説明

釣りおもちゃ

【課題】釣り体験遊戯のおもしろさを増幅させる釣りおもちゃを提供する。
【解決手段】釣りおもちゃは、魚介類の形状をした本体1と、この本体1内に軸支され、一端を本体1の外に、他端を本体1内に位置するシーソー部材と、このシーソー部材の一端に形成された環状部2aと、本体1内に設けられた駆動源と、この駆動源によって回転する回転軸と、この回転軸に接続され、遊技面7に当接する回転体3と、回転軸に接続され、シーソー部材の軸支された部位とシーソー部材の他端との間の部位又はシーソー部材の他端に係止して、回転軸の回転を阻止する規制部材8とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣りおもちゃに係り、特に、釣り体験遊戯のおもしろさを増幅させることができる釣りおもちゃに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、静止状態で浮いている魚釣りおもちゃを釣り上げて遊ぶ玩具がある(例えば、特許文献1参照)。
この玩具は、吊り上げ時、尾ひれを揺動させて吊り上げ時の臨場感を楽しむことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3013454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した玩具にあっては、水面を漂うだけで、逃げ回ることがないため、釣り体験遊戯のおもしろさの点で物足りないという問題点があった。
【0005】
本発明は、前記問題点を考慮してなされたもので、釣り体験遊戯のおもしろさを増幅させることができる釣りおもちゃを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の釣りおもちゃは、魚介類の形状をした本体と、この本体内に軸支され、一端を前記本体の外に、他端を前記本体内に位置するシーソー部材と、このシーソー部材の前記一端に形成された環状部と、前記本体内に設けられた駆動源と、この駆動源によって回転する回転軸と、この回転軸に接続され、遊技面に当接する回転体と、前記回転軸に接続され、前記シーソー部材の軸支された部位と前記シーソー部材の他端との間の部位又は前記シーソー部材の他端に係止して、前記回転軸の回転を阻止する規制部材とを備えているものである。
【0007】
また、請求項2記載の釣りおもちゃは、請求項1記載の釣りおもちゃにおいて、魚介類の形状は、魚の形状、たこの形状、カニの形状の内の何れかである。
【0008】
また、請求項3記載の釣りおもちゃは、請求項1記載の釣りおもちゃにおいて、本体は、たこの形状を有し、回転軸は、遊技面に対して略垂直方向に設けられ、前記本体の平面視において、前記本体の中心から前記回転軸が偏位した位置にあり、前記回転軸の先端は、前記本体より突出し、前記回転軸の先端に平板状の回転体が取り付けられているものである。
【0009】
また、請求項4記載の釣りおもちゃは、請求項1記載の釣りおもちゃにおいて、本体は、魚の形状を有し、回転軸は、遊技面に対して略水平方向に設けられ、回転体は、前記回転軸の中途に複数設けられ、前記回転軸の両端に、前記遊技面に当接しないようにそれぞれひれが設けられ、前記本体の後部より突出し揺動自在に尾びれが設けられ、前記回転軸と前記尾びれにそれぞれ接続される伝達部材を設けて、この伝達部材を介して前記尾びれを揺動させるものである。
【0010】
また、請求項5記載の釣りおもちゃは、請求項1記載の釣りおもちゃにおいて、本体は、カニの形状を有し、回転軸は、遊技面に対して略水平方向に設けられ、回転体は、前記回転軸の中途に複数設けられ、前記回転体の中心より偏位した位置に第1の突出部が設けられ、前記本体の上方コーナーより突出し揺動自在にカニの爪が設けられ、前記本体内の前記回転軸の長手方向に略平行な第2の突出部が設けられ、前記本体内に移動体が設けられ、この移動体には、前記本体の両側よりカニの足が、前記本体の頂部よりカニの目が、それぞれ突出すると共に、前記カニの爪に接続される伝達部が設けられ、前記移動体には、平坦な遊技面に沿って長い横長穴と、この横長穴より上方に位置すると共に、前記横長穴に対して略垂直方向に長い縦長穴と、がそれぞれ設けられ、前記横長穴に第1の突出部が、前記縦長穴に第2の突出部が、それぞれ係止し、前記回転軸の回転を前記第1の突出部を介して前記移動体に伝達すると共に、前記移動体の移動を前記縦長穴で規制して、前記移動体を前記横長穴に対して略垂直方向に上下方向に移動させるものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の釣りおもちゃによれば、環状部に釣り糸の先端の針が当たると、シーソー部材の他端と規制部材との係止状態が解除され、回転軸の回転が回転体に伝達される。
その結果、釣りおもちゃが動きだして逃げ回るため、釣り糸の先端の針を環状部に引っかけることが容易でなく、釣り体験遊戯のおもしろさを増幅させることができる。
【0012】
また、請求項3記載の釣りおもちゃによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、本体の平面視において、本体の中心から回転軸が偏位した位置にあるため、釣りおもちゃが遊技面上を回転しながら不規則な動きをし、釣り体験遊戯のおもしろさをより一層得ることができる。
【0013】
また、請求項4記載の釣りおもちゃによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、釣りおもちゃが回転体により動きだして逃げ回る際、魚の尾びれのみならず、本体の側方に設けた2つの魚のひれも動くため、釣り体験遊戯のおもしろさをより一層得ることができる。
【0014】
また、請求項5記載の釣りおもちゃによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、釣りおもちゃが回転体により動きだして逃げ回る際、本体の両側より突出する2つのカニの足、本体の頂部より突出するカニの目及び本体の上方コーナーより突出するカニの爪がそれぞれ動くため、釣り体験遊戯のおもしろさをより一層得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の一実施例の釣りおもちゃの概略的正面図である。
【図2】図2は、図1の概略的断面図である。
【図3】図3は、図2の3−3線による概略的断面図である。
【図4】図4は、図1の釣りおもちゃを分解して示す概略的斜視図である。
【図5】図5は、図1の釣りおもちゃの本体の内部構造の概略的斜視図である。
【図6】図6は、図5の釣りおもちゃのシーソー部材の他端と規制部材との係止状態が解除された状態を示す概略的斜視図である。
【図7】図7は、図6の概略的断面図である。
【図8】図8は、図1の釣りおもちゃと異なる他の実施例の釣りおもちゃの概略的平面図である。
【図9】図9は、図8の概略的正面図である。
【図10】図10は、図8の釣りおもちゃを分解して示す概略的分解図である。
【図11】図11は、図8の釣りおもちゃの上面側半割部材を取り除いた状態の概略的平面図である。
【図12】図12は、図10の一部である駆動機構の部分の概略的平面図である。
【図13】図13は、図12の概略的正面図である。
【図14】図14は、図12の14−14線による概略的断面図である。
【図15】図15は、図12の15−15線による概略的断面図である。
【図16】図16は、図8の釣りおもちゃの使用状態の概略的正面図である。
【図17】図17は、図16の釣りおもちゃが動き出す状態の概略的正面図である。
【図18】図18は、図16の釣りおもちゃが動き出し、尾びれが揺動する状態の概略的平面図である。
【図19】図19は、図18の釣りおもちゃの尾びれの揺動する一状態を示す概略的正断面図である。
【図20】図20は、図18の釣りおもちゃの尾びれの揺動する一状態を示す概略的正断面図である。
【図21】図21は、図18の釣りおもちゃが吊り上げる前の状態を示す概略的正面図である。
【図22】図22は、図16の釣りおもちゃが吊り上げられ、遊技面より離間しようとする状態を示す概略的正面図である。
【図23】図23は、図16の釣りおもちゃが吊り上げられた状態を示す概略的正面図である。
【図24】図24は、図8の釣りおもちゃと異なる他の実施例の釣りおもちゃの概略的正面図である。
【図25】図25は、図24の釣りおもちゃを分解して示す概略的分解斜視図である。
【図26】図26は、図24の釣りおもちゃの前面側半割部材を取り除いて示す概略的正面図である。
【図27】図27は、図26の釣りおもちゃの移動体を取り除いて示す概略的正面図である。
【図28】図28は、図24の釣りおもちゃのシーソー部材が規制部材により回転軸の動きを規制している状態の概略的図である。
【図29】図29は、図28のシーソー部材と規制部材との係止状態が解除された状態の概略的図である。
【図30】図30は、図26の移動体の動きの一状態を示す概略的図である。
【図31】図31は、図26の移動体の動きの一状態を示す概略的図である。
【図32】図32は、図26の移動体の動きの一状態を示す概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施例の釣りおもちゃを図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1乃至図7に示すTは釣りおもちゃで、釣りおもちゃTは、魚介類の形状をした本体1、シーソー部材2、回転体3を備えている。
本体1は、例えば、たこの形状を有しており、前面側半割部材11と背面側半割部材12を突き合わせて構成している(図4参照)。
シーソー部材2は、本体1内に軸支され、一端を本体1の外に、他端を本体1内に位置し、常時は、他端2Bの側へ傾くように構成されている。シーソー部材2の一端には、環状部(リング)2aが形成されている。この環状部2aは、釣り糸の先端の針4(図7参照)に係止する部位である。
【0017】
また、図2〜図4に示す5は回転軸で、回転軸5は、本体1内に設けられた駆動源によって回転するもので、駆動源は、モータでも良いが、本実施例では、例えば、ゼンマイバネで、ゼンマイバネによる反発力を利用してギヤを介して回転力を回転軸5に伝達している。
なお、ゼンマイバネ、ギヤ等は後述する実施例2と同様なもので、ボックスB内に設けられている。6は、ゼンマイバネを巻く摘みであり、6aは、ゼンマイバネを巻く軸である。
【0018】
また、回転軸5は、図2に示すように、遊技面(例えば、テーブル、机、床等)7に対して略垂直方向に設けられ、本体1の平面視において、本体1の中心から回転軸5が偏位した位置にある(図3参照)。 そして、回転軸5の先端は、本体1より突出し、回転軸5の先端に平板状の回転体3が取り付けられている。この回転体3は、遊技面7に当接し、遊技面7上を回転しながら不規則な動きをし、釣り体験遊戯のおもしろさをより一層得るようにしている。
【0019】
また、8は規制部材(ストッパー)で、規制部材8は、回転軸5に接続され、シーソー部材2の軸支された部位2Aとシーソー部材の他端2Bとの間の部位(本実施例では、2C)に係止して、回転軸5の回転を阻止するようになっている。2Cは、規制部材8の被係止部8Cに係止する。
なお、図4に示す13は、ボックスBを支持する支持部材であり、14は、タコの手である。
【0020】
従って、上述した釣りおもちゃTによれば、環状部2aに釣り糸の先端の針7が当たると、図5の状態から図6の状態、つまり、シーソー部材2のシーソー部材2の軸支された部位2Aとシーソー部材の他端2Bとの間の部位2Cと規制部材8の被係止部8Cとの係止状態が解除され、回転軸5の回転が回転体3に伝達される。
その結果、釣りおもちゃTが動きだして逃げ回るため、釣り糸の先端の針7を環状部2に引っかけることが容易でなく、釣り体験遊戯のおもしろさを増幅させることができる。
【0021】
(実施例2)
次に示す実施例は、釣りおもちゃTを魚の形状に適用したものである(図8〜図23参照)。
釣りおもちゃTは、実施例1と同様に、魚介類の形状(本実施例では、魚の形状)をした本体1、シーソー部材2、回転体3を備えている。
本体1は、例えば、魚の形状を有しており、上面側半割部材11’と下面側半割部材12’を突き合わせて構成している。
シーソー部材2は、本体1内に軸支され、一端を本体1の外に、他端を本体1内に位置し、常時は、他端の側へ傾くように構成されている。シーソー部材2の一端には、環状部(リング)2aが形成されている。この環状部2aは、釣り糸の先端の針4(図16、図22及び図23参照)に係止する部位である。
【0022】
また、図14、図16、図17、図19、図20、図22及び図23に示す5は回転軸で、回転軸5は、本体1内に設けられた駆動源によって回転するもので、駆動源は、モータでも良いが、本実施例では、例えば、図15に示すゼンマイバネZで、ゼンマイバネZによる反発力を利用してギヤG(第1のギヤG1、第2のギヤG2、第3のギヤG3、第4のギヤG4)を介して回転力を回転軸5に伝達している。
なお、ゼンマイバネZ、ギヤG等はボックスB内に設けられている。また、ゼンマイバネZの戻り力は第1のギヤG1、第2のギヤG2、第3のギヤG3を介して減速され、回転軸5に伝達されるようになっている。また、第4のギヤG4は、第3のギヤG3に噛み合って回転し、第4のギヤG4の上部に位置する揺動自在に支持された係合爪100を弾いて抵抗を与えるようにして、第4のギヤG4の回転を押さえ、ゼンマイバネZの戻ろうとするバネの速度調整を図るようにしている。
また、Z1は、ゼンマイバネZの一端で、該 一端Z1をボックスBの開口縁部に係止させている。6は、ゼンマイバネを巻く摘みであり、6aは、ゼンマイバネを巻く軸である。
【0023】
また、回転軸5は、図16及び図17に示すように、平坦な遊技面(例えば、テーブル、机、床等)7に対して略水平方向に設けられ、回転軸5の中途に回転体(例えば、車輪)3が複数設けられ、更に、回転軸5の両端に、遊技面7に当接しないようにそれぞれひれ3’、3’が設けられている。
また、本体1の後部より尾びれ50が突出し、尾びれ50は本体1内で支持され、揺動自在に設けられている。
また、図18乃至図20に示すように、回転軸5と尾びれ50にそれぞれ接続される伝達部材51を設けて、この伝達部材51を介して尾びれ50を揺動させるようにしている。
即ち、伝達部材51と回転軸5とは、回転軸5に偏心して取り付けられた回転体Eの外周に伝達部材51の一方の端部に形成された略逆U字状部51aを当接させて接続している。また、伝達部材51と尾びれ50とは、尾びれ50の孔50bに伝達部材51の他方の端部に形成された立設部51bを通して接続し、尾びれ50の揺動の支点をA’とし、B’を尾びれ50の揺動の作用点として、尾びれ50を揺動させている。なお、図19及び図20に示すO−O’は、回転軸5の中心を表している。
【0024】
また、図16及び図17に示す8は規制部材(ストッパー)で、規制部材8は、回転軸5に接続され、シーソー部材2の軸支された部位2Aとシーソー部材2の他端2Bに係止して、回転軸5の回転を阻止するようになっている。他端2Bは、規制部材8の被係止部8Bに係止する。
【0025】
従って、上述した釣りおもちゃTによれば、環状部2aに釣り糸の先端の針7が当たると、図16の状態から図17の状態、つまり、シーソー部材2の他端2Bと規制部材8の被係止部8Bとの係止状態が解除され、回転軸5の回転が回転体3に伝達される。
その結果、釣りおもちゃTが図17に示す方向へ動きだして逃げ回るため、釣り糸の先端の針7を環状部2aに引っかけることが容易でなく、釣り体験遊戯のおもしろさを増幅させることができる。
また、釣りおもちゃTが回転体3により動きだして逃げ回る際、魚の尾びれ50のみならず、本体1の側方に設けた2つの魚のひれ3’、3’も動くため、釣り体験遊戯のおもしろさをより一層得ることができる。
また、釣り糸の先端の針7が環状部2aに係止して吊り上げる時も、図21〜図23に示すように、シーソー部材2の他端2Bと規制部材8の被係止部8Bとの係止状態が解除され、魚の尾びれ50、2つの魚のひれ3’、3’も動くようになっている。
【0026】
(実施例3)
次に示す実施例は、釣りおもちゃTをカニの形状に適用したものである(図24〜図32参照)。
釣りおもちゃTは、実施例1及び実施例2と同様に、魚介類の形状(本実施例では、カニの形状)をした本体1、シーソー部材2、回転体3を備えている。
本体1は、例えば、カニの形状を有しており、前面側半割部材11と背面側半割部材12を突き合わせて構成している(図25参照)。
シーソー部材2は、本体1内に軸支され、一端を本体1の外に、他端を本体1内に位置し、常時は、他端2Bの側へ傾くように構成されている。シーソー部材2の一端には、環状部(リング)2aが形成されている。この環状部2aは、釣り糸の先端の針4(図24参照)に係止する部位である。
【0027】
また、図25〜図32に示す5は回転軸で、回転軸5は、本体1内に設けられた駆動源によって回転するもので、駆動源は、モータでも良いが、本実施例では、例えば、ゼンマイバネで、ゼンマイバネによる反発力を利用してギヤを介して回転力を回転軸5に伝達している。
なお、ゼンマイバネ、ギヤ等は上述の実施例2と同様なもので、ボックスB内に設けられている。図25に示す6は、ゼンマイバネを巻く摘みであり、6aは、ゼンマイバネを巻く軸である。
【0028】
また、回転軸5は、図26及び図27に示すように、平坦な遊技面(例えば、テーブル、机、床等)7に対して略水平方向に設けられている。
そして、回転軸5の中途に回転体3が複数(例えば、2個)設けられ、回転軸5の先端は、本体1より突出し、回転軸5の先端に回転体の中心より偏位した位置に第1の突出部t1が設けられている。
また、図25に示す60は、本体1内に設けられた移動体で、移動体60には、本体1の両側よりカニの足61、61が、本体1の頂部よりカニの目62が、それぞれ突出すると共に、カニの爪70に接続される伝達部63が設けられている。
なお、カニの爪70は、本体1の上方コーナーより突出し、カニの爪70は本体1内で支持され、揺動自在に設けられている。図30に示すCはカニの爪70の揺動の支点であり、Dはカニの爪70の揺動の作用点である。
また、移動体60には、平坦な遊技面7に沿って長い横長穴64(図26参照)と、この横長穴64より上方に位置すると共に、横長穴64に対して略垂直方向に長い縦長穴65と、がそれぞれ設けられている。また、図26に示すt2は回転軸5の長手方向に略平行な第2の突出部で、第2の突出部t2は、本体1内に設けられている。
そして、横長穴64に第1の突出部t1が、縦長穴65に第2の突出部t2が、それぞれ係止し、回転軸5の回転を第1の突出部t1を介して移動体60に伝達すると共に、移動体60の移動を縦長穴65で規制して、移動体60を横長穴64に対して略垂直方向に上下方向に移動させるようにしている。
【0029】
また、8は規制部材(ストッパー)で、規制部材8は、回転軸5に接続され、シーソー部材2の軸支された部位2Aとシーソー部材の他端2Bに係止して、回転軸5の回転を阻止するようになっている。他端2Bは、規制部材8の被係止部8Bに係止する。
【0030】
従って、上述した釣りおもちゃTによれば、環状部2aに釣り糸の先端の針7が当たると、図28の状態から図29の状態、つまり、シーソー部材2のシーソー部材の他端2Bと規制部材8の被係止部8Bとの係止状態が解除され、回転軸5の回転が回転体3に伝達される。
その結果、釣りおもちゃTが動きだして逃げ回るため、釣り糸の先端の針7を環状部2aに引っかけることが容易でなく、釣り体験遊戯のおもしろさを増幅させることができる。
また、釣りおもちゃTが回転体3により動きだして逃げ回る際、図30〜図32に示すように、本体1の両側より突出する2つのカニの足61,61、本体1の頂部より突出するカニの目62及び本体1の上方コーナーより突出するカニの爪70がそれぞれ動くため、釣り体験遊戯のおもしろさをより一層得ることができる。
【符号の説明】
【0031】
T 釣りおもちゃ
1 本体
2 シーソー部材
3 回転体
5 回転軸
8 規制部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚介類の形状をした本体と、
この本体内に軸支され、一端を前記本体の外に、他端を前記本体内に位置するシーソー部材と、
このシーソー部材の前記一端に形成された環状部と、
前記本体内に設けられた駆動源と、
この駆動源によって回転する回転軸と、
この回転軸に接続され、遊技面に当接する回転体と、
前記回転軸に接続され、前記シーソー部材の軸支された部位と前記シーソー部材の他端との間の部位又は前記シーソー部材の他端に係止して、前記回転軸の回転を阻止する規制部材とを備えている
ことを特徴とする釣りおもちゃ。
【請求項2】
魚介類の形状は、魚の形状、たこの形状、カニの形状の内の何れかである
ことを特徴とする請求項1記載の釣りおもちゃ。
【請求項3】
本体は、たこの形状を有し、
回転軸は、遊技面に対して略垂直方向に設けられ、
前記本体の平面視において、前記本体の中心から前記回転軸が偏位した位置にあり、
前記回転軸の先端は、前記本体より突出し、
前記回転軸の先端に平板状の回転体が取り付けられている
ことを特徴とする請求項1記載の釣りおもちゃ。
【請求項4】
本体は、魚の形状を有し、
回転軸は、遊技面に対して略水平方向に設けられ、
回転体は、前記回転軸の中途に複数設けられ、
前記回転軸の両端に、前記遊技面に当接しないようにそれぞれひれが設けられ、
前記本体の後部より突出し揺動自在に尾びれが設けられ、
前記回転軸と前記尾びれにそれぞれ接続される伝達部材を設けて、この伝達部材を介して前記尾びれを揺動させる
ことを特徴とする請求項1記載の釣りおもちゃ。
【請求項5】
本体は、カニの形状を有し、
回転軸は、遊技面に対して略水平方向に設けられ、
回転体は、前記回転軸の中途に複数設けられ、
前記回転体の中心より偏位した位置に第1の突出部が設けられ、
前記本体の上方コーナーより突出し揺動自在にカニの爪が設けられ、
前記本体内の前記回転軸の長手方向に略平行な第2の突出部が設けられ、
前記本体内に移動体が設けられ、
この移動体には、前記本体の両側よりカニの足が、前記本体の頂部よりカニの目が、それぞれ突出すると共に、前記カニの爪に接続される伝達部が設けられ、
前記移動体には、平坦な遊技面に沿って長い横長穴と、この横長穴より上方に位置すると共に、前記横長穴に対して略垂直方向に長い縦長穴と、がそれぞれ設けられ、
前記横長穴に第1の突出部が、前記縦長穴に第2の突出部が、それぞれ係止し、前記回転軸の回転を前記第1の突出部を介して前記移動体に伝達すると共に、前記移動体の移動を前記縦長穴で規制して、前記移動体を前記横長穴に対して略垂直方向に上下方向に移動させる
ことを特徴とする請求項1記載の釣りおもちゃ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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