鉄道標識用払拭装置
【課題】喚呼位置標を含む各種の鉄道標識において、その表面に付着した汚れを自然又は列車の通過風圧により駆動して払拭し、経年的に視認性が悪化するのを防ぐ方法を提供する。
【解決手段】鉄道標識板1の前面に支軸4を中心としてブラシ6と風受板7からなる回転翼5を回転自在に取り付けると共に、風受板7側の重量をブラシ6側の重量よりもやや重くなるように設定する。風受板7が風圧を受けて回転するとブラシ6が標識2の前面において回転し、標識板1の汚れを払拭し、無風時には風受板7側が重いために風受板7側が鉛直方向に回転し、ブラシ6側が水平方向に回転して標識2から外れて視認の邪魔になるのを防ぐ構造とした。
【解決手段】鉄道標識板1の前面に支軸4を中心としてブラシ6と風受板7からなる回転翼5を回転自在に取り付けると共に、風受板7側の重量をブラシ6側の重量よりもやや重くなるように設定する。風受板7が風圧を受けて回転するとブラシ6が標識2の前面において回転し、標識板1の汚れを払拭し、無風時には風受板7側が重いために風受板7側が鉛直方向に回転し、ブラシ6側が水平方向に回転して標識2から外れて視認の邪魔になるのを防ぐ構造とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、喚呼位置標を含む各種の鉄道標識において、その表面に付着した汚れを自然又は車輌の通過風圧によりブラシを駆動して払拭し、経年的に視認性が悪化するのを防止する無人型の払拭装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道の軌道脇には、喚呼位置標を含めて速度制限標、踏切番号標、列車停止目標などの標識類が設置されているが、これらの標識は通常野晒しの状態にある。
【0003】
このため、経年的に汚れが付着し、視認性が悪化するという問題があることから、定期的あるいは汚れが目立つようになると作業員が手作業で払拭している。
【0004】
しかし、手作業での払拭は、標識の数が膨大であることと、場所によっては危険が伴うために常時奇麗に保つのは困難である。
【0005】
また、鉄道標識の場合、その形状や大きさが標識ごとに違っているため、例えば特許文献1及び2に開示されている道路の視認誘導標に見られるような風車式の払拭装置をそのまま適用するのは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−20918号公報
【特許文献2】特開2006−125158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、鉄道標識用として独自の構造的な特徴を有し、併せて既設の標識に後付けできる無人型の払拭装置を提供するのが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、ブラシを水平方向に形成し、鉛直方向に風受板を形成した倒L字型の払拭回転翼を標識板の下部に突設した支軸に対して回転自在に取り付けると共に前記回転翼は、風受板側の重量をブラシ側の重量よりも重く設定することにより、無風時にはその重量バランスでブラシは標識から外れた位置に在り、有風時には風圧により風受板がブラシ側を標識の前面において回転させ、標識に付着した汚れを無人で払拭することができるように構成してなること、
を特徴とするものである。
【0009】
更に請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の標識板の正面側であって、前記支軸を中心とするブラシの回転半円形内に属し、前記標識の外には、ブラシの回転半径を規制するストッパーが設けられていること、を特徴とするものである。
【0010】
更に請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の標識板の背面に沿って当接し、かつこの標識板の輪郭線から外に露出する大きさのベース板を設けると共にこのベース板のコーナー部分に前記支軸を設けてこの支軸に前記ブラシと風受板からなる回転翼を取り付け、更にこのベース板の前記露出した部分にストッパーを取り付けると共に前記ベース板には標識板の背面に取り付けるための取付金具が設けられていること、を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上のとおり、鉄道標識は、風圧により駆動するブラシにより無人でその汚れが払拭されるため、従来のように経年的に汚れが付着して視認性が悪化することがなく、鉄道の運行安全に寄与できる。
【0012】
また、本発明の払拭装置は、自然又は列車の通過風圧で駆動するため、電源を必要としない。
【0013】
また、本発明のブラシ側と風受板側の重量バランスは、風受板側が少し重く設定されているため、風圧があるときは駆動するが、風圧が無い時は風受板側がブラシ側に勝って鉛直方向に静止し、これに伴ってブラシは標識の正面から外れるため、標識の邪魔になることはない。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、既設の標識に後付けができるため、既設の標識をいちいち払拭装置付のものに交換する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る鉄道標識用払拭装置を三角形の喚呼位置標に直接取り付けた状態の説明図。
【図2】本発明に係る鉄道標識用払拭装置を三角形の喚呼位置標に直接取り付けた状態の平面図。
【図3】本発明に係る鉄道標識用払拭装置を三角形の喚呼位置標に直接取り付けた状態の右側面図。
【図4】標識板が円形の喚呼位置標に本発明に係る払拭装置を直接取り付けた状態の説明図。
【図5】標識板が円形の喚呼位置標に本発明に係る払拭装置を直接取り付けた状態の平面図。
【図6】標識板が円形の喚呼位置標に本発明に係る払拭装置を直接取り付けた状態の右側面図。
【図7】後付けタイプの払拭装置の説明図。
【図8】後付けタイプの払拭装置の平面図。
【図9】後付けタイプの払拭装置の右側面図。
【図10】蝶番を介して風受板を取り付けた払拭装置の説明図。
【図11】蝶番を介して風受板を取り付けた払拭装置の平面図。
【図12】蝶番を介して風受板を取り付けた払拭装置の右側面図。
【図13】風受板に傾斜をつけた払拭装置の説明図。
【図14】風受板に傾斜をつけた払拭装置の平面図。
【図15】風受板に傾斜をつけた払拭装置の右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、鉄道標識全般に適用が可能であって、自然風及び列車の通過風圧が影響する場所に建てられたものが対象である。また状況によっては、各種の鉄道信号燈にも適用できる。
【実施例1】
【0017】
本発明の実施例を図1〜図15に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1〜図3は、喚呼位置標識に本発明を実施した例であって、符号の1は輪郭形状が略正三角形状を呈した標識板であって、この板の正面には喚呼標識2が描かれている。
【0019】
12は前記標識板1を取付面14に取り付けるための取付金具であって、この金具12に標識板1はボルト15により垂直に取り付けられている。
【0020】
5は回転翼であって、この回転翼5は、標識板1の正面に描かれた標識2を基準として最下部又は最下部近傍を水平に横切る線上であって、標識2にかからないコーナー3の位置に突設された支軸4に対して回転自在に取り付けられていると共に水平方向にブラシ6が形成し、鉛直方向に風受板7を形成した倒L字型である。
【0021】
8は、前記取付翼5のブラシ取付翼体6に対して前記標識板1側に向き、かつ標識板1の表面に毛先が接するように植設されたブラシであって、風受板7側は、ブラシ6側の重量に対して重目に設定されていることにより、風受板7が風圧を受けていないときは、風受板7はその重量で鉛直方向に位置してブラシ6を標識2から外れる水平方向に位置させて逃し、風圧があるとこの風圧を受けて風受板7が前記支軸4を中心として回転し、この回転力でブラシ6を標識2の前面においてaの範囲で回転させ、付着した汚れを払拭する重量バランスとなっている。
【0022】
10、11は前記標識板1の正面側であって、前記支軸4を中心とする半円形内aに属し、前記標識2の外において、ブラシ8の回転半径を規制するストッパーである。
【実施例2】
【0023】
図4〜図6に記した本実施例2は、標識板1が円形を呈した喚呼位置標識16に本発明を適用した実施例であって、標識板16が円形である以外、同一の符号は実施例1と同一構造を指し、説明の重複を避けるために同一部分に同一の符号のみを記し、詳細な説明は省略する。
【0024】
図6において、17は標識板16の取付支柱、18、19は取付金具である。
【実施例3】
【0025】
本実施例3は、請求項3に記した後付けタイプの実施例であって、具体的には、標識板1の背面に沿って当接し、かつこの標識板1の右辺及び下辺の輪郭線から外に露出した露出部分21、22を有する大きさからなるベース板20を設けると共にこのベース板20のコーナー部分23に前記支軸4を設けてこの支軸4に前記ブラシ6と風受板7を取り付けた回転翼体5を回転自在に取り付け、更にこのベース板20の前記露出した部分にストッパー10、11を取り付けると共に前記ベース板20には標識板1の背面に取り付けるための取付金具12が設けられている。
【0026】
この実施例では、取付金具12に対して標識板1をボルト15で固定する際、図8に示すようにベース板20を挟み込む。
【実施例4】
【0027】
本実施例4は、実施例3において、図10〜12に示すように風受板7を蝶番24を介して取り付けたもので、蝶番24の作用で風受板7に揺動の作用が発生し、微風であっても、風受板7は蝶番24が蝶番軸24aを中心に周動し、その反動でブラシ6が動き易くなるという効果がある。図10〜図12において実施例3と同一の符号は同一箇所を指し、説明の重複を避けるために具体的な説明は省略する。図10において25、26は蝶番24の固定ネジである。
【実施例5】
【0028】
本実施例5は、図13〜15に示すように風受板7に傾斜をつけたもので、このように風受板7に傾斜をつけると、風受板7が正面より風圧を受けたとき、この風圧が傾斜のついた風受板7に作用してこの風受板7に回転の力が発生し、ブラシ6側を回転する方向に周動させる効果がある。
【0029】
図13〜図15において、実施例3と同一の符号は同一箇所を指し、説明の重複を避けるために具体的な説明は省略する。
【符号の説明】
【0030】
1 標識板
2 標識
4 支軸
5 回転翼
6 ブラシ
7 風受板
10、11 ストッパー
20 ベース板
25 蝶番
【技術分野】
【0001】
本発明は、喚呼位置標を含む各種の鉄道標識において、その表面に付着した汚れを自然又は車輌の通過風圧によりブラシを駆動して払拭し、経年的に視認性が悪化するのを防止する無人型の払拭装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道の軌道脇には、喚呼位置標を含めて速度制限標、踏切番号標、列車停止目標などの標識類が設置されているが、これらの標識は通常野晒しの状態にある。
【0003】
このため、経年的に汚れが付着し、視認性が悪化するという問題があることから、定期的あるいは汚れが目立つようになると作業員が手作業で払拭している。
【0004】
しかし、手作業での払拭は、標識の数が膨大であることと、場所によっては危険が伴うために常時奇麗に保つのは困難である。
【0005】
また、鉄道標識の場合、その形状や大きさが標識ごとに違っているため、例えば特許文献1及び2に開示されている道路の視認誘導標に見られるような風車式の払拭装置をそのまま適用するのは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−20918号公報
【特許文献2】特開2006−125158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、鉄道標識用として独自の構造的な特徴を有し、併せて既設の標識に後付けできる無人型の払拭装置を提供するのが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、ブラシを水平方向に形成し、鉛直方向に風受板を形成した倒L字型の払拭回転翼を標識板の下部に突設した支軸に対して回転自在に取り付けると共に前記回転翼は、風受板側の重量をブラシ側の重量よりも重く設定することにより、無風時にはその重量バランスでブラシは標識から外れた位置に在り、有風時には風圧により風受板がブラシ側を標識の前面において回転させ、標識に付着した汚れを無人で払拭することができるように構成してなること、
を特徴とするものである。
【0009】
更に請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の標識板の正面側であって、前記支軸を中心とするブラシの回転半円形内に属し、前記標識の外には、ブラシの回転半径を規制するストッパーが設けられていること、を特徴とするものである。
【0010】
更に請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の標識板の背面に沿って当接し、かつこの標識板の輪郭線から外に露出する大きさのベース板を設けると共にこのベース板のコーナー部分に前記支軸を設けてこの支軸に前記ブラシと風受板からなる回転翼を取り付け、更にこのベース板の前記露出した部分にストッパーを取り付けると共に前記ベース板には標識板の背面に取り付けるための取付金具が設けられていること、を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上のとおり、鉄道標識は、風圧により駆動するブラシにより無人でその汚れが払拭されるため、従来のように経年的に汚れが付着して視認性が悪化することがなく、鉄道の運行安全に寄与できる。
【0012】
また、本発明の払拭装置は、自然又は列車の通過風圧で駆動するため、電源を必要としない。
【0013】
また、本発明のブラシ側と風受板側の重量バランスは、風受板側が少し重く設定されているため、風圧があるときは駆動するが、風圧が無い時は風受板側がブラシ側に勝って鉛直方向に静止し、これに伴ってブラシは標識の正面から外れるため、標識の邪魔になることはない。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、既設の標識に後付けができるため、既設の標識をいちいち払拭装置付のものに交換する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る鉄道標識用払拭装置を三角形の喚呼位置標に直接取り付けた状態の説明図。
【図2】本発明に係る鉄道標識用払拭装置を三角形の喚呼位置標に直接取り付けた状態の平面図。
【図3】本発明に係る鉄道標識用払拭装置を三角形の喚呼位置標に直接取り付けた状態の右側面図。
【図4】標識板が円形の喚呼位置標に本発明に係る払拭装置を直接取り付けた状態の説明図。
【図5】標識板が円形の喚呼位置標に本発明に係る払拭装置を直接取り付けた状態の平面図。
【図6】標識板が円形の喚呼位置標に本発明に係る払拭装置を直接取り付けた状態の右側面図。
【図7】後付けタイプの払拭装置の説明図。
【図8】後付けタイプの払拭装置の平面図。
【図9】後付けタイプの払拭装置の右側面図。
【図10】蝶番を介して風受板を取り付けた払拭装置の説明図。
【図11】蝶番を介して風受板を取り付けた払拭装置の平面図。
【図12】蝶番を介して風受板を取り付けた払拭装置の右側面図。
【図13】風受板に傾斜をつけた払拭装置の説明図。
【図14】風受板に傾斜をつけた払拭装置の平面図。
【図15】風受板に傾斜をつけた払拭装置の右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、鉄道標識全般に適用が可能であって、自然風及び列車の通過風圧が影響する場所に建てられたものが対象である。また状況によっては、各種の鉄道信号燈にも適用できる。
【実施例1】
【0017】
本発明の実施例を図1〜図15に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1〜図3は、喚呼位置標識に本発明を実施した例であって、符号の1は輪郭形状が略正三角形状を呈した標識板であって、この板の正面には喚呼標識2が描かれている。
【0019】
12は前記標識板1を取付面14に取り付けるための取付金具であって、この金具12に標識板1はボルト15により垂直に取り付けられている。
【0020】
5は回転翼であって、この回転翼5は、標識板1の正面に描かれた標識2を基準として最下部又は最下部近傍を水平に横切る線上であって、標識2にかからないコーナー3の位置に突設された支軸4に対して回転自在に取り付けられていると共に水平方向にブラシ6が形成し、鉛直方向に風受板7を形成した倒L字型である。
【0021】
8は、前記取付翼5のブラシ取付翼体6に対して前記標識板1側に向き、かつ標識板1の表面に毛先が接するように植設されたブラシであって、風受板7側は、ブラシ6側の重量に対して重目に設定されていることにより、風受板7が風圧を受けていないときは、風受板7はその重量で鉛直方向に位置してブラシ6を標識2から外れる水平方向に位置させて逃し、風圧があるとこの風圧を受けて風受板7が前記支軸4を中心として回転し、この回転力でブラシ6を標識2の前面においてaの範囲で回転させ、付着した汚れを払拭する重量バランスとなっている。
【0022】
10、11は前記標識板1の正面側であって、前記支軸4を中心とする半円形内aに属し、前記標識2の外において、ブラシ8の回転半径を規制するストッパーである。
【実施例2】
【0023】
図4〜図6に記した本実施例2は、標識板1が円形を呈した喚呼位置標識16に本発明を適用した実施例であって、標識板16が円形である以外、同一の符号は実施例1と同一構造を指し、説明の重複を避けるために同一部分に同一の符号のみを記し、詳細な説明は省略する。
【0024】
図6において、17は標識板16の取付支柱、18、19は取付金具である。
【実施例3】
【0025】
本実施例3は、請求項3に記した後付けタイプの実施例であって、具体的には、標識板1の背面に沿って当接し、かつこの標識板1の右辺及び下辺の輪郭線から外に露出した露出部分21、22を有する大きさからなるベース板20を設けると共にこのベース板20のコーナー部分23に前記支軸4を設けてこの支軸4に前記ブラシ6と風受板7を取り付けた回転翼体5を回転自在に取り付け、更にこのベース板20の前記露出した部分にストッパー10、11を取り付けると共に前記ベース板20には標識板1の背面に取り付けるための取付金具12が設けられている。
【0026】
この実施例では、取付金具12に対して標識板1をボルト15で固定する際、図8に示すようにベース板20を挟み込む。
【実施例4】
【0027】
本実施例4は、実施例3において、図10〜12に示すように風受板7を蝶番24を介して取り付けたもので、蝶番24の作用で風受板7に揺動の作用が発生し、微風であっても、風受板7は蝶番24が蝶番軸24aを中心に周動し、その反動でブラシ6が動き易くなるという効果がある。図10〜図12において実施例3と同一の符号は同一箇所を指し、説明の重複を避けるために具体的な説明は省略する。図10において25、26は蝶番24の固定ネジである。
【実施例5】
【0028】
本実施例5は、図13〜15に示すように風受板7に傾斜をつけたもので、このように風受板7に傾斜をつけると、風受板7が正面より風圧を受けたとき、この風圧が傾斜のついた風受板7に作用してこの風受板7に回転の力が発生し、ブラシ6側を回転する方向に周動させる効果がある。
【0029】
図13〜図15において、実施例3と同一の符号は同一箇所を指し、説明の重複を避けるために具体的な説明は省略する。
【符号の説明】
【0030】
1 標識板
2 標識
4 支軸
5 回転翼
6 ブラシ
7 風受板
10、11 ストッパー
20 ベース板
25 蝶番
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシを水平方向に形成し、鉛直方向に風受板を形成した倒L字型の払拭回転翼を標識板の下部に突設した支軸に対して回転自在に取り付けると共に前記回転翼は、風受板側の重量をブラシ側の重量よりも重く設定することにより、無風時にはその重量バランスでブラシは標識から外れた位置に在り、有風時には風圧により風受板がブラシ側を標識の前面において回転させ、標識に付着した汚れを無人で払拭することができるように構成してなる鉄道標識用払拭装置。
【請求項2】
前記標識板の正面側であって、前記支軸を中心とするブラシの回転半円形内に属し、前記標識の外には、ブラシの回転半径を規制するストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道標識用払拭装置。
【請求項3】
前記標識板の背面に沿って当接し、かつこの標識板の輪郭線から外に露出する大きさのベース板を設けると共にこのベース板のコーナー部分に前記支軸を設けてこの支軸に前記ブラシと風受板からなる回転翼を取り付け、更にこのベース板の前記露出した部分にストッパーを取り付けると共に前記ベース板には標識板の背面に取り付けるための取付金具が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後付けに用いられる鉄道標識用払拭装置。
【請求項1】
ブラシを水平方向に形成し、鉛直方向に風受板を形成した倒L字型の払拭回転翼を標識板の下部に突設した支軸に対して回転自在に取り付けると共に前記回転翼は、風受板側の重量をブラシ側の重量よりも重く設定することにより、無風時にはその重量バランスでブラシは標識から外れた位置に在り、有風時には風圧により風受板がブラシ側を標識の前面において回転させ、標識に付着した汚れを無人で払拭することができるように構成してなる鉄道標識用払拭装置。
【請求項2】
前記標識板の正面側であって、前記支軸を中心とするブラシの回転半円形内に属し、前記標識の外には、ブラシの回転半径を規制するストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道標識用払拭装置。
【請求項3】
前記標識板の背面に沿って当接し、かつこの標識板の輪郭線から外に露出する大きさのベース板を設けると共にこのベース板のコーナー部分に前記支軸を設けてこの支軸に前記ブラシと風受板からなる回転翼を取り付け、更にこのベース板の前記露出した部分にストッパーを取り付けると共に前記ベース板には標識板の背面に取り付けるための取付金具が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の後付けに用いられる鉄道標識用払拭装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−7203(P2013−7203A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−140412(P2011−140412)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(391013531)株式会社吾妻製作所 (18)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(391013531)株式会社吾妻製作所 (18)
【Fターム(参考)】
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