説明

録画再生装置

【課題】録画再生装置において、長期間に亘って視聴されていない番組をムーブすることをユーザに促す機能を実現すると共に、簡単な操作によって、長期間に亘って視聴されていない番組をムーブできるようにする。
【解決手段】録画再生装置であるHDD付きBDレコーダは、再生されていない期間が所定の判断基準期間を超えているテレビジョン番組を、長期間不視聴番組として検索し、対応選択画面50を表示する。そして、HDD付きBDレコーダは、対応選択画面50を表示しているときに、ユーザにより「全番組消去」の項目を選択して実行する操作がなされると、検索された全ての長期間不視聴番組をハードディスクから消去する。また、HDD付きBDレコーダは、対応選択画面50を表示しているときに、ユーザにより「全番組ムーブ」の項目を選択して実行する操作がなされると、検索した全ての長期間不視聴番組をハードディスクから光ディスクにムーブする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送局から放送されるテレビジョン番組を録画し、録画したテレビジョン番組を再生する録画再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、テレビジョン番組を録画し、録画したテレビジョン番組を再生する録画再生装置がある。このような録画再生装置は、テレビジョン番組を、録画再生装置に内蔵されている例えばハードディスクなどの内部記録媒体に録画するようになっている。また、このような録画再生装置において、内部記録媒体に録画したテレビジョン番組を、録画再生装置に装着/取外しされる例えば光ディスクなどの外部記録媒体にムーブする(内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組をコピーにより外部記録媒体に録画して、そのテレビジョン番組を内部記録媒体から消去する)ことができるものがある。
【0003】
一方、内部記録媒体であるハードディスクに録画したテレビジョン番組を、外部記録媒体である光ディスクにダビング(ハードディスクに録画されているテレビジョン番組を、ハードディスクに残しつつ、コピーにより光ディスクに録画)することができる録画再生装置が知られている(例えば特許文献1乃至特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−177718号公報
【特許文献2】特開2007−42197号公報
【特許文献3】特開2006−222773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した従来の録画再生装置においては、テレビジョン番組を内部記録媒体に録画していくと、内部記録媒体の空き容量(記録可能な残容量)が少なくなり、内部記録媒体の空き容量がなくなると、それ以上、テレビジョン番組を内部記録媒体に録画することができなくなる。従って、テレビジョン番組を内部記録媒体に録画するには、内部記録媒体の空き容量として、テレビジョン番組を録画できるだけの容量を確保しておく必要がある。このため、必要に応じて、過去に内部記録媒体に録画した番組を外部記録媒体にムーブ(又は、内部記録媒体から消去)しなければならない。このような場合、長期間に亘って視聴(再生)していない番組をムーブすることが考えられる。
【0006】
一方、長期間に亘って視聴していない番組をムーブしようとしたとき、過去に内部記録媒体に録画した多数の番組の中から、長期間に亘って視聴していない番組を探し出すのは、ユーザにとって負担が大きい。また、長期間に亘って視聴していない番組をムーブしようとしても、長期間に亘って視聴していない番組を探し出し損ねてしまい、長期間に亘って視聴していない番組が意図せずに内部記録媒体に残ったままになる可能性もある。なお、上述した特許文献1乃至特許文献3に開示の内容を適用したとしても、上記の問題を解決することはできない。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、長期間に亘って視聴されていない番組を内部記録媒体からムーブすることをユーザに促す機能を実現すると共に、簡単な操作によって、長期間に亘って視聴されていない番組を内部記録媒体からムーブすることができる録画再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、テレビジョン放送局から放送されるテレビジョン番組を装置本体に内蔵の内部記録媒体に録画し、録画したテレビジョン番組を再生する録画再生装置において、内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組を、装置本体に装着/取外しされる外部記録媒体にムーブする番組ムーブ手段と、内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組のうち、再生されていない期間が所定の判断基準期間を超えているテレビジョン番組を、長期間不視聴番組として検索する不視聴番組検索手段と、不視聴番組検索手段により検索された長期間不視聴番組に対する対応をユーザに選択させるための対応選択画面を表示する対応選択画面表示手段とを備え、対応選択画面表示手段は、対応選択画面として、長期間不視聴番組をムーブするか、何もしないかを選択させるための画面を表示し、番組ムーブ手段は、対応選択画面表示手段により対応選択画面を表示しているときに、ユーザにより長期間不視聴番組をムーブする選択がなされると、内部記録媒体に録画されている長期間不視聴番組を、内部記録媒体から外部記録媒体にムーブするものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の録画再生装置において、内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組を、内部記録媒体から消去する番組消去手段をさらに備え、対応選択画面表示手段は、対応選択画面として、長期間不視聴番組をムーブするか、消去するか、何もしないかを選択させるための画面を表示し、番組消去手段は、対応選択画面表示手段により対応選択画面を表示しているときに、ユーザにより長期間不視聴番組を消去する選択がなされると、内部記録媒体に録画されている長期間不視聴番組を、内部記録媒体から消去するものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2に記載の録画再生装置において、対応選択画面表示手段は、対応選択画面として、長期間不視聴番組のうち、全番組をムーブするか、一部番組をムーブするか、全番組を消去するか、一部番組を消去するか、何もしないかを選択させるための画面を表示するものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1に記載の録画再生装置において、不視聴番組検索手段は、テレビジョン放送局から放送されるテレビジョン番組が内部記録媒体に録画されたときに、長期間不視聴番組を検索し、対応選択画面表示手段は、ユーザにより内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組を再生するための所定の操作がなされたときに、対応選択画面を表示するものである。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1に記載の録画再生装置において、ユーザによる操作を受けて、判断基準期間を設定する判断基準期間設定手段をさらに備え、不視聴番組検索手段は、判断基準期間設定手段により設定された判断基準期間に基いて、長期間不視聴番組を検索するものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1に記載の録画再生装置において、長期間不視聴番組を内部記録媒体から外部記録媒体にムーブする際の画質に関する設定を、事前に、ユーザによる操作を受けて行うムーブ画質設定手段をさらに備え、番組ムーブ手段は、ムーブ画質設定手段による設定内容に応じた画質で、長期間不視聴番組を内部記録媒体から外部記録媒体にムーブするものである。
【0014】
請求項7の発明は、請求項6に記載の録画再生装置において、ムーブ画質設定手段は、長期間不視聴番組を内部記録媒体から外部記録媒体にムーブする際の画質に関する設定を、テレビジョン番組のジャンル毎に行うものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、再生されていない期間が所定の判断基準期間を超えているテレビジョン番組(すなわち、長期間に亘って視聴されていない番組)が、長期間不視聴番組として検索され、検索された長期間不視聴番組をムーブするか、何もしないかをユーザに選択させるための対応選択画面が表示される。従って、ユーザは、この対応選択画面を見ることによって、長期間に亘って視聴されていない番組の存在を知ることができると共に、長期間に亘って視聴されていない番組を内部記録媒体からムーブすることについて注意喚起される。これにより、長期間に亘って視聴されていない番組を内部記録媒体からムーブすることをユーザに促す機能を実現することができる。しかも、対応選択画面が表示されているときに、ユーザが長期間不視聴番組をムーブする選択をするだけで、検索された長期間不視聴番組が内部記録媒体からムーブされる。従って、簡単な操作によって、長期間に亘って視聴していない番組を内部記録媒体からムーブすることができ、また、長期間に亘って視聴していない番組が意図せずに内部記録媒体に残ったままになることがない。
【0016】
請求項2の発明によれば、検索された長期間不視聴番組をムーブするか、消去するか、何もしないかをユーザに選択させるための対応選択画面が表示される。従って、ユーザは、この対応選択画面を見ることによって、長期間に亘って視聴されていない番組を内部記録媒体からムーブ又は消去することについて注意喚起される。これにより、長期間に亘って視聴されていない番組を内部記録媒体からムーブ又は消去することをユーザに促す機能を実現することができる。しかも、対応選択画面が表示されているときに、ユーザが長期間不視聴番組を消去する選択をするだけで、検索された長期間不視聴番組が内部記録媒体から消去される。従って、簡単な操作によって、長期間に亘って視聴していない番組を内部記録媒体から消去することができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、検索された長期間不視聴番組のうち、全番組をムーブするか、一部番組をムーブするか、全番組を消去するか、一部番組を消去するか、何もしないかを選択させるための対応選択画面が表示される。従って、長期間不視聴番組に対する対応の選択肢が多く、使い勝手が良い。
【0018】
請求項4の発明によれば、ユーザがテレビジョン番組を再生するための操作をしたときに、対応選択画面が表示されるので、ユーザが対応選択画面を見る可能性が高く、より確実に、長期間に亘って視聴されていない番組を内部記録媒体からムーブすることをユーザに促すことができる。しかも、長期間不視聴番組の検索は、テレビジョン番組が内部記録媒体に録画されたときに行われ、ユーザがテレビジョン番組を再生するための操作をしたときには行われないので、長期間不視聴番組の検索のために、対応選択画面の表示やテレビジョン番組の再生開始が遅れることがなく、使い勝手が良い。
【0019】
請求項5の発明によれば、再生されていない期間がユーザの設定した判断基準期間を超えているテレビジョン番組が、長期間不視聴番組として検索されるので、使い勝手が良い。
【0020】
請求項6の発明によれば、ユーザが行った長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定の設定内容に応じた画質で、長期間不視聴番組がムーブされるので、使い勝手が良い。しかも、ユーザが、事前に、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行っておくことにより、その後において、検索された長期間不視聴番組をムーブする都度、ユーザが、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行う必要がなく、使い勝手が良い。
【0021】
請求項7の発明によれば、テレビジョン番組のジャンル毎に、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行うことができるので、使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るHDD付きBDレコーダの概略構成を示す電気的ブロック構成図。
【図2】同HDD付きBDレコーダの対応選択画面(ムーブ/消去選択画面)の表示例を示す図。
【図3】同HDD付きBDレコーダの対応選択画面(消去番組選択画面)の表示例を示す図。
【図4】同HDD付きBDレコーダの対応選択画面(ムーブ番組選択画面)の表示例を示す図。
【図5】同HDD付きBDレコーダの長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行うための設定画面の表示例を示す。
【図6】同HDD付きBDレコーダの動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を具体化した実施形態による録画再生装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態による録画再生装置であるHDD付きBDレコーダの構成を示す。HDD付きBDレコーダ1は、テレビジョン放送局から放送されるテレビジョン番組を録画、録音し、録画、録音したテレビジョン番組を再生する装置である。HDD付きBDレコーダ1は、外部装置90を接続して使用するようになっており、再生したテレビジョン番組の映像、音声を外部装置90によって出力するようになっている。このHDD付きBDレコーダ1は、長期間に亘って再生されていない長期間不視聴番組に対する対応をユーザに促す機能を備えている。
【0024】
HDD付きBDレコーダ1は、第1のチューナ11と、第2のチューナ12と、HDD13と、光ディスクドライブ14と、出力切換部15と、OSD処理部16と、リモコン17と、リモコン受信部18と、時計19と、HDD付きBDレコーダの動作を制御する制御部(番組ムーブ手段、不視聴番組検索手段、対応選択画面表示手段、番組消去手段、判断基準期間設定手段、ムーブ画質設定手段)20等を備える。
【0025】
第1のチューナ11及び第2のチューナ12は、各々、制御部20による制御のもと、受信周波数がテレビジョン信号の放送チャンネルに対応する周波数に設定されることにより、その放送チャンネル(その周波数)のテレビジョン信号をアンテナ1aを介して受信する。
【0026】
テレビジョン信号には、映像信号(テレビジョン番組の映像を表わす信号)、音声信号(テレビジョン番組の音声を表わす信号)、番組情報信号(テレビジョン番組に関する番組情報を表わす信号)等が含まれている。テレビジョン番組に関する情報には、番組のタイトル(題名)、番組のジャンル、及び番組の放送日時等の各種情報が含まれている。
【0027】
第1のチューナ11及び第2のチューナ12は、各々、制御部20による制御のもと、受信したテレビジョン信号を復調、復号処理して、受信したテレビジョン信号から、映像信号、音声信号、及び番組情報信号を生成する。
【0028】
HDD13は、内部記録媒体であるハードディスク30を内蔵しており、制御部20による制御のもと、第1のチューナ11及び第2のチューナ12により生成された映像信号、音声信号、番組情報信号等を含む各種信号をハードディスク30に記録する。また、HDD13は、制御部20による制御のもと、ハードディスク30に記録されている映像信号、音声信号、番組情報信号等を含む各種信号を読出す。
【0029】
光ディスクドライブ14は、外部記録媒体であるDVD、BD(ブルーレイディスク)等の光ディスク40が装着/取外しされるようになっており、制御部20による制御のもと、HDD13によりハードディスク30から読出された映像信号、音声信号、番組情報信号等を含む各種信号を光ディスク40に記録する。また、光ディスクドライブ14は、制御部20による制御のもと、光ディスク40に記録されている映像信号、音声信号、番組情報信号等を含む各種信号を読出す。
【0030】
出力切換部15は、制御部20による制御のもと、映像信号及び音声信号の供給経路を切換える。すなわち、出力切換部15は、制御部20による制御のもと、第1のチューナ11により生成された映像信号及び音声信号、第2のチューナ12により生成された映像信号及び音声信号、HDD13によりハードディスク30から読出された映像信号及び音声信号、光ディスクドライブ14により光ディスク40から読出された映像信号及び音声信号、のうちのいずれかを選択的に出力する。
【0031】
OSD処理部16は、制御部20による制御のもと、メニュー画面等の各種映像をOSD表示するために、出力切換部15から出力された映像信号を加工処理し、その加工処理後の映像信号を出力する。また、OSD処理部16は、制御部20による制御のもと、出力切換部15から出力された映像信号を加工処理しないときには、出力切換部15から出力された映像信号をそのまま出力する。出力切換部15から出力された音声信号、及びOSD処理部16から出力された映像信号は、外部装置90に供給される。
【0032】
外部装置90に映像信号及び音声信号が供給されることにより、その映像信号及び音声信号による映像及び音声が外部装置90によって出力(その映像信号による映像が外部装置90のディスプレイ91に表示されると共に、その音声信号による音声が外部装置90のスピーカ92から出力)される。
【0033】
リモコン17は、HDD付きBDレコーダ1の電源のオン/オフ、テレビジョン番組の放送チャンネルの選択、テレビジョン番組の録画、録画した番組の再生、録画した番組のムーブや消去等、HDD付きBDレコーダ1の各種動作を指示するためにユーザにより操作され、その操作内容を示す操作信号を送信する。リモコン受信部18は、リモコン17から送信された操作信号を受信して、リモコン17の操作内容を示すリモコン受信信号を出力する。時計19は、時間を計測して、現在日時を示す日時信号を出力する。
【0034】
制御部20は、リモコン受信部18から出力されるリモコン受信信号に基いて、ユーザによるリモコン17の操作内容を判断し、ユーザによるリモコン17の操作を受けて、HDD付きBDレコーダ1の各種動作を制御する。制御部20は、HDD付きBDレコーダ1の動作を制御するためのプログラムや各種データを記憶しており、それらプログラムや各種データに基いて、HDD付きBDレコーダ1の各種動作を制御する。
【0035】
制御部20は、HDD付きBDレコーダ1の各種動作として、番組録画動作、番組再生動作、番組ムーブ動作、番組消去動作、OSD表示動作を制御する。
【0036】
番組録画動作とは、テレビジョン放送局から放送されているテレビジョン番組をハードディスク30に録画、録音する動作である。番組録画動作では、制御部20は、テレビジョン放送局から放送されているテレビジョン番組のテレビジョン信号を第1のチューナ11又は第2のチューナ12により受信させ、そして、第1のチューナ11又は第2のチューナ12により生成された映像信号及び音声信号をHDD13によりハードディスク30に記録させることにより、テレビジョン放送局から放送されているテレビジョン番組をハードディスク30に録画、録音する。このとき、制御部20は、ハードディスク30に録画、録音した番組を管理するために、第1のチューナ11又は第2のチューナ12により生成された番組情報信号、及び録画、録音した番組の録画日時を示す録画日時信号(番組を録画、録音したときに時計19から出力されている日時信号)を、録画、録音した番組と対応付けて、HDD13によりハードディスク30に記録させる。なお、第1のチューナ11と第2のチューナ12の両方を同時に用いることにより、2つのテレビジョン番組を同時にハードディスク30に録画、録音できるようになっている。
【0037】
番組消去動作とは、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組をハードディスク30から消去する動作である。番組消去動作では、制御部20は、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組の映像信号及び音声信号をHDD13により消去させることにより、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組をハードディスク30から消去する。
【0038】
番組ムーブ動作とは、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組を光ディスク40にムーブする(ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組をコピーにより光ディスク40に録画、録音して、そのテレビジョン番組をハードディスク30から消去する)動作である。番組ムーブ動作では、制御部20は、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組の映像信号及び音声信号をHDD13により読出させて、読出された映像信号及び音声信号を光ディスクドライブ14により光ディスク40に記録させ、そして、そのテレビジョン番組の映像信号及び音声信号をHDD13によりハードディスク30から消去させることにより、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組を光ディスク40にムーブする。このとき、制御部20は、光ディスク40にムーブした番組を管理するために、ムーブした番組の番組情報信号を、ムーブした番組と対応付けて、光ディスクドライブ14により光ディスク40に記録させる。
【0039】
番組再生動作とは、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組を再生する動作である。番組再生動作では、制御部20は、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組の映像信号及び音声信号をHDD13により読出させ、そして、読出された映像信号及び音声信号を外部装置90に供給するように、出力切換部15における映像信号及び音声信号の供給経路を切換えることにより、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組を再生する。再生されたテレビジョン番組の映像は、外部装置90のディスプレイ91に表示され、再生されたテレビジョン番組の音声は、外部装置90のスピーカ92から出力される。このとき、制御部20は、ハードディスク30に録画、録音されている番組を管理するために、再生した番組の再生日時を示す再生日時信号(番組を再生したときに時計19から出力されている日時信号)を、再生した番組と対応付けて、HDD13によりハードディスク30に記録させる。
【0040】
OSD表示動作とは、ユーザに対するメッセージや操作案内等の各種映像を外部装置90にOSD表示する動作である。OSD表示動作では、制御部20は、各種映像をOSD表示するように、OSD処理部16において映像信号を加工処理させることにより、各種映像を外部装置90にOSD表示する。
【0041】
また、制御部20は、HDD付きBDレコーダ1の各種動作として、番組リスト表示動作、不視聴期間カウント動作、不視聴番組検索動作、対応選択画面表示動作、判断基準期間設定動作、ムーブ画質設定動作を制御する。
【0042】
番組リスト表示動作とは、再生するテレビジョン番組をユーザに選択させるために、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組の番組リストを表示する動作である。番組リスト表示動作では、制御部20は、番組リストをOSD表示動作によって外部装置90に表示する。このとき、制御部20は、番組リストとして、例えば、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組のタイトル(題名)、録画日、前回再生日、ジャンルから成るリストを表示する。制御部20は、ユーザにより番組リスト表示指示がなされると、番組リスト表示動作を行って、番組リストを表示する。また、制御部20は、番組リストを表示しているときに、ユーザによりテレビジョン番組が選択されると、番組再生動作を行って、ユーザにより選択されたテレビジョン番組を再生する。
【0043】
不視聴期間カウント動作とは、ハードディスク30に録画、録音されている各テレビジョン番組の不視聴期間をカウントする動作である。不視聴期間カウント動作では、制御部20は、ハードディスク30に録画、録音されている各テレビジョン番組について、連続して再生されていない期間(日数)を、そのテレビジョン番組の不視聴期間としてカウントする。すなわち、制御部20は、各テレビジョン番組について、テレビジョン番組を録画したときに、そのテレビジョン番組の不視聴期間を0にセットし、また、テレビジョン番組を再生したときには、そのテレビジョン番組の不視聴期間を0にリセットし、そして、時計19から出力される日時信号に基いて、日付が変わる毎に、不視聴期間に日数を1日加算することにより、各テレビジョン番組の不視聴期間をカウントする。各テレビジョン番組の不視聴期間は、制御部20内のメモリに保持される。制御部20は、常時、不視聴期間カウント動作を行って、ハードディスク30に録画、録音されている各テレビジョン番組の不視聴期間をカウントする。
【0044】
不視聴番組検索動作とは、ハードディスク30に録画、録音されているテレビジョン番組のうち、長期間に亘って視聴されていない(再生されていない)番組である長期間不視聴番組を検索する動作である。不視聴番組検索動作では、制御部20は、各テレビジョン番組の不視聴期間(制御部20内のメモリに保持されている)に基いて、長期間不視聴番組を検索する。このとき、制御部20は、ハードディスク30に録画されているテレビジョン番組のうち、不視聴期間(すなわち、再生されていない期間)が所定の判断基準期間を超えているテレビジョン番組を、長期間不視聴番組として検索する。また、制御部20は、この検索結果に基いて、長期間不視聴番組リスト(検索した長期間不視聴番組のタイトル(題名)、録画日、前回再生日、ジャンルから成るリスト)を作成する。長期間不視聴番組リストは、制御部20内のメモリに保持される。制御部20は、番組録画動作を行って、テレビジョン番組をハードディスク30に録画したときに(録画し終える都度)、不視聴番組検索動作を行って、長期間不視聴番組を検索し、長期間不視聴番組リストを作成(更新)する。
【0045】
対応選択画面表示動作とは、長期間不視聴番組に対する対応をユーザに選択させるための対応選択画面を表示して、長期間不視聴番組に対する対応をユーザに促す動作である。対応選択画面表示動作では、制御部20は、対応選択画面をOSD表示動作によって外部装置90に表示する。このとき、制御部20は、対応選択画面として、長期間不視聴番組をムーブするか、消去するか、何もしないかを選択させるための画面を表示する。制御部20は、ユーザによりハードディスク30に録画されているテレビジョン番組を再生するための所定の操作が行われたとき(本実施形態では、ユーザにより番組リスト表示指示がなされたとき)に、長期間不視聴番組があれば、番組リストを表示する前に、対応選択画面表示動作を行って、対応選択画面を表示する。
【0046】
制御部20は、この対応選択画面表示動作と連動して、長期間不視聴番組に対する対応を実行する。すなわち、制御部20は、対応選択画面表示動作を行って、対応選択画面を表示しているときに、ユーザにより長期間不視聴番組をムーブする選択がなされると、番組ムーブ動作を行って、ハードディスク30に録画、録音されている長期間不視聴番組をハードディスク30から光ディスク40にムーブする。また、制御部20は、対応選択画面表示動作を行って、対応選択画面を表示しているときに、ユーザにより長期間不視聴番組を消去する選択がなされると、番組消去動作を行って、ハードディスク30に録画、録音されている長期間不視聴番組をハードディスク30から消去する。
【0047】
図2、図3、図4は、対応選択画面の表示例を示す。対応選択画面50には、ムーブ/消去選択画面51(図2参照)と、消去番組選択画面52(図3参照)と、ムーブ番組選択画面53(図4参照)とがある。
【0048】
ムーブ/消去選択画面51は、対応選択画面表示動作において、最初に表示される画面である。すなわち、制御部20は、ユーザにより番組リスト表示指示がなされたときに、長期間不視聴番組があれば、まず、ムーブ/消去選択画面51を表示する。ムーブ/消去選択画面51は、長期間不視聴番組のうち、全番組をムーブするか、一部番組をムーブするか、全番組を消去するか、一部番組を消去するか、何もしないかをユーザに選択させるための画面であり、長期間不視聴番組があることをユーザに伝えるための「長期間視聴されていない番組があります」のメッセージ、及び長期間不視聴番組に対する対応の選択をユーザに促すための「対応を選択してください」のメッセージと共に、「全番組消去」「一部番組消去」「全番組ムーブ」「一部番組ムーブ」「何もしない」の5つの項目が表示されており、各項目のいずれかを選択できる画面になっている。各項目の選択は、リモコン17に設けられているカーソルキー、決定キー、実行キー、キャンセルキー等を操作することにより行われる。図示の例では、「一部番組消去」の項目が選択されている。
【0049】
消去番組選択画面52は、ムーブ/消去選択画面51において、「一部番組消去」の項目を選択して実行する操作がなされた場合に表示される画面である。すなわち、制御部20は、ムーブ/消去選択画面51を表示しているときに、ユーザにより「一部番組消去」の項目を選択して実行する操作がなされると、ムーブ/消去選択画面51に代えて、消去番組選択画面52を表示する。消去番組選択画面52は、消去する長期間不視聴番組をユーザに選択させるための画面であり、消去する番組の選択をユーザに促すための「消去する番組を選択してください」のメッセージと共に、長期間不視聴番組リスト(長期間不視聴番組のタイトル(題名)、録画日、前回再生日、ジャンルから成るリスト)が表示されており、消去する長期間不視聴番組を選択できる画面になっている。消去する長期間不視聴番組の選択は、リモコン17に設けられているカーソルキー、決定キー、実行キー、キャンセルキー等を操作することにより行われる。図示の例では、タイトルが「×××××」の番組とタイトルが「▽▽▽▽」の番組の2つの番組が選択されている。
【0050】
ムーブ番組選択画面53は、ムーブ/消去選択画面51において、「一部番組ムーブ」の項目を選択して実行する操作がなされた場合に表示される画面である。すなわち、制御部20は、ムーブ/消去選択画面51を表示しているときに、ユーザにより「一部番組ムーブ」の項目を選択して実行する操作がなされると、ムーブ/消去選択画面51に代えて、ムーブ番組選択画面53を表示する。ムーブ番組選択画面53は、ムーブする長期間不視聴番組をユーザに選択させるための画面であり、ムーブする番組の選択をユーザに促すための「ムーブする番組を選択してください」のメッセージと共に、長期間不視聴番組リスト(長期間不視聴番組のタイトル(題名)、録画日、前回再生日、ジャンルから成るリスト)が表示されており、ムーブする長期間不視聴番組を選択できる画面になっている。ムーブする長期間不視聴番組の選択は、リモコン17に設けられているカーソルキー、決定キー、実行キー、キャンセルキー等を操作することにより行われる。図示の例では、タイトルが「△△△△」の番組とタイトルが「○○××」の番組の2つの番組が選択されている。
【0051】
制御部20は、ムーブ/消去選択画面51を表示しているときに、ユーザにより「全番組消去」の項目を選択して実行する操作がなされると(すなわち、全ての長期間不視聴番組を消去する選択がなされると)、番組消去動作を行って、全ての長期間不視聴番組をハードディスク30から消去する。また、制御部20は、ムーブ/消去選択画面51を表示しているときに、ユーザにより「全番組ムーブ」の項目を選択して実行する操作がなされると(すなわち、全ての長期間不視聴番組をムーブする選択がなされると)、番組ムーブ動作を行って、全ての長期間不視聴番組をハードディスク30から光ディスク40にムーブする。また、制御部20は、ムーブ/消去選択画面51を表示しているときに、ユーザにより「何もしない」の項目を選択して実行する操作がなされると(すなわち、全ての長期間不視聴番組を消去もムーブもしない選択がなされると)、全ての長期間不視聴番組に対して何もしない。また、制御部20は、消去番組選択画面52を表示しているときに、ユーザによりテレビジョン番組を選択して実行する操作がなされると(すなわち、一部の長期間不視聴番組を消去する選択がなされると)、番組消去動作を行って、ユーザにより選択された長期間不視聴番組をハードディスク30から消去する。また、制御部20は、ムーブ番組選択画面53を表示しているときに、ユーザによりテレビジョン番組を選択して実行する操作がなされると(すなわち、一部の長期間不視聴番組をムーブする選択がなされると)、番組ムーブ動作を行って、ユーザにより選択された長期間不視聴番組をハードディスク30から光ディスク40にムーブする。
【0052】
判断基準期間設定動作とは、ユーザによる操作を受けて、不視聴番組検索動作において長期間不視聴番組を検索するのに用いる判断基準期間を設定する動作である。判断基準期間設定動作では、制御部20は、ユーザによる操作を受けて、判断基準期間を設定する。例えば、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、3年の中から、ユーザが期間を選択できるようになっており、制御部20は、ユーザにより選択された期間を判断基準期間として設定する。制御部20は、不視聴番組検索動作において、この判断基準期間設定動作により設定された判断基準期間に基いて、長期間不視聴番組を検索する。なお、初期状態(判断基準期間がユーザによる操作を受けて設定されていない状態)では、判断基準期間は、半年に設定されている。制御部20は、ユーザにより判断基準期間設定指示がなされたときに、判断基準期間設定動作を行って、判断基準期間を設定する。
【0053】
ムーブ画質設定動作とは、長期間不視聴番組をハードディスク30から光ディスク40にムーブする際の画質に関する設定を、事前に、ユーザによる操作を受けて行う動作である。ムーブ画質設定動作では、制御部20は、ユーザによる操作を受けて、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行う。このとき、制御部20は、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を、長期間不視聴番組のジャンル毎に行う。また、ムーブ画質設定動作では、制御部20は、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行うための設定画面をOSD表示動作によって外部装置90に表示する。制御部20は、ユーザによりムーブ画質設定指示がなされたときに、ムーブ画質設定動作を行って、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行う。
【0054】
図5は、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行うための設定画面の表示例を示す。長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行うための設定画面60は、ジャンル毎に、画質を優先するか、録画時間(録画ファイルのデータ量の少なさ)を優先するかをユーザに選択させるための画面であり、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定の選択をユーザに促すための「長期間視聴されていない番組をムーブする際のジャンル毎の設定を選択してください」のメッセージと共に、ジャンルを示す「ドラマ」「スポーツ」「映画」「時代劇」の各文字の横に「画質優先」「録画時間優先」の項目が表示されており、ドラマ、スポーツ、映画、時代劇の各ジャンルについて、「画質優先」か「録画時間優先」のいずれかの項目を選択できる画面になっている。ここで、「画質優先」の項目は、画質を優先することを選択するための項目であり、画質を優先するとは、その番組をハードディスク30に録画したときの画質で、その番組を光ディスク40にムーブすることを意味している。また、「録画時間優先」の項目は、録画時間を優先することを選択するための項目であり、録画時間を優先するとは、画質を優先せずに、その番組をハードディスク30に録画したときの画質より低い画質で、その番組を光ディスク40にムーブすることを意味している。各項目の選択は、リモコン17に設けられているカーソルキー、決定キー、実行キー、キャンセルキー等を操作することにより行われる。図示の例では、ドラマ、スポーツ、映画、時代劇の全てのジャンルについて、「画質優先」の項目が選択されている。
【0055】
制御部20は、設定画面60を表示しているときに、ユーザによりドラマ、スポーツ、映画、時代劇の各ジャンルについて、「画質優先」又は「録画時間優先」の項目を選択して実行する操作がなされたことを受けて、ジャンル毎に、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定(画質を優先するか、録画時間を優先するかの設定)を行う。制御部20は、対応選択画面50を表示しているときに、ユーザにより長期間不視聴番組をムーブする選択がなされて、長期間不視聴番組をムーブする際、このムーブ画質設定動作により設定された設定内容に応じた画質で、長期間不視聴番組をムーブする。
【0056】
図6は、上記HDD付きBDレコーダ1の動作フローチャートを示す。ユーザにより録画指示がなされると(#1でYES)、制御部20は、番組録画動作を行って、テレビジョン番組をハードディスク30に録画する(#2)。
【0057】
#2においてテレビジョン番組をハードディスク30に録画し終えた後、制御部20は、不視聴番組検索動作を行って、長期間不視聴番組を検索し(#3)、長期間不視聴番組リストを作成(更新)する(#4)。#4において長期間不視聴番組リストを作成した後、制御部20は、#1以降の処理を繰り返す。また、制御部20は、常時、不視聴期間カウント動作を行って、ハードディスク30に録画、録音されている各テレビジョン番組の不視聴期間をカウントしている。従って、ユーザにより録画指示がなされて、テレビジョン番組がハードディスク30に録画される都度、長期間不視聴番組が検索されて、長期間不視聴番組リストが更新される。
【0058】
また、ユーザにより番組リスト表示指示(ハードディスク30に録画されている番組を再生するための操作)がなされると(#5でYES)、制御部20は、上記#3の検索結果に基いて、長期間不視聴番組があるか否かを判断する(#6でYES)。
【0059】
ここで、長期間不視聴番組がある場合には(#6でYES)、制御部20は、対応選択画面表示動作を行って、対応選択画面50を表示する(#7)。すなわち、制御部20は、まず、対応選択画面50として、ムーブ/消去選択画面51(図2参照)を表示する。そして、制御部20は、ムーブ/消去選択画面51において、ユーザにより「一部番組消去」の項目を選択して実行する操作がなされた場合には、消去番組選択画面52(図3参照)を表示する。また、制御部20は、ムーブ/消去選択画面51において、ユーザにより「一部番組ムーブ」の項目を選択して実行する操作がなされた場合には、ムーブ番組選択画面53(図4参照)を表示する。
【0060】
そして、ユーザにより長期間不視聴番組に対する対応が選択されると(#8でYES)、制御部20は、ユーザにより選択された対応を実行する(#9)。すなわち、ムーブ/消去選択画面51において、ユーザにより「全番組消去」の項目を選択して実行する操作がなされると、制御部20は、番組消去動作を行って、全ての長期間不視聴番組をハードディスク30から消去する。また、ムーブ/消去選択画面51において、ユーザにより「全番組ムーブ」の項目を選択して実行する操作がなされると、制御部20は、番組ムーブ動作を行って、全ての長期間不視聴番組をハードディスク30から光ディスク40にムーブする。また、ムーブ/消去選択画面51において、ユーザにより「何もしない」の項目を選択して実行する操作がなされると、制御部20は、全ての長期間不視聴番組に対して何もしない。また、消去番組選択画面52において、ユーザによりテレビジョン番組を選択して実行する操作がなされると、制御部20は、番組消去動作を行って、ユーザにより選択された長期間不視聴番組をハードディスク30から消去する。また、ムーブ番組選択画面53において、ユーザによりテレビジョン番組を選択して実行する操作がなされると、制御部20は、番組ムーブ動作を行って、ユーザにより選択された長期間不視聴番組をハードディスク30から光ディスク40にムーブする。
【0061】
#9においてユーザにより選択された対応を実行した後、制御部20は、番組リスト表示動作を行って、番組リストを表示する(#10)。また、#6において長期間不視聴番組がない場合には(#6でNO)、制御部20は、#7〜#9の処理を行うことなく(すなわち、対応選択画面50を表示することなく)、番組リストを表示する(#10)。そして、ユーザにより番組が選択されると(#11でYES)、制御部20は、番組再生動作を行って、ユーザにより選択された番組を再生する(#12)。#12において番組を再生し終えた後、制御部20は、#1以降の処理を繰り返す。
【0062】
このような構成のHDD付きBDレコーダ1によれば、ハードディスク30に録画されているテレビジョン番組のうち、再生されていない期間(不視聴期間カウント動作によってカウントされている不視聴期間)が所定の判断基準期間を超えているテレビジョン番組(すなわち、長期間に亘って視聴されていない番組)が、長期間不視聴番組として検索され、検索された長期間不視聴番組に対する対応をユーザに選択させるための対応選択画面50が表示される。
【0063】
従って、ユーザは、この対応選択画面50を見ることによって、長期間に亘って視聴されていない番組の存在を知ることができると共に、長期間に亘って視聴されていない番組をハードディスク30からムーブ又は消去することについて注意喚起される。これにより、長期間に亘って視聴されていない番組をハードディスク30からムーブ又は消去することをユーザに促す機能を実現することができる。
【0064】
しかも、対応選択画面50として、検索された長期間不視聴番組のうち、全番組をムーブするか、一部番組をムーブするか、全番組を消去するか、一部番組を消去するか、何もしないかをユーザに選択させるためのムーブ/消去選択画面51が表示され、ユーザがいずれかの対応を選択するだけで、ユーザにより選択された対応が実行される。
【0065】
すなわち、ムーブ/消去選択画面51が表示されているときに、ユーザが全番組をムーブする選択をするだけで、検索された全ての長期間不視聴番組がハードディスク30から光ディスク40にムーブされ、また、ムーブ/消去選択画面51が表示されているときに、ユーザが全番組を消去する選択をするだけで、検索された全ての長期間不視聴番組がハードディスク30から消去される。また、ムーブ/消去選択画面51が表示されているときに、ユーザが一部番組をムーブする選択をした場合には、対応選択画面50として、ムーブする長期間不視聴番組をユーザに選択させるためのムーブ番組選択画面53が表示され、ユーザが長期間不視聴番組を選択するだけで、ユーザに選択された長期間不視聴番組がハードディスク30から光ディスク40にムーブされる。また、ムーブ/消去選択画面51が表示されているときに、ユーザが一部番組を消去する選択をした場合には、対応選択画面50として、消去する長期間不視聴番組をユーザに選択させるための消去番組選択画面52が表示され、ユーザが長期間不視聴番組を選択するだけで、ユーザに選択された長期間不視聴番組がハードディスク30から消去される。
【0066】
従って、簡単な操作によって、長期間に亘って視聴していない番組をハードディスク30からムーブ又は消去することができ、また、長期間に亘って視聴していない番組が意図せずにハードディスク30に残ったままになることがない。
【0067】
また、対応選択画面50として、検索された長期間不視聴番組のうち、全番組をムーブするか、一部番組をムーブするか、全番組を消去するか、一部番組を消去するか、何もしないかをユーザに選択させるためのムーブ/消去選択画面51が表示されるので、検索された長期間不視聴番組に対する対応の選択肢が多く、使い勝手が良い。
【0068】
また、ユーザがテレビジョン番組を再生するための操作(番組リスト表示指示)をしたときに、対応選択画面50が表示されるので、ユーザが対応選択画面50を見る可能性が高く、より確実に、長期間に亘って視聴されていない番組をハードディスク30からムーブ又は消去することをユーザに促すことができる。しかも、長期間不視聴番組の検索は、テレビジョン番組がハードディスク30に録画されたときに行われ、ユーザがテレビジョン番組を再生するための操作(番組リスト表示指示)をしたときには行われないので、長期間不視聴番組の検索のために、対応選択画面50の表示やテレビジョン番組の再生開始が遅れることなく、使い勝手が良い。
【0069】
また、ユーザが長期間不視聴番組の検索の判断基準となる判断基準期間を設定することができ、再生されていない期間がユーザの設定した判断基準期間を超えているテレビジョン番組が、長期間不視聴番組として検索されるので、使い勝手が良い。
【0070】
また、ユーザが長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行うことができ、ユーザの行った長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定の設定内容に応じた画質で、長期間不視聴番組がハードディスク30からムーブされるので、使い勝手が良い。しかも、ユーザが、事前に、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行っておくことにより、その後において、検索された長期間不視聴番組をムーブする都度、ユーザが、長期間不視聴番組をムーブする際の画質に関する設定を行う必要がなく、使い勝手が良い。
【0071】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、対応選択画面に、ハードディスクの空き容量や長期間不視聴番組の容量を表示するようにしてもよい。また、対応選択画面の表示は、HDD付きBDレコーダの電源がオンされたときに行ってもよい。また、長期間不視聴番組の検索は、HDD付きBDレコーダの電源がオン/オフされたときや、所定のタイミングで定期的に行ってもよい。
【符号の説明】
【0072】
1 HDD付きBDレコーダ(録画再生装置)
1a アンテナ
11 第1のチューナ
12 第2のチューナ
13 HDD
14 光ディスクドライブ
15 出力切換部
16 OSD処理部
17 リモコン
18 リモコン受信部
19 時計
20 制御部(番組ムーブ手段、不視聴番組検索手段、対応選択画面表示手段、番組消去手段、判断基準期間設定手段、ムーブ画質設定手段)
30 ハードディスク(内部記録媒体)
40 光ディスク(外部記録媒体)
50 対応選択画面
51 ムーブ/消去選択画面(対応選択画面)
52 消去番組選択画面(対応選択画面)
53 ムーブ番組選択画面(対応選択画面)
60 設定画面
90 外部装置
91 ディスプレイ
92 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン放送局から放送されるテレビジョン番組を装置本体に内蔵の内部記録媒体に録画し、録画したテレビジョン番組を再生する録画再生装置において、
前記内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組を、装置本体に装着/取外しされる外部記録媒体にムーブする番組ムーブ手段と、
前記内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組のうち、再生されていない期間が所定の判断基準期間を超えているテレビジョン番組を、長期間不視聴番組として検索する不視聴番組検索手段と、
前記不視聴番組検索手段により検索された長期間不視聴番組に対する対応をユーザに選択させるための対応選択画面を表示する対応選択画面表示手段とを備え、
前記対応選択画面表示手段は、前記対応選択画面として、前記長期間不視聴番組をムーブするか、何もしないかを選択させるための画面を表示し、
前記番組ムーブ手段は、前記対応選択画面表示手段により前記対応選択画面を表示しているときに、ユーザにより前記長期間不視聴番組をムーブする選択がなされると、前記内部記録媒体に録画されている前記長期間不視聴番組を、前記内部記録媒体から前記外部記録媒体にムーブする、
ことを特徴とする録画再生装置。
【請求項2】
前記内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組を、前記内部記録媒体から消去する番組消去手段をさらに備え、
前記対応選択画面表示手段は、前記対応選択画面として、前記長期間不視聴番組をムーブするか、消去するか、何もしないかを選択させるための画面を表示し、
前記番組消去手段は、前記対応選択画面表示手段により前記対応選択画面を表示しているときに、ユーザにより前記長期間不視聴番組を消去する選択がなされると、前記内部記録媒体に録画されている前記長期間不視聴番組を、前記内部記録媒体から消去する、
ことを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項3】
前記対応選択画面表示手段は、前記対応選択画面として、前記長期間不視聴番組のうち、全番組をムーブするか、一部番組をムーブするか、全番組を消去するか、一部番組を消去するか、何もしないかを選択させるための画面を表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の録画再生装置。
【請求項4】
前記不視聴番組検索手段は、テレビジョン放送局から放送されるテレビジョン番組が前記内部記録媒体に録画されたときに、前記長期間不視聴番組を検索し、
前記対応選択画面表示手段は、ユーザにより前記内部記録媒体に録画されているテレビジョン番組を再生するための所定の操作がなされたときに、前記対応選択画面を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項5】
ユーザによる操作を受けて、前記判断基準期間を設定する判断基準期間設定手段をさらに備え、
前記不視聴番組検索手段は、前記判断基準期間設定手段により設定された判断基準期間に基いて、前記長期間不視聴番組を検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項6】
前記長期間不視聴番組を前記内部記録媒体から前記外部記録媒体にムーブする際の画質に関する設定を、事前に、ユーザによる操作を受けて行うムーブ画質設定手段をさらに備え、
前記番組ムーブ手段は、前記ムーブ画質設定手段による設定内容に応じた画質で、前記長期間不視聴番組を前記内部記録媒体から前記外部記録媒体にムーブする、
ことを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
【請求項7】
前記ムーブ画質設定手段は、前記長期間不視聴番組を前記内部記録媒体から前記外部記録媒体にムーブする際の画質に関する設定を、テレビジョン番組のジャンル毎に行う、
ことを特徴とする請求項6に記載の録画再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−23461(P2012−23461A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158255(P2010−158255)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】