説明

酸素富化機

【課題】使用者が酸素富化空気と一緒に酸素富化空気供給経路内に結露した水滴を吸引するのを防止可能な使用性の高い酸素富化機を提供することを目的とする。
【解決手段】酸素富化空気を発生する酸素富化手段15と、前記酸素富化手段15で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部7と、前記酸素富化手段15と前記吐出部7とを接続する空気流路24とを備え、前記空気流路24を形成するチューブ3を断熱性に優れた材質で形成し構成してある。これにより空気流路24内での結露が抑制できて、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸素富化手段を用いて得られる、いわゆる酸素富化空気を使用者に提供する酸素富化機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の酸素富化機としては、空気中の酸素を濃縮して酸素富化空気を発生させる装置本体と、これに接続された酸素吐出部とを基本構成とし、例えばマイナスイオン発生手段を備えるなどして色々に展開されてきている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−234836号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら従来の酸素富化手段15(酸素富化膜ユニット)では、酸素と同様に水蒸気の透過度も窒素より大きく、湿度が高い雰囲気で運転したときなどには酸素富化手段(酸素富化ユニット)から排出される酸素富化空気は非常に高湿度なものとなる。高湿度の酸素富化空気は、空気流路内を送風される際に、それ自体の空気温度より低い空気流路の部分に接すると、その部分で結露が発生しやすくなり、空気流路内に水滴として残る。この結露した水滴がそのまま酸素吐出部から吐出して、使用者がこの水滴等を酸素富化空気と一緒に吸込んでしまうという問題があった。
【0004】
また、酸素吐出部までの空気流路内に水滴がそのまま残ってカビや雑菌の発生の原因となるという可能性もあった。
【0005】
従来では、この水滴を空気流路管内から取り除くために、吐出口までの空気流路の一部に、液溜まりのカプセルを設け、運転後に強制的に高流量の空気を流路内に流し込み、管内に残った水滴を液たまりまで搬出して溜める手段をとったりしていたが、装置自体が複雑になるとともに、チューブの一部に液溜まりのカプセルがあることから、使用性においても好ましいものではなかった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、結露した水滴を使用者が酸素富化空気と一緒に吸引することを防止することで、使用性の高い酸素富化機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために本発明は、酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路は断熱性が高い材料により形成される構成としたもので、前記空気流路中を通過する酸素富化空気が周囲温度から断熱された空気流路内部を通るので結露の発生を抑制し、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できる。
【発明の効果】
【0008】
以上のように本発明によれば、酸素富化空気の使用者への供給経路内に結露した水滴を、使用者が酸素富化空気と一緒に吸引することを防止することで、使用性の高い酸素富化機を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路は断熱性が高い材料により形成される構成としてあり、断熱性が高い材料からなる空気流路によって、空気流路内部の温度を周囲温度に依存することなく高めに安定させることができるので、湿度の高い酸素富化空気供給中によって供給経路内に発生する結露を抑制することができ、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できる。
【0010】
第2の発明は、酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路の周囲には空気流路を覆う外被体を備えた構成としてあり、空気流路の外側を外被体によって覆い二重構造にすることで、空気流路内部の温度を周囲温度に依存することなく高めに安定させることができ、湿度の高い酸素富化空気供給中によって供給経路内に発生する結露を抑制することができるので、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できる。
【0011】
第3の発明は、酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路は、流路の温度を上昇させる加熱手段を備えた構成としてあり、空気流路自体を加熱手段にて強制的に適度に加熱し、空気流路内部の温度を周囲温度に依存することなく高めに安定させることができ、湿度の高い酸素富化空気供給中によって供給経路内に発生する結露を抑制することができるので、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できる。
【0012】
第4の発明は、周囲の環境温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の検知した情報から空気流路の加熱手段の温度を制御する温度制御手段を備えた請求項3記載の構成としてあり、周囲温度に応じて適度な温度に調整でき、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できるとともに、吐出される酸素富化空気が使用者にとって違和感のない温度とするものである。
【0013】
第5の発明は、酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路に送られる酸素富化空気の温度を上昇させる空気加熱手段を備えた構成としてあり、酸素富化空気自体を加熱手段にて強制的に適度に加熱するので、酸素富化空気自体の相対湿度が低下するとともに、加熱された酸素富化空気を空気流路内部へ送風するので、空気流路の温度を高めに安定させることができ、湿度の高い酸素富化空気供給中によって供給経路内に発生する結露を抑制することができるので、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できる。
【0014】
第6の発明は、周囲の環境温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の検知した情報から酸素富化空気の温度を制御する温度制御手段を備えた構成としてあり、周囲温度に応じて適度な温度に調整でき、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できるとともに、吐出される酸素富化空気が使用者にとって違和感のない温度とするものである。
【0015】
第7の発明は、酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路に送られる酸素富化空気の温度を低減させる空気冷却手段を備えた構成としてあり、酸素富化空気自体を冷却手段にて強制的に適度に冷却するので、酸素富化空気自体の相対湿度を上昇させ、事前に結露させた上で、湿度の低い酸素富化空気を空気流路内部へ送風するので、供給経路内に発生する結露を抑制することができ、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できるようにするものである。
【0016】
第8の発明は、空気冷却手段とともに、冷却時に発生する結露水を溜める結露水タンクを備えた構成としてあり、酸素富化空気自体を冷却手段にて強制的に適度に冷却するので、酸素富化空気自体の相対湿度を上昇させ、事前に結露させた発生した結露水を本体内部に溜めるので、集中的にメンテナンスしやすく、かつ、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できるようにするものである。
【0017】
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0018】
図1は全体構成を示すブロック図、図2は外観斜視図である。
【0019】
図1において、装置本体1の内部には、酸素の濃度を高め、いわゆる酸素富化空気を発生する酸素富化手段15(本実施の形態の場合は酸素富化膜ユニット)を設けている。前記酸素富化手段15の酸素富化膜ユニットは有機高分子の平膜より構成され、膜を通過する分子の速度の差を利用するもので、空気中の窒素に比べ酸素をよく通すため、比較的高い酸素濃度の、いわゆる酸素富化空気が得られる。通常の空気において酸素が占める割合は約21%(窒素約79%)であるが、本実施の形態の酸素富化膜ユニット(酸素富化手段15)を通過後の酸素富化空気においては、酸素が占める割合が約30%(窒素約70%)となる。
【0020】
10は吸引手段で、酸素富化手段15で生成される酸素富化空気を、第1の連結管11を経て吸引して、第2の連結管12、接続部14、チューブ3とヘッドセット6とを経て吐出部7から吐出させる。吸引手段10は、酸素富化手段15の酸素富化膜の通過圧損に対抗して酸素富化空気の流量を稼ぐために、運転時の圧力が高いベローズポンプを用いている。制御手段8からの駆動信号で吸引手段10が吸引する。このように、第1の連結管11と吸引手段10と、第2の連結管12と接続部14と、チューブ3とヘッドセット6とで、酸素富化手段15から吐出部7に至る空気流路24を形成している。
【0021】
図2において、装置本体1はその外郭まで突出した接続部14に、チューブ3が接続され、ヘッドセット6につながれる。ヘッドセット6には、吐出部7が設けられ、使用者が本装置を使用して酸素富化空気を吸引するときに頭部近傍に本ヘッドセット6を装着するものである。
【0022】
ここで空気流路24を形成するチューブ3は、断熱性が高い材質で構成されている。
【0023】
以上のように構成された酸素富化機においてその動作を説明する。
【0024】
酸素富化空気発生運転時、制御手段8は吸引手段10を駆動する。酸素富化手段15で生成される酸素富化空気は、第1の連結管11を経て吸引手段10によって吸引され、第2の連結管12と接続部14とチューブ3とヘッドセット6を経て吐出部7から吐出される。チューブ3は断熱性に優れた材質で形成されており、周囲温度が低くても酸素富化空気が通るチューブ3内部は、その周囲から断熱されているので温度が低くならない。したがって、酸素富化空気発生運転中に空気流路24(第1の連結管11と吸引手段10、第2の連結管12と接続部14とチューブ3とヘッドセット6)内面に発生する結露は抑制される。
【0025】
以上のようにして、酸素富化機の酸素富化空気供給中は、空気流路内に結露した水滴の発生を抑制するので、使用者が酸素富化空気と一緒に水滴を吸引することを防止できる。
【0026】
なお、本実施の形態においては、空気流路24のチューブ3に限定して記載したが、空気流路24を形成する他の部品(たとえば連結管11や連結管12)をあわせて断熱性の高い材質で形成することで効果は同様以上に得られることは当然である。
【0027】
(実施の形態2)
次に本発明の第2の実施の形態について、図3を参照しながら説明する。図3は構成ブロック図である。なお、上記実施の形態と同一機能部位については同一記号を付与してその説明を省略する。
【0028】
図3において、空気流路24を形成するチューブ3の外周を、別体の外被体33で覆う。外被体33とチューブ3の間には空気層が形成され、周囲温度をチューブ3に伝導するのを防ぐ役割を果たしている。
【0029】
以上のように構成された酸素富化機においてその動作を説明する。
【0030】
酸素富化空気発生運転時は、上記実施の形態と同様の動作を行う。酸素富化手段15で生成される酸素富化空気は、第1の連結管11を経て吸引手段10によって吸引され、第2の連結管12と接続部14とチューブ3とヘッドセット6を経て吐出部7から吐出される。チューブ3は外被体33に周囲を覆われ断熱性を保たれている。したがって、周囲温度が低くても酸素富化空気が通るチューブ3内部は、その周囲から断熱されているので温度が保たれ、酸素富化空気発生運転中に空気流路24(第1の連結管11と吸引手段10、第2の連結管12と接続部14とチューブ3とヘッドセット6)内面に発生する結露は抑制される。
【0031】
以上のようにして、酸素富化機の酸素富化空気供給中は、空気流路内に結露した水滴の発生を抑制するので、使用者が酸素富化空気と一緒に水滴を吸引することを防止できる。
【0032】
なお、外被体33は、本実施の形態において特に材質について述べてはいないが、その目的から明らかなように断熱性の高い材質を用いることで効果が向上することは言うまでもない。また、チューブ3や外被体33は、使用者が酸素富化空気吸入時にヘッドセット6を使用する際につながっているので、やわらかく、しかも軽量な材質を用いることが使用性向上につながることはいうまでもない。
【0033】
(実施の形態3)
次に本発明の第3の実施の形態について、図4を参照しながら説明する。図4は構成ブロック図である。なお、上記実施の形態と同一機能部位については同一記号を付与してその説明を省略する。
【0034】
図4において、空気流路24を形成するチューブ3には、電熱線を周囲に施し通電することでチューブ3およびその内面を加熱することができる加熱手段40を備えている。加熱手段40は、制御手段8によって制御され、酸素富化空気の供給中は通電され常に加熱されるようになる。
【0035】
以上のように構成された酸素富化機においてその動作を説明する。
【0036】
酸素富化空気発生運転時は、上記実施の形態と同様の動作を行う。酸素富化手段15で生成される酸素富化空気は、第1の連結管11を経て吸引手段10によって吸引され、第2の連結管12と接続部14とチューブ3とヘッドセット6を経て吐出部7から吐出される。このときチューブ3は加熱手段40によって加熱される。したがって、周囲温度が低くても酸素富化空気が通るチューブ3内部は、適温に保たれ、酸素富化空気発生運転中に空気流路24内面に発生する結露は抑制される。
【0037】
以上のようにして、酸素富化機の酸素富化空気供給中は、空気流路内に結露した水滴の発生を抑制するので、使用者が酸素富化空気と一緒に水滴を吸引することを防止できる。
【0038】
なお、装置本体に周囲温度検出手段45を設け、周囲の温度を検出しながら加熱手段40の温度制御を制御手段8を通じて行うことで、常にチューブ3内部は適温に保たれ、かつ、加熱のし過ぎを防止することができる。
【0039】
また、上記形態では、酸素富化空気発生時、つまり使用者が装置を使用しているときに、加熱手段40を加熱するような制御として記載したが、使用者が酸素富化空気吸引を終えた後、つまり使用後に加熱手段40を動作させ、チューブ3内部に結露水として残っている水滴を蒸発させることも、制御の手段により可能である。
【0040】
(実施の形態4)
次に本発明の第4の実施の形態について、図5を参照しながら説明する。図5は構成ブロック図である。なお、上記実施の形態と同一機能部位については同一記号を付与してその説明を省略する。
【0041】
図5において、空気流路24を形成する流路の一部に、流路を通る酸素富化空気自体を加熱する空気加熱手段50が設けられている。空気加熱手段50は、制御手段8によって制御され、酸素富化空気の供給中は通電され常に酸素富化空気が加熱されるようになる。
【0042】
以上のように構成された酸素富化機においてその動作を説明する。
【0043】
酸素富化空気発生運転時は、上記実施の形態と同様の動作を行う。酸素富化手段15で生成される酸素富化空気は、第1の連結管11を経て吸引手段10によって吸引され、第2の連結管12と接続部14とチューブ3とヘッドセット6を経て吐出部7から吐出される。このとき酸素富化空気は空気加熱手段50によって加熱される。したがって、周囲温度が低くても、暖められた酸素富化空気が空気流路24を通るので、空気流路24はしだいに暖められ、その結果、酸素富化空気発生運転中に空気流路24内面に発生する結露は抑制される。
【0044】
以上のようにして、酸素富化機の酸素富化空気供給中は、空気流路内に結露した水滴の発生を抑制するので、使用者が酸素富化空気と一緒に水滴を吸引することを防止できる。
【0045】
なお、装置本体に周囲温度検出手段45を設け、周囲の温度を検出しながら空気加熱手段50の温度制御を制御手段8を通じて行うことで、常に空気流路24内は周囲温度に応じ適温に保たれる。また、使用者が酸素富化空気を吸引する際に、周囲温度に適した温度の酸素富化空気を吸引することも可能となる。
【0046】
(実施の形態5)
次に本発明の第5の実施の形態について、図6を参照しながら説明する。図6は構成ブロック図である。なお、上記実施の形態と同一機能部位については同一記号を付与してその説明を省略する。
【0047】
図6において、空気流路24を形成する流路の一部に、流露を通る酸素富化空気自体を冷却する空気冷却手段60が設けられている。空気冷却手段60は、制御手段8によって制御され、酸素富化空気の供給中は通電され常に酸素富化空気が冷却されるようになる。
また、空気流路24の一部で、空気冷却手段60が設けられる部分には、空気流路と連結された結露水タンク65が備えられている。
【0048】
以上のように構成された酸素富化機においてその動作を説明する。
【0049】
酸素富化空気発生時の運転時は、上記実施の形態と同様の動作を行う。酸素富化手段15で生成される酸素富化空気は、第1の連結管11を経て吸引手段10によって吸引され、第2の連結管12と接続部14とチューブ3とヘッドセット6を経て吐出部7から吐出される。このとき酸素富化空気は空気冷却手段60によって冷却される。冷却される際、酸素富化空気内の水蒸気は一気に結露し始める。この結露が発生する部分は限定される。この結露発生部分には、空気流路24と連結された結露水タンク65が備えられており、結露水はすべてこの結露水タンク65に集中して溜められる。したがって、いったん冷却され強制的に結露された後の酸素富化空気は、その湿度は十分に低減され、吐出口7へ送風され、その結果、酸素富化空気発生運転中に空気流路24内面に発生する結露は抑制される。
【0050】
以上のようにして、酸素富化機の酸素富化空気供給中は、空気流路内に結露した水滴の発生を抑制するので、使用者が酸素富化空気と一緒に水滴を吸引することを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のように、本発明にかかる酸素富化機は、酸素富化空気と一緒に使用者が水滴を吸引することを防止できるため、清潔で、使用者に常にリフレッシュ感を提供する機器として、極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の第1の実施の形態における酸素富化機の全体構成を示すブロック図
【図2】同発明の実施の形態における酸素富化機の外観斜視図
【図3】本発明の第2の実施の形態における酸素富化機の全体構成を示すブロック図
【図4】本発明の第3の実施の形態における酸素富化機の全体構成を示すブロック図
【図5】本発明の第4の実施の形態における酸素富化機の全体構成を示すブロック図
【図6】本発明の第5の実施の形態における酸素富化機の全体構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0053】
1 装置本体
3 チューブ
6 ヘッドセット
7 吐出部
8 制御手段
10 吸引手段
11 第1の連結管
12 第2の連結管
14 接続部
15 酸素富化手段(酸素富化膜ユニット)
24 空気流路
33 外被体
40 加熱手段
45 周囲温度検出手段
50 空気加熱手段
60 空気冷却手段
65 結露水タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路は断熱性が高い材料により形成した酸素富化機。
【請求項2】
酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路の周囲には空気流路を覆う外被体を備えた酸素富化機。
【請求項3】
酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路は、流路の温度を上昇させる加熱手段を備えた酸素富化機。
【請求項4】
周囲の環境温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の検知した情報から空気流路の加熱手段の温度を制御する温度制御手段とを備えた請求項3記載の酸素富化機。
【請求項5】
酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路に送られる酸素富化空気の温度を上昇させる空気加熱手段を備えた酸素富化機。
【請求項6】
周囲の環境温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段の検知した情報から酸素富化空気の温度を制御する温度制御手段とを備えた請求項5記載の酸素富化機。
【請求項7】
酸素富化空気を発生する酸素富化手段と、前記酸素富化手段で得られた酸素富化空気を吐出する吐出部と、前記酸素富化手段と前記吐出部とを接続する空気流路とを備え、前記空気流路に送られる酸素富化空気の温度を低減させる空気冷却手段を備えた酸素富化機。
【請求項8】
空気冷却手段とともに、冷却時に発生する結露水を溜める結露水タンクを備えた請求項7記載の酸素富化機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−158621(P2006−158621A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−353930(P2004−353930)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)