説明

釣り用上着

【課題】身頃に設けられるポケットの収納空間に被収納物を入れた際のポケットの膨出を抑えることができるとともに、上着着用者の釣り動作にスムーズに追従できる釣り用上着を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る釣り用上着は略板状の浮力材10Bを備えている。浮力材10Bは、上着着用者の身体と対向するようになっている第1の表面30と反対側の第2の表面32とを有するとともに、少なくとも身頃に設けられた収納ポケットと対向する第2の表面32部位が、収納ポケットの一端から他端へ向かって第1の表面30側へ傾斜する傾斜面40として形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、略板状の浮力材を備える釣り用上着に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、いわゆるフローティングベストと称される釣り用の上着が知られている。このような釣り用上着は、左右の前身頃と後身頃とによって上着本体(服地)が形成されており、それぞれの身頃に設けられた所定の収用空間内にPVC、PE、EVAなどから成る略板状の浮力材を備えて成る。
【0003】
ところで、このような釣り用上着は、一般に、ハサミ、仕掛け、各種の釣り用小物などといった被収納物を収納できるポケットを備えている。そのようなポケットは、多くの場合、上着本体の前身頃の外面に付設され、内側の浮力材と対向して重なり合うように位置される。そのため、被収納物をポケットに入れると、ポケットが前側に大きく膨出する場合がある。浮力材を収容している分だけ一般のベストよりも厚みがあり着用したときの嵩が大きい釣り用上着において、このようなポケットの膨出は、上着着用者の動きを制限するだけでなく、着心地を悪くし、ひいては、釣りの妨げにもなる。
【0004】
そのため、特許文献1では、上着本体のポケットに対応する浮力材の表面位置に凹部を形成し、この凹部内にポケットの収納空間の少なくとも一部を形成することにより、ポケットの膨出を回避するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3831674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の構造において、ポケットを膨出させないようにするためには、ポケットの収納空間を常に凹部内に位置させておかなければならず、上着着用者の釣り動作に伴って上着本体と浮力材とがずれた場合、したがって、ポケットの収納空間の少なくとも一部が凹部から外れた場合には、被収納物をポケットに入れた際に被収納物が浮力材に突き当たってポケットが前側に大きく膨出する結果となる。
【0007】
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、身頃に設けられるポケットの収納空間に被収納物を入れた際のポケットの膨出を抑えることができるとともに、上着着用者の釣り動作にスムーズに追従できる釣り用上着を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、左右の前身頃と後身頃とによって上着本体が形成され、それぞれの身頃に設けられた収容空間内に略板状の浮力材を備えて成る釣り用上着であって、前記浮力材は、上着着用者の身体と対向するようになっている第1の表面と反対側の第2の表面とを有するとともに、少なくとも前記身頃に設けられた収納ポケットと対向する第2の表面部位が、収納ポケットの一端から他端へ向かって第1の表面側へ傾斜する傾斜面として形成されることを特徴とする。
【0009】
この請求項1に記載の発明によれば、収納ポケットと対向する浮力材の第2の表面部位が、収納ポケットの一端から他端へ向かって第1の表面側へ傾斜する傾斜面として形成されているため、収納ポケット内に被収納物を収納すると、被収納物が、傾斜面に案内されてポケットの奥側(他端側)へとスムーズに導入されると同時に、浮力材の第1の表面側へと(すなわち、ポケットの膨出方向と反対の方向へと)案内される。したがって、ポケットの収納空間に被収納物を入れた際のポケットの膨出を抑えることができる。その結果、ポケットの膨出によって上着着用者の動きが制限されることもなく、釣りの動作を妨げることもなく、良好な着心地を保つことができる。
【0010】
なお、上記構成において、収納ポケットは、左右の前身頃および後身頃のいずれにも設けることができる。したがって、前記傾斜面も左右の前身頃および後身頃のいずれの浮力材に設けることもできる。また、上記構成において、「収納ポケットの一端から他端へ向かって」とは、収納ポケットの上端から下端(あるいは、その逆)へ向かうこと、収納ポケットの右端から左端(あるいは、その逆)へ向かうこと、右上端から左下端へ向かう(つまり、斜め方向)ことなど、端部間を結ぶ任意の方向を意味している。また、傾斜面の傾斜形態は、連続的に傾斜していても良く、あるいは、段階的に傾斜していても良い。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記傾斜面が、収納ポケットに対する被収納物の挿入方向で第1の表面側へと傾斜していることを特徴とする。
【0012】
この請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果が得られるとともに、被収納物の収納をスムーズに行なうことができるとともに、ポケットの収納空間に被収納物を入れた際のポケットの膨出を効果的に抑えることができる。なお、被収納物の挿入方向とは、上下方向、左右方向など様々な方向を含む。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記前身頃に設けられた前記浮力材の傾斜面が、前身頃の収納ポケットの開口上端から下端へ向かって第1の表面側へ傾斜していることを特徴とする。
【0014】
この請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明と同様の作用効果が得られるとともに、被収納物を、重力の作用下で、ポケットの膨出方向と反対の方向(第1の表面側)へ向けて収納ポケットの底部へとスムーズに挿入することができ、ポケットの収納空間に被収納物を入れた際のポケットの膨出をより効果的に抑えることができる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記浮力材の厚さが収納ポケットの開口上端から下端へ向かって薄くなることを特徴とする。
【0016】
この請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明と同様の作用効果が得られるとともに、浮力材が下側に向かって肉薄になることで、浮力材が全体として上下に撓み易くなり、したがって、ポケットに被収納物を収納した状態で身体を前方へ屈ませた際の身体への圧迫を軽減できる。また、薄肉化による撓み易さにより、浮力材が上着着用者の釣り動作にスムーズに追従できる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記傾斜面が、浮力材と上着本体との相対的な動きに伴って収納ポケットと対向し得る第2の表面領域全体にわたって設けられることを特徴とする。
【0018】
この請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明と同様の作用効果が得られるとともに、上着着用者の釣り動作に伴って上着本体と浮力材とがずれた場合でも、収納ポケットと傾斜面との対向状態が維持されるため、ポケットの収納空間に被収納物を入れた際のポケットの膨出を確実に抑えることができる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記傾斜面には凹状の溝が交差して設けられていることを特徴とする。
【0020】
この請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発明と同様の作用効果が得られるとともに、交差状の凹溝により傾斜面部位で浮力材が撓み易くなり、したがって、上着着用者の身体の動きに突っ張らずに対応でき、着用者の釣り動作に浮力材がスムーズに追従できるだけでなく、傾斜面に対向して位置するポケットが上着着用者の動きによって前側に膨出することを防止できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、身頃に設けられるポケットの収納空間に被収納物を入れた際のポケットの膨出を抑えることができるとともに、上着着用者の釣り動作にスムーズに追従できる釣り用上着を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係る釣り用上着の正面図。
【図2】図1の釣り用上着の前身頃に装着される浮力材の斜視図。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図。
【図4】ポケットに被収納物を収納する際の断面作用図。
【図5】変形例に係る浮力材の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係る釣り用上着の一実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0024】
図1は、いわゆるフローティングベストと称される本発明の一実施形態に係る釣り用上着1を示している。この釣り用上着1は、袖なしの上着であるが、袖のある上着であっても良い。また、この釣り用上着1は、例えば磯釣り、波止釣り、または、船釣り等で使用される。
【0025】
図1に示されるように、釣り用上着1は、左右の前身頃2,3と後身頃4とによって上着本体(服地)が形成されており、それぞれの身頃2,3,4に設けられた所定の収用空間(収容部)S内にPVC、PE、EVAなどから成る略板状の浮力材10A,10B,10C(右側前身頃用浮力材10A、左側前身頃用浮力材10B、後身頃用浮力材10C)を備えて成る。この場合、右側の前身頃2と左側の前身頃3は、合わせ部20でその端部同士を合わせてチャック25により閉めることができる。浮力材10A,10B,10Cは、身頃2,3,4の形状と略合致した形状に形成されており、また、各身頃2,3,4の浮力材収容部S(図3参照)は身頃2,3,4の略全体にわたって設けられている。
【0026】
なお、浮力材収容部Sにスライドファスナー等により開閉可能な開口部を形成し、浮力材収容部Sに浮力材10A,10B,10Cを着脱自在に収容できるようにしても良い。また、右側前身頃用浮力材10Aおよび左側前身頃用浮力材10Bは、左右対称に配置されている以外は、ほぼ同じ形態であるが、左右で異なる形状であってもよい。また、本実施形態において、各浮力材10A,10B,10Cは、単一の略平板状のものであるが、それぞれが分割された複数の浮力材部分から成っていてもよい。
【0027】
また、図1に示されるように、左右の前身頃2,3の外面2a,3aには、上着着用者の腹部にほぼ対応する位置に、収納ポケット11,12(外ポケット)が設けられている。これらのポケット11,12は、釣り用上着1の幅方向Wおよび高さ(丈)方向Tにわたって所定の寸法を有しており、浮力材10A,10Bとその厚さ方向で重なり合うように設けられている。いずれのポケット11,12も、正面視略四角形状に形成されており、その上縁から中央側(合わせ部20側)の側縁にかけて略L字状の開口部11a,12aを有している。なお、開口部11a,12aはスライドファスナー13,14が設けられて開閉自在とされている。
【0028】
また、各ポケット11,12は好ましくは前身頃2,3の外面2a,3aから前方に突出しないように形成されており、ポケット11,12の外壁11b,12bは前身頃2,3の胸部に対応する外面2a,3a部位と略面一に形成されている。そして、前身頃2,3の腹部に対応する外面2a,3a部位とポケット11,12の外壁11b,12bとの間に、ポケット11,12の収納空間V(図3参照)が形成される。
【0029】
図2には左側前身頃用浮力材10Bが示されている。図示のように、本実施形態の左側前身頃用浮力材10Bは、上着着用者の身体と対向するようになっている第1の表面30と、反対側の第2の表面32とを有している。また、左側前身頃用浮力材10Bの第2の表面32は、少なくとも左側前身頃3に設けられた収納ポケット12と対向する部位が、収納ポケット12の一端から他端へ向かって第1の表面側30へと傾斜する傾斜面40として形成される(図3も参照)。特に、本実施形態において、傾斜面40は、左側前身頃3の収納ポケット12の開口上端12aから下端(ポケット底)12cへ向かって収納ポケット12に対する被収納物Mの挿入方向で第1の表面30側へと傾斜するとともに、浮力材10Bと上着本体との相対的な動きに伴って収納ポケット12と対向し得る第2の表面32領域全体にわたって、特に、収納ポケット12の高さ(T)範囲で浮力材10Bの幅方向(W)全体にわたって設けられている。なお、傾斜面40は、浮力材10Bと上着本体との相対的な動きに伴って収納ポケット12と対向し得る第2の表面32領域全体にわたって設けられていれば良く、本実施形態のように浮力材10Bの幅全体にわたって設けられていなくても良い。
【0030】
また、傾斜面40は、上記したように傾斜することにより、浮力材10Bの厚さを収納ポケット12の開口上端12aから下端12cへ向けてテーパ状に連続的に薄肉化する。具体的には、収納ポケット12の開口上端12a付近の傾斜面40の傾斜始点位置における浮力材10Bの厚さt1は、収納ポケット12の下端12c付近の傾斜面40の終点位置における浮力材10Bの厚さt2よりも大きくなっている(t1>t2)(図4参照)。
【0031】
また、本実施形態において、傾斜面40には、複数の凹状の溝50が交差して格子状に設けられている。この場合、溝50の深さdは、浮力材10Bの厚みがある部位ほど深くなっている。すなわち、傾斜面40の上側(収納ポケット12の上端開口12aに近い側)にいくほど溝の深さdは深く、傾斜面40の下側(収納ポケット12の下端12cに近い側)にいくほど溝の深さdは浅くなっている(d1>d2)。
【0032】
なお、右側前身頃用浮力材10Aも対応するポケット11に関連して上記した形態と同様(左側前身頃用浮力材10Bと同様)に形成されている。また、上記構成は、前身頃2,3の収納ポケット11,12と浮力材10A,10Bとの関連について説明しているが、後身頃4とその浮力材10Cとの間においても上記構造を適用できる。
【0033】
以上説明したように、本実施形態によれば、収納ポケット11,12と対向する浮力材10A,10Bの第2の表面32の部位が、収納ポケット11,12の一端から他端へ向かって第1の表面30側へ傾斜する傾斜面40として形成されているため、図4に矢印で示される挿入方向で収納ポケット11,12内に被収納物Mを収納すると、被収納物Mが、傾斜面40に案内されてポケット11,12の奥側(他端側)へとスムーズに導入されると同時に、浮力材10A,10Bの第1の表面30側へと(すなわち、ポケット11,12の膨出方向と反対の方向へと)案内される。したがって、図3に示されるように、ポケット11,12の収納空間Vに被収納物Mを入れた際のポケット11,12の膨出を抑えることができる。その結果、ポケット11,12の膨出によって上着着用者の動きが制限されることもなく、釣りの動作を妨げることもなく、良好な着心地を保つことができる。
【0034】
また、本実施形態では、傾斜面40が収納ポケット11,12に対する被収納物Mの挿入方向で第1の表面30側へと傾斜しているため、被収納物Mの収納をスムーズに行なうことができるとともに、ポケット11,12の収納空間Vに被収納物Mを入れた際のポケット11,12の膨出を効果的に抑えることができる。
【0035】
また、本実施形態では、前身頃2,3に設けられた浮力材10A,10Bの傾斜面40が、前身頃2,3の収納ポケット11,12の開口上端12aから下端12cへ向かって第1の表面30側へ傾斜しているため、被収納物Mを、重力の作用下で、ポケット11,12の膨出方向と反対の方向(第1の表面30側)へ向けて収納ポケット11,12の底部12cへとスムーズに挿入することができ、ポケット11,12の収納空間Vに被収納物Mを入れた際のポケット11,12の膨出をより効果的に抑えることができる。
【0036】
また、本実施形態では、浮力材10A,10Bの厚さtが収納ポケット11,12の開口上端12aから下端12cへ向かって薄くなっているため、図2に矢印で示されるように浮力材10A,10Bが全体として上下に撓み易くなり、したがって、ポケット11,12に被収納物Mを収納した状態で身体を前方へ屈ませた際の身体への圧迫を軽減できる。また、薄肉化による撓み易さにより、浮力材10A,10Bが上着着用者の釣り動作にスムーズに追従できる。
【0037】
また、本実施形態では、傾斜面40が、浮力材10A,10Bと上着本体との相対的な動きに伴って収納ポケット11,12と対向し得る第2の表面領域全体(図では、浮力材10A,10Bの幅方向W全体)にわたって設けられているため、上着着用者の釣り動作に伴って上着本体と浮力材10A,10Bとがずれた場合でも、収納ポケット11,12と傾斜面40との対向状態が維持され、したがって、ポケット11,12の収納空間Vに被収納物Mを入れた際のポケット11,12の膨出を確実に抑えることができる。
【0038】
また、本実施形態では、傾斜面40に凹状の溝50が交差して設けられているため、図2に矢印で示されるように凹溝50により傾斜面40部位で浮力材が撓み易くなり、したがって、上着着用者の身体の動きに突っ張らずに対応でき、着用者の釣り動作に浮力材10A,10Bがスムーズに追従できるだけでなく、傾斜面40に対向して位置するポケット11,12が上着着用者の動きによって前側に膨出することを防止できる。
【0039】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。例えば前述した実施形態では、上着着用者の腹部にほぼ対応する前身頃2,3の外面2a,3aの位置にポケット11,12が設けられ、それに対応して浮力材のポケット11,12と対向する第2の表面32部位に傾斜面40が設けられているが、上着着用者の胸部にほぼ対応する前身頃2,3の外面2a,3aの位置にポケットが設けられている場合には、それに対応して浮力材の前記ポケットと対向する第2の表面32部位(上側部位)に図5に示されるように傾斜面40’が設けられても良い。
【符号の説明】
【0040】
1 釣り用上着
2,3 前身頃
10A,10B,10C 浮力材
11,12 収納ポケット
12a 開口上端
12c 下端
30 第1の表面
32 第2の表面
40 傾斜面
50 凹溝
S 収容部
V 収納空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の前身頃と後身頃とによって上着本体が形成され、それぞれの身頃に設けられた収容空間内に略板状の浮力材を備えて成る釣り用上着であって、
前記浮力材は、上着着用者の身体と対向するようになっている第1の表面と反対側の第2の表面とを有するとともに、少なくとも前記身頃に設けられた収納ポケットと対向する第2の表面部位が、収納ポケットの一端から他端へ向かって第1の表面側へ傾斜する傾斜面として形成されることを特徴とする釣り用上着。
【請求項2】
前記傾斜面は、収納ポケットに対する被収納物の挿入方向で第1の表面側へと傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の釣り用上着。
【請求項3】
前記前身頃に設けられた前記浮力材の傾斜面は、前身頃の収納ポケットの開口上端から下端へ向かって第1の表面側へ傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣り用上着。
【請求項4】
前記浮力材の厚さは、収納ポケットの開口上端から下端へ向かって薄くなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の釣り用上着。
【請求項5】
前記傾斜面は、浮力材と上着本体との相対的な動きに伴って収納ポケットと対向し得る第2の表面領域全体にわたって設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の釣り用上着。
【請求項6】
前記傾斜面には凹状の溝が交差して設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の釣り用上着。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−12355(P2011−12355A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−155614(P2009−155614)
【出願日】平成21年6月30日(2009.6.30)
【出願人】(000002495)グローブライド株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】