説明

【課題】キャップの両側を挟持して刃を抜き差しすることのできる、使い勝手のよい鋏を提供する。
【解決手段】鋏本体Hの刃11、21の刃表面と、刃11、21の刃表面に対面するキャップCの周壁面との間に、刃11、21がキャップCから抜出することを抑制するための凹凸係合構造を設けた。より具体的には、刃11、21にプレス加工を施して刃表面の方向に突没する段部112を設け、その段部112を刃側係合部として利用し、キャップCの周壁面に設けたキャップ側係合部71をこれに係合させ得るようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に学童等が使用する鋏に関する。
【背景技術】
【0002】
鋏本体の刃に被せる鞘状のキャップが付帯した鋏が周知である。この種の鋏では、刃の峰に凹部または凸部を形成する一方、キャップの側壁の内周にこれに対応する凸部または凹部を形成して、両者の凹凸係合を通じてキャップの抜け止めとすることが通例となっている(例えば、下記特許文献を参照)。
【0003】
学童等が使用する鋏では、各個に持ち主の名前等を記載しておくことが多い。名前等を記載する、または名前等を記載したラベルを貼付するのに最も適している部位が、キャップの上下面である。しかし、従前の鋏では、キャップを刃に被せたり刃から抜き取ったりする際、キャップの上下面を手指で摘み挟持する必要がある。従って、名前等の記載部位に手指が頻繁に触れてしまい、中長期の使用の結果として名前等の記載が消失、またはラベルが破損する蓋然性が高かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭62−023679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の問題に初めて着目してなされた本発明は、キャップの両側を挟持して刃を抜き差しすることのできる、使い勝手のよい鋏を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る鋏は、支軸(要)回りに相対回動する刃及び柄の一対を具備する鋏本体と、鋏本体の刃に被せる鞘状のキャップとの組であって、前記鋏本体の刃の刃表(重なり合う一対の刃における、互いに向き合わない外表側)面と、刃の刃表面に対面する前記キャップの周壁面との間に、刃がキャップから抜出することを抑制するための凹凸係合構造を設けており、その凹凸係合構造が、前記支軸よりも刃先(刃における、柄から離れてゆく側の先端、即ち鋏本体の先端)側に所在していることを特徴とする。
【0007】
このようなものであれば、使用者がキャップの上下面ではなく側面を挟持して刃を抜き差しすることができるので、キャップの上下面に記載した名前等が消失したり、キャップの上下面に貼付したラベルが破損したりする不都合が回避される。加えて、支軸とは別個に凹凸係合構造を設けている、つまりはキャップを係留する目的で支軸を利用しないことから、キャップの全長を短縮でき、材料コストの面で有利となる。また。キャップの形状デザインの自由度も増す。
【0008】
前記キャップが、離間して対向しそれぞれが前記一対の刃の各刃表面に対面する上壁及び下壁と、上壁及び下壁の側部同士を連接する側壁とを備えており、前記側壁に、前記刃が抜き差しされる開口端から延伸するスリットを切り欠いているならば、キャップの開口端近傍部位において、上壁と下壁とが互いに離反するように弾性変形して拡開することが可能となる。これにより、鋏本体の使用時に刃からキャップを抜き取りやすくなる。
【0009】
前記側壁に、使用者が手指を掛けることのできる凸形状または凹形状の挟持部を形成してあれば、キャップを操作する使用者に側壁を摘んで挟持するように促すことができる。
【0010】
前記刃に刃表面の方向に突没する段部を設け、前記段部を刃側係合部として利用し、前記キャップの周壁面に設けたキャップ側係合部をこの刃側係合部に係合させるものとすれば、刃裏(重なり合う一対の刃における、互いに向き合う内裏側)に裏すきとなる凹陥を成形する目的、または刃自体の剛性を高める目的で形成した段部をキャップの係留に好適に利用でき、刃の形状を徒に複雑化させずに済む。
【0011】
前記刃にプレス加工を施すことによって前記段部を形成するならば、製造コストの低廉化に資する。
【0012】
前記段部により、前記刃の刃裏が他方の刃の刃裏から離間していれば、粘着剤が付着している紙片等を切断したときにその粘着剤が刃裏の裏すきに収容されるようになり、刃線部に粘着剤が付着して刃の回動を妨げることがなくなる。
【0013】
前記刃側係合部と前記キャップ側係合部とのうち一方の幅寸が他方の幅寸よりも大きく拡張しているならば、刃側係合部とキャップ側係合部との間に多少の寸法誤差を生じていたとしてもキャップを刃に確実に係留することが可能となる。
【0014】
前記一対の刃の双方に前記刃側係合部を設けていれば、キャップを上下裏返しにしたとしても支障なくこれを刃に係留できるようになる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、キャップの両側を挟持して刃を抜き差しすることのできる、使い勝手のよい鋏を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態の鋏を示す斜視図。
【図2】同実施形態における鋏本体及びキャップを示す斜視図。
【図3】同実施形態における鋏本体及びキャップを示す平面図。
【図4】同実施形態における鋏本体の刃を示すA−A線断面図。
【図5】同実施形態における鋏本体の柄を示すB−B線要部断面図。
【図6】同実施形態におけるキャップを開口端側から見た図。
【図7】同実施形態におけるキャップを刃に被せた状態を示す要部側断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1ないし図3に示す本実施形態の鋏は、支軸3回りに相対回動する刃11、21及び柄12、22の一対1、2を具備する鋏本体Hと、鋏本体Hの刃11、12に被せる鞘状のキャップCとの組である。
【0018】
鋏本体Hは、動刃11に柄12を取り付けた第一の鋏身1と、静刃21に柄22を取り付けた第二の鋏身2とを、支軸3を介して相対回動可能に連結してなる。
【0019】
動刃11、静刃21とも、例えばステンレス鋼板等の金属板を素材とし、全体を一体的にプレス成形することにより作製する。図4に示すように、動刃11及び静刃21はそれぞれ、相手方の刃21、11(の刃裏面)と摺動する平坦な刃裏面を有する刃線部111、211と、刃線部111、211に隣接した段部112、212とを備える。段部112、212は、刃線部111、211との間に段差をなして刃表面方向(換言すれば、刃11、21の厚み方向)に立ち上がり、刃11、21の峰113、213まで連続している。段部112、212の刃元(刃11、21における、柄12、21に近い側の基部)側の縁端は、柄12、22付近に達している。動刃11及び静刃21は、その段部112、212を含めて互いに略相似した形状をなす。
【0020】
段部112、212は、刃裏面側から見れば、刃裏面に対して平行な底面を有する凹陥となっており、相手方の刃21、11の刃裏面から離間している。この段部112、212は、粘着テープやクラフトテープ等の、裏面に粘着剤等を塗布したテープ類またはシート類を切断したときに、その粘着剤等が刃11、12に粘着して鋏身1、2の動きを悪くする支障を避ける役割を担う。即ち、一旦刃線部111、211の刃裏面に付着した粘着剤等は、相手方の刃21、11の刃線部211、111によりこそぎ落とされ、段部112、212内に押し出される。加えて、段部112、212は、刃11、21の剛性を補強する。
【0021】
動刃11及び静刃21に取り付けた柄12、22は、硬質の芯材4と、芯材4よりも軟らかい軟質材5とを器材とする。なお、図1ないし図3において、軟質材5を網点にて表す。芯材4は、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレンやABS樹脂、アクリル酸系樹脂等の熱可塑性樹脂材である。軟質材5は、例えばラバー素材等の弾性のある合成樹脂材である。柄12、22は、これら芯材4及び軟質材5を一体的に成形(特に、二色成形)することにより作製する。
【0022】
動刃11に取り付ける柄12は、使用者の親指が挿入される指掛121を備える。また、静刃21に取り付ける柄22は、使用者の中指、薬指または小指が挿入される指掛221を備える。柄12、22の本体、即ち刃に取り付く先端部及び指掛環121、221の外周は、芯材4により形成する。但し、柄22における、使用者の人差し指が触れ得る部位を除く。加えて、指掛環121、221の内周における、相手方の柄22、12の指掛環221、121に臨む内側方の部位も芯材4により形成し、芯材4が表出して使用者の指に触れるようにする。
【0023】
他方、指掛環121、221の内周におけるその他の部位、並びに柄22における使用者の人差し指が触れ得る部位は、軟質材5により形成しており、軟質材5が平面視略C字型をなしている。この軟質材5は、使用者の手指が接触する接触面部51、接触面部51に隣接し周囲よりも薄肉となる有底凹穴部52、並びに有底凹穴部52に連なる貫通孔部53を有している。
【0024】
接触面部51は、指掛環121、221の内周における、柄12、22の基端と支軸3とを結ぶ直線方向に対向した部位に位置する。有底凹穴部52及び貫通孔部53は、各接触面部51の外周側に隣接している。有底凹穴部52及び貫通孔部53は、指掛環121、221の内周に略沿って拡張している。即ち、有底凹穴部52及び貫通孔部53はそれぞれ、略部分円弧状または略部分楕円弧状に形成される。
【0025】
有底凹穴部52は、軟質材5の肉厚を周囲よりも薄肉とする有底穴または有底溝である。図5に示すように、本実施形態では、鋏身1、2の表側、裏側からそれぞれ肉盗んで有底凹穴部52を形成しており、厚み方向の略中間に底521がある。
【0026】
貫通孔部53は、ちょうど有底凹穴部52の底521を貫いたような孔または溝である。本実施形態では、貫通孔部53の拡張方向の両側に有底凹穴部52が連接している。有底凹穴部52及び貫通孔部53は、総体として平面視略三日月型をなす。
【0027】
これら有底凹穴部52及び貫通孔部53は、接触面部51の変位ないし変形を促し、接触面部51に適度な軟らかさを付与する。使用者の手指によって接触面部51が外周側に圧迫されるとき、有底凹穴部52の底521が圧縮し、及び/または、貫通孔部53が圧縮して、接触面部51を外周側へ退避させることができる。また、使用者の手指は、指掛環121、221に対して斜めに差し入れられることが多い。その際には、接触面部51が有底凹穴部52の底521を支点として斜めに傾くことができる。いわば、指掛環121、221が傾斜して(または、捻れ)、使用者の手指の抜き差しを容易にする。
【0028】
支軸3は、ねじ、かしめ等を主体とし、柄12、22の先端部を刃11、21もろとも貫通する。支軸3の軸端部は、その周辺部位よりも突出していない。
【0029】
キャップCは、鋏本体Hの非使用時に刃11、21に被せておく部材であって、鞘状の周壁、即ち、離間して対向する上壁6及び下壁7と、上壁6及び下壁7の側部同士を連接する側壁8、9とを備えている。キャップCの先端部には、内外を連通する貫通孔0を穿ってある。
【0030】
キャップCを刃11、21に被せたとき、上壁6及び下壁7は、それぞれが刃11、21の各刃表面に対面する。左右の側壁8、9は、それぞれが刃11、21の峰に対面する。このキャップCは、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレンやABS樹脂、アクリル酸系樹脂等の硬質樹脂成形品である。
【0031】
キャップCの上壁6の表面には、鋏の持ち主の名前等を記載する、または名前等を記載したラベルを貼付するのに適した記載部62が存在する。記載部62は、上壁6の表面よりも若干だけ凹んでいる。
【0032】
キャップCの側壁8、9には、刃11、21が抜き差しされる開口端から先方に向かって伸びるスリット81、91を切り欠いている。また、側壁8、9の中間部に、使用者が手指を掛けることのできる挟持部82、92を形成してある。挟持部82、92は、側方に突出した凸形状をなす。
【0033】
しかして、本実施形態では、刃11、21の刃表面と、刃11、21の刃表面に対面するキャップCの上下壁6、7の内面との間に、凹凸係合構造を設けている。
【0034】
凹凸係合構造は、刃側係合部112、212と、刃側係合部112、212に係合するキャップ側係合部61、71とを要素とする。刃側係合部は、段部112、212、特にその刃元側の縁端である。これに対し、キャップ側係合部は、図6及び図7に示すように、上壁6及び下壁7における開口端近傍部位の内面から、互いに相寄る方向に突出した突起61、71である。刃側係合部112、212の幅寸(刃11、21の刃先と刃元とを結ぶ直線に対して交差する方向の寸法)は、キャップ側係合部61、71の幅寸よりも大きく拡張している。
【0035】
図7に示しているように、鋏本体Hの刃11、21にキャップCを被せ、その開口端を柄12、22の終端に当接ないし極近接させたとき、刃側係合部112、212とキャップ側係合部61、71とが係合し、キャップCを刃11、21に係留する。
【0036】
本実施形態によれば、支軸3回りに相対回動する刃11、21及び柄12、22の一対を具備する鋏本体Hと、鋏本体Hの刃11、21に被せる鞘状のキャップCとの組であって、前記鋏本体Hの刃11、21の刃表面と、刃11、21の刃表面に対面する前記キャップCの周壁面6、7との間に、刃11、21がキャップCから抜出することを抑制するための凹凸係合構造を設けており、その凹凸係合構造が、前記支軸3よりも刃先側に所在しているため、使用者がキャップCの側面を挟持して刃11、21を抜き差しすることができ、キャップCの上下面に記載した名前等が消失したり、キャップCの上下面に貼付したラベルが破損したりする不都合が回避される。加えて、支軸3とは別個に凹凸係合構造を設けている、つまりはキャップCを係留する目的で支軸3を利用しないことから、キャップCの全長を短縮でき、材料コストの面で有利となる。また。キャップCの形状デザインの自由度も増す。
【0037】
前記キャップCが、離間して対向しそれぞれが前記一対の刃11、21の各刃表面に対面する上壁6及び下壁7と、上壁6及び下壁7の側部同士を連接する側壁8、9とを備えており、前記側壁8、9に、前記刃11、21が抜き差しされる開口端から延伸するスリット81、91を切り欠いているため、キャップCの開口端近傍部位において、上壁6と下壁7とが互いに離反するように弾性変形して拡開することが可能となる。これにより、鋏本体Hの使用時に刃11、21からキャップCを抜き取りやすくなる。
【0038】
前記側壁8、9に、使用者が手指を掛けることのできる挟持部82、92を形成してあるため、キャップCを操作する使用者に側壁8、9を摘んで挟持するように促すことができる。
【0039】
前記刃11、21に刃表面の方向に突没する段部112、212を設け、前記段部112、212を刃側係合部として利用し、前記キャップCの周壁面に設けたキャップ側係合部61、71をこの刃側係合部112、212に係合させるものとしているため、刃裏に裏すきとなる凹陥を成形する目的及び/または刃11、21自体の剛性を高める目的で形成した段部112、212をキャップCの係留に好適に利用でき、刃11、21の形状を徒に複雑化させずに済む。
【0040】
前記刃11、21にプレス加工を施すことによって前記段部112、212を形成しているため、製造コストの低廉化に資する。
【0041】
前記段部112、212により、前記刃11、21の刃裏が他方の刃21、11の刃裏から離間しているため、粘着剤が付着している紙片等を切断したときにその粘着剤が刃裏の裏すきに収容されるようになり、刃線部111、211に粘着剤が付着して刃11、21の回動を妨げることがなくなる。
【0042】
前記刃側係合部112、212の幅寸が前記キャップ側係合部61、71の幅寸よりも大きく拡張しているため、刃側係合部112、212とキャップ側係合部との間に多少の寸法誤差を生じていたとしてもキャップCを刃11、21に確実に係留することが可能となる。
【0043】
前記一対の刃11、21の双方に前記刃側係合部112、212を設けているため、キャップCを上下裏返しにしたとしても支障なくこれを刃11、21に係留できる。
【0044】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態におけるキャップの挟持部は外側方に凸な形状をなしていたが、これを内側方に凹な形状としてもよい。
【0045】
上記実施形態では、刃側係合部となる刃の段部は刃表の大部分に及ぶ大形のものであったが、刃表の限られた一部に突起様の段部を設け、そこにキャップ側係合部を係合せしめる構造としてもよい。
【0046】
上記実施形態では、刃側係合部となる刃の段部は刃表面の方向に突出したものであったが、刃表面側から見て没入した段部を設け、そこにキャップ側係合部を係合せしめる構造としてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、キャップ側係合部となる突起は刃に向かうように内向きに突出したものであったが、キャップの上下壁の内面よりも凹んだ凹穴を形成し、そこに刃側係合部を係合せしめる構造としてもよい。
【0048】
その他各部の具体的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、学童等が使用する鋏に適用することができる。
【符号の説明】
【0050】
H…鋏本体
11、21…刃(動刃、静刃)
112、212…刃側係合部(段部)
12、22…柄
3…支軸
C…キャップ
6…上壁
7…下壁
61、71…キャップ側係合部(突起)
8、9…側壁
81、91…スリット
82、92…挟持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支軸回りに相対回動する刃及び柄の一対を具備する鋏本体と、鋏本体の刃に被せる鞘状のキャップとの組であって、
前記鋏本体の刃の刃表面と、刃の刃表面に対面する前記キャップの周壁面との間に、刃がキャップから抜出することを抑制するための凹凸係合構造を設けており、その凹凸係合構造が、前記支軸よりも刃先側に所在していることを特徴とする鋏。
【請求項2】
前記キャップは、離間して対向しそれぞれが前記一対の刃の各刃表面に対面する上壁及び下壁と、上壁及び下壁の側部同士を連接する側壁とを備えており、
前記側壁に、前記刃が抜き差しされる開口端から延伸するスリットを切り欠いている請求項1記載の鋏。
【請求項3】
前記キャップは、離間して対向しそれぞれが前記一対の刃の各刃表面に対面する上壁及び下壁と、上壁及び下壁の側部同士を連接する側壁とを備えており、
前記側壁に、使用者が手指を掛けることのできる凸形状または凹形状の挟持部を形成している請求項1または2記載の鋏。
【請求項4】
前記刃に刃表面の方向に突没する段部を設け、
前記段部を刃側係合部として利用し、前記キャップの周壁面に設けたキャップ側係合部をこの刃側係合部に係合させるようにしている請求項1、2または3記載の鋏。
【請求項5】
前記段部は、前記刃にプレス加工を施すことによって形成したものである請求項4記載の鋏。
【請求項6】
前記段部により、前記刃の刃裏が他方の刃の刃裏から離間している請求項4または5記載の鋏。
【請求項7】
前記刃側係合部と前記キャップ側係合部とのうち一方の幅寸が他方の幅寸よりも大きく拡張している請求項4、5または6記載の鋏。
【請求項8】
前記一対の刃の双方に前記刃側係合部を設けている請求項4、5、6または7記載の鋏。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−72745(P2011−72745A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−230250(P2009−230250)
【出願日】平成21年10月2日(2009.10.2)
【出願人】(000001351)コクヨ株式会社 (961)
【Fターム(参考)】