説明

錠剤加工されたチューインガム菓子

【課題】最初に噛み砕き、続いて通常のチューインガム段階を付与することにより、新規な口中効果を有するチューインガム菓子を提供する。
【解決手段】少なくとも2つの一体的部分を含んでなり、第一の一体的部分が圧縮されたガムベースおよび錠剤ベース材料を含んでなり、第二の一体的部分が圧縮された錠剤ベース材料を含んでなることを特徴とする錠剤加工されたチューインガム菓子。口中で、錠剤は、最初の噛み砕く感触の段階を示し、これが第二のチューインガム段階に変化する。

【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本発明は、錠剤加工されたチューインガム菓子に関し、より詳細には、最初に噛み砕き、続いて通常のチューインガム段階を付与することにより、新規な口中効果を有する、少なくとも2つの一体的な部分を含んでなる錠剤加工されたチューインガム菓子に関する。
【発明の背景】
【0002】
通常のチューインガムは、通常は可塑化されたゴムまたは重合体である、一般に中性の実質的に無味の不溶性の咀嚼ガムベースを含み、これを軟化して組織化剤(texturiser)、粘着防止剤および酸化防止剤を添加したものである。ガムベースは、食べるのではなく噛むためのものであり、調味料や甘味料等の一種以上の非咀嚼活性成分のためのビヒクルである。
【0003】
欧州特許公開第0253−040号公報には、融解したガムベースを、調理した硬質キャンディーシロップと混合し、冷却して硬質キャンディーマトリックスとすることにより、口中で咀嚼すると軟化して噛めるようになるチューインガム硬質キャンディー菓子が開示されている。硬質キャンディーは、通常、製品の95〜98%を占める、糖やグルコースシロップ等のバルク甘味料のベースから製造される。糖、グルコースシロップおよび水を含んでなる硬質キャンディーシロップを温度127〜185℃に調理してから、融解したチューインガムベースを添加する。
【0004】
錠剤は、堅くて、かつある程度の脆さを有し、平滑な表面を有するのが特徴であり、錠剤ベース粉末を金型中で圧縮し、粒子が加圧下で一つに結合し、緻密になった錠剤を金型から取り出すという点において、硬質キャンディーとは異なる。錠剤のベース材料は、糖またはポリオール、例えばスクロース、フルクトース、デキストロース、ソルビトール、マンニトール、マルトール、またはキシリトールである。錠剤は、脆い状態で咀嚼されて最終的に飲み込むことができる。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、最初に噛み砕き、続いて通常のチューインガム段階を付与することにより、新規な口中効果を有する、少なくとも2つの一体的な部分を含んでなる錠剤加工されたチューインガム菓子に関する。
【0006】
従って、本発明は、少なくとも2つの一体的部分を含んでなり、第一の一体的部分が圧縮されたガムベースおよび錠剤ベース材料を含んでなり、第二の一体的部分が圧縮された錠剤ベース材料を含んでなることを特徴とする錠剤加工されたチューインガム菓子を含むものである。
【発明の詳細な説明】
【0007】
錠剤加工されたチューインガム菓子は、一以上の他の一体的部分を含んでもよく、この部分は、第一および第二の一体的部分と同じ材料か、または第一および第二の一体的部分とは異なる材料から製造することができる。一体的な部分は空間的に種々の配置とすることができ、例えば2以上の層を上下に積層したり、または隣接させて並べたり、一つの一体的部分を別の一体的部分の中に嵌め込んだり、あるいは一の一体的部分を一以上の一体的部分の中に完全に包含させたりできる。一の一体的部分を一以上の一体的部分の中に完全に包含させる態様は、包含された一体的部分が湿分に対して敏感である場合に有利である。
【0008】
一体的な部分が層として配置される本発明の錠剤加工されたチューインガム菓子においては、個々の層の厚さが等しくても、異なっていてもよい。二層からなる錠剤加工されたチューインガム菓子では、いずれかの層が他方より厚くてよく、例えば厚さの比が0.1:1〜10:1でよいが、好ましくは、本発明の錠剤加工されたチューインガム菓子の第一の一体的部分は第二の一体的部分よりも厚く、例えば厚さの比が1.5:1〜10:1、好ましくは2:1〜5:1とすることができる。
【0009】
ガムベースは、当業者に公知のいずれのガムベースでもよく、組織化剤、粘着防止剤および酸化防止剤が添加された、可塑化されたゴムまたは重合体でよい。特にガムベースは、スペイン、バルセロナのCafosa Gum S/A、製のARTICA-Tであることが好ましい。Artica-Tは、下記の種類の材料、すなわち特に精製したエラストマー状重合体、樹脂、精製ワックス、食用脂肪酸のグリセロールエステル、タルク、酸化防止剤を含んでなる。
【0010】
錠剤加工されたチューインガム菓子の第一および第二の一体的部分の両方に使用する錠剤ベース材料は、糖を含んでも、無糖でもよく、好ましくは糖またはポリオール、例えばスクロース、フルクトース、ラクトース、デキストロース、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、グルコースシロップ、マルチットシロップ、またはエリトリトールを基剤とする。第一および第二の一体的部分の両方に使用する錠剤ベース材料は、粒子状形態、好ましくは粉末形態(例えば直接圧縮可能な等級のソルビトール)でよい。
【0011】
錠剤加工されたチューインガム菓子の一体的部分の一方または両方は、結合剤、潤滑剤、調味料、または着色剤を含有してよい。糖用の結合剤は、例えばグルコースシロップとデンプンガムとの混合物を、例えば第二の一体的部分の重量に対して1〜3重量%含有できる。ソルビトールは直接圧縮することができるため、一般的にソルビトールには結合剤が不要である。しかしながら、所望により、例えば第一の一体的部分の重量に対して1〜10重量%、好ましくは2.5〜7.5重量%、無糖製品の第一の一体的部分にあるソルビトールにはリカシン(lycasin)を添加してもよく、糖含有製品の第一の一体的部分にはグルコースを添加することもできる。調味料としては、例えばミント、スペアミント、モモ、セイヨウナシ、イチゴ、ラズベリー、バニラ等が挙げられる。好ましくは、第一および第二の一体的部分は異なった色を有し、それによって2成分の非常に独特な、魅力的な視覚的示唆を与える興味深いコントラスト効果を与えることができる。
【0012】
本発明の錠剤加工されたチューインガム菓子の第一の一体的部分は、ガムベースと錠剤ベース材料の混合物を圧縮することにより製造できる。
【0013】
本発明の錠剤加工されたチューインガム菓子の第二の一体的部分は、錠剤ベース材料を圧縮することにより製造できる。
【0014】
第一および第二の一体的部分の両方の、ガムベースおよび錠剤ベースの粒子径は、10ミクロン〜2mmでよいが、平均粒子径は20〜160ミクロン、好ましくは30〜120ミクロン、より好ましくは50〜100ミクロンでよい。
【0015】
好ましくは、錠剤加工されたチューインガム菓子の第一の一体的部分においては、製品の第一の一体的部分の重量に対して、ガムベースが、5〜99重量%、好ましくは10〜50重量%、より好ましくは20〜30重量%の量で存在し、錠剤ベースが1〜95重量%、好ましくは50〜90重量%、より好ましくは70〜80重量%の量で存在する。
【0016】
第一および第二の一体的部分の重量比は、二層の場合、1.5:1〜10:1、好ましくは2:1〜5:1である。
【0017】
所望により、錠剤加工されたチューインガム菓子は、活性成分を含むことができる。活性成分としては、薬学的、薬を含む、栄養的または機能的成分、歯科用ビヒクル、例えばカゼイングリコ−マクロ−ペプチド(CGMP)、または呼吸清涼剤が挙げられる。例えば、活性成分としては、いずれかのビタミン、酵素、アミノ酸補充剤、タンパク質、ガム、炭水化物、植物化学物質、デキストロース、レシチン、他の微量栄養物、脳刺激物質、エネルギー供給物質、ミネラル、鉱物塩、植物抽出物、酸化防止剤、プレバイオティック、プロバイオティックバクテリア、脂肪酸、オートベータグルカン、または他の機能的繊維、クレアチン、カルニチン、重炭酸塩、クエン酸塩、ビバゾール(vivasol)、またはそれらの混合物が挙げられる。
【0018】
錠剤加工されたチューインガム菓子中に存在する活性成分の量は、必要条件および使用する実際の成分に応じて変えることができる。例えば、活性成分の中には、ビタミンやミネラル(ミクロ栄養物)のように非常に低い使用量で高い機能的活性を有するものもあれば、デキストロース(マクロ栄養物)のように極めて高い量で身体に有益なものもある。さらに、植物抽出物は大量の抽出物中に極少量の活性成分しか含まず、従って、十分に効果的な量の活性部分を確保するには大量の添加が必要な場合もある。活性成分量は、その成分に応じて、例えばチューインガム含有錠剤の0.00000001〜15重量%でよい。ほとんどの成分の量は、通常、チューインガム含有錠剤の1重量%未満、好ましくは0.000001〜0.5重量%である。CGMPは、錠剤加工されたチューインガム菓子の15重量%まで、好ましくは1〜12重量%、より好ましくは2.5〜10重量%の量で使用することができる。
【0019】
ミネラルとしては、カルシウム、鉄、セレン、亜鉛、マグネシウム、リン、ヨウ素、マンガン、鉄、ホウ素または銅、モリブデン、カリウム、クロム、バナジウムまたはフッ化物が挙げられる。
【0020】
植物化学物質としては、ポリフェノール、プロシアニジンまたはフェノール酸、カテキンまたはエピカテキン、イソフラボン、テルペン、または他の植物栄養性植物材料が挙げられる。
【0021】
植物抽出物としては、ガラナ、ギンコビロバ、コーラナッツ、ゴールデンシール、ゴロコーラ、シザンドラ、エルダーベリー、セントジョーンズワート、バレリアンおよびエフェドラ、ベータ−シトステロール、カフェイン、カフェストール、D−リモネン、カブウェオール、ノミリン、オルティプラズ、スルフォラフェン、タンジェレチン、紅茶、ホワイトティー、ジャバティー、葉酸、ニンニク油、繊維、緑茶抽出物、レモン油、メイス、甘草、メントール、オニオン油、オレンジ油、ローズマリー抽出物、オオアザミ抽出物、エシナセア、シベリアンギンセンまたはペナックスギンセン、レモンバルサム、カバカバ、マット、ビルベリー、大豆、グレープフルーツ、海藻、サンザシ、ライムブロッサム、サルビア、丁子、バジル、クルクミン、タウリン、ワイルドオートハーブ、ダンデリオン、ゲンチアン、アロエベラ、ホップ、シナモン、ペパーミント、グレープ、カミツレ、ウイキョウ、マシュマロ、ジンジャー、スリッペリーエルム、カルダモン、コリアンダー、アニス、ジャコウソウ、レーマニア、ユーカリ、メントール、カバカバ、シサンドラ、ウィサニア、カウスリップ、リシウム、パッションフラワーから選択することができる。
【0022】
酸化防止剤としては、グルタチオンペルオキシダーゼ、超酸化物ジスムターゼ、カタラーゼ、共酵素Q10または蜂蜜が挙げられる。
【0023】
プレバイオティックは、フルクトース、ガラクトース、マンノース、大豆またはイヌリンを含むことができる。
【0024】
プロバイオティックバクテリアは、ラクトバチルスまたはビフィドバクテリア、ラクトコッカス、ストレプトコッカス、ロイコノストカス、ペディオコッカス、またはエンテロコッカスでよい。
【0025】
活性成分は、錠剤加工されたチューインガム菓子の第二の一体的部分中に存在することが好ましい。
【0026】
錠剤加工されたチューインガム菓子が活性成分を含有する場合、口内保護、呼吸清涼感、薬学的または栄養学的利点等の消費者に有益な効果を付与することができる。
【0027】
本発明は、二層構造を有する錠剤加工されたチューインガム菓子を製造する方法であって、粒子状ガムベース材料を粒子状錠剤ベース材料と混合することにより第一の一体的部分を形成する工程、粒子状錠剤ベース材料を含んでなる第二の一体的部分を形成する工程、前記一体的部分の一方を錠剤プレス中に供給し、圧縮する工程、他方の前記一体的部分を錠剤プレス中に供給して、両方の一体的部分を錠剤プレス中で圧縮して、それぞれの一体的部分の材料を一つに結合させて、二つの一体的部分が一つに接合した、錠剤加工されたチューインガム菓子を形成する工程、および、最後に、前記錠剤加工されたチューインガム菓子を取り出す工程、を含んでなる、方法も提供する。
【0028】
第二の一体的部分を錠剤プレス中に供給する前に、第一の一体的部分を錠剤プレス中に供給し、錠剤加工されたチューインガム菓子を形成するのが好ましい。
【0029】
所望により、第一および第二の一体的部分と同じ材料、または第一および第二の一体的部分と異なる材料から製造することができる一種以上のさらなる一体的部分を錠剤プレス中に供給し、圧縮して三層以上の層を有する製品を形成することもできる。
【0030】
錠剤プレスは、金型およびパンチを含んでなり、基本的な圧縮原理を応用したものであり、粉末を金型に充填し、パンチを圧力下で下降させて圧縮し、保圧時間と呼ばれる時間、粉末状で保持して錠剤を形成した後、錠剤を取り出すものである。金型およびパンチの形状を、例えば円形、レンガ形、枕形等に変えることにより、多くの形状およびサイズの錠剤を製造することができる。
【0031】
本発明は、一つの一体的部分が別の一体的部分の中に嵌め込まれた構造の錠剤加工されたチューインガム菓子を製造する方法であって、一体的部分の一方を錠剤プレス中に供給し、窪み(indentation)を有する形状に圧縮する工程、他方の一体的な部分を窪みの中に供給し、両方の一体的な部分を錠剤プレス中で圧縮し、それぞれの一体的な部分の材料を一つに結合させ、2つの一体的な部分が一つに接合した、錠剤加工されたチューインガム菓子を形成する工程、および最後に錠剤加工されたチューインガム菓子を取り出す工程を含んでなる、方法も提供する。
【0032】
窪みは、好ましい形状またはサイズであればいずれでもよく、例えば断面が円形、長円形、角形または正方形でもよい。所望により、さらなる一体的部分を錠剤プレス中に供給し、圧縮し、窪み中にある圧縮された一体的部分を被覆するように包み込むこともできる。
【0033】
口中で、錠剤加工されたチューインガム菓子は、最初の噛み砕く感覚およびそれに続く噛み応えのある感覚である質感的コントラストを付与できる。最初の噛み砕く感覚は、圧縮により堅い、噛み砕く層に緻密化される第二層から得られる。最初の噛み砕く感覚の持続時間は、約10秒間〜約1分間、典型的には約25〜50秒間であり、その後、完全に消失する。最初の噛み砕く感覚の持続時間は、第二層の厚さによって異なり、層が厚い程、噛み砕く感覚は長くなる。
【実施例】
【0034】
下記の例は、本発明の例示のために限り説明するものである。すべての例で使用したガムベースは、スペイン国、バルセロナのCafosa Gum S/A、製のARTICA-Tである。
【0035】
例1
下記に示す配合の混合物を使用し、大型で円形の二層になった、中央に穴のある錠剤加工されたチューインガム菓子を製造する。下記成分を混合して、第一層の一体的な部分を製造する。
ガムベース 21.3%
ソルビトール 71.6%
ステアリン酸マグネシウム 0.5%
スペアミント調味料(粉末+液体) 1.1%
青色着色剤 0.5%
【0036】
ガムベースおよびソルビトールは、平均粒子径40ミクロンの粉末形態で使用する。調味料は、粉末と液体の組合せである。
【0037】
上記第一層の一体的部分を、好適な形状の金型およびパンチからなる錠剤プレスの金型中に充填し、パンチを圧力下で下降させて圧縮し、これを保圧時間と呼ばれる時間、粉末状で保持し、粒子を一つに結合させて緻密化し、圧縮された第一層を形成する。
【0038】
錠剤ベース材料の第二層の一体的部分(第一層の重量の4分の1重量を有する)を、平均粒子径40ミクロンのソルビトール93.5重量%、CGMP5重量%、ステアリン酸マグネシウム1.0重量%、およびスペアミント調味料0.5重量%から製造する。
【0039】
錠剤ベース材料の第二層を、錠剤プレスの金型中の、圧縮された第一層の上に充填し、再度パンチを下降させて圧縮し、粒子を結合させて緻密化し、圧縮された第一層に接合した圧縮された第二層を形成することのより、錠剤加工されたチューインガム菓子を製造し、その後、錠剤加工されたチューインガム菓子を取り出す。錠剤加工されたチューインガム菓子は、青色と白色のコントラストを有するとともに、二層間の接合部にきれいな平線を有する。
【0040】
口中で、錠剤は、最初に噛み砕く感触を与える組織を有し、これが約40秒間続き、次いで通常の凝集性のチューインガムになる。
【0041】
例2
例1と同様の成分比率のCafosa Gum/ソルビトールのプレミックス(平均粒子径40ミクロン)245.95部を、下記の成分と混合し、第一層の一体的部分を形成する。
ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) 1.25部
ミント油 1.30部
ミント粉末 1.00部
メントールTrusil 0.5部
緑色着色剤 0.1部
【0042】
第二層の一体的部分(第一層の重量の4分の1重量を有する)を、ステアリン酸マグネシウム0.5%、4%グルコースシロップおよびデンプンガムの50:50混合物2.4%を含有し赤色を有する平均粒子径40ミクロンの粉末化された糖から製造する。
【0043】
上記の混合物を、例1と同様にて圧縮することにより、ミント風味の、青色と赤色のコントラストの二層を有する錠剤加工されたチューインガム菓子を形成する。
【0044】
口中で、錠剤は、最初に噛み砕く感触を与える組織を有し、これが40秒間続き、次いで通常の粘着性チューインガムとなる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも二層構造を有するチューインガムタブレットを製造する方法であって、
粒状ガムベース材料を粒状錠剤ベース材料と混合することにより第一の一体的部分を形成する工程、
粒状錠剤ベース材料を含んでなる第二の一体的部分を形成する工程、
前記一体的部分の一方を錠剤プレス中に供給し、圧縮する工程、
他方の前記一体的部分を錠剤プレス中に供給して、両方の一体的部分を錠剤プレス中で圧縮して、それぞれの一体的部分の粒状材料を一つに結合させて、二つの一体的部分が一つに接合した、チューインガムタブレットを形成する工程、および
最後に、前記チューインガムタブレットを取り出す工程、を含んでなり、
前記粒状錠剤ベース材料が、糖またはポリオールである、方法。
【請求項2】
前記第二の一体的部分を錠剤プレス中に供給する前に、前記第一の一体的部分を錠剤プレス中に供給する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一および第二の一体的部分と同じ材料か、または異なる材料から製造された一以上のさらなる一体的部分を前記錠剤プレス中に供給し、圧縮して三以上の層を有する製品を形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
口中で最初に噛み砕く感覚が付与されたチューインガムタブレットであって、粒状ガムベース材料と粒状錠剤ベース材料との圧縮混合物を含んでなる第1一体的部分と、圧縮された粒状錠剤ベース材料を含んでなる第2一体的部分との、少なくとも2つの一体的部分を含んでなり、
前記2つの一体的部分が、上下に積層された層として配置され、
前記粒状錠剤ベース材料が、糖またはポリオールである、チューインガムタブレット。
【請求項5】
前記第一および第二の一体的部分の両方の、前記ガムベースおよび前記錠剤ベースの粒子径が、10ミクロン〜2mmである、請求項4に記載のチューインガムタブレット。
【請求項6】
前記第一および第二の一体的部分と同じ材料か、または異なる材料から製造される一以上の一体的部分をさらに含んでなる、請求項4または5に記載のチューインガムタブレット。
【請求項7】
一体的部分がさらに隣接配置されるか、または、一の一体的部分が他の一体的部分の中に嵌め込まれるか、もしくは一の一体的部分が一以上の他の一体的部分の中に完全に包含されてなる、請求項4〜6のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項8】
前記個々の層の厚さが等しいか、または異なっている、請求項4〜7のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項9】
二つの層からなり、ある一層が他の層よりも厚い、請求項4または5に記載のチューインガムタブレット。
【請求項10】
前記ガムベース材料が、組織化剤、粘着防止剤および酸化防止剤を加えてある可塑化されたゴムまたは重合体である、請求項4〜9のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項11】
前記第一および第二の一体的部分の両方に使用する錠剤ベース材料が、スクロース、フルクトース、ラクトース、デキストロース、ソルビトール、マンニトール、マルトール、キシリトール、イソマルト、グルコースシロップ、マルチットシロップ、またはエリトリトールである、請求項4〜10のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項12】
前記第一の一体的部分において、前記ガムベースが5〜99%の量で存在する、請求項4〜11のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項13】
前記タブレットが、結合剤、潤滑剤、調味料または着色剤を含有する、請求項4〜12のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項14】
前記第一および第二の一体的部分が異なった色を有し、それによって2成分の非常に独特で魅力的な視覚的示唆を与えるコントラスト効果が得られる、請求項4〜13のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項15】
前記タブレットが口中で破壊された時に、最初の噛み砕く感覚およびその後の噛み応えのある感覚である質感的なコントラストを与える、請求項4〜14のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項16】
活性成分を含有する、請求項4〜15のいずれか一項に記載のチューインガムタブレット。
【請求項17】
前記活性成分が前記第二層中に存在する、請求項16に記載のチューインガムタブレット。
【請求項18】
前記活性成分が、医薬、薬剤、栄養的もしくは機能的成分、歯科用ビヒクル、または、呼吸清涼剤である、請求項16に記載のチューインガムタブレット。

【公開番号】特開2011−147450(P2011−147450A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56760(P2011−56760)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【分割の表示】特願2004−520509(P2004−520509)の分割
【原出願日】平成15年7月7日(2003.7.7)
【出願人】(505020167)バゲル‐ソレンセン、アンド、カンパニー、アクティーゼルスカブ (1)
【氏名又は名称原語表記】BAGGER−SORENSEN & CO. A/S
【Fターム(参考)】