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鋳型の移し替え装置
説明

鋳型の移し替え装置

【課題】 上下鋳型を第1搬送手段の走行台車またはパレットから第2搬送手段の振動コンベヤトラフまたはシュートに反転して移し替える時に、鋳物素材が走行台車等に引っ掛かる現象の発生を防止することが可能な装置を提供する。
【解決手段】第1移送手段2と第2移送手段3の間に、第1移送手段2と同一方向へ指向しかつ垂直面内で正逆回転可能にして配設された回転軸9と、回転軸9を正逆回転させる回転軸駆動手段11と、回転軸9に回転軸と直交する方向へ延びて固着されて1個の走行台車7またはパレットおよび上下鋳型を積載可能かつ第1移送手段2と第2移送手段3の上方位置との間を回動可能な回動部材12と、回動部材12に装着されて回動部材12上の金枠1をクランプ可能なクランプ機構14と、回動部材12に装着されて回動部材12上の走行台車7またはパレットおよび上下鋳型を回動部材12とで把持可能な把持機構13と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋳型の移し替え装置に係り、より詳しくは、列状に水平に並べて配置されかつ注湯済み重畳状態の上下鋳型の下鋳型を内蔵した複数の金枠を、第1移送手段により1個の金枠のピッチで間歇的に移送し、この第1移送手段における1個の金枠から上下鋳型を、第1移送手段と直交して配設された第2移送手段に、反転して移し替えるようにした装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の装置の一つとして、鋳造ラインにおいて枠抜きされた鋳型を、両側部に突出し搬送方向に対して平行に形成される突起を有する箱型パレットに載置して搬送し、前記箱型パレットと共に鋳型を反転させ、砂ばらしラインに搬出させる反転ステーションに用いられる鋳型反転移載装置であって、一対の反転リング、該反転リングを互いに連結し前記突起を貫入保持するローラ部を内側の側面上下に有する一対のローラフレームおよび、前記反転リングをそれぞれ下部で支える一対のリング支持ローラからなる前記箱型パレットを支持し、反転させる反転機構と、該反転機構を正逆回転させる反転駆動機構と、反転時に前記箱型パレットから鋳型を案内して排出する排出シュート部および、前記ローラフレームのうち、一方の外側に取り付けられるとともに該排出シュート部を前記箱型パレットの開口部の上方を開閉自在に駆動させる排出駆動部からなる排出機構と、前記反転駆動機構の正逆回転動作および前記搬出駆動部の開閉動作を制御する制御装置と、前記反転機構内に前記箱型パレットがきたことを検知するパレット検出手段と、該パレット検出手段からの信号に基づいて前記排出シュート部が閉動作し、前記反転機構が回転され、前記箱型パレットが上下反転し、水平状態に達したことを検出する第1検出手段と、前記排出シュート部が開動作し、鋳型を排出したのち、前記反転機構が逆回転され、前記箱型パレットが上下反転し、元の位置に達したことを検知する第2検出手段と、を具備した鋳型反転移載装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2008−58772 図1,2,7,8,9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このように構成された従来の鋳型反転移載装置では、鋳型を箱型パレットから砂ばらしラインに移し替える時に鋳物素材が箱型パレットに引っ掛かる現象が生じる問題があった。
【0005】
本発明は上記の問題を解消するためになされたもので、その目的は、上下鋳型を第1搬送手段の走行台車またはパレットから第2搬送手段の振動コンベヤトラフまたはシュートに反転して移し替える時に、鋳物素材が走行台車等に引っ掛かる現象の発生を防止することが可能な装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の問題を解消するために本発明における鋳型の移し替え装置は、列状に水平に並べて配置されかつ注湯済み重畳状態の上下鋳型の下鋳型を内蔵した複数の金枠を、第1移送手段により1個の金枠のピッチで間歇的に移送し、第1移送手段における金枠から上下鋳型を、1移送手段と直交して配設された2移送手段に、反転して移し替えるようにした装置であって、第1移送手段と第2移送手段の間に、第1移送手段と同一方向へ指向しかつ垂直面内で正逆回転可能にして配設された回転軸と、回転軸を正逆回転させる回転軸駆動手段と、回転軸に回転軸と直交する方向へ延びて固着されて1個の走行台車またはパレットおよび上下鋳型を積載可能かつ第1移送手段と第2移送手段の上方位置との間を回動可能な回動部材と、回動部材に装着されて回動部材上の金枠をクランプ可能なクランプ機構と、回動部材に装着されて回動部材上の走行台車またはパレットおよび上下鋳型を回動部材とで把持可能な把持機構と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
このように構成されたものは、第1移送手段上の注湯済み重畳状態の上下鋳型の下鋳型を内蔵した1個の金枠を、走行台車またはパレットにより回動部材上に搬入した後、回動部材上の金枠をクランプ機構によりクランプするとともに、回動部材上の上下鋳型を把持機構とで把持する。次いで、回転軸駆動手段の正転駆動により回転軸を介して回動部材を第1移送手段から第2移送手段に回動させて、上下鋳型を反転しながら第1移送手段から第2移送手段に旋回移動させ、続いて、把持機構による上下鋳型の把持状態を解いて上下鋳型を第2移送手段上に落下させる。その後、回動部材等を元の位置に戻して一サイクルを終了する。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明は、第1移送手段と第2移送手段の間に、第1移送手段と同一方向へ指向しかつ垂直面内で正逆回転可能にして配設された回転軸と、回転軸を正逆回転させる回転軸駆動手段と、回転軸に回転軸と直交する方向へ延びて固着されて1個の走行台車またはパレットおよび上下鋳型を積載可能かつ第1移送手段と第2移送手段の上方位置との間を回動可能な回動部材と、回動部材に装着されて回動部材上の金枠をクランプ可能なクランプ機構と、回動部材に装着されて回動部材上の走行台車またはパレットおよび上下鋳型を回動部材とで把持可能な把持機構と、を備えたから、鋳物素材を上下鋳型で包囲した状態で第1移送手段から第2移送手段に移し替えるため、上下鋳型を第1移送手段から第2移送手段に移し替える時に鋳物素材が走行台車またはパレットに引っ掛かる現象の発生を適確に防止することが可能になるなどの優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明を適用した鋳造設備における冷却ラインの一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図1のC−C矢視図である。
【図5】図1の主要部の拡大詳細図である。
【図6】一部を切り欠いた図5のD−D矢視図である。
【図7】図5のE−E矢視図である。
【図8】本鋳型移し替え装置の主要部の作動説明図である。
【図9】本鋳型移し替え装置の主要部の作動説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の鋳型の移し替え装置を適用した鋳造設備における冷却ラインの一実施例について図1〜図9に基づき詳細に説明する。本冷却ラインは、図1および図2に示すように、列状に左右方向へ水平に並べて配置されかつ注湯済み重畳状態の上下鋳型Mの下鋳型を内蔵した複数の金枠1・1を、1個の金枠1のピッチで間歇的に移送する第1移送手段2と、第1移送手段2に隣接するとともに直交して設置されて上下鋳型Mを搬送する第2移送手段としての振動コンベヤトラフ3と、第1移送手段2上の1個の金枠1の上下鋳型を振動コンベヤトラフ3に移し替える鋳型移し替え装置4と、で構成してある。
そして、第1移送手段2は、機台5上に敷設されて左右方向へ延びるレール6と、レール6上に走行自在に装架された複数の走行台車7・7とで構成してある。
【0011】
また、鋳型移し替え装置4は、図2・3に示すように、第1移送手段2と同一方向へ指向しかつ機台5上に2数の軸受8・8を介して垂直面内で正逆回転可能にして装着された回転軸9と、回転軸9の左端に出力軸が軸継手10を介して連結されて回転軸9を正逆回転させる回転軸駆動手段としての減速機付きモータ11と、回転軸9と直交する方向へ延びるとともに回転軸9の指向方向へ所要の間隔をおいて回転軸9に固着されて後述の1個の走行台車7またはパレットおよび上下鋳型Mを積載可能かつ第1移送手段2と振動コンベヤトラフ3の上方位置との間を回動可能な一対の回動部材12・12と、一対の回動部材12・12に装着されて回動部材12上の走行台車7および上下鋳型Mを回動部材12とで把持可能な把持機構13と、一対の回動部材12・12に装着されて回動部材12上の金枠1をクランプ可能なクランプ機構14と、で構成してある。そして、減速機付きモータ11には回動部材12の反転角度制御用のエンコーダ31が設けてある。
【0012】
なお、回転軸9の高さを工夫することにより、第1移送手段2に対して上方または下方レベルにある振動コンベヤトラフ3にも上下鋳型Mを移し替えることができる。
【0013】
また、一対の回動部材12・12のそれぞれは、図4に示すように、L字状を成しかつ第1移送手段2のレール6の一部を構成して走行台車7を載置可能なレール15が装着してあり、レール15は、図3に示すように、レール6における空間に入出可能であり、かつ図3に示す状態では搬送レベルがレール6と同一になっている。また、一対の回動部材12・12は、図4に示す状態の時、機台5上に装着された2組の位置決め用ストッパ16・17によって受け止められるようになっている。
【0014】
また、把持機構13においては、図5〜図7に示すように、一対の回動部材12・12の先端間に枠状の支柱部材18が垂直状にして架設してあり、支柱部材18上の左右両側部には2本の支柱部材24・24が立設してあり、各支柱部材18の上端部と各回動部材12の上部間には前後方向へ指向する支持軸19が軸受20・20を介して回転自在にして装着してあり、各支持軸19には内側へ延びる板状の把持部材21が装着してある。また、各回動部材12の先端には上向きのシリンダ22が左右方向へ傾動自在にして枢設してあり、各シリンダ22のピストンロッドの上端には支持軸19の一端がリンク機構23を介して連結してあって、1対の把持部材21・21は一対のシリンダ22・22の伸縮作動により上下回動してレール15の上方空間を開閉するようになっている。
【0015】
また、図6に示すように、枠状の支柱部材18の内側にはクランプ機構14の一部を構成する楔機構26が1対の渡し部材25・25を介して装着してあり、楔機構26は、図5に示すように、楔27をピントンロットに嵌着したシリンダ28と、シリンダ28に装着された圧縮空気の切換えバルブ29とで構成してある。また、一対の回動部材12・12の下部には、図7に示すように、クランプ機構14の一部を構成する受け止め機構30が装着してある。そして、シリンダ28の伸長作動により楔27が金枠1の側面に形成された穴に進入するとともに、走行台車7を介在させて金枠1を止め機構30に押し付けて金枠1を固定することができるようになっている。
【0016】
また、図1に示すように、第1移送手段2における鋳型移し替え装置4の左右両側位置には、クランプ機構14と同一の構造および作用効果を有する2個のクランプ機構33・34がそれぞれ配設してある。
【0017】
このように構成したものは、図8に示すように、把持機構13の一対のシリンダ22・22を収縮作動して一対の把持部材21・21を開いた状態の下に、注湯済み重畳状態の上下鋳型Mの下鋳型を内蔵した複数の金枠1・1を、第1移送手段2の複数の走行台車7・7によって1個の金枠1のピッチで間歇的に矢印方向へ移送して(図1参照)、1個の上下鋳型Mおよび金枠1を鋳型移し替え装置4の一対の回動部材12・12のレール15上に搬入し、続いて、第1移送手段2上における鋳型移し替え装置4の左右両側の金枠1・1を2個のクランプ機構33・34によりそれぞれクランプして固定した後(図1参照)、一対の回動部材12・12上の金枠1をクランプ機構14によりクランプする(図1参照)。
【0018】
次いで、シリンダ22・22の伸長作動により一対の把持部材21・21を下向きに回動させて閉じ、一対の回動部材12・12上の上下鋳型M等を一対の把持部材21・21とで把持し、続いて、エンコーダ31の管理の下に一対の回動部材12・12の反転角度を制御しながら、減速機付きモータ11の正転駆動により回転軸9を介して一対の回動部材12・12を第1移送手段2から振動コンベヤトラフ3に回動させて、上下鋳型Mを反転しながら第1移送手段2から振動コンベヤトラフ3に旋回移動させる(図9参照)。次いで、シリンダ22・22の収縮作動により一対の把持部材21・21を上向きに回動させて開き、把持機構21・21による上下鋳型Mの把持状態を解く。これにより、反転した上下鋳型Mを一対の把持部材21・21を介在させて振動コンベヤトラフ3上に自重落下させ、上下鋳型Mを第1移送手段2から振動コンベヤトラフ3に移し替える。
【0019】
なお、こうして、上下鋳型Mを反転しかつ一対の把持部材21・21を介在させて振動コンベヤトラフ3に自重落下させることにより、上下鋳型M内の鋳物素材は、湯口部が下になって把持部材21.・21上に落ちるとともに、把持部材21・21によって誘導されて振動コンベヤトラフ3に進入するため、鋳物素材の本体部分に打痕が生じるのを未然に防ぐことができる。
【0020】
上下鋳型Mの第1移送手段2から振動コンベヤトラフ3への移し替え完了後、減速機付きモータ11の逆転駆動により一対の回動部材12・12を振動コンベヤトラフ3から第1移送手段2の元の位置に戻し、続いて、クランプ機構14による金枠1のクランプ状態を解いて一サイクルを終了する。
【0021】
なお、上記の実施例では第1移送手段2は、レール6と、レール6上に走行自在に装架された複数の走行台車7・7とで構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、複数のパレットと、これらのパレットを移送可能に装架したつば付きローラコンベヤとで構成してもよい。
またなお、上記の実施例では第2移送手段として振動コンベヤトラフ3を用いたが、上下鋳型を誘導するシュートでもよい。
【符号の説明】
【0022】
2 第1移送手段
3 振動コンベヤトラフ
4 鋳型移し替え装置
7 走行台車
9 回転軸
11 減速機付きモータ
12 回動部材
13 把持機構
14 クランプ機構


【特許請求の範囲】
【請求項1】
列状に水平に並べて配置されかつ注湯済み重畳状態の上下鋳型の下鋳型を内蔵した複数の金枠を、第1移送手段により1個の金枠のピッチで間歇的に移送し、この第1移送手段における前記金枠から前記上下鋳型を、前記第1移送手段と直交して配設された前記第2移送手段に、反転して移し替えるようにした装置であって、
前記第1移送手段と前記第2移送手段の間に、前記第1移送手段と同一方向へ指向しかつ垂直面内で正逆回転可能にして配設された回転軸と、
この回転軸を正逆回転させる回転軸駆動手段と、
前記回転軸に回転軸と直交する方向へ延びて固着されて1個の走行台車またはパレットおよび上下鋳型を積載可能かつ前記第1移送手段と前記第2移送手段の上方位置との間を回動可能な回動部材と、
この回動部材に装着されて回動部材上の前記金枠をクランプ可能なクランプ機構と、
前記回動部材に装着されて回動部材上の走行台車またはパレットおよび前記上下鋳型を前記回動部材とで把持可能な把持機構と、
を備えたことを特徴とする鋳型の移し替え装置。
【請求項2】
請求項1に記載の鋳型の移し替え装置において、
前記第1移送手段は、複数の走行台車とこれらの走行台車を移送可能に装架したレールとで成るもの、または、複数のパレットとこれらのパレットを移送可能に装架したつば付きローラコンベヤとで成るものであることを特徴とする鋳型の移し替え装置。
【請求項3】
請求項1に記載の鋳型の移し替え装置において、
前記第2移送手段は、振動コンベヤトラフまたはシュートであることを特徴とする鋳型の移し替え装置。
【請求項4】
請求項1に記載の鋳型の移し替え装置において、
前記回転軸に回転軸の回転角度を任意に変更するため前記回転軸駆動手段の減速モータに反転角度制御用のエンコーダを設けたことを特徴とする鋳型の移し替え装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−67822(P2011−67822A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−218257(P2009−218257)
【出願日】平成21年9月22日(2009.9.22)
【出願人】(000191009)新東工業株式会社 (474)
【Fターム(参考)】