説明

野外用テント

【課題】 野外用テントの天幕に一体的に雨樋を形成できるようにし、雨天の際に簡単に雨樋を設けることができるようにする。
【解決手段】 接地される支柱11に支持される屋根用骨組12に被せて屋根部分を覆う天幕20の周縁に、外上向きに折り返し可能とした折り返し部20aを設け、折り返し状態で対向する天幕20の外面との間に断面U形状の雨樋21が形成できるようにしている。且つ、折り返し部20を折り返し状態で保持する保持手段32を、該折り返し部20aと折り返された状態で対向する部位の天幕20のとの間に設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野外用テントに関し、詳しくは、天幕の周縁に別体の雨樋を付設することなく、天幕自体で雨樋を形成できるようにするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、運動会や祭り等の各種行事に用いられる野外用テントは、雨天の際には、天幕に沿って流れた雨水が天幕の周縁から落下し、この雫が人に直接かかったり、地面に落下した際の跳ね返りで足元が汚れたりする問題がある。
そこで、このような問題を解決するため、天幕の周縁に沿って別体の雨樋を付設したテントが特開2001−59366号(特許文献1)や実用新案登録第3057257号(特許文献2)において提供されている。このような雨樋付きのテントであれば、雨樋に溜めた雨水をテントの支柱に沿って地面へ流すことができ、前記のような天幕の周縁から落下する雫によって人が濡れたり汚れたりする問題を解消することができる。
【0003】
しかしながら、特許文献1や特許文献2で提供されている雨樋は、テントと別体に設けているため、雨天の度に別体の雨樋をテントの天幕の周縁に沿って取り付けなければならず、取り付けおよび取り外し作業が煩雑であるという問題がある。また、部品点数が増加するため、管理が大変であり、コスト高になる問題もある。
【0004】
【特許文献1】特開2001−59366号公報
【特許文献2】実用新案登録第3057257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、野外用テントの天幕に、別体の雨樋を付設する必要をなくし、天幕自体で雨樋を形成できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、第1に、接地される支柱に支持される屋根用骨組に被せて屋根部分を覆う天幕の周縁に、外上向きに折り返し可能とした折り返し部を設け、折り返し状態で対向する前記天幕の外面との間に断面U形状の雨樋が形成できるようにし、かつ、前記折り返し部を折り返し状態で保持する保持手段を、該折り返し部と、折り返された状態で対向する部分の前記天幕との間に設けていることを特徴とする野外用テントを提供している。
【0007】
前記構成によれば、屋根部分を覆う天幕の周縁に設けた折り返し部を折り返し、該折り返し部を折り返し状態で保持手段により保持するだけで、野外用テントに容易に雨樋を形成することができる。即ち、天幕自体で雨樋を形成できるため、別体の雨樋等を取り付ける必要がなく、部品点数を増加させず、かつ、別体の雨樋の取り付け、取り外し作業が不要となる。このように形成した雨樋により、天幕に沿って流れた雨水が人に直接かかったり、地面に落下した際の跳ね返りで足元が汚れたりするのを防止することができる。
【0008】
前記天幕は防水布やビニール等からなり、また、屋根用骨組は所要長さの金属製等のパイプを組み付けて屋根形状に形成している。また、屋根用骨組を支持する支柱も屋根用骨組と同様のパイプから形成していることが好ましい。
前記屋根部分は平面視で四角形状としているものが一般的であるが、四角形状以外の多角形状であってもよく、屋根部分の各コーナー部に支柱の上端を連結して、該支柱により屋根部分を所要高さで支持している。
【0009】
前記折り返し状態を保持する保持手段としては、フックと該フックへの引掛部を備えたベルト、互いに嵌合する凹凸部を有するホック、雌雄面ファスナー等からなる一対の係止具が用いられ、前記一対の係止具のいずれか一方を前記折り返し部に、いずれか他方を前記天幕に、それぞれ長さ方向に間隔をあけて且つ対向位置に取り付けていることが好ましい。
前記保持手段の間隔は、形成される雨樋に雨がたまっても垂れ下がって、雨があふれ出ることがない間隔に設定している。
【0010】
前記構成によれば、折り返し部を折り返し、フックにベルトの引掛部を引っ掛けたり、一対のホックの凹部と凸部を嵌合したり、雌雄面ファスナーを締めるだけで折り返し部を簡単に折り返し状態で保持し、雨樋を形成することができる。
前記保持手段の一対の係止具は、係止位置の折り返し部の全体を天幕外面に接触させて雨樋を遮断させる構成ではなく、係止状態でも上面が開口して雨を受けることができると共に、少なくとも底面側は空間部を保持し、雨樋が遮断することなく連続状態を保持できるようにしている。
よって、保持手段をホックやファスナーにより構成して、対向する天幕同士を保持部分で部分的に密着させる場合には、保持手段を雨樋の上端に設けずに上下方向の中間位置に設けている。これにより、天幕を伝って天幕の周縁まで流れてきた雫を必ず雨樋で受け止めることができる。
【0011】
また、本発明の野外テントは、前記のように、雨天時に折り返して折り返し部を着脱自在に保持する構成にかぎらず、恒常的に折り返し部を設けておき、雨樋を形成しておいてもよい。
よって、本発明は、第2に、接地される支柱に支持される屋根用骨組に被せて屋根部分を覆う天幕の周縁に、外上向きに予め折り返えし状に賦形された折り返し部を設け、前記折り返し部と、対向する前記天幕の外面との間に断面U形状の雨樋を形成していることを特徴とする野外用テントを提供している。
このように、予め天幕の周縁に雨樋を設けておくと、雨天時に慌てて折り返し部を折り返して保持する手間を省くことができる。
【0012】
その際、折り返す部を長さ方向に間隔をあけ、かつ、折り返し部の上下方向の中間位置で縫着しておいても良いし、折り返し部の上端と天幕との間に長さ方向に間隔をあけて連結片を縫着して取り付けても良いし、面ファスナーで結合しておいてもよい。
【0013】
前記天幕は前記屋根用骨組に被せた状態で前記支柱の上部も覆う形状とし、該天幕の周縁に設ける前記折り返し部には、前記支柱に当たる部分に切り込みを設け、該切り込みを雨樋からの雫を前記支柱を伝って流出させる開口としていることが好ましい。
また、天幕の周縁に設ける前記折り返し部に、前記支柱に当たる部分に穴を穿設し、該穴は前記折り返し部を折り返した状態で底面に位置させ、雨樋からの雫を前記支柱を伝って流出させる下向き開口となる構成としてもよい。
【0014】
前記構成によれば、支柱位置に設けた前記開口より雨樋に流れ込んだ水を支柱に沿って流し落とすことができる。よって、テントの出入口となる部分では、流れ落ちる水が地面に溜まり、その跳ね返りで、テントに出入りする人の足元が汚れたりするのを防止することができる。
【0015】
前記天幕の折り返し部は、折り返し状態で形成する前記雨樋の底面を、隣接する前記支柱の間の中央部から両側の支柱側へと下向きに傾斜させ、あるいは一方側から他方側にかけて下向きに傾斜させる構成としていることが好ましい。
このように雨樋を支柱側へと下方傾斜させると、雨樋に受容した雨水を溜め込むことなく、スムーズに支柱側へと流し、支柱位置に受けた前記開口より流し落とすことができる。
【0016】
また、前記天幕の折り返し部は、折り返し状態で形成する前記雨樋の断面積を、隣接する前記支柱の間の中央部で最大とし、両側の支柱側へと次第に減少させていることが好ましい。即ち、支柱近くの雨樋に受容された雨水は支柱側の開口へと迅速に流し落とされるが、支柱から離れた中央部では雨樋で受容できる容量を大としていることで、雨樋から受容された雨水が溢れ出ないようにしている。
【0017】
好ましくは、天幕の折り返し部の上下方向の幅を隣接する支柱の間で中央部を最大幅とすると共に両側の支柱側に向けて幅を次第に狭くし、折り返し状態で形成する前記雨樋の深さを中央部を最大として、前記雨樋の底面を中央部から両側にかけて下向きに傾斜させる構成としていることが好ましい。
該構成とすると、雨樋の底面を支柱側に向けて下方傾斜できると共に、支柱間の中央部分で雨樋の断面積を最大とすることができる。
なお、折り返し部の折り返し幅の調節は前記保持手段の取り付け位置を上下方向に相異させたり、前記ベルトに複数の引掛部を設けて、異なる引掛部にフックを引っ掛けるだけで簡単に行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
前述したように、本発明によれば、屋根部分を覆う天幕の周縁に設けた折り返し部を折り返し、該折り返し部を設けるだけで、野外用テントに容易に雨樋を形成することができる。即ち、天幕自体で雨樋を設けることができ、別体の雨樋等を取り付ける必要がないため、部品点数を増加させることもなく低コスト化を図ることもできる。かつ、別体の雨樋を天幕に取り付けたり、取り外したする必要もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示し、野外用テント10は、4本の金属製等のパイプを長方形のコーナー位置に接地して支柱11とし、該支柱11上に同様のパイプにより屋根形状に形成した屋根用骨組12を設け、該屋根用骨組12に布またはビニールからなる天幕20を張架している。
【0020】
張架した天幕20の周縁部は、支柱11の上端を連結する骨組12の下枠部13よりも下方に延在させて支柱11の上部も覆い、この下方に延在させた部分を雨樋21を形成するための折り返し部20aとしている。該折り返し部20aは天幕20の周縁の全周に亙って連続させている。
【0021】
前記折り返し部20aは予め折り返し状に賦形しており、この状態で対向する天幕20の下端に沿って、折り返し部20aと対向する天幕20の外面との間に断面U形状の雨樋21を形成している。
かつ、図2に示すように、各辺の折り返し部20aは、その中央部分を大きく折り返しし、両側の支柱11に向けて折り返し巾を少なくし、支柱11に当たる位置では折り返しを殆ど無くして、排水部22を形成している。該折り返し部20aの底面は折り返し巾を最大とした中央から支柱側の両端に向けて下方へと若干傾斜させ、支柱11と接する排水部22では最下端とし、雨樋21で受容された水を支柱11を伝って流れ落とすことが出来るようにしている。
【0022】
さらに、折り返し部20aの折り返し状態を恒常的に保持しておくために、前記大きく折り返した中央部には、図3に示すように、一対のフック30とベルト31とからなる保持手段32を設けている。貫通穴からなる引掛部31aを設けたベルト31を折り返し部20aの上端から突出させる一方、L字状のフック30は、ベルト31との対向位置に設けている。
なお、支柱11の間隔が広く、1辺が長尺となる場合には、中央近傍に複数の保持手段32を設けてもよい。
【0023】
前記構成によれば、天幕20の周縁に折り返し部20aを設けておくだけで、野外用テント10に雨樋21を形成することができ、別体の雨樋等を取り付ける必要がないため、部品点数を増加させることもない。
【0024】
また、布やビニールからなる天幕20により雨樋21を形成しているが、雨樋21の中央から両端にかけて下方に傾斜させているため、雨樋21に流れ込んだ水を溜め込むことなく、図2の破線矢印で示すように、スムーズに両端の支柱11側へと流して支柱11を伝って地面まで流れ落とすことができる。よって、雨樋21から排水される水が人にかかったり、地面に落下した際の跳ね返りで汚れたりするのを防止することができる。
【0025】
なお、前記フック30とベルト31とからなる保持手段は必ずしも必要ではないが、大雨等で雨樋に溜まる水が多くなる場合には保持手段を付設しておくことが好ましい。なお、保持手段とはフック30とベルト31に限定されず、他の適宜な保持手段も用いることができる。
【0026】
図4は第1実施形態の変形例を示し、折り返す部20aの長さ方向に間隔をあけ、かつ、折り返し部の20aの上下方向の中間位置に縫着部35を形成し、かつ、折り返し部20aはコーナー部で切断せず、天幕20の全周縁に沿って連続させ、雨樋21を天幕20の周縁に設けている。
折り返し部20aのコーナー部では切断する代わりに、穴20bを設けており、天幕20を屋根用骨組み12に張架したとき、雨樋21の支柱11に当たる位置の底面には穴20bからなる下向き開口(排水部)22を設けている。
【0027】
図5及び図6は、本発明の第2実施形態を示す。
第2実施形態は、第1実施形態とは相違し、天幕の下端縁に恒常的に雨樋を設けているものではなく、雨天時に天幕の下端縁に形成している折り返し部20a’を折り返し、保持手段で折り返し状に保持して雨樋21を形成するものである。
【0028】
即ち、本実施形態では、天幕20の下部に予め折り返し状に賦形した折り返し部は設けておらず、図6(A)に示すように、天幕20の上部側から直線状に垂下する下端縁には、各辺の中央と両端近傍に保持手段32を3つずつ設け、かつ、支柱11に当たる位置で、即ち、支柱に当たる位置で切断し、該切断巾に相当する上下巾を折り返し部20a’としている。
【0029】
保持手段32としては前記第1実施形態と同様な一対のフック30とベルト31を用いている。天幕20の折り返し部20aの下端からベルト31を突設し、該ベルト31の同一高さに1個の引掛部31aを設けている。一方、天幕20の外面には、L字状のフック30をベルト31と対向位置に設けている。本実施形態では、フック30の取り付け位置は全て同じ高さ位置としている。
【0030】
図5に示すように、天幕20により野外用テント10に雨樋21を形成する際には、図6(B)に示すように、折り返し部20a’を上向きに折り返し、フック30をベルト31の引掛部31aに係止している。
【0031】
前記構成によれば、第1実施形態と同様に、別体の雨樋等を取り付けることなく天幕20の周縁に容易に雨樋21を形成することができる。また、折り返し部20a’を支柱11に当たるコーナー部で切断しているため、折り返し部20a’の折り返しを容易にすることができると共に、コーナー部近傍まで折り返し部を折り返すことができる。
なお、天幕を折り返し状態で保持する保持手段は、テントの各辺に3つずつに限らず、また、テントの長辺側と短辺側とで保持手段の個数を相異させてもよい。
また、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0032】
図7は第2実施形態の第1変形例を示し、ベルト31に間隔をあけて上下方向に3段の貫通穴からなる引掛部31aを設けている。
該構成として、図7(B)に示すように、両端のフック30Aをベルト31の図中上段の引掛部31aー1に通す一方、中央のフック30Bをベルト31の中段の基部側の引掛部31aー2に通している。
これにより、折り返し部20a’を中央で折り返した幅Dcが両端の保持手段32を設けた位置で折り返した幅Deよりも大となり、雨樋21の底面が中央から両端に向かって下方に傾斜する。
【0033】
なお、図8に示すように、一端側(図7中、左側)のフック30Aをベルト31Aの下段の引掛部31aー3に引っ掛け、中央のフック30Bをベルト31Bの中段の引掛部31aー2に引っ掛け、他端側(図6中、右側)のフック30Cをベルト31Cの上段の引掛部31aー1に引っ掛けてもよい。
上記のように取り付けると、各保持手段32を設けた位置での折り返し部20a’の折り返し幅De1、Dc、De2がDe1>Dc>De2となり、雨樋21の底面が一端側から他端側にかけて下方傾斜する。
このように、雨樋21の底面を一端側から他端側にかけて下方傾斜させると、雨樋21に流れ込んだ水を破線矢印で示すようにスムーズに他端側(図7中、右側)に流して支柱11に沿って排水することができる。
【0034】
図9は第2実施形態の第2変形例を示す。
本変形例では、引掛部31aをベルト31にそれぞれ1つずつ設け、両端のベルト31Aには図9(B)中で上段にのみ引掛部31aを設ける一方、中央のベルト31Bには図9(B)中では中段あるいは下段にのみ引掛部31aを設けて、ベルト31Aと31Bとで引掛部31aの位置を相異させている。
前記構成としても、雨樋21の底面が中央から両端に向かって下方に傾斜し、雨樋21に流れ込んだ水をスムーズに排水できる。
【0035】
図10は、第2実施形態の第3変形例を示す。
本変形例では、それぞれ1つの引掛部31aを設けた同一のベルト31を用いており、天幕20側に設けた中央に設けたフック30Bを両端近傍に設けたフック30Aよりも高い位置に設けている。前記構成としても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0036】
図11は、本発明の第3実施形態を示す。
本実施形態では、折り返し部20a’を折り返し状態で保持する保持手段32を第1、第2実施形態と相異させている。
【0037】
具体的には、天幕20の外面に、図11(A)に示すように、一対の第1ホック33と第2ホック34とからなる保持手段32を複数設けている。中央に凸部33aを設けた第1ホック33は天幕20の折り返し部20a’の下端より若干上側に設ける一方、中央に凹部34aを設けた第2ホック34は第1ホック33と上下対向位置の所要箇所に設けている。
図11(B)に示すように、天幕20の折り返し部20a’を折り返し、第2ホック34の凹部34aに第1ホック33の凸部33aを嵌合させて、折り返し部20a’を折り返し状態で保持し、雨樋21を設けている。
【0038】
前記構成によれば、天幕20の外周部に設けた折り返し部20a’を折り返し、第1ホック33と第2ホック34を嵌合させて折り返し部20a’を折り返した状態で保持するだけで、野外用テント10に容易に雨樋21を形成することができる。
なお、本実施形態においても、第1ホック33もしくは第2ホック34を他の第1ホック33もしくは第2ホック34と異なる高さ位置に設けることにより折り返し部20a’の折り返し幅を部分的に変えることができ、これにより、第1実施形態と同様、雨樋21の底面を傾斜させてスムーズに排水することができる。
また、保持手段として他には雌雄面ファスナーを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1実施形態の野外用テントの斜視図である。
【図2】図1の要部拡大正面図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】第1実施形態の変形例を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態の斜視図である。
【図6】天幕の折り返し部を示し、(A)は折り返し部を折り返していない状態の要部拡大正面図、(B)は折り返し部を折り返して雨樋を形成した状態の要部拡大正面図である。
【図7】(A)(B)は第2実施形態の第1変形例を示す図面である。
【図8】前記第1変形例の別の使用例を示す図面である。
【図9】(A)(B)は第2実施形態の第2変形例を示す図面である。
【図10】(A)(B)は第2実施形態の第3変形例を示す図面である。
【図11】(A)(B)は第3実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0040】
10 野外用テント
11 支柱
12 屋根用骨組
13 下枠部
20 天幕
20a、20a’ 折り返し部
21 雨樋
22 開口
30 フック
31 ベルト
32 保持手段
33 第1ホック
34 第2ホック
35 縫着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地される支柱に支持される屋根用骨組に被せて屋根部分を覆う天幕の周縁に、外上向きに折り返し可能とした折り返し部を設け、折り返し状態で対向する前記天幕の外面との間に断面U形状の雨樋が形成できるようにし、かつ、
前記折り返し部を折り返し状態で保持する保持手段を、該折り返し部と、折り返された状態で対向する部分の前記天幕との間に設けていることを特徴とする野外用テント。
【請求項2】
前記保持手段は、フックと該フックへの引掛部を備えたベルト、互いに嵌合する凹凸部を有するホック、あるいは雌雄面ファスナーからなる一対の係止具からなり、
前記一対の係止具のいずれか一方を前記折り返し部に、いずれか他方を前記天幕に、それぞれ長さ方向に間隔をあけて且つ対向位置に取り付けている請求項1に記載の野外用テント。
【請求項3】
接地される支柱に支持される屋根用骨組に被せて屋根部分を覆う天幕の周縁に、外上向きに予め折り返えし状に賦形された折り返し部を設け、前記折り返し部と、対向する前記天幕の外面との間に断面U形状の雨樋を形成していることを特徴とする野外用テント。
【請求項4】
前記天幕は前記屋根用骨組に被せた状態で前記支柱の上部も覆う形状とし、該天幕の周縁に設ける前記折り返し部には、前記支柱に当たる部分に切り込みを設け、該切り込みを雨樋からの雫を前記支柱を伝って流出させる開口としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の野外用テント。
【請求項5】
前記天幕は前記屋根用骨組に被せた状態で前記支柱の上部も覆う形状とし、該天幕の周縁に設ける前記折り返し部には、前記支柱に当たる部分に穴を穿設し、該穴は前記折り返し部を折り返した状態で底面に位置させ、雨樋からの雫を前記支柱を伝って流出させる下向き開口となる構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の野外用テント。
【請求項6】
前記天幕の折り返し部は、折り返し状態で形成する前記雨樋の底面を、隣接する前記支柱の間の中央部から両側の支柱側へと下向きに傾斜させ、あるいは一方側から他方側にかけて下向きに傾斜させる構成としている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の野外用テント。
【請求項7】
前記天幕の折り返し部は、折り返し状態で形成する前記雨樋の断面積を隣接する前記支柱の間の中央部を最大とし、両側の支柱側へと次第に減少させている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の野外用テント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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