説明

量子点を利用した光源モジュール、これを採用したバックライト装置、ディスプレイ装置及び照明装置

【課題】量子点を利用した光源モジュール、これを採用したバックライト装置、ディスプレイ装置及び照明装置を提供する。
【解決手段】多数の発光素子チップを含む発光素子パッケージの光放出方向の上部に量子点密封パッケージが配され、発光素子チップから放出される光を波長変換して波長変換光を放出する光源モジュールである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、量子点を利用した光源モジュール、これを採用したバックライト装置、ディスプレイ装置及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
量子点は、ほぼ10nm以下の直径を有する半導体物質のナノ結晶であって、量子制限(quantum confinement)効果を示す物質である。量子点は、通常の蛍光体より強い光を、狭い波長帯で発生させる。量子点の発光は、伝導帯から価電子帯に励起状態の電子が転移しつつ発生するが、同じ物質の場合にも、粒子サイズによって波長が変わる特性を示す。量子点の大きさが小さくなるほど、短い波長の光を発光するために、大きさを調節して、所望の波長領域の光を得ることができる。
【0003】
かような量子点は、有機溶媒に自然に配位された形態で分散されて維持される。正しく分散されなかったり、酸素、あるいは水分に露出される場合、発光効率が低下するという問題点を有している。かような問題点を解決するために、量子点を有機物で覆い包む方策が開発された。しかし、量子点自体を有機物でキャッピングしたり、バンドギャップのさらに大きい他の物質で覆い包む方法は、工程面やコスト面で、その効用性に問題が提起された。従って、さらに安定しており、発光性能も向上した量子点を利用できる方法の開発が要請された。例えば、これを解決するために、ポリマーセル(polymer cell)やガラスセル(glass cell)の内部に量子点が分散された有機溶媒、ポリマーなどを陥入させ、酸素あるいは水分から安全に量子点を保護する方法が提示され、照明用に使用するための試みが進行中である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、量子点を安定した形態で利用できる光源モジュール、これを採用したバックライト装置、ディスプレイ装置、及び照明装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一類型による量子点を利用した光源モジュールは、基板と、基板上に実装される多数の発光素子チップとを含む発光素子パッケージ;発光素子パッケージの光放出方向の上部に配されて、密封部材と、前記密封部材によって封止された量子点とを含む量子点密封パッケージ;を含む。
【0006】
量子点密封パッケージは、発光素子パッケージに直接付着できる。または、量子点密封パッケージは、発光素子パッケージに対して離隔していることもある。量子点密封パッケージが発光素子パッケージに対して離隔している場合、量子点密封パッケージを、前記発光素子パッケージに対して離隔させて支持する支持部材がさらに設けられうる。
【0007】
密封部材は、平板型のチューブでありうる。また密封部材は、バー形状を有することができる。かような密封部材は、ガラスチューブまたはポリマーチューブでありうる。
【0008】
多数の発光素子チップは、一列から複数列に配列されうる。また、多数の発光素子チップは、一字型、曲線型または所定パターンに配列されうる。この場合、密封部材は、多数の発光素子チップの配列に相応し、一字型、曲線型または所定パターンに形成されうる。
【0009】
量子点は、有機溶媒あるいは高分子樹脂に分散されている。このとき、有機溶媒は、トルエン(toluene)、クロロホルム(chloroform)そしてエタノール(ethanol)のうち少なくとも一つを含むことができる。また高分子樹脂は、エポキシ(epoxy)、シリコン(silicone)、ポリスチレン(polystyrene)及びアクリレート(acrylate)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0010】
量子点は、Si系ナノ結晶、II−VI族系化合物半導体ナノ結晶、III−V族系化合物半導体ナノ結晶、IV−VI族系化合物半導体ナノ結晶及びそれらの混合物のうちいずれか1つのナノ結晶を含むことができる。II−VI族系化合物半導体ナノ結晶は、CdS、CdSe、CdTe、ZnS、ZnSe、ZnTe、HgS、HgSe、HgTe、CdSeS、CdSeTe、CdSTe、ZnSeS、ZnSeTe、ZnSTe、HgSeS、HgSeTe、HgSTe、CdZnS、CdZnSe、CdZnTe、CdHgS、CdHgSe、CdHgTe、HgZnS、HgZnSe、HggZnTe、CdZnSeS、CdZnSeTe、CdZnSTe、CdHgSeS、CdHgSeTe、CdHgSTe、HgZnSeS、HgZnSeTe及びHgZnSTeから構成された群から選択されたいずれか一つでありうる。III−V族系化合物半導体ナノ結晶は、GaN、GaP、GaAs、AlN、AlP、AlAs、InN、InP、InAs、GaNP、GaNAs、GaPAs、AlNP、AlNAs、AlPAs、InNP、InNAs、InPAs、GaAlNP、GaAlNAs、GaAlPAs、GaInNP、GaInNAs、GaInPAs、InAlNP、InAlNAs及びInAlPAsから構成された群から選択されたいずれか一つでありうる。IV−VI族系化合物半導体ナノ結晶は、SbTeでありうる。
【0011】
量子点は、ピーク波長が緑色光波長帯である大きさを有する第1量子点を含むことができる。また、量子点は、ピーク波長が赤色光波長帯である大きさを有する第2量子点を含むことができる。
【0012】
多数の発光素子チップそれぞれは、発光ダイオード(LED:light emitting diode)チップあるか、有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)チップでありうる。
【0013】
発光素子パッケージは、COB(chip on board)パッケージ形態を有することができる。例えば、基板は、印刷回路基板であり、多数の発光素子チップは、基板に直接実装されうる。このとき、基板上には、多数の発光素子チップを塗布する透過性樹脂包装部がさらに設けられうる。
【0014】
基板は、印刷回路基板であり、多数の発光素子チップは、一つから複数個ずつ単品パッケージにパッケージされ、基板に単品パッケージらが実装されうる。
【0015】
発光素子パッケージは、COL(chip on lead-frame)パッケージ形態を有することができる。例えば、基板は、多数の発光素子チップを回路連結するリードフレーム;多数の発光素子チップとリードフレームとを固定するモールド部材;を含むことができる。
【0016】
多数の発光素子チップそれぞれは、青色LEDチップであり、量子点は、ピーク波長が緑色光波長帯である大きさを有する第1量子点と、ピーク波長が赤色光波長帯である大きさを有する第2量子点と、を含むことができる。
【0017】
青色LEDチップの青色光は、435nmから470nmの波長を有し、第1量子点の緑色光の色座標は、CIE 1931色座標系を基準に、4個の頂点(0.1270,0.8037),(0.4117,0.5861),(0.4197,0.5316)及び(0.2555,0.5030)によって囲まれた領域内にあり、第2量子点の赤色光の色座標は、4個の頂点(0.5448,0.4544),(0.7200,0.2800),(0.6427,0.2905)及び(0.4794,0.4633)によって囲まれた領域内にありうる。
【0018】
さらに、第1量子点の緑色光の色座標は、CIE 1931色座標系を基準に、4個の頂点(0.1270,0.8037),(0.3700,0.6180),(0.3700,0.5800)及び(0.2500,0.5500)によって囲まれた領域内にあり、第2量子点の赤色光の色座標は、4個の頂点(0.6000,0.4000),(0.7200,0.2800),(0.6427,0.2905)及び(0.6000,0.4000)によって囲まれた領域内にありうる。
【0019】
青色LEDチップは、10〜30nmの半値幅を有し、第1量子点は、10〜60nmの半値幅を有し、第2量子点は、30〜80nmの半値幅を有することができる。
【0020】
多数の発光素子チップそれぞれは、紫外線LEDチップであり、量子点は、ピーク波長が青色光波長帯である大きさを有する第1量子点と、ピーク波長が緑色光波長帯である大きさを有する第2量子点と、ピーク波長が赤色光波長帯である大きさを有する第3量子点と、を含むことができる。
【0021】
他の類型によるバックライト装置は、光源モジュールと導光板とを含み、このとき光源モジュールは、基板と、基板上に実装される多数の発光素子チップとを含む発光素子パッケージ;発光素子パッケージの光放出方向の上部に配され、密封部材と、密封部材によって封止された量子点とを含む量子点密封パッケージ;を含むことができる。
【0022】
さらに他の類型によるディスプレイ装置は、光源モジュールと、導光板と、画像を表示するものであり、導光板から照明を受ける画像パネルと、を含み、このとき、光源モジュールは、基板と、基板上に実装される多数の発光素子チップとを含む発光素子パッケージ;発光素子パッケージの光放出方向の上部に配され、密封部材と、密封部材によって封止された量子点とを含む量子点密封パッケージ;を含むことができる。
【0023】
さらに他の類型による照明装置は、光源モジュールと、光源モジュールに電源を供給する電源供給部と、を含み、このとき、光源モジュールは、基板と、基板上に実装される多数の発光素子チップとを含む発光素子パッケージ;発光素子パッケージの光放出方向の上部に配され、密封部材と、密封部材によって封止された量子点とを含む量子点密封パッケージ;を含むことができる。電源は、外部に設けられ、電源供給部は、電源を入力されるインターフェースと、光源モジュールに供給される電源を制御する電源制御部と、を含むことができる。場合によっては、電源が照明装置の内部に設けられうる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による量子点を利用した光源モジュール、これを採用したバックライト装置、ディスプレイ装置及び照明装置は、次のような効果がある。
【0025】
第一に、量子点が分散された有機溶媒あるいはポリマーを、別途の密封部材に封入させることによって、酸素あるいは水分の影響を遮断し、高温高湿、あるいは高温雰囲気内で、光源モジュールを安定して動作させることができる。
【0026】
第二に、量子点密封パッケージを多数の発光素子チップに対して共通して設けることによって、工程を単純化して生産性を高め、製造コストを節減させることができる。
【0027】
第三に、多数の発光素子チップに対して、共通の量子点密封パッケージを配することによって、発光素子チップ別に個別的に、量子点蛍光体を設けた場合に発生しうる波長変換光の色分布偏差を抑制し、発光素子チップ全体に対して、均一な色座標を有させることができ、色再現性を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態による量子点を利用した光源モジュールの概略的な構成を図示した平面図である。
【図2】図1の光源モジュールの概略的な側面図である。
【図3】本実施形態による光源モジュールから放出される光の波長帯別光度の一例を示したグラフである。
【図4】本実施形態による光源モジュールから放出される光の色座標領域を示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施形態による量子点を利用した光源モジュールの概略的な構成を図示した平面図である。
【図6】図5の光源モジュールの概略的な側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態による量子点を利用した光源モジュールの概略的な構成を図示した平面図である。
【図8】図7の光源モジュールの概略的な側面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態による量子点を利用した光源モジュールの概略的な構成を図示した平面図である。
【図10】図9の光源モジュールの概略的な側面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態によるバックライト装置を図示する図面である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態によるディスプレイ装置を図示する図面である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態による照明装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図面で同じ参照符号は、同じ構成要素を指し、各構成要素の大きさや厚さは、説明の明瞭性のためで誇張されている。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態による量子点を利用した光源モジュール100の概略的な構成を図示した平面図であり、図2は、図1の光源モジュール100の概略的な側面図である。
【0031】
図1及び図2を参照すれば、本実施形態の光源モジュール100は、多数の発光素子チップ130a,130bを含む発光素子パッケージ110と、発光素子パッケージ110の光放出方向の上部に配された量子点密封パッケージ150とを含む白色光源である。
【0032】
発光素子パッケージ110は、PCB(printed circuit board)のような回路基板120上に、多数の発光素子チップ130a,130bが直接実装される。多数の発光素子チップ130a,130bは、青色光を放出する窒化ガリウム系LED(light emitting diode)チップでありうる。しかし、場合によっては、発光素子チップ130a,130bは、紫外線LEDチップであり、さらに発光素子チップ130a,130bは、有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)チップや、その他公知の発光素子でありうる。併せて、発光素子チップ130a,130bの保護のために、ツェナーダイオード(Zener diode)チップが共に実装されもする。このとき、多数の発光素子チップ130a,130bは、フリップチップ方式やワイヤボンディング方式などで配線されうる。多数の発光素子チップ130a,130bは、透過性樹脂包装部135によって塗布されて保護されうる。図1及び図2は、多数の発光素子チップ130a,130bが2個ずつペアを組んで透過性樹脂包装部135に塗布された場合を図示しているが、本実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、個別的な透過性樹脂包装部135ごとに1つまたは3つ以上の発光素子チップ130a,130bが配されうる。透過性樹脂包装部135は、省略されうる。また、図1及び図2は、多数の発光素子チップ130a,130bが一字型に一列配列された場合を図示しているが、本実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、多数の発光素子チップ130a,130bは、複数列に配列され、さらに一字型だけではなく、曲線型や所定パターンに配列されもする。かような発光素子パッケージ110は、COB(chip on board)タイプのパッケージの一例である。
【0033】
量子点密封パッケージ150は、発光素子パッケージ110の光放出方向の上部に付着されて配される。
【0034】
量子点密封パッケージ150は、密封部材155、及び前記密封部材155内部に注入された量子点151を含む。密封部材155は、量子点を酸素や水分のような外部の環境から保護するためのものであり、ガラスチューブまたは透明な材質のポリマーチューブでありうる。密封部材155は、多数の発光素子チップ130a,130bの配列形状に相応し、一字型、すなわちバー(bar)状のチューブでありうる。もし多数の発光素子チップ130a,130bが、曲線型や所定パターンに配列される場合であるならば、密封部材155は、これに相応して、曲線型や所定パターンに曲がったチューブであったり、多数の発光素子チップ130a,130bが配列された領域をいずれもカバーすることができる平板型のチューブでありうる。
【0035】
量子点151は、ほぼ1〜10nmの直径を有する半導体物質のナノ結晶(nano crystal)であり、量子制限(quantum confinement)効果を示す物質である。量子点は、多数の発光素子チップ130a,130bから放出される光を波長変換し、波長変換光、すなわち蛍光を発生させる。
【0036】
量子点としては、Si系ナノ結晶、II−VI族系化合物半導体ナノ結晶、III−V族系化合物半導体ナノ結晶、IV−VI族系化合物半導体ナノ結晶などを例として挙げることができるが、本実施形態で量子点としては、それらそれぞれを単独で使用したり、それらの混合物を使用することができる。
【0037】
このとき、II−VI族系化合物半導体ナノ結晶は、例えばCdS、CdSe、CdTe、ZnS、ZnSe、ZnTe、HgS、HgSe、HgTe、CdSeS、CdSeTe、CdSTe、ZnSeS、ZnSeTe、ZnSTe、HgSeS、HgSeTe、HgSTe、CdZnS、CdZnSe、CdZnTe、CdHgS、CdHgSe、CdHgTe、HgZnS、HgZnSe、HggZnTe、CdZnSeS、CdZnSeTe、CdZnSTe、CdHgSeS、CdHgSeTe、CdHgSTe、HgZnSeS、HgZnSeTe及びHgZnSTeから構成された群から選択されたいずれか一つでありうる。III−V族系化合物半導体ナノ結晶は、例えばGaN、GaP、GaAs、AlN、AlP、AlAs、InN、InP、InAs、GaNP、GaNAs、GaPAs、AlNP、AlNAs、AlPAs、InNP、InNAs、InPAs、GaAlNP、GaAlNAs、GaAlPAs、GaInNP、GaInNAs、GaInPAs、InAlNP、InAlNAs及びInAlPAsから構成された群から選択されたいずれか一つでありうる。IV−VI族系化合物半導体ナノ結晶は、例えばSbTeでありうる。
【0038】
かような量子点151は、有機溶媒あるいは高分子樹脂のような分散媒質に自然に配位された形態に分散された状態で、密封部材155に封入されている。分散媒質としては、量子点151の波長変換能に影響を及ぼさずに、光によって変質したり、光を反射させず、光吸収を起こさせない透明な媒質であるならば、いかなるものでも使用することができる。例えば、有機溶媒は、トルエン(toluene)、クロロホルム(chloroform)及びエタノール(ethanol)のうち少なくとも一つを含むことができ、高分子樹脂は、エポキシ(epoxy)、シリコン(silicone)、ポリスチレン(polystyrene)及びアクリレート(acrylate)のうち少なくとも一つを含むことができる。分散媒質として高分子樹脂が使われる場合は、量子点151が分散された高分子樹脂が密封部材155に注入された後で硬化させることができる。
【0039】
量子点151の発光は、伝導帯から価電子帯に、励起された状態の電子が転移しつつ発生するが、同じ物質の場合にも、粒子サイズによって波長が変わる特性を示す。量子点151の大きさが小さくなるほど、短い波長の光を発光する量子点151の大きさを調節し、所望の波長領域の光を得ることができる。量子点151の大きさは、ナノ結晶の成長条件を適切に変更することによって、調節可能である。
【0040】
前述のように、多数の発光素子チップ130a,130bそれぞれは、青色LEDチップでありうる。このとき、青色LEDチップは、435nmから470nmを主波長(dominant wavelength)とする光を放出することができる。一方、量子点151は、ピーク波長が緑色光波長帯である大きさを有する第1量子点と、ピーク波長が赤色光波長帯である大きさを有する第2量子点と、を含むことができる。このとき、第1量子点と第2量子点は、その大きさを適当に調節し、第1量子点のピーク波長が500〜550nmであり、第2量子点のピーク波長が580〜660nmになるようにすることができる。
【0041】
一方、量子点は、通常の蛍光体より強い光を狭い波長帯で発生させることができる。これにより、本実施形態の量子点151は、第1量子点が10〜60nmの半値幅(FWHM:full-width half-maximum)を有し、第2量子点が30〜80nmの半値幅を有するようにすることができる。一方、発光素子チップ130a,130bは、10〜30nmの半値幅を有する青色LEDチップを採用する。
【0042】
互いに異なる色を発光する量子点を混合して使用するとき、混合される量子点の色の比率を異ならせれば、観察者の立場では、異なった波長の光に見える。これを防止するためには、正確な濃度の物質を正確な割合で混合することが必要である。このとき、混合するときには、量子点の濃度だけではなく、発光効率も共に考慮せねばならない。量子点をモールディング樹脂と混合して使用する単品発光素子パッケージを、アレイ状に使用する従来の白色光源の場合、混合される量子点の濃度や均一性及び混合された比率を調節するのには限界があり、単品発光素子パッケージ間の色座標に偏差が発生しうる。しかし、本実施形態の光源モジュール100は、量子点密封パッケージ150を発光素子パッケージ110の多数の発光素子チップ130a,130bに対して共通して使用することによって、光源モジュール100全体にわたって均一な色座標を有させることができる。また、本実施形態の光源モジュール100は、発光素子パッケージ110と別途に設けられる量子点密封パッケージ150で、発光波長と発光強度とを調節し、所望の色座標を容易に得ることができる。
【0043】
図3は、本実施形態による光源モジュール100から放出される光の波長帯別光度の一例を示したグラフであり、図4は、本実施形態による光源モジュール100から放出される光の色座標領域を示すグラフである。
【0044】
本実施形態の光源モジュール100は、使われる量子点151の粒子サイズを調節して波長帯を調節できるが、例えば、下記の表1のような特性を有するように調節する。
【表1】

【0045】
表1でWpは、青色光、緑色光及び赤色光の主波長を意味し、FWHMは、青色光、緑色光及び赤色光の半値幅を意味する。表1を参照すれば、青色光は、発光素子チップ130a,130b自体から放出される光であり、緑色光及び赤色光は、量子点151から放出される光を意味し、かような青色光、緑色光及び赤色光は、図3に図示された光度の分布を有する。
【0046】
また、使われる量子点151の粒子サイズを調節して波長帯を調節でき、粒子サイズ別量子点151の濃度を調節して色座標を調節できる特徴を有する。これにより、本実施形態は、図4に図示されるように、第1量子点の緑色光の色座標は、CIE(Commission Internationale de l'Eclairage) 1931色座標系を基準に、4個の頂点(0.1270,0.8037),(0.4117,0.5861),(0.4197,0.5316)及び(0.2555,0.5030)によって囲まれた領域A内にあり、第2量子点の赤色光の色座標は、4個の頂点(0.5448,0.4544),(0.7200,0.2800),(0.6427,0.2905)及び(0.4794,0.4633)によって囲まれた領域B内にあるように、量子点151の粒子サイズ及び濃度を調節することができる。かような光分布を有する光源モジュール100は、図4に図示されるように、既存の蛍光体を使用した製品に比べて、はるかに広い領域をカバーしており、色再現性がNTSC(National Television System Committee)基準で95%以上を示しており、発光光度も非常に高いということが分かる。
【0047】
さらに、前述のように量子点は、通常の蛍光体より強い光を狭い波長帯で発生させるので、第1量子点及び第2量子点をさらに狭い色座標の領域内に存在させられる。すなわち、第1量子点の緑色光の色座標は、CIE 1931色座標系を基準に、4個の頂点(0.1270,0.8037),(0.3700,0.6180),(0.3700,0.5800)及び(0.2500,0.5500)によって囲まれた領域A'内にあり、第2量子点の赤色光の色座標は、4個の頂点(0.6000,0.4000),(0.7200,0.2800),(0.6427,0.2905)及び(0.6000,0.4000)によって囲まれた領域B'内にあるようにし、色再現性をさらに向上させることができる。
【0048】
前記の通りに、本実施形態の光源モジュール100は、発光素子チップ130a,130bの主波長と、第1量子点及び第2量子点の色座標(CIE 1931色座標系基準)とを特定範囲または領域に限定することによって、発光素子チップ130a,130b及び第1量子点及び第2量子点の組み合わせから、最大限の色再現性を具現することになった。
【0049】
本実施形態の光源モジュール100において、多数の発光素子チップ130a,130bは、青色LEDチップであり、量子点151は、青色光を赤色光及び緑色光に波長変換しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、多数の発光素子チップ130a,130bは、紫外線LEDチップであり、量子点151は、ピーク波長が青色光波長帯である大きさを有する第1量子点と、ピーク波長が緑色光波長帯である大きさを有する第2量子点と、ピーク波長が赤色光波長帯である大きさを有する第3量子点と、を含むように粒子サイズ及び濃度を調節することができる。その場合、多数の発光素子チップ130a,130b、すなわち紫外線LEDチップは、白色光を放出する量子点密封パッケージ150の励起光源としてのみ機能する。
【0050】
図5は、本発明の他の実施形態による量子点を利用した光源モジュール200の概略的な構成を図示した平面図であり、図6は、図5の光源モジュール200の概略的な側面図である。
【0051】
図5及び図6を参照すれば、本実施形態の光源モジュール200は、多数の発光素子チップ230を含む発光素子パッケージ210と、発光素子パッケージ210の光放出方向の上部に配された量子点密封パッケージ150とを含む。量子点密封パッケージ150は、前述した実施形態と同一でありうる。
【0052】
本実施形態の光源モジュール200は、量子点密封パッケージ150が発光素子パッケージ210に対して離隔されて配されるという点で、前述の実施形態の光源モジュール100と違いがある。すなわち、前述の実施形態の光源モジュール100の場合、量子点密封パッケージ150は、発光素子パッケージ110に直接付着されるのに対し、本実施形態の場合、量子点密封パッケージ150は、別途の支持部材240によって、発光素子パッケージ210に対して離隔されて支持される。このとき、量子点密封パッケージ150は、支持部材240から脱着可能に支持され、この場合、色座標の特性が異なるように設計された量子点密封パッケージ150に交替することによって、光源モジュール200の光源特性を容易に変更することができるのである。
【0053】
一方、本実施形態の発光素子パッケージ210は、回路基板220に、発光素子チップ230が一字型に配列されて直接実装されたCOBタイプのパッケージであるが、これに限定されるものではない。
【0054】
図7は、本発明のさらに他の実施形態による量子点を利用した光源モジュール300の概略的な構成を図示した平面図であり、図8は、図7の光源モジュール300の概略的な側面図である。
【0055】
図7及び図8を参照すれば、本実施形態の光源モジュール300は、多数の発光素子チップ331を含む発光素子パッケージ310と、発光素子パッケージ310の光放出方向の上部に配された量子点密封パッケージ150とを含む。量子点密封パッケージ150は、前述の実施形態と同一でありうる。
【0056】
本実施形態の光源モジュール300は、発光素子パッケージ310がPCBのような回路基板320に、単品発光素子パッケージ330が付着されているという点で、前述の実施形態等の光源モジュール100と違いがある。すなわち、前述の実施形態の光源モジュール100の場合、多数の発光素子チップ130a,130bが基板120に直接実装されるのに対し、本実施形態の場合、多数の発光素子チップ331それぞれは、別途のモールド部材335によって、単品発光素子パッケージ330としてパッケジーングされ、かような単品発光素子パッケージ330が、回路基板320に実装される。単品発光素子パッケージ330で、発光素子チップ331が実装されるモールド部材335の溝は、反射キャビティをなし、発光素子チップ331から放出される光の指向性を向上させることもできる。
【0057】
図7及び図8は、単品発光素子パッケージ330内に1つの発光素子チップ331が実装された場合を図示しているが、2つ以上の発光素子チップ331が実装されたり、あるいは発光素子チップ330の保護のために、ツェナーダイオードチップが共に実装されもする。また、図7及び図8は、量子点密封パッケージ150が、発光素子パッケージ310に付着された場合を図示しているが、量子点密封パッケージ150が、別途の支持部材240(図6)によって、発光素子パッケージ310から離隔されて支持されうる。
【0058】
図9は、本発明のさらに他の実施形態による量子点を利用した光源モジュールの概略的な構成を図示した平面図であり、図10は、図9の光源モジュールの概略的な側面図である。
【0059】
図9及び図10を参照すれば、本実施形態の光源モジュール400は、多数の発光素子チップ430を含む発光素子パッケージ410と、発光素子パッケージ410の光放出方向の上部に配された量子点密封パッケージ150とを含む。量子点密封パッケージ150は、前述の実施形態と同一でありうる。
【0060】
本実施形態の光源モジュール400は、発光素子パッケージ410が、COL(chip on lead-frame)タイプのパッケージであるという点で、前述の実施形態の光源モジュール100,200,300と違いがある。すなわち、前述の実施形態の発光素子パッケージ110,210,310は、COBタイプのパッケージであるか、回路基板に単品パッケージが実装された場合であったが、本実施形態の発光素子パッケージ410は、多数の発光素子チップ430それぞれが、リードフレーム415によって回路連結され、かような多数の発光素子チップ430とリードフレーム415は、モールディング部材420によってパッケージングされたCOLパッケージである。発光素子パッケージ410で、発光素子チップ430が実装されるモールド部材420の溝は、反射キャビティをなし、発光素子チップ430から放出される光の指向性を向上させることもできる。
【0061】
図9及び図10は、モールド部材420の溝それぞれに、1つの発光素子チップ430が実装された場合を図示しているが、2つ以上の発光素子チップ430が実装されたり、発光素子チップ430の保護のために、ツェナーダイオードチップが共に実装されもする。また、図9及び図10は、量子点密封パッケージ150が、発光素子パッケージ410に付着された場合を図示しているが、量子点密封パッケージ150が、別途の支持部材240(図6)によって、発光素子パッケージ410から離隔されて支持されうる。
【0062】
図11は、本発明のさらに他の実施形態によるバックライト装置を図示している。
【0063】
図11を参照すれば、本実施形態のバックライト装置は、導光板550と、導光板550の側面に配された光源モジュール510とを含むエッジ型(edge type)バックライト装置である。光源モジュール510は、発光素子パッケージ511の光放出方向に量子点密封パッケージ515が配された構造を有する。かような光源モジュール510としては、前述の実施形態による光源モジュール100,200,300,400が採用されうる。
【0064】
導光板550は、光をガイドする透明な平板型部材である。導光板550の両平面のうち一面は、光が外部に引き出される所定パターンが形成されうる。導光板550の側面には、光源モジュール510が配される。前述のように、光源モジュール510の発光素子パッケージ511は、発光素子チップが一字型に配列された構成を有し、量子点密封パッケージ515は、バー形状を有することができるが、かような量子点密封パッケージ515の光放出面が、導光板550の側面に対面するように配されうる。光源モジュール510から放出された光は、導光板550の側面を介して、導光板550の内部に入射され、その内部で全反射しつつ、導光板550全域に広がる。導光板550の内部で全反射される光は、導光板550の所定パターンに形成されたものであるならば、すなわち光出射面を介して外部に放出される。
【0065】
図12は、前述のバックライト装置が採用されたディスプレイ装置を図示している。
【0066】
図12を参照すれば、本実施形態のディスプレイ装置は、光源モジュール510と、導光板550と、光学フィルム560と、画像パネル570とを含む。光学フィルム560は、画像パネル570に照明される光の指向性などを向上させるものであり、導光板550の光出射面側に配される。かような光学フィルム560は、例えばプリズムシート、拡散シートを含むことができる。画像パネル570は、電気的映像信号を画像に変換させる装置であり、例えば液晶パネルなどがある。前述のように、光源モジュール510から放出された光は、導光板550の側面に入射され、導光板550の光出射面から放出され、光学フィルム560を経て画像パネル570の背面を照明する。
【0067】
前述のように、本実施形態の光源モジュール510は、量子点密封パッケージを利用することにより、色再現性を飛躍的に向上させた白色光を具現することができ、さらに、あらゆる発光素子チップに対して均一な色座標を有させ、ディスプレイ装置の色品質を飛躍的に向上させることができる。さらに、量子点密封パッケージ内の量子点は、密封部材によって外部環境から隔離されるので、量子点を安定して維持させ、信頼性を大幅に向上させることができる。
【0068】
図13は、本発明のさらに他の実施形態による照明装置の構成図である。図13を参照すれば、本実施形態の照明装置600は、光源モジュール610と、光源モジュール610に電源を供給する電源供給部と650を含む。
【0069】
光源モジュール610としては、前述の実施形態による光源モジュール100,200,300,400が採用することができる。電源供給部650は、電源を入力されるインターフェース651と、光源モジュール610に供給される電源を制御する電源制御部655とを含むことができる。インターフェース651は、過電流を遮断するヒューズと、電磁波障害信号を遮蔽する電磁波遮蔽フィルタとを含むことができる。電源は、外部から供給されたり、内蔵された電池から供給することができる。電源に交流電源が入力される場合、電源制御部655は、交流を直流に変換する整流部と、光源モジュール610に適した電圧に変換させる定電圧制御部とをさらに具備することができる。もし電源自体が光源モジュール610に適した電圧を有する直流源(例えば、電池)であるならば、整流部や定電圧制御部を省略させることができるのである。また、光源モジュール610の発光素子チップとして、AC(alternating current)−LEDのような素子を採用する場合、交流電源が直接光源モジュール610に供給され、この場合にも、整流部や定電圧制御部を省略させることができるのである。さらに、電源制御部655は、色温度などを制御し、人間感性による照明演出を可能にすることもできる。
【0070】
本実施形態の照明装置600は、光源が使われる多様な形態に適用されうる。例えば、前述のように、光源モジュール内の発光素子チップの配列及び量子点密封パッケージの形状を、一字型や曲線型、または所定パターンの形状に設計することができる。かような本実施形態の照明装置600は、既存の白熱電球、蛍光灯を代替することができる一般照明機器であり、この場合、光源モジュール610の量子点密封パッケージに使われる量子点の粒子サイズを調節し、広い領域の波長帯の発光スペクトルを有させることもできる。
【0071】
前述の本発明の量子点を利用した光源モジュール、これを採用したバックライト装置、ディスプレイ装置及び照明装置は、理解を助けるために図面に図示された実施形態を参考に説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当分野で当業者であるならば、それらから多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解することが可能であろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によって決まるものである。
【符号の説明】
【0072】
100,200,300,400,510,610 光源モジュール
110,210,310,410,511 発光素子パッケージ
120,220,320 回路基板
130a,130b,230,331,430 発光素子チップ
135 樹脂包装部
150,515 量子点密封パッケージ
151 量子点
155 密封部材
240 支持部材
330 単品発光素子パッケージ
335,420 モールド部材
415 リードフレーム
550 導光板
560 光学フィルム
570 画像パネル
600 照明装置
650 電源供給部
651 インターフェース
655 電源制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板及び前記基板上に実装される複数の発光素子チップを含む発光素子パッケージと、
前記発光素子パッケージの光放出方向の上部に配され、密封部材、及び前記密封部材によって封止された量子点を含む量子点密封パッケージと
を含む量子点を利用した光源モジュール。
【請求項2】
前記量子点密封パッケージは、前記発光素子パッケージに直接付着されたことを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項3】
前記量子点密封パッケージは、前記発光素子パッケージに対して離隔していることを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
【請求項4】
前記量子点密封パッケージを、前記発光素子パッケージに対して離隔させて支持する支持部材をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の光源モジュール。
【請求項5】
前記密封部材は、バー形状を有することを特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項6】
前記密封部材は、平板型のチューブであることを特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項7】
前記密封部材は、ガラスチューブまたはポリマーチューブであることを特徴とする請求項1から請求項6のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項8】
前記複数の発光素子チップは、一列から複数列に配列されることを特徴とする請求項1から請求項7のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項9】
前記複数の発光素子チップは、一字型、曲線型または所定パターンに配列されたことを特徴とする請求項1から請求項8のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項10】
前記密封部材は、前記複数の発光素子チップの配列に相応し、一字型、曲線型または所定パターンに形成されたことを特徴とする請求項9に記載の光源モジュール。
【請求項11】
前記量子点は、有機溶媒あるいは高分子樹脂に分散されていることを特徴とする請求項1から請求項10のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項12】
前記有機溶媒は、トルエン、クロロホルム及びエタノールのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項11に記載の光源モジュール。
【請求項13】
前記高分子樹脂は、エポキシ、シリコン、ポリスチレン及びアクリレートのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項11または請求項12に記載の光源モジュール。
【請求項14】
前記量子点は、Si系ナノ結晶、II−VI族系化合物半導体ナノ結晶、III−V族系化合物半導体ナノ結晶、IV−VI族系化合物半導体ナノ結晶及びそれらの混合物のうちいずれか1つのナノ結晶を含むことを特徴とする請求項1から請求項13のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項15】
前記II−VI族系化合物半導体ナノ結晶は、CdS、CdSe、CdTe、ZnS、ZnSe、ZnTe、HgS、HgSe、HgTe、CdSeS、CdSeTe、CdSTe、ZnSeS、ZnSeTe、ZnSTe、HgSeS、HgSeTe、HgSTe、CdZnS、CdZnSe、CdZnTe、CdHgS、CdHgSe、CdHgTe、HgZnS、HgZnSe、HggZnTe、CdZnSeS、CdZnSeTe、CdZnSTe、CdHgSeS、CdHgSeTe、CdHgSTe、HgZnSeS、HgZnSeTe及びHgZnSTeから構成された群から選択されたいずれか1つであることを特徴とする請求項14に記載の光源モジュール。
【請求項16】
前記III−V族系化合物半導体ナノ結晶は、GaN、GaP、GaAs、AlN、AlP、AlAs、InN、InP、InAs、GaNP、GaNAs、GaPAs、AlNP、AlNAs、AlPAs、InNP、InNAs、InPAs、GaAlNP、GaAlNAs、GaAlPAs、GaInNP、GaInNAs、GaInPAs、InAlNP、InAlNAs及びInAlPAsから構成された群から選択されたいずれか1つであることを特徴とする請求項14に記載の光源モジュール。
【請求項17】
前記IV−VI族系化合物半導体ナノ結晶は、SbTeであることを特徴とする請求項14に記載の光源モジュール。
【請求項18】
前記基板は、印刷回路基板であり、前記複数の発光素子チップは、前記基板に直接実装されることを特徴とする請求項1から請求項17のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項19】
前記複数の発光素子チップを塗布する透過性樹脂包装部が、前記基板上に設けられたことを特徴とする請求項18に記載の光源モジュール。
【請求項20】
前記基板は、印刷回路基板であり、前記複数の発光素子チップは、一つから複数個ずつ単品パッケージにパッケージされ、前記基板に単品パッケージが実装されることを特徴とする請求項1から請求項17のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項21】
前記基板は、前記複数の発光素子チップを回路連結するリードフレームと、前記複数の発光素子チップ及びリードフレームと、を固定するモールド部材を含むことを特徴とする請求項1から請求項17のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項22】
前記量子点は、ピーク波長が緑色光波長帯である大きさを有する第1量子点を含むことを特徴とする請求項1から請求項21のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項23】
前記量子点は、ピーク波長が赤色光波長帯である大きさを有する第2量子点を含むことを特徴とする請求項1から請求項22のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項24】
前記複数の発光素子チップそれぞれは、LEDチップであることを特徴とする請求項1から請求項23のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項25】
前記複数の発光素子チップそれぞれは、青色LEDチップであり、前記量子点は、ピーク波長が緑色光波長帯である大きさを有する第1量子点と、ピーク波長が赤色光波長帯である大きさを有する第2量子点と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項21のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項26】
前記青色LEDチップの青色光は、435nmから470nmの波長を有し、前記第1量子点の緑色光の色座標は、CIE 1931色座標系を基準に、4個の頂点(0.1270,0.8037),(0.4117,0.5861),(0.4197,0.5316)及び(0.2555,0.5030)によって囲まれた領域内にあり、前記第2量子点の赤色光の色座標は、4個の頂点(0.5448,0.4544),(0.7200,0.2800),(0.6427,0.2905)及び(0.4794,0.4633)によって囲まれた領域内にあることを特徴とする請求項25に記載の光源モジュール。
【請求項27】
前記第1量子点の緑色光の色座標は、CIE 1931色座標系を基準に、4個の頂点(0.1270,0.8037),(0.3700,0.6180),(0.3700,0.5800)及び(0.2500,0.5500)によって囲まれた領域内にあり、前記第2量子点の赤色光の色座標は、4個の頂点(0.6000,0.4000),(0.7200,0.2800),(0.6427,0.2905)及び(0.6000,0.4000)によって囲まれた領域内にあることを特徴とする請求項26に記載の光源モジュール。
【請求項28】
前記青色LEDチップは、10〜30nmの半値幅を有し、前記第1量子点は、10〜60nmの半値幅を有し、前記第2量子点は、30〜80nmの半値幅を有することを特徴とする請求項25から請求項27のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項29】
前記複数の発光素子チップそれぞれは、紫外線LEDチップであり、前記量子点は、ピーク波長が青色光波長帯である大きさを有する第1量子点と、ピーク波長が緑色光波長帯である大きさを有する第2量子点と、ピーク波長が赤色光波長帯である大きさを有する第3量子点と、を含むことを特徴とする請求項1から請求項21のうち、いずれか1項に記載の光源モジュール。
【請求項30】
請求項1から請求項29のうち、いずれか1項に記載の光源モジュールと、
導光板と
を含むバックライト装置。
【請求項31】
請求項1から請求項29のうち、いずれか1項に記載の光源モジュールと、
導光板と、
画像を表示するものであり、前記導光板から照明を受ける画像パネルと
を含むディスプレイ装置。
【請求項32】
請求項1から請求項29のうち、いずれか1項に記載の光源モジュールと、
前記光源モジュールに電源を供給する電源供給部と
を含む照明装置。
【請求項33】
前記電源供給部は、
電源を入力されるインターフェースと、
前記光源モジュールに供給される電源を制御する電源制御部と
を含むことを特徴とする請求項32に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−258951(P2011−258951A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124905(P2011−124905)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(509156538)サムソン エルイーディー カンパニーリミテッド. (114)
【Fターム(参考)】