野球用グローブ及びそれの製造方法
【課題】軽量化を図りながらも使用耐久性を効果的に確保することのできる野球用グローブを提供する。
【解決手段】野球用グローブにおいて、グローブ外郭を形成する外郭形成生地７Ａがメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地７Ａに穿設された連結紐９用の紐通穴７ａを補強する補強部材１１Ｄが設けられている。
【解決手段】野球用グローブにおいて、グローブ外郭を形成する外郭形成生地７Ａがメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地７Ａに穿設された連結紐９用の紐通穴７ａを補強する補強部材１１Ｄが設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、野球やソフトボールなどで捕球するために手に装着して使用される野球用グローブ及びそれの製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
野球用グローブは、捕球するために手に装着して使用されることから、軽量化を図ることが操作性の向上に有効である。下記特許文献１には、グローブ外郭を形成する外郭形成生地のうちの手甲側生地を、一般的に用いられていた皮革に代え、皮革よりも軽量のメッシュ生地で構成することが開示されている。
【０００３】
【特許文献１】特開平７−３０８４１８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記の如き従来の野球用グローブでは、皮革をメッシュ生地に代える分だけ軽量化を図ることはできるものの、メッシュ生地では皮革と同様の強度を確保するのが難しいことから、捕球時の地面との接触によりメッシュ生地の表面が破損したり、或いは、野球用グローブの各部位を連結する連結紐用の紐通穴が穿設されている場合には、その紐通穴が破損したりするなど、使用耐久性が低い問題がある。
【０００５】
本発明の主たる課題は、軽量化を図りながらも使用耐久性を効果的に確保することのできる野球用グローブ及びそれの製造方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の第１特徴構成は、野球用グローブに係り、その特徴は、
グローブ外郭を形成する外郭形成生地がメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地に穿設された連結紐用の紐通穴を補強する補強部材が設けられている点にある。
【０００７】
上記特徴構成によれば、捕球時の衝撃力が前記連結紐を通じて前記紐通穴の穿設部分に特に加わることに対し、その紐通穴を補強する補強部材が設けてあるから、外郭形成生地をメッシュ生地から構成することにより軽量化を図りながらも、使用耐久性を効果的に確保することができる。
【０００８】
本発明の第２特徴構成は、第１特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記外郭形成生地が、手甲側生地と手掌側生地とから構成され、前記手甲側生地のうちの各指挿入部形成部位が前記メッシュ生地から構成されているとともに、手甲側生地のうちの人差指挿入部形成部位と親指挿入部形成部位との間の部位及び手首挿入部形成部位が皮革から構成されている点にある。
【０００９】
上記特徴構成によれば、前記手甲側生地のうち、捕球時の衝撃力が大きくなる人差指挿入部形成部位と親指挿入部形成部位との間の部位、及び、手からの脱落を確実に抑止するために十分な強度が必要となる手甲首挿入部形成部位を皮革で構成しながらも、捕球操作により汗ばんだりし易い各指に対応する各指挿入部形成部位を通風性の高いメッシュ生地から構成するから、軽量化を一層効果的に図りながらも使用耐久性を一層効果的に確保することができる。
【００１０】
本発明の第３特徴構成は、第１又は第２特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記補強部材が、前記メッシュ生地に接着されている点にある。
【００１１】
上記特徴構成によれば、前記補強部材の所定位置からの位置ズレを効果的に抑止することができるから、使用耐久性を一層効果的に確保することができる。
【００１２】
本発明の第４特徴構成は、第１〜第３特徴構成のいずれかの実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記メッシュ生地の表面には、メッシュ生地の接地を抑止する接地抑止ネットが張設されている点にある。
【００１３】
上記特徴構成によれば、接地抑止ネットによってメッシュ生地の通風性を極力保ちながらも捕球時にメッシュ生地が接地するのを効果的に抑止することができて、使用耐久性を一層効果的に確保することができる。
【００１４】
本発明の第５特徴構成は、第４特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する部分が厚肉に構成されている点にある。
【００１５】
つまり、地面を転動する捕球対象物を捕球する場合（つまり、いわゆるゴロを捕球する場合）には、外郭形成生地のうちの各指挿入部の先端側を接地させた捕球姿勢を採ることから、外郭形成生地のうちの各指挿入部の先端側は、接地頻度及び接地圧力の双方が大きくなる。
【００１６】
したがって、接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する部分が厚肉に構成されている上記第５特徴構成であれば、外郭形成生地の各指挿入部の先端側が接地するのを効果的に抑止することができて、使用耐久性を一層効果的に確保することができる。
【００１７】
本発明の第６特徴構成は、第４又は第５特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記接地抑止ネットが、前記メッシュ生地の表面に接着されている点にある。
【００１８】
上記特徴構成によれば、接地抑止ネットの接着によって接地抑止ネットの分だけメッシュ生地の強度を効果的に向上させることができるから、例えば、使用継続に伴って、外郭形成生地の保形機能が低下したり、外郭形成生地に不側に折り皺ができたり、或いは、メッシュ生地が破損したりするのを効果的に抑止することができる。
【００１９】
本発明の第７特徴構成は、第６特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記補強部材が、前記接地抑止ネットに形成されている請求項６記載の野球用グローブ。
【００２０】
上記特徴構成によれば、例えば、補強部材と接地抑止ネットとが別々に形成されている場合に比べ、メッシュ生地に対する取り付け作業の簡略化を図ることができる。
【００２１】
また、メッシュ生地に対する接地抑止ネットの接着力により、補強部材がメッシュ生地から外れたり所定位置から移動したりするのを効果的に抑止することができる。
【００２２】
本発明の第８特徴構成は、第７特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記補強部材が、前記接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する厚肉部分に形成されている点にある。
【００２３】
上記特徴構成によれば、例えば、補強部材が前記接地抑止ネットの薄肉部に形成されている場合に比べ、接地抑止ネットから補強部材が離脱するのを抑止することができて、補強部材がメッシュ生地から外れたり所定位置から移動したりするのを一層効果的に抑止することができる。
【００２４】
本発明の第９特徴構成は、野球用グローブの製造方法に係り、その特徴は、
第１〜第８特徴構成のいずれかに記載の野球用グローブの製造方法であって、
前記外郭形成生地を構成する複数の生地片を裁取するための元生地に対し、生地片裁取前の状態で前記補強部材を取り付けておく点にある。
【００２５】
上記特徴構成によれば、例えば、元生地から裁取した生地片に補強部材を取り付けたり、或いは、元生地から裁取した生地片を連結した外郭形成生地に補強部材を取り付けたりする場合に比べ、補強部材の取り付け作業の容易化を図ることができて、製作工程の簡略化を図ることができる。
【００２６】
本発明の第１０特徴構成は、野球用グローブに係り、その特徴は、
グローブ外郭を形成する外郭形成生地がメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地の表面には、メッシュ生地の接地を抑止する接地抑止ネットが張設されている点にある。
【００２７】
上記特徴構成によれば、接地抑止ネットによってメッシュ生地の通風性を極力保ちながらも捕球時にメッシュ生地が接地するのを効果的に抑止することができて、外郭形成生地をメッシュ生地から構成することにより軽量化を図りながらも、使用耐久性を効果的に確保することができる。
【００２８】
本発明の第１１特徴構成は、野球用グローブに係り、その特徴は、
グローブ外郭を形成する外郭形成生地に穿設された連結紐用の紐通穴を補強する樹脂製の補強部材が設けられている点にある。
【００２９】
上記特徴構成によれば、捕球時の衝撃力が前記連結紐を通じて前記紐通穴の穿設部分に特に加わることに対し、その紐通穴を補強する樹脂製の補強部材が設けてあるから、例えば、金属製の補強部材を設ける場合に比べて軽量化を図りながらも、使用耐久性を効果的に確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００３０】
図１〜２は、野球やソフトボールにおいて球技者の利き手と反対の手（本例では左手）に装着して使用される野球用グローブを示す。
【００３１】
この野球用グローブは、手首挿入部１、親指挿入部２、人差指挿入部３、中指挿入部４、薬指挿入部５、小指挿入部６を有する手袋状のグローブ本体７と、親指挿入部２と人差指挿入部３との間に配設される皮革製の捕球用ウェブ８とを多数の連結紐９により連結して構成されている。
【００３２】
前記グローブ本体７は、皮革とメッシュ生地から構成された手甲側生地７Ａと、皮革から構成された手掌側生地７Ｂとを縫着して手袋状の外郭が構成されており、その各指挿入部２〜６の内部には、皮革製の指袋（図示しない）が挿設されている。
【００３３】
前記手甲側生地７Ａ及び手掌側生地７Ｂの各々には、グローブ本体７における各指挿入部２〜６の先端部（手先側端部）の隣接部位どうしなどの適所を連結したり、グローブ本体７と捕球用ウェブ８とを連結したりするための複数の連結紐９に対する多数の紐通穴７ａが穿設されている。
【００３４】
前記手甲側生地７Ａは、各指挿入部２〜６の手甲側面を構成する各指挿入部形成部位２Ａ〜６Ａがメッシュ生地から構成されているとともに、人差指挿入部形成部位３Ａと親指挿入部形成部位２Ａとの間の部位１０、及び、手首挿入部１の手甲側面を構成する手首挿入部形成部位１Ａが皮革から構成されている。
【００３５】
前記メッシュ生地の表面（詳しくは、後述する外側層１２ｃの外面）には、メッシュ生地の接地を抑止する樹脂製の接地抑止ネット１１が生地全面に亘って張設（本例では、接着）されている。
【００３６】
前記手甲側生地７Ａは、メッシュ生地部分の割り付けパターンを図３に示すように、多数の生地片７ｂ（詳しくは、接地抑止ネット１１が各々張設された状態の生地片）を縫着して構成されている。
【００３７】
前記接地抑止ネット１１は、図１、図３、図４に示すように、少なくとも各指挿入部形成部位２Ａ〜６Ａの先端側に配置される厚肉部１１Ａと、各指挿入部形成部位２Ａ〜６Ａの基端側及び中間部に配置される薄肉部１１Ｂとから構成されている。
【００３８】
前記薄肉部１１Ｂは、細幅且つ薄肉の網基材帯１１ｂによって目の細かな網状に構成されている。一方、前記厚肉部１１Ａは、薄肉部１１Ｂの網基材帯１１ｂよりも太幅且つ厚肉の網基材帯１１ａによって薄肉部１１Ｂよりも目の広い網状に構成されている。つまり、厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａは、その帯幅Ｈａが薄肉部１１Ｂの網基材帯１１ｂの帯幅Ｈｂよりも広く、且つ、厚みＤａが薄肉部１１Ｂの網基材帯１１ｂの厚みＤｂよりも厚く構成されている。
【００３９】
また、接地抑止ネット１１におけるメッシュ生地に穿設された紐通穴７ａの周縁部に対応する部位には、環状の穴補強部１１Ｄ（紐通穴７ａを補強する補強部材の一例）が形成されている。
【００４０】
前記穴補強部１１Ｄは、前記厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａよりも太幅且つ厚肉の環状の基材帯１１ｄによって構成されている。つまり、穴補強部１１Ｄの基材帯１１ｄは、帯幅Ｈｄが厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａの帯幅Ｈａよりも広く、且つ、厚みＤｄが厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａの厚みＤａよりも厚く構成されている。
【００４１】
さらに、厚肉部１１Ａと薄肉部１１Ｂとの境界部位、及び、一部の厚肉部１１Ａの中間部位には、厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａよりも太幅且つやや厚肉の補強帯部１１Ｅが形成されている。
【００４２】
１１Ｆは、隣接する穴補強部１１Ｄどうしを連結する連結補強部であり、この連結補強部１１Ｆは、少なくとも薄肉部１１Ｂの網基材帯１１ｂよりも厚肉に構成されている。
【００４３】
なお、接触抑止ネット１１は、本例では、樹脂素材の一例であるウレタン素材から一体成形されている。
【００４４】
また、手甲側生地７Ａを構成するメッシュ生地は、図４に示すように、メッシュ状のナイロン素材からなる内側層１２ａと、スポンジ状のウレタン素材からなる中間層１２ｂと、メッシュ状のポリエステル素材からなる外側層１２ｃとを有する３層構造で構成されている。
【００４５】
つまり、本発明の野球用グローブは、捕球時の衝撃力が連結紐９を通じて紐通穴７ｂの周縁部に特に加わることに対し、その紐通穴を接地抑止ネット１１の穴補強部１１Ｄにより補強することで、野球用グローブの使用耐久性を効果的に確保する。
【００４６】
また、メッシュ生地の表面に接地抑止ネット１１を全面的に接着することで、メッシュ生地の通風性を極力保ちながらも捕球時の接地によりメッシュ生地が破損するのを効果的に抑止するとともに、その接地抑止ネット１１の分だけメッシュ生地の強度を効果的に向上させる。
【００４７】
次に、上述の如く構成された野球用グローブの製造方法について説明する。
まず、接地抑止ネット成形用の金型に軟化状態のウレタン素材を注入して若干硬化（軟硬化）させる。次に、軟硬化状態のウレタン素材の上面に対し、手甲側生地７Ａを構成する複数の生地片７ｂを裁取するためのメッシュ生地用の元生地１３を当て付けた状態で金型の蓋を閉め、金型内部を加圧・加熱する。
【００４８】
金型内部の加圧・加熱によりウレタン素材が十分に硬化したら、金型の蓋を開けて元生地１３を金型から離脱させる。すると、図５に示すように、元生地１３の各生地片裁取部位に対する接着状態で、接地抑止ネット１１が成形される。
【００４９】
そして、接地抑止ネット１１が接着されたメッシュ生地用の元生地１３から各生地片７ｂを裁取する。このメッシュ生地用の元生地１３から裁取した生地片７ｂを皮革用の元生地から裁取した生地片７ｂ、手掌側生地７Ｂ、指袋などと縫着してグローブ本体７を形成し、そのグローブ本体７と別工程で形成した捕球用ウェブ８とを連結紐９によって連結して野球用グローブの製造を完了する。
【００５０】
〔その他の実施形態〕
（１）前述の実施形態では、手甲側生地７Ａがメッシュ生地から構成され、手掌側生地７Ｂ及び捕球用ウェブ８が皮革から構成されている場合を例に示したが、手甲側生地、手掌側生地、捕球用ウェブは、メッシュ生地と皮革のどちらで構成されていてもよく、また、メッシュ生地と皮革以外の素材から構成されていてもよい。
【００５１】
また、指袋や固定紐などの前記以外のグローブ構成部材もメッシュ生地と皮革のどちらで構成されていてもよく、また、メッシュ生地と皮革以外の素材から構成されていてもよい。
【００５２】
（２）前述の実施形態では、補強部材１１Ｄ（穴補強部）が接地抑止ネット１１に形成されている場合を例に示したが、補強部材と接地抑止ネット１１とが別々に形成されていてもよい。
【００５３】
（３）前述の実施形態では、補強部材１１Ｄ及び接地抑止ネット１１がメッシュ生地に接着されている場合を例に示したが、必ずしも接着されていなくてもよい。
【００５４】
（４）前述の実施形態では、補強部材１１Ｄ及び接地抑止ネット１１をメッシュ生地の表面で成形する方法で、補強部材１１Ｄ及び接地抑止ネット１１をメッシュ生地に取り付ける場合を例に示したが、接着剤、或いは、糸やカシメ金具などの固定具により取り付けるようにしてもよい。
【００５５】
（５）前述の実施形態では、補強部材１１Ｄ及び接地抑止ネット１１が樹脂製である場合を例に示したが、これに限らず、ゴム製や金属製、布製などであってもよい。
【００５６】
（６）メッシュ生地、補強部材１１Ｄ、接地抑止ネット１１の具体的構成は、前述の実施形態で示した如き構成に限らず、種々の構成変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【００５７】
【図１】本発明の野球用グローブを示す背面外観図
【図２】本発明の野球用グローブを示す正面外観図
【図３】手甲側生地を構成する生地片の割り付けパターンを示す説明図
【図４】図３のＡ−Ａ線断面図
【図５】本発明の野球用グローブの製造工程の説明図
【符号の説明】
【００５８】
１Ａ 手首挿入部形成部位
２ 親指挿入部
２Ａ 親指挿入部形成部位
３ 人差指挿入部
３Ａ 人差指挿入部形成部位
４ 中指挿入部
４Ａ 中指挿入部形成部位
５ 薬指挿入部
５Ａ 薬指挿入部形成部位
６ 子指挿入部
６Ａ 子指挿入部形成部位
７Ａ 外郭形成生地（手甲側生地）
７Ｂ 外郭形成生地（手掌側生地）
７ａ 紐通穴
７ｂ 生地片
９ 連結紐
１１ 接地抑止ネット
１１Ａ 厚肉部分（厚肉部）
１１Ｄ 補強部材（穴補強部）
１３ 元生地
【技術分野】
【０００１】
本発明は、野球やソフトボールなどで捕球するために手に装着して使用される野球用グローブ及びそれの製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
野球用グローブは、捕球するために手に装着して使用されることから、軽量化を図ることが操作性の向上に有効である。下記特許文献１には、グローブ外郭を形成する外郭形成生地のうちの手甲側生地を、一般的に用いられていた皮革に代え、皮革よりも軽量のメッシュ生地で構成することが開示されている。
【０００３】
【特許文献１】特開平７−３０８４１８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記の如き従来の野球用グローブでは、皮革をメッシュ生地に代える分だけ軽量化を図ることはできるものの、メッシュ生地では皮革と同様の強度を確保するのが難しいことから、捕球時の地面との接触によりメッシュ生地の表面が破損したり、或いは、野球用グローブの各部位を連結する連結紐用の紐通穴が穿設されている場合には、その紐通穴が破損したりするなど、使用耐久性が低い問題がある。
【０００５】
本発明の主たる課題は、軽量化を図りながらも使用耐久性を効果的に確保することのできる野球用グローブ及びそれの製造方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の第１特徴構成は、野球用グローブに係り、その特徴は、
グローブ外郭を形成する外郭形成生地がメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地に穿設された連結紐用の紐通穴を補強する補強部材が設けられている点にある。
【０００７】
上記特徴構成によれば、捕球時の衝撃力が前記連結紐を通じて前記紐通穴の穿設部分に特に加わることに対し、その紐通穴を補強する補強部材が設けてあるから、外郭形成生地をメッシュ生地から構成することにより軽量化を図りながらも、使用耐久性を効果的に確保することができる。
【０００８】
本発明の第２特徴構成は、第１特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記外郭形成生地が、手甲側生地と手掌側生地とから構成され、前記手甲側生地のうちの各指挿入部形成部位が前記メッシュ生地から構成されているとともに、手甲側生地のうちの人差指挿入部形成部位と親指挿入部形成部位との間の部位及び手首挿入部形成部位が皮革から構成されている点にある。
【０００９】
上記特徴構成によれば、前記手甲側生地のうち、捕球時の衝撃力が大きくなる人差指挿入部形成部位と親指挿入部形成部位との間の部位、及び、手からの脱落を確実に抑止するために十分な強度が必要となる手甲首挿入部形成部位を皮革で構成しながらも、捕球操作により汗ばんだりし易い各指に対応する各指挿入部形成部位を通風性の高いメッシュ生地から構成するから、軽量化を一層効果的に図りながらも使用耐久性を一層効果的に確保することができる。
【００１０】
本発明の第３特徴構成は、第１又は第２特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記補強部材が、前記メッシュ生地に接着されている点にある。
【００１１】
上記特徴構成によれば、前記補強部材の所定位置からの位置ズレを効果的に抑止することができるから、使用耐久性を一層効果的に確保することができる。
【００１２】
本発明の第４特徴構成は、第１〜第３特徴構成のいずれかの実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記メッシュ生地の表面には、メッシュ生地の接地を抑止する接地抑止ネットが張設されている点にある。
【００１３】
上記特徴構成によれば、接地抑止ネットによってメッシュ生地の通風性を極力保ちながらも捕球時にメッシュ生地が接地するのを効果的に抑止することができて、使用耐久性を一層効果的に確保することができる。
【００１４】
本発明の第５特徴構成は、第４特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する部分が厚肉に構成されている点にある。
【００１５】
つまり、地面を転動する捕球対象物を捕球する場合（つまり、いわゆるゴロを捕球する場合）には、外郭形成生地のうちの各指挿入部の先端側を接地させた捕球姿勢を採ることから、外郭形成生地のうちの各指挿入部の先端側は、接地頻度及び接地圧力の双方が大きくなる。
【００１６】
したがって、接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する部分が厚肉に構成されている上記第５特徴構成であれば、外郭形成生地の各指挿入部の先端側が接地するのを効果的に抑止することができて、使用耐久性を一層効果的に確保することができる。
【００１７】
本発明の第６特徴構成は、第４又は第５特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記接地抑止ネットが、前記メッシュ生地の表面に接着されている点にある。
【００１８】
上記特徴構成によれば、接地抑止ネットの接着によって接地抑止ネットの分だけメッシュ生地の強度を効果的に向上させることができるから、例えば、使用継続に伴って、外郭形成生地の保形機能が低下したり、外郭形成生地に不側に折り皺ができたり、或いは、メッシュ生地が破損したりするのを効果的に抑止することができる。
【００１９】
本発明の第７特徴構成は、第６特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記補強部材が、前記接地抑止ネットに形成されている請求項６記載の野球用グローブ。
【００２０】
上記特徴構成によれば、例えば、補強部材と接地抑止ネットとが別々に形成されている場合に比べ、メッシュ生地に対する取り付け作業の簡略化を図ることができる。
【００２１】
また、メッシュ生地に対する接地抑止ネットの接着力により、補強部材がメッシュ生地から外れたり所定位置から移動したりするのを効果的に抑止することができる。
【００２２】
本発明の第８特徴構成は、第７特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記補強部材が、前記接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する厚肉部分に形成されている点にある。
【００２３】
上記特徴構成によれば、例えば、補強部材が前記接地抑止ネットの薄肉部に形成されている場合に比べ、接地抑止ネットから補強部材が離脱するのを抑止することができて、補強部材がメッシュ生地から外れたり所定位置から移動したりするのを一層効果的に抑止することができる。
【００２４】
本発明の第９特徴構成は、野球用グローブの製造方法に係り、その特徴は、
第１〜第８特徴構成のいずれかに記載の野球用グローブの製造方法であって、
前記外郭形成生地を構成する複数の生地片を裁取するための元生地に対し、生地片裁取前の状態で前記補強部材を取り付けておく点にある。
【００２５】
上記特徴構成によれば、例えば、元生地から裁取した生地片に補強部材を取り付けたり、或いは、元生地から裁取した生地片を連結した外郭形成生地に補強部材を取り付けたりする場合に比べ、補強部材の取り付け作業の容易化を図ることができて、製作工程の簡略化を図ることができる。
【００２６】
本発明の第１０特徴構成は、野球用グローブに係り、その特徴は、
グローブ外郭を形成する外郭形成生地がメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地の表面には、メッシュ生地の接地を抑止する接地抑止ネットが張設されている点にある。
【００２７】
上記特徴構成によれば、接地抑止ネットによってメッシュ生地の通風性を極力保ちながらも捕球時にメッシュ生地が接地するのを効果的に抑止することができて、外郭形成生地をメッシュ生地から構成することにより軽量化を図りながらも、使用耐久性を効果的に確保することができる。
【００２８】
本発明の第１１特徴構成は、野球用グローブに係り、その特徴は、
グローブ外郭を形成する外郭形成生地に穿設された連結紐用の紐通穴を補強する樹脂製の補強部材が設けられている点にある。
【００２９】
上記特徴構成によれば、捕球時の衝撃力が前記連結紐を通じて前記紐通穴の穿設部分に特に加わることに対し、その紐通穴を補強する樹脂製の補強部材が設けてあるから、例えば、金属製の補強部材を設ける場合に比べて軽量化を図りながらも、使用耐久性を効果的に確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００３０】
図１〜２は、野球やソフトボールにおいて球技者の利き手と反対の手（本例では左手）に装着して使用される野球用グローブを示す。
【００３１】
この野球用グローブは、手首挿入部１、親指挿入部２、人差指挿入部３、中指挿入部４、薬指挿入部５、小指挿入部６を有する手袋状のグローブ本体７と、親指挿入部２と人差指挿入部３との間に配設される皮革製の捕球用ウェブ８とを多数の連結紐９により連結して構成されている。
【００３２】
前記グローブ本体７は、皮革とメッシュ生地から構成された手甲側生地７Ａと、皮革から構成された手掌側生地７Ｂとを縫着して手袋状の外郭が構成されており、その各指挿入部２〜６の内部には、皮革製の指袋（図示しない）が挿設されている。
【００３３】
前記手甲側生地７Ａ及び手掌側生地７Ｂの各々には、グローブ本体７における各指挿入部２〜６の先端部（手先側端部）の隣接部位どうしなどの適所を連結したり、グローブ本体７と捕球用ウェブ８とを連結したりするための複数の連結紐９に対する多数の紐通穴７ａが穿設されている。
【００３４】
前記手甲側生地７Ａは、各指挿入部２〜６の手甲側面を構成する各指挿入部形成部位２Ａ〜６Ａがメッシュ生地から構成されているとともに、人差指挿入部形成部位３Ａと親指挿入部形成部位２Ａとの間の部位１０、及び、手首挿入部１の手甲側面を構成する手首挿入部形成部位１Ａが皮革から構成されている。
【００３５】
前記メッシュ生地の表面（詳しくは、後述する外側層１２ｃの外面）には、メッシュ生地の接地を抑止する樹脂製の接地抑止ネット１１が生地全面に亘って張設（本例では、接着）されている。
【００３６】
前記手甲側生地７Ａは、メッシュ生地部分の割り付けパターンを図３に示すように、多数の生地片７ｂ（詳しくは、接地抑止ネット１１が各々張設された状態の生地片）を縫着して構成されている。
【００３７】
前記接地抑止ネット１１は、図１、図３、図４に示すように、少なくとも各指挿入部形成部位２Ａ〜６Ａの先端側に配置される厚肉部１１Ａと、各指挿入部形成部位２Ａ〜６Ａの基端側及び中間部に配置される薄肉部１１Ｂとから構成されている。
【００３８】
前記薄肉部１１Ｂは、細幅且つ薄肉の網基材帯１１ｂによって目の細かな網状に構成されている。一方、前記厚肉部１１Ａは、薄肉部１１Ｂの網基材帯１１ｂよりも太幅且つ厚肉の網基材帯１１ａによって薄肉部１１Ｂよりも目の広い網状に構成されている。つまり、厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａは、その帯幅Ｈａが薄肉部１１Ｂの網基材帯１１ｂの帯幅Ｈｂよりも広く、且つ、厚みＤａが薄肉部１１Ｂの網基材帯１１ｂの厚みＤｂよりも厚く構成されている。
【００３９】
また、接地抑止ネット１１におけるメッシュ生地に穿設された紐通穴７ａの周縁部に対応する部位には、環状の穴補強部１１Ｄ（紐通穴７ａを補強する補強部材の一例）が形成されている。
【００４０】
前記穴補強部１１Ｄは、前記厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａよりも太幅且つ厚肉の環状の基材帯１１ｄによって構成されている。つまり、穴補強部１１Ｄの基材帯１１ｄは、帯幅Ｈｄが厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａの帯幅Ｈａよりも広く、且つ、厚みＤｄが厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａの厚みＤａよりも厚く構成されている。
【００４１】
さらに、厚肉部１１Ａと薄肉部１１Ｂとの境界部位、及び、一部の厚肉部１１Ａの中間部位には、厚肉部１１Ａの網基材帯１１ａよりも太幅且つやや厚肉の補強帯部１１Ｅが形成されている。
【００４２】
１１Ｆは、隣接する穴補強部１１Ｄどうしを連結する連結補強部であり、この連結補強部１１Ｆは、少なくとも薄肉部１１Ｂの網基材帯１１ｂよりも厚肉に構成されている。
【００４３】
なお、接触抑止ネット１１は、本例では、樹脂素材の一例であるウレタン素材から一体成形されている。
【００４４】
また、手甲側生地７Ａを構成するメッシュ生地は、図４に示すように、メッシュ状のナイロン素材からなる内側層１２ａと、スポンジ状のウレタン素材からなる中間層１２ｂと、メッシュ状のポリエステル素材からなる外側層１２ｃとを有する３層構造で構成されている。
【００４５】
つまり、本発明の野球用グローブは、捕球時の衝撃力が連結紐９を通じて紐通穴７ｂの周縁部に特に加わることに対し、その紐通穴を接地抑止ネット１１の穴補強部１１Ｄにより補強することで、野球用グローブの使用耐久性を効果的に確保する。
【００４６】
また、メッシュ生地の表面に接地抑止ネット１１を全面的に接着することで、メッシュ生地の通風性を極力保ちながらも捕球時の接地によりメッシュ生地が破損するのを効果的に抑止するとともに、その接地抑止ネット１１の分だけメッシュ生地の強度を効果的に向上させる。
【００４７】
次に、上述の如く構成された野球用グローブの製造方法について説明する。
まず、接地抑止ネット成形用の金型に軟化状態のウレタン素材を注入して若干硬化（軟硬化）させる。次に、軟硬化状態のウレタン素材の上面に対し、手甲側生地７Ａを構成する複数の生地片７ｂを裁取するためのメッシュ生地用の元生地１３を当て付けた状態で金型の蓋を閉め、金型内部を加圧・加熱する。
【００４８】
金型内部の加圧・加熱によりウレタン素材が十分に硬化したら、金型の蓋を開けて元生地１３を金型から離脱させる。すると、図５に示すように、元生地１３の各生地片裁取部位に対する接着状態で、接地抑止ネット１１が成形される。
【００４９】
そして、接地抑止ネット１１が接着されたメッシュ生地用の元生地１３から各生地片７ｂを裁取する。このメッシュ生地用の元生地１３から裁取した生地片７ｂを皮革用の元生地から裁取した生地片７ｂ、手掌側生地７Ｂ、指袋などと縫着してグローブ本体７を形成し、そのグローブ本体７と別工程で形成した捕球用ウェブ８とを連結紐９によって連結して野球用グローブの製造を完了する。
【００５０】
〔その他の実施形態〕
（１）前述の実施形態では、手甲側生地７Ａがメッシュ生地から構成され、手掌側生地７Ｂ及び捕球用ウェブ８が皮革から構成されている場合を例に示したが、手甲側生地、手掌側生地、捕球用ウェブは、メッシュ生地と皮革のどちらで構成されていてもよく、また、メッシュ生地と皮革以外の素材から構成されていてもよい。
【００５１】
また、指袋や固定紐などの前記以外のグローブ構成部材もメッシュ生地と皮革のどちらで構成されていてもよく、また、メッシュ生地と皮革以外の素材から構成されていてもよい。
【００５２】
（２）前述の実施形態では、補強部材１１Ｄ（穴補強部）が接地抑止ネット１１に形成されている場合を例に示したが、補強部材と接地抑止ネット１１とが別々に形成されていてもよい。
【００５３】
（３）前述の実施形態では、補強部材１１Ｄ及び接地抑止ネット１１がメッシュ生地に接着されている場合を例に示したが、必ずしも接着されていなくてもよい。
【００５４】
（４）前述の実施形態では、補強部材１１Ｄ及び接地抑止ネット１１をメッシュ生地の表面で成形する方法で、補強部材１１Ｄ及び接地抑止ネット１１をメッシュ生地に取り付ける場合を例に示したが、接着剤、或いは、糸やカシメ金具などの固定具により取り付けるようにしてもよい。
【００５５】
（５）前述の実施形態では、補強部材１１Ｄ及び接地抑止ネット１１が樹脂製である場合を例に示したが、これに限らず、ゴム製や金属製、布製などであってもよい。
【００５６】
（６）メッシュ生地、補強部材１１Ｄ、接地抑止ネット１１の具体的構成は、前述の実施形態で示した如き構成に限らず、種々の構成変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【００５７】
【図１】本発明の野球用グローブを示す背面外観図
【図２】本発明の野球用グローブを示す正面外観図
【図３】手甲側生地を構成する生地片の割り付けパターンを示す説明図
【図４】図３のＡ−Ａ線断面図
【図５】本発明の野球用グローブの製造工程の説明図
【符号の説明】
【００５８】
１Ａ 手首挿入部形成部位
２ 親指挿入部
２Ａ 親指挿入部形成部位
３ 人差指挿入部
３Ａ 人差指挿入部形成部位
４ 中指挿入部
４Ａ 中指挿入部形成部位
５ 薬指挿入部
５Ａ 薬指挿入部形成部位
６ 子指挿入部
６Ａ 子指挿入部形成部位
７Ａ 外郭形成生地（手甲側生地）
７Ｂ 外郭形成生地（手掌側生地）
７ａ 紐通穴
７ｂ 生地片
９ 連結紐
１１ 接地抑止ネット
１１Ａ 厚肉部分（厚肉部）
１１Ｄ 補強部材（穴補強部）
１３ 元生地
【特許請求の範囲】
【請求項１】
グローブ外郭を形成する外郭形成生地がメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地に穿設された連結紐用の紐通穴を補強する補強部材が設けられている野球用グローブ。
【請求項２】
前記外郭形成生地が、手甲側生地と手掌側生地とから構成され、前記手甲側生地のうちの各指挿入部形成部位が前記メッシュ生地から構成されているとともに、手甲側生地のうちの人差指挿入部形成部位と親指挿入部形成部位との間の部位及び手首挿入部形成部位が皮革から構成されている請求項１記載の野球用グローブ。
【請求項３】
前記補強部材が、前記メッシュ生地に接着されている請求項１又は２記載の野球用グローブ。
【請求項４】
前記メッシュ生地の表面には、メッシュ生地の接地を抑止する接地抑止ネットが張設されている請求項１〜３のいずれか１項に記載の野球用グローブ。
【請求項５】
前記接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する部分が厚肉に構成されている請求項４記載の野球用グローブ。
【請求項６】
前記接地抑止ネットが、前記メッシュ生地の表面に接着されている請求項４又は５に記載の野球用グローブ。
【請求項７】
前記補強部材が、前記接地抑止ネットに形成されている請求項６記載の野球用グローブ。
【請求項８】
前記補強部材が、前記接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する厚肉部分に形成されている請求項７記載の野球用グローブ。
【請求項９】
請求項１〜８記載の野球用グローブの製造方法であって、
前記外郭形成生地を構成する複数の生地片を裁取するための元生地に対し、生地片裁取前の状態で前記補強部材を取り付けておく野球用グローブの製造方法。
【請求項１０】
グローブ外郭を形成する外郭形成生地がメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地の表面には、メッシュ生地の接地を抑止する接地抑止ネットが張設されている野球用グローブ。
【請求項１１】
グローブ外郭を形成する外郭形成生地に穿設された連結紐用の紐通穴を補強する樹脂製の補強部材が設けられている野球用グローブ。
【請求項１】
グローブ外郭を形成する外郭形成生地がメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地に穿設された連結紐用の紐通穴を補強する補強部材が設けられている野球用グローブ。
【請求項２】
前記外郭形成生地が、手甲側生地と手掌側生地とから構成され、前記手甲側生地のうちの各指挿入部形成部位が前記メッシュ生地から構成されているとともに、手甲側生地のうちの人差指挿入部形成部位と親指挿入部形成部位との間の部位及び手首挿入部形成部位が皮革から構成されている請求項１記載の野球用グローブ。
【請求項３】
前記補強部材が、前記メッシュ生地に接着されている請求項１又は２記載の野球用グローブ。
【請求項４】
前記メッシュ生地の表面には、メッシュ生地の接地を抑止する接地抑止ネットが張設されている請求項１〜３のいずれか１項に記載の野球用グローブ。
【請求項５】
前記接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する部分が厚肉に構成されている請求項４記載の野球用グローブ。
【請求項６】
前記接地抑止ネットが、前記メッシュ生地の表面に接着されている請求項４又は５に記載の野球用グローブ。
【請求項７】
前記補強部材が、前記接地抑止ネットに形成されている請求項６記載の野球用グローブ。
【請求項８】
前記補強部材が、前記接地抑止ネットのうちの各指挿入部の先端側に位置する厚肉部分に形成されている請求項７記載の野球用グローブ。
【請求項９】
請求項１〜８記載の野球用グローブの製造方法であって、
前記外郭形成生地を構成する複数の生地片を裁取するための元生地に対し、生地片裁取前の状態で前記補強部材を取り付けておく野球用グローブの製造方法。
【請求項１０】
グローブ外郭を形成する外郭形成生地がメッシュ生地から構成されているとともに、そのメッシュ生地の表面には、メッシュ生地の接地を抑止する接地抑止ネットが張設されている野球用グローブ。
【請求項１１】
グローブ外郭を形成する外郭形成生地に穿設された連結紐用の紐通穴を補強する樹脂製の補強部材が設けられている野球用グローブ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００８−２２０５７４（Ｐ２００８−２２０５７４Ａ）
【公開日】平成２０年９月２５日（２００８．９．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−６２００５（Ｐ２００７−６２００５）
【出願日】平成１９年３月１２日（２００７．３．１２）
【出願人】（０００１０８２５８）ゼット株式会社 (36)
【公開日】平成２０年９月２５日（２００８．９．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年３月１２日（２００７．３．１２）
【出願人】（０００１０８２５８）ゼット株式会社 (36)
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