説明

野ばらの葉とスギナの葉を使用した喫煙用の嗜好品とその製造方法

【課題】有害成分であるニコチンが含まれず、さらには農薬の心配もなく、健康への影響がほとんどない、安価で製造できる、野ばらの葉を使用した喫煙用の嗜好品とその製造方法を提供する。
【解決手段】 収穫した野ばらの葉とスギナの葉を蒸して残留農薬を除去し、その葉を乾燥させ、口当たりをやわらかくするために乾燥させた葉を粉砕し、ニコチンやその他香料のフレーバーを加え、紙巻きたばこと同じ形態にしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥させた野ばらの葉とスギナの葉を原材料とし、ニコチンやその他香料のフレーバーを加えた、現在のタバコ葉を使用した喫煙用の嗜好品の味や香りと何ら変わりのない、安価な喫煙用の嗜好品とその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、喫煙用の嗜好品としてはタバコの葉を乾燥させたものを喫煙用に加工し、紙巻きたばこ等として製造・販売されている。
また、健康への配慮として原材料にタバコの葉を使用せず、紅茶の茶殻に茶葉・香草・香辛料・果皮等を適宜混入したものを用いたものや、木並びに灌木類及び草植物等を繊維状に加工してタバコの原料とするものが提案されている。(例えば、特許文献1並びに特許文献2参照)
【特許文献1】 特開2000−308480
【特許文献2】 特開平9−168380
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これには次のような欠点があった。
タバコの葉には有害成分であるニコチンが含まれており、健康への影響が指摘されている。また、それに代用するものとして、紅茶の茶殻に茶葉等を適宜混入したものが提案されているが、愛煙家にとっては、タバコの味が変わってしまうことへの抵抗感がある。
木並びに灌木類及び草植物等を繊維状に加工してタバコの原料とするものも提案されているが、これも同様である。
【0004】
また、木を削るなどの工程を経て加工をした場合には、製造コストが高くなり、原材料が安価であっても、結果としては高価なものになってしまうことも否めない。
さらには、自生している植物を使用する場合であっても、農薬等の心配が懸念され、そのまま植物を乾燥させて加工を施した場合、残留農薬の濃度が高くなることも否めない。
本発明は、この欠点を解決させるためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
収穫した野ばらの葉とスギナの葉を蒸して残留農薬を除去し、その葉を乾燥させ、口当たりをやわらかくするために乾燥させた葉を粉砕し、ニコチンやその他香料のフレーバーを加え、紙巻きたばこと同じ形態にする。
【発明の効果】
【0006】
たばこに健康を損なう恐れがある原因の一つは、原材料であるタバコの葉に有害成分のニコチンが含まれているからである。
本発明は、ニコチンがもたらす健康被害を防ぐため、タバコの葉を原材料として使用しないことを特徴とする点において、有意義なものである。
また、野ばらの葉とスギナの葉使用し、ニコチンやその他香料のフレーバーを加えることにより、タバコ葉に近い味や香りを楽しむことができる。さらに、野ばらの葉とスギナの葉を使用することで、土壌に関係なく育成することができ、容易に調達できる利点がある。
また、健康被害を減らすことができるので、医療機関にかからなくなる。それにより、医療機関にとっても現在不足している医師や看護婦を現状のままでも維持することができる。
さらには、喫煙者本人やその家族にとっても、健康被害の心配をしなくてすむので、安心して生活をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施例について説明する。
収穫した野ばらの葉とスギナの葉を蒸して残留農薬を除去し、その葉を乾燥させ、口当たりをやわらかくするために乾燥させた葉を粉砕し、ニコチンやその他香料のフレーバーを加え、紙巻きたばこと同じ形態にする。
本発明は以上のような構造で、これを使用するときは、通常のタバコと同様に、フィルター部分(フィルターのないものもある)を咥え、先端に火を付ける。
【産業上の利用可能性】
【0008】
本発明は禁煙が騒がれる中、タバコ製造業者にとっては現在使用している機械が使用でき、健康被害のない商品を提供できるので、重宝するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収穫した野ばらの葉とスギナの葉を蒸して残留農薬を除去し、その葉を乾燥させ、口当たりをやわらかくするために乾燥させた葉を粉砕し、ニコチンやその他香料のフレーバーを加え、紙巻きたばこと同じ形態にした、喫煙用の嗜好品とその製造方法。