説明

銅化合物配合経口用組成物

【課題】銅イオンに由来する収斂味を低減し、飲みやすく、しかも不快な後味が残らない銅化合物配合経口用組成物を提供する。
【解決手段】銅化合物及び大豆食物繊維を配合したことを特徴とする経口用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銅化合物を配合した経口用組成物に関し、医薬品、医薬部外品及び食品の分野に利用できるものである。
【背景技術】
【0002】
銅は生体内に約75〜150mg含まれ、生体内に広く各種の臓器に分布して存在し、酵素の成分にもなっているミネラルである。この銅を内服液剤等の飲料として摂取する場合、銅イオンに基因する不快な呈味のため、服用感の悪化を招来することがあった。そして、この不快な呈味は、タンニンやミョウバンなどのタンパク質と結合する性質を有する収斂剤を服用したときの収斂味と共通するものである。
【0003】
これまで、銅化合物を内服液剤や食品の不快な呈味(収斂味)を改善するために種々の技術が開発されてきた。例えば、オレオレジンやアクセント香料を配合する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、これらの方法は銅イオン由来の収斂味の低減方法としては未だ充分なものではなかった。
【0005】
【特許文献1】特許第2580648号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、銅化合物を配合した経口用組成物において、銅イオン由来の収斂味を低減し、服用感の良い銅化合物配合経口用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、銅化合物を配合した液剤等の経口用組成物に大豆食物繊維を配合すると、銅イオンによるタンパク質の凝集(収斂性)が低減し、収斂味が改善されることを見出した。
【0008】
かかる知見に基づき完成した本発明の態様は、銅化合物及び大豆食物繊維を配合したことを特徴とする経口用組成物である。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、銅化合物を配合した経口用組成物における銅イオン由来の収斂味を簡易に低減することが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明における「経口用組成物」とは、銅化合物及び大豆食物繊維を配合した経口用の組成物であって、主には飲料として提供され、飲料中の銅イオン由来の収斂味を大豆食物繊維によって低減するものであるが、飲料に限定されるものではない。例えば、銅化合物と大豆食物繊維を配合した錠剤等の固形製剤であっても、用時溶解又は懸濁型の製剤であって服用時に銅イオン由来の収斂味を生じるもの、あるいは、口腔内で崩壊し、同じく銅イオン由来の収斂味を生じるものは、本発明の経口用組成物に包含される。なお、飲料には、内服液剤等経口投与可能な医薬品に限らず、医薬部外品及び食品の分野において液体として経口摂取されるものは皆含まれる。
【0011】
本発明における「銅化合物」とは、銅を含む塩であり、アニオンは無毒性であれば有機イオン及び無機イオンの何れであってもよい。有機イオンとしては、例えば、グルコン酸、クエン酸及び酒石酸等の有機イオンが挙げられ、また、無機イオンとしては、例えば、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸及び炭酸等の無機イオンが挙げられる。そして、配合される銅化合物としては、例えば、グルコン酸銅、硫酸銅、クエン酸銅、塩化銅、硝酸銅及びリン酸銅等が挙げられる。これら銅化合物は、単独で配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0012】
銅化合物の配合(含有)量は、これを配合する組成物の使用目的により異なるが、栄養摂取量の面からは、銅イオンに換算して、1日当たり0.1〜10mgが好ましく、1日に100mLの液剤として摂取する場合、その銅イオン濃度は、0.0001〜0.01W/V%である。
【0013】
本発明における「大豆食物繊維」とは、豆腐などの大豆食品や大豆タンパクの製造の際に生じるオカラに水を加え、弱酸性下で加熱抽出後に得られる水溶性多糖類のことである。本大豆食物繊維の主な構成糖は、ガラクトース、アラビノース、ガラクツロン酸、ラムノース、フコース、キシロース及びグルコースであり、ガラクツロン酸の含有量はその約20%である。
【0014】
経口用組成物中における大豆食物繊維の配合(含有)量は、銅化合物を銅イオンに換算し、その1質量部に対して、通常0.1質量部以上であり、0.5質量部以上であることが好ましい。銅イオンの収斂味を抑制することができればそれ以上の大豆食物繊維の配合は必要ないが、飲料等として提供する場合、10000質量部までは配合可能である。
【0015】
本発明の経口用組成物を内服液剤等の飲料として提供する場合、そのpHは2.5〜7.0であり、3.0〜5.5が好ましい。pHが2.5未満であると酸味が強すぎて服用性の点で好ましくないし、pHが7.0を超えると銅イオンが水酸化銅となって沈殿するため好ましくないからである。pHの調整には、例えば、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、乳酸及びコハク酸などの有機酸、又はこれら有機酸の塩、リン酸、塩酸などの無機酸、水酸化ナトリウムなどの無機塩基を用いることができる。
【0016】
本発明の経口用組成物には、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、生薬、生薬抽出物、カフェインなどを本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。また、必要に応じて抗酸化剤、着色剤、香料、矯味剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、甘味料などの添加物を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することもできる。
【0017】
本発明の経口用組成物を調製する方法は特に限定されるものではない。通常、銅化合物及び大豆食物繊維等の成分を適量の精製水で溶解した後、pHを調整し、更に精製水を加えて容量調整し、必要に応じて濾過、滅菌処理を施すことにより、銅イオン由来の収斂味を低減した飲料として提供することができる。また、銅化合物及び大豆食物繊維の他、他の成分及び賦形剤等を造粒、乾燥後打錠して、用時溶解又は懸濁型の固形製剤として提供することもできる。
【実施例】
【0018】
以下に、実施例、比較例及び試験例を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
【0019】
実施例1
グルコン酸銅 0.18g
大豆食物繊維 0.05g
クエン酸 0.10g
水酸化ナトリウム 適量
上記成分を精製水に溶解した後、pHを4.8に調整し、更に精製水を加えて全量を100mLとした。ガラス瓶に充填しキャップを施し、内服液剤を得た。
【0020】
実施例2
グルコン酸銅 0.18g
大豆食物繊維 0.25g
クエン酸 0.10g
水酸化ナトリウム 適量
実施例1に準拠して全量100mLの内服液剤を得た。
【0021】
比較例1
グルコン酸銅 0.18g
クエン酸 0.10g
水酸化ナトリウム 適量
実施例1に準拠して全量100mLの内服液剤を得た。
【0022】
比較例2
グルコン酸銅 0.18g
グァー豆食物繊維 0.25g
クエン酸 0.10g
水酸化ナトリウム 適量
実施例1に準拠して全量100mLの内服液剤を得た。
【0023】
実施例3
グルコン酸銅 0.004g
グルコン酸亜鉛 0.02g
大豆食物繊維 0.05g
塩化カルニチン 0.02g
アルギニン塩酸塩 0.20g
アスパラギン酸マグネシウム 0.25g
グルコン酸カルシウム 0.50g
硝酸チアミン 0.01g
リン酸リボフラビンナトリウム 0.01g
塩酸ピリドキシン 0.01g
アスコルビン酸 1.00g
アミノエチルスルホン酸 2.00g
キシリトール 4.00g
トレハロース 5.00g
エリスリトール 5.00g
クエン酸 0.80g
クエン酸ナトリウム 適量
安息香酸ナトリウム 0.06g
ミックスフルーツフレーバー 0.10g
上記成分を精製水に溶解した後、pHを3.0に調整し、更に精製水を加えて全量を100mLとした。この液をろ紙でろ過し、滅菌装置を用いて、ろ液を80℃で25分間加熱滅菌した後、ガラス瓶に充填しキャップを施して内服液剤を得た。
【0024】
実施例4
グルコン酸銅 0.007g
グルコン酸亜鉛 0.05g
大豆食物繊維 0.02g
カルニチン酒石酸塩 0.20g
ロイシン 0.20g
イソロイシン 0.20g
バリン 0.20g
ヒスチジン塩酸塩 0.10g
アルギニン塩酸塩 0.20g
グルコン酸カルシウム 0.40g
アスパラギン酸マグネシウム 0.30g
硝酸チアミン 0.01g
リボフラビン 0.01g
塩酸ピリドキシン 0.10g
アスコルビン酸 1.00g
アミノエチルスルホン酸 1.00g
ソルビトール 4.00g
トレハロース 5.00g
キシリトール 4.00g
ステビア抽出物 0.03g
アセスルファムカリウム 0.03g
リンゴ酸 0.10g
クエン酸 0.40g
クエン酸ナトリウム 適量
安息香酸 0.06g
パラオキシ安息香酸ブチル 0.006g
パラオキシ安息香酸プロピル 0.006g
アップルフレーバー 0.10g
上記成分を精製水に溶解した後、pHを4.0に調整し、更に精製水を加えて全量を100mLとした。この液をろ紙でろ過し、滅菌装置を用いて、ろ液を80℃で25分間加熱滅菌した後、ガラス瓶に充填しキャップを施して内服液剤を得た。
【0025】
実施例5
グルコン酸銅 0.03g
グルコン酸亜鉛 0.08g
大豆食物繊維 0.01g
カルニチンフマル酸塩 0.20g
γ−アミノ酪酸 0.20g
アルギニン塩酸塩 0.20g
ロイシン 0.20g
イソロイシン 0.20g
バリン 0.20g
リボフラビン 0.01g
塩酸ピリドキシン 0.01g
アスコルビン酸 1.00g
シアノコバラミン 120μg
パンテノール 0.01g
ニコチン酸アミド 0.05g
アミノエチルスルホン酸 1.00g
ソルビトール 5.00g
トレハロース 2.00g
マルチトール 2.00g
クエン酸 0.40g
リンゴ酸ナトリウム 適量
安息香酸 0.06g
パラオキシ安息香酸ブチル 0.006g
パラオキシ安息香酸プロピル 0.006g
ミックスフルーツフレーバー 0.10g
上記成分を精製水に溶解した後、pHを4.5に調整し、更に精製水を加えて全量を100mLとした。この液をろ紙でろ過し、滅菌装置を用いて、ろ液を80℃で25分間加熱滅菌した後、ガラス瓶に充填しキャップを施して内服液剤を得た。
【0026】
実施例6
グルコン酸銅 0.007g
グルコン酸亜鉛 0.05g
大豆食物繊維 0.01g
カルニチン酒石酸塩 0.20g
ヒスチジン塩酸塩 0.10g
アルギニン塩酸塩 0.20g
ロイシン 0.20g
イソロイシン 0.20g
バリン 0.20g
グルコン酸カルシウム 0.80g
アスパラギン酸マグネシウム 0.40g
硝酸チアミン 0.01g
リン酸リボフラビンナトリウム 0.01g
塩酸ピリドキシン 0.01g
ニコチン酸アミド 0.10g
無水カフェイン 0.10g
アミノエチルスルホン酸 2.00g
ヨクイニン流エキス 2.00mL
ブドウ糖 5.00g
難消化性デキストリン 4.00g
エリスリトール 5.00g
キシリトール 2.00g
ステビア抽出物 0.02g
アセスルファムカリウム 0.03g
スクラロース 0.005g
クエン酸 0.80g
クエン酸ナトリウム 適量
安息香酸ナトリウム 0.06g
パラオキシ安息香酸ブチル 0.006g
パラオキシ安息香酸プロピル 0.006g
ミックスフルーツフレーバー 0.10g
上記成分を精製水に溶解した後、pHを3.5に調整し、更に精製水を加え全量を100mLとした。この液をろ紙でろ過し、滅菌装置を用いて、ろ液を80℃で25分間加熱滅菌した後、ガラス瓶に充填しキャップを施して内服液剤を得た。
【0027】
実施例7
グルコン酸銅 0.03g
グルコン酸亜鉛 0.08g
大豆食物繊維 0.05g
カルニチンフマル酸塩 0.20g
ロイシン 0.20g
イソロイシン 0.20g
バリン 0.20g
γ−アミノ酪酸 0.20g
アルギニン塩酸塩 0.20g
ヒスチジン塩酸塩 0.10g
グルコン酸カルシウム 0.20g
乳酸カルシウム 0.10g
アスパラギン酸ナトリウム 0.10g
アスパラギン酸マグネシウム 0.20g
硝酸チアミン 0.01g
リン酸リボフラビンナトリウム 0.02g
塩酸ピリドキシン 0.03g
ニコチン酸アミド 0.05g
無水カフェイン 0.10g
アミノエチルスルホン酸 2.00g
ヨクイニン流エキス 2.00mL
ブドウ糖 5.00g
ソルビトール 5.00g
キシリトール 5.00g
ステビア抽出物 0.02g
アセスルファムカリウム 0.03g
クエン酸 0.80g
クエン酸ナトリウム 0.10g
リン酸 0.30g
塩酸 適量
安息香酸ナトリウム 0.06g
パラオキシ安息香酸ブチル 0.006g
パラオキシ安息香酸プロピル 0.006g
ミックスフルーツフレーバー 0.10g
上記成分を精製水に溶解した後、pHを3.5に調整し、更に精製水を加え全量を100mLとした。この液をろ紙でろ過し、滅菌装置を用いて、ろ液を80℃で25分間加熱滅菌した後、ガラス瓶に充填しキャップを施して内服液剤を得た。
【0028】
実施例8
A顆粒
グルコン酸銅 10.0g
大豆食物繊維 10.0g
無水ケイ酸 0.1g
上記成分を混合・粉砕し、精製水で流動層造粒した後乾燥し、A顆粒を得た。
B顆粒
乳糖 40.0g
結晶セルロース 34.0g
ポリビニルピロリドン 4.0g
無水ケイ酸 0.9g
上記成分を混合・粉砕し、精製水で流動層造粒した後乾燥し、B顆粒を得た。
A顆粒、B顆粒及びステアリン酸マグネシウム1.0gを混合し、得られた混合顆粒を打錠して、1錠重量200mgの錠剤を得た。
【0029】
試験例1
銅イオンはタンパク質と結合する性質を有するため、銅イオンを含有する液剤等を服用した際に、銅イオンが舌の表面のタンパク質と結合し、収斂味として認識されると考えられる。
ここで、Hagermanらは、溶液中のタンパク(ウシ血清アルブミン:BSA)がタンニンにより凝集し、その沈澱量はタンニンの量に比例することを報告した(J.Agric.Food.Chem.,1978,Vol.26,809-812)。
本発明者は、この報告をもとに、銅イオン溶液にBSA溶液を加えると、この溶液が懸濁し、光の透過量が減少すること、この透過量の減少(吸光度の増大)と銅イオン濃度の増大に相関関係があることを見出した。
【0030】
以下に、銅イオンの収斂味を簡易に評価する方法を解説する。
(1)BSA溶液の調製
BSA(fraction V,fatty acid free;Sigma Chemical社製)6gを適量の精製水に溶解し、クエン酸100mgを加え、NaOH溶液(1mol/L)でpHを4.8に調整し、更に精製水を加えて100mLとした。
【0031】
(2)希釈液の調製
クエン酸100mgを適量の水に溶解し、NaOH溶液(1mol/L)でpHを4.8に調整し、更に精製水を加えて100mLとした。
【0032】
(3)銅イオン溶液の調製
グルコン酸銅0.02g、0.11g及び0.18gにクエン酸0.10gを加えた。それぞれを適量の精製水に溶解し、NaOH溶液(1mol/L)でpHを4.8に調整し、更に精製水を加えて100mLとした。
【0033】
(4)タンパク質−銅イオン相互作用(収斂性)の評価
各銅イオン溶液2mLにBSA溶液6mLを加え、希釈液でそれぞれ全量を10mLとした。これを40℃で30分間振とうした。石英セル(L=1cm)を使用し、分光光度計(日立製作所製:U−3300)により、各透明溶液では吸収されない波長である500nmにおける吸光度を測定した。結果を図1に示す。図1は、銅イオン濃度と吸光度が相関することを示している。
【0034】
実際に各種濃度の銅イオン溶液の収斂味を官能評価したときの結果が、当該銅イオン溶液にBSA溶液を加えたときの吸光度と相関していることを確認した。
官能評価は、収斂味が強く許容できない場合をB、許容することができる範囲をその収斂味の強さに応じてA4〜A1とし、収斂味を全く感じない場合をAとして行った。結果を図2に示す。
【0035】
以上により、銅イオンの由来の収斂味を評価することができる。すなわち、ある物質(被験物質)を添加した銅イオン溶液とBSA溶液とを混合したときの吸光度が、その物質を添加しない場合の吸光度と比較して減少したときは、その物質の添加によりタンパク質−銅イオン相互作用による凝集(収斂性)が減少したこと、すなわち銅イオン由来の収斂味が減少したことを意味することになる。
【0036】
(5)実施例1及び2と比較例1及び2のタンパク質凝集性
上記(1)〜(4)に記載した方法により実施例1及び2と比較例1及び2のタンパク質凝集性を評価した。結果を下表1に示す。
【0037】
【表1】

【0038】
(6)実施例1及び2と比較例1及び2の官能評価試験
実施例1及び2と比較例1及び2について、前記(4)に記載した方法に準拠し、BSA溶液抜きの溶液を調製した。これを前記(4)に記載した評価基準により、5人のパネラーで収斂味の評価を行った。結果を下表2に示す。
【0039】
【表2】

【0040】
(7)結果
表1より、実施例1及び2の吸光度は対応する比較例1及び2の吸光度より小さいことから、実施例1及び2のタンパク質凝集性、すなわち、銅イオン由来の収斂味が、比較例1及び2より小さいことが明らかとなった。
表2より、実施例1及び2は比較例1及び2に比し、収斂味の程度が小さいことが官能評価によっても確認された。
以上により、内服液剤中の銅イオン由来の収斂味を大豆食物繊維の添加により低減できることが確認された。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明により、銅イオンに由来する収斂味を低減し、飲みやすく、しかも不快な後味が残らない銅化合物配合組成物を提供することが可能となり、銅化合物を配合したシロップ剤、ドリンク剤などの医薬品や医薬部外品、栄養機能食品などの食品への応用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】タンパク質凝集と銅イオン濃度の相関性を示すグラフである。
【図2】吸光度と官能評価の相関性を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
銅化合物及び大豆食物繊維を配合したことを特徴とする経口用組成物。
【請求項2】
銅化合物が、グルコン酸銅、硫酸銅、クエン酸銅、塩化銅、硝酸銅及びリン酸銅からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の経口用組成物。
【請求項3】
大豆食物繊維が、ガラクトース、アラビノース、ガラクツロン酸、ラムノース、フコース、キシロース及びグルコースを含有する大豆食物繊維である請求項1記載の経口用組成物。
【請求項4】
pHが2.5〜7.0の飲料である請求項1〜3の何れか1項に記載の経口用組成物。
【請求項5】
銅化合物配合経口用組成物において、大豆食物繊維を配合することにより、銅イオン由来の不快な呈味を低減する方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−246509(P2007−246509A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−27627(P2007−27627)
【出願日】平成19年2月7日(2007.2.7)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【Fターム(参考)】