説明

金属製ベルト駆動機構及び画像形成装置

【課題】高精度回転による高画質な画像を提供することができ、金属製ベルトを用いた駆動機構でありながら、駆動源から出力部までが電気的に接続されてしまうことを防止し得て、感光体ドラム等の作像部への電気的ノイズによる悪影響を抑制することができる金属製ベルト駆動機構及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】駆動モータ30の出力軸31と、駆動プーリとしての出力軸31に離間して被駆動部(感光体ドラム)を回転駆動する入力軸としての回転軸25に設けられた従動プーリ32と、出力軸31と従動プーリ32との間に循環走行自在に張架された無端状の金属製ベルト33と、を備え、従動プーリ32を絶縁性部材からなる軸受けを介して回転軸25に固定又は絶縁性部材から形成することによって、出力軸31と回転軸25との間を電気的に絶縁状態にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機・プリンタ・ファクシミリ或いはこれらを機能的に備えた複合機等の画像形成装置に搭載され、駆動モータの出力軸に設けられた駆動プーリと、該駆動プーリと離間して被駆動部を回転駆動する入力軸に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に循環走行自在に張架された無端状の金属製ベルトと、を備えた作像部に用いられる金属製ベルト駆動機構及び該金属製ベルト駆動機構を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機・プリンタ・ファクシミリ或いはこれらを機能的に備えた複合機等の画像形成装置にあっては、特に、カラー機における高速化や画質向上化に伴い、作像部の駆動系における回転速度ムラ低減の要求が増加傾向にある。
【0003】
特に、駆動モータの出力を被駆動部としての感光体ドラムに伝達する動力伝達方式にギヤの噛み合いによるギヤ方式を採用した場合、ギヤの回転ムラは画像上に現れ易いことが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
そこで、動力伝達方式にギヤの噛み合いを使用せず、金属の摺動により駆動を伝達するトラクション減速機構が採用されるようになっている。
【0005】
このトラクション減速機構は、高精度の切削部材を多数使用するため、部品コストが高騰してしまうという問題が生じていた。
【0006】
また、ギヤの噛み合いが発生しない減速機構としては、平ベルトの摺動を利用したベルト減速機構などが挙げられるが、このベルト減速機構においては、駆動プーリと従動プーリとの間の平行度不良などに起因するベルトの蛇行が常に問題となっている。
【0007】
このような、ベルトの蛇行防止対策としては、駆動プーリ又は従動プーリにリブを設けるなどの方法も考えられるが、今度はプーリ端部での擦れによるベルト破損といった悪影響や擦れに伴う異音の発生が懸念される。
【0008】
そこで、リブの端部に弾性部材を設け、その弾性力によってベルト破損や擦れに伴う異音の発生を抑制することが考えられている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−293747号公報
【特許文献2】特開2004−100854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述したように、プーリを用いた減速機構においては、ギヤ方式と違ってプーリ形状の精度により減速比が連続的に変化してしまうため、プーリには加工精度の良い金属切削物が用いられることが多かったが、これにより駆動源から出力部までが電気的に接続されてしまい、感光体ドラム等の作像部への電気的ノイズによる悪影響を及ぼす虞があるという問題が生じていた。
【0011】
尚、リブの端部に弾性部材を設けた金属製ベルト減速機構にあっては、ベルト破損や異音の発生は抑制することができるものの、依然としてリブとベルトとの間の擦れは発生しているため、この擦れによる振動がベルト減速機構のメリットである回転ムラの抑制に対して不利に働くという問題も依然として残っている。
【0012】
そこで、本発明は、高精度回転による高画質な画像を提供することができ、金属製ベルトを用いた駆動機構でありながら、駆動源から出力部までが電気的に接続されてしまうことを防止し得て、感光体ドラム等の作像部への電気的ノイズによる悪影響を抑制することができる金属製ベルト駆動機構を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、プーリの外周面をクラウン形状とすることにより、各プーリ間の平行度不良に伴う金属製ベルトの脱落を防止することができるうえ、各構成部品の部材バラツキに伴う金属製ベルトの張架位置での速度の変化を各構成部品に部材バラツキがないとした場合の速度となるように補正することができる金属製ベルト駆動機構及び該金属製ベルト駆動機構を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の金属製ベルト駆動機構は、駆動モータの出力軸に設けられた駆動プーリと、該駆動プーリと離間して被駆動部を回転駆動する入力軸に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に循環走行自在に張架された無端状の金属製ベルトと、を備えた金属製ベルト駆動機構において、前記プーリの少なくとも何れか一方を、絶縁性部材からなる軸受けを介して前記軸に固定又は絶縁性部材から形成することによって、前記出力軸と前記入力軸との間を電気的に絶縁状態にすることを特徴とする。
【0015】
本発明の金属製ベルト駆動機構によれば、金属製ベルトを用いた駆動機構でありながら、駆動源から出力部までが電気的に接続されてしまうことを防止し得て、感光体ドラム等の作像部への電気的ノイズによる悪影響を抑制することができる。
【0016】
また、請求項2に記載の金属製ベルト駆動機構は、前記駆動プーリ又は前記従動プーリの外周面はクラウン形状に形成されていると共に、前記入力軸の回転速度を検知する速度検知部と、該速度検知部の検知結果に応じて前記各構成部品の部材バラツキに伴う前記金属製ベルトの張架位置での速度の変化を前記各構成部品に部材バラツキがないとした場合の速度となるように前記駆動モータの出力で補正する補正部と、を備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項2に記載の金属製ベルト駆動機構によれば、プーリの外周面をクラウン形状とすることにより、各プーリ間の平行度不良に伴う金属製ベルトの脱落を防止することができるうえ、各構成部品の部材バラツキに伴う金属製ベルトの張架位置での速度の変化を各構成部品に部材バラツキがないとした場合の速度となるように補正することができる。
【0018】
さらに、請求項3に記載の画像形成装置は、前記金属製ベルト駆動機構を作像部に用いることを特徴とする。
【0019】
請求項3に記載の画像形成装置によれば、駆動源から出力部までが電気的に接続されてしまうことを防止することができ、作像部への電気的ノイズによる悪影響を抑制することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の金属製ベルト駆動機構は、高精度回転による高画質な画像を提供することができ、金属製ベルトを用いた駆動機構でありながら、駆動源から出力部までが電気的に接続されてしまうことを防止し得て、感光体ドラム等の作像部への電気的ノイズによる悪影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係る金属製ベルト駆動機構を搭載した画像形成装置の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態の金属製ベルト駆動機構を示す要部の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の金属製ベルト駆動機構を示す要部の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態の金属製ベルト駆動機構を示す要部の正面図である。
【図5】本発明の一実施形態の金属製ベルト駆動機構に適用される従動プーリの拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の一実施形態に係る金属製ベルト駆動機構について、図面を参照して説明する。尚、以下に示す実施例は本発明の金属製ベルト駆動機構における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。
【0023】
図1は本発明の一実施形態に係る金属製ベルト駆動機構を搭載した画像形成装置の説明図、図2は本発明の一実施形態の金属製ベルト駆動機構を示す要部の断面図、図3は本発明の一実施形態の金属製ベルト駆動機構を示す要部の斜視図、図4は本発明の一実施形態の金属製ベルト駆動機構を示す要部の正面図、図5は本発明の一実施形態の金属製ベルト駆動機構に適用される従動プーリの拡大断面図である。
【0024】
(カラープリンタ1の全体構成)
図1において、本発明の一実施形態に係る金属製ベルト駆動機構を搭載した画像形成装置としてのカラープリンタ1は、プリンタ本体2の一面(例えば、正面)から引き出し可能な給紙カセット3と、プリンタ本体2の一面に起倒可能に設けられた手差し給紙トレイ4と、給紙カセット3又は手差し給紙トレイ4にセットされた転写紙(図示せず)を搬送する搬送経路5と、搬送経路5の上流端を構成する給紙ユニット部6と、搬送経路5の中途部に配置された二次転写ローラ7と、二次転写ローラ7と協働して転写紙の表面にトナー転写像を形成する無端ベルト状の中間転写ベルト8と、中間転写ベルト8の表面に必要に応じた各色(例えば、イエロー(Y)・マゼンダ(M)・シアン(C)・ブラック(K))のトナーをトナー像として転写する複数の画像形成部9と、搬送経路5の終端寄りに配置されて転写紙の表面に形成されたトナー転写像を定着させる定着ユニット10と、定着後の転写紙を搬送経路5の下流端からプリンタ本体2の排紙トレイ部11へと排出する排出部12とを備えている。
【0025】
中間転写ベルト8は、像担持体としての機能を具備しており、層構成に少なくとも一層の弾性層を用いた弾性中間転写ベルトが採用され、駆動ローラ13、従動ローラ(テンションローラ)14、加圧ローラ15の間で回動移動(図示矢印参照)する。
【0026】
加圧ローラ15は中間転写ベルト8を挟んで二次転写ローラ7と対向配置されており、二次転写ローラ7に転写バイアスを印加することによって搬送経路5に搬送された転写紙の表面にトナー像を転写してトナー転写像を形成する。
【0027】
(画像形成部9の構成)
画像形成部9は、本実施の形態では中間転写ベルト8の回動移動方向に沿ってタンデム方式で4ヶ所に配置され、実質的に同一構成のものが配置されている。また、画像形成部9は、各色のトナーを収納したトナーコンテナ16と、トナーコンテナ16に収納したトナーを供給する供給部17と、表面に供給部17からトナーが供給されるドラム状の静電潜像担持体としての感光体ドラム18と、中間転写ベルト8を挟んで感光体ドラム18に対向配置された転写ローラ19と、感光体ドラム18の表面に付着した残存トナー等を除去するクリーニングデバイス20と、感光体ドラム18の電荷を除去する除電デバイス21と、感光体ドラム18の表面を帯電する帯電デバイス22と、感光体ドラム18の表面に所定の静電潜像を形成する露光デバイス23と、を備えている。
【0028】
尚、各画像形成部9は、本実施の形態では、中間転写ベルト8の回動移動方向に沿ってマゼンダ用の画像形成部9(M)、シアン用の画像形成部9(C)、イエロー用の画像形成部9(Y)の順で配置され、図示右側の端部にブラック用の画像形成部9(K)が配置されている。
【0029】
(画像形成処理)
このような構成のカラープリンタ1においては、図示を略すパーソナルコンピュータ等から印刷データが出力されると、帯電デバイス22によって感光体ドラム18の表面が帯電された後(帯電工程)、露光デバイス23によって感光体ドラム18の表面が露光されて静電潜像が形成される(露光工程)。
【0030】
一方、供給部17においては、二成分現像剤のトナーのみを飛翔させ、感光体ドラム18の静電潜像にトナーを付着させて静電潜像をトナー像として現像した後(現像工程)、そのトナー像を転写ローラ19によって感光体ドラム18から中間転写ベルト8へと一次転写する(一次転写工程)。
【0031】
次に、中間転写ベルト8に一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト8の回動移動によって二次転写ローラ7へと搬送され、この二次転写ローラ7に印加された転写バイアスによって転写紙へと転写される(二次転写工程)。
【0032】
尚、二次転写ローラ7によってトナー像を二次転写した後の中間転写ベルト8の表面に残存したトナー等は、二次転写ローラ7よりも回動移動方向下流側に配置されたクリーニングデバイス24によって除去される。
【0033】
(感光体ドラム18の駆動機構の構成)
一方、感光体ドラム18は、図2に示すように、その回転軸25の一端側が作像駆動機構部26を貫通して金属製ベルト駆動機構部27に連結され、回転軸25の他端側がドラムアース部28に回転可能に軸支されている。尚、作像駆動機構部26は、金属製ベルト駆動機構部27からの動力伝達を受けて供給部17等を駆動するもので、複数の動力伝達ギヤ等を用いた公知のものが用いられているため、ここでは、その具体的な構成の説明は省略する。
【0034】
(金属製ベルト駆動機構部27の構成)
金属製ベルト駆動機構部27は、図3及び図4に示すように、モータ支持ブラケット29を介して固定された駆動源としての駆動モータ30と、駆動モータ30の出力軸31と、出力軸31の下方側に離間するようにモータ支持ブラケット29に回転可能に支持されて入力軸を兼用する回転軸25と、回転軸25に設けられた従動プーリ32と、駆動プーリを兼用する出力軸31と従動プーリ32との間に循環走行自在に張架された無端状の金属製(例えば、SUS)ベルト33と、回転軸25の回転速度を従動プーリ32の回転速度として検出するパルス板34を備えた速度検知部35と、を備えている。
【0035】
駆動モータ30の出力軸31には、金属製ベルト33を直接循環走行させるためのプーリ形状が形成されており、モータ支持ブラケット29に対する駆動モータ30の取り付け位置を調整することにより、金属製ベルト33のテンションを維持している。
【0036】
入力軸としての回転軸25は、作像駆動機構部26を貫通しており、その中途部で回転動力を作像駆動機構部26に伝達している。また、回転軸25は、作像駆動機構部26を貫通する手前の感光体ドラム18の端部付近でプリンタ本体2の内部筐体フレームの一部を構成するフレーム36にドラムアース用のベアリングを介して位置決め支持されている。
【0037】
従動プーリ32は、絶縁性部材からなる軸受け(図示せず)を介して回転軸25に固定されているか、又は従動プーリ32を絶縁性部材から形成することによって、出力軸31と回転軸25との間を電気的に絶縁状態としている。尚、軸受け又は従動プーリ32の絶縁性樹脂材料としては、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエテルエテルケトン(PEEK)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が適用される。また、従動プーリ32の外周面は、図5に示すように、クラウン形状とされている。この際、クラウン形状の中央はストレート部としても良い。これにより、出力軸31と従動プーリ32と間に平行度の誤差が発生した場合でもクラウン形状への掛かりにより蛇行を防止することができる。
【0038】
速度検知部35は、パルス板34の回転パルスを検出することによって回転軸25の回転数を従動プーリ32の回転速度として検出する。その検出した回転速度情報は、駆動モータ30の出力を制御する補正部としてのモータ駆動制御部(図示せず)にフィードバックすることで出力軸31の回転数を基準として駆動モータ30の出力を制御する。
【0039】
具体的には、速度検知部35の検知結果に応じて金属製ベルト駆動機構部27の各構成部品の部材バラツキに伴う金属製ベルト33の張架位置での速度の変化を各構成部品に部材バラツキがないとした場合の速度となるように駆動モータ30の出力を補正する。
【0040】
即ち、補正部としてのモータ駆動制御部は、各構成部品に部材バラツキがないとした場合の速度と、この速度に対応するモータ駆動制御値とがメモリ等に格納されており、速度検知部35による実際の検知結果である速度とメモリ等に格納された速度とを比較し、その差分に相当する補正モータ駆動制御値をモータ駆動制御値に加算若しくは減算することで駆動モータ30の出力を補正する。
【0041】
これにより、金属製ベルト駆動方式の最大の問題点である各プーリ31,32の外形精度や変心による速度の変化をキャンセルする方向に補正することができる。これは、従動プーリ32にクラウンを形成したことで金属製ベルト33の掛かり位置にバラツキが発生した際の補正としての機能も具備することができる。
【0042】
尚、回転軸25の他端(金属製ベルト駆動機構部27とは反対)側の端部は、図2に示すように、プリンタ本体2の内部筐体フレームの一部を構成するフレーム37に回転可能に支持されているが、この他端側においても、ドラムアース部28として、ベアリング又は金属製板バネ38を介してフレーム37(プリンタ本体2)にアースされている。
【0043】
このような構成の金属製ベルト駆動機構部27は、一般に、感光体ドラム18の駆動に用いる場合、従動プーリ32の回転駆動は感光体ドラム18のアースとなる回転軸25と連結または一体となることが多い。また、駆動プーリは、駆動モータ30の出力軸31に一体に形成する場合と別体に取り付ける場合の何れでも良いが、特に、本実施の形態のように、駆動モータ30の出力軸31そのものを駆動プーリとして用いた方が構成を簡素化することができる。このため、出力軸31に駆動プーリを直接設けた(形成した)場合には、金属製ベルト33を介して電気的に出力軸31(駆動モータ30)が連結されてしまい易く、アース不良など不慮の事態では駆動モータ30の近辺でリークが発生し、モータ駆動基盤(図示せず)等を破損してしまうことが考えられる。
【0044】
しかしながら、本実施の形態においては、従動プーリ32(又は軸受け)を非導電性樹脂部材とすることで絶縁回路を構成し、回転軸25と駆動モータ30との間を電気的に絶縁して、上述した不具合を防止することができる。
【0045】
このように、本発明によれば、出力軸31並びに従動プーリ32にリブを用いずに金属製ベルト33の蛇行を防止することで、回転ムラの低減を図ると同時に、金属製ベルト33の駆動で問題となっていたプーリ形状による速度の変化を相殺(キャンセル)することができる。
【符号の説明】
【0046】
18…感光体ドラム(被駆動部)
25…回転軸(入力軸)
27…金属製ベルト駆動機構部
30…駆動モータ
31…出力軸(駆動プーリ)
32…従動プーリ
33…金属製ベルト
35…速度検知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動モータの出力軸に設けられた駆動プーリと、
該駆動プーリと離間して被駆動部を回転駆動する入力軸に設けられた従動プーリと、
前記駆動プーリと前記従動プーリとの間に循環走行自在に張架された無端状の金属製ベルトと、を備えた金属製ベルト駆動機構において、
前記プーリの少なくとも何れか一方を、絶縁性部材からなる軸受けを介して前記軸に固定又は絶縁性部材から形成することによって、前記出力軸と前記入力軸との間を電気的に絶縁状態にすることを特徴とする金属製ベルト駆動機構。
【請求項2】
前記駆動プーリ又は前記従動プーリの外周面はクラウン形状に形成されていると共に、前記入力軸の回転速度を検知する速度検知部と、該速度検知部の検知結果に応じて前記各構成部品の部材バラツキに伴う前記金属製ベルトの張架位置での速度の変化を前記各構成部品に部材バラツキがないとした場合の速度となるように前記駆動モータの出力で補正する補正部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の金属製ベルト駆動機構。
【請求項3】
前記金属製ベルト駆動機構を作像部に用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−112138(P2011−112138A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−268615(P2009−268615)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】