説明

重なり合うカニューレフィーチャーおよびノッチフィーチャーを有するカニューレ

互いに少なくとも部分的に重なり合うノッチフィーチャーおよびカニューレフィーチャーを有するカニューレがここに記載される。一般に、カニューレは、実質的に一定の外径を有する管状シャフトを含む。カニューレフィーチャーは、カニューレの外径を越えて横方向に延びる少なくとも1つの表面を含む。例えば、カニューレフィーチャーは、クリンプフィーチャーまたは溶接フェルールフィーチャーを含んでいてもよい。カニューレフィーチャーは遠位端および近位端をさらに含む。したがって、ノッチフィーチャーの、もし全てでなければ、部分が、カニューレフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置される。カニューレは、針捕捉機構を含むカテーテル組立品を含む任意の適当な組立品において使用されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、一般に、カニューレおよび関連方法に関する。より詳細には、この開示は、遠位端および近位端を有するカニューレフィーチャーを含み、ノッチフィーチャーの少なくとも一部がカニューレ内の遠位端と近位端との間に画定されるカニューレを説明する。重なり合うノッチフィーチャーおよびカニューレフィーチャーを備えるカニューレは、種々の血管アクセス器具において使用されることができる。
【背景技術】
【0002】
一般に、血管アクセス器具は、液体を患者の血管系と連通させるために使用される。例えば、カテーテルは、液体(例えば、食塩水、薬物、および/または完全非経口栄養)を患者に注入するため、患者から液体(例えば、血液)を採るため、および/または患者の血管系の種々のパラメータを監視するために使用される。
【0003】
さまざまな種類の血管アクセス器具の中に、静脈内(IV)カテーテル組立品がある。オーバー針周辺IVカテーテル(over-the-needle peripheral catheter)は、一般的なIVカテーテル構成である。その名前が示唆するように、オーバー針カテーテルは、鋭い遠位先端を有する導入針(introducer needle)を覆って搭載される。導入針は、一般に、針の誘導を助け、カテーテルとの協働を容易にする、針組立品に結合された静脈穿刺針である。カテーテルの遠位部分の少なくとも内表面は、カテーテルの剥ぎ取り(peelback)を防止するために針の外表面と密接に係合し、それによって血管内へのカテーテルの挿入を容易にする。カテーテルおよび導入針は、大抵、導入針の鋭い遠位先端がカテーテルの遠位先端を越えて延びるように組み立てられる。さらに、カテーテルおよび針は、挿入の間、針のベベルが上を向き、患者の皮膚から離れるように組み立てられる。カテーテルおよび導入針は、一般に、患者の皮膚を通って血管に浅い角度で挿入される。
【0004】
血管内における針および/またはカテーテルの適切な配置を確かめるために、オペレータは、一般に、針組立品に付随するフラッシュバック室内への血液の「フラッシュバック」があることを確認する。フラッシュバックは一般に少量の血液の出現を伴い、これは針を開口部(aperture)から抜け出させ、およびこれは針組立品内または針とカテーテルとの間で見られる。
【0005】
オペレータは、次いで、カテーテルから導入針を引き抜いてもよい。いくつかの場合においては、導入針は、針先端を越えて延び偶発的な針突き刺しを防止する針先端遮蔽体内に引き抜かれる。一般に、針先端遮蔽体は、ケーシング、スリーブ、または導入針がカテーテルおよび患者から遮蔽位置内へ引き抜かれるときに針の先端を捉える/捕捉するように設計された別の同様の装置を含む。針が引き抜かれた後、カテーテルは、患者への静脈内アクセスを提供するために適所に残される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
カテーテル組立品のカテーテル部分からの導入針組立品の分離は、カテーテル装置のオペレータおよびその分野の者に数々の潜在的な危険を示す。上記されるように、もし針先端が針先端遮蔽体内に適切に確保されていないならば、偶発的な針突き刺しの危険が存在する。加えて、針は患者の血管系内の血液と接触しているので、血液は、大抵、針の内腔の内側と同様に針の外側にも存在する。針はカテーテルから引き抜かれるので、この血液が針先端から滴りまたは他の表面と接触して、人々および設備を血液に暴露する危険性がある。加えて、針がフラッシュバック確認のための開口部を含むとき、この血液暴露の危険性は、大抵、増大する。例えば、開口部は血液が針の側壁を通って内腔から抜け出ることを可能にするように構成されているので、開口部は、カテーテル組立品内の血液封じ込めシールをバイパスまたは回避する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、フラッシュバックの確認を可能にする、カニューレフィーチャーおよび重なり合うノッチフィーチャーを備えるカニューレを説明する。記載されているカニューレは、使用中およびカニューレがカテーテル組立品から引き抜かれた後の血液暴露および偶発的な突き刺しを有意に制限しまたは防止するやり方で、遮蔽位置内に移動しおよび固定されるように構成される。
【0008】
本出願は、当該技術分野で知られているいくつかの制限を克服するように設計されたカニューレに関する。一般に、カニューレは、ノッチフィーチャーによって少なくとも部分的に重なり合っているカニューレフィーチャーを含む。ノッチフィーチャーはカニューレフィーチャー内に少なくとも部分的延在しているので、両方のフィーチャーは、カニューレの遠位先端に隣接して配置されることができる。したがって、カニューレの遠位先端およびノッチフィーチャーを覆うように構成された血液制御シールは、比較的短くあることができる。同様に、カニューレの先端およびカニューレフィーチャーを捕捉するように構成されている先端遮蔽装置は、比較的短くあってもよい。血液制御シールおよび先端遮蔽装置は比較的短くあってもいいので、それらは、それらが廃棄のために引き出されるまで、カテーテルアダプターの穴の中で嵌合していてもよい。
【0009】
記載されているカニューレは、鋭いまたは比較的鋭い遠位先端および実質的に一定の外径(「OD」)を有する長尺管状シャフトを含む任意の適切な特徴を有していてもよい。加えて、記載されているカニューレは、静脈穿刺針または別の医療グレードの先鋭化された遠位先端を有する剛体管のようなさまざまなタイプのカニューレから選択されることができる。いくつかの好ましい実施において、カニューレは導入針を含む。
【0010】
カニューレフィーチャーは、カニューレのODを越えて横方向に延びる少なくとも1つの表面を有する任意のタイプのカニューレフィーチャーを含んでいてもよい。例えば、カニューレフィーチャーは、クリンプフィーチャーまたはフェルールフィーチャーを含んでいてもよい。 いくつかの現在好ましい実施においては、しかしながら、カニューレフィーチャーは、クリンプフィーチャーを含む。そのようなクリンプフィーチャーは、カニューレを第1軸においてわずかに押しつぶし、第1軸に対して直角に延びる第2軸においてカニューレをわずかに出っ張らせることを含む任意の適当な方法で形成されていてもよい。使用されるカニューレフィーチャーのタイプまたはそれが製造された方法を問わず、カニューレフィーチャーはまた、任意の適当な特徴を有する。例えば、カニューレフィーチャーは、遠位端および近位端を含んでいてもよい。
【0011】
言及したように、カニューレはまた、カニューレフィーチャーと少なくとも部分的に重なり合うノッチフィーチャーを含む。ノッチフィーチャーは、寸法および形状を含む任意の適当な特徴を含むことができる。さらに、ノッチフィーチャーは、研削(grinding)、打ち抜き(punching)、打刻(stamping)、放電加工(electrical discharge machining)、およびレーザー切断(laser cutting)によるものを含む任意の適当な方法で、カニューレ内に画定されることができる。しかしながら、カニューレフィーチャーは先端遮蔽装置と共に使用されるために頑丈なままである必要があるので、比較的少量のカニューレの断面積を除去する放電加工(「EDM」)およびレーザー切断のような方法が、比較的大量のカニューレの側壁断面領域を取り除く可能性のある研削のような方法よりも、好ましい。実際に、フラッシュバックの確認を可能にするために必要である限りできるだけ少量のカニューレの側壁の断面積を取り除くことが好ましい可能性がある。いくつかの場合においては、ノッチフィーチャーは、カニューレの側壁の断面積のうち約2分の1の断面積を取り除く。他の場合においては、ノッチフィーチャーは、カニューレの側壁断面積の約4分の1未満を取り除く。
【0012】
ノッチフィーチャーの少なくとも一部がカニューレフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置されている限り、ノッチフィーチャーは、実際上、カニューレフィーチャーの任意の部分と重なり合うことができる。1つの例において、ノッチフィーチャーの全体が、カニューレフィーチャーの遠位端とその近位端との間に配置される。別の例において、ノッチフィーチャーは、ノッチフィーチャーの第1部分がカニューレフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置され、およびノッチフィーチャーの第2部分がカニューレフィーチャーの遠位端に対して遠位に配置されるように、カニューレフィーチャーの遠位端を横切って延びる。さらに別の例において、ノッチフィーチャーは、ノッチフィーチャーの第1部分がカニューレフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置され、およびノッチの第2部分がカニューレフィーチャーの近位端に対して近位に配置されるように、カニューレフィーチャーの近位端を横切って延びる。なお別の例において、ノッチフィーチャーの第1部分はカニューレフィーチャーの遠位端に対して遠位に位置し、およびノッチフィーチャーの第2部分がカニューレフィーチャーの近位端に対して近位に位置するようにノッチフィーチャーはカニューレフィーチャーの遠位端および近位端を横切って延びる。
【0013】
カニューレのベベルに関して、ノッチフィーチャーは、さまざまな適当な配向を有していてもよい。例えば、ノッチフィーチャーは、カニューレおよび/またはカニューレフィーチャー内に、実質的に同様の、反対の、垂直の、またはさもなければカニューレのベベルが面する方向からオフセットされる方向に面するように定義されていてもよい。
【0014】
記載されているカニューレは、任意の適当なシステムまたは装置と共に使用されてもよい。1つの例において、カニューレは、オーバー針周辺IVカテーテル組立品を含む任意の適当なカテーテル組立品と共に使用されてもよい。この例において、カテーテル組立品は、カニューレ捕捉機構をさらに含んでいてもよい。そのような捕捉機構は、 カニューレが遮蔽位置に移動されたときにカニューレが不可逆的に捕捉されることになるのを可能にする任意の構成要素を含んでいてもよい。例えば、捕捉機構は、カニューレが遮蔽位置にあるときに、捕捉機構に対するカニューレの近位および遠位運動をそれぞれ制限する、近位嵌合構成要素および遠位嵌合構成要素を含んでいてもよい。
【0015】
適当な近位嵌合構成要素の1つの例において、捕捉機構は、カニューレフィーチャーの横方向に延びる表面は通らないがカニューレはそれを通って近位に移動することができるように寸法付けられおよび成形された開口部を含む。同様に、適当な遠位嵌合構成要素の例において、捕捉機構は、カニューレが遮蔽位置に引っ込められるとカニューレの遠位運動を制限するようにカニューレに向かって偏向された、横断バリア先端のような針先端捕捉機構を含む。
【0016】
本発明の上に列挙されたおよび他のフィーチャーおよび利点が得られる様式がよりよく理解されるように、簡単に上記した発明のより具体的な記載を、添付図面に説明されるそれらの特定の実施形態を参照することによって表す。これらの図面は発明の典型的な実施形態のみを描き、したがって、その範囲を制限するようにみなされるべきではないことを理解して、発明は、添付図面を使用することによってさらに具体的および詳細に記載されおよび説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】重なり合うノッチフィーチャーを備えるクリンプフィーチャーを含むカニューレの代表的な実施形態を説明する斜視図である。
【図2A】重なり合うノッチフィーチャーを有するフェルールフィーチャーを含むカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図2B】ノッチフィーチャーと重なり合う一方向性の返し(barb)を含むカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図2C】突出部分および重なり合うノッチフィーチャーを含むカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図2D】突出部分および重なり合うノッチフィーチャーを含むカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図3A】クリンプフィーチャーおよび重なり合うノッチフィーチャーを含むカニューレの代表的な実施形態を説明する斜視図である。
【図3B】線3−3でとった図3Aにおけるカニューレのいくつかの実施形態を説明する断面正面図である。
【図3C】線3−3でとった図3Aにおけるカニューレのいくつかの実施形態を説明する断面正面図である。
【図3D】線3−3でとった図3Aにおけるカニューレのいくつかの実施形態を説明する断面正面図である。
【図4A】その中でノッチフィーチャーの全体がクリンプフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置されているカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図4B】その中でノッチフィーチャーがクリンプフィーチャーの遠位端を横切って延びるカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図4C】その中でノッチフィーチャーがクリンプフィーチャーの近位端を横切って延びるカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図4D】その中でノッチフィーチャーがクリンプフィーチャーの遠位端および近位端の両方を横切って延びるカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図5】その中でカニューレのベベルおよびノッチフィーチャーが同様の配向を有するカニューレの代表的な実施形態を説明する断面である。
【図6A】その中でクリンプフィーチャーがノッチフィーチャーの前に形成されるカニューレの製造方法の代表的な実施形態を説明する図である。
【図6B】その中でクリンプフィーチャーがノッチフィーチャーの前に形成されるカニューレの製造方法の代表的な実施形態を説明する図である。
【図6C】その中でクリンプフィーチャーがノッチフィーチャーの前に形成されるカニューレの製造方法の代表的な実施形態を説明する図である。
【図7A】その中でノッチフィーチャーがクリンプフィーチャーの前に形成されるカニューレの製造方法の代表的な実施形態を説明する図である。
【図7B】その中でノッチフィーチャーがクリンプフィーチャーの前に形成されるカニューレの製造方法の代表的な実施形態を説明する図である。
【図7C】その中でノッチフィーチャーがクリンプフィーチャーの前に形成されるカニューレの製造方法の代表的な実施形態を説明する図である。
【図8A】その中でカニューレが非遮蔽位置に配置されている代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図8B】その中でカニューレが遮蔽位置に配置されている代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図9A】その中でノッチフィーチャーがクリンプフィーチャーに対して遠位に配置されている先行技術のカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図9B】その中でノッチフィーチャーがクリンプフィーチャーに対して近位に配置されている仮想上のカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【図9C】その中でノッチフィーチャーの全体がクリンプフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置されている、記載されているカニューレの代表的な実施形態を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
記載されている発明の現在好ましい実施形態は、全体を通して同様の部分は同様の数表示によって示されている図面を参照することによってよりよく理解されよう。添付図面において一般的に記載されおよび説明されている本発明の構成要素が、さまざまな異なる構成にアレンジおよび設計され得ることは、容易に理解されよう。したがって、図面によって表された発明のいくつかの実施形態の以下のより詳細な記載は、特許請求の範囲に記載された発明の範囲を制限することを意図するものではなく、発明の現在好ましい実施形態を単に表しているものに過ぎない。
【0019】
一般に、この開示は、重なり合うカニューレフィーチャーおよびノッチフィーチャーを有するカニューレを説明する。記載されているカニューレは任意の適当な構成要素または特徴を含むことができるが、図1は、その中でカニューレ(例えば、針10)が、カニューレフィーチャー(例えば、クリンプフィーチャー30)と、カニューレフィーチャーと重なり合うまたはカニューレフィーチャー内に延びるノッチフィーチャー50と、を含む代表的な実施形態を説明する。重なり合うノッチフィーチャーおよびカニューレフィーチャーを備えるカニューレのよりよい理解を提供するように、カニューレ、カニューレフィーチャー、およびノッチフィーチャーが、より詳細に以下に記載される。
【0020】
カニューレは、 実際上、任意の剛体管を含んでいてもよく、共に、動物の体に穿刺し、意図された空間にアクセスし、および意図された空間から液体を引き抜くかまたは意図された空間に液体を導入するように構成された先鋭化された遠位先端を含む。適当なカニューレの1つの例は、静脈穿刺針を含む。この例において、静脈穿刺針は、実際上、IVカテーテル組立品(例えば、オーバー針周辺IVカテーテル組立品)、静脈針、動脈針などにおいて使用するための導入針を含む任意の適当な静脈穿刺針を含んでいてもよい。しかしながら、簡単にするために、カニューレフィーチャーおよび重なり合うノッチフィーチャーを備えるカニューレは、導入針を参照して以下に記載される。
【0021】
導入針は、IVカテーテル組立品と共に使用するのに適当な任意の構成要素を有していてもよい。例えば、図1は、導入針10が先鋭化された遠位先端12、内側内腔14、および実質的に一定の外径(「OD」)18を有する長尺管状シャフト16を含む、代表的な実施形態を示す。さらに、針の各構成要素は、任意の適当な特徴を含んでいてもよい。例えば、針の遠位先端は、スタンダードベベル、ショートベベル、トゥルーショートベベル、バイアスグラインドポイント、ベットポイント、ランセットポイント、屈曲ポイント(非コアリング)、または別の適当な既知のまたは新規な針ポイントを含んでいてもよい。加えて、内腔および長尺管状シャフトは、任意の適当な寸法であってもよい。例えば、針は、それがIV組立品中で導入針として使用されることを可能にする任意の適当な長さまたは任意の適当なゲージ(例えば、スタブ(Stubs)のスケールで約7から約33)であってもよい。
【0022】
先に言及したように、カニューレはカニューレフィーチャーをさらに含む。カニューレ フィーチャーは、任意の適当な目的を果たしてもよい。例えば、カニューレフィーチャーは、カニューレに近位係合部またはカニューレフィーチャー捕捉機構(以下に記載される)によって捕捉されるように構成された表面を提供する。したがって、カニューレフィーチャーは、カニューレが遮蔽装置内に引っ込められるとカニューレの近位運動を制限するのを助けることができる。
【0023】
カニューレフィーチャーは、針のODを越えて横方向に延びる少なくとも1つの表面を有する、近位係合部として作用するのに適合する任意の適当な構成要素を含んでいてもよい。適当なカニューレフィーチャーのいくつかの例は、1つまたは複数のクリンプフィーチャー、フェルールフィーチャー、突出部分、一方向性の返し、横方向に延びる部材(例えば、環)、および横方向に延びる表面を有する他の構成要素を含む。非制限的な例として、図1は、カニューレフィーチャーがクリンプフィーチャー30を含む実施形態を示す。同様に、図2Aは、カニューレフィーチャーが 溶接フェルールフィーチャー32を含む代表的な実施形態を示す。図2Bは、カニューレフィーチャーが少なくとも1つの一方向性の返し34を含む代表的な実施形態を説明する。最後に、図2Cおよび図2Dは、カニューレフィーチャーが 突出部分36を含むいくつかの実施形態を説明する。
【0024】
カニューレフィーチャーは、それがカテーテル組立品と共に使用されること、およびカニューレが捕捉機構を通り抜けて近位に完全に引き出されるのを少なくとも防止することを可能にする、任意の適当な構成要素または特徴を含んでいてもよい。例として、図1から図2Dは、カニューレフィーチャー(例えば、フィーチャー30、32、34、および36)が遠位端38および近位端40を含むことを示す。具体的には、図1から図2Dは、カニューレフィーチャー(すなわち、30、32、34、および36)の遠位端38は、カニューレフィーチャーの最遠位部分がそこで針のOD18から横方向に延びているポイントであることを示す。同様に、図1から図2Dは、カニューレフィーチャー(すなわち、30、32、34、および36)の近位端40は、カニューレフィーチャーの最近位部分がそこで針のOD18から横方向に延びているポイントであることを示す。
【0025】
上述のように、針もまた、カニューレフィーチャーと少なくとも部分的に重なり合うノッチフィーチャーを画定する。換言すると、ノッチフィーチャーの少なくとも一部は、カニューレフィーチャーの遠位端とその近位端との間に配置される。このノッチフィーチャーは、針が患者の血管系内に適切に配置されたときに血液がそれを通って針の内側内腔を抜け出てフラッシュバックの確認を提供する開口部として作用することを含むいくつかの目的を果たしてもよい。
【0026】
ノッチフィーチャーは、それが針にフラッシュバックの確認を提供することを可能にする任意の適当な特徴を有することができる。1つの例において、ノッチフィーチャーの正面図から、ノッチフィーチャーは、実質的に、楕円形、正方形、長方形、三角形、円形、多角形、不規則等である形状を含む任意の適当な形状であることができる。例えば、図2Dは、ノッチフィーチャー50が実質的に楕円形である実施形態を説明する。
【0027】
適当な特徴の別の例において、ノッチフィーチャーは、ノッチフィーチャーが針にフラッシュバックの確認を提供することを可能にする一方でカニューレフィーチャーがその意図された目的を満たすのに十分な構造的完全性を有することを依然として可能にする、針の側壁の断面積の任意の量を取り除いてもよい。例として、図3Bから図3Dは、図3Aにおける線3−3に沿って切った針10のさまざまな実施形態の断面図を示す。具体的には、図3Bは、いくつかの実施形態において、ノッチフィーチャー50は針10の側壁20の断面積52の約2分の1を取り除くことを示す。しかしながら、図3Cは、いくつかの現在好ましい実施形態において、ノッチフィーチャー50は針の側壁20の断面積52の約2分の1未満を取り除くことを示す。図3Dは、さらに他の好ましい実施形態において、ノッチフィーチャー50は、針の側壁20の断面積52の約4分の1未満を取り除くことを説明する。
【0028】
ノッチフィーチャーは、ノッチフィーチャーの少なくとも一部がカニューレフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置されることを可能にするような任意の適当な方法で、カニューレフィーチャーと重なり合っていてもよい。いくつかの実施形態において、ノッチフィーチャーの最遠位エッジは、カニューレフィーチャーの遠位端またはその近位に配置される。例として、図4Aは、ノッチフィーチャー50の全体がカニューレフィーチャーの遠位端38と近位端40との間に配置されている代表的な実施形態を示す。さらに具体的には、図4Aにおいて、ノッチフィーチャーの最遠位エッジ41はカニューレフィーチャーの遠位端38の近位に配置され、およびノッチフィーチャー50の最近位エッジ43はカニューレフィーチャーの近位端40の遠位に配置される。
【0029】
他の実施形態において、ノッチフィーチャーの一部分のみがカニューレフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置される。1つの例において、図4Bは、ノッチフィーチャー50の最遠位エッジ41がカニューレフィーチャーの遠位端38に対して遠位に配置される一方で、ノッチフィーチャーの最近位エッジ43がカニューレフィーチャーの遠位端38の近位に配置される実施形態を示す。別の例において、図4Cは、ノッチフィーチャー50の最近位エッジ41がカニューレフィーチャーの近位端40の遠位に配置される一方で、ノッチフィーチャーの最近位エッジ43がカニューレフィーチャーの近位端40を近位に越えて配置される実施形態を示す。最終的な例において、図4Dは、ノッチフィーチャー50の最遠位エッジ41がカニューレフィーチャーの遠位端38に対して遠位に配置される一方で、ノッチフィーチャーの最近位エッジ43がカニューレフィーチャー(例えば、クリンプフィーチャー30)の近位端40を越えて近位に配置される実施形態を示す。
【0030】
また、ノッチフィーチャーは、ノッチフィーチャーが意図された目的を果たすのを可能にするように、針のベベルに関して任意の配向を有していてもよい。いくつかの実施形態では、ノッチフィーチャーは、針のベベルが向く方向から配向がオフセットされるように、カニューレ内に画定される。ノッチフィーチャーがベベルの方向からオフセットされるように針内に画定されるいくつかの例において、 ユーザーの視線がノッチがその中に画定される針の側面を含むがそこからベベルが向く針の側面を含まない場合に、ノッチフィーチャーは、より速いフラッシュバックの確認を可能にする可能性がある。
【0031】
ノッチフィーチャーが針のベベル方向からオフセットされる場合に、ノッチフィーチャーは、任意の適当な方法でオフセットされることができる。例えば、ノッチフィーチャーは、針のベベルが向く方向に関して反対の方向、垂直な方向、または別の適当な方向に向くように、針内に画定されることができる。例として、図4Dは、ノッチフィーチャーが針のベベル22が向く方向に対して実質的に垂直に配向されるように、ノッチフィーチャー50が針のベベル22からオフセットされる方向に向く実施形態を示す。換言すれば、図4Dにおけるノッチフィーチャー50は、針10をその長さに沿って対称的に二分する平面(不図示)に対して実質的に垂直に配置される。
【0032】
1つの実施形態において、ノッチフィーチャーは、針のベベルと実質的に同一の方向に向くようにカニューレ内に画定される。例として、図5は、ノッチフィーチャー50が針のベベル22と実質的に同一の方向に向く代表的な実施形態を説明する。別の言い方をすれば、図5におけるノッチフィーチャーは、針10の長さを対称的に二分する平面(不図示)がノッチフィーチャー50を同様に対称的に二分するように、配向されている。いくつかの例において、針のベベルおよびノッチフィーチャーが実質的に同様の方向を向く場合に、フラッシュバックの確認は若干早く視覚化される可能性があるので、いくつかの状況においてそのような実施形態が好ましい可能性がある。
【0033】
また、図5は、ノッチフィーチャー50およびカニューレフィーチャー(クリンプフィーチャー30)の近位端40は、針が意図されたように使用されることを可能にし、およびカテーテル72の遠位先端70が針の外表面26の周りに密封を形成することを可能にする、針のベベル22の最近位端24から任意の距離(x)に配置されてよいことを説明する。しかしながら、いくつかの好ましい実施形態において、ノッチフィーチャーおよびカニューレフィーチャーの近位端は、ベベルの最近位端に対してできるだけ近くに配置される。実際に、ノッチフィーチャーおよびカニューレフィーチャーの近位端は、針の遠位先端に対してより近くに配置されるので、当技術分野において知られているような先端遮蔽装置および血液制御シールの必要な長さは、より短くてもよく、依然としてそれらの意図された目的を満たす可能性がある。
【0034】
前述の実施形態に加えて、カニューレフィーチャーを有し重なり合うノッチフィーチャーを備える記載されている針は、任意の適当な方法で多様化されていてもよい。1つの例において、針は、1つより多くのノッチフィーチャーを含む。この例において、針は、2つ、3つ、またはそれより多い任意の適当な数のノッチフィーチャーを含むことができる。さらに、この例において、付加的なノッチフィーチャーは、必要ではないが、カニューレフィーチャーと重なり合ってもよい。
【0035】
記載されている針は、任意の適当な方法で製造されてもよい。1つの例において、カニューレフィーチャーは、ノッチフィーチャーの前に形成される。例として、図6Aは、この方法は先鋭化された遠位先端12を備える針10を提供することによって始まってもよいことを示す。図6Bは、方法は、クリンプフィーチャー30のようなカニューレフィーチャーを任意の適当な方法で形成することによって続くことを示す。例えば、クリンプ フィーチャーは、針を据え込み加工(upsetting)すること、または針を第1軸においてわずかに押しつぶし、 第1軸に対して直角に延びる第2軸において針をわずかに出っ張らせることによって形成されてもよい。
【0036】
カニューレフィーチャーの形成に続いて、図6Cは、ノッチフィーチャー50が形成されることを示す。ノッチフィーチャーは、研削、打刻、打ち抜き、EDM、および/またはレーザー切断を含むがそれらに制限されない任意の適当な方法で形成されてもよいが、ノッチフィーチャーは、好ましくは、依然として適当なフラッシュバックの確認を可能にすると同時に針の断面積をできる限り少なく取り除く方法によって形成される。実際に、研削およびいくつかの他の技術は針の断面積の約2分の1を取り除くことによってカニューレフィーチャーを弱体化させる可能性があるので、EDMおよび/またはレーザー切断がある条件においては好ましい。
【0037】
記載されている針を形成するための適当な方法の別の例において、ノッチフィーチャーは、カニューレフィーチャーの前に形成される。例えば、図7Aは、そのような方法が、先鋭化された遠位先端12を備える針10を提供することによって始まることを示す。図7Bは、方法が針10内にノッチフィーチャー50を形成することによって続くことを示す。最後に、図7Cは、カニューレフィーチャーの遠位端38と近位端40との間にノッチフィーチャー50の少なくとも一部が配置されるようにクリンプフィーチャー30が形成されることを示す。
【0038】
記載されている針は、任意の適当な装置または組立品と共に使用されることができる。1つの前述の例において、針はカテーテル組立品と共に使用される。この例において、カテーテル組立品は、遮蔽位置内に針を捕捉し、および捕捉機構に関して針の遠位および近位運動を制限することができる針捕捉機構を含む任意の適当な構成要素を含んでいてもよい。適当な捕捉機構は任意の適当な構成要素を含んでいてもよいが、いくつかの実施形態において、針捕捉機構は、遠位嵌合構成要素および近位嵌合構成要素を含む。
【0039】
そのような実施形態において、遠位嵌合構成要素は、針が遮蔽位置に移動すると、針と接触して針の遠位運動を制限するのに適合する任意の構造であってもよい。例えば、遠位嵌合構成要素は、針が遮蔽位置に引っ込められた後に針の遠位運動を制限するように構成された、任意の適当な針先端捕捉装置またはカニューレフィーチャー捕捉装置を含んでいてもよい。例として、図8Aは、遠位嵌合構成要素が、針10の長手方向軸28に向かって偏向されている1つまたは複数の横断先端バリア90(例えば、分割ハウジングの部分)を含む代表的な実施形態を示す。したがって、図8Bは、針10の遠位先端12が横断先端バリア90を越えて近位に引っ込められたとき、先端バリア90が針の遠位先端12の遠位運動を妨害する位置に移動することを説明する。この用法において、先端バリアは、針を遮蔽位置内で不可逆的に係止し、および針が再び姿を現して意図しない突き刺しを引き起こすのを防止する。
【0040】
捕捉機構の近位嵌合構成要素は、針フィーチャーの近位係合部(例えば、針のOD18を越えて横方向に延びる図8Aにおける針フィーチャー30の近位表面42)と接触するのに適合しており、針が遮蔽位置に移動するとフィーチャーの近位運動を制限する任意の構成要素を含んでいてもよい。例えば、近位嵌合構成要素は、針フィーチャーの横方向に延びる表面は通過しないが針はそれを通過することができるように寸法付けられた開口を有する任意の適当な構成要素であってもよい。例として、図8Aは、近位嵌合構成要素が剛体座金(rigid washer)92を含む代表的な実施形態を説明する。図8Bは、針10が非遮蔽位置(図8Aに示される)から遮蔽位置に移動されるとき、針のOD18を越えて横方向に延びる針フィーチャー30の近位表面42は、座金92の内径94を通過するには大きすぎることを説明する。
【0041】
したがって、針が捕捉機構の遠位嵌合構成要素と近位嵌合構成要素と(例えば、それぞれ横断先端バリア90および座金92)の間に移動すると、針の鋭い遠位先端は、不可逆的に捕捉されるようになる。結果として、針は、適切な廃棄のために、遮蔽位置内に係止される。
【0042】
上述の利点に加えて、記載されている針は、いくつかの付加的な利点および利益を提供する可能性がある。例えば、記載されている針は、ノッチフィーチャーおよびカニューレフィーチャーが重なり合わない同程度の寸法のある種の慣用の針より短い先端遮蔽装置と共に使用されてもよい。前述のように、記載されている針においてカニューレフィーチャーおよびノッチフィーチャーは、互いに少なくとも部分的に重なり合うので、針の遠位先端とカニューレフィーチャーの近位端との間の距離は、ある種の慣用の針のものよりも短くてもよい。したがって、横断先端バリアを備える先端遮蔽装置は、カニューレの遠位先端からカニューレフィーチャーの近位側面までの距離と少なくとも同程度の長さでなくてはならないので、記載されている針のための先端遮蔽装置は、ノッチフィーチャーおよびクリンプフィーチャーが重なり合わないいくつかの慣用の針と共に使用するための相応する先端遮蔽装置よりも、短いことができる。
【0043】
例として、図9Aは、ノッチフィーチャー110が、カニューレフィーチャー120と重なり合わないように、カニューレフィーチャー120に対して十分に遠位に配置されている慣用の針100の例を説明する。この例において、図9Aは、先端遮蔽装置はクロスハッチ部分130によって説明されるように比較的長くなければならないことを説明する。加えて、図9Aは、先行技術の針100において、ノッチフィーチャー110の近位端112に延びることのみを必要とする血液制御シールは、ハッチ部分132によって説明されるように、比較的短くあってもよいことを示す。
【0044】
対照的に、図9Bは、ノッチフィーチャー210が、カニューレフィーチャー220と重なり合わないように、カニューレフィーチャー220の近位に配置されている仮想上の針200を説明する。したがって、図9Bは、針200内のノッチフィーチャー210は針の遠位先端202とカニューレフィーチャー220との間に配置されていないので、カニューレフィーチャー220は、遠位先端202の比較的近くに配置されていてもよく、 それにより、クロスハッチ部分130によって説明されるように先端遮蔽装置が比較的短いことを可能にすることを示す。しかしながら、図9Bは、カニューレフィーチャー220を越えてノッチフィーチャー210の近位端212まで延びるように、そのような針200のための血液制御シールは、ハッチ部分132によって説明されるように、比較的長くなければならないことを示す。
【0045】
最後に、図9Cは記載されている針10の代表的な実施形態を説明する。そうするにあたり、図9Cは、ノッチフィーチャー30およびカニューレフィーチャー50は互いに重なり合うので、フィーチャー30および50の両方はカニューレの遠位先端12の比較的近くに配置されていてもよいことを示す。結果として、図9Cは、先端遮蔽装置および血液制御シールの両方は、クロスハッチ部分130およびハッチ部分132のそれぞれによって説明されるように、共に比較的短くてもよいことを示す。記載されている針の血液制御シールおよび先端遮蔽装置の両方は比較的短くあることができるので、血液制御シールおよび先端遮蔽装置は、針が非遮蔽位置内にあるときに、共に、カテーテルアダプター(不図示)の穴の内部に配置されていてもよい。
【0046】
本発明は、本明細書中に広く記載され、および特許請求の範囲に記載されたように、その構造、方法、または他の本質的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態において具体化されていてもよい。記載されている実施形態および実施例の全ては、ありとあらゆる点において一例に過ぎず限定的ではないと判断されるべきである。本発明の範囲は、したがって、上述の記載によってよりもむしろ、添付した特許請求の範囲によって示されている。特許請求の範囲と等価の意味および範囲の視野に入る全ての変更は、それらの範囲内であるものとして受け入れられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外径を有するカニューレ;
カニューレの外径を越えて横方向に伸びる表面を含むカニューレフィーチャーであって、遠位端および近位端をさらに含むカニューレフィーチャー;および
カニューレ内に画定されるノッチフィーチャーであって、ノッチフィーチャーの最遠位エッジは、カニューレフィーチャーの遠位端またはカニューレフィーチャーの近位に配置されるノッチフィーチャー、
を含むことを特徴とするカニューレ。
【請求項2】
カニューレフィーチャーは、クリンプフィーチャーを含むことを特徴とする請求項1に記載のカニューレ。
【請求項3】
ノッチの全体は、カニューレフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置されることを特徴とする請求項1に記載のカニューレ。
【請求項4】
ノッチフィーチャーの最近位エッジは、カニューレフィーチャーの近位端を越えて近位に延びることを特徴とする請求項1に記載のカニューレ。
【請求項5】
ノッチフィーチャーは、針の側壁の断面積の約4分の1未満を取り除くことを特徴とする請求項1に記載のカニューレ。
【請求項6】
ノッチフィーチャーは、カニューレの遠位先端のベベル化された表面が向く方向から配向がオフセットされるように、カニューレ内に画定されることを特徴とする請求項1に記載のカニューレ。
【請求項7】
カニューレフィーチャーは、一方向性の返し、突出部分、およびフェルールから選択されることを特徴とする請求項1に記載のカニューレ。
【請求項8】
針捕捉機構を有するカテーテル組立品、および
ノッチフィーチャーを画定し、遠位端および近位端を含むクリンプフィーチャーを有する針を含み、
ノッチフィーチャーの最遠位エッジは、クリンプフィーチャーの遠位端またはクリンプフィーチャーの遠位端の近位に配置されることを特徴とするカテーテル組立品。
【請求項9】
ノッチフィーチャーの全体は、クリンプフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置されることを特徴とする請求項8に記載の組立品。
【請求項10】
ノッチフィーチャーの最近位エッジは、クリンプフィーチャーの近位端を越えて近位に延びることを特徴とする請求項8に記載の組立品。
【請求項11】
ノッチフィーチャーは、カニューレの遠位先端のベベル化された表面が向く方向から配向がオフセットされるように、カニューレ内に画定されることを特徴とする請求項8に記載の組立品。
【請求項12】
ノッチフィーチャーは、針の側壁の断面積の約4分の1未満を取り除くことを特徴とする請求項8に記載の組立品。
【請求項13】
カニューレフィーチャーは、一方向性の返し、突出部分、およびフェルールから選択されることを特徴とする請求項8に記載の組立品。
【請求項14】
針捕捉機構は、針先端捕捉装置をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の組立品。
【請求項15】
針を提供する工程;
針上にクリンプフィーチャーを形成する工程であって、クリンプフィーチャーは遠位端および近位端を有する工程; および
針内にノッチフィーチャーを画定する工程であって、ノッチフィーチャーの最遠位エッジは、クリンプフィーチャーの遠位端、またはクリンプフィーチャーの遠位端の近位に配置される工程、
を含むことを特徴とする針を製造するための方法。
【請求項16】
ノッチフィーチャーの全体は、クリンプフィーチャーの遠位端と近位端との間に配置されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ノッチフィーチャーの最近位エッジは、クリンプフィーチャーの近位端を越えて近位に延びることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
ノッチフィーチャーは、カニューレの遠位先端のベベル化表面が向く方向から配向がオフセットされるように、カニューレ内に画定されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項19】
ノッチフィーチャーは、クリンプフィーチャーの前に形成されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項20】
クリンプフィーチャーは、ノッチフィーチャーの前に形成されることを特徴とする請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【公表番号】特表2012−528681(P2012−528681A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513985(P2012−513985)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/036223
【国際公開番号】WO2010/141290
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(595117091)ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー (539)
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
【住所又は居所原語表記】1 BECTON DRIVE, FRANKLIN LAKES, NEW JERSEY 07417−1880, UNITED STATES OF AMERICA
【Fターム(参考)】