説明

金属カチオン含有化合物により改良されたポリマー製品

【課題】金属カチオン含有化合物により改良されたポリマー製品を提供すること。
【解決手段】
ゴルフボール又はゴルフボールカバーとは異なりそして
(a)有機ポリマー、及び
(b−I)ポリアクリル酸ナトリウム塩又はエチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩及び
(b−II)マンガンステアレート
を含有する組成物から作られる、非農業用品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に(a)有機ポリマー及び(b)特定の有機金属塩を含有する組成物から作られている非農業用品に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチック製品は、その使用における耐久性及びコスト効率により、毎日の生活において広範囲の用途が見出されている。適度な安定化があるので、市販のプラスチックのほとんどは長期にわたって持ちこたえられるように作られている。
【0003】
しかしながら、近年、環境への懸念が、耐用年数期間中は整合性を維持するが使用後は化学的な手段か微生物によって分解され二酸化炭素と水になるような、多種多様な起源と性質を持つ、いわゆる生物分解材料の発展を促してきている。そこで、耐用年数期間中における生分解性と整合性の間に安定した均衡を築くことが一つの問題として起きている。
【0004】
堆肥にできる熱可塑性組成物は、例えば特許文献1に記載されている。
分解可能な合成ポリマー状化合物は、例えば特許文献2に記載されている。
高酸アイオノマー及び同じものを含むゴルフボールカバー組成物は、例えば特許文献3に記載されている。本発明の製品はゴルフボール又はゴルフボールカバーとは異なる。
光劣化性ポリオレフィン組成物は、例えば特許文献4に記載されている。
ポリオレフィン組成物及びそれらから作られる分解性フィルムは、例えば特許文献5において開示されている。
分解可能な/堆肥にできる濃縮物、分解可能な/堆肥にできる包装材料を作るための方法及びその製品は、例えば特許文献6に記載されている。
化学的分解性ポリオレフィンフィルムは、例えば特許文献7に記載されている。
【特許文献1】米国特許出願公開第5,258,422号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第5,352,716号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第6,277,921号明細書
【特許文献4】特開昭50−34,045号公報
【特許文献5】米国特許出願公開第3,454,510号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第5,854,304号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第5,565,503号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、特に、ゴルフボール又はゴルフボールカバーとは異なり、そして
(a)有機ポリマー、及び
(b−I)有機ポリマーの質量に対して、0.001ないし9質量%の下記式(I)
【化1】

[式中、
mは、ゼロとは異なり、
nは、ゼロ又はゼロとは異なり、
m+nは10ないし10×106を表し、及び
nがゼロとは異なる場合、m/nの比は1/100ないし100/1を表し、
反復単位Xは、同一の定義又は異なる定義を有し得、
反復単位Yは、同一の定義又は異なる定義を有し得及び
反復単位X及びYは、ランダム分布又はブロック分布を有し得、
Xは下記式(II−1)で表される基を表し及びYは下記式(II−2)で表される基を表す
【化2】

(式中、
1、X2及びX3は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又
はフェニル基を表し、
1、Y2及びY4は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又
はフェニル基を表し、
3は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェニル基又は基−C(O)−
0を表し、
0は、式−O-1/rMr+、−O- +(R14又は−N(R32で表される基を表し、
及びnがゼロの場合、X0は付加的に−OH又は−OR2基を表し、
0は、式−OH又は−O−R2で表される基を表し、
Mは、rが1、2、3又は4を表すr価の金属カチオンを表し、
基R1は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子
数3ないし12のシクロアルキル基又はフェニル基を表し、
2は、炭素原子数1ないし20のアルキル基又は炭素原子数3ないし12のシクロアル
キル基を表し、及び
基R3は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基又は炭素原
子数3ないし12のシクロアルキル基を表す。)。]
で表される1種、2種又はそれ以上の化合物を含有する組成物から作られる非農業用品に関するものであって、
但し、
1)成分(b−I)は、成分(a)とは異なり;
2)式(I)で表される化合物が遷移金属カチオンを有しないか又は反復単位Xの1%までが遷移金属カチオンを含有する場合、組成物は更なる成分(b−II)として、1つ、2つ又はそれ以上の遷移金属の有機塩を含有する
3)式(I)で表される化合物において反復単位Xの1ないし100%が遷移金属カチオンを含有する場合、成分(b−II)は所望により組成物中に存在する、
4)成分(b−II)は、成分(b−I)と異なる;及び
5)nがゼロと異なり、成分(b−I)の金属カチオンがCo、Cu、Mn又はCrのカチオンからなる群から選択される場合、組成物は2つ以上の異なる遷移金属カチオン又は更なる成分として顔料及び/又は光安定剤を含有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
成分(b−I)/(b−II)の質量比は、好ましくは10000/1ないし1/50000、より好ましくは2000/1ないし1/5000又は1/100ないし100/1又は1/20ないし20/1である。
【0007】
式(I)で表される化合物は、既知の方法、例えば本実施例に記載される方法と同様に
調製し得る。式(I)で表されるいくつかの化合物は、市販されている。
【0008】
式(I)で表されるポリマー状化合物を終端させる末端基は、調製物、例えば重合プロセス中に使用される連鎖停止剤(キャッピング剤)に依存する。
【0009】
キャッピング剤の適する例は、トルエン、酸素、1−ブタンチオール、1−ドデカンチオール、ホスフィン酸ナトリウム塩、カルボノトリチオン酸ビス(フェニルメチル)エステル(carbonotrithioic acid bis(phenylmethyl)ester)及びテトラブロモメタンのようなメルカプタンである。
【0010】
末端基の適する例は、水素原子である
【0011】
20個までの炭素原子を有するアルキル基の例は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二−ブチル基、イソブチル基、第三−ブチル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル基、ドデシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基及びエイコシル基である。
【0012】
炭素原子数3ないし12のシクロアルキル基の例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基及びシクロドデシル基である。
【0013】
比m/nは、好ましくは1/100ないし28/72、より好ましくは1/70ないし1/5、とりわけ1/50ないし1/5又は1/70ないし1/10又は1/50ないし1/10である。
【0014】
m+nは、好ましくは10ないし82000、より好ましくは20ないし50000、とりわけ30ないし10000、30ないし8000、30ないし800、30ないし100又は30ないし80である。
【0015】
m+n値は、数平均分子量
【化3】

に基づく。
【0016】
下記において、分子量は、更に特定しない限り、重量平均分子量
【化4】

に関するものであり、その重量平均分子量はサイズの違いにより分子を分離するための分析手法として、そして分子量平均
【化5】

を得るために使用されるGPC(ゲル浸透クロマトグラフィ)によって測定し得る。
【0017】
該技術は既知であり、そして例えば1979年、USA、N.Y.、J.Wiley&Sons編集、W.W.Yan等による“Modern Size − Exclusion Liquid Chromatography”の4頁ないし8頁、249頁ないし283頁及び315頁ないし340頁に記載されている。
【0018】
GPC分析は、例えば製造者の推奨よるパーキン−エルマー(登録商標:Perkin−Elmer)RI検出器LC30及びパーキン−エルマー(登録商標:Perkin−Elmer)オーブンLC101を備えるGPCクロマトグラフパーキン−エルマー(登録商標:Perkin−Elmer)LC250を用いて行われ得る。
【0019】
成分b)の好ましい分子量は、300ないし3000000g/mol、300ないし1000000g/mol、1000ないし1000000g/mol 又は2000ないし1000000g/mol、1000ないし500000 g/mol、2000ないし500000g/mol又は5000ないし500000g/molである。
【0020】
Mは好ましくは、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン及び遷移金属カチオンからなる群から、とりわけカチオンLi、Na、K、Ca、Mg、Mn、Fe、Co、Ni、Zn及びCeからなる群から選択される。
【0021】
本発明の好ましい態様によれば、反復単位Xの5ないし50%、とりわけ5ないし20%は金属カチオンを含有する。
【0022】
本発明の別の態様によれば、反復単位Xの50ないし100%、例えば70ないし100%又は80ないし100%は金属カチオンを含有する。
【0023】
式(I)(式中、X0は式−O-1/rMr+、−O-+(R14又は−N(R32で表される基を表す。)で表される化合物が好ましい。
基X1、X2及びX3のうち1つの基は、好ましくは水素原子と異なる。
1、X2及びX3は、より好ましくは水素原子である。
1、Y2及びY4は、互いに独立して、好ましくは水素原子又は炭素原子数1ないし4
のアルキル基であり、及びY3は好ましくは水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル
基、フェニル基又は−COOHである。
【0024】
式(I)で表される化合物は、好ましくは;
ポリアクリル酸
炭素原子数1ないし4のアルキルアクリレート/アクリル酸コポリマー、とりわけメチルアクリレート/アクリル酸コポリマー、エチルアクリレート/アクリル酸コポリマー、プロピルアクリレート/アクリル酸コポリマー、ブチルアクリレート/アクリル酸コポリマー;
ポリメタクリレート;
炭素原子数1ないし4のアルキルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー、とりわけメチルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー、エチルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー、プロピルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー、ブチルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー;
アクリル酸/メタクリル酸コポリマー;
エチレン/アクリル酸コポリマー;
エチレン/メタクリル酸コポリマー,
エチレン/炭素原子数1ないし4のアルキルアクリレート/アクリル酸コポリマー;又はエチレン/炭素原子数1ないし4のアルキルメタクリレート/メタクリル酸コポリマーの、金属塩である。
【0025】
成分(b−I)の更なる例は、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸及びアクリル酸/メタクリル酸コポリマーである。
【0026】
本発明の金属塩を調製するために使用されるポリマー及びコポリマーは、好ましくは300ないし3000000g/mol;300ないし1000000 g/mol、2000ないし1000000g/mol又は5000ないし500000g/molの分子量を有する。
【0027】
上記ポリマーの金属塩は、かなりの量の−COOH基が化合物において未だ存在し得ることを意味する部分金属塩でもあり得る;例えばポリマーのもとの−COOH基の10ないし99%、好ましくは10ないし90%;20ないし80%;30ないし99%;30ないし90%;30ないし50%;とりわけ20ないし40%が金属塩の形態にあり得る。
【0028】
好ましいエチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩は、5000ないし500000、とりわけ200000ないし500000g/molの分子量を有し、またもとの−COOH基の20ないし90%、とりわけ20ないし40%が好ましくは金属塩の形態にある。
【0029】
式(I)で表される化合物は、好ましくは2つ以上の異なる金属カチオンを含有する。アルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カチオンと遷移金属カチオンとの組み合わせは、特に興味深い。これらの2つの異なる金属カチオンの原子比は、例えば100:1ないし1:10、より好ましくは50:1ないし1:5、及び最も好ましくは20:1ないし1:1又は9:1ないし1:1である。
【0030】
興味深いのは、Mn、Fe及びCoのカチオンからなる群から選択される2つの異なる金属カチオンを含有する式(I)で表される化合物である。
【0031】
本発明の別の好ましい態様によれば、式(I)で表される化合物は2つの異なる金属カチオンを含有し、一方の金属カチオンはLi+、Na+、K+、Ca2+1/2又はZn2+1/2
あり及び他方の金属カチオンはMn、Fe及びCoのカチオンからなる群から選択される。
【0032】
非農業用品の分解性を改善する式(I)で表される化合物の例は、以下のものである。I−1) ポリアクリル酸マンガン塩、
I−2) ポリアクリル酸鉄塩、
I−3) ポリアクリル酸コバルト塩、
I−4) ポリアクリル酸マンガン/鉄塩、
I−5) ポリアクリル酸マンガン/コバルト塩、
I−6) ポリアクリル酸鉄/コバルト塩、
I−7) ポリアクリル酸リチウム/マンガン塩、
I−8) ポリアクリル酸リチウム/鉄塩、
I−9) ポリアクリル酸リチウム/コバルト塩、
I−10) ポリアクリル酸ナトリウム/マンガン塩、
I−11) ポリアクリル酸ナトリウム/鉄塩、
I−12) ポリアクリル酸ナトリウム/コバルト塩、
I−13) ポリアクリル酸カリウム/マンガン塩
I−14) ポリアクリル酸カリウム/鉄塩、
I−15) ポリアクリル酸カリウム/コバルト塩、
I−16) ポリアクリル酸カルシウム/マンガン塩、
I−17) ポリアクリル酸カルシウム/鉄塩、
I−18) ポリアクリル酸カルシウム/コバルト塩、
I−19) ポリアクリル酸亜鉛/マンガン塩、
I−20) ポリアクリル酸亜鉛/鉄塩、
I−21) ポリアクリル酸亜鉛/コバルト塩、
I−22) ポリメタクリル酸マンガン塩、
I−23) ポリメタクリル酸鉄塩、
I−24) ポリメタクリル酸コバルト塩、
I−25) ポリメタクリル酸マンガン/鉄塩、
I−26) ポリメタクリル酸マンガン/コバルト塩、
I−27) ポリメタクリル酸鉄/コバルト塩、
I−28) ポリメタクリル酸リチウム/マンガン塩、
I−29) ポリメタクリル酸リチウム/鉄塩、
I−30) ポリメタクリル酸リチウム/コバルト塩、
I−31) ポリメタクリル酸ナトリウム/マンガン塩、
I−32) ポリメタクリル酸ナトリウム/鉄塩、
I−33) ポリメタクリル酸ナトリウム/コバルト塩、
I−34) ポリメタクリル酸カリウム/マンガン塩、
I−35) ポリメタクリル酸カリウム/鉄塩、
I−36) ポリメタクリル酸カリウム/コバルト塩、
I−37) ポリメタクリル酸カルシウム/マンガン塩、
I−38) ポリメタクリル酸カルシウム/鉄塩、
I−39) ポリメタクリル酸カルシウム/コバルト塩、
I−40) ポリメタクリル酸亜鉛/マンガン塩、
I−41) ポリメタクリル酸亜鉛/鉄塩、
I−42) ポリメタクリル酸亜鉛/コバルト塩、
I−43) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーマンガン塩、
I−44) アクリル酸/メタクリル酸コポリマー鉄塩、
I−45) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーコバルト塩、
I−46) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーマンガン/鉄塩、
I−47) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーマンガン/コバルト塩、
I−48) アクリル酸/メタクリル酸コポリマー鉄/コバルト塩、
I−49) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーリチウム/マンガン塩、
I−50) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーリチウム/鉄塩、
I−51) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーリチウム/コバルト塩、
I−52) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム/マンガン塩、
I−53) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム/鉄塩、
I−54) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム/コバルト塩、
I−55) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーカリウム/マンガン塩、
I−56) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーカリウム/鉄塩、
I−57) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーカリウム/コバルト塩、
I−58) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーカルシウム/マンガン塩、
I−59) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーカルシウム/鉄塩、
I−60) アクリル酸/メタクリル酸コポリマーカルシウム/コバルト塩、
I−61) アクリル酸/メタクリル酸コポリマー亜鉛/マンガン塩、
I−62) アクリル酸/メタクリル酸コポリマー亜鉛/鉄塩、
I−63) アクリル酸/メタクリル酸コポリマー亜鉛/コバルト塩、
I−64) エチレン/アクリル酸コポリマーマンガン塩、
I−65) エチレン/アクリル酸コポリマー鉄塩、
I−66) エチレン/アクリル酸コポリマーコバルト塩、
I−67) エチレン/アクリル酸コポリマーマンガン/鉄塩、
I−68) エチレン/アクリル酸コポリマーマンガン/コバルト塩、
I−69) エチレン/アクリル酸コポリマー鉄/コバルト塩、
I−70) エチレン/アクリル酸コポリマーリチウム/マンガン塩、
I−71) エチレン/アクリル酸コポリマーリチウム/鉄塩、
I−72) エチレン/アクリル酸コポリマーリチウム/コバルト塩、
I−73) エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム/マンガン塩、
I−74) エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム/鉄塩、
I−75) エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム/コバルト塩、
I−76) エチレン/アクリル酸コポリマーカリウム/マンガン塩、
I−77) エチレン/アクリル酸コポリマーカリウム/鉄塩、
I−78) エチレン/アクリル酸コポリマーカリウム/コバルト塩、
I−79) エチレン/アクリル酸コポリマーカルシウム/マンガン塩、
I−80) エチレン/アクリル酸コポリマーカルシウム/鉄塩、
I−81) エチレン/アクリル酸コポリマーカルシウム/コバルト塩、
I−82) エチレン/アクリル酸コポリマー亜鉛/マンガン塩、
I−83) エチレン/アクリル酸コポリマー亜鉛/鉄塩、
I−84) エチレン/アクリル酸コポリマー亜鉛/コバルト塩、
I−85) エチレン/メタクリル酸コポリマーマンガン塩、
I−86) エチレン/メタクリル酸コポリマー鉄塩、
I−87) エチレン/メタクリル酸コポリマーコバルト塩、
I−88) エチレン/メタクリル酸コポリマーマンガン/鉄塩、
I−89) エチレン/メタクリル酸コポリマーマンガン/コバルト塩、
I−90) エチレン/メタクリル酸コポリマー鉄/コバルト塩、
I−91) エチレン/メタクリル酸コポリマーリチウム/マンガン塩、
I−92) エチレン/メタクリル酸コポリマーリチウム/鉄塩、
I−93) エチレン/メタクリル酸コポリマーリチウム/コバルト塩、
I−94) エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム/マンガン塩、
I−95) エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム/鉄塩、
I−96) エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム/コバルト塩、
I−97) エチレン/メタクリル酸コポリマーカリウム/マンガン塩、
I−98) エチレン/メタクリル酸コポリマーカリウム/鉄塩、
I−99) エチレン/メタクリル酸コポリマーカリウム/コバルト塩、
I−100) エチレン/メタクリル酸コポリマーカルシウム/マンガン塩、
I−101) エチレン/メタクリル酸コポリマーカルシウム/鉄塩、
I−102) エチレン/メタクリル酸コポリマーカルシウム/コバルト塩、
I−103) エチレン/メタクリル酸コポリマー亜鉛/マンガン塩、
I−104) エチレン/メタクリル酸コポリマー亜鉛/鉄塩、
I−105) エチレン/メタクリル酸コポリマー亜鉛/コバルト塩。
【0033】
上記例において、2つの物質の原子比は、好ましくは1:9ないし9:1である。
【0034】
本発明の特に好ましい態様によれば、成分(b−I)はポリアクリル酸ナトリウム塩又
はエチレン/アクリル酸コポリマーマンガン塩である。
【0035】
成分(b−II)は、好ましくはC2からC36、とりわけC12からC36に及ぶ炭素数を
有する脂肪酸の金属塩である。特に好ましい例は、パルミチン酸(C16)、ステアリン酸(C18)、オレイン酸(C18)、リノール酸(C18)、リノレン酸(C18)及びナフテン酸の金属カルボキシレートである。成分(b−II)の更なる例は、芳香族酸、例えば安息香酸である。Fe、Ce、Co、Mn又はNiの、炭素原子数2ないし36のカルボキシレート、とりわけステアレート、パルミテート又はナフテナートのような成分(b−II)が特に興味深い。
【0036】
本発明の更に好ましい態様は、Mnの炭素原子数12ないし20のアルカノアート、又はMnの炭素原子数12ないし20のアルケノアートのような成分(b−II)に関する。
【0037】
本発明の好ましい態様によれば、成分(b−II)は、とりわけ例えば1:9ないし9:1のモル比で、異なる金属カチオンを有する2つの異なる金属塩を含有する。
【0038】
2つの異なる金属塩を含有する成分(b−II)の例は、下記の混合物である:
II−1) Mn−ステアレート及びFe−ステアレート、
II−2) Mn−ステアレート及びCo−ステアレート、
II−3) Mn−ステアレート及びCe−ステアレート、
II−4) Co−ステアレート及びFe−ステアレート、
II−5) Co−ステアレート及びCe−ステアレート、
II−6) Ce−ステアレート及びFe−ステアレート、
II−7) Mn−パルミテート及びFe−パルミテート、
II−8) Mn−パルミテート及びCo−パルミテート、
II−9) Mn−パルミテート及びCe−パルミテート、
II−10) Co−パルミテート及びFeパルミテート、
II−11) Co−パルミテート及びCe−パルミテート、
II−12) Ce−パルミテート及びFe−パルミテート、
II−13) Mn−ナフテナート及びFe−ナフテナート、
II−14) Mn−ナフテナート及びCo−ナフテナート、
II−15) Mn−ナフテナート及びCe−ナフテナート、
II−16) Co−ナフテナート及びFe−ナフテナート、
II−17) Co−ナフテナート及びCe−ナフテナート、
II−18) Ce−ナフテナート及びFe−ナフテナート、
II−19) Mn−ステアレート及びMn−パルミテート、
II−20) Mn−ステアレート及びFe−パルミテート、
II−21) Mn−ステアレート及びCo−パルミテート、
II−22) Mn−ステアレート及びCe−パルミテート、
II−23) Co−ステアレート及びFe−パルミテート、
II−24) Co−ステアレート及びCe−パルミテート、
II−25) Ce−ステアレート及びFe−パルミテート、
II−26) Mn−パルミテート及びFe−ステアレート、
II−27) Mn−パルミテート及びCo−ステアレート、
II−28) Mn−パルミテート及びCe−ステアレート、
II−29) Co−パルミテート及びFe−ステアレート、
II−30) Co−パルミテート及びCe−ステアレート、
II−31) Ce−パルミテート及びFe−ステアレート、
II−32) Mn−ナフテナート及びMn−ステアレート、
II−33) Mn−ナフテナート及びFe−ステアレート、
II−34) Mn−ナフテナート及びCo−ステアレート、
II−35) Mn−ナフテナート及びCe−ステアレート、
II−36) Co−ナフテナート及びFe−ステアレート、
II−37) Co−ナフテナート及びCe−ステアレート、
II−38) Ce−ナフテナート及びFe−ステアレート。
【0039】
非農業用品の分解性を改善する混合物の例は、以下のものである:
1) ポリアクリル酸及びMn−ステアレート、
2) ポリアクリル酸及びFe−ステアレート、
3)ポリアクリル酸及びCo−ステアレート、
4)ポリアクリル酸及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
5)ポリアクリル酸及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
6)ポリアクリル酸及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
7)ポリアクリル酸及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
8)ポリアクリル酸及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
9)ポリアクリル酸及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
10)ポリアクリル酸及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
11)ポリアクリル酸及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
12)ポリアクリル酸及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
13)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート、
14)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びFe−ステアレート、
15)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びCo−ステアレート、
16)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
17)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
18)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
19)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
20)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
21)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
22)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
23)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
24)ポリアクリル酸ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル
比1:4の混合物、
25)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート、
26)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート、
27)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びCo−ステアレート、
28)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
29)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
30)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
31)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
32)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
33)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
34)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
35)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
36)ポリアクリル酸部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
37)ポリメタクリル酸及びMn−ステアレート、
38)ポリメタクリル酸及びFe−ステアレート、
39)ポリメタクリル酸及びCo−ステアレート、
40)ポリメタクリル酸及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
41)ポリメタクリル酸及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
42)ポリメタクリル酸及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
43)ポリメタクリル酸及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
44)ポリメタクリル酸及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
45)ポリメタクリル酸及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
46)ポリメタクリル酸及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
47)ポリメタクリル酸及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
48)ポリメタクリル酸及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
49)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート、
50)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びFe−ステアレート、
51)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びCo−ステアレート、
52)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
53)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
54)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
55)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
56)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
57)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
58)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
59)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
60)ポリメタクリル酸ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
61)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート、
62)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート、
63)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びCo−ステアレート、
64)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
65)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
66)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
67)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
68)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
69)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
70)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
71)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
72)ポリメタクリル酸部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
73)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びMn−ステアレート、
74)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びFe−ステアレート、
75)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びCo−ステアレート、
76)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
77)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
78)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
79)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
80)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
81)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
82)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
83)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
84)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
85)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート、
86)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート、
87)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びCo−ステアレート、
88)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
89)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
90)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
91)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
92)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
93)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
94)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
95)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
96)アクリル酸/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
97)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート、98)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート、99)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びCo−ステアレート、100)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
101)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
102)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
103)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
104)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
105)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
106)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
107)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
108)アクリル酸/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
109)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート、
110)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート、
111)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びCo−ステアレート、
112)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
113)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
114)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
115)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
116)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
117)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
118)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
119)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
120)エチレン/アクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
121)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート、
122)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート、
123)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びCo−ステアレート、
124)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
125)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
126)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
127)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
128)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
129)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
130)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
131)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
132)エチレン/アクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
133)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート、
134)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート、
135)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びCo−ステアレート、
136)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
137)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
138)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
139)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co
−ステアレートのモル比1:1の混合物、
140)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
141)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
142)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
143)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
144)エチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
145)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート、146)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート、147)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びCo−ステアレート、148)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:1の混合物、
149)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比4:1の混合物、
150)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Fe−ステアレートのモル比1:4の混合物、
151)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
152)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
153)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びMn−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物、
154)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:1の混合物、
155)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比4:1の混合物、
156)エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩及びFe−ステアレート/Co−ステアレートのモル比1:4の混合物。
【0040】
ポリアクリル酸部分ナトリウム塩は、ポリアクリル酸の−COOH基の、例えば2ないし50%、好ましくは4ないし25%、とりわけ5ないし15%だけがNa塩に変換されていることを意味する。
【0041】
エチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩は、エチレン/メタクリル酸コポリマーの−COOH基の、例えば20ないし80%、とりわけ20ないし40%がNa塩に変換されていることを意味する。
【0042】
本発明の特に好ましい態様は、成分(b−I)がポリアクリル酸、好ましくはポリアクリル酸ナトリウム塩のアルカリ塩、又はエチレン/メタクリル酸コポリマー、好ましくはエチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩、とりわけエチレン/メタクリル酸コポリマー部分ナトリウム塩のアルカリ塩であり、及び成分(b−II)はマンガンステアレートである非農業用品に関する。
【0043】
本発明に従い使用された添加剤混合物は、さらに1種以上の慣用の添加剤を含有し得る。例は、以下のものである。
【0044】
1.酸化防止剤
1.1.アルキル化モノフェノール、
例えば2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、線状又は側鎖で枝分かれしたノニルフェノール、例えば、2,6−ジノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシ―1’―イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノール及びそれらの混合物。
【0045】
1.2.アルキルチオメチルフェノール、
例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
【0046】
1.3.ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、
例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
【0047】
1.4.トコフェロール、
例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール及びそれらの混合物(ビタミンE)。
【0048】
1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、
例えば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−第二アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
【0049】
1.6.アルキリデンビスフェノール、
例えば、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)−フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフ
ェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0050】
1.7.O−、N−及びS−ベンジル化合物
例えば、3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0051】
1.8.ヒドロキシベンジル化マロネート
例えば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジ−オクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
【0052】
1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物
例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0053】
1.10.トリアジン化合物
例えば、2,4−ビスオクチルメルカプト−6−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
【0054】
1.11.ベンジルホスホネート
例えば、ジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
【0055】
1.12.アシルアミノフェノール
例えば、4−ヒドロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、オクチルN−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0056】
1.13.β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0057】
1.14.β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価または多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン;3,9−ビス[2−{3−(3−第三−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]−ウンデカンとのエステル。
【0058】
1.15.β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0059】
1.16.3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チア
ウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0060】
1.17.β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(ユニロイヤル(Uniroyal)社製ナウガードXL−1;登録商標:Naugard)。
【0061】
1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)
【0062】
1.19.アミン酸化防止剤
例えば、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−第三オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−第三ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)−ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4−オン,2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4−オール。
【0063】
2.UV吸収剤及び光安定剤
2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾリ−2−イルフェノール];2−[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;[R−CH2CH2−COO−CH2CH2−]2−、Rが3’−第三ブチル−4’−ヒドロ
キシ−5’−2H−ベンゾトリアゾリ−2−イルフェニル基を表す、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール;2−[2’−ヒドロキシ−3’− (1,1,3
,3−テトラメチルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール。
【0064】
2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノン
例えば、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシ及び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。
【0065】
2.3.置換された及び未置換の安息香酸のエステル
例えば、4−第三ブチル−フェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニルエステル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−第三ブチルフェニル3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0066】
2.4.アクリレート、
例えばエチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメート及びN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン。
【0067】
2.5.ニッケル化合物、
付加配位子例えばn−ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN−シクロヘキシルジエタノールアミンを有するか又は有しない、例えば2,2'−チオビス[4−(1,1,3
,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体例えば1:1又は1:2錯体;ニッケルジブチルジチオカルバメート、モノアルキルエステル例えば4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルホスホン酸のメチルエステル又はエチルエステルのニッケル塩、ケトキシム例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯体、付加配位子を有するか又は有しない、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。
【0068】
2.6.立体障害性アミン、
例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート;1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物;N,N'−ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状又は環状縮合生成物;トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート;N,N'−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状又は環状縮合生成物;2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物;2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物;8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン;4−ヘキサデシルオキシ−及び4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン混合物;N,N'−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合生成物;1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと
2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合生成物[CAS 登録番号(136504−96−
6)];1,6−ヘキサンジアミンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びにN,N−ジブチルアミン及び4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合生成物[CAS登録番号(192268−64−7)];N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカン;7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エタン、N,N'−ビスホルミル−N,N'−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物−α−オレフィン−コポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物。
【0069】
2.7.オキサミド、
例えば4,4'−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2'−ジエトキシオキサニリド、2,2'−ジオクチルオキシ−5,5'−ジ−第三ブトキサニリド、2,2'−ジドデシルオ
キシ−5,5'−ジ第三ブトキサニリド、2−エトキシ−2'−エチルオキサニリド、N,N'−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル
−2'−エトキサニリド及びその2−エトキシ−2'−エチル−5,4'−ジ−第三ブトキ
サニリドとの混合物、o−及びp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物並びにo−及びp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。
【0070】
2.8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,
5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0071】
3.金属奪活剤、
例えばN,N'−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N'−サリチロイルヒドラジン、N,N'−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N'−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N'−ジアセチルア
ジポイルジヒドラジド、N,N'−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,
N'−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
【0072】
4.ホスフィット及びホスホナイト
例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトール)ジホスフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4'−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−
テトラ第三ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2',2"−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3',5,5'−テトラ−第三ブチル−1,1'−ビフェニル−2,2'−ジイル)ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3',5,5'−テトラ−第三ブチル−1,1'−ビフェニル−2,2'−ジイル)ホスフィット、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ−第三ブチル−フェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。

下記のホスフィットは特に好ましい。

トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット〔チバ−ガイギー社製のイルガフォス168(Irgafos168)(登録商標名)〕、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、
【化6】

【化7】

【化8】

【0073】
5.ヒドロキシルアミン、
例えばN,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化獣脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
【0074】
6.ニトロン
例えばN−ベンジル−アルファ−フェニルニトロン、N−エチル−アルファ−メチル−ニトロン、N−オクチル−アルファ−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−アルファ−ウンデシルニトロン、N−テトラデシル−アルファ−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−アルファ−ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−アルファ−ヘプタデシルニトロン、N−ヘキサデシル−アルファ−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−アルファ−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシル−アルファ−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−アルファ−ヘキサデシルニトロン、水素化獣脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
【0075】
7.チオ相乗剤、
例えばジラウリルチオジプロピオネート又はジステアリルチオジプロピオネート。
【0076】
8.過酸化物掃去剤、
例えばβ−チオジプロピオン酸エステル、例えばラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエステル、メルカプトベンゾイミダゾール又は2−メルカプトベンゾイミダゾール亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
【0077】
9.ポリアミド安定剤、
例えば、沃化物及び/又は燐化合物及び二価マンガン塩と組み合わせた銅塩。
【0078】
10.塩基性補助安定剤
例えばメラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアル
カリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネート、マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノレート及びカリウムパルミテート、アンチモンピロカテコレート又は亜鉛ピロカテココレート。
【0079】
11.核剤、
例えば無機物質、例えば滑石、金属酸化物、例えば二酸化チタン又は酸化マグネシウム、好ましくはアルカリ土類金属の燐酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;有機化合物、例えばモノ−又はポリカルボン酸及びその塩、例えば4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム;ポリマー状化合物、例えばイオン性コポリマー(イオノマー)。特に好ましいものは、1,3:2,4−ビス(3',4'−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(パラメチルジベンジリデン)ソルビトール及び1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトールである。
【0080】
12.充填材及び強化剤、
例えば炭酸カルシウム、珪酸塩、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、滑石、陶土、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、黒鉛、木粉及び他の天然産品の細粉又は繊維、合成繊維。
【0081】
13.その他の添加剤、
例えば可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、レオロジー添加剤、触媒、流れ調整剤、蛍光増白剤、防炎加工剤、帯電防止剤及び発泡剤。
【0082】
14.ベンゾフラノン及びインドリノン、
例えば米国特許第4325863号明細書;米国特許第4338244号明細書;米国特許第5175312号明細書;米国特許第5216052号明細書;米国特許第5252643号明細書;ドイツ国特許出願公開第4316611号明細書;ドイツ国特許出願公開第4316622号明細書;ドイツ国特許出願公開第4316876号明細書;欧州特許出願公開第0589839号明細書又は欧州特許出願公開第0591102号明細書に開示されたもの、又は3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラノ−2−オン、3,3'−ビス[5,7−
ジ−第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラノ−2−オン]、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラノ−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン。
【0083】
慣用の添加剤は、例えば有機ポリマー(成分(a))の質量に対して、0.001ないし10質量%、好ましくは0.001ないし5質量%の量で組成物中に存在する。
【0084】
付加的に1種以上の下記の成分を含有する組成物が好ましい
(b−III)充填材又は強化剤、
(b−IV)顔料、
(b−V)光安定剤、
(b−VI)加工添加剤(processing agent)、
(b−VII)酸化防止剤、
(b−VIII)Ca、Mg、ZnもしくはAlの無機又は有機塩、又はCa、Mg、Zn又はAlの酸化物、
(b−IX)テルペン誘導体。
【0085】
成分(b−III)ないし(b−VIII)の例は、参照することによって本書に組み込まれている米国特許出願公開第2003−0236325号明細書において詳細に開示される。
【0086】
成分(b−III)は、例えば炭酸カルシウム、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、滑石、陶土、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、黒鉛、木粉及び他の天然産品の細粉、合成繊維及びカルシウムステアレート又は亜鉛ステアレートのような充填材として使用される金属ステアレート;ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリオクテナマー(polyoctenamer)のような不飽和有機ポリマー、又はステアリン酸、オレイン酸、リノール酸もしくはリノレン酸のような不飽和酸;及び酸化ポリエチレン又は酸化ポリプロピレンのような更なるポリマーを包含する。
【0087】
成分(b−IV)は、例えばカーボンブラック、二酸化チタン(例えば1000μmないし10nmの粒子サイズの範囲であり得及び所望により表面処理し得るアナターゼ又はルチル)又は非農業用途(例えばカーボンブラック、茶、銀、赤、緑)にしばしば使用される他の有機もしくは無機着色顔料である。
【0088】
成分(b−V)は、好ましくはヒンダードアミン光安定剤(HALS)又は紫外線吸収剤である。好ましいヒンダードアミン光安定剤の例は、また参照することによって本書に組み込まれており及び米国特許第10/257,339号に相当する国際公開第01/92392号パンフレットにおいて例えば成分(A)、(B)及び(C)として開示されるそれらの化合物である。
【0089】
成分(b−VI)は、例えば滑り防止/粘着防止添加剤、可塑剤(例えばポリグリコール)、蛍光増白剤、帯電防止剤、発泡剤又は加工安定剤である。
【0090】
成分(b−VII)は、例えばフェノール系酸化防止剤である。
【0091】
成分(b−VIII)は、例えば金属ステアレート、例えばカルシウムステアレート又は亜鉛ステアレート;又は酸化亜鉛(粒子サイズにおいては、例えば1000μmから10nmの間に分布し得及び所望により表面処理し得る)である。
【0092】
成分(b−IX)として使用されるポリテルペン樹脂は、天然又は合成由来であり得る。それらは市販されているか又は既知の方法に従い調製され得る。
【0093】
ポリテルペン樹脂は、例えば非環式テルペン又は環式テルペン、例えば単環式テルペン又は二環式テルペンをベースとする。ポリテルペン炭化水素をベースとしたポリテルペンが好ましい。
【0094】
非環式テルペンの例は、以下のものである
テルペン炭化水素、例えば、
ミルセン(myrcene)、オシメン(ocimene)及びベータ−ファルネセン(farnesene);
テルペンアルコール、例えば、
ジヒドロミルセノール(2,6−ジメチル−7−オクテノ−2−オール)、ゲラニオール(3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエノ−1−オール)、ネロール(3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエノ−1−オール)、リナロール(3,7−ジメチル−1,6−オクタジエノ−3−オール)、ミルセノール(2−メチル−6−メチレン
−7−オクテノ−2−オール)、ラバンデュオール(lavandulol)、シトロネロール(3,7−ジメチル−6−オクテノ−1−オール)、トランス−トランス−ファルネソール(3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエノ−1−オール)及びトランス−ネロリドール(3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエノ−3−オール);
テルペンアルデヒド及びアセタール、例えば、
シトラル(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナ−1−アール)(citral(3,7−dimethyl−2,6−octadien−1−al))、シトラルジエチルアセタール(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナ−1−アールジエチルアセタール)(citral diethyl acetal(3,7−dimethyl−2,6−octadien−1−aldiethyl acetal))、シトロネラール(3,7−ジメチル−6−オクテナ−1−アール)(citronellal(3,7−dimethyl−6−octen−1−al))、シトロネリルオキシアセトアルデヒド及び2,6,10−トリメチル−9−ウンデセナール;
テルペンケトン、例えば
タゲトン(tagetone)、ソラノン(solanone)及びゲラニルアセトン(6,10−ジメチル−5,9−ウンデカジエノ−2−オン);
テルペン酸及びエステル、例えば、
シス−ゲラン酸、シトロネル酸、ゲラニルエステル類(ゲラニルホルメート、ゲラニルアセテート、ゲラニルプロピオネート、ゲラニルイソブチレート及びゲラニルイソバレレートを含む)、ネリルエステル類(ネリルアセテートを含む)、リナリルエステル類(リナリルホルメート、リナリルアセテート、リナリルプロピオネート、リナリルブチレート及びリナリルイソブチレート)、ラバンジュリル(lavandulyl)エステル類(ラバンジュリルアセテートを含む)、シトロネリルエステル(シトロネリルホルメート、シトロネリルアセテート、シトロネリルプロピオネート、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルイソバレレート及びシトロネリルチグレート);及び
窒素含有不飽和テルペン誘導体、例えば
シス−ゲラン酸ニトリル及びシトロネル酸ニトリル。
【0095】
環式テルペンの例は、以下のものである
環式テルペン炭化水素、例えば
リモネン(1,8−p−メタジエン)、アルファ−テルピネン、ガンマ−テルピネン(1,4−p−メンタジエン)、テルピノレン、アルファ−フェランドレン(1,5−p−メンタジエン)、ベータ−フェランドレン、アルファ−ピネン(2−ピネン)、ベータ−ピネン(2(10)−ピネン)、カンフェン、3−カレン、カリオフィレン、(+)−バレンセン、ツジョプセン(thujopsene)、アルファ−セドレン、ベータ−セドレン及びロンギフォレン;
環式テルペンアルコール及びエーテル、例えば
(+)−ネオイソ−イソプレゴール、イソプレゴール(8−p−メンテノ−3−オール)、アルファ−テルピネオール(1−p−メンテノ−8−オール)、ベータ−テルピネオール、ガンマ−テルピネオール、デルタ−テルピネオール及び1−テルピネノ−4−オール(1−p−メンテノ−4−オール);
環式テルペンアルデヒド及びケトン、例えば
カルボン(1,8−p−マンタジエノ−6−オン)、アルファ−イオノン(C1320O)、ベータ−イオノン(C1320O)、ガンマ−イオノン(C1320O)、 イロン(アルファ−、ベータ−、ガンマ−)(C1422O)、n−メチルイオノン(アルファ−、ベータ−、ガンマ−)(C1422O)、イソメチルイオノン(アルファ−、ベータ−、ガンマ−)(C1422O)、アリルイオノン(C1624O)、 プソイドイオノン(pseudoionone)、n−メチルプソイドイオノン、イソメチルプソイドイオノン、ダマスコン(1−(2,6,6−トリメチルシコヘキセニル−2−ブテノ−1−オン(dama
scones(1−(2,6,6−trimethylcycohexenyl)−2−buten−1−ones);ベータ−ダマセノン(1−(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロハジエニル)−2−ブテノ−1−オン))、ヌートカトン(5,6−ジメチル−8−イソプロペニルビシクロ[4.4.0]−1−デセノ−3−オン)(nootkatone(5,6−dimethyl−8−isopropenylbicyclo[4.4.0]−1−decen−3−one))及びセドリルメチルケトン(C1726O)を含む;及び
環式テルペンエステル、例えば
アルファ−テルピニルアセテート(1−p−メンテニ−8−イルアセテート)、ノピルアセテート((−)−2−(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプテ−2−エニ−2−イル)エチルアセテート)及びクシミルアセテート(khusymil acetate)。
【0096】
更に適するテルペン誘導体は、Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemical Technology,John Wiley & Sons,第4版(1994年),第23巻,833ないし882頁において見出し得る。
【0097】
ポリテルペンの基礎をなし得るテルペンの好ましい例は、トリシクレン、アルファ−ピネン、アルファ−フェンケン、カンフェン、ベータ−ピネン、ミルセン、シス−ピナン、シス/トランス−p−8−メンテン、トランス−2−p−メンテン、p−3−メンテン、トランス−p−メンテン、3−カレン、シス−p−メンタン、1,4−シネオール、1,8−シネオール、アルファ−テルピネン、p−1−メンテン、p−4(8)−メンテン、リモネン、p−シメン、ガンマ−テルピネン、p−3,8−メンタジエン、p−2,4(8)−メンタジエン及びテルピノレンである。
【0098】
成分(b−IX)の更なる例は、構造的に下記のようなテルペンに関する脂環式化合物である。
アルコール、例えば、
5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニ−1−イル)−3−メチルペンタノ−2−オール;
アルデヒド、例えば、
2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド(2,4−dimethyl−3−cyclohexene carboxaldehyde)、4−(4−メチル−3−ペンテニ−1−イル)−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド及び4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセンカルボキサルデヒド;
ケトン、例えば、
シベトン、ジヒドロジャスモン(3−メチル−2−ペンチル−2−シクロペンテノ−1−オン)、シス−ジャスモン(3−メチル−2−(2−シス−ペンテニ−1−イル)−2−シクロペンテノ−1−オン)、5−シクロヘキサデセノ−1−オン、 2,3,8,8−テトラメチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−2−ナフタレニルメチルケトン及び3−メチル−2−シクロペンテノ−2−オール−1−オン;及び
エステル、例えば、
4,7−メタノ−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−5−(又は6)−インデニルアセテート、アリル3−シクロヘキシルプロピオネート、メチルジヒドロジャスモネートメチル(3−オキソ−2−ペンチルシクロペンチル)アセテート。
【0099】
本発明において使用されるポリテルペンは、同様に前述のテルペンと他の不飽和有機化合物との共重合に由来する。
【0100】
成分(b−IX)の他の例は、クマロン−インデン樹脂、ロジンなどのような不飽和コ
ールタール副産物ポリマーである。
【0101】
本発明の成分(b−IX)は、好ましくはポリ−アルファ−ピネン、ポリ−ベータ−ピネン、ポリリモネン又はアルファ−ピネンのコポリマー、ベータ−ピネンのコポリマーもしくはリモネンのコポリマーから成る群から選択されるポリテルペン樹脂である。ポリ−ベータ−ピネンが特に好ましい。
【0102】
テルペンをベースとした炭化水素樹脂は、木及び柑橘類(citrus)工業からそれぞれ得られる、アルファ−ピネン、ベータ−ピネン及びd−リモネンのような生成物に通常基づく。テルペンをベースとした樹脂は、1930年代半ば(Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemical Technology,John Wiley & Sons,第4版(1994年)、第13巻、717−718頁)から入手可能である。モノテルペンの重合は、塩化アルミニウムのような、フリーデル−クラフツ型触媒系を使用するカルボカチオン重合によって最も一般的に成し遂げられる(Kirk−Othmer, Encyclopedia of Chemical Technology, John Wiley & Sons,第4版(1994年),第1巻,459頁)。
【0103】
一般に、本発明のポリテルペンは、1つ以上のテルペン単位を有する。それらは、好ましくは約400g/molないし約1400g/molの分子量を有する。
【0104】
成分(a)の例は、以下のものである:
1. モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブ
チレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、並びにシクロオレフィンのポリマー、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(所望により架橋され得る)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度且つ高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度且つ超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)。

ポリオレフィン、即ち、先の段落で例示したモノオレフィンのポリマー、好ましくはポリエチレン及びポリプロピレンは、異なる方法により製造することができ、そして、特に下記の方法により製造することができる。

a)ラジカル重合(通常、高圧及び高温の下)。

b)通常、周期律表の族IVb、Vb、VIb又はVIIIの1種以上の金属を含有する触媒を使用する触媒重合。これらの金属は、通常1種以上の配位子を有しており、典型的にはπ−又はσ−配位され得る酸化物、ハロゲン化物、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールである。これらの金属錯体は、遊離の形態にあってもよいし又は基材上に、典型的には活性化塩化マグネシウム、三塩化チタン、アルミナ又は酸化珪素上に担持されていてもよい。これらの触媒は、重合媒体中に可溶性であってもよいし又は非可溶性であってもよい。前記触媒は重合の際に単独で使用し得、又は更なる活性剤、典型的には金属アルキル、金属ハイドライド、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシド若しくは金属アルキルオキサンを使用してもよい(前記金属は、周期律表の族Ia,IIa及び/又はIIIaの元素である。)。活性剤は、更なるエステル、エーテル、アミン又はシリルエーテル類を用いて都合良く変性され得る。これらの触媒系は、通常、フィリップス(Phillips)、スタンダード オイル インディアナ(Standard Oil Indiana)、チーグラー(−ナッタ)[Zi
egler(−Natta)]触媒、TNZ[デュポン(DuPont)]、メタロセン又はシングルサイト(single site)触媒(SSC)と呼ばれる。
【0105】
2. 1.で記述したポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの
混合物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)及び異なる種類のポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
【0106】
3. モノオレフィンとジオレフィンとの互いの又はその他のビニルモノマーとのコポリ
マー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びその低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えば、COC様エチレン/ノルボルネン)、エチレン/1−オレフィンコポリマー(この場合、1−オレフィンはその場で発生する);プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、エチレン/ビニルアルコールコポリマー(EVOH)又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(イオノマー)、並びに例えばヘキサジエン、ジシクロテンタジエン又はエチリデンノルボルネンなどエチレンとプロピレン及びジエンとのターポリマー;並びの前記コポリマーの互いの混合物及び前記コポリマーと上記1.において記載したポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAA及び交互又はランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー並びにそれらの他のポリマー例えばポリアミドとの混合物。
【0107】
4. 炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)及びその水素化変性体(例えば粘着
付与剤)及びポリアルキレンと澱粉との混合物。
【0108】
前記1.ないし4.からのホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含むどのような立体構造を有していてもよく、アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーも含まれる。
【0109】
5. ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
【0110】
6. スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの全ての異性体、特にp−ビニルトルエン、エチルスチレンの全ての異性体、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン及びビニルアントラセン、並びにそれらの混合物を含むビニル芳香族モノマーから誘導された芳香族ホモポリマー又はコポリマー。ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含む如何なる立体構造をも有していてよい;アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた含まれる。

6a. 前述のビニル芳香族モノマー及び、エチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、
酸、無水マレイン酸、マレイミド、酢酸ビニル及び塩化ビニル又はアクリル酸誘導体及びそれらの混合物から選択されたコモノマーを包含するコポリマー、例えばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/エチレン(インターポリマー)、スチ
レン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレート;高い耐衝撃性を有するスチレンコポリマーとその他のポリマー例えばポリアクリレート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーとからなる混合物;及びスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレン。

6b. 特にアタクチックポリスチレンを水素添加することにより製造され、しばしばポ
リビニルシクロヘキサン(PVCH)と記載されるポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)を含む、上記6.において記載したポリマーの水素添加から誘導された水素添加された芳香族ポリマー。

6c. 上記6a.において記載したポリマーの水素添加から誘導された水素添加された
芳香族ポリマー。
【0111】
ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含む如何なる立体構造をも有し得る;そこではアタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた含まれる。
【0112】
7. スチレン又はα−メチルスチレンのようなビニル芳香族モノマーのグラフトコポリ
マー、例えばポリブタジエンに対するスチレン、ポリブタジエン−スチレンコポリマー又はポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーに対するスチレン;ポリブタジエンに対するスチレン及びアクリロニトリル(又はメタクリロニトリル);ポリブタジエンに対するスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレート;ポリブタジエンに対するスチレン及び無水マレイン酸;ポリブタジエンに対するスチレン、アクリロニトリル及び無水マレイン酸又はマレイミド;ポリブタジエンに対するスチレン及びマレイミド;ポリブタジエンに対するスチレン及びアルキルアクリレート又はメタクリレート;エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーに対するスチレン及びアクリロニトリル;ポリアルキルアクリレート又はポリアルキルメタクリレートに対するスチレン及びアクリロニトリル;アクリレート/ブタジエンコポリマーに対するスチレン及びアクリロニトリル、並びにそれらの6.において記載したコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、ASA又はAESポリマーとして知られるコポリマー混合物。
【0113】
8. ハロゲン含有ポリマー例えばポリクロロプレン、塩化ゴム、イソブチレン−イソプ
レンの塩化及び臭化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩化又はスルホクロル化ポリエチレン、エチレンと塩化エチレンとのコポリマー、エピクロロヒドリンホモ−及びコポリマー、特にハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、並びにそれらのコポリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニルデン、塩化ビニル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマー。
【0114】
9. α,β−不飽和酸及びその誘導体から誘導されたポリマー例えばポリアクリレート及びポリメタクリレート;ブチルアクリレートを用いて耐衝撃性を改良したポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
【0115】
10. 9.において記載したモノマーの互いの又はその他の不飽和モノマーとのコポリ
マー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレート又はアクリロニトリル/ハロゲン化ビニルコポリマー又はアクリロニトリル/アルキルメタクリレー
ト/ブタジエンターポリマー。
【0116】
11. 不飽和アルコール及びアミン又はそのアシル誘導体又はそのアセタールから誘導
されたポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルメラミン;並びに上記1.において記載したオレフィンとのそれらのコポリマー。
【0117】
12. 環状エーテルのホモポリマー及びコポリマー、例えばポリアルキレングリコール
、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド又はそれらのビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
【0118】
13. ポリアセタール、例えばポリオキシメチレン及びコモノマーとしてエチレンオキ
シドを含有するそれらのポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレート又はMBSを用いて変性されたポリアセタール。
【0119】
14. ポリフェニレンオキシド及びスルフィド、並びにポリフェニレンオキシドとスチ
レンポリマー又はポリアミドとの混合物。
【0120】
15. 一方ではヒドロキシル基で末端閉鎖されたポリエーテル、ポリエステル又はポリ
ブタジエンと、他方では脂肪族又は芳香族ポリイソシアネートとから誘導されたポリウレタン、並びにその前駆物質。
【0121】
16. ジアミン及びジカルボン酸から、及び/又はアミノカルボン酸又は対応するラク
タムから誘導されたポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6,6/10,6/9,6/12,4/6,12/12,ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミンとアジピン酸から出発した芳香族ポリアミド;ヘキサメチレンジアミン及びイソフタル酸及び/又はテレフタル酸及び変性剤としてのエラストマーを用いて又は用いないで製造されたポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;及び更に、前記ポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、イオノマー又は化学的に結合された若しくはグラフトされたエラストマーとのブロックコポリマー;又はポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリテトラメチレングリコールとのブロックコポリマー;並びにEPDM又はABSを用いて変性されたポリアミド又はコポリアミド;及び加工中に縮合されたポリアミド(RIM−ポリアミド系)。
【0122】
17. ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポリエーテルイミド、ポリエステ
ルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンゾイミダゾール。
【0123】
18. ジカルボン酸及びジオールから、及び/又はヒドロキシカルボン酸又は対応する
ラクトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート(PAN)及びポリヒドロキシベンゾエート、並びにヒドロキシル基により末端閉鎖されたポリエーテルから誘導されたブロックコポリエーテルエステル;及びまたポリカーボネート又はMBSを用いて変性されたポリエステル。
【0124】
19. ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
【0125】
20. ポリケトン。
【0126】
21. ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
【0127】
22. 一方ではアルデヒドと他方ではフェノール、尿素及びメラミンとから誘導された
架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
【0128】
23. 乾性及び非乾性アルキド樹脂。
【0129】
24. 飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールと架橋剤としてのビニル化合物か
らのコポリエステルから誘導された不飽和ポリエステル樹脂、及びまた低燃性であるそのハロゲン含有変性体。
【0130】
25. 置換アクリレート、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート又はポ
リエステルアクリレートから誘導された架橋性アクリル樹脂。
【0131】
26. メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネ
ート又はエポキシ樹脂を用いて架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリレート樹脂。
【0132】
27. 脂肪族、脂環式、複素環式又は芳香族グリシジル化合物から誘導された架橋エポ
キシ樹脂、例えば、ビスフェノールA及びビスフェノールFのジグリシジルエーテルの生成物(これらは、慣用の硬化剤、例えば酸無水物又はアミンを用いて、促進剤を用いて又は用いないで架橋される)。
【0133】
28. 天然ポリマー、例えばセルロース、ゴム、ゼラチン及び化学的に変性されたそれ
らの同種の誘導体、例えば酢酸セルロース、セルロースプロピオネート及びセルロースブチレート、又はセルロースエーテル、例えばメチルセルロース;並びにロジン及びそれらの誘導体。
【0134】
29. 上述のポリマーのブレンド(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミ
ド/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABS又はPBT/PET/PC。
【0135】
成分(a)は、好ましくは熱可塑性天然又は合成ポリマーである。
【0136】
成分(a)の好ましい例は以下のものである:
1)オレフィンモノマー、例えばエチレン及びプロピレン、また1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン又は1−オクテンのような高級1−オレフィンのホモ及びコポリマー。好ましくは、ポリエチレン、LDPE及びLLDPE 、HDPE及びポリプロピレンで
ある。
2)オレフィンモノマーと、ブタジエン、イソプレン及び環状オレフィン、例えばノルボルネンのようなジオレフィンモノマーとのホモ−及びコポリマー。
3)1種以上の1−オレフィン及び/又はジオレフィンと、一酸化炭素及び/又は、酢酸ビニル、ケトンビニル、スチレン、マレイン酸無水物及び塩化ビニルを含むがこれらに限定されない、他のビニルモノマーとのコポリマー。
4)ポリビニルアルコール
5)他の熱可塑性樹脂、例えばポリスチレン、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラル、エチレン−ビニルアルコールコポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、液晶ポリエステル(LCP’s)、ポリアセタール(例えば、POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート、ポリウレタン及びポリフェニレンスルフィド(PPS);2種以上のそれらの樹脂から形成されるポリマーブレンド又はポリマー合金;及びガラス繊維、炭素繊維、半炭素繊維(semi−carbonized fiber)、セルロース繊維及びガラスビーズ、難燃剤、発泡剤、抗微生物剤、架橋剤、微粉ポリオレフィン樹脂、ポリオレフィンワックス、エチレンビスアミドワックス、金属石鹸などのような充填材及びそのようなものを単独に又はこれらの樹脂に組み合わせて添加することによって得られる化合物。他方、熱硬化性樹脂の例は、熱硬化性樹脂、例えばエポキシ樹脂、メラミン樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂;及びガラス繊維、炭素繊維、半炭素繊維、セルロース繊維及びガラスビーズ、難燃剤などのような充填材及びそのようなものを単独に又はこれらの樹脂に組み合わせて配合することによって得られる化合物を含み得る。
【0137】
ポリオレフィン、とりわけポリエチレンは、特に興味深い。
【0138】
本発明の好ましい態様によれば、成分(a)はポリオレフィンホモ−又はコポリマー、澱粉変性ポリオレフィン又は澱粉をベースとしたポリマー複合体、とりわけポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンコポリマー又はポリプロピレンコポリマーである。
【0139】
成分(a)の更に好ましい例は、
ポリエステル、熱可塑性脂肪族又は部分芳香族ポリエステルウレタン、脂肪族又は脂肪族−芳香族ポリエステルカーボネート及び脂肪族又は部分芳香族ポリエステルアミド、ポリビニルアルコール又はそのブレンドからなる群から選択される分解可能なポリマー;又は1種以上の上記ポリマーと天然又は変性澱粉、ポリサッカリド、リグニン、木粉、セルロース又はキチンとのブレンド;又は
グラフトポリマー
である。
【0140】
成分(a)の更なる例は、ポリエチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート/アジペート、ポリブチレンスクシネート/カーボネート、ポリブチレンスクシネート/テレフタレート、ポリブチレンアジペート/テレフタレート、ポリテトラメチレンアジペート/テレフタレート、ポリブチレンアジペート/テレフタレート、ポリカプロラクトン、ポリ(ヒドロキシアルカノエート)、例えばポリ3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート/オクタノエートコポリマー、ポリ−3−ヒドロキシブチレート/ヘキサノエート/デカノエートターポリマー、及びポリ乳酸である。
【0141】
分解可能なポリマーの例は、いくつかの論文、例えばG.Hinrichsen等、Macromol.Mater.Eng.、276/277、1−24 (2000)及びM.Flieger等、Folia Microbiol、48(1)27−44(2003)に挙げられる。分解可能なポリエステルの包括的な概要は、Bioploymers,Volumes,A.Steinbuechel,Y.Doi(第8版),Wiley VCH,Weinheim(2001)の第3a,3b及び4に与えられる。
【0142】
熱可塑性脂肪族又は部分芳香族ポリエステルウレタン、脂肪族又は脂肪族−芳香族ポリエステルカーボネート及び脂肪族又は部分芳香族ポリエステルアミドの例は、例えば米国特許第6,307,003号明細書で得られる。分解可能なポリウレタンの更なる例は、
米国特許第5,961,906号明細書及び米国特許第5,898,049号明細書で得られる。分解可能なポリエステルアミドの例は、米国特許第5,512,339号明細書で得られる。指定した米国特許は、参照することによって本書に組み込まれる。
【0143】
分解可能なポリマーの起源は、一般的な改質プラントにおける生産によるか又は発酵による化学的なものであり得る。
【0144】
成分(b−I)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.001ないし5質量%又は0.005ないし5質量%、とりわけ0.1ないし3質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0145】
成分(b−II)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.005ないし50質量%又は0.005ないし10質量%、とりわけ0.005ないし5質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0146】
成分(b−III)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.05ないし80質量%、とりわけ0.5ないし70質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0147】
成分(b−IV)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.05ないし40質量%、とりわけ0.5ないし30質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0148】
成分(b−V)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.01ないし20質量%、とりわけ0.01ないし10質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0149】
成分(b−VI)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.05ないし10質量%、とりわけ0.05ないし5質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0150】
成分(b−VII)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.001ないし4質量%、例えば0.005ないし1質量%、とりわけ0.01ないし0.3質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0151】
成分(b−VIII)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.005ないし5質量%、とりわけ0.05ないし1質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0152】
成分(b−IX)は、好ましくは、有機ポリマー(=成分(a))の質量に対し、0.01ないし10質量%、とりわけ0.01ないし5質量%の量で、該有機ポリマー中に存在する。
【0153】
成分(b−I)及び所望により(b−II)ないし(b−IX)は、既知の方法により制御された形態で、例えば造形前又はその最中に、又は必要であれば続けて溶媒を蒸発させて、溶解させた又は分散させた化合物を有機ポリマー(=成分(a))に塗布することによって取り込み得る。成分は、粉体、顆粒又は例えば2.5ないし25質量%の濃度でこれらの成分を含有するマスターバッチの形態で、有機ポリマーに添加され得る。
【0154】
本発明の更なる態様は、上記に定義されるような非農業用品の製造のための
(a)有機ポリマー
(b)
(b−I)上記に定義されるような式(I)で表される化合物及び
(b−II)Fe、Ce、Co、Mn又はNiの炭素原子数2ないし36のカルボキシレートを含有する添加剤混合物を、該有機ポリマーの質量に対して、10ないし70%含有するマスターバッチである。
【0155】
好ましいのは、
(a)線状低密度ポリエチレン、
(b)該直鎖状低密度ポリエチレンの質量に対し、(b−I)ポリアクリル酸ナトリウム塩又はエチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩及び(b−II)マンガンステアレートを含有する添加剤混合物3ないし60質量%
を含有するマスターバッチである。
【0156】
更に好ましいのは、
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)該直鎖状低密度ポリエチレンの質量に対し、2ないし10質量%のポリアクリル酸ナトリウム塩、
(b−II)該直鎖状低密度ポリエチレンの質量に対し、1ないし5質量%のマンガンステアレート、
(b−III)該直鎖状低密度ポリエチレンの質量に対し、2ないし10質量%のカルシウムステアレート
を含有する、上記に定義されるようなマスターバッチである。
【0157】
また好ましいのは、
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)該直鎖状低密度ポリエチレンの質量に対し、30ないし50質量%のエチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、
(b−II)該直鎖状低密度ポリエチレンの質量に対し、1ないし5質量%のマンガンステアレート、
を含有する、上記に定義されるようなマスターバッチである。
【0158】
必要に応じて、成分(b−I)及び所望により(b−II)ないし(b−IX)は、有機ポリマー(=成分(a))への配合前に互いにブレンドされる。それらは、重合前又はその最中に或いは架橋前に、有機ポリマーに添加され得る。
【0159】
本発明は特に、湿度の高い環境での分解が望まれるすべての場において有益である。本発明の添加剤混合物の使用は、上記の組成物から作られた物品が分解のために最終的に保管される場所の気候条件に応じ得る。
【0160】
本発明に従い作られた幾つかの例となる物品の概要は、以下のとおりである。典型的に、製品は、比較的長期の耐用年数とそのあとには、比較的短期間でその場で又は埋立地のいずれかで脆化及び崩壊が起きることが求められる。製品は、ポリオレフィン又は他の有機ポリマーを含むフィルム製品であり得る。
【0161】
適する非農業用品の例は、好ましくは食料品、飲料品又は化粧品のような消費製品のための包装材料;衛生用品及び医療用品である。
【0162】
非農業用品の更なる例は、ジオテキスタイル、埋立用カバー、工業用カバー、廃棄物用カバー(waste cover)、仮設足場用シート、建築用フィルム、シルトフェン
ス、建築用仮設収容施設建設物(building temporary shelter constructions)、使い捨ておむつ、使い捨て衣服などである。
【0163】
特に好ましい態様によれば、非農業用品はスーパーマーケットバッグ又はごみ袋のような包装材料である。
【0164】
本発明に従う非農業用品が建設地域に有用な場合、それは例えばジオメンブレン、ジオテキスタイル、ジオグリッド又は足場用フィルムであり得る。
【0165】
非農業用品は、フィルム、繊維、プロフィル、瓶、タンク、容器、シート、バッグ、発泡スチロールカップ、皿、ブリスター包装品、箱、梱包包装品(package wrapping)及びテープからなる群から選択され得る。
【0166】
物品は、例えば射出成形、押出吹込成形、圧縮成形、回転成形(roto−molding)、スラッシュ成形、押出成形、フィルムキャスティング、フィルムブローイング、カレンダー成形、熱成形、スピニング又は回転成形(rotational casting)によって形成し得る。
【0167】
前述の例の全てにおいて、本発明に従い作られた物品は、使用の間にその特性を維持し、及びその耐用年数後に分解するだろう。
【0168】
本発明の更に好ましい態様は、以下のものに関する。
A)
(a)ポリエチレン
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、及び
(b−II)Mnステアレート;
特に
(a)ポリエチレン
(b−I)分子量200000ないし500000g/mol、及びナトリウム塩の形態にあるエチレン/メタクリル酸コポリマーの−COOH基のうち20ないし40%を有するエチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、及び
(b−II)Mnステアレート;
又は
(a)ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−IV)カーボンブラック;
とりわけ
(a)ポリエチレン、
(b−I)分子量200000ないし500000g/mol、及びナトリウム塩の形態にあるエチレン/メタクリル酸コポリマーの−COOH基のうち20ないし40%を有するエチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、及び
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−IV)カーボンブラック;
又は
(a)ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−V)立体障害性アミン光安定剤;
とりわけ
(a)ポリエチレン、
(b−I)分子量200000ないし500000g/mol、及びナトリウム塩の形態にあるエチレン/メタクリル酸コポリマーの−COOH基のうち20ないし40%を有するエチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、及び
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−V)立体障害性アミン光安定剤;
又は
(a)ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、
(b―II)Mnステアレート、
(b−IV)カーボンブラック、及び
(b−V)立体障害性アミン光安定剤;
とりわけ
(a)ポリエチレン、
(b−I)分子量200000ないし500000g/mol、及びナトリウム塩の形態にあるエチレン/メタクリル酸コポリマーの−COOH基のうち20ないし40%を有するエチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、及び
(b−II)Mnステアレート、
(b−IV)カーボンブラック、及び
(b−V)立体障害性アミン光安定剤;
又は
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸ナトリウム塩、及び
(b−II)Mnステアレート;
又は
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸のナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−VIII)Caステアレート;
又は
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸ナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、
(b−V)立体障害性アミン光安定剤、及び
(b−VIII)Caステアレート
を含有する組成物から作られる、上記のような非農業用品。
【0169】
(B)
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸のNa/Mn塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのMn塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのFe塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのカリウム塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのMn/Fe塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのK/Mn塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのトリドデシルアンモニウム塩
エチレン/メタクリル酸コポリマーのK/Mn塩、又は
メチルメタクリレート/メタクリル酸コポリマーのFe/Mn塩
を含有する組成物から作られる、上記のような非農業用品。
【0170】
C)
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸ナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−VIII)Caステアレート;
又は
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸ナトリウム塩、
(b−II)Mn−ステアレート、及び
(b−VI)ポリエチレングリコール
を含有する組成物から作られる、上記のような非農業用品。
【0171】
ポリアクリル酸の−COOH基のうち100%近くがナトリウム塩の形態であるポリアクリル酸ナトリウム塩が好ましい。このナトリウム塩は、好ましくは分子量2000ないし6000g/mol、とりわけ4000ないし6000g/mol又は4500ないし5500g/molを有する。
【0172】
本発明の特に好ましい態様の例は、下記の特徴を有する分解可能なフィルムに関する:1)下記のものを含有する透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)m=約50、n=0を有するポリアクリル酸ナトリウム0.1ないし1%、とりわけ0.4%(好ましい分子量:約5100g/mol)
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−III)カルシウムステアレート0.1ないし5%、とりわけ0.4%、
(b−V)チヌビン783(RTM)1)0.05ないし2%、とりわけ0.1%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、及び
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0173】
2)下記のものを含有する透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)m=約50、n=0を有するポリアクリル酸ナトリウム0.1ないし1%、とりわけ0.4%(好ましい分子量:約5100g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−III)カルシウムステアレート0.1ないし5%、とりわけ0.4%、(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.0001ないし
0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、及び
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0174】
3)不透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)m=約50、n=0を有するポリアクリル酸ナトリウム0.1ないし1%、とりわけ0.4%(好ましい分子量:約5100g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−IV)カーボンブラック0.1ないし20%、とりわけ0.1ないし10%、
(b−V)チヌビン783(RTM)1)0.1ないし2%、とりわけ0.4%ないし1%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0175】
4)不透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)m=約50、n=0を有するポリアクリル酸ナトリウム0.1ないし1%、とりわけ0.4%(好ましい分子量:約5100g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−IV)カーボンブラック0.1ないし20%、とりわけ0.1ないし10%、
(b−V)チマソーブ944(RTM)2)0.1ないし2%、とりわけ0.4ないし1%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0176】
5)不透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)m=約50、n=0を有するポリアクリル酸ナトリウム0.1ないし1%、とりわけ0.4%(好ましい分子量:約5100g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−IV)カーボンブラック0.1ないし20%、とりわけ0.1ないし10%、
(b−V)光安定剤LS3) 0.1ないし2%、とりわけ0.4ないし1%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0177】
6)不透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)m=約50、n=0を有するポリアクリル酸ナトリウム0.1ないし1%、とりわけ0.4%(好ましい分子量:約5100g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−IV)カーボンブラック0.1ないし20%、とりわけ0.1ないし10%、(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.0001な
いし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0178】
7)下記のものを含有する透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩0.1ないし5%、とりわけ1.6%(好ましい分子量:約200000ないし500000g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−V)チヌビン783(RTM)1)0.05ないし2%、とりわけ0.1%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、及び
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0179】
8)下記のものを含有する透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩0.1ないし5%、とりわけ1.6%(好ましい分子量:約200000ないし500000g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、及び
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0180】
9)不透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩0.1ないし5%、とりわけ1.6%(好ましい分子量:約200000ないし500000g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−IV)カーボンブラック0.1ないし20%、とりわけ0.1ないし10%、
(b−V)チヌビン783(RTM)1)0.1ないし2%、とりわけ0.4%ないし1%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0181】
10)不透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩0.1ないし5%、とりわけ1.6%(好ましい分子量:約200000ないし500000g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−IV)カーボンブラック0.1ないし20%、とりわけ0.1ないし10%、
(b−V)チマソーブ944(RTM)2)0.1ないし2%、とりわけ0.4ないし1%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0182】
11)不透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩0.1ないし5%、とりわけ1.6%(好ましい分子量:約200000ないし500000g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−IV)カーボンブラック0.1ないし20%、とりわけ0.1ないし10%、
(b−V)光安定剤LS3)0.1ないし2%、とりわけ0.4ないし1%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0183】
12)不透明な10ないし25ミクロンの単一層又は三層の吹込みフィルム:
(a)直鎖状低密度ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩0.1ないし5%、とりわけ1.6%(好ましい分子量:約200000ないし500000g/mol)、
(b−II)マンガン(II)ステアレート0.05%ないし2%、とりわけ0.14%、
(b−IV)カーボンブラック0.1ないし20%、とりわけ0.1ないし10%、
(b−VI−1)SiO2 0.00005ないし0.0005%、とりわけ0.000
1ないし0.0002%、
(b−VI−2)トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.05ないし4%、とりわけ0.1ないし0.5%、
(b−VII)オクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.001ないし4%、とりわけ0.02ないし2%。
【0184】
上記に記載された好ましい態様において、“%”は、“直鎖状低密度ポリエチレン(=成分(a))の質量に対する質量%”を意味する。
【0185】
カーボンブラックは、好ましくはマスターバッチ、例えばPLASBLAK PE2642MB40%LD(RTM)の形態で添加される。
【0186】
1)チヌビン(Tinivin)(RTM)783:
ポリ[[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノール]]と1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−コハク酸コポリマーの混合物。
2)チマソーブ(Chimassorb)(RTM)944:
ポリ[[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]
3)光安定剤LS:
【化9】

【0187】
本発明の更なる態様は、有機ポリマーで作られている非農業用品の耐候性及び分解を制御するための方法に関するものであって、該方法は有機ポリマーに本書で定義されるような成分(b−I)及び所望により(b−II)ないし(b−IX)を配合することを含む。
【0188】
本発明の別の態様は、食品包装における脱酸素剤としての上記で定義されるような成分(b−I)と所望により成分(b−II)との組み合わせの使用に関する。
【実施例】
【0189】
以下の実施例は、本発明をより詳細に説明する。全てのパーセンテージ及び部は、特に指定のない限り、質量による。
【0190】
実施例1:エチレン/アクリル酸(5%)コポリマーマンガン塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリエチレン−コ−アクリル酸(5%)ナトリウム塩(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)426695)10.2g及びテトラヒドロフラン(THF)450mLを続いて投入した。混合物を還流温度に加熱し、次にTHF50mL中塩化マンガン0.43gの溶液を加えた。その後、反応混合物を冷却し、そして室温で2時間保持した。次に、水200mLを
反応混合物に注ぎ、そして形成した沈殿物を溶液をろ過することによって回収し、そして減圧で乾燥した。ピンク溶液9.4gを望ましい生成物として得た。
Mn質量%:1.98
m/nモル比:2/98
融点:98ないし107℃
【0191】
実施例2:Fe(II)からのエチレン/アクリル酸(5%)コポリマー鉄塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリエチレン−コ−アクリル酸(5%)ナトリウム塩(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)426733)81.0g及びテトラヒドロフラン(THF)3000mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、次に水50mL中7.7gのFeSO4×7H2Oの溶液を加えた。反応混合物を、還流温度で10分間保持した。室温まで冷却した後、水200mLを反応混合物に注ぎ、そして形成した沈殿物をろ過後分離し、そして水及びエタノールで洗浄した。真空で乾燥した後、望ましい生成物75.5gをピンク−オレンジ固体として得た。
Fe質量%:2.13
m/nモル比:2/98
融点:100ないし107℃
【0192】
実施例3:鉄(III)からのエチレン/アクリル酸(5%)コポリマー鉄塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリエチレン−コ−アクリル酸(5%)ナトリウム塩(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)426733)71.7g及びテトラヒドロフラン3000mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、次に水40mL中6.6gのFe(III)Cl3×6H2Oの溶液を加えた。反応混合物を、還流温度で1時間保持した。ろ過後、沈殿物を水及びエタノールで洗浄した後分離した。真空で乾燥した後、望ましい生成物68.1gをオレンジ固体として得た。
Fe質量%:1.54
m/nモル比:2/98
融点:94ないし104℃
【0193】
実施例4:エチレン/アクリル酸(20%)コポリマーナトリウム/マンガン塩の調製。機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリエチレン−コ−アクリル酸(20%)(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)181048;分子量:約17200g/mol)25.0g及びテトラヒドロフラン500mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、そして水10mL中2.8gのNaOHの溶液を加えた。次に、水50mL中塩化マンガン4.4gの溶液を攪拌した混合物に素早く注いだ。沈殿物を室温まで冷却した後、ろ過によって分離し、そして水で洗浄した。真空で乾燥した後、望ましい生成物25.6gをピンク固体として得た。
Mn質量%:3.46
Na質量%:2.01
Mn/Na原子比:1.0/1.4
m/nモル比:9/91
軟化点:208℃
【0194】
実施例5:Fe(II)からのエチレン/アクリル酸(20%)コポリマーナトリウム/鉄塩の調製。
化合物を、出発物質としてポリエチレン−コ−アクリル酸(20%)(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)181048;分子量:約17200g/mol)を用いることによって実施例2に記載されるように調製した。
Fe質量%:5.95
Na質量%:1.56
Fe/Na原子比:1.0/0.6
m/nモル比:9/91
軟化点:115℃
融点:216℃
【0195】
実施例6:ポリアクリル酸ナトリウム/マンガン塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリアクリル酸ナトリウム塩(分子量:約5100g/mol;フルカ(Fluka)(RTM)81132)100.0g及び1:1のエタノール/水1000mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱した。次に、水50mL中7.44gの塩化マンガンの溶液を混合物に素早く注ぎ、そして反応物を48時間室温で攪拌した。
デカンテーションによって回収した粘性のピンク樹脂を減圧下乾燥し、そして望ましい生成物76.9gを白色固体として得た。
Mn質量%:3.79
Na質量%:18.4
Mn/Na原子比:1.0/11.7
軟化点:142℃
【0196】
実施例7:エチレン/アクリル酸(5%)コポリマートリドデシルアンモニウム塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリエチレン−コ−アクリル酸(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)426717;分子量:2000g/mol未満)10.0g及びテトラヒドロフラン300mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、そしてトリドデシルアミン3.6gを加えた。反応混合物を還流温度で10分間保持した。室温まで冷却した後、水300mLを反応混合物に注ぎ、そして形成した沈殿物をろ過後分離し、そしてエタノールで洗浄した。減圧下70℃のオーブン内で乾燥した後、望ましい生成物12.5gを白色固体として得た。
m/nモル比:2/98
融点:94℃
【0197】
実施例8:エチレン/アクリル酸(5%)コポリマーマンガン/鉄塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリエチレン−コ−アクリル酸(5%)(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)426717;分子量:2000g/mol未満)30.0g及びテトラヒドロフラン1000mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、そして水10mL中0.83gのNaOH溶液を加えた。このように、水20mL中1.1gのFe(III)Cl3×6H2O及び0.52gの塩化マンガンを還流温度で保持し反応混合物に注ぎ、そして反応させるために30分放置した。室温に冷却した後、水200mLを反応混合物に注ぎ、そして形成した沈殿物をろ過後分離し、そして水及びエタノールで洗浄した。減圧下70℃のオーブン内で乾燥した後、望ましい生成物29.9gをピンク固体として得た。
Mn質量%:0.74
Fe質量%:0.68
Mn/Fe原子比:1.0/0.9
m/nモル比:2/98
融点:95ないし103℃
【0198】
実施例9:エチレン/アクリル酸(5%)コポリマーカリウム/マンガン塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリエチレン−
コ−アクリル酸(5%)(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)426717;分子量:2000g/mol未満)70.0g及びTHF1000mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、そして水10mL中3.2gのKOH溶液を加えた。次に、水20mL中1.8gの塩化マンガンの溶液を、還流温度で10分間攪拌下放置した混合物に素早く注いだ。室温まで冷却した後、水300mLを反応混合物に注ぎ、そして形成した沈殿物をろ過後分離し、そして水及びエタノールで洗浄した。減圧下70℃のオーブン内で乾燥した後、望ましい生成物69.0gをオフホワイト固体として得た。
Mn質量%:1.06
K質量%:1.38
Mn/K原子比:1.0/1.8
m/nモル比:2/98
融点:95ないし105℃
【0199】
実施例10:エチレン/アクリル酸(5%)コポリマーカリウム塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリエチレン−コ−アクリル酸(5%)(アルドリッチ(Aldrich)(RTM)426717;分子量:2000g/mol未満)70.0g及びTHF1000mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、そして水10mL中3.2gのKOH溶液を溶液に加えた。次に、混合物を、還流温度で10分間攪拌下放置した。室温まで冷却した後、水300mLを反応混合物に注ぎ、そして形成した沈殿物をろ過後分離し、そして水及びエタノールで洗浄した。減圧下で乾燥した後、望ましい生成物66.5gを白色固体として得た。K質量%:2.77
m/nモル比:2/98
融点:96ないし104℃
【0200】
実施例11:メチルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー鉄/マンガン塩の調製。
機械攪拌機、熱電対、滴下ろ過及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、メタクリル酸コ−メチルメタクリレート(フルカ(Fluka)(RTM)81359;分子量:約35000g/mol)70.0g及びTHF250mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、そして水10mL中2.0gのNaOHの溶液を溶液に加え、そして混合物を還流温度で20分間攪拌下放置した。次に、水10mL中2.7gのFe(III)Cl3×6H2O及び1.3gの塩化マンガンの溶液を、還流温度で1時間攪拌下反応するために放置した混合物に注いだ。このように、水700mLを反応混合物に注ぎ、そして形成したゴム状の沈殿物を室温で粗溶液から分離した。減圧下で乾燥した後、望ましい生成物69.9gを微赤色固体として得た。
Fe質量%:0.76
Mn質量%:0.75
Fe/Mn原子比:1.0/1.0
m/nモル比:14/86
融点:162ないし184℃
【0201】
実施例12:ポリアクリル酸ナトリウム塩/カルシウムステアレート1:1の混合物の調製。
機械攪拌機、熱電対及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリアクリル酸ナトリウム塩(分子量:約5100g/mol;フルカ(Fluka)(RTM)81132)40.0g及びカルシウムステアレート40.0gを続いて投入した。混合物を180℃まで加熱し、7時間攪拌した。室温に冷却した後、望ましい混合物を白色固体として得た。
軟化点:159ないし179℃
【0202】
実施例13:ポリアクリル酸ナトリウム塩/ポリエチレングリコール(MW3400)の
1:1の混合物の調製。
機械攪拌機、熱電対及び凝縮器を備える4口丸底フラスコに、ポリアクリル酸ナトリウム塩(分子量約5100g/mol;フルカ(Fluka)(RTM)81132)40.0g及びポリエチレングリコール40.0g(分子量3400g/mol)及び水250mLを続いて投入した。混合物を還流するまで加熱し、均質な溶液が得られるまで攪拌した。次に、溶液を減圧下で濃縮し、そして減圧下オーブン内で乾燥した。望ましい混合物を白色固体として得た。
軟化点:58ないし65℃
【0203】
実施例A:直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)単一層フィルムの調製。
ターボ混合機(カッシア(Caccia)(RTM)、ラボ10)において、表1に示される各々の添加剤の量を、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.10質量%及びオクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.032質量%を含有し、メルトインデックス1.1g/10分(190℃/2.16kg)を有するLLDPEダウレックス(Dowlex)(RTM)NG5056−Gと混合した。混合物を、コマック(COMAC)(RTM)二軸スクリュー押出機(直径=32;L/D=34)か又はO.M.C.二軸スクリュー押出機(直径=19;L/D=25)を使用して最高温度210℃で顆粒に押出した。続いて該顆粒を混合し、そして最高温度210℃で作動するブロー押出機(ドルチ(Dolci)(RTM))を使用して、12μm厚のフィルムを調製するための最終組成物を得るために同じLLDPEを用いて希釈した。表2はLLDPEフィルムの最終組成物を示す。
【表1】

【表2】

【0204】
実施例B:LLDPE単一層フィルムの調製。
ターボ混合機(カッシア(Caccia)(RTM)、ラボ10)の中に、表3に示され
る各々の添加剤の量を、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.10質量%及びオクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.032質量%を含有し、メルトインデックス1.1g/10分(190℃/2.16kg)を有するLLDPEダウレックス(Dowlex)(RTM)NG5056−Gと混合した。混合物を、コマック(COMAC)(RTM)二軸スクリュー押出機(直径=32;L/D=34)を使用して最高温度210℃で顆粒に押出した。続いて該顆粒を混合し、そして最終組成物を得るために同じLLDPEを用いて希釈しそして最高温度210℃で作動するブロー押出機(ドルチ(Dolci)(RTM))を使用して、12μm厚の単一層フィルムに変形した。表4はLLDPEフィルムの最終組成物を示す。
【表3】

【表4】

【0205】
実施例C:立体障害性アミン化合物を含有するLLDPE単一層フィルムの調製。
フィルムを実施例Bと同様に調製した。
【表5】

チヌビン(Tinuvin)(RTM)783:
ポリ[[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]
ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]と1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン−コハク酸コポリマーの混合物。
【表6】

【0206】
実施例D:実施例Bと同様なLLDPE単一層フィルムの調製。
【表7】

【表8】

*)ポリ(エチレン−コ−メタクリル酸)ナトリウム塩の分子量は、約200000ないし500000g/molであり、またポリ(エチレン−コ−メタクリル酸)の−COOH基の約35%はナトリウム塩の形態にある。コポリマーの約10%は、メタクリル酸モノマーに基づく。適するポリ(エチレン−コ−メタクリル酸)ナトリウム塩は、例えばシグマ−アンドリッチ(RTM)社からNo.426695下で入手可能である。
【0207】
実施例E:LLDPE単一層フィルムの調製。
ターボ混合機(カッシア(Caccia)(RTM)、ラボ10)において、表9に示される各々の添加剤の量を、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフィット0.10質量%及びオクタデシル−3−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.032質量%を含有し、メルトインデックス1.1g/10分(190℃/2.16kg)を有するLLDPEダウレックス(Dowlex)(RTM)NG5056−Gと混合した。混合物を、O.M.C(RTM)二軸スクリュー押出機(直径=19;L/D=25)を使用して最高温度210℃で顆粒に押出した。続いて該顆粒を、最高温度210℃で作動するブロー押出機(ホルマック(Formac)(RTM))を使用して、12μm厚の単一層フィルムに変形した。表9はLLDPEフィルムの最
終組成物を示す。
【表9】

【0208】
実施例F:オーブン暴露
実施例AないしEのフィルムを、50℃で稼働する固定オーブン(static oven)(ヘレウス(Heraeus)(RTM)、6120UT型)内で暴露した。
評価パラメータ:
1)カルボニル増加(carbonyl increment)(CO):暴露時間の関数におけるカルボニル帯域増加(1710cm−1)の評価を、FT−IRパーキン−エルマー(RTM)スペクトルを用いてモニターした。
2)クラッキングまでの時間:フィルム試料の視覚的破損を、表面クラッキングの最初の証拠となる時間により評価した。
結果を表10ないし19に示す。
【表10】

これらの結果は、フィルム2における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。

【表11】

これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム2が最も早い分解を示すことを明らかにする。

【表12】

これらの結果は、フィルム3及び4における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。

【表13】


これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム3が最も早い分解を示し、またフィルム4はフィルム3と比較して分解速度は落ちるが、フィルム1よりかなり速度が速いことを明らかにしている。

【表14】


これらの結果は、フィルム5における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。

【表15】


これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム5が最も早い分解を示すことを明らかにする。

【表16】


これらの結果は、フィルム7及び8における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。

【表17】


これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム7及び8が最も早い分解を示すことを明らかにする。
【表18】

これらの結果は、フィルム9、10及び11における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。
【表19】

これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム9、10及び11が最も早い分解を示すことを明らかにする。
【0209】
実施例G:光暴露。
実施例AないしEのフィルムを、6500Wキセノンランプ(連続光サイクル、ブラックパネル温度=63℃)を備えるアトラス(ATLAS)ウェザロメータ(Ci65A)で暴露した。

評価パラメータ:
1)カルボニル増加(carbonyl increment)(CO):暴露時間の関数におけるカルボニル帯域増加(1710cm−1)の評価を、FT−IRパーキン−エルマー(RTM)スペクトルを用いてモニターした。
2)クラッキングまでの時間:フィルム試料の視覚的破損を、表面クラッキングの最初の証拠となる時間により評価した。
結果を表20ないし表28に示す。
【表20】


これらの結果は、フィルム2における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。
【表21】


これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム2が最も速い分解を示すことを明らかにする。
【表22】

これらの結果は、フィルム3及び4における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。
【表23】


これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム3が最も速い分解を示すことを明らかにする。

【表24】

これらの結果は、フィルム5における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。
【表25】

これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム5が最も速い分解を示すことを明らかにする。
【表26】

これらの結果は、フィルム7及び8における添加剤混合物が最も高い酸化度(すなわち、酸素の取り込み)を示すことを明らかに示している。
【表27】

これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム7及び8が最も速い分解を示すことを明らかにする。
【表28】

これらの結果は、添加剤混合物を含有するフィルム9、10及び11が最も早い分解を示すことを明らかにする。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
非農業用品であって、該非農業用品がゴルフボール又はゴルフボールカバーとは異なり、そして
(a)有機ポリマー、及び
(b−I)有機ポリマーの質量に対して、0.001ないし9質量%の下記式(I)
【化1】

[式中、
mは、ゼロとは異なり、
nは、ゼロ又はゼロとは異なり、
m+nは10ないし10×106を表し、及び
nがゼロとは異なる場合、m/nの比は1/100ないし100/1を表し、
反復単位Xは、同一の定義又は異なる定義を有し得、
反復単位Yは、同一の定義又は異なる定義を有し得及び
反復単位X及びYは、ランダム分布又はブロック分布を有し得、
Xは下記式(II−1)で表される基を表し及びYは下記式(II−2)で表される基を表す
【化2】

(式中、
1、X2及びX3は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又
はフェニル基を表し、
1、Y2及びY4は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又
はフェニル基を表し、
3は、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、フェニル基又は基−C(O)−
0を表し、
0は、式−O-1/rMr+、−O- +(R14又は−N(R32で表される基を表し、
及びnがゼロの場合、X0は付加的に基−OH又は−OR2を表し、
0は、式−OH又は−O−R2で表される基を表し、
Mは、rが1、2、3又は4を表すr価の金属カチオンを表し、
基R1は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子
数3ないし12のシクロアルキル基又はフェニル基を表し、
2は、炭素原子数1ないし20のアルキル基又は炭素原子数3ないし12のシクロアル
キル基を表し、及び
基R3は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基又は炭素原
子数3ないし12のシクロアルキル基を表す。)。]
で表される1種、2種又はそれ以上の化合物を含有する組成物から作られ、
但し、
1)成分(b−I)は、成分(a)とは異なり、
2)式(I)で表される化合物が遷移金属カチオンを有しないか又は反復単位Xの1%までが遷移金属カチオンを含有する場合、組成物は更なる成分(b−II)として、1つ、2つ又はそれ以上の遷移金属の有機塩を含有し、
3)式(I)で表される化合物において反復単位Xの1ないし100%が遷移金属カチオンを含有する場合、成分(b−II)は所望により組成物中に存在し、
4)成分(b−II)は、成分(b−I)とは異なり;及び
5)nがゼロとは異なり、成分(b−I)の金属カチオンがCo、Cu、Mn又はCrのカチオンからなる群から選択される場合、組成物は2つ以上の異なる遷移金属カチオン又は更なる成分として顔料及び/又は光安定剤を含有する非農業用品。
【請求項2】
前記式中、X0が、式−O-1/rMr+、−O- +(R14又は−N(R32で表される
基を表す、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項3】
前記式中、基X1、X2及びX3のうち1つの基が水素原子と異なる、請求項1に記載の非
農業用品。
【請求項4】
前記式中、Y1、Y2及びY4は、互いに独立して、水素原子又は炭素原子数1ないし4の
アルキル基を表し、及びY3は好ましくは水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基
、フェニル基又は−COOHを表す、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項5】
前記成分(b−I)が、
ポリアクリル酸、
炭素原子数1ないし4のアルキルアクリレート/アクリル酸コポリマー、
ポリメタクリレート、
炭素原子数1ないし4のアルキルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー、
アクリル酸/メタクリル酸コポリマー、
エチレン/アクリル酸コポリマー、
エチレン/メタクリル酸コポリマー,
エチレン/炭素原子数1ないし4のアルキルアクリレート/アクリル酸コポリマー;又はエチレン/炭素原子数1ないし4のアルキルメタクリレート/メタクリル酸コポリマーの金属塩である、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項6】
前記成分(b−I)の金属カチオンが、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン及び遷移金属カチオンからなる群から選択される、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項7】
前記成分(b−I)の金属カチオンが、Li、Na、K、Ca、Mg、Mn、Fe、Co、Ni、Zn及びCeからなる群から選択される、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項8】
前記式(I)で表される化合物が2つ以上の異なる金属カチオンを含有する、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項9】
前記式(I)で表される化合物がMn、Fe及びCoのカチオンからなる群から選択される2つの異なる金属カチオンを含有する、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項10】
前記式(I)で表される化合物は2つの異なる金属カチオンを含有し、一方の金属カチオンはLi+、Na+、K+、Ca2+1/2又はZn2+1/2であり及び他方の金属カチオンはMn
、Fe及びCoのカチオンからなる群から選択される、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項11】
前記成分(b−I)はポリアクリル酸ナトリウム塩又はエチレン/アクリル酸コポリマーマンガン塩である、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項12】
前記成分(b−II)がFe、Ce、Co、Mn又はNiの炭素原子数2ないし36のカルボキシレートである成分(b−I)及び(b−II)を含有する、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項13】
前記成分(b−II)がMnの炭素原子数12ないし20のアルカノアート又はMnの炭素原子数12ないし20のアルケノアートである、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項14】
前記成分(b−II)が異なる金属カチオンを有する2つの異なる有機金属塩を含有する、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項15】
前記成分(b−I)がポリアクリル酸ナトリウム塩又はエチレン/メタクリル酸コポリマーナトリウム塩であり、及び
前記成分(b−II)がマンガンステアレートである、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項16】
付加的に1種以上の下記の成分を含有する、請求項1に記載の非農業用品
(b−III)充填材又は強化剤、
(b−IV)顔料、
(b−V)光安定剤、
(b−VI)加工添加剤(processing agent)、
(b−VII)酸化防止剤、
(b−VIII)Ca、Mg、ZnもしくはAlの無機又は有機塩、又はCa、Mg、Zn又はAlの酸化物、
(b−IX)テルペン誘導体。
【請求項17】
前記成分(a)が熱可塑性天然又は合成ポリマーである、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項18】
前記成分(a)がポリオレフィンホモ−又はコポリマー、澱粉変性ポリオレフィン又は澱粉をベースとしたポリマー複合体である、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項19】
前記成分(a)がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンコポリマー又はポリプロピレンコポリマーである、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項20】
包装材料、衛生用品及び医療用品からなる群から選択される、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項21】
フィルム、繊維、プロフィル、瓶、タンク、容器、シート、バッグ、発泡スチロールカップ、皿、ブリスター包装品、箱、梱包包装品(package wrapping)及びテープからなる群から選択される、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項22】
(a)ポリエチレン
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、及び
(b−II)Mnステアレート;
又は
(a)ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−IV)カーボンブラック;
又は
(a)ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−V)立体障害性アミン光安定剤;
又は
(a)ポリエチレン、
(b−I)エチレン/メタクリル酸コポリマーのナトリウム塩、
(b―II)Mnステアレート、
(b−IV)カーボンブラック、及び
(b−V)立体障害性アミン光安定剤;
又は
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸のナトリウム塩、及び
(b−II)Mnステアレート;
又は
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸のナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−VIII)Caステアレート;
又は
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸ナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、
(b−V)立体障害性アミン光安定剤、及び
(b−VIII)Caステアレート
を含有する組成物から作られる、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項23】
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸のNa/Mn塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのMn塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのFe塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのカリウム塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのMn/Fe塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのK/Mn塩、
エチレン/アクリル酸コポリマーのトリドデシルアンモニウム塩
エチレン/メタクリル酸コポリマーのK/Mn塩、又は
メチルメタクリレート/メタクリル酸コポリマーのFe/Mn塩
を含有する組成物から作られる、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項24】
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸のナトリウム塩、
(b−II)Mnステアレート、及び
(b−VIII)Caステアレート;
又は
(a)ポリオレフィン、
(b−I)ポリアクリル酸のナトリウム塩、
(b−II)Mn−ステアレート、及び
(b−VI)ポリエチレングリコール
を含有する組成物から作られる、請求項1に記載の非農業用品。
【請求項25】
ゴルフボール又はゴルフボールカバーとは異なり及び有機ポリマーで作られている非農業
用品の耐候性及び分解を制御するための方法であって、該方法が請求項1において定義される通りに及び請求項1の但し書き1)ないし5)に従って成分(b−I)と所望により(b−II)とを組み合わせて有機ポリマーに配合することを含む方法。
【請求項26】
ゴルフボール又はゴルフボールカバーとは異なり及び有機ポリマーで作られている非農業用品の耐候性及び分解を制御するための請求項1において定義される通りの及び請求項1の但し書き1)ないし5)に従う成分(b−I)と所望により(b−II)との組み合わせの使用。
【請求項27】
(a)有機ポリマー
(b)
(b−I)請求項1に定義される通りの式(I)で表される化合物及び
(b−II)Fe、Ce、Co、Mn又はNiの炭素原子数2ないし36のカルボキシレートを含有する、該有機ポリマーの質量に対して、10ないし70%の添加剤混合物
を含有する、請求項1で定義された通りの非農業用品の製造のためのマスターバッチ。
【請求項28】
請求項1において定義される通りの及び請求項1の但し書き1)ないし5)に従う成分(b−I)と所望により(b−II)との組み合わせの食品包装における脱酸素剤としての使用。


【公表番号】特表2009−536678(P2009−536678A)
【公表日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508380(P2009−508380)
【出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【国際出願番号】PCT/EP2007/054463
【国際公開番号】WO2007/131920
【国際公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(396023948)チバ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Holding Inc.
【Fターム(参考)】