説明

録画予約再生装置

【課題】コンテンツのフォルダ編集を容易に行うことができる記録再生装置を提供する。
【解決手段】記録再生装置109と表示装置200と制御装置101と遠隔操作装置300とを備えた録画予約再生装置1において、番組データを備えた前記コンテンツの録画情報を前記記録再生装置109から呼び出して前記表示装置200に一覧表示し、当該コンテンツに関する検索条件を受け付けて、検索条件に合致するコンテンツの録画情報を前記記録再生装置109から抽出して前記表示装置200に一覧表示し、該一覧表示されたコンテンツのフォルダの作成を受け付けて、該フォルダを生成し、前記生成したフォルダに含まれるコンテンツに関する予約情報を検索して、予約情報がなければ、当該コンテンツの録画予約を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン受像機の番組や記録再生装置に格納された各種のコンテンツを簡単に抽出することができる情報検索再生装置及びその表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、放送衛星や通信衛星あるいはケーブルTVなどの普及にともない、デジタル化した映像情報と番組情報などを受信できるデジタル放送サービスが普及してきている。このサービスにおいては、多数のチャンネルから希望するチャンネルを簡単に選択することができるシステムが望まれている。これに対応するため、このシステムでは、EPGと呼ばれる電子番組ガイドを採用し、伝送されてくるチャンネル番号、番組の放送時間、番組名、番組内容、出演者などから、家庭のテレビで電子化されたテレビ番組表を再生し、このテレビ番組表から任意の番組を検索して、これをテレビで視聴することができる。
【0003】
一方、近年の映像記録技術の発展により、多数の映像情報をHDDやDVDに記録することができる。これらの記録機器は大容量であるがゆえに、記録された番組などのコンテンツの中から任意のコンテンツを抽出することが困難である。そこで、従来技術においては、フォルダを自動生成して、このフォルダに連続物のコンテンツを仕分けして記録するものがある。
【0004】
例えば、特開2004−348807においては、使用者が複雑な操作を強いられることなく、多数のコンテンツの中から所望するコンテンツを素早く探し出せる記録再生装置が開示されている。この従来例には、録画予約するコンテンツを録画予約情報からコンテンツを指定するかまたは利用者によってコンテンツを指定し、前記指定されたコンテンツをもとに、異なる録画日時の同一のコンテンツがない場合には録画フォルダを自動生成し、同一のコンテンツがある場合には前記録画フォルダ下にサブフォルダを自動生成する。録画予約開始時刻になると、映像を録画するとともに、この映像を解析して映像の切り替わるシーンを抽出してインデックスとしてのサムネイルを生成し、前記生成されたサムネイルをシーンごとに前記録画フォルダまたは前記サブフォルダと関連付けて記録する。録画映像の再生時には、前記録画フォルダ、前記サブフォルダおよび前記サムネイルを階層表示させた中からサムネイルを選択して再生する。
【0005】
【特許文献1】特開2004−348807号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来例によれば、連続番組を予約する際に、異なる録画日時の同一のコンテンツがない場合には録画フォルダを自動生成し、同一のコンテンツがある場合には前記録画フォルダ下にサブフォルダを自動生成することができるので、大容量記憶媒体に複数の異なるコンテンツが混在しても、所望する録画済みのコンテンツを素早く探し出すことができる。
また、録画する際に、装置が自動的にフォルダを生成するので、使用者が複雑な操作を強いられることがない。
【0007】
しかしながら、前記従来例によれば、初めて番組を予約する際にフォルダを自動生成する記録再生装置が開示されているものの、それ以外のフォルダの自動作成や番組予約については開示されていない。また、同じコンテンツがない場合にもフォルダが作成されることになるので、そのような番組を選択する場合には、階層が深くなり操作性が損なわれる。
さらに、例えば、連続もののコンテンツを予約する場合、最初から連続予約するのではなく、コンテンツを視聴してから連続予約するか否か決めたいものである。このような場合、前記従来例によれば、再度、該当するコンテンツの予約情報を入力しなければならない。
【0008】
そこで、この発明の目的とするところは、すでに記録されたコンテンツに基づいて、当該コンテンツのフォルダ編集に連続して、簡単に連続予約が設定できる記録再生装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、連続もの番組など同じコンテンツのみをフォルダにまとめて整理することが、手間なくできるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明の記録再生装置では、番組データを備えた前記コンテンツの録画情報を前記記録再生装置から呼び出して前記表示装置に一覧表示し、当該一覧表示から1つのコンテンツの選択を受け付けて、当該コンテンツに関する検索条件を受け付ける検索条件入力エリアを前記表示装置に表示し、検索条件入力エリアで設定された検索条件を受け付けて、当該検索条件に合致するコンテンツの録画情報を前記記録再生装置から抽出して前記表示装置に一覧表示し、該一覧表示されたコンテンツのフォルダの作成を受け付けて、該フォルダを生成し、前記生成したフォルダに含まれるコンテンツに関する予約情報を検索して、予約情報がなければ、当該コンテンツの録画予約を設定する。
また、録画予約設定が連続した設定であるか否かを判定し、連続した設定である場合には、当該録画予約に関するフォルダを自動作成し、録画予約設定に基づいて録画したコンテンツを前記フォルダに格納するようにする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コンテンツのフォルダ編集を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図1から図23を参照して、本発明に係る記録再生装置とその表示方法の実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態では、大容量の記憶装置を備えたテレビジョン受像機に適用したものを開示している。
先ず、図1を参照して、このテレビジョン受像機の概略構造を説明する。図1は、この実施の形態に係るテレビジョン受像機の概略構成図である。
【0012】
図1において、符号1で示すテレビジョン受像機は、本体100と、モニタ200と、リモコン300とを含んで構成される。前記本体100は、テレビチューナや大容量の記憶装置を内蔵して、このテレビジョン受像機1の中核をなすものである。前記モニタ200は、前記本体100とコードを介して接続され、前記本体100で生成される画像を表示装置201に表示する。この実施の形態では、このモニタ200に設けられる表示装置201の両側にスピーカ202を備えたものを採用している。しかし、これに限定されるものではなく、スピーカ別体のものや、テレビチューナを内蔵したテレビジョン受像機でもよい。前記リモコン300は、例えば、赤外線信号を介して前記本体100の図示しない赤外線受光部に操作信号を送信して、このテレビジョン受像機1の操作を統括的に操作することができる。
【0013】
前記本体100には、コードを介してアンテナ50を接続することで、一般的な地上波放送を受信することができるし、衛星放送アンテナを接続すれば衛星放送を受信できる。更に、ケーブルテレビなどとも接続することができる。また、この実施の形態ではデジタル放送に対応した機構を備えている。したがって、前記放送を通じてテレビ画像信号の他に番組情報(EPG)などの各種情報を受信して、これを内蔵した記憶装置に格納し、これらの情報から各種検索を行うことができる。
そして、このテレビジョン受像機1の大きな特徴は、本体100に内蔵される記憶装置に多数の番組データを備えたコンテンツを記憶し、前記番組データを介して、この記憶された、または、記憶されるコンテンツに関するフォルダを自動生成できる点にある。
【0014】
即ち、この実施の形態に係る本体100は、通常の録画予約設定時のステップにおいて、複数回の録画設定操作を受け付けると、前記記憶装置に記録された録画データに、同じ曜日、同時間、同チャンネルに設定された予約データを検索し、これらの予約データが記憶装置に設定されていなければ、当該コンテンツを保存するためのフォルダを記憶装置の所定領域に自動生成し、以後の録画するコンテンツを当該フォルダに保存するように動作する。
【0015】
また、他の実施の形態では、本体100は、通常の録画予約設定時のステップにおいて、タイトルや役者などの検索条件とともに、複数回の録画設定操作を受け付けると、予め記憶装置に格納された番組データのなかから該当する検索項目に該当するコンテンツを検索し、これらの録画予約データが記憶装置に設定されていなければ、当該コンテンツを保存するためのフォルダを記憶装置の所定領域に自動生成し、以後の録画するコンテンツを当該フォルダに保存するように動作する。
【0016】
このように、この実施の形態によれば、利用者は録画予約設定時にフォルダをいちいち作成する手間を省くことができる。更には、連続番組が1つのフォルダに格納されるので、再生時の検索が容易となる。
【0017】
一方、この実施の形態では、前記リモコンに、前記自動生成されたフォルダ毎にコンテンツを表示するフォルダ一覧表示ボタンと、フォルダに区別無くコンテンツを一覧表示する全一覧表示ボタンを備えている。この実施の形態では、フォルダの自動生成を連続予約に対応して生成するので、前記フォルダ一覧表示ボタンを連続番組ボタン301とし、前記全一覧表示ボタンを録画番組ボタン302としてリモコン300に設けている。
【0018】
この実施の形態では、本体100は、前記連続番組ボタン301または録画番組ボタン302の操作が成されると、モニタ100に録画番組検索画面400を表示する。この録画番組検索画面400は、フォルダ表示エリア401と、録画された各コンテンツのサムネールが表示されるコンテンツ表示エリア402を備えている。
【0019】
図1に示す状態では、自動生成されたフォルダが4個存在するので、例えば、前記フォルダ表示エリア401には、「連続番組1」から「連続番組4」の各フォルダが表示される。ここで、この実施の形態では、前記フォルダ表示エリア401に「全番組」のフォルダも表示される。「全番組」のフォルダの選択により、前記録画番組ボタン302と同様な動作を行わせることができる。
【0020】
一方、前記コンテンツ表示エリア402には、前記フォルダ表示エリア401で選択されたフォルダに該当するコンテンツがサムネール形式で一覧表示される。
この実施の形態では、初期設定として、前記連続番組ボタン301が操作されると、最初に自動生成されたフォルダ表示エリア401のフォルダが強調表示され、当該フォルダに該当するコンテンツが前記コンテンツ表示エリア402に一覧表示される。
【0021】
一方、録画番組ボタン302が操作されると、前記全番組フォルダが強調表示(太枠表示など)され、記憶装置に格納されている全コンテンツが一覧表示される。
そして、この実施の形態の他の特徴の1つは、前記録画番組検索画面400から所定の条件でのコンテンツの検索を受け付け、当該検索されたコンテンツを格納するフォルダを自動生成するとともに、当該フォルダの自動生成のステップに引き続いて、これらの録画予約を自動設定するステップに移行できる点にある。この特徴によれば、利用者は、録画したコンテンツを視聴して、このコンテンツを引き続いて録画したい場合、簡単な操作でこれらの番組予約を設定できるとともに、これらのコンテンツを格納するフォルダの作成が可能と成る。
【0022】
例えば、この実施の形態では、録画番組ボタン302の操作で、モニタ100に、番組データを備えた全コンテンツを一覧表示し、当該一覧表示から1つのコンテンツを選択すると、モニタ100に、多様な編集機能を選択するための編集ウインドウ420を重ね表示させることができる。そして、この編集ウインドウ420から「フォルダ仕分け」を選択することにより、当該コンテンツに関する検索条件を入力する更なる検索条件ウインドウ430を表示させ、当該検索条件に合致するコンテンツを抽出してフォルダを自動生成するとともに、当該検索条件に該当する番組予約を簡単な操作で行うことができる。
【0023】
以下、図1から図23を参照して、この実施の形態を更に詳細に説明する。
先ず、図1において、この実施の形態では、前記リモコン300に、少なくとも、電源ボタン303と、各種の操作メニューを表示するメニュー画面440を表示させるためのメニューボタン304と、画面上に表示されるカーソルを上下左右に移動させるためのカーソルキー群305と、カーソルが位置する機能ボタンを実行させるための決定キー306と、各種の機能メニューを設定するための機能メニューウインドウを表示させる機能メニューボタン307と、前記連続番組ボタン301と、前記録画番組ボタン302と、記憶装置に格納された番組表を表示させるための番組表ボタン308と、極一般的な予約ボタン309と、1つ前の操作に戻るための戻るボタン310を備えている。
【0024】
また、前記本体100は、少なくとも、筐体面に前記リモコン300の赤外線信号を受信するためのリモコン受光部と、DVDなどの記録媒体を出し入れするDVD出入テーブルを備えている。なお、本体100の筐体面には、状態表示部や各種の操作スイッチ類などが配置されているが、ここでは省略している。
【0025】
次に、図2を参照して、本体100の内部装置を説明する。図2は本体100の装置ブロック図である。
この実施の形態では、マイコン101が、前記リモコン300の赤外線による操作指示信号をリモコン受光部108で受信し、この操作指示に基づいて、このテレビジョン受像機1を統括的に制御する。
【0026】
チューナ102は、電子番組ガイド情報(EPG情報)を重複した放送波を受信できる公知のものである。この電子番組ガイド情報は、チャンネル番号、番組の放送時間、番組名、番組内容、出演者、それら複数の番組が多重化されたストリームから所望の番組を抜き出すために必要なプログラムIDとプログラムテーブルなどが含まれる。前記放送波は、地上波、衛星放送波、有線放送波の何れでも良い。
【0027】
前記チューナ102で受信された放送波は、番組情報抽出部103でEPG情報とコンテンツ情報に分離され、音声再生部104と映像再生部105に出力される。音声再生部104は前記スピーカ202に出力される。映像情報は、映像再生部105からの映像信号と画面生成部107からのグラフィックデータが表示合成部106で合成され、前記モニタ200に出力される。
【0028】
この実施の形態では、大容量の記憶装置としてHDD(ハードデイスク装置)109と、DVD(デジタルビデオデイスク装置)110を備えている。そして、この実施の形態では、DVD110やHDD109に格納されたコンテンツの再生はもちろんのこと、放送波で受信したコンテンツをDVD110やHDD109に格納することができ、また、DVD110とHDD109の間で相互にダビングを行うことができる。
【0029】
この実施の形態では、コンテンツのDVD110やHDD109への格納に際し、検索情報を同時に格納することができる。そして、この実施形態では、前記検索情報やEPG情報から各種の検索を行って、その検索結果に基づいて、検索した放送波やDVD110あるいはHDD109に格納したコンテンツを表示したり、あるいは、放送波のコンテンツを録画(予約録画を含む)したり、ダビングなどを行うことができる。また、この実施の形態では、外部インターフエイス部111にUSB端子を備えている。これにより、他の増設記憶装置を接続したりパソコンとの接続が可能である。
【0030】
次に、この実施の形態の特徴である連続録画に関する録画予約設定について図3から図23を参照して詳細に説明する。この実施の形態では、録画予約と当該録画予約されたコンテンツを格納するフォルダの作成を多様な場面から設定することができる。
先ず、図3から図9を参照して、番組表からの録画予約の操作を説明する。図3は番組表からの録画予約の動作フロー図である。図4から図9は番組表からの録画予約の画面遷移を示す表示画面図である。
【0031】
先ず、この実施の形態では、マイコン101が前記リモコン300からの操作信号を受けて対応する動作を実行する。図3において、マイコン101は、リモコン300に設けたメニューボタン304の操作信号を受け付けると、HDD109に格納した図4に示すメニュー画面440をモニタ200に表示する。このメニュー画面440は、HDD、DVD、TV、番組表などの各種メニューボタンが碁盤状に割り振られており、これらのメニューボタンの1つがリモコン300に設けたカーソルキー群305と決定キー306の操作によって選択されると、マイコン101は、選択されたメニューボタンに対応する機能を実行させる。例えば、図4において、番組表ボタン441が選択されると、マイコン101は図5の番組表画面450をHDD109から呼び出して表示する(ステップ501)。
【0032】
図5において、この実施の形態では、番組表画面450は縦軸に時間、横軸にチャンネルが設定され、これら縦軸と横軸に対応する位置に各種のコンテンツが割り振られて表示される。これらのコンテンツは前記カーソルキー群305と決定キー306の操作により選択することができる。例えば、図5は「AAストーリー」が選択された状態を示している。マイコン101は、番組表画面450において決定キー306の操作が成されたかを監視し(ステップ503)、決定キー306が操作されると、当該決定キー306が操作されたコンテンツに関する番組データを呼び出して図6に示す録画予約画面460を表示する(ステップ505)。
【0033】
図6において、この実施の形態では、番組データとして、「タイトル」「チャンネル」「曜日」「録画時間」が録画予約画面460に表示される。利用者は、この番組データを確認することで前記番組表から希望するコンテンツが選択されたかを確認することができる。利用者は、表示された番組データで予約を行いたければ予約ボタン461を選択し、元の番組表に戻りたければ中止ボタン462を選択する。図6は予約ボタン461が選択されて強調表示された状態を示している。マイコン101は、前記予約ボタン461が選択されると、図7に示す予約データの修正画面470を表示させる。
【0034】
図7において、予約データの修正画面470は、図6の録画予約画面460の「曜日」データの修正を可能にする画面である。「曜日」は強調表示されて、修正可能な状態であることが一目で分かるようになっている。この「曜日」はカーソルキー群305の上下キーで変更することができる。この実施の形態では、上下キーの操作で「設定日」「毎日」「毎週」「月から金」「月から土」「その他」に順次変更することができる。図8は「毎週」が選択された状態を示している。
【0035】
図8において、この実施の形態では、「毎日」「毎週」「月から金」「月から土」などの連続して録画が設定されると「フォルダ自動作成」481が初期設定で表示される。この「フォルダ自動作成」はチェックマークを外す(選択する)ことで設定を解除することができる。利用者は図8の状態で予約ボタン461を選択することにより、設定した番組データを予約データとして登録することができる。
【0036】
マイコン101は、前記予約ボタン461が選択されると、「曜日」データが連続した設定であるか否かを判定し(507)、連続でなければ、ステップ517の予約データの設定を行う。一方、連続した録画の設定であれば、フォルダの自動作成が設定されているか否かを判定し(ステップ509)、設定されていなければ、ステップ517の予約データの設定を行う。一方、フォルダの自動作成が設定されていれば、、当該予約データに関するフォルダを自動生成し(ステップ515)、以後の画像データをフォルダに記録するように設定する(ステップ517)。
この例では、録画日時の連続予約設定と、フォルダ自動作成がチェックされていることを判断することにより、自動的にフォルダを作成したが、フォルダ作成の前に、予約された番組タイトル情報をチェックして、同一の番組タイトルである場合に限り、同一フォルダに入れる方法もある。後者の方法の方が、予期せぬ番組変更があった場合に、異なる番組が同一フォルダに入ることを避けることができる。
【0037】
そして、図9に示すような予約設定が完了したことを示す確認画面490を所定時間表示して予約フローを終了する。ここで、ステップ515でフォルダを自動設定した場合は、前記確認画面490において、フォルダが作成されたことを表示させ、ステップ521で既存のフォルダに追加することが設定された場合は、前記確認画面490において同内容が表示される。
【0038】
なお、この実施の形態では、「フォルダ自動作成」481を選択できるようにしているが、フォルダを自動作成しないのは例外的なものである。したがって、「フォルダ自動作成」481を選択できないようにしてもよい。また、前記ステップ511、513において、予約データを検索したり、判定するステップを当該予約データに関するフォルダが設定されているか否かを検索し、判定するようにしてもよい。
【0039】
次に、図10から図20を参照して、編集機能のフォルダの作成に引き続いて録画予約を行うステップについて説明する。図10は編集機能でフォルダの仕分けが設定されてから録画予約を行うまでの動作フロー図である。図11から図20は図10に関する画面遷移の各図である。
【0040】
先ず、マイコン101は、図4のメニュー画面440において「HDD」が選択されると図11に示す録画番組検索画面400を表示する。この録画番組検索画面400はリモコン300の連続番組ボタン301または録画番組ボタン302を押下することでも表示させることができる。ここで、図11の録画番組検索画面400はフォルダが設定されていないので連続番組ボタン301は操作無効となる。
【0041】
図11において、この事例では、フォルダが設定されていないので、フォルダ表示エリア401には「全番組」しか表示されず、コンテンツ表示エリア402には、HDD109に格納されたコンテンツのサムネール形式で録画された順番に表示されている。マイコン101は、このコンテンツの中で、図12に示すように、1つが選択されて、機能メニューボタン307が押下されると、該当するコンテンツの近傍に、図13に示すような、編集ウインドウ420を表示する。
【0042】
前記編集ウインドウ420は、「再生」の操作に加えて、「編集」「削除」「詳細情報」「フォルダ仕分け」「フォルダ移動」「リスト表示に変更」「並び順」などの各種の編集メニューが表示されており、これらをカーソルキー群305と決定キー306の操作で選択することで、選択された作業を行うことができる。
【0043】
この実施の形態では、前記「フォルダ仕分け」を選択することにより、該当するコンテンツに関連する他のコンテンツを抽出してフォルダを作成できるとともに、当該フォルダに関する予約データを設定することができる。
【0044】
図10は、「フォルダ仕分け」が選択された以降の動作フローを示している。図10において、マイコン101は、「フォルダ仕分け」が選択さると(ステップ601)、図14に示す検索条件ウインドウ430を表示させる(ステップ603)。
検索条件ウインドウ430は、「同一番組を検索し、見つかった録画番組を番組フォルダを作成して登録します。」とのガイダンスを表示するとともに、「番組を検索する条件」の設定項目が表示されている。
【0045】
この設定項目には、「番組名」「録画日」「録画時間帯」「チャンネル」「ジャンル名」が設定されている。ここで、「番組名」と「ジャンル名」は、番組表から取得される番組データから取得されて画像データとともに記録されるデータである。
また、「録画日」以外の前記設定項目は、選択されたコンテンツによって、その検索内容は設定される。したがって、利用者は、カーソルキー群305を介して前記各設定項目にカーソルを移動させて決定キー306を押下することで、その設定項目を検索条件にするか否かを設定できる。検索条件として設定されると、四角形のチェックボックスにチェックマークが付される。例えば、「録画時間帯」のチェックマークを外せば、異なる時間帯に録画されたものも検索条件に含めることができる。
【0046】
一方、「録画日」は、プルダウンボックスで設定することができる。右端の逆三角マークを選択することで、図15に示すように、「毎日」「毎週」「月から金」「月から土」「その他」の選択枝が表示されるので、当該選択枝から1つを選択することができる。図15においては、「毎週」を選択した状態を示している。
【0047】
前記検索条件ウインドウ430には、検索を実行させる実行キー431と中止キー432が設けられている。利用者は前記検索条件ウインドウ430において検索条件を設定して実行キー431を選択することにより、該当する検索条件に合致するコンテンツを抽出することができる。
マイコン101は、前記実行キー431が操作されると、HDD109に記憶されているコンテンツを検索し(ステップ605)、その結果を図16の検索結果表示ウインドウ480を表示させる(ステップ607)。
【0048】
この検索結果表示ウインドウ480には、例えば「6番組が見つかりました。」との検索結果と、「新しいフォルダを作成して登録します」とのフォルダ作成のガイダンスを表示する。加えて、この検索結果表示ウインドウ480には、フォルダ作成のためのフォルダ名の指定項目が表示されている。この指定項目は、「番組名」「日時情報」「ジャンル名」の各項目又は組み合わせで指定することができる。この指定項目は図15と同様な操作で選択することができる(ステップ607)。この実施の形態では、「番組名」が初期設定されているので、マイコン101は、実行キー431の操作がなされると、指定されたフォルダ名のフォルダを作成するとともに、抽出されたコンテンツを当該フォルダに移動させる(ステップ609)。
【0049】
そして、図17に示すフォルダ作成の完了表示ウインドウ485を表示する(ステップ611)。この完了表示ウインドウ485には了解ボタン486が設けられている。マイコン101は、了解ボタン486が操作されると、前記作成された検索条件に合致する予約データが設定されているか否かをHDD109を検索する(ステップ613)。前記予約データが設定されていれば、図20に示すフォルダが設定された録画番組検索画面400を表示する(ステップ617)。
【0050】
一方、ステップ613において、予約データが設定されていなければ、マイコン101は、「これらの番組の録画予約がありません。」との検索結果を表示するとともに、「毎回録画できるように録画予約を行い、録画したものをフォルダに登録するようにしますか?」との予約録画を促す案内を予約案内ウインドウ490内に表示する(ステップ614)。
【0051】
予約案内ウインドウ490には、「する」キー491と「しない」キー492が設けられている。マイコン101は、「しない」キー492が操作されるとステップ617を実行し、「する」キー491が操作されると図19の予約確認ウインドウ495を表示する(ステップ615)。
【0052】
予約確認ウインドウ495には、前記検索条件と成った予約データが表示される。この予約確認ウインドウ495には、「予約する」キー496と、「中止」キー497が設けられているので、マイコン101は、「中止」キー497が操作されるとステップ617を実行し、「予約する」キー496が操作されると予約確認ウインドウ495に表示した予約データの設定を行い(ステップ616)、図20に示すフォルダが設定された録画番組検索画面400を表示する。
図20に示す録画番組検索画面400には、フォルダ表示エリア401に作成したばかりのフォルダが表示され、コンテンツ表示エリア402には、当該フォルダに移動されたコンテンツのサムネールが一覧表示される。
【0053】
このように、この実施の形態では、図3で説明した番組表からフォルダを自動設定して録画予約を行うこともできるし、また、図10で説明した編集工程からフォルダを作成して録画予約を行うこともできるので、フォルダの作成と、このフォルダに伴う番組予約を簡単に設定することができる。
【0054】
また、この実施の形態では、前記2つの録画予約に加えて、通常良く見られる、図1に示すリモコン300に設けた予約ボタン309を押下することでも録画予約を設定することができる。録画予約をマニュアル設定することができる。マイコン101は、前記予約ボタン309が操作されると、図6に示す録画予約画面460を表示し、連続録画予約設定された場合には、以後、番組表でコンテンツを選択したと同様な操作でフォルダの自動作成と録画予約を行うことができる。ここで、番組表でのコンテンツ選択と若干異なるのは、「番組名」が空欄であり、「チャンネル」「日時」「曜日」「開始時間」「終了時間」がそれぞれ設定できる点である。
このように、この実施の形態では、多様な場面から録画予約と、それに伴うフォルダの作成を簡単な操作で行うことができる。
【0055】
次に、図21から図23を参照して前記録画番組検索画面400の他の実施の形態を説明する。図21から図23は他の実施の形態に係る録画番組検索画面図である。
図21において、この実施の形態では,(a)に示すように、コンテンツ表示エリア402に表示されるサムネールの一覧表示を(b)図に示すようなリスト表示に変更することができる。これらの変更は、編集ウインドウ420に設けられるリスト表示に変更を選択することで変更することができる。また、同様に、編集ウインドウ420に設けられるフォルダ名の変更を選択することでフォルダ名を修正または追加することができる。これらの修正は、リモコン300の図示しないテンキーに設定される文字キーで可能である。
【0056】
図22において、この実施の形態では、録画番組検索画面400に表示されるべきフォルダ表示エリア401とコンテンツ表示エリア402をそれぞれ分離して表示するものである。(a)図はフォルダ表示エリア401のみを、下位階層があるようなフォルダを連想させるリスト形式で表示する。このフォルダ表示エリア401の1つのフォルダが選択されると、(b)図に示すように、当該フォルダに含まれるコンテンツを一覧表示するコンテンツ表示エリア402のみを表示する。
【0057】
これらの(a)図、(b)図に示す画面は、録画番組ボタン302で(a)図を、連続番組ボタン301で(b)図の画面を呼び出すことができる。(b)図の画面では、初期設定で最初に録画されたものが表示され、カーソルキー群305の操作で次のフォルダを表示させることができる。
【0058】
図23において、この実施の形態では、録画番組検索画面400のフォルダ表示エリア401に「ジャンル」フォルダが設定され、当該フォルダの下層のフォルダ及び当該フォルダに属するコンテンツをコンテンツ表示エリア402に表示するものである。
【0059】
例えば、図23の(a)図のフォルダ表示エリア401には、「全番組」「連続ドラマ」「連続語学」「連続バラエティ」のジャンルフォルダが表示され、前記コンテンツ表示エリア402には、前記フォルダ表示エリア401で選択されている「連続ドラマ」に属するフォルダが表示される。この図23の(a)図はリモコン300の連続番組ボタン301が操作されると表示することができる。なお、リモコン300の録画番組ボタン302が操作されると、前記マイコン101は、前記フォルダ表示エリア401の「全番組」が強調表示され、前記コンテンツ表示エリア402には録画されたコンテンツのフォルダが作成日時順に表示される。
【0060】
図23の(a)図において、例えば、「AAストーリー」のフォルダが選択されると、マイコン101は(b)図に示すように、コンテンツ表示エリア402に「AAストーリー」のフォルダに格納されたサムネール形式のコンテンツと、当該フォルダのフォルダ名などのタイトルを表示する。
このように、この実施の形態では、リモコン300に設けた連続番組ボタン301と録画番組ボタン302の使い分けで希望するコンテンツを簡単に検索することができる。
【0061】
また、この実施の形態では、番組データを備えたコンテンツを格納する記録再生装置(HDD109)と、コンテンツの検索と再生情報を表示する表示装置(モニタ200)と、前記表示装置の検索と再生情報の表示を制御する制御装置(マイコン101)と、前記制御装置に前記表示装置の表示操作を指示する遠隔操作装置(リモコン300)とを備えた録画予約再生装置(テレビジョン受像機1)において、前記制御装置は、番組データを備えた前記コンテンツの録画情報を前記記録再生装置から呼び出して前記表示装置に一覧表示し、当該一覧表示から1つのコンテンツの選択を受け付けて、当該コンテンツに関する検索条件を受け付ける検索条件入力エリアを前記表示装置に表示し、検索条件入力エリアで設定された検索条件を受け付けて、当該検索条件に合致するコンテンツの録画情報を前記記録再生装置から抽出して前記表示装置に一覧表示し、該一覧表示されたコンテンツのフォルダの作成を受け付けて、該フォルダを生成し、前記生成したフォルダに含まれるコンテンツに関する予約情報を検索して、予約情報がなければ、当該コンテンツの録画予約を設定することができるので、すでに記録されたコンテンツに基づいて、当該コンテンツのフォルダ編集に連続して、簡単に連続予約を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】第1の実施の形態に係るテレビジョン受像機の概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る本体の装置ブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係るテレビジョン受像機の番組表からの録画予約の動作フロー図である。
【図4】番組表からの録画予約の画面遷移を示す表示画面図である。
【図5】番組表からの録画予約の画面遷移を示す表示画面図である。
【図6】番組表からの録画予約の画面遷移を示す表示画面図である。
【図7】番組表からの録画予約の画面遷移を示す表示画面図である。
【図8】番組表からの録画予約の画面遷移を示す表示画面図である。
【図9】番組表からの録画予約の画面遷移を示す表示画面図である。
【図10】編集機能でフォルダの仕分けが設定されてから録画予約を行うまでの動作フロー図である。
【図11】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図12】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図13】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図14】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図15】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図16】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図17】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図18】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図19】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図20】フォルダの仕分けから録画予約までの画面遷移を示す表示画面図である。
【図21】他の実施の形態に係る録画番組検索画面図である。
【図22】他の実施の形態に係る録画番組検索画面図である。
【図23】他の実施の形態に係る録画番組検索画面図である。
【符号の説明】
【0063】
1…テレビジョン受像機、50…アンテナ、100…本体、101…マイコン、108…リモコン受光部、102…チューナ、103…番組情報抽出部、104…音声再生部、105…映像再生部、106…表示合成部、107…画面生成部、109…HDD、110…DVD、111…外部インターフエイス部、200…モニタ、201…表示装置、202…スピーカ、300…リモコン、301…連続番組ボタン、302…録画番組ボタン、303…電源ボタン、304…メニューボタン、305…カーソルキー群、306…決定キー、307…機能メニューボタン、308…番組表ボタン、309…予約ボタン、310…戻るボタン、400…録画番組検索画面、401…フォルダ表示エリア、402…コンテンツ表示エリア、420…編集ウインドウ、430…検索条件ウインドウ、431…実行キー、432…中止キー、440…メニュー画面、441…番組表ボタン、450…番組表画面、460…録画予約画面、461…予約ボタン、462…中止ボタン、470…予約データの修正画面、480…検索結果表示ウインドウ、485…完了表示ウインドウ、486…了解ボタン、490…予約案内ウインドウ、491…「する」キー、492…「しない」キー、495…予約確認ウインドウ、496…「予約する」キー、497…「中止」キー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組データを備えたコンテンツを格納する記録再生装置と、
コンテンツの検索と再生情報を表示する表示装置と、
前記表示装置の検索と再生情報の表示を制御する制御装置と、
前記制御装置に前記表示装置の表示操作を指示する遠隔操作装置とを備えた録画予約再生装置において、
前記制御装置は、
番組データを備えた前記コンテンツの録画情報を前記記録再生装置から呼び出して前記表示装置に一覧表示し、
当該一覧表示から1つのコンテンツの選択を受け付けて、当該コンテンツに関する検索条件を受け付ける検索条件入力エリアを前記表示装置に表示し、
検索条件入力エリアで設定された検索条件を受け付けて、当該検索条件に合致するコンテンツの録画情報を前記記録再生装置から抽出して前記表示装置に一覧表示し、
該一覧表示されたコンテンツのフォルダの作成を受け付けて、該フォルダを生成し、
前記生成したフォルダに含まれるコンテンツに関する予約情報を検索して、予約情報がなければ、当該コンテンツの録画予約を設定する
ことを特徴とする録画予約再生装置。
【請求項2】
番組データを備えたコンテンツを格納する記録再生装置と、
コンテンツの検索と再生情報を表示する表示装置と、
前記表示装置の検索と再生情報の表示を制御する制御装置と、
前記制御装置に前記表示装置の表示操作を指示する遠隔操作装置とを備えた録画予約再生装置において、
前記制御装置は、
前記遠隔操作装置により入力された録画予約設定を受け付けて、
前記録画予約設定が連続した設定であるか否かを判定し、
連続した設定である場合には、当該録画予約に関するフォルダを自動作成し、前記録画予約設定に基づいて録画したコンテンツを前記フォルダに格納する
ことを特徴とする録画予約再生装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記録画予約設定が連続した設定である場合に、フォルダの自動作成が設定されているか否かを判定し、
設定されている場合には当該録画予約に関するフォルダを自動作成する
ことを特徴とする請求項2に記載の録画予約再生装置。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記録画予約設定が連続した設定である場合に、予約設定されたコンテンツのタイトル情報が同一であるか否かを判定し、
同一である場合に前記コンテンツを自動作成された同一のフォルダに格納する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の録画予約再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2006−203483(P2006−203483A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−12231(P2005−12231)
【出願日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】