説明

野菜や果実の糖度を上げる。

【目的】今までは、売り物にならなかった動物の悪戯の傷物の野菜や果実の商品価値を上げて、自然食品及び安全食品としての付加価値を付けると同時に、美味しい保証のマークとする。
【構成】植物の持つ種族保存本能及び自然治癒力、自己治癒力による、傷口を塞ぐ際の「アミノ酸]及び「多糖類」による作用を利用して、人為的に野菜や果実の表面に傷を付け、糖度を上げる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】カボチャ、スイカ、リンゴなどの、野菜や果実は、鳥や動物による被害が大変多く、市場等に出荷できなくなり生産農家は、大損害を被っているのである。
【0002】
【従来の考え方】しかも、被害のあった野菜や果実は、食べてみるとどれもおいしいのばかりである。これは、動物はおいしいのを判断できるからだと思われてきた。
【0003】
【考案を解決しようとする課題】しかし、おいしいのが判るなら、全部食べるべきで、幾つも傷を付けるような悪戯をしないでよいのではないかと考えてみると、いろいろ考えられる。
1. テリトリーの主張2. 味見3. 傷を付けると何らかの作用でおいしくなるのを知っている。
【0004】
【課題を解決するための手段】こう考えたときに、マスクメロンのネットは、傷であるということを思い出しでは、人為的に傷を付けてみればよいのではないかと思い、早速実験してみると次のようになった。
【0005】
【実施例】傷口は以外に早く治り、2〜3日後には、傷痕はあるもののすっかり治った。収穫後に、傷を付けると、腐ってしまうが、収穫前の木になっている状態のときに、傷を付けても、傷痕は付くが腐らないのである。
【0006】
【作用】収穫後、傷を付けなかった野菜や果実と傷を付けた作物と味を比較すると、確かに傷を付けたほうがおいしくなっていたのである。これは植物が傷を受けると、種を残す為に種族保存能力が働き、人間で云う自己治癒力、自然治癒力が活性化して傷口を早く治すために、大量の多糖類やアミノ酸を作りだし補給する、その為、糖度が上がりおいしくなると思われる。
【0007】
【発明の効果】この傷を、産地のマークや、生産者の識別に利用すれば大変おもしろい商品となる。今まで、売り物にならなかったキズ物も、安全食品的商品価値が生まれると思われる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 収穫前の野菜や果実の表面に傷を付ける。
【請求項2】 キズモノで売れない農産物に付加価値を与え市場に出荷する。

【公開番号】特開平7−327494
【公開日】平成7年(1995)12月19日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−164455
【出願日】平成6年(1994)6月13日
【出願人】(594119933)