蛍光性が増大する。分析の時間枠の間に蛍光性の形成を50%抑制するのに必要な濃度を、EC50として報告している。酸化窒素ラジカル吸収率(NORA)分析を行うための詳細は、以下の通りである。
試薬:
ジヒドロローダミン123、モレキュラープローブ(Cat#D632)
NOR−3((±)−(E)−エチル−2−[(E)−ヒドロキシイミノ]−5−ニトロ−3−ヘキセンアミド(hexeneamide))、
カルバイオケム(#489530)
リン酸緩衝液(認証pH7.00)、フィッシャー(Cat#SB108−1)
N,Nジメチルホルムアミド、フィッシャー(Cat#D119)
ジメチルスルホキシド、フィッシャー(Cat#D136)
メタノール、HPLCグレード。
試薬の準備:
DHR123:1.0mg/3mlMeOH=1mMストック(凍結と光からの保護)
7.5μLストック/10ml緩衝液=0.75μM希釈標準溶液。
NOR−3:1.0mgNOR−3/100μLDMSO。渦巻状に混ぜる。
緩衝液と合わせて10mlにする=465μM希釈標準溶液。
サンプルの準備:
オイル:100mgを計量して15mlのポリプロピレン円錐形遠心分離管に入れる。5mlのDMFを加える。渦巻状に混合する/
サンプル希釈液を、96−ウェルポリプロピレン保存用プレート(2mL/well)に準備する
希釈平板:
A.60μLストック+1.94mlDMF=200μg/ml
B.500μL200μg/ml+500μlDMF=100μg/ml
C.500μL100μg/ml+500μlDMF=50μg/ml
D.500μL50μg/ml+500μlDMF=25μg/ml
E.400μL25μg/ml+600μlDMF=10μg/ml
F.500μL10μg/ml+500μlDMF=5μg/ml
G.0μLサンプル+1000μlDMF=ブランク
H.ポジティブコントロール
ポジティブコントロール:(1μM尿酸)
17mgの尿酸を10mLのアルカリ水(pH>12.0)に加える。渦巻状に混ぜ、超音波分解して融解させる=10mM
15μlの10mM溶液を5mlに希釈する=30μM
100μlの30μM溶液を1mlに希釈する。上記希釈プレートの行Hに加える=3μM。
分析手順:
96個のウェル黒色丸底蛍光分析プレート(図1参照)に、
100μLの各サンプル/PC/ブランクを正副二通りに加える。行Hには、PCだけが入る。
100μlのDHR123を全てのウェルに加える。
70μLのリン酸緩衝液を全てのウェルに加える。
30μLのNOR−3を全てのウェルに加える。
プレートを室温で15分間温置する。485/535nmで読み取る。
【0063】
例3:揮発性化合物スクリーニング分析
【0064】
化合物の揮発性は、以下の手順により、フレームイオン化検出器(GC−FID)を使った毛管ガスクロマトグラフィーによって判定される。
【0065】
1.テフロン(登録商標)裏地の隔壁を有するスクリューキャップが装着された1.5mLのガラス製オートサンプラー用バイアル内に、約1mgの除去剤試験化合物又はサンプルを入れる。キャップを堅く締めて、サンプルが室温で2時間平衡させる。ブランクコントロールとして水を使用する。
【0066】
2.スプリットレス注入を使用する毛管カラムを装備し、フレームイオン化検出器(FID)を有するガスクロマトグラフ(GC)のオートサンプラー内にサンプルバイアルを配置する。以下の様に、GC法に従ってGC条件を設定する。
GC:HP6890又は等価物
カラム:DB−1(J&W Scientific製で、寸法25mx0.32mm、フィルム厚さ25μm)
キャリアガス:ヘリウム、線速度35cm/秒(〜12.4psi、1.5mL/分)
入口の条件:
注入:スプリットレス
掃気時間:30秒
温度:250℃
隔壁掃引:2mL/分
総流量:44mL/秒
検出器の条件:
検出器;FID
温度 250℃
水素流量:40mL/分
空気流量:450mL/分
補給流量:45mL/分
補給ガス:ヘリウム
オーブンプログラム:
初期温度:75℃
初期時間:1.00分
勾配1:25℃/分
最終温度1:230℃
最終時間1:10分
実行時間:17.2分
オートサンプラー:
洗浄溶剤:水
サンプル洗浄:2
サンプルポンプ:3
注入量:3μL
シリンジ:10μLガスタイト
注入後洗浄:5
注:注入中に、シリンジが液体/固体サンプルに絶対に接触しないようにする。
1.サンプル注入。ブランクに現れない成分ピークを確認する。上記背景で現れるピークは、「揮発性化合物」と考えられる。
【0067】
図2−7は、化合物BHT、ケイ皮アルコール、フェルラ酸、オイゲノール、ゲラニオール、及びチモールの揮発性を判定するためのGC−FID分析からのグラフを示している。
【0068】
例4:DPPH及びNORA分析で確認される除去剤
分析:
【0069】
幾つかの期待される揮発性抗酸化化合物を含む本発明の除去剤を、化粧又は芳香組成物及び/又は本発明の方法における有用性に関して分析した。先ず、除去剤をそれらのDPPHと酸化窒素のフリーラジカルに対する抗酸化活性を判定するために分析した。結果を、以下に表3にまとめている。
【表3】

DPPH EC50:単位重量のDPPH、フリーラジカルの50%と反応する試験物質の重量比。
NORA EC50:酸化窒素ラジカル吸収度、分析条件の下で、酸化窒素の酸化を50%抑制するのに必要な試験物質の量(μg/mL)。
NR:報告不可。妥当な濃度で結果を出すには不十分な阻害活性。
【0070】
先に説明した様に、DPPHは、フリーラジカルに対する抗酸化活性の尺度を提供し、NORA(酸化窒素ラジカル吸収度)は、酸化窒素フリーラジカルに対する抗酸化活性の尺度を提供する。
【0071】
表3は、バニリンとラズベリーケトンの様な、芳香族フェノールが含まれている化合物が、DPPHと酸化窒素フリーラジカルの両方の系で、最大の抗酸化能力を有することを示している。オレンジテルペンは、酸化窒素フリーラジカルの抑制剤として良好に働くようである。芳香族アルデヒドであるリリアールは、フェノール部分を含んでいないのに、酸化窒素に対して期待されている以上の抑制反応を示した。ジャスモピランには、幾つかの酸素原子が含まれているが、芳香部分は無く、リリアールよりも効き目が劣る。自由ヒドロキシル基が入っている芳香環の存在は、これらの物質の抗酸化性能で特に重要な役割を果たす。
【0072】
芳香/ヒドロキシルの組み合わせを持っていない化合物でも、良好な抗酸化特性を作り出すものがある。例えば、尿酸は、周知の酸化窒素除去剤であり、レチノールは、芳香部分を備えていないが、ペルオキシルフリーラジカルと結合してこれを安定させることによって、抗酸化剤として機能する。
【0073】
一般にバルサム(アニス、バルサム、カラメル、チョコレート、シナモン、ハチミツ、スイート、及びバニラ)として識別されている芳香性化合物は、ここに記載されているように、これらの化合物が、反応性のフリーラジカルを除去するための組成物で良好に作用することを示す構造的な特質を有している。レソルシノール、カテコール、及びパラベンの様な他の物質も、良好に作用することができる。
【0074】
幾つかの試験した除去剤の化学構造を表4に示す。
【表4】

【0075】
DPPHとNORA分析検定を使った追加の分析の結果を、以下の表5に示す。
【表5】

【0076】
オイゲノールとその代謝性前駆物質、フェルラ酸は、優れた抗酸化特性を持っていた。バニリルアルコールも、表5の研究結果で、優れた抗酸化特性を有していることが分かった。チモールとレソルシノール(局所的防腐薬として使用されている)は、良好に反応し、一方マルトールは、かろうじて良好に作用した。
【0077】
表5に論じている化合物の化学構造の幾つかを、表4に示している。従って、表5にまとめられた結果と、表4の構造の比較に基づいて、本発明の除去剤は、以下の特徴の内の1つ又はそれ以上を有することができる。
1.芳香環、
2.前記環に直接結合した少なくとも1つのフリーヒドロキシル基、
3.前記環に結合した(カルボン酸/エステル部分の様な)電子求引基の欠如、
4.前記環に直接結合したアルキル、エーテル、ヒドロキシル、又はアミン基の様な1つ又は複数の電子供与基の存在、
5.少なくとも1つの不飽和炭化水素、と
6.カルボニル、アミン、ジアミン、環状アセチル、及びエノールエーテルから成るグループから選択された少なくとも1つの官能基を保有している炭化水素。
【0078】
先に説明した様に、これらの特徴は、電子密度が高い安定した分子を提供するので、酸化窒素フリーラジカル及びオゾンの様な酸化種を迅速に除去することができる。
【0079】
例5:空気中の二酸化窒素/オゾンとの反応性に関する局所的塗布の抗酸化特性の判定
(人口皮膚ショートトラフ法)
【0080】
1.目的
【0081】
この分析は、ブランクマトリックス(基準)又は活性化合物を備えたマトリックス(サンプル)で被覆された人工皮膚シートが入っている基準及びサンプル(除去剤試験化合物)のセルに、酸化窒素/オゾン濃度を高めた大気を通すことによって、空気中の酸化窒素/オゾンの相対的な除去/低減を判定するために行う。2つのセルから引き出される空気内で判定される汚染空気の濃度の差は、対象の汚染物に関する除去剤試験化合物の化学活性を示すものである。
【0082】
2.範囲
【0083】
この方法は、本発明を実施する際に用いられ、二酸化窒素/オゾンと反応することができる全ての揮発性生材料又は自然の産物を含む何れの除去剤試験化合物にも適用することができる。一般的な方法は、トラフアッセンブリ内に揮発性除去剤(又は基質)が保持されている、どの様な対象の大気反応性にでも適用することができる。揮発性除去剤の試験化合物は、検出方法と上手く相互作用せず、干渉を引き起こすことがあってはならない。この方法は、一般に、皮膚製品の局所的な塗布に用いられるのと同様の塗布技法を使って皮膚に塗布する処方又は製品に用いられる。
【0084】
3.装置/消耗品
オゾン:
オゾン発生器(小型)。Fridge Guard(商標)(電子抗菌消臭器)、Lucid Technology 社、2102 West 7th Street Duluth、MN55806 から入手可能、又は等価物。
オゾン検出器管、Gastec No.18L、SKC社 863 Valley View Road、84PA,15330 から入手可能。
D電池バッテリー(4)
Vac-U‐チャンバ(修正型)。SKC社 Fullerton, CA から入手可能、又は等価物。SKC社 863 Valley View Road、84PA,15330。チャンバは、前方真空口を取り外し、サンプル口を直接貫通壁接続に換えるように修正されている。
二酸化窒素:
窒素中の10ppm二酸化窒素。圧縮ガス。Scott Specialty Gases。Cylinder BAL4095、Project No.08-29509, 実験日2006年10月20日、認証済みワーキングクラス(Certified Working Class)。
酸化窒素検出器管(NO+NO2)、Gastec No.11L、SKC社 863 Valley View Road、84PA,15330から入手可能。
プラスチックバッグ‐透明なサンプル取扱バッグ‐ポリエチレン。
ゴムバンド 重い
タイゴンチューブ、内径1/4”、長さ6インチ
全般:
ゴムストッパー、一穴、#7(分析管当たり2つ)
ガラス/ポリマー(剛体)管(小管)−内径1.5cmx20cm ニップルエンドアダプター付き
GasTec Pump Set GV−100S(抜き取り量100mlに設定)、SKC社 863 Valley View Road、84PA,15330から入手可能。
標準的な管類とガラス製品
Glove box Model 818 GB 又は等価物、Plas Labs、Lansing MIから入手可能。
Vitro-Skin(商標)−1cmx20+cmストリップに切断、IMS試験グループ、282 Quarry Road、Milford、Ct 06460-8508 から入手可能。
微小霧噴射ボトル(2)
25cmx30cmシートを平らに保持することができる蓋が密閉装着されているポリエチレン又はポリプロピレンの食品コンテナ。
ポリメッシュグリッド(剛体)−21x25cm(4)に整える
アルミニウムサポートスタンド−3又は4層、#Qの食品コンテナリストに適合しなければならない。
テフロン(登録商標)の短いトラフアッセンブリ
1.アッセンブリは、固い下側のテフロン(登録商標)ブロックと、上側のテフロン(登録商標)ブロックで構成されており、上側テフロン(登録商標)ブロックの面には、基準及びサンプルのトラフ用の、2つの入口と2つの排出口が設けられている。
2.短いトラフは、各側(基準又はサンプル)に1つのUループを利用しているが、幾らか長いか又は短いトラフ長さを使用している他の形状も考えられる。
3.マトリックス被覆されている人工皮膚シートは、ブロックの間に、被膜が上側の開いているトラフブロックに面するように配置されている。
4.組み合わされたサンドイッチ状のブロックは、ブロック同士を堅く保持して一体に押し付ける4つのクランプアッセンブリが入っているブロックホルダー上に置かれている。準備された被膜が施された人工皮膚シートは、アッセンブリに対し固有のガスケットとして作用する。
5.空気は、アッセンブリを通して、被覆された人工皮膚シートの上を、グローブボックスの大気又は気体バッグから、色検出器の管を通して、ポンプによって引かれる。
6.トラフの深さは3mmで、長さは、入口及び出口を含めず、約37cmである。
7.入口と出口は、固いテフロン(登録商標)で、色検出器の管の外径が口の内径となるように、特別に製造されている。
8.クランプベースアッセンブリは、アセタールブロックで作られていた。
【0085】
4.試薬/溶液/微生物
A.窒素中の10ppmの二酸化窒素。圧縮ガス。Scott Specialty
Gases、Cylinder BAL4095、Project
No. 08-29509, 行使期間満了日2006年10月2006、認証済みワーキングクラス(Certified
Working Class)。
B.生材料/溶液/揮発性自然産物が入っている製剤。
C.グリセリン、試薬グレード。
D.Propan−2−ol(イソプロピルアルコール、IPA)。試薬グレード。
【0086】
5.器具のパラメーター
A.オゾン発生器は、連続的に発生させるため、電気ジャンパに適応している。
B.オン/オフスイッチが、オゾン発生器用バッテリーの間に加えられた。
C.ガステックポンプは、100mlの引きストロークに設定される。
【0087】
6.手順
二酸化窒素:
A.6インチのタイゴン管をポリエチレンのバッグに挿入し、管が1−2インチだけバッグから突き出るようにする。
B.バッグの開いている縁部を管の回りに折り畳み及び/又は巻き付けて、バッグ内の管の開放端が塞がらないようにする。
C.ゴムバンドを管とバッグの回りに何度も伸ばして巻き付け、バッグを管の回りに固定する。
D.バッグを、僅かな圧力が掛かる状態になるまで、圧縮空気で膨らませる。
E.空気を手で追い出し、バッグを閉鎖側から押し潰して平らにする。
F.バッグを、(適切な調整器付き)二酸化窒素タンクに取り付け、バッグが完全に膨張する手前になるまで、ゆっくり充填する。
G.バッグにニップルを取り付け、ニップルを(使用する検出器の管から得られる)ガラス検出器管端部又はガラス管等価物に接続する[これは、使用する検出器の管端部を破り、その破られた端部を磨くことによって得られる。]。これが気体バッグである。気体バッグは、直ぐに使用するためのものである。
H.開放管端部をプラグで覆い、バッグをグローブボックスに挿入する。
全般:
I.クランプベースアッセンブリを、グローブボックスに挿入する。
J.試験管内皮膚の準備
加湿チェンバ
a.300mlのグリセリンを約700mlのDI水に加えることによって、体積比30%のグリセリン溶液を準備する。良く掻き混ぜて混合させる。
b.30%グリセリン溶液を食品コンテナの底に加える。
c.アルミニウム支持スタンドを食品コンテナに挿入する。
d.食品コンテナを閉じる。
基質の準備
e.シートを、0.5cm以内の大きさのテフロン(登録商標)トラフブロックに切る。
f.シートを清潔なガラス又はプラスチック表面上に均一に敷き、微粒霧吹きから水を軽く噴霧してシートを準備する。
g.微粒霧吹きを使ってDI水を噴霧する。約2−3cm毎にシートの上下に噴霧する。
h.(キムワイプ(Kimwipes)に似た)乾燥ボールドアップワイパーを使ってシート全体の上下を拭き取る。
i.ステップg、hを繰り返す。
j.シートが折れたり、曲がったりしないようにする。シートは、縁部に沿って曲がり易い。
k.シートをポリメッシュグリッド上に動かす。グリッドを、アルミニウム支持スタンドのレベルの1つに配置し、食品コンテナを密閉する。
l.シートが、食品コンテナ内に最低2時間立っているようにする。
m.利用する各シート毎にステップe−lを繰り返す。[通常、準備のリードタイムが必要なため、一回に2つの食品コンテナと8つまでのレベルが用いられる。]
n.シートの上部から下部まで移動してシートの織り目側にごく少量の局所的な塗布を追加して、材料を1つの方向だけに沿って(広げながら)引きずる。シートは非常に裂け易いので、局所的な塗布を、円を描く様にシートに擦り付けてはならない。基準の局所的塗布(非活性)を、基準トラフと整列していると考えられるシートの部分に施し、サンプルの局所的塗布(活性)を、基準トラフと整列していると考えられるシートの部分に施す。基準とサンプルが含まれているシートの側の軌道を確保するよう勧告されている。
o.テフロン(登録商標)開放トラフブロックの表面にワセリンを軽く塗布し、全ての平坦な部分が、確実に十分な被膜を有するようにする。16ゲージ先端を有する3又は5ccのシリンジを使えば、実施時にワセリンを良好に広げられることが分かっている。
p.シートの一端(短い側)を持ち上げて、被覆された/織り目のある側をテフロン(登録商標)の開放トラフブロックの上に置く。その一端で開始し、先ずその縁部をゆっくり下げて、次に、シート全体に亘って最終縁部までゆっくりとシートを掛ける。シートは、一度降ろしたら1又は2mm以上動かないようにする。
q.グローブを付けた指を平坦な表面の上に優しく走らせて、トラフを取り囲んでいる平坦な領域へ確実に良く接着させる。基準とサンプルが含まれているブロックの側の軌道を維持するように勧告されている。
r.開放トラフをひっくり返し、別のテフロン(登録商標)ブロックの平坦な表面上の真正面に、トラフ/シートの組み合わせを慎重に配置する。
s.組み合わせられたブロックサンドイッチをグローブボックス内に、そしてクランプベースアッセンブリ内に挿入する。
t.締める。軽いクランプ圧力で十分である。圧力が観察されない場合は、クランプを調整して、幾らか圧力を加えなければならない。
オゾン:
K.オゾン発生器をグローブボックス内に、オン/オフスイッチをグローブボックスの外側に出して配置し、グローブボックスを密閉し、発生器を、連続して6分間、又は必要な安定濃度レベルが得られるまで作動させる。
L.グローブボックス内の所望の濃度及び定常状態のオゾンレベル次第で、オゾン発生器を作動させ続けるか、又はオゾン発生器のスイッチを切る。
全般:
M.オゾン測定では、基準又はサンプルの入口端部をグローブボックスに開いたままにし、二酸化窒素では、気体バッグを基準又はサンプルの入口に取り付ける。
N.検出器の管の端部を破り、検出器の管の入口側を、基準又はサンプルの口の他方の端部に挿入する。
O.検出器の管の出口側をポンプに取り付ける。(中間コネクタ管も受容可能。)
P.100mlの量を使って、ロックされるまでポンプを引く。
Q.ポンププランジャハンドルの目は、サンプリングが完了したときに白くなる。
R.汚染気体の濃度(ステインの長さ)が管に適切であるかどうか判定する。必要に応じて、検出器の管の指示に示されている様に、追加のポンプ引きを使用する。実現できれば、許容可能ステインの範囲の半分から四分の三までのステインの長さを読み取ることが望まれる。
S.ポンプ引きの数と、検出器の管のステイン読みの長さを記録する。
T.検出器の管を取り外す。
U.基準に用いられたのと同じ数のポンプ引きを使って、サンプルに処理を繰り返す。この時点でステインが観察されない場合は、検出器の管に対する次の下位のサンプル範囲と、そのサンプル範囲に対するポンプ引きの数に進む。
V.基準とサンプルの間でステインの長さに差がまだ観察されない場合は、より低い量/濃度の活性材料が塗布されたサンプル管を使って、一連の試験全体を繰り返す。
オゾン:
W.基準とサンプルの管内のステインの長さが同じであれば、短時間のオゾン発生期間を利用し、その後で検出器の管の測定を行うことを考える。各基準とサンプル試験の間にグローブボックスを開き、時間指定されている一連のものを、使用毎に、新鮮な室内空気で開始する。この時間指定されている一連の方法は精密ではなく、より多くの固有の再現性誤差を含んでいるが、十分なサンプル材料活性があれば、有効な結果を作り出すことができる。
二酸化窒素:
X.基準とサンプルの管内のステインの長さが同じであれば、バッグ内の気体の濃度を下げることを考える。これを部分的に行うために、平坦な/押し潰されたバッグを、圧縮気体により必要な希釈比で事前に膨らませ、バッグの残りを、圧縮二酸化窒素タンクからの気体で満たす。この希釈方法は、精密ではなく、より多くの固有の再現性誤差を含んでいるが、十分なサンプル材料活性があれば、有効な結果を作り出すことができる。[その後直ぐにサンプリングを行い、バッグに栓をして閉じる。バッグ内の大気は、後続の試験に、感知できる様な二酸化窒素濃度の変化無しに、数分間継続して用いられる。]
Y.試験が完了すると、プロパン−2‐オールと実験室ワイパーを使ってテフロン(登録商標)トラフブロックを洗浄する。試験の後、ブロックをできるだけ早く洗浄し、保護された場所で空気乾燥させる。
【0088】
8.結果と計算
【0089】
結果
1.検出器の管に含まれているグラフの範囲から、二酸化窒素/オゾンの濃度を判定する。濃度は、管上のステインの読みの長さと、ポンプ引きの数の組み合わせである。
2.抗酸化活性の証拠は、サンプルに接続されている検出器の管の中の二酸化窒素/オゾンの濃度が低くなっていることである。
3.必要であれば、近似低減率を求めることができる。
【0090】
計算

【0091】
テフロン(登録商標)の短いトラフブロックを使って、半固体材料マトリックス中に液体として拡散されたレモングラスオイルを含んでいる除去剤試験化合物と、アルコール中に溶融されたバニラルブルボナール粉末を含んでいる除去剤試験化合物を、半個体マトリックスの上に塗布したところ、オゾンが約88%、二酸化窒素が約13%、それぞれ低減した。
【0092】
特に、上記手順に続いて、5滴のレモンオイルグラスを、20グラムのワセリン内に活性化合物として塗布したが、これは、20.09グラム中の0.09g、即ち調合物の0.45%である。レモングラスオイルの試験化合物の塗布は、約0.0025g/cmだった。この濃度のレモングラスオイルを塗布した結果、オゾンは、平均して85%、88%、88%、89%、89%、90%、及び90%減り、平均で約88%減った。
【0093】
更に、上記の手順に続いて、バニラルブルボナールを、2.12g/50gのプロパン−2−オール溶液として塗布した。129cmの面積(8インチx2.5インチ)当たり10回噴射し、最高50%の噴霧付着であったとすると、バニラルブルボーナルは、約0.000164g/cmの濃度で塗布されたことになる。この塗布濃度は、本発明の組成物の約6.5%のエアゾール調合物を備えている活性除去剤にほぼ匹敵する。この濃度のバニラルブルボナールを塗布した結果、二酸化窒素は(酸化窒素として)、平均して7%、9%、9%、13%、20%及び22%減り、平均で約13%減った。酸化窒素の低減は、低い濃度の酸化窒素で、接触表面が高いときに見られた。
【0094】
例6:空気中の二酸化窒素/オゾンとの反応性に関する局所的塗布の抗酸化特性の判定(人工皮膚の長いトラフ法)
【0095】
上に例5で述べた人工皮膚トラフ法は、先に述べた短いトラフではなく、長いトラフを使っても行うことができる。特に、先に述べたテフロン(登録商標)の短いトラフアッセンブリとは異なり、以下のテフロン(登録商標)の長いトラフアッセンブリは、以下の通りである。
【0096】
A.テフロン(登録商標)の長いトラフアッセンブリ
1.アッセンブリは、固い下側のテフロン(登録商標)ブロックと、上側のテフロン(登録商標)ブロックで構成されており、上側テフロン(登録商標)ブロックの面には、基準及びサンプルのトラフ用の、2つの入口と2つの排出口が設けられている。
2.長いトラフは、各側(基準又はサンプル)に蛇状Sループを利用しているが、幾らか長いか又は短いトラフ長さを使用している他の形状も考えられる。
3.マトリックス被覆されている人工皮膚のシートは、ブロックの間に、被膜が上側の開いているトラフブロックに面するように配置されている。
4.組み合わせられたサンドイッチ状のブロックは、ブロック同士を堅く保持して一体に押し付ける4つのクランプアッセンブリが入っているブロックホルダー上に置かれている。準備された被膜が施された人工皮膚シートは、アッセンブリに対し固有のガスケットとして作用する。
5.空気は、アッセンブリを通して、被覆された人工皮膚シートの上を、グローブボックスの大気又は気体バッグから、色検出器の管を通して、ポンプによって引かれる。
6.トラフの深さは3mmで、長さは、入口及び出口を含めず、約132cmである。
7.入口と出口は、固いテフロン(登録商標)で、色検出器の管の外径が口の内径となるように、特別に製造されている。
8.クランプベースアッセンブリは、アセタールブロックで作られていた。
【0097】
当業者には理解頂けるように、長いトラフ法では、大きな接触表面積を試験することができる。従って、長いトラフアッセンブリを使った試験結果は、本発明の除去剤を使うと、酸化窒素の大幅な減少を示すものと予測される。
【0098】
例7:空気消臭剤/防臭剤
【0099】
空気消臭剤ジェルは、家庭、ビル、車の中で用いることができる。同様に、空気消臭剤ジェルは、個人の防臭剤として、全身に使用するためにエアゾールの形態で塗布することができる。これらの塗布剤には、一般的な配合物が入っている。
純水 86.55%
ブチレングリコール 10.00
ゲランゴム 1.00
塩化ナトリウム 0.25
ポリソルベート20 1.00
芳香成分/除去剤 1.00
ジアゾ尿素(及び)ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル 0.20
【0100】
空気消臭剤噴霧ポンプは、一般的な配合物として98%のSDアルコールと2%の芳香成分を有している、本発明を実施する際は、芳香成分は、除去剤を含んでいる。
空気消臭剤エアゾールは、一般的な配合物を有している。
SDアルコール 68.60%
芳香成分/除去剤 1,40
プロパン(推進剤) 12.96
イソブタン(推進剤) 17.04
【0101】
個人用のコロン水は、一般的な配合物として92.50%のSDアルコール、除去剤を含む5.00%の芳香成分、及び2.50%の純水を有している。
【0102】
例8:空気処理システム
【0103】
抗菌又は防臭機能を含む空気処理システムは、例1に挙げた一般的配合物のジェル又はエアゾールを使用する。空気処理システムのフィルターは、芳香成分に浸されるか、芳香成分で処理されるか、芳香成分が自体に噴霧されており、芳香成分は、除去剤を含んでおり、ここに述べている様に揮発性及び抗酸化特性を有している。
【0104】
例9:蝋燭
【0105】
棒状蝋燭は、揮発性抗酸化剤の様な除去剤を、蝋燭の周囲の空気中に放出するのに用いられ、薬剤は、空気中の反応性酸素及び窒素種を除去する。ジェル状蝋燭については、米国特許第5,879,694号に記載されており、同特許を参考文献としてここに援用するが、即ち、蝋燭は以下の一般的な配合物を有している。
パラフィン蝋 97.495%
ステアリン酸アミド 1.00
染料 0.005
芳香成分/除去剤 1.00
ポリエチレン又はステアリン酸 0.50
【0106】
例10:カーペット用消臭剤
【0107】
抗酸化剤としてのカーペット用消臭剤は、一般的な配合物として98%の重炭酸ナトリウムと2%の芳香成分を有している。本発明を実施する際に、芳香成分は、除去剤を含んでいてもよい。
【0108】
例11:保湿剤/化粧用ファンデーション
【0109】
揮発性除去剤を、賦形剤と組み合わせて化粧又は芳香製品を作ることもできる。例えば、先に論じた様に、本発明による組成物は、除去剤と、薬学的又は化粧品的に受容可能な賦形剤又はキャリアの様な賦形剤の組み合わせを備えている。同様に、先に論じた様に、本発明の組成物は、溶液、ジェル、ローション、クリーム、軟膏、水中油型乳剤、油中水型乳剤、又は他の薬学的又は化粧品的に受容可能な形成物の様な製品に配合してもよい。本発明の複雑な組成物にも、所望の効果に悪影響を及ぼさない限りにおいて、様々な既知の従来型の化粧成分が入っていてもよい。
【0110】
或る実施形態では、本発明の組成物のユーザーは、保湿剤又は化粧ファンデーションを、皮膚の或る領域に局所的に塗布する。組成物内の除去剤は、製品が塗布された皮膚に隣接する或る量の空気中に揮発し、反応性酸素又は窒素種を含むフリーラジカル、又はそれらフリーラジカルの先駆物質に対する保護を提供する。
一般的な保湿剤配合物は、以下のものを含んでいる。
純水 78.30%
EDTAニナトリウム 0.15
グリセレス−26 3.00
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 5.00
イソノナン酸イソノニル 5.00
ワセリン 3.00
トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 1.79
ポリソルベート60 1.71
ポリアクリルアマイド(及び)C13-14イソパラフィン(及び)
ラウレス−7 1.75
芳香成分/除去剤 0.10
ジアゾリディニル尿素及びブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル 0.20
一般に、化粧用ファンデーションは、以下のものを含んでいる。
シクロペンタシロキサン 17.00%
シクロメチコン 8.00
セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン(及び)イソステアリン酸
ポリグリセリル−4(及び)ラウリン酸ヘキシル 3.00
セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン 2.00
セチルジメチコン 4.00
ネオペンタン酸オクチルドデシル 4.00
エチルヘキサン酸セテアリル 5.00
シクロメチコン(及び)クオタニウム−18ヘクトライト(及び)SDア
ルコール40 6.00
二酸化チタン(及び)(トリエトキシ)カプリリルシラン 6.78
黄酸化鉄(及び)カプリリルシラン 0.74
赤酸化鉄(及び)カプリリルシラン 0.32
黒酸化鉄(及び)カプリリルシラン 0.16
タルク(及び)メチコン、疎水性 3.00
エチレン/アクリル酸コポリマー 4.00
純水 30.40
酢酸トコフェロール 0.30
グリセレス−26 4.00
ジアゾリディニル尿素(及び)ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル 0.30
塩化ナトリウム 0.50
芳香成分/除去剤 0.10
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】NORA分析検定用のプレートマップを示している。
【図2】ジブチルヒドロキシトルエンのフレームイオン化検出器(GC−FID)によるガスクロマトグラフィー分析のグラフである。
【図3】シンナミルアルコールのGC−FID分析のグラフである。
【図4】フェルラ酸のGC−FID分析のグラフである。
【図5】オイゲノールのGC−FID分析のグラフである。
【図6】ゲラニオールのGC−FID分析のグラフである。
【図7】チモールのGC−FID分析のグラフである。
【図8】ベチバージャワのGC−FID分析のグラフである。
【図9】レモングラスオイルのGC−FID分析のグラフである。
【図10】クローブバッドのGC−FID分析のグラフである。
【図11】ミルテのGC−FID分析のグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗布部位の周囲、付近又はこれに隣接する或る量の空気中の反応性分子を除去するための、重量で約0.01−20%の揮発性除去剤を含んでいる組成物において、前記除去剤は、5−40℃の範囲の温度において揮発性で、且つ芳香成分を備えており、前記芳香成分は、(1)芳香環、(2)芳香環に直接結合したフリーヒドロキシル基、(3)前記環に結合した電子求引基を有していない芳香環、(4)芳香環に結合したアルキル、エーテル、ヒドロキシル、アミン、及びそれらの組み合わせから成るグループから選択された電子供与基、(5)少なくとも1つの不飽和炭化水素、及び、(6)カルボニル、アミン、ジアミン、環状アセチル、及びエノールエーテルから成るグループから選択された、少なくとも1つの官能基が含まれている炭化水素、の内の少なくとも1つを含んでおり、前記組成物は、フリーラジカル、活性酸素種、及び反応性窒素種から成るグループから選択された反応性分子を除去する、組成物。
【請求項2】
不揮発性除去剤を更に備えている、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記揮発性除去剤は、バニリン、バニリルアルコール、バニラルブルボナール、ラズベリーケトン、ユージノール、フェルラ酸、オレンジテルペン、リリアール、レモングラスオイル、及びそれらの組み合わせから成るグループから選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記揮発性除去剤は、レモングラスオイルであり、前記反応性分子はオゾンである、請求項1から3に記載の組成物。
【請求項5】
前記揮発性除去剤は、バニラルブルボナールであり、前記反応性分子は酸化窒素である、請求項1から3に記載の組成物。
【請求項6】
化粧品用に受容可能な賦形剤を更に備えている、請求項1から5に記載の組成物。
【請求項7】
保湿性製品と化粧用ファンデーションの一方から選択された、化粧品用に受容可能な賦形剤を更に備えている、請求項1から5に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物は、基本的に、化粧品用に受容可能なキャリアと、全組成物の重量の約0.01−20%の揮発性除去剤から成る、請求項1から7の何れかに記載の組成物。
【請求項9】
反応性分子が組織表面に接触する前に前記反応性分子を中和する方法において、請求項1−8の何れかに記載の前記組成物を、前記組織表面の周囲、付近、又はそれに隣接する或る量の空気中に放出する段階を含んでおり、前記反応性分子を中和することにより、組織の損傷を防ぐか又は低減させる、方法。
【請求項10】
前記組成物は、皮膚の或る領域に局所的に塗布される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
反応性分子が組織の表面に接触する前に前記反応性分子を中和する方法において、請求項1−5の何れかに記載の前記組成物を、前記組織の表面の周囲、付近、又はそれに隣接する或る量の空気中に放出する段階を含んでおり、前記反応性分子を中和することにより、組織の損傷を防ぐか又は低減させ、前記組成物を放出する前記段階は、蝋燭を点灯する段階と、ペット用トイレ砂を引っ掻く段階と、防臭剤を活性化する段階の内の1つを含んでいる、方法。
【請求項12】
前記反応性酸素種は、超酸化物(O2-)、オゾン(O)、過酸化水素(H)、ペルオキシラジカル(HOとRO)、アルキル過酸化物(R)、ヒドロキシルラジカル(OH)、アルコキシルラジカル(OR)、及び一重項酸素から成るグループから選択される、請求項9から11に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公表番号】特表2008−523074(P2008−523074A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545589(P2007−545589)
【出願日】平成17年12月6日(2005.12.6)
【国際出願番号】PCT/US2005/044274
【国際公開番号】WO2006/063056
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(505416588)アクセス ビジネス グループ インターナショナル エルエルシー (14)
【氏名又は名称原語表記】ACCESS BUSINESS GROUP INTERNATIONAL LLC
【Fターム(参考)】