鋼板連結クランプ
【課題】 直列に隣接するH形鋼のウェブを簡単な操作で確実強固に挟持して連結し、これらH形鋼を含んで構成されるコラムを溶接治具に同時に複数個セットさせて溶接作業を効率化することができる鋼板連結クランプを提供すること。
【解決手段】 対向板体14A・14Bによって左右両側に差入れ口2・2を形成し、これら差入れ口2からH形鋼のウェブW・Wをそれぞれ挿入可能であって、
これら枠体1A・1Bの何れか一方には、前記差入れ口2の内側面に向け先端部が突出可能に押さえボルト3・3…が配設されており、
この押さえボルト3が回転することによって押さえ端31が枠体1Aの対向板体14Aの外側面へ突出し、反対側の枠体1Bの対向板体14Bと押さえボルト3の押さえ端31との間に直列に隣接する前記各ウェブW・Wをそれぞれ挟持して連結保持できるようにする。
【解決手段】 対向板体14A・14Bによって左右両側に差入れ口2・2を形成し、これら差入れ口2からH形鋼のウェブW・Wをそれぞれ挿入可能であって、
これら枠体1A・1Bの何れか一方には、前記差入れ口2の内側面に向け先端部が突出可能に押さえボルト3・3…が配設されており、
この押さえボルト3が回転することによって押さえ端31が枠体1Aの対向板体14Aの外側面へ突出し、反対側の枠体1Bの対向板体14Bと押さえボルト3の押さえ端31との間に直列に隣接する前記各ウェブW・Wをそれぞれ挟持して連結保持できるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼材加工に使用する器具に関し、更に詳しくは、直列に隣接するH形鋼のウェブを簡単な操作で確実強固に挟持して連結し、これらH形鋼を含んで構成されるコラムを溶接治具に同時に複数個セットさせて溶接作業を効率化することができる鋼板連結クランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種建造物に使用される鉄骨材料は、支柱となるコラム(column)およびダイヤフラム(diaphragm)、H形鋼材などの鉄鋼部品を溶接して作製されており、最近ではこの溶接作業は工作機械で行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
例えば、鉄骨仕口部材を作製するには、コラム胴体とH形鋼のウェブ、あるいは、ダイヤフラムとH形鋼のフランジとを溶接するのであるが、この場合、まず、溶接該当部位を仮着する一方、これら複数の鉄骨仕口部材を溶接用治具に固定するとともに、この仮着した境界部分(コラムまたはダイヤフラム周縁)に溶接装置のトーチ(torch) を用いて溶接していく。
【0004】
しかしながら、かかる鉄骨仕口部材は比較的全長が短いため、一個だけセットして作業するには、その都度交換せねばならないし、また、かかる溶接装置はコンピュータ制御されており、溶接箇所を指定する命令データも毎回入力する必要があるので、非常に面倒で非効率的であり、かかる溶接用治具を有効的に活用できないという不満があった。
【特許文献1】特開平6−285637号公報 (第4−7頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の鋼材加工事情において上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、直列に隣接するH形鋼のウェブを簡単な操作で確実強固に挟持して連結し、これらH形鋼を含んで構成されるコラムを溶接治具に同時に複数個セットさせて溶接作業を効率化することができる鋼板連結クランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0007】
即ち、本発明は、直列に隣接するH形鋼のウェブW・Wを連結して、これらH形鋼を含んで構成されるコラムCを溶接治具に同時に複数個セットする際に用いる器具であって、鋼板材料を接合して外枠部11およびリブ板12を備えた枠体1が作製されている一方、
これら一対の枠体1A・1Bは略中央部に配設された連結板体13により対向板体14A・14Bが略定間隔になるように並行連結されており、
これら対向板体14A・14Bによって左右両側に差入れ口2・2が形成されており、これら差入れ口2からH形鋼のウェブW・Wをそれぞれ挿入可能であって、
これら枠体1A・1Bの何れか一方には、前記差入れ口2の内側面に向け先端部が突出可能に押さえボルト3・3…が配設されており、
この押さえボルト3が回転することによって押さえ端31が枠体1Aの対向板体14Aの外側面へ突出し、反対側の枠体1Bの対向板体14Bと押さえボルト3の押さえ端31との間に直列に隣接する前記各ウェブW・Wをそれぞれ挟持して連結保持できるようにするという技術的手段を採用した。
【0008】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、押さえボルト3の押さえ端31の先端頭部を略球面にするという技術的手段を採用した。
【0009】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、押さえボルト3の押さえ端31が当接すべき、対向する枠体1の対向板体14における該当位置に受部15を形成するという技術的手段を採用した。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、枠体1A・1Bをカバーケース部材で被覆するという技術的手段を採用した。
【発明の効果】
【0011】
本発明の連結クランプにあっては、鋼板材料を接合して外枠部およびリブ板を備えた枠体を作製する一方、これら一対の枠体は略中央部に配設された連結板体により対向板体を略定間隔になるように並行連結し、これら対向板体によって左右両側に差入れ口を形成して、これら差入れ口からウェブをそれぞれ挿入可能にして、これら枠体の何れか一方に、前記差入れ口の内側面に向け先端部が突出可能に押さえボルトを配設して、この押さえボルトを回転することによって押さえ端を枠体の対向板体の外側面へ突出し、反対側の枠体の対向板体と押さえボルトの押さえ端との間に直列に隣接する前記各ウェブをそれぞれ挟持して連結保持できる。
【0012】
従って、直列に隣接するH形鋼のウェブを簡単な操作で確実強固に挟持して連結し、これらH形鋼を含んで構成されるコラムを溶接治具に同時に複数個セットさせて溶接作業を効率化することができ、効率的に機械を可動させることができることから、鋼材加工における実用的利用価値は頗る高いものがあると云える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0014】
本発明の実施形態における連結クランプを図1から図4に基いて説明する。図中、符号1A・1Bで指示するものは一対の枠体であり、これら枠体1A・1Bは鋼鉄などの高硬度材料で作製されており、本実施形態では、例えば、モリブデンを含有する高硬度な鋼板で作製することによって、耐久性をより大きくすることができる。
【0015】
しかして、本実施形態における連結クランプは、直列に隣接するH形鋼のウェブW・Wを連結して、これらH形鋼を含んで構成されるコラムCを溶接治具に同時に複数個セットする際に用いる器具であって、構成するにあっては、まず、鋼板材料を接合して外枠部11およびリブ板12を備えた枠体1を作製する(図1および2参照)。
【0016】
この際、これら一対の枠体1A・1Bは略中央部に配設された連結板体13により対向板体14A・14Bが略定間隔になるように並行連結し、これら対向板体14A・14Bによって左右両側に差入れ口2・2を形成して、これら差入れ口2からH形鋼のウェブW・Wをそれぞれ挿入可能にすることができる(図3参照)。
【0017】
次いで、これら枠体1A・1Bの対向板体14A・14Bの何れか一方から対向板体14A・14B間の差入れ口2の内側面側に先端が突出する押さえボルト3・3…を配設する。本実施形態では、押さえボルト3の押さえ端31が当接すべき、対向する枠体1の対向板体14における該当位置に受部15を形成することができ、この受部15の突端部によって両面からウェブを確実に圧接挟持することができる。
【0018】
そして、この押さえボルト3を回転せしめることによって押さえ端31が枠体1Aの対向板体14Aの外側面へ突出し、反対側の枠体1Bの対向板体14Bと押さえボルト3の押さえ端31との間に直列に隣接する前記各ウェブW・Wをそれぞれ挟持して連結保持できる(図4参照)。
【0019】
本実施形態では、約1トンのものを3〜4個連結することができ、しかも、締め付けたH形鋼のウェブに穴を開けたり、傷付けることもない。また、本実施形態では、連結器具を使用することにより、図4に示すようなH形鋼のウェブ幅が異なるもの同士であっても支障なく確実に連結することができる。
【0020】
また、本実施形態では、押さえボルト3の押さえ端31の先端頭部を略球面にすることができ、局部的に高圧力で圧接せしめることにより、効果的に締め付けることができる。
【0021】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、枠体1A・1Bをカバーケース部材で被覆することができ、外観的にもスッキリとまとめることができる。
【0022】
また、枠体1A・1Bの使用材料は、例えば、上記のようにモリブデンを含有する鋼板などの高硬度の材料を使用することもできるし、また、溶接の際の耐熱性に優れている材料を採用することが望ましい。更にまた、押えボルト3の配設数を変更したり、また、先端部を尖端形状にしてウェブWに食い込ませるようにすることもでき、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態品を表わす全体正面図である。
【図2】本発明の実施形態品を表わす全体上面図である。
【図3】本発明の実施形態品の使用状態を表わす正面図である。
【図4】本発明の実施形態品の使用状態を表わす斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 枠体
11 外枠部
12 リブ板
13 連結板体
14 対向板体
15 受部
2 差入れ口
3 押さえボルト
31 押さえ端
W ウェブ
C コラム
D ダイヤフラム
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼材加工に使用する器具に関し、更に詳しくは、直列に隣接するH形鋼のウェブを簡単な操作で確実強固に挟持して連結し、これらH形鋼を含んで構成されるコラムを溶接治具に同時に複数個セットさせて溶接作業を効率化することができる鋼板連結クランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種建造物に使用される鉄骨材料は、支柱となるコラム(column)およびダイヤフラム(diaphragm)、H形鋼材などの鉄鋼部品を溶接して作製されており、最近ではこの溶接作業は工作機械で行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
例えば、鉄骨仕口部材を作製するには、コラム胴体とH形鋼のウェブ、あるいは、ダイヤフラムとH形鋼のフランジとを溶接するのであるが、この場合、まず、溶接該当部位を仮着する一方、これら複数の鉄骨仕口部材を溶接用治具に固定するとともに、この仮着した境界部分(コラムまたはダイヤフラム周縁)に溶接装置のトーチ(torch) を用いて溶接していく。
【0004】
しかしながら、かかる鉄骨仕口部材は比較的全長が短いため、一個だけセットして作業するには、その都度交換せねばならないし、また、かかる溶接装置はコンピュータ制御されており、溶接箇所を指定する命令データも毎回入力する必要があるので、非常に面倒で非効率的であり、かかる溶接用治具を有効的に活用できないという不満があった。
【特許文献1】特開平6−285637号公報 (第4−7頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の鋼材加工事情において上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、直列に隣接するH形鋼のウェブを簡単な操作で確実強固に挟持して連結し、これらH形鋼を含んで構成されるコラムを溶接治具に同時に複数個セットさせて溶接作業を効率化することができる鋼板連結クランプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0007】
即ち、本発明は、直列に隣接するH形鋼のウェブW・Wを連結して、これらH形鋼を含んで構成されるコラムCを溶接治具に同時に複数個セットする際に用いる器具であって、鋼板材料を接合して外枠部11およびリブ板12を備えた枠体1が作製されている一方、
これら一対の枠体1A・1Bは略中央部に配設された連結板体13により対向板体14A・14Bが略定間隔になるように並行連結されており、
これら対向板体14A・14Bによって左右両側に差入れ口2・2が形成されており、これら差入れ口2からH形鋼のウェブW・Wをそれぞれ挿入可能であって、
これら枠体1A・1Bの何れか一方には、前記差入れ口2の内側面に向け先端部が突出可能に押さえボルト3・3…が配設されており、
この押さえボルト3が回転することによって押さえ端31が枠体1Aの対向板体14Aの外側面へ突出し、反対側の枠体1Bの対向板体14Bと押さえボルト3の押さえ端31との間に直列に隣接する前記各ウェブW・Wをそれぞれ挟持して連結保持できるようにするという技術的手段を採用した。
【0008】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、押さえボルト3の押さえ端31の先端頭部を略球面にするという技術的手段を採用した。
【0009】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、押さえボルト3の押さえ端31が当接すべき、対向する枠体1の対向板体14における該当位置に受部15を形成するという技術的手段を採用した。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、枠体1A・1Bをカバーケース部材で被覆するという技術的手段を採用した。
【発明の効果】
【0011】
本発明の連結クランプにあっては、鋼板材料を接合して外枠部およびリブ板を備えた枠体を作製する一方、これら一対の枠体は略中央部に配設された連結板体により対向板体を略定間隔になるように並行連結し、これら対向板体によって左右両側に差入れ口を形成して、これら差入れ口からウェブをそれぞれ挿入可能にして、これら枠体の何れか一方に、前記差入れ口の内側面に向け先端部が突出可能に押さえボルトを配設して、この押さえボルトを回転することによって押さえ端を枠体の対向板体の外側面へ突出し、反対側の枠体の対向板体と押さえボルトの押さえ端との間に直列に隣接する前記各ウェブをそれぞれ挟持して連結保持できる。
【0012】
従って、直列に隣接するH形鋼のウェブを簡単な操作で確実強固に挟持して連結し、これらH形鋼を含んで構成されるコラムを溶接治具に同時に複数個セットさせて溶接作業を効率化することができ、効率的に機械を可動させることができることから、鋼材加工における実用的利用価値は頗る高いものがあると云える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0014】
本発明の実施形態における連結クランプを図1から図4に基いて説明する。図中、符号1A・1Bで指示するものは一対の枠体であり、これら枠体1A・1Bは鋼鉄などの高硬度材料で作製されており、本実施形態では、例えば、モリブデンを含有する高硬度な鋼板で作製することによって、耐久性をより大きくすることができる。
【0015】
しかして、本実施形態における連結クランプは、直列に隣接するH形鋼のウェブW・Wを連結して、これらH形鋼を含んで構成されるコラムCを溶接治具に同時に複数個セットする際に用いる器具であって、構成するにあっては、まず、鋼板材料を接合して外枠部11およびリブ板12を備えた枠体1を作製する(図1および2参照)。
【0016】
この際、これら一対の枠体1A・1Bは略中央部に配設された連結板体13により対向板体14A・14Bが略定間隔になるように並行連結し、これら対向板体14A・14Bによって左右両側に差入れ口2・2を形成して、これら差入れ口2からH形鋼のウェブW・Wをそれぞれ挿入可能にすることができる(図3参照)。
【0017】
次いで、これら枠体1A・1Bの対向板体14A・14Bの何れか一方から対向板体14A・14B間の差入れ口2の内側面側に先端が突出する押さえボルト3・3…を配設する。本実施形態では、押さえボルト3の押さえ端31が当接すべき、対向する枠体1の対向板体14における該当位置に受部15を形成することができ、この受部15の突端部によって両面からウェブを確実に圧接挟持することができる。
【0018】
そして、この押さえボルト3を回転せしめることによって押さえ端31が枠体1Aの対向板体14Aの外側面へ突出し、反対側の枠体1Bの対向板体14Bと押さえボルト3の押さえ端31との間に直列に隣接する前記各ウェブW・Wをそれぞれ挟持して連結保持できる(図4参照)。
【0019】
本実施形態では、約1トンのものを3〜4個連結することができ、しかも、締め付けたH形鋼のウェブに穴を開けたり、傷付けることもない。また、本実施形態では、連結器具を使用することにより、図4に示すようなH形鋼のウェブ幅が異なるもの同士であっても支障なく確実に連結することができる。
【0020】
また、本実施形態では、押さえボルト3の押さえ端31の先端頭部を略球面にすることができ、局部的に高圧力で圧接せしめることにより、効果的に締め付けることができる。
【0021】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、枠体1A・1Bをカバーケース部材で被覆することができ、外観的にもスッキリとまとめることができる。
【0022】
また、枠体1A・1Bの使用材料は、例えば、上記のようにモリブデンを含有する鋼板などの高硬度の材料を使用することもできるし、また、溶接の際の耐熱性に優れている材料を採用することが望ましい。更にまた、押えボルト3の配設数を変更したり、また、先端部を尖端形状にしてウェブWに食い込ませるようにすることもでき、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態品を表わす全体正面図である。
【図2】本発明の実施形態品を表わす全体上面図である。
【図3】本発明の実施形態品の使用状態を表わす正面図である。
【図4】本発明の実施形態品の使用状態を表わす斜視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 枠体
11 外枠部
12 リブ板
13 連結板体
14 対向板体
15 受部
2 差入れ口
3 押さえボルト
31 押さえ端
W ウェブ
C コラム
D ダイヤフラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列に隣接するH形鋼のウェブW・Wを連結して、これらH形鋼を含んで構成されるコラムCを溶接治具に同時に複数個セットする際に用いる器具であって、
鋼板材料を接合して外枠部11およびリブ板12を備えた枠体1が作製されている一方、
これら一対の枠体1A・1Bは略中央部に配設された連結板体13により対向板体14A・14Bが略定間隔になるように並行連結されており、
これら対向板体14A・14Bによって左右両側に差入れ口2・2が形成されており、これら差入れ口2からH形鋼のウェブW・Wをそれぞれ挿入可能であって、
これら枠体1A・1Bの何れか一方には、前記差入れ口2の内側面に向け先端部が突出可能に押さえボルト3・3…が配設されており、
この押さえボルト3が回転することによって押さえ端31が枠体1Aの対向板体14Aの外側面へ突出し、反対側の枠体1Bの対向板体14Bと押さえボルト3の押さえ端31との間に直列に隣接する前記各ウェブW・Wをそれぞれ挟持して連結保持できることを特徴とする鋼板連結クランプ。
【請求項2】
押さえボルト3の押さえ端31の先端頭部が略球面であることを特徴とする請求項1記載の鋼板連結クランプ。
【請求項3】
押さえボルト3の押さえ端31が当接すべき、対向する枠体1の対向板体14における該当位置に受部15が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の鋼板連結クランプ。
【請求項4】
枠体1A・1Bがカバーケース部材で被覆されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の鋼板連結クランプ。
【請求項1】
直列に隣接するH形鋼のウェブW・Wを連結して、これらH形鋼を含んで構成されるコラムCを溶接治具に同時に複数個セットする際に用いる器具であって、
鋼板材料を接合して外枠部11およびリブ板12を備えた枠体1が作製されている一方、
これら一対の枠体1A・1Bは略中央部に配設された連結板体13により対向板体14A・14Bが略定間隔になるように並行連結されており、
これら対向板体14A・14Bによって左右両側に差入れ口2・2が形成されており、これら差入れ口2からH形鋼のウェブW・Wをそれぞれ挿入可能であって、
これら枠体1A・1Bの何れか一方には、前記差入れ口2の内側面に向け先端部が突出可能に押さえボルト3・3…が配設されており、
この押さえボルト3が回転することによって押さえ端31が枠体1Aの対向板体14Aの外側面へ突出し、反対側の枠体1Bの対向板体14Bと押さえボルト3の押さえ端31との間に直列に隣接する前記各ウェブW・Wをそれぞれ挟持して連結保持できることを特徴とする鋼板連結クランプ。
【請求項2】
押さえボルト3の押さえ端31の先端頭部が略球面であることを特徴とする請求項1記載の鋼板連結クランプ。
【請求項3】
押さえボルト3の押さえ端31が当接すべき、対向する枠体1の対向板体14における該当位置に受部15が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の鋼板連結クランプ。
【請求項4】
枠体1A・1Bがカバーケース部材で被覆されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の鋼板連結クランプ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2006−110619(P2006−110619A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303305(P2004−303305)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(396022468)平田鉄工株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(396022468)平田鉄工株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
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