説明

重勝情報処理装置および重勝情報処理プログラム

【課題】既存の投票カードを使用してトータリゼータ端末により重勝賭式の投票券の購入を可能にする。
【解決手段】ホスト重勝情報格納部21は、ホスト通信部8を介してホストコンピュータから重勝の情報を取得し、投票カード読取情報比較部22がその重勝の情報と既存の投票カードに記入された購入情報とを比較してその購入情報が重勝対象かどうかを判断する。重勝選択画面制御部23は、購入方法をファンに選択させる制御を行い、重勝購入が選択された場合、重勝購入情報格納部24は、重勝対象のデータを蓄積していき、すべての投票カードを読み込んだ段階で、重勝購入確認画面制御部25が重勝購入可能情報リストの表示、重勝購入可能情報の選択、金額の入力および重勝購入確認の制御を行う。重勝購入が確認されると、発券部5により、重勝投票券の発券が行われる。既存の投票カードを使用できるので、重勝賭式の導入コストなどを抑制できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は重勝情報処理装置および重勝情報処理プログラムに関し、特に既存の投票カードを使用して重勝賭式の投票券を購入することができる重勝情報処理装置および重勝情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
競馬、競輪、競艇およびオートレースといった公営競技では、それぞれ投票券が発売されていて、ファンは、勝利する競走対象を予想して投票券を購入する。その予想が的中した場合、ファンは、配当金を受け取ることができる。
【0003】
その投票券は、一般的には、公営競技場などに設置されていて投票券の発売と払戻を行う端末(以下、トータリゼータ端末という)をファン自身または窓口担当者が操作することによって発売される。この投票券の購入のとき、あらかじめ予想内容をマークしておいた投票カードを使用することによって、トータリゼータ端末を効率よく短時間で操作することができる(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
投票カードは、通常は、購入する投票券によって専用の様式の投票カードが用意されており、それぞれの投票カードで購入できる式別も決められている。たとえば、勝馬投票券を購入する「単勝・複勝・連勝複式」の投票カードでは、購入できる式別が単勝式(単)、複勝式、枠番号連勝複式(枠複)、普通馬番号連勝複式(普通馬複)、ワイド(拡大馬番号連勝複式)および馬番号3連勝複式(3連複)となっている。投票カードの種類は、投票カードにあらかじめ印字された識別コードをトータリゼータ端末が読み取ることで識別している。
【0005】
ところで、近年、公営競技業界においては、重勝という新賭式(複数のレースの1着を同時に予想する賭式)が導入されているが、インターネットを利用した購入サービスでしか実現されていない。この重勝には、複数のレースをあらかじめ施行者が決定し、ファンが選択できないパターンと、ファンが自由に選択できるパターンとがある。このため、それぞれの重勝パターンで投票カードにマークする記入項目が今までの重勝購入の場合とは異なってくることになる。
【0006】
図11は重勝パターン別の投票カードへの記入項目を表した図である。
複数のレースを施行者が決定する重勝パターンでは、場、レース、投票方式および式別は、あらかじめ施行者によって決定されているので、これらをファンが投票カードにマークで指定する必要はない。一方、複数のレースをファンが自由に選択できる重勝パターンでは、場およびレースについては、ファンが投票カードにマーク指定する必要がある。ちなみに、重勝以外の賭式では、場、レース、式別および金額が投票カードの記入項目になっており、投票方式は、投票カードを識別することで選択されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−157491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
重勝賭式の投票券をトータリゼータ端末で購入可能にするには、記入項目の違いから投票カードの新規設計、検証、設置方法の変更、記入方法説明資料、記入方法説明員の準備などが必要となり、導入コストが増えるという問題点があった。
【0009】
また、投票カードの種類が増えるため、管理工数、ファンの廃却数(通常ファンは余裕を持って投票カードを確保し、余っても戻さない)が増えるなど、ランニングコストが増加する。
【0010】
投票カードの種類が増えるため、ファンは新規投票カードの記入方式の習得や、投票カードの使い分けなど、混乱や記入負担増になる。
ファンが自由に選択できる重勝パターンの場合だと、場数が多い場合(たとえば、競輪では47場カードが使用されている)、投票カードにエリアがなく、重勝数が制限されたり、複数の投票カードを使用したりしなければならなくなる。
【0011】
さらに、将来、重勝が各レースの1着だけでなく、1着→2着や1着→2着→3着、といった2連勝単式、3連勝単式、または複勝的な扱い(1着または2着などを予想する)まで拡張しようとした場合、式別選択や2着、3着欄の記入欄など、記入エリアの問題で投票カードでの購入が困難になる。
【0012】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、既存の投票カードを使用してトータリゼータ端末により重勝賭式の投票券の購入を可能にする重勝情報処理装置および重勝情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明では上記の課題を解決するために、既存の投票カードを使用して重勝賭式の投票券の購入を行う重勝情報処理装置において、ホストコンピュータから重勝の情報を取得して格納するホスト重勝情報格納部と、前記投票カードに記入された購入情報と前記重勝の情報とを比較して前記購入情報が重勝対象かどうかを判断する投票カード読取情報比較部と、重勝対象と判断された前記購入情報を蓄積しておく重勝購入情報格納部と、蓄積された前記購入情報から重勝購入可能情報のリスト表示、重勝数分の前記重勝購入可能情報の選択および金額入力の画面制御を行う重勝購入確認画面制御部と、を備えていることを特徴とする重勝情報処理装置が提供される。
【0014】
また、本発明では、コンピュータを、ホストコンピュータから重勝の情報を取得して格納するホスト重勝情報格納手段、既存の投票カードに記入された購入情報と前記重勝の情報とを比較して前記購入情報が重勝対象かどうかを判断する投票カード読取情報比較手段、重勝対象と判断された前記購入情報を蓄積しておく重勝購入情報格納手段、蓄積された前記購入情報から重勝購入可能情報のリスト表示、重勝数分の前記重勝購入可能情報の選択および金額入力の画面制御を行う重勝購入確認画面制御手段、通常購入および重勝購入の少なくとも一方の購入方法を選択するような画面制御を行う重勝選択画面制御手段、として機能させるための重勝情報処理プログラムが提供される。
【0015】
このような重勝情報処理装置および重勝情報処理プログラムによれば、既存の投票カードに記入された購入情報のうち重勝対象の購入情報を蓄積し、そこから重勝数分を選択して金額を入力することで重勝購入を可能にしている。既存の投票カードを使用していることで、重勝賭式の導入コストなどを抑制できる。
【発明の効果】
【0016】
上記構成の重勝情報処理装置および重勝情報処理プログラムは、既存の投票カードを使用するので、投票カードの新規設計、検証、設置方法の変更、記入方法説明資料、記入方法説明員の準備などが不要であり、重勝賭式の導入コストを抑制できるという利点がある。
【0017】
また、投票カードの管理工数、ファンの廃却数などが導入前に比べて大きく変化せず、重勝以外の通常購入と兼用が可能なため、トータルの使用枚数も新規投票カード導入に比べて低減が可能であることからランニングコストを低減することができる。
【0018】
さらに、投票カードは、今まで使用してきた投票カードであるため、ファンは、投票カードの記入について、記入方法の習得が不要であり、投票カードの使い分けなどについても不要である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施の形態に係る重勝情報処理装置を適用したトータリゼータ端末を示す構成図である。
【図2】重勝情報処理部の構成を示す図である。
【図3】後選択型処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】購入方法選択画面の例を示す図である。
【図5】重勝購入データ選択画面の例を示す図である。
【図6】購入金額入力画面の例を示す図である。
【図7】購入確認画面の例を示す図である。
【図8】精算確認画面の例を示す図である。
【図9】前選択型処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】購入方法選択画面の例を示す図である。
【図11】重勝パターン別の投票カードへの記入項目を表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、重勝情報処理装置を重勝情報処理部としてトータリゼータ端末に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施の形態に係る重勝情報処理装置を適用したトータリゼータ端末を示す構成図、図2は重勝情報処理部の構成を示す図である。
【0021】
トータリゼータ端末は、主制御部1、カード読取部2、画面制御部3、現金部4、発券部5、券読取部6、重勝情報処理部7およびホスト通信部8を備え、これらは、バス9によって相互に接続されている。
【0022】
主制御部1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、メモリカード、RAM(Random Access Memory)などを備えている。CPUは、このトータリゼータ端末の全体を制御し、メモリカードには、CPUが実行するOS(Operating System)、重勝情報処理プログラムを含む各種アプリケーションプログラムなどを格納している。RAMは、CPUが実行するプログラムの少なくとも一部が一時的に格納され、CPUが実行途中の演算結果、重勝情報処理に必要な各種データが一時的に格納される。
【0023】
カード読取部2は、ファンによって投入された投票カードを受け取り、投票カードの記入内容を読み取って主制御部1へ送信する。カード読取部2は、複数枚の投票カードを一括して受け入れることができ、ファンの操作性の簡易化とサービス時間の短縮とを図っている。
【0024】
画面制御部3は、トータリゼータ端末の正面に設置されたタッチパネル式の操作画面に対して主制御部1からの指示により所定の操作画面を生成して表示させ、タッチパネルから入力された情報を主制御部1へ送信する。
【0025】
現金部4は、投票券購入時に紙幣および硬貨を受け入れ、かつ、お釣りを放出するとともに、払戻時に紙幣および硬貨を放出するもので、そのときの現金の情報は、主制御部1との間で授受される。
【0026】
発券部5は、主制御部1からの指示に従って投票内容の情報を記録し、購入した投票券を排出する。券読取部6は、的中した投票券を受け付け、主制御部1からの指示に従って現金部4が払戻の処理を行う。
【0027】
重勝情報処理部7は、既存の投票カードを利用して重勝賭式に関する処理を行う部分であり、ホスト通信部8は、ネットワーク10を介してホストコンピュータ11に接続されており、ホストコンピュータ11との間で情報の授受を行う。
【0028】
重勝情報処理部7は、図2に示したように、主に、カード読取部2、画面制御部3、発券部5およびホスト通信部8と連携して情報の授受を行う。重勝情報処理部7は、ホスト通信部8に接続されたホスト重勝情報格納部21と、カード読取部2に接続された投票カード読取情報比較部22と、重勝選択画面制御部23と、重勝購入情報格納部24と、重勝購入確認画面制御部25とを備えている。重勝選択画面制御部23および重勝購入確認画面制御部25は、画面制御部3へ接続され、画面制御部3は、図示しないタッチパネル式の操作画面に接続されている。なお、重勝購入確認画面制御部25における購入情報および精算情報については、発券部5へ送信するように構成されている。
【0029】
ホスト重勝情報格納部21は、ホスト通信部8を介して、ホストコンピュータ11から重勝の情報を取得し、その重勝の情報を格納する。ホストコンピュータ11から取得する重勝の情報としては、たとえば、重勝数、重勝対象場、重勝対象レース、重勝対象式別などがある。
【0030】
投票カード読取情報比較部22は、カード読取部2を介して、既存の投票カードを読んだ購入情報と、ホスト重勝情報格納部21に格納されている情報とを比較して、既存の投票カードを読み込んだ購入情報が、重勝対象かどうかを判断する。
【0031】
重勝選択画面制御部23は、重勝情報処理部7が通常・重勝購入に関係なく購入手続を先に進めていって重勝購入を後で選択する後選択型に設定されているか、先に重勝購入を宣言して直ぐに重勝購入の手続に入る前選択型に設定されているかで動作が異なる。後選択型の場合、重勝選択画面制御部23は、投票カード読取情報比較部22の結果が重勝対象であると、当該購入情報(投票カード読取情報の内容)を重勝購入対象とするかどうかをファンに確認させる画面を作成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる。一方、前選択型の場合、重勝選択画面制御部23は、ファンが投票カードを挿入する前に、通常購入か重勝購入かを選択させる画面を作成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる。
【0032】
重勝購入情報格納部24は、投票カード読取情報比較部22が重勝対象と判断した購入情報を格納するもので、その購入情報を重勝購入対象情報として蓄積していく。
重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入情報格納部24に格納されている重勝購入対象情報に対して、重勝購入かどうかの確認のための画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる。ここで、ファンが重勝購入を選択した場合には、発券部5を介して重勝の投票券が発券されることになる。
【0033】
なお、以上の重勝情報処理部7の処理機能は、実際には、主制御部1のメモリカードに格納された重勝情報処理プログラムをRAMに展開し、それをCPUが実行することによって実現される。
【0034】
次に、この重勝情報処理部7の具体的な処理内容に関して、後選択型の場合と前選択型の場合とに分けて説明する。ここでは、施行者は、下記の条件で競技を実施するものとする。
発売要項:A場1〜12R発売、B場1〜12R発売、全Rの組番1〜6有効
発売式別:単勝、複勝、2連単、3連単、2連複、3連複、拡大2連複、重勝
重勝の定義:重勝数:5、対象レース:施行者があらかじめ決定している(ここでは、A場10〜12R、B場11R〜12Rとする)、式別:施行者があらかじめ決定している(ここでは、単勝相当=各レースの1着を当てる、としている)
また、ファンが既存の6枚の投票カードに下記の通りの記入をして、トータリゼータ端末に持参したとする。下記の例では、1枚目には、同じ場・同じレースにつき、組番および金額を変えて2ベット分記入し、2〜6枚目には、2つの場の5つのレースについて1ベットずつ記入している。なお、4枚目は、記入したB場の10レースが重勝対象レースに含まれていないので、この投票カードは、重勝対象外となる。
1枚目:場・R=A場10R、式別=単勝、組番=1、金額=200円(1ベット目)※重勝対象
1枚目:場・R=A場10R、式別=単勝、組番=6、金額=500円(2ベット目)※重勝対象
2枚目:場・R=A場11R、式別=単勝、組番=2、金額=200円(1ベットのみ)※重勝対象
3枚目:場・R=A場12R、式別=単勝、組番=3、金額=300円(1ベットのみ)※重勝対象
4枚目:場・R=B場10R、式別=単勝、組番=4、金額=500円(1ベットのみ)※重勝対象外
5枚目:場・R=B場11R、式別=単勝、組番=5、金額=400円(1ベットのみ)※重勝対象
6枚目:場・R=B場12R、式別=単勝、組番=6、金額=600円(1ベットのみ)※重勝対象
図3は後選択型処理の流れを示すフローチャート、図4は購入方法選択画面の例を示す図、図5は重勝購入データ選択画面の例を示す図、図6は購入金額入力画面の例を示す図、図7は購入確認画面の例を示す図、図8は精算確認画面の例を示す図である。
【0035】
重勝情報処理部7の機能を後選択型に設定してある場合、トータリゼータ端末の起動直後に、ホスト重勝情報格納部21は、ホスト通信部8を介してホストコンピュータ11に接続し、そのホストコンピュータ11から重勝の情報を取得して格納する(ステップS1)。ホスト重勝情報格納部21に格納される重勝の情報は、上記の例では、重勝数が5、重勝対象場・レースがA場10〜12R、B場11R〜12R、そして、重勝対象式別が単勝、ということになる。
【0036】
次に、重勝情報処理部7は、現金の投入待ちの状態になる(ステップS2)。ここで、たとえば現金が5000円投入されたとする。次に、カード読取部2は、投票カードの挿入待ちの状態になる(ステップS3)。
【0037】
ここで、上記の6枚の投票カードが上記した順序の重なり状態で一括して挿入され、カード読取部2が投票カードの挿入を検出すると、カード読取部2は、投票カードの読み取りを行う(ステップS4)。
【0038】
まず、1枚目の投票カードの読み取りが行われると、投票カード読取情報比較部22は、その1枚目の投票カードの購入情報と、ホスト重勝情報格納部21に格納されている重勝の情報とを比較する(ステップS5)。投票カード読取情報比較部22は、その1枚目の投票カードの購入情報が重勝対象かどうかを判断する(ステップS6)。1枚目の投票カードは、重勝対象であると判断されるので、重勝選択画面制御部23は、当該購入情報(投票カード読取情報の内容)を重勝購入対象とするかどうかの購入方法選択画面を生成し、画面制御部3により操作画面に表示させる(ステップS7)。この購入方法選択画面は、図4に示したように、通常購入のボタン31と、重勝購入のボタン32と、通常購入および重勝購入の両方を購入するボタン33とが表示されている。ここでは、両方購入のボタン33が押下されたとする。
【0039】
次に、重勝購入情報格納部24は、重勝購入が選択されたかどうかを判断する(ステップS8)。ここでは、両方購入が選択されていたので、重勝購入情報格納部24は、当該購入情報を重勝購入対象情報として格納し(ステップS9)、かつ、1枚目の投票カードの通常投票券の発券を行う(ステップS10)。次に、重勝情報処理部7は、カード読取部2において全投票カードが読取済みかどうかを判断する(ステップS11)。
【0040】
ここでは、まだ、1枚目の投票カードを読み取っただけなので、カード読取部2は、ステップS4に戻り、2枚目の投票カードの読み取りを行い、続いてステップS10までは、1枚目の投票カードと同じ処理が繰り返される。また、投票カードは、3枚目までは、1枚目と同じ重勝対象であるので、3枚目の投票カードまで、1枚目の投票カードと同じ処理が繰り返されることになる。
【0041】
4枚目の投票カードの読み取りが行われたとき、この投票カードは、対象レース外のB場10レースを予想したものであるので、ステップS6では、重勝対象外と判断され、ステップS10へ進む。残りの5および6枚目の投票カードは、重勝対象であるので、1〜3枚目の投票カードの場合と同じ処理が繰り返される。なお、図4の購入方法の確認画面において、通常購入のボタン31が押下された場合は、ステップS9の処理がバイパスされる。
【0042】
全投票カードの読み取りが終了すると、重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入情報格納部24に格納された重勝購入対象情報を読み取り(ステップS12)、重勝購入可能条件が成立するかどうかを判断する(ステップS13)。ここで、重勝購入可能条件が成立しないと判断されると、重勝購入確認画面制御部25は、次の投票カードの挿入を促す表示を画面制御部3へ依頼し(ステップS14)、ステップS3に戻る。
【0043】
次に、ステップS13において、重勝購入可能条件が成立した場合、重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入するデータを選択する画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる(ステップS15)。
【0044】
この重勝購入データ選択画面は、図5に示したように、重勝購入対象情報が重勝購入可能情報としてリスト表示される。上記の例では、6枚の投票カードで7つのデータを指定し、そのうち4枚目の投票カードのデータは重勝対象外であるので、重勝購入データ選択画面には、6データ分の重勝購入可能情報(たとえば項番1の重勝購入情報は、A場10R組番1)が表示される。各重勝購入可能情報の左側には、項番と選択ボタンとを兼ねたボタン41が表示されている。また、各重勝購入情報の右側には、削除用のボタン42が表示されている。さらに、重勝購入データ選択画面は、その下部に、「投票カード読取へ」のボタン43および「金額入力へ」のボタン44が表示されている。
【0045】
ここで、重勝購入を希望する重勝購入可能情報に対して該当するボタン41を押下することで、ボタン41は、購入選択状態に表示が切り替えられ、重勝購入可能情報の購入を指定していくことができる。ここでは、重勝数分の5件分を選択することになるが、重勝数分を超えて選択しようとした場合には、ガイダンス案内が行われる。逆に、ボタン41は、この重勝購入データ選択画面を表示したときに、全重勝購入可能情報が購入選択状態で表示されていて、重勝購入しない重勝購入情報だけを選択解除していくようなやり方でもよい。また、最初に全重勝購入可能情報が購入選択状態で表示されるようにした場合、式別の条件が満足していない情報は、注意を喚起するような表示、たとえばボタン41または該当する重勝購入可能情報の背景部分を点滅するなどの表示にしてガイダンス案内をするとよい。ここの例では、1枚目の投票カードに記入された2つのデータは、同じレースを指定しているので、重勝(単勝相当=各レースの1着を当てる)の条件に一致しないことから、少なくとも一方は、重勝購入の選択を解除する必要がある。ここでは、重勝購入データ選択画面に表示されたリストのうち、一番上に表示されている1枚目の投票カードの1データ目の情報を重勝購入対象外にしたとする。
【0046】
重勝購入データ選択画面において、購入選択の指定がされなかった重勝購入可能情報は、重勝購入情報格納部24に格納されているので、別の投票カードの読取をして新たに重勝購入をするときに活用することができる。一方で、以後、重勝購入時に活用したくない情報については、重勝購入データ選択画面の「削除」のボタン42を押下することで、重勝購入情報格納部24に格納されている該当の重勝購入対象情報を削除することができる。
【0047】
次に、重勝購入確認画面制御部25では、「金額入力へ」のボタン44が押下されたかどうかが判断される(ステップS16)。ここで、「投票カード読取へ」のボタン43が押下された場合は、ステップS14に戻り、「金額入力へ」のボタン44が押下された場合、重勝購入確認画面制御部25は、購入金額入力画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる(ステップS17)。
【0048】
この購入金額入力画面は、図6に示したように、リスト表示欄51と、金額表示欄52と、購入金額を入力するテンキー53とを備えている。リスト表示欄51には、前画面の重勝購入データ選択画面にて選択された重勝購入選択情報がリスト表示されている。金額表示欄52は、テンキー53により入力された金額を表示するが、入力の省力化を図る目的で、この購入金額入力画面の表示時に何らかの金額をデフォルトとして表示しておくこともできる。たとえば、購入情報の金額の中で最も出現頻度が多い金額、購入情報の一番先頭のデータの金額、などとすることができる。ここでは、1枚目と3枚目の投票カードに200円が2件あり、他の金額は、いずれも1件であるので、最も出現頻度が多い200円をデフォルト値として金額表示欄52に表示している。このデフォルト値に対して、ここでは、テンキー53により、ファンが「500」を入力したとする。
【0049】
この購入金額入力画面には、また、「購入」のボタン54および「戻る」のボタン55が設けられていて、重勝購入確認画面制御部25は、「購入」のボタン54が押下されたか否かを判断している(ステップS18)。ここで、「戻る」のボタン55が押下された場合には、ステップS15に戻り、「購入」のボタン54が押下された場合、重勝購入確認画面制御部25は、購入確認画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる(ステップS19)。
【0050】
この購入確認画面は、図7に示したように、リスト表示欄61と、金額表示欄62と、「購入」のボタン63と、「戻る」のボタン64とを備えている。ここで、重勝購入確認画面制御部25は、ファンが重勝購入の確認および決定をしたかどうかを判断する(ステップS20)。このとき、「戻る」のボタン64が押下された場合には、ステップS17に戻り、「購入」のボタン63が押下された場合、重勝購入確認画面制御部25は、発券部5を使って重勝投票券を発券する(ステップS21)。
【0051】
次に、重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入情報格納部24における重勝購入対象情報を更新し(ステップS22)、発券済みの投票券に関する情報を削除する。その後、重勝購入確認画面制御部25は、残金があるかどうかを判断する(ステップS23)。残金がある場合には、ステップS14へ遷移する。残金がない場合には、重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入情報格納部24に格納されている重勝購入対象情報を読み取り(ステップS24)、重勝購入情報格納部24に重勝購入対象情報が残っているか否かを判断する(ステップS25)。重勝購入対象情報が残っていれば、重勝購入確認画面制御部25は、精算確認画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる(ステップS26)。この精算確認画面は、ファンが「精算」のボタンを押下したときに、未購入の重勝購入情報が残っていないかをチェックして重勝購入の買い漏れを防止するためのものである。
【0052】
精算確認画面は、図8に示したように、「精算」のボタン71および「投票カード読取へ」のボタン72が表示されている。ここで、重勝購入確認画面制御部25は、「精算」のボタン71が押下されたか「投票カード読取へ」のボタン72が押下されたかを判断し(ステップS27)、「投票カード読取へ」のボタン72が押下された場合は、ステップS14に戻る。もし、「精算」のボタン71が押下された場合には、今まで発券されていた通常投票券および重勝投票券を一括放出するとともに、お釣りを放出する(ステップS28)。上記の例では、投入した現金が5000円、通常投票券が2700円、重勝投票券が500円であるので、お釣りは、1800円となる。
【0053】
ステップS25において、重勝購入情報格納部24に重勝購入情報が残っていないと判断された場合には、精算確認画面を表示することなく、ステップS28へ進むことになる。
【0054】
なお、トータリゼータ端末には、ステップS2の現金投入後は、いつでも取引を終了させるための精算スイッチが搭載されている。この精算スイッチをファンが押下した場合は、ステップS24へ遷移させる。この場合、精算確認画面の表示は、重勝購入情報に残データがあることを分かっていて本当に精算をしたいファンにとっては、不要な画面であるので、必要に応じて、ステップS24〜S27をなくし、精算スイッチを押下したときには、無条件に重勝購入情報を破棄し、精算することも可能である。または、トータリゼータ端末が設置されている場所のファンの混み具合によっても、ステップS24〜S27を省略するような設定にしてもよい。
【0055】
また、上記の処理のステップS7において、重勝選択画面制御部23が購入方法選択画面を生成して表示しているが、この購入方法選択画面は、必ずしも表示しなくてもよい。この場合、先に通常購入の発券処理を行い、その購入情報が重勝対象であるときには、重勝購入対象情報として重勝購入情報格納部24に格納されることになる。
【0056】
図9は前選択型処理の流れを示すフローチャート、図10は購入方法選択画面の例を示す図である。以下、この前選択型においても、発売要項、発売式別および重勝の定義は、上述した通りであり、ファンがあらかじめ用意した6枚の投票カードの記入内容も、上述の通りであるとして説明する。
【0057】
前選択型の場合、まず、トータリゼータ端末の起動直後に、ホスト重勝情報格納部21は、ホスト通信部8を介してホストコンピュータ11に接続し、そのホストコンピュータ11から重勝の情報を取得して格納する(ステップS31)。重勝の情報としては、上記のとおり、重勝数の「5」、重勝対象場・レースの「A場10〜12R」、「B場11R〜12R」、重勝対象式別の「単勝」などが格納される。
【0058】
次に、重勝情報処理部7は、現金の投入待ちの状態になる(ステップS32)。ここで、たとえば現金が5000円投入されたとする。
次に、重勝選択画面制御部23は、購入方法選択画面を生成し、画面制御部3により操作画面に表示させる(ステップS33)。この購入方法選択画面は、図10に示したように、通常購入のボタン81と、重勝購入のボタン82とが表示されている。次に、重勝選択画面制御部23は、重勝購入のボタン82が押下されたかどうかを判断し(ステップS34)、通常購入のボタン81が押下された場合、通常購入の処理へ進められる(ステップS35)。
【0059】
ステップS34において、重勝購入のボタン82が押下された場合、カード読取部2は、投票カードの挿入待ちの状態になる(ステップS36)。ここで、上記の6枚の投票カードが一括で挿入され、カード読取部2が投票カードの挿入を検出すると、カード読取部2は、投票カードの読み取りを開始する(ステップS37)。
【0060】
カード読取部2が、1枚目の投票カードの読み取りを行うと、投票カード読取情報比較部22は、その1枚目の投票カードの購入情報と、ホスト重勝情報格納部21に格納されている重勝の情報とを比較する(ステップS38)。投票カード読取情報比較部22は、その1枚目の投票カードの購入情報が重勝対象かどうかを判断する(ステップS39)。1枚目の投票カードは、ここでは、重勝対象であると判断されるので、重勝購入情報格納部24は、当該購入情報(投票カード読取情報の内容)を重勝購入対象情報として格納する(ステップS40)。次に、カード読取部2において、全投票カードは、読取済みかどうかが判断される(ステップS41)。
【0061】
ここでは、まだ、1枚目の投票カードを読み取っただけなので、カード読取部2は、ステップS37に戻り、2枚目の投票カードの読み取りを行い、続いてステップS40までは、1枚目の投票カードと同じ処理が繰り返される。また、投票カードは、3枚目までは、1枚目と同じ重勝対象であるので、3枚目の投票カードまで、1枚目の投票カードと同じ処理が繰り返されることになる。
【0062】
4枚目の投票カードの読み取りが行われたとき、この投票カードは、対象レース外のB場10レースを予想したものであるので、ステップS39では、重勝対象外と判断され、ステップS41へ進む。残りの5および6枚目の投票カードは、重勝対象であるので、1〜3枚目の投票カードの場合と同じ処理が繰り返される。
【0063】
全投票カードの読み取りが終了すると、重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入情報格納部24に格納された重勝購入対象情報を読み取り(ステップS42)、重勝購入可能条件が成立するかどうかを判断する(ステップS43)。ここで、重勝購入可能条件が成立しないと判断されると、重勝購入確認画面制御部25は、次の投票カードの挿入を促す表示を画面制御部3へ依頼し(ステップS44)、ステップS36に戻る。
【0064】
次に、ステップS43において、重勝購入可能条件が成立した場合、重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入するデータを選択する画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる(ステップS45)。この重勝購入データ選択画面は、図5に示したものと同じである。
【0065】
重勝購入データ選択画面において、重勝購入を希望する重勝購入可能情報に対して該当するボタン41を押下することで、ボタン41は、購入選択状態に表示が切り替えられ、重勝購入可能情報を指定していくことができる。ここでは、重勝数分の5件分を選択することになるが、重勝数分を超えて選択しようとした場合には、ガイダンス案内が行われる。ここの例では、1枚目の投票カードに記入された2つのデータは、同じレースを指定しているので、重勝(単勝相当=各レースの1着を当てる)の条件に一致しないことから、少なくとも一方は、重勝購入の選択を解除する必要がある。ここでは、重勝購入データ選択画面に表示されたリストのうち、一番上に表示されている1枚目の投票カードの1データ目を重勝購入対象外としたとする。
【0066】
重勝購入データ選択画面において、購入選択の指定がされなかった重勝購入可能情報は、重勝購入情報格納部24に格納されているので、別の投票カードの読取をして新たに重勝購入をするときに活用することができる。一方で、以後、重勝購入時に活用したくない情報については、重勝購入データ選択画面の「削除」のボタン42を押下することで、重勝購入情報格納部24に格納されている該当の重勝購入対象情報を削除することができる。
【0067】
次に、重勝購入確認画面制御部25は、「金額入力へ」のボタン44が押下されたかどうかを判断する(ステップS46)。ここで、「投票カード読取へ」のボタン43が押下された場合、ステップS44に戻り、「金額入力へ」のボタン44が押下された場合、重勝購入確認画面制御部25は、購入金額入力画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる(ステップS47)。この購入金額入力画面は、図6に示したものと同じである。
【0068】
購入金額入力画面において、リスト表示欄51には、前画面の重勝購入データ選択画面にて選択された重勝購入選択情報がリスト表示されている。金額表示欄52は、テンキー53により入力された金額を表示するが、入力の省力化を図る目的で、この購入金額入力画面の表示時に何らかの金額をデフォルトとして表示しておくこともできる。たとえば、購入情報の金額の中で最も出現頻度が多い金額、購入情報の一番先頭のデータの金額、などとすることができる。ここでは、1枚目と3枚目の投票カードに200円が2件あり、他の金額は、いずれも1件であるので、最も出現頻度が多い200円をデフォルト値として金額表示欄52に表示している。このデフォルト値に対して、ここでは、テンキー53により、ファンが「500」を入力したとする。
【0069】
この購入金額入力画面には、また、「購入」のボタン54および「戻る」のボタン55があり、重勝購入確認画面制御部25が「購入」のボタン54の押下を判断している(ステップS48)。ここで、「戻る」のボタン55が押下された場合には、ステップS45に戻り、「購入」のボタン54が押下された場合、重勝購入確認画面制御部25は、購入確認画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる(ステップS49)。この購入確認画面は、図7に示したものと同じである。
【0070】
ここで、重勝購入確認画面制御部25は、「購入」のボタン63の押下による重勝購入の有無を判断する(ステップS50)。このとき、「戻る」のボタン64が押下された場合には、ステップS47に戻り、「購入」のボタン63が押下された場合、重勝購入確認画面制御部25は、発券部5を使って重勝投票券を発券する(ステップS51)。
【0071】
次に、重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入情報格納部24における重勝購入対象情報を更新し(ステップS52)、発券済みの投票券に関する情報を削除する。その後、残金があるかどうかを判断する(ステップS53)。残金がある場合には、ステップS44に遷移する。残金がない場合には、重勝購入確認画面制御部25は、重勝購入情報格納部24に格納されている重勝購入対象情報を読み取り(ステップS54)、重勝購入情報格納部24に重勝購入対象情報が残っているか否かを判断する(ステップS55)。重勝購入対象情報が残っていれば、重勝購入確認画面制御部25は、精算確認画面を生成し、画面制御部3を介して操作画面に表示させる(ステップS56)。この精算確認画面は、ファンが「精算」のボタンを押下したときに、未購入の重勝購入情報が残っていないかをチェックして重勝購入の買い漏れを防止するためのものである。
【0072】
精算確認画面は、図8に示したものと同じであり、「精算」のボタン71および「投票カード読取へ」のボタン72が表示されている。ここで、重勝購入確認画面制御部25は、「精算」のボタン71が押下されたか「投票カード読取へ」のボタン72が押下されたかを判断し(ステップS57)、「投票カード読取へ」のボタン72が押下された場合は、ステップS44に戻る。もし、「精算」のボタン71が押下された場合には、ステップS51にて発券された重勝投票券を放出するとともに、お釣りを放出する(ステップS58)。ステップS55において、重勝購入情報格納部24に重勝購入情報が残っていないと判断された場合には、精算確認画面を表示することなく、ステップS58へ進むことになる。
【0073】
なお、トータリゼータ端末には、ステップS32の現金投入後は、いつでも取引を終了させるための精算スイッチが搭載されている。この精算スイッチをファンが押下した場合は、ステップS54へ遷移させる。この場合、精算確認画面の表示は、重勝購入情報に残データがあることを分かっていて本当に精算をしたいファンにとっては、不要な画面であるので、必要に応じて、ステップS54〜S57をなくし、精算スイッチを押下したときには、無条件に重勝購入情報を破棄し、精算することも可能である。
【0074】
以上のように、本発明は、既存の投票カードを使用して重勝購入を可能にしているので、投票カードの種類が増えることがなく、導入コストおよびランニングコストの増加を抑制することができる。また、ファンにとっても、既存の使い慣れた投票カードを使用するので、記入するときの負担が特に増えることはなく、重勝購入が可能になっている。
【符号の説明】
【0075】
1 主制御部
2 カード読取部
3 画面制御部
4 現金部
5 発券部
6 券読取部
7 重勝情報処理部
8 ホスト通信部
9 バス
10 ネットワーク
11 ホストコンピュータ
21 ホスト重勝情報格納部
22 投票カード読取情報比較部
23 重勝選択画面制御部
24 重勝購入情報格納部
25 重勝購入確認画面制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存の投票カードを使用して重勝賭式の投票券の購入を行う重勝情報処理装置において、
ホストコンピュータから重勝の情報を取得して格納するホスト重勝情報格納部と、
前記投票カードに記入された購入情報と前記重勝の情報とを比較して前記購入情報が重勝対象かどうかを判断する投票カード読取情報比較部と、
重勝対象と判断された前記購入情報を蓄積しておく重勝購入情報格納部と、
蓄積された前記購入情報から重勝購入可能情報のリスト表示、重勝数分の前記重勝購入可能情報の選択および金額入力の画面制御を行う重勝購入確認画面制御部と、
を備えていることを特徴とする重勝情報処理装置。
【請求項2】
前記重勝購入情報格納部は、重勝投票券が発券された後に、選択された前記重勝購入可能情報を削除し、残った前記重勝購入可能情報を次の投票カード読取の際に利用できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の重勝情報処理装置。
【請求項3】
前記重勝購入確認画面制御部は、精算ボタンの押下を受けて、前記重勝購入情報格納部の前記重勝購入可能情報を破棄して強制的に重勝投票券およびお釣りの放出制御を行うことを特徴とする請求項1または2記載の重勝情報処理装置。
【請求項4】
前記重勝購入確認画面制御部は、精算ボタンの押下を受けて、前記重勝購入情報格納部に前記重勝購入可能情報が残っているかどうかをチェックし、前記重勝購入可能情報が残っているときには、次の投票カード読取の継続か精算かを指示するような画面制御を行うことを特徴とする請求項1または2記載の重勝情報処理装置。
【請求項5】
通常購入および重勝購入の少なくとも一方の購入方法を選択するような画面制御を行う重勝選択画面制御部をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の重勝情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
ホストコンピュータから重勝の情報を取得して格納するホスト重勝情報格納手段、
既存の投票カードに記入された購入情報と前記重勝の情報とを比較して前記購入情報が重勝対象かどうかを判断する投票カード読取情報比較手段、
重勝対象と判断された前記購入情報を蓄積しておく重勝購入情報格納手段、
蓄積された前記購入情報から重勝購入可能情報のリスト表示、重勝数分の前記重勝購入可能情報の選択および金額入力の画面制御を行う重勝購入確認画面制御手段、
通常購入および重勝購入の少なくとも一方の購入方法を選択するような画面制御を行う重勝選択画面制御手段、
として機能させるための重勝情報処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2013−73442(P2013−73442A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212363(P2011−212363)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】