録画装置、再生装置およびサーバー装置
【課題】効率的にチャプター分割を行う。
【解決手段】テレビ放送の放送信号から抽出したコンテンツを再生する再生部と、テレビ放送から抽出したコンテンツを記録媒体に記録する録画部521と、を備えるSTB520において、前記再生部による前記コンテンツの再生中にSTB520から当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶するユーザー情報データベースD55と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿に基づく分類を当該チャプターに設定するチャプター作成部523と、を備える。
【解決手段】テレビ放送の放送信号から抽出したコンテンツを再生する再生部と、テレビ放送から抽出したコンテンツを記録媒体に記録する録画部521と、を備えるSTB520において、前記再生部による前記コンテンツの再生中にSTB520から当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶するユーザー情報データベースD55と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿に基づく分類を当該チャプターに設定するチャプター作成部523と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は録画装置、再生装置およびサーバー装置に関し、特に、動画を記録媒体に記録する録画装置、動画を再生する再生装置および記録した動画を配信するサーバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
記録媒体の大容量化に伴い、多くのユーザーが、長時間にわたる映像を録画したり、長時間の映像を視聴したりするようになってきている。また、録画技術や通信技術の向上に伴い、多くのユーザーが、複数の映像を録画し、複数の映像の中から選択して映像を視聴するようになってきている。すなわち、ユーザーは、映像の視聴時に、長時間の映像から所望の箇所を探したり、多数の映像から所望の箇所を含む映像を探すとともに探し出した映像から所望の箇所を探したりしなければならない。このような探索時に利用される情報にはチャプター情報がある。
【0003】
チャプターの分割手法には自動分割と手動分割がある。
自動分割では、周期的に抽出した映像について前後の映像との一致度を判定し、一致度が低い(不一致に近い)場合にシーン切り替えと判断してチャプター割当てを行う。しかし、自動分割を行う際に各チャプターを選択する根拠は、番組の経過時間と抽出した画像のサムネイル程度しかなく、適切なチャプター分割ができるとは限らない。
一方、手動分割であれば適切なチャプター分割を行うことができるが、ユーザーがチャプター分割する位置を指定しなければならない。すなわち、ユーザーは、分割位置を特定するために、少なくとも1回は番組を視聴して、所望の分割位置を探索しなければならない。
【0004】
映像から所望のシーンを探索する技術として、特許文献1,2,6,7が開示されている。
特許文献1にかかる技術によれば、動画フレーム番号に対して複数の情報を関連付けたメタデータを保持させることにより、ユーザーの検索に応じて関連シーンにかかるサムネイルを動的に生成し、サムネイルを参照しつつシーン選択することができる。
特許文献2にかかる技術によれば、掲示板などで紹介される番組のシーンを紹介者と閲覧者との間で共有する仕組みが提供される。
特許文献6,7にかかる技術によれば、ビデオデータまたはオーディオデータの特徴を示す特徴パラメーター、ビデオデータまたはオーディオデータにリンクする付随パラメーターをビデオデータと共に取得し、特徴パラメーターや付随パラメーターを軸とする表示空間を生成し、各ビデオデータが当該表示空間上における各ビデオデータの位置に表示される。
特許文献8には、コンテンツにおいて抽出すべきシーンを特定するための技術として、コンテンツに対して関連付けられた複数のコメント情報を形態素解析して複数の単語に分解し、各単語の累積出現頻度等に基づいて各単語の評価値を算出し、コンテンツに対する単語の評価値分布にの形状に基づいてコンテンツから抽出すべきシーンの開始時刻と終了時刻を抽出することが開示されている。
特許文献9には、動画コンテンツに吹かされたコメント群を適切な方法で表示する技術として、ユーザーがシーン毎に付加した動画コンテンツの評価(コメント群)を、タイムライン上にコメント頻度と無いよう傾向を表すマーカーにて表示することが開示されている。
【0005】
その他、近年に普及の目ざましいインターネットと連携して視聴環境を向上する技術として、特許文献3〜5が開示されている。
特許文献3にかかる技術によれば、放送波やDVD等の一意的なサービスに対して、視聴時に動的にネットワーク上のサービスにアクセスすることで、柔軟な表現やインタラクティブ性が実現される。
特許文献4にかかる技術によれば、放送局または放送番組に対応する掲示板サーバー装置における書込みメッセージ数を監視し、単位時間あたりの書込みメッセージ数に基づいて、現在放送されている放送番組などに対する第3者の評価を視聴者に提供することができる。
特許文献5にかかる技術によれば、インターネットを経由して接続するサーバー内にユーザー各個人の錠付個人スペースを形成し、サーバーに接続されたTVチューナーに対して携帯端末から指令することにより、錠付個人スペースの中に圧縮技術を使ってテレビ番組を録画することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−081575号公報
【特許文献2】特開2008−263502号公報
【特許文献3】特開2008−182674号公報
【特許文献4】特開2007−060305号公報
【特許文献5】特開2002−245259号公報
【特許文献6】WO2007/126097号公報
【特許文献7】WO2007/126096号公報
【特許文献8】特開2008−278088号公報
【特許文献9】特開2007−264789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上説明したように、現在のところ録画された映像のチャプター分割にかかる環境はエンドユーザーにとって十分とは言えず、効率的なチャプター分割を行える技術の出現が待ち望まれていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、効率的にチャプター分割を行うことが可能な録画装置、再生装置およびサーバー装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様の1つは、テレビ放送の放送信号から抽出したコンテンツを再生する再生部と、テレビ放送から抽出したコンテンツを記録媒体に記録する録画部と、を備える録画装置において、投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、前記再生部による前記コンテンツの再生中に当該録画装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿において大勢を占める分類を当該チャプターに設定するチャプター設定部と、を備える構成としてある。
【0010】
前記構成において、録画部は、テレビ放送を受信して当該テレビ放送に含まれるコンテンツを記録媒体に記録する。分類部は、投稿に含まれる感情表現を示す語句に予め対応付けられている分類を当該投稿の分類とする。特定投稿者記憶部は、前記再生部による前記コンテンツの再生中に、当該録画装置のユーザーが所定の操作を行うことにより当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ投稿を行ったときに当該投稿サイトへアクセスし、ユーザーの投稿と相前後して当該投稿サイトへ行った投稿のうち、ユーザーの投稿と同じ分類の投稿を行った特定投稿者を検索し、当該特定投稿者を記憶する。この特定投稿者は、前記再生中のコンテンツの同じ場面に対して、当該録画装置のユーザーと近い感情を抱いたものと考えられ、当該録画装置のユーザーと似た嗜好を有すると考えられる。そこで、チャプター設定部は、前記録画部においてコンテンツを記録する際に、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定する。このように、特定ユーザーの投稿数を重視しつつチャプター設定を行うことにより、当該録画装置のユーザーの嗜好に近いチャプター設定が自動的に行われる。
【0011】
本発明の選択的な態様の1つでは、前記チャプター設定部は、前記チャプターに対応する時間帯において前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した投稿の大勢を占める分類を前記チャプターに設定する構成とされる。
このように、特定投稿者の投稿を重視して各チャプターに分類を設定することにより、当該録画装置のユーザーの嗜好に近いチャプター分類が自動的に設定される。
【0012】
本発明の選択的な態様の1つでは、前記再生部による前記コンテンツの再生中に当該録画装置から当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ投稿した近傍時間帯において、前記投稿サイトの投稿数に所定の特徴的増大が発生していない場合であって前記投稿サイトの前記特定投稿者の投稿数に所定の特徴的増大が発生している場合は、前記特定投稿者の投稿に対する重みを大きくして、前記特定投稿者の投稿に重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数に所定の特徴的変動が生じさせる重み設定部を備える構成としてある。
このように、全体的な投稿においては盛り上がり(所定の特徴的増大)が発生していない場合でも、特定投稿者の投稿においては盛り上がり(所定の特徴的増大)が発生している場合がある。このような場合には、当該録画装置のユーザーと類似した嗜好を有する特定投稿者の盛り上がりがユーザーの盛り上がりに類似すると考えられる。そこで、盛り上がり(所定の特徴的増大)の発生の有無を判定する際に行う投稿の集計において特定投稿者に与える重みを大きくすることにより、特定投稿者の投稿における盛り上がり(所定の特徴的増大)の発生時に全体的な投稿においても盛り上がり(所定の特徴的増大)が発生するように調整する。このような調整を行うことにより、より当該録画装置のユーザーの嗜好に合致するチャプター設定が成されるようになる。
【0013】
本発明の選択的な態様の1つでは、前記チャプター設定部は、前記投稿サイトの前記チャプターに対応する時間帯の全投稿に基づいて当該チャプターに分類を設定するか、前記投稿サイトの前記チャプターに対応する時間帯の前記特定投稿者の投稿に基づいて前記チャプターに前記分類を設定するかを選択する分類設定方法選択部を備える構成とされる。
このように、全投稿に基づいてチャプター分類を設定するか、特定投稿者の投稿に基づいてチャプター分類を設定するかを、選択できるようにすることで、ユーザーの利便性が向上する。
【0014】
本発明の選択的な態様の1つでは、前記チャプター設定部は、全投稿者の投稿に同じ重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するか、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するか、を選択するチャプター設定方法選択部を備える構成とされる。
このように、全投稿を偏りなく集計した投稿数に基づいてチャプターを設定するか、特定投稿者の投稿を重視して集計した投稿数に基づいてチャプター分類を設定するかを、選択できるようにすることで、ユーザーの利便性が向上する。
【0015】
以上説明した録画装置によって記録されたコンテンツにかかる前記チャプターは、再生時に適切に表示されることにより、ユーザーの利便性を向上することができる。
すなわち、前記録画装置に記録された複数コンテンツを一覧表示する画面において、各コンテンツの分類を各コンテンツに対応させて表示したり、前記録画装置に記録されたコンテンツのチャプターを表示する画面において、各チャプターの分類を各チャプターに対応させて表示したり、前記録画装置に記録されたコンテンツの再生画面は、前記コンテンツの表示エリアと、前記分類を前記コンテンツの再生に同期させて表示する分類表示エリアと、前記録画部が前記コンテンツを録画したときに前記投稿サイトへ行われた前記投稿を前記コンテンツと同期させて表示する投稿表示エリアと、を備えるように構成したりすることにより、ユーザーの利便性が向上する。
【0016】
また、本発明は、テレビ放送のコンテンツを配信するサーバー装置として実現することもできる。すなわち、投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、クライアント装置による前記コンテンツの再生中に当該クライアント装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記コンテンツにチャプターを設定するチャプター設定部と、クライアント装置の要求に応じて、前記チャプターを設定されたコンテンツを前記クライアント装置に配信する配信部と、を備えるサーバー装置も上述した録画装置と同様の作用効果を奏する。
【0017】
また、本発明は、テレビ放送のコンテンツにかかるチャプター情報を配信するサーバー装置としても実現することができる。すなわち、テレビ放送のコンテンツにかかるチャプター情報を配信するサーバー装置において、投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、クライアント装置による前記コンテンツの再生中に当該クライアント装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記コンテンツのチャプター情報を作成するチャプター作成部と、クライアント装置の要求に応じて前記チャプター情報を前記クライアント装置に配信する配信部と、を備えるサーバー装置として実現し、録画された前記コンテンツを再生する際に当該サーバー装置からチャプター情報の配信を受けることにより、コンテンツに適切なチャプター設定を行うことができる。
【0018】
また、上述した録画装置は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は上記録画装置を備える録画システムや録画再生システム、上述した装置の構成に対応した工程を有する録画方法、上述した装置の構成に対応した機能をコンピュータに実現させる録画プログラム、当該録画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、録画装置のユーザーの嗜好に近いチャプター設定を自動的に行う録画装置を提供することが可能となる。
請求項2にかかる発明によれば、録画装置のユーザーの嗜好に近いチャプター分類を自動的に設定する録画装置を提供することができる。
請求項3にかかる発明によれば、より当該録画装置のユーザーの嗜好に合致するチャプター設定が成されるようになる。
請求項4にかかる発明によれば、ユーザーの利便性が向上する。
請求項5にかかる発明によれば、ユーザーの利便性が向上する。
請求項6〜8にかかる発明によれば、再生時にユーザーの利便性を向上することができる。
請求項9,10にかかる発明によれば、視聴者にとって適切なチャプター設定とチャプター分類とを効率的に行うサーバー装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1実施形態にかかる録画再生システムの構成を示すブロック図である。
【図2】STB20の構成を示すブロック図である。
【図3】チャプター作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】感情表現分類データベースの構成の一例である。
【図5】文字値の和の求め方を説明する図である。
【図6】感情表現分類データベースの他の構成例である。
【図7】投稿データ管理データベースの一例を示す図である。
【図8】投稿数の変化量検出の一例を説明する図である。
【図9】投稿数の変化量検出の他の例を説明する図である。
【図10】盛り上がりタイミングとチャプター割当て箇所との対応関係の第1の基準を示す図である。
【図11】盛り上がりタイミングとチャプター割当て箇所との対応関係の第2の基準を示す図である。
【図12】再生の一般的な流れを示してある。
【図13】コンテンツ選択画面の一例である。
【図14】コンテンツ選択画面の他の一例である。
【図15】コンテンツ選択画面の他の一例である。
【図16】チャプター選択画面の一例を示す図である。
【図17】コンテンツ再生画面の一例を示す図である。
【図18】録画タイミングとコンテンツの再生タイミングとを同期させる際の時間の換算を説明する図である。
【図19】第2実施形態にかかる録画再生システムの構成を示すブロック図である。
【図20】第2実施形態にかかるSTBの構成を示すブロック図である。
【図21】重み作成処理の全体的な流れを示すフローチャートである。
【図22】重み付け処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
【図23】ユーザー情報データベースの一例を示す図である。
【図24】感情表現分類用の重み調整処理を示すフローチャートである。
【図25】盛り上がり判別用の重み調整処理を示すフローチャートである。
【図26】変形例1にかかる録画や再生にかかるシステムを示してある。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)第1実施形態の構成:
(2)チャプター作成処理:
(3)コンテンツの再生:
(4)第2実施形態の構成:
(5)各種変形例:
【0022】
(1)第1実施形態の構成:
図1は、第1実施形態にかかる録画再生システムの構成を示すブロック図である。同図に示す録画再生システム100は、テレビ放送の放送局10、セットトップボックス(STB)20、デジタルテレビ(DTV)30、投稿サーバー40、を含んで構成されている。STB20はDTV30と接続されており、放送局10から受信したテレビ放送やSTB20内部に録画された番組をDTV30に出力可能である。DTV30は、STB20から入力された番組を再生して、映像を画面に表示したり音声をスピーから出力したりすることができる。また、STB20は、インターネット等のネットワークNTを介して投稿サーバー40と通信可能に接続されており、投稿サーバー40にアクセスして投稿サーバー40の提供する投稿サイトから投稿を取得することができる。
【0023】
図2は、本実施形態において録画装置、再生装置、録画再生装置等を構成するSTB20の構成を示すブロック図である。同図に示すSTB20は、テレビ放送を受信して当該テレビ放送から抽出した番組のコンテンツ(動画や音声等)を記録媒体に記録する録画部21と、録画部が受信して記録媒体に録画する番組に関連付けられた投稿サイトと通信を行って投稿と投稿時間とを取得する通信部22と、通信部22の取得した投稿数の時間変動に基づいて録画部21の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿に含まれる感情表現を当該チャプターに対応付けるチャプター作成部23と、を備えている。
【0024】
録画部21は、放送受信部21aと記録部21bとを備える。放送受信部21aは、例えば、チューナーや、放送信号からコンテンツを抽出するための処理(地上デジタル放送であれば、復調、デマルチプレクス、MPEGデコード、等)を行う映像処理部、これらを制御する制御部、等により構成され、テレビ放送を受信し、不図示のリモコンなどにより選択されたチャンネル番号に応じた放送局のコンテンツをテレビ放送から抽出する。記録部21bは、例えば、記録媒体、記録媒体の記録制御を行う制御部、等により構成され、放送受信部21aが抽出した放送信号を所定の記録媒体に記録する。
【0025】
なお、記録媒体の種類や記録方式は特に限定されず、公知の記録媒体だけでなく今後開発されるいかなる種類の記録媒体であっても採用可能である。公知の記録媒体としては、磁気ディスクを用いたハードディスク、半導体メモリを用いたソリッドステートドライブ、光ディスクを用いた記録式のCDやDVD(ブルーレイディスクを含む)等が例示される。また、記録媒体は、STB20に内蔵されてもよいし、外付けであってもよいし、有線・無線のネットワークを介してSTB20に接続されていてもよい。
【0026】
また、放送受信部21aの受信するテレビ放送は、放送電波に重畳して放送されるものだけでなく、専用の通信ケーブルを介して放送信号を送信するケーブルテレビ放送、汎用の通信ケーブルを介して放送信号を送信する放送等、であってもよい。また、放送局から単方向通信により放送信号を送信する公衆放送であってもよいし、ユーザーの要求に応じて双方向通信により放送信号を送信するオンデマンド放送であってもよい。具体的には、地上アナログ放送、地上デジタル放送、ケーブルテレビ放送、衛星放送(BS放送、CS放送等)、オンデマンド放送、が例示される。
【0027】
なお、本実施形態において各部の構成要素として説明する制御部は、CPUやRAMにおいて所定の制御プログラムを実行することによりソフトウェア的に実現されてもよいし、ASICのようなICによりハードウェア的に実現されてもよい。また、STB20の各部を制御する制御主体は1つとしてもよいし、それぞれに設けてバス通信等で互いに通信可能に構成されてもよい。また、各部の制御主体も1つとしてもよいし、複数設けてバス通信等で互いに通信可能に構成されてもよい。むろん、他の構成要素と一体的に構成されてもよいし別体で構成されてもよい。
【0028】
通信部22は、例えば、インターフェースと制御部とにより構成され、インターネット等の所定のネットワークに接続して当該ネットワークのプロトコルに従って通信を行う。インターフェースの種類は特に限定されず、ネットワークに接続して通信可能であれば有線・無線の各種のインターフェースを採用可能である。
【0029】
チャプター作成部23は、制御部23aと記録媒体23bとにより構成され、制御部23aが所定の制御処理を行うことにより、投稿取得部M1、感情表現抽出部M2、統計部M3、チャプター設定部M4、に相当する機能を実現する。記録媒体23bは、例えばハードディスクや半導体メモリなどにより構成され、感情表現分類データベースD4が予め記憶されており、制御部23aが制御処理を行うことにより、投稿データ管理データベースD1、感情表現統計情報D2、投稿量統計情報D3、が記憶されることになる。なお、記録媒体23bは、本実施形態において記憶部を構成する。チャプター作成部23により実現される各機能について図3を参照しつつ以下に説明する。
【0030】
(2)チャプター作成処理:
図3は、チャプター作成処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すチャプター作成処理は、リアルタイムに放送中の番組の録画中にチャプター設定を行うものであり、録画部21の録画中、すなわち、録画部21の録画と並行して実行される。録画部21は、不図示のリモコンを介して行われるユーザーからの録画指示、DTV30からの録画指示、その他、ネットワークNT等を介して接続された外部機器からの録画指示、録画予約、等に応じて録画を開始し、これに並行してチャプター作成部23もチャプター作成処理を開始することになる。
【0031】
同図では、録画中であるか否かの判断を、チャプター作成処理の実行中に繰り返し行っている(S10)。ここで、録画が終了していれば(S10:NO)チャプター作成処理を終了し、録画の継続中は(S10:YES)ステップS20〜S100の処理を繰り返し実行する。
【0032】
録画の継続中は、まず投稿取得部M1が所定の投稿サイトへアクセスし(S20)、録画中の番組に関連する投稿を当該投稿サイトから取得する(S30)。投稿の取得対象となる投稿サイトは1つであっても複数であってもよい。投稿サイトとは不特定多数の投稿者が行った投稿と当該投稿の投稿時間とを出力可能なサイトであり、例えばツイッター(登録商標)、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、掲示板サイト、等が例示される。また後述の第2実施形態にて説明する投稿サイトは、各投稿に対して付与される投稿者を識別する識別情報も出力可能になっている。
【0033】
投稿取得部M1は、所定の投稿サイトにアクセスするために、まず番組識別情報を取得する。番組識別情報は、投稿された複数の投稿の中から当該録画中の番組に関連する投稿を特定するための識別情報であり、例えば、各投稿に付与される番組識別子(例えば、ハッシュコード等)、番組毎に開設される掲示板のURL、等である。
【0034】
投稿取得部M1は、例えば、所定のURLにアクセスして番組識別情報を特定する。
具体的には、番組識別情報を供給するサイト(例えば、テレビ局が用意したウェブページや、STB20のメーカーやベンダーが用意したウェブページ、有志が作成した所定のテレビ番組表、等)から、録画中の番組を特定するためのハッシュコードや掲示板のURLを番組識別情報として取得する。
また、投稿サイトが複数の掲示板を有する複合掲示板サイトの場合は、掲示板の名称を順次取得し、名称に対象番組名を含む掲示板のURLを番組識別情報として取得する。掲示板がカテゴリー(テレビ、ラジオ、等)に分類されている場合は、番組のカテゴリーに含まれる掲示板を対象として名称の取得を行うと、番組識別情報を取得するまでの時間を短縮できる。ソーシャル・ネットワーキング・サービスにおいても、掲示板と同様の手法にて番組識別情報を特定することができる。なお、投稿サイトへのアクセスに所定の情報(例えば、アカウント、パスワード等)が必要な場合は、STB20のメーカー・ベンダー若しくはSTBのユーザーによって予めSTB20内の記憶媒体に記憶されているものとする。
むろん、番組識別情報が既定(固定)の場合は、STB20の備える所定の記憶媒体に予め記憶されている番組識別情報を取得すればよいし、番組識別情報の作成規則が決まっているのであれば、当該作成規則に従って番組識別情報を自動生成してもよい。
【0035】
次に、感情表現抽出部M2が、投稿取得部M1の取得した投稿から感情表現を抽出する(S40)。すなわち、投稿が感情表現を示す要素を含んでいるか否かを判断する。本実施形態においては、感情表現を示す単語が登録された感情表現分類データベースD4が予め用意されており、当該データベースを参照して感情表現の抽出を行う。
【0036】
図4には、感情表現分類データベースの一例を示している。同図に示す感情表現分類データベースD4は、ID、文字数、文字値の和、感情表現(単語)、感情分類、により構成されており、IDや、文字数と文字値の和とに対し、感情表現(単語)と感情分類とが対応付けられている。すなわち、文字の数値的特徴に対し、0〜複数の感情表現(単語)及びに当該感情表現(単語)の感情分類が対応付けられている。このように数値的特徴を利用することにより、ある単語が感情表現であるかの判定において、単語の数値的特徴に対応付けられている感情表現のみとの一致を判定できるようになる。よって、処理時間を大幅に短縮することができる。
【0037】
図5は、文字値の和の求め方を説明する図である。同図では、文字をマトリックス状に配置し、各行と各列とにそれぞれ異なる数値を割当てている。例えば、あ行に「00」、か行に「10」、さ行に「20」、た行に「30」、な行に「40」を割当て、あ列に「00」、い列に「01」、う列に「02」、え列に「03」、お列に「04」を割当ててある。ここで「たのしい」という単語を例にとると、「た」の文字値は“00+30=30”、「の」の文字値は“04+40=44”、「し」の文字値は“01+20=21”、「い」の文字値は“01+00=01”となり、「たのしい」の文字値の和は“96”となる。このように、単語を構成する各文字を数値に置き換えて加算した値は、算出が容易であるとともに単語間で重複しにくいため、検索対象となる単語を大幅に絞り込むことができる。
【0038】
図6は、感情表現分類データベースの他の構成例である。同図に示す感情表現分類データベースは、数値的特徴毎に1つのデータベースファイルとされ、各データベースファイルのファイル名が数値的特徴を含む構成としてある。従って、感情表現抽出部M2は、単語から求めた数値的特徴を含むファイル名をファイル名検索によって特定し、特定されたファイルに記録されている感情表現(単語)との一致を判断する。よって、データベースに対するアクセス数を減少し、データベースにアクセスしてレコードを探し出す際に発生するオーバーヘッド(処理するまでの準備時間)を短縮できる。
【0039】
感情表現の抽出後、投稿は投稿データ管理データベースD1に登録される。図7は、投稿データ管理データベースD1の一例を示す図である。同図に示すように、投稿データ管理データベースD1は、投稿ID、番組ID、投稿時刻、投稿者、投稿内容、感情分類、を含んで構成される。投稿IDは、各投稿にユニークな識別子である。番組IDは各番組にユニークな識別子であり、複数番組にかかる投稿を1つの投稿データ管理データベースD1で管理する場合に、各番組の投稿を特定するために利用できる。投稿時刻は投稿が投稿サイトに投稿された時刻である。投稿者は、各投稿を投稿したユーザーの識別子である。投稿内容は、投稿取得部M1が取得したデータである。感情分類は、上述した感情表現抽出部M2が、投稿から抽出した感情表現である。なお、感情表現が抽出された投稿は感情分類付きで投稿データ管理データベースD1に登録され、感情表現が抽出されなかった投稿は感情分類無しで投稿データ管理データベースD1に登録される。
【0040】
次に、統計部M3が、一定時間内の感情表現を統計する(S50)。すなわち、各投稿から抽出された感情表現を、時間ごとに集計し、集計時間内の大勢を占める感情表現を決定し、感情表現統計情報D2として記憶する。
【0041】
次に、統計部M3が、投稿数の変化量を検出する(S60)。すなわち、一定時間幅の間にどれだけの投稿が行われているかを定期的に計測し、前の一定時間と比較した増加割合を検出する。
【0042】
図8は、投稿数の変化量検出の一例を説明する図である。同図において、横軸を時間t、縦軸を投稿量PD、時刻t1,t2,t3,t4,t5,t6の時間間隔を一定とし、時刻t1から時刻t2までの投稿量の変化をΔPD12、時刻t2から時刻t3までの投稿量の変化をΔPD23、時刻t3から時刻t4までの投稿量の変化をΔPD34、時刻t4から時刻t5までの投稿量の変化をΔPD45、時刻t5から時刻t6までの投稿量の変化をΔPD56、としてある。同図では、ΔPD12はΔPD01からの増加割合が小さいが、ΔPD23はΔPD12から大きく増加している。このようにして検出した増加割合が、前の一定時間と比較して一定量を超えて増加すると、当該時刻を盛り上がりタイミング(盛り上がりの開始タイミング)と判断する(S70:YES)。なお、このように投稿数の増加割合が前の一定時間と比較して一定量を超えることは、本実施形態において特徴的変動の1例を構成する。
【0043】
図9は、投稿数の変化量検出の他の例を説明する図である。同図(a)では、時間tに対する投稿量PDを示してある、同図(b)では投稿量PDの時間tに対する傾きΔPD(微分)を示してある。同図(b)に示すように、傾きが大から小へとゼロクロスする時刻が投稿量のピーク位置に相当する増加割合を示す。すなわち、傾きがゼロクロスした時刻を盛り上がりタイミング(盛り上がりのピークタイミング)と判断する(S70:YES)。なお、傾きがゼロクロスすることは、本実施形態において特徴的変動の1例を構成する。
【0044】
このようにして盛り上がりタイミングが検出されると、盛り上がり時間内の感情表現の統計を感情表現統計情報D2から取得し(S80)、盛り上がり時間内の投稿を投稿データ管理データベースD1から取得する(S90)。なお、図8の例により盛り上がりタイミングを特定した場合は、特定されたタイミングから一定時間内の感情表現や投稿を取得する。図9の例により盛り上がりタイミングを特定した場合は、特定されたタイミングより一定時間前までの感情表現や投稿、もしくは特定されたタイミングの前後一定時間内の感情表現や投稿を取得する。むろん、感情表現の取得範囲は、ピークの立ち上がりや立ち下がり、ピークの半値幅、等、統計的な各種の手法を利用して様々に決定することもできる。
【0045】
そして、チャプター設定部M4が、盛り上がりタイミングに基づいて録画中の番組に対してチャプター割当てを行う(S100)。チャプターを設定する時刻(チャプターの開始時刻)は、下記、図10,11の基準に基づいて決定される。
【0046】
図10は、盛り上がりタイミングとチャプター割当て箇所との対応関係の第1の基準を示す図である。同図(b)に示すように、チャプターの開始位置を当該盛り上がりから一定時間txだけ遡った時間とする。なお、図10(a)に示す盛り上がり範囲は、上述した図8,9等の方法を利用して特定されるものとする。一定時間txは、チャプターが番組の盛り上がり箇所から開始されるのではなく、番組の盛り上がりに至る過程までチャプターに含めるための補正値である。このように、投稿量PDにおける盛り上がりからある程度決められた時間txだけ遡ってチャプター割当てを行うため、当該チャプターは番組の盛り上がりに至る経緯をある程度含む時刻から開始される。
【0047】
図11は、盛り上がりタイミングとチャプター割当て箇所との対応関係の第2の基準を示す図である。同図(b)に示すように、チャプターの開始位置を当該盛り上がりから一定時間tyだけ遡った時間とする。なお、図11(a)に示す盛り上がり範囲も、上述した図8,9等の方法を利用して特定されるものとする。一定時間tyは、番組の実際の盛り上がり時刻と投稿が行われた時刻とのズレを解消する補正値である。このように、投稿量PDにおける盛り上がりからある程度決められた時間tyだけ遡ってチャプター割当てを行うため、番組の盛り上がりタイミングと投稿サイトにおける盛り上がりタイミングとのズレを解消することができる。
【0048】
このようにして設定されたチャプターは、当該チャプターに対応する時間帯の投稿データ管理データベースD1を参照することにより、当該チャプターの盛り上がりタイミングを特定可能であり、チャプターに対応する時間帯の投稿および当該投稿に含まれる感情表現が対応付けられる。むろん、チャプターの盛り上がりタイミングに対応する投稿や感情表現を抽出して対応付けて記憶してもよい。
【0049】
以上説明したように、本実施形態によれば、テレビ放送のコンテンツを記録媒体に記録するSTB20において、テレビ放送を受信して当該テレビ放送から抽出した番組のコンテンツ(動画や音声等)を記録媒体に記録する録画部21と、録画部が受信して記録媒体に録画する番組に関連付けられた投稿サイトと通信を行う通信部22と、通信部22を介して投稿と投稿時間とを取得するとともに取得した投稿数の時間変動に基づいて録画部21の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿に含まれる感情表現を当該チャプターに対応付けるチャプター作成部23と、を備えることにより、効率的にチャプター分割を行うことが可能なSTB20を提供することが可能となる。
【0050】
(3)コンテンツの再生:
以上のようにして作成されたコンテンツの再生について、図12を参照して説明する。図12には、再生の一般的な流れを示してある。むろん再生の順番はこれに限るものではなく、図12のS200〜S220を適宜に入換えたり単独で表示したり組合せたりしつつ再生することができる。
図12に示すコンテンツの再生においては、まず、録画されたコンテンツの中から所望のコンテンツを選択する選択画面が表示される(S200)。なお、以下で説明する各画面には、後述の変形例にて説明するフェイスマークを感情表現を表す画像として表示してあるが、むろん、上述したように文字で感情表現を示してもよい。
【0051】
図13は、コンテンツ選択画面の一例である。同図に示すコンテンツ選択画面には、複数のコンテンツにかかるサムネイルが整然と並べて表示され、各サムネイルには、番組名(ファイル名)と再生時間とが対応付けて表示されている。サムネイルは、例えば、各コンテンツの代表的な画面とされ、コンテンツの先頭映像としてもよいし、上述したチャプター設定にて特定された盛り上がりに対応する時間の映像としてもよい。当該コンテンツ選択画面においては、前記感情統計情報と投稿データ管理データベースとを参照して、各コンテンツにおける盛り上がり時間の感情表現が各コンテンツに対応させて表示される。ユーザーは、感情表現を参考にすることにより所望のコンテンツを探し、不図示のリモコン等を操作することにより、何れかのコンテンツを選択する。
【0052】
また、図14は、コンテンツ選択画面の他の一例である。同図に示すコンテンツ選択画面には、いわゆるテレビ番組表のように各放送局と放送時間帯とでマトリックス状に形成されたフレームが表示され、当該フレームの中の対応する位置に、各コンテンツが表示されている。同図においては、左上の日付選択ボックスにて2011年03月15日が選択されており、この日に放送・録画された6つのコンテンツのサムネイルがフレーム上の各コンテンツの放送時間に対応する位置に表示されている。例えば、図の左上に示したコンテンツは、放送局1において2011年03月15日の午前1時から放送されていることを示している。ユーザーは、不図示のリモコン等を操作することにより、所望の放送日(録画日)を選択肢、選択画面から何れかのコンテンツを選択することができる。
【0053】
また、図15は、コンテンツ選択画面の他の一例である。同図に示すコンテンツ選択画面は、図13の画面に検索ボックスを追加した形状となっている。ユーザーは、検索ボックスに適宜に文字列や感情表現を入力することにより、録画されているコンテンツの中から文字列や感情表現に関連するコンテンツを一覧表示させて選択することができるようになる。なお、感情表現にて検索する場合は、上述した感情表現分類データベースD4に登録されている感情表現の中の所望のものを選択するようにしてもよいし、検索ボックスに入力された文字列を感情表現分類データベースD4に基づいて感情表現に変換して検索を行ってもよい。
【0054】
コンテンツが選択されると、チャプター選択画面が表示される(S210)。図16は、チャプター選択画面の一例を示す図である。同図に示すチャプター選択画面では、番組タイトルが左上に表示され、当該番組に設定されているチャプターが一覧表示されている。各チャプターには、チャプター番号、チャプターサムネイル、ユーザーの反応(感情表現)、投稿データ、チャプターの開始時間、チャプターの終了時間、が表示されている。投稿データには、各チャプターに対応する時間帯の投稿が表示され、感情表現には、各チャプターにおける投稿に含まれる感情表現の中から、当該チャプターの中で大勢を占めた感情表現が表示される。なお、投稿データは、投稿データ管理データベースD1から当該チャプターの感情表現に対応するものが抽出され、その代表的な一部がチャプター選択画面に表示される。むろん、長文の投稿は、一部(投稿の先頭部分、感情表現に対応する部分、等)を除いて「・・・」等に置換して表示する。ユーザーは、不図示のリモコン等を操作することにより、何れかのチャプターを選択する。
【0055】
チャプターが選択されると、コンテンツの再生が開始される(S220)。図17は、コンテンツ再生画面の一例を示す図である。同図には、コンテンツ表示領域A1と、投稿データ表示領域A2と、感情表現表示領域A3と、が設けられている。コンテンツ表示領域A1には、再生を選択されたコンテンツが表示される。投稿データ表示領域A2には、表示されているコンテンツが放映されたタイミングで投稿されていた投稿が表示される。この投稿は、再生中のコンテンツの進行に伴ってスクロールする等、経時的に変化して表示される。感情表現表示領域A3には、表示されているコンテンツが放映されたタイミングで投稿されていた投稿に含まれる感情表現が、例えば後述の変形例にかかるフェイスマーク等により表示される。このとき、感情表現表示領域A3に、投稿に応じたフェイスマークが、投稿タイミングに合わせて、ランダムな位置に表示されるようにしてもよい。
【0056】
なお、再生時に投稿データ管理データベースD1から投稿や感情表現を抽出する際は、図18に示すように録画タイミングとコンテンツの再生タイミングとを同期させるように時間の換算を行う。すなわち、コンテンツには録画日時が記録されており、当該録画日時を基準として、コンテンツの各タイミングを録画日時に変換することにより、各再生タイミングに対応する録画タイミングの投稿や感情表現を投稿データ管理データベースD1から取得することができる。
【0057】
以上のようにコンテンツを再生することにより、コンテンツ選択画面、チャプター選択画面、コンテンツ再生画面において、感情表現に基づいた表示を行ってユーザーの選択を補助し、コンテンツ再生画面においては再生位置に同期した投稿や感情表現を同時に表示することにより、臨場感を増すことができる。
【0058】
(4)第2実施形態の構成:
上述した第一実施形態では、ユーザーの嗜好が母集団(投稿サイトにおける投稿者達)の嗜好と異なる場合にユーザーの嗜好に合わせたチャプター設定が行われない可能性があり、またユーザーの嗜好と異なる感情表現が各チャプターに付与される可能性がある。そこで、第2実施形態では、盛り上がり判定やチャプターに付与される感情表現の決定を、ユーザーの嗜好に適合させる補正を行う。具体的には、ユーザーと類似する嗜好を有するユーザーの投稿に他のユーザーより高い重みを課すことにより、投稿数にユーザーの嗜好に合致した盛り上がりを生じさせ、ユーザーの嗜好に合致した感情表現が盛り上がりタイミングにおいて大勢を占めるようにする。
【0059】
図19は、第2実施形態にかかる録画再生システムの構成を示すブロック図である。同図に示す録画再生システム500は、テレビ放送の放送局510、セットトップボックス(STB)520、デジタルテレビ(DTV)530、投稿サーバー540、を含んで構成されている。STB520はDTV530と接続されており、放送局510から受信したテレビ放送やSTB520内部に録画された番組をDTV530に出力可能となっており、DTV540に映像や音声を出力することができる。また、STB520は、投稿サーバー540とネットワークNTを介して通信可能に接続されており、投稿サーバー540にアクセスし、投稿を行ったり、投稿サーバー540の提供する投稿サイトから投稿を取得したりすることができる。
【0060】
図20は、STB520の構成を示すブロック図である。同図に示すSTB520は、録画部521と、チャプター作成部523と、重み作成部524と、を備えている。録画部521は上述した第1実施形態の録画部21と同様であるため詳細な説明を省略する。チャプター作成部523も上述した第1実施形態のチャプター作成部23とほぼ同様であり共通する構成や機能については詳細な説明を省略するが、重み作成部524の作成した重みを利用しつつチャプター設定を行う点で第1実施形態と異なる。すなわち、チャプター作成部523は、通信部522を介して取得した投稿に重み付けを行いつつ投稿数の時間変動に基づいて録画部521の記録するコンテンツにチャプターを設定し、投稿に重み付けを行いつつ当該チャプターに対応する時間帯の投稿に含まれる感情表現を当該チャプターに対応付ける。重み作成部524は、後述の重み作成処理を行うことにより、ユーザーの嗜好と類似する投稿者に対して付与する重みを作成する。
【0061】
重み作成部524は、制御部524aと記録媒体524bとにより構成され、重み作成部524の各機能は制御部524aが所定の制御処理を行うことにより実現される。制御部524aや記録媒体524bはチャプター作成部523を構成する制御部や記憶媒体と共通化してもよい。記録媒体524bには、感情表現分類データベースD54が予め記憶され、制御部524aの制御処理が行われることにより、上述した実施形態と同様の投稿データ管理データベースD51や感情表現統計情報D52や投稿量統計情報D53、さらにユーザー情報データベースD55が記憶されることになる。重み作成部524により実現される各機能について図3を参照しつつ以下に説明する。
【0062】
(4−1)重み作成処理:
図21は、重み作成処理の全体的な流れを示すフローチャートである。同図に示す重み作成処理は、ユーザーがリアルタイムで番組を視聴しているときに実行される。当該処理においては、ユーザーが投稿を行ったか否かを繰り返し検出しており(S300)、ユーザーの投稿を検出すると(S300:YES)ユーザーの投稿を解析して感情表現分類時に付加する重みや盛り上がり判定時に付加する重みの要否判定や重みの度合いを調整等の処理を行う(S310〜S350)。
【0063】
ステップS310〜S350においては、まず、ユーザーの投稿を取得し、当該投稿の中から感情表現を抽出する(S310)。すなわち、投稿が感情表現を示す要素を含んでいるか否かを判断する。より具体的には、上述した第1実施形態における感情表現分類データベースD4と同様の感情表現分類データベースD54を参照して感情表現の抽出を行う。ユーザーの投稿が感情表現を含んでいる場合は(S320:YES)、重み付け算出処理を行って重みを変更する(S330)。当該重み付け算出処理については後述する。
【0064】
そして、重み付け算出処理が終了したとき、並びにユーザーの投稿が感情表現を含んでいない場合には(S320:NO)、ユーザーの投稿を記憶する(S340)。より具体的には、ユーザーの投稿に、ユーザーの投稿であることを示す識別子を付して投稿データ管理データベースD51に登録する。以上のようにして、ユーザーの投稿の解析に基づく重みの調整などが終了すると、投稿サイトへ投稿する(S350)。むろん、投稿サイトへ投稿するタイミングは適宜に変更することができる。
【0065】
(4−2)重み付け処理:
図22は、上記重み作成処理のステップS330において実行される重み付け処理の詳細な流れを示すフローチャートである。重み付け処理が開始されると、ユーザーが投稿を選択した時間(ユーザ投稿時間)を含むある一定時間前までの時間帯(近傍時間帯)の投稿データ(投稿内容、投稿時間、投稿者識別子)を投稿サイトから取得する(S400)。取得された投稿データは投稿データ管理データベースD1に登録され、各投稿データには、上述した第1実施形態と同様の感情表現の分類が行われて感情表現が付与される。また、近傍時間帯の投稿数の変化量の検出も行われ、ユーザーが視聴している番組にかかる投稿量統計情報も作成される。さらに、一定時間ごとに感情表現が統計され、感情表現統計情報も作成される。なお、近傍時間帯の範囲は、盛り上がり判定が可能なように決定される。
【0066】
次に、ユーザー投稿に含まれる感情表現の「分類(ユーザ嗜好)」に一致する投稿を取得する(S410)。すなわち、ステップS400において取得した投稿の中から、ステップS310で抽出された感情表現と同じ分類に属する感情表現を含む投稿を抽出する。そして、抽出された投稿の投稿者識別子を取得し、ユーザー情報データベースD55と照合する(S420)。そして、ステップS420において抽出された投稿者識別子の中にユーザー情報データベースD55に未登録のものがあれば、ユーザー情報データベースD55に登録する(S430)。なお、新たに登録された投稿者に付与する重み初期値は、例えば、デフォルト値(例えば1)としてもよいし、分類が一回一致していることからデフォルト値より所定値(ユーザーの嗜好と投稿が一致した回数に応じて上昇させる値)だけ高い重みとしてもよい。ユーザー情報データベースD55を記憶する記録媒体524bは本実施形態において特定投稿者記憶部を構成する。
【0067】
図23は、ユーザー情報データベースD55の一例を示す図である。同図において、ユーザー情報データベースD55は、本装置において各ユーザーを識別するための登録IDと、投稿サイトにおけるユーザー名と、投稿サイトのサービス名と、各種重みとを対応付けたデータベースとなっている。ステップS420で抽出した投稿者識別子は、投稿サイトにおけるユーザー名に相当する。各種重みは、スポーツ、ニュース、ドラマ、コメディ等の番組の分類ごとに個別に作成されている。視聴者の嗜好は番組の分類ごとに異なる可能性があるためである。また、各種重みは、盛り上がり判別用の重みと、各時間帯の感情表現分類を決定する際に利用される重みと、に分けて作成されている。上記第1実施形態で説明したように、盛り上がりの判定は全体の投稿数に基づいて決定されるが、感情表現分類は投稿の大勢を占める感情分類に属する投稿数に基づいて決定されるものであり、異なる性質を有するためである。
【0068】
また、ユーザーの投稿タイミング前後の投稿数の変化量を取得する(S440)。投稿数の変化量の計算は、ステップS400において作成する当該番組の投稿量統計情報を参照することにより可能であり、より具体的には、上述した実施形態におけるステップS60と同様の手法にて行うことができる。
【0069】
そして、ユーザーの投稿タイミングの近傍時間帯において、変化量が前の一定時間と比較してある一定以上の増加割合を示していれば(S450:YES)、ユーザーの投稿タイミングが投稿サイトにおける盛り上がりと一致していると判断し、感情表現分類情報付加用重み付け処理へ進む(S460)。すなわち、ユーザーの嗜好は投稿サイトの大勢を占める投稿者の嗜好と一致しており、投稿サイトの全投稿数に基づく盛り上がり判定を修正する必要が無いためである。一方、ユーザーの投稿タイミングの近傍時間帯において、変化量が前の一定時間と比較してある一定以上の増加割合を示していない場合は(S450:NO)、ユーザーの投稿タイミングが投稿サイトにおける盛り上がりと一致していないと判断し、盛り上がり判定用重み付け処理へ進む(S470)。盛り上がり判定を重みにて修正しないと、ユーザーの嗜好と異なる位置でチャプター設定される可能性があるためである。
【0070】
(4−3)感情表現分類付加用重み付け処理:
図24は、上述したステップS460において実行される処理であり、感情表現分類を行う際に特定投稿者の投稿に付す重みを調整する処理を示すフローチャートである。なお、特定投稿者とは、ユーザー情報データベースD55に登録されている、ユーザーと類似の嗜好を有するユーザーである。当該処理においては、まず、近傍時間帯の投稿を投稿データ管理データベースD51から取得し(S500)、近傍時間帯における特定投稿者の感情表現分類を統計する(S510)。また、ステップS400において作成した、近傍時間帯における全投稿者の感情表現分類統計も取得する(S520)。
【0071】
そして、特定投稿者の感情表現分類統計において大勢を占める大勢感情表現数Esmaxと、全投稿者の感情表現分類統計において大勢を占める大勢感情表現数Eamaxとを比較する(S530)。ここで、EsmaxがEamax以上の場合は(S530:NO)、特定投稿者において大勢を占める感情表現分類と全投稿者において大勢を占める感情表現分類とが一致しているため、特に重みを変更する必要は無く、図24の処理を終了する。
【0072】
一方、EsmaxがEamaxより少ない場合は(S530:YES)、特定投稿者において大勢を占める感情表現分類と全投稿者において大勢を占める感情表現分類とが一致していないため、特定投稿者に対する重みを大きくして、EsmaxがEamax以上になるように修整する必要がある。そこで、EsmaxがEamax以上になるまで、各特定投稿者の感情表現分類用重みを所定量だけ大きくして(S540)ステップS530の判定を繰り返す。なお、ステップS530において算出・比較される大勢感情表現数Esmax,Eamaxは、算出を行った時点にユーザー情報データベースD55に設定されている各特定投稿者の投稿に対してユーザー情報データベースD55に設定された重みを付与して算出されている。
以上のように重みを調整することにより、ユーザーの投稿タイミング(盛り上がりタイミング)に録画されるコンテンツに付与される感情表現分類がユーザーの嗜好と一致するようになる。
【0073】
(4−4)盛り上がり判別用重み付け処理:
図25は、上述したステップS470において実行される処理であり、盛り上がり判別を行う際に特定投稿者の投稿に付す重みを調整する処理を示すフローチャートである。当該処理においては、まず、近傍時間帯の投稿を投稿データ管理データベースD51から取得し(S600)、近傍時間帯における特定投稿者の感情表現分類を統計する(S610)。そして、この感情表現分類統計に基づいて特定投稿者にとっての盛り上がり時間帯を特定し、ユーザーの投稿タイミングが特定投稿者にとっての盛り上がり時間帯に一致しているか否かを判断する(S620)。
【0074】
ここで、ユーザーの投稿タイミングが特定投稿者にとっての盛り上がり時間帯に一致している場合は、盛り上がり判定を行う際の投稿数を算出する際に、特定投稿者に対して課す重みを大きくするように特定投稿者の投稿数を修正する(S630〜S650)。すなわち、ユーザー情報データベースD55に登録されている特定投稿者の盛り上がり判定用の重みを所定量だけ大きくするように修正し(S630)、当該修正後の重みを利用しつつ近傍時間帯における全投稿者の投稿数を集計し(S640)、集計された投稿数において近傍時間帯に盛り上がりが発生しているか否かを判断する(S650)。そして、投稿数において近傍時間帯に盛り上がりが発生していない場合は(S650:NO)、近傍時間帯に盛り上がりが発生するまで修正を繰り返し実行する(S630〜S650)。投稿数において近傍時間帯に盛り上がりが発生すれば(S650:YES)、修正が完了したものとして処理を終了する。このように、特定投稿者に対する盛り上がり判定用の重みを適切に調整することにより、全党工数に基づいて判定される全体の盛り上がり位置を、ユーザーの嗜好に合致するタイミングに修正することができる。
【0075】
(4−5)第2実施形態にかかるチャプター作成処理:
以上のようにして特定投稿者に対する重みが設定されたときに行われるチャプター作成処理は、基本的には上述した第1実施形態と同じであるが、以下の点で相違する。
【0076】
まず、ステップS50において行う感情表現の統計において、各投稿の投稿者を識別子により判別し、特定投稿者の行った投稿については、感情表現分類用の重みを課した値を投稿数とする。すなわち、録画中の番組のジャンルに対する感情表現分類用の重みが「1.5」のユーザーが一定時間内に5回投稿を行っている場合は、当該特定投稿者の行った投稿数が「7.5」回に補正された上で統計される。よって、ユーザーの嗜好と類似する嗜好を有するユーザーの感情表現分類がより強く反映された感情表現分類が、当該集計時間内に大勢を占める感情表現分類とされやすくなる。
【0077】
また、ステップS60において盛り上がりの判定のための行う変化量の検出のための投稿数の集計において、特定投稿者の行った投稿については、盛り上がり判定用の重みを課した値を投稿数とする。すなわち、
録画中の番組のジャンルに対する盛り上がり判定用の重みが「1.8」のユーザーが一定時間内に4回投稿を行っている場合は、当該特定投稿者の行った投稿数が「7.2」回に補正された上で集計される。よって、ユーザーの嗜好と類似する嗜好を有するユーザーの盛り上がり位置が、全投稿における盛り上がり位置となりやすくなる。
【0078】
また、ステップS80〜S100において、チャプター割当てがされる時刻は、上述したように盛り上がり判定用の重みによって補正された後の盛り上がり位置に基づいて決定され、当該チャプターに付与される感情表現分類は、盛り上がり判定用の重みによって補正された後の盛り上がり位置における感情表現分類用の重みによって補正された感情表現分類となる。よって、ユーザーの嗜好に合致する位置にチャプターが設定されると共に、当該チャプターに付与される感情表現分類もユーザーの嗜好に合致したものとなる。
【0079】
また、盛り上がり判定において投稿数を集計するにあたり、上述のようにして設定された盛り上がり判定用重みを特定投稿者の投稿に与えつつ集計するか、特定投稿者に盛り上がり判定用の重み付けを行わずに全ての投稿者の投稿に同じ重みを与えつつ(重み付けを行わずに)集計するかを、選択可能にしてもよい。例えば、不図示のリモコンの所定のキーを操作して表示されるメニュー画面にチャプター設定の手法を選択する項目を設けておくことにより、選択可能となる。チャプター設定の手法を選択する項目は、本実施形態においてチャプター設定方法選択部を構成する。
同様に、各チャプターに設定される分類についても、投稿の大勢を占める分類を決定する際の投稿数の集計において、感情表現分類用重みを特定投稿者の投稿に与えつつ集計するか、特定投稿者に感情表現分類用の重み付けを行わずに全ての投稿者の投稿に同じ重みを与えつつ(重み付けを行わずに)集計するかを、選択可能にしてもよい。この選択も、例えば、不図示のリモコンの所定のキーを操作して表示されるメニュー画面にチャプター分類の手法を選択する項目を設けておくことにより、選択可能となる。チャプター分類の手法を選択する項目は、本実施形態において分類設定方法選択部を構成する。
【0080】
以上説明したように、本第2実施形態においては、テレビ放送の放送信号から抽出したコンテンツを再生する再生部と、テレビ放送から抽出したコンテンツを記録媒体に記録する録画部521と、を備えるSTB520において、前記再生部による前記コンテンツの再生中にSTB520から当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶するユーザー情報データベースD55と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿に基づく分類を当該チャプターに設定するチャプター作成部523と、を備える構成としてある。すなわち、STB520のユーザーと嗜好の類似する特定投稿者の投稿に対する重みを他の投稿者に比べて大きくしつつ投稿数を集計することにより、前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいてコンテンツに設定されるチャプターは、ユーザーの嗜好を反映したタイミングで設定されるようになる。
【0081】
(5)各種変形例:
(5−1)変形例1:
上述した録画とチャプター設定をネットワーク上に配置されたサーバー装置で実行し、クライアント装置からの要求に応じてコンテンツとチャプター情報とを配信するようにしてもよい。図26は、変形例1にかかる録画や再生にかかるシステムを示してある。当該システム200は、コンテンツの録画やチャプター設定を行うサーバー装置210と、サーバー装置210からコンテンツやチャプター情報の配信を受けるクライアント装置220と、上述した投稿サーバーと同様の投稿サーバー240と、で構成されている。サーバー装置210は、感情表現分類データベースD4が予め記憶されており、投稿サーバー240と通信して投稿を取得しつつ上述した第1実施形態におけるSTB20と同様の録画やチャプター作成処理を行う。これにより、コンテンツを記録媒体に記録しつつ、投稿データ管理データベースD1、感情表現統計情報D2、投稿量統計情報D3、を作成し、記録媒体に記録する。
【0082】
クライアント装置220は、所望のタイミングでサーバー装置210にコンテンツの配信を要求する。すると、サーバー装置210は、サムネイル、投稿データ、感情表現等を適宜に作成してクライアント装置220に送信する。クライアント装置220では、ユーザーが操作部を操作してコンテンツやチャプターを選択することにより再生するコンテンツとチャプターをサーバー装置210に要求する。サーバー装置210は、要求されたコンテンツを、当該コンテンツの放送時に投稿サーバー240に投稿された投稿や当該投稿の解析により特定された感情表現とともに配信される。クライアント装置220では、これらコンテンツを投稿や感情表現とともに再生する。
以上のように、本発明は、サーバー装置としても実現可能である。
【0083】
(5−2)変形例2:
サーバー装置210は、チャプターデータの作成のみを行い、クライアント装置においてコンテンツを録画し、クライアント装置が任意のタイミングでサーバー装置からチャプターデータの配信を受けるようにしてもよい。このように録画とチャプター設定とを分担することにより、クライアント装置と投稿サーバーの負荷が低減される。チャプターデータのみを作成する場合は、放映の開始時間に合わせて投稿の取得を開始し、放映時間の終了時間まで投稿の取得を行う。なお、解析並びにチャプターデータの作成は、投稿を取得したタイミングで行ってもよいし、後で別途におこなってもよい。
【0084】
(5−3)変形例3:
サーバー装置からクライアント装置へチャプターデータを配信する場合は、コンテンツに予め設定されているチャプターデータと、コンテンツに予め設定されているチャプターデータとの何れを配信するか、クライアント装置のユーザーの選択により決定するようにしてもよい。コンテンツに予め設定されているチャプターデータは、上述した実施形態のチャプター設定と同様の処理で作成されるチャプターデータであり、コンテンツに予め設定されているチャプターデータとは、放送局等のコンテンツの製作元にて作成されたチャプターデータである。当該変形例3によれば、ユーザーの利便性が向上する。
【0085】
(5−4)変形例4:
上述した実施形態では、感情表現を投稿の文字に基づいて判断していたが、投稿サイトにおいて感情を表すフェイスマークを使用可能な場合は、当該フェイスマークにて感情表現を判断してもよい。当該変形例4においては、上述した実施形態の感情表現分類データベースとして、フェイスマークの文字コードと感情表現との対応関係を示すデータを備えることとなる。
【0086】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0087】
10…放送局、20…セットトップボックス、21…録画部、21a…放送受信部、21b…記録部、22…通信部、23…チャプター作成部、23a…制御部、23b…記録媒体、30…デジタルテレビ、40…投稿サーバー、100…録画再生システム、200…システム、210…サーバー装置、220…クライアント装置、240…投稿サーバー、500…録画再生システム、520…セットトップボックス、510…放送局、521…録画部、522…通信部、523…チャプター作成部、524…重み作成部、524a…制御部、524b…記録媒体、530…デジタルテレビ、540…投稿サーバー、A1…コンテンツ表示領域、A2…投稿データ表示領域、A3…感情表現表示領域、D1…投稿データ管理データベース、D2…感情表現統計情報、D3…投稿量統計情報、D4…感情表現分類データベース、D51…投稿データ管理データベース、D52…感情表現統計情報、D53…投稿量統計情報、D54…感情表現分類データベース、D55…ユーザー情報データベース、M1…投稿取得部、M2…感情表現抽出部、M3…統計部、M4…チャプター設定部、NT…ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は録画装置、再生装置およびサーバー装置に関し、特に、動画を記録媒体に記録する録画装置、動画を再生する再生装置および記録した動画を配信するサーバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
記録媒体の大容量化に伴い、多くのユーザーが、長時間にわたる映像を録画したり、長時間の映像を視聴したりするようになってきている。また、録画技術や通信技術の向上に伴い、多くのユーザーが、複数の映像を録画し、複数の映像の中から選択して映像を視聴するようになってきている。すなわち、ユーザーは、映像の視聴時に、長時間の映像から所望の箇所を探したり、多数の映像から所望の箇所を含む映像を探すとともに探し出した映像から所望の箇所を探したりしなければならない。このような探索時に利用される情報にはチャプター情報がある。
【0003】
チャプターの分割手法には自動分割と手動分割がある。
自動分割では、周期的に抽出した映像について前後の映像との一致度を判定し、一致度が低い(不一致に近い)場合にシーン切り替えと判断してチャプター割当てを行う。しかし、自動分割を行う際に各チャプターを選択する根拠は、番組の経過時間と抽出した画像のサムネイル程度しかなく、適切なチャプター分割ができるとは限らない。
一方、手動分割であれば適切なチャプター分割を行うことができるが、ユーザーがチャプター分割する位置を指定しなければならない。すなわち、ユーザーは、分割位置を特定するために、少なくとも1回は番組を視聴して、所望の分割位置を探索しなければならない。
【0004】
映像から所望のシーンを探索する技術として、特許文献1,2,6,7が開示されている。
特許文献1にかかる技術によれば、動画フレーム番号に対して複数の情報を関連付けたメタデータを保持させることにより、ユーザーの検索に応じて関連シーンにかかるサムネイルを動的に生成し、サムネイルを参照しつつシーン選択することができる。
特許文献2にかかる技術によれば、掲示板などで紹介される番組のシーンを紹介者と閲覧者との間で共有する仕組みが提供される。
特許文献6,7にかかる技術によれば、ビデオデータまたはオーディオデータの特徴を示す特徴パラメーター、ビデオデータまたはオーディオデータにリンクする付随パラメーターをビデオデータと共に取得し、特徴パラメーターや付随パラメーターを軸とする表示空間を生成し、各ビデオデータが当該表示空間上における各ビデオデータの位置に表示される。
特許文献8には、コンテンツにおいて抽出すべきシーンを特定するための技術として、コンテンツに対して関連付けられた複数のコメント情報を形態素解析して複数の単語に分解し、各単語の累積出現頻度等に基づいて各単語の評価値を算出し、コンテンツに対する単語の評価値分布にの形状に基づいてコンテンツから抽出すべきシーンの開始時刻と終了時刻を抽出することが開示されている。
特許文献9には、動画コンテンツに吹かされたコメント群を適切な方法で表示する技術として、ユーザーがシーン毎に付加した動画コンテンツの評価(コメント群)を、タイムライン上にコメント頻度と無いよう傾向を表すマーカーにて表示することが開示されている。
【0005】
その他、近年に普及の目ざましいインターネットと連携して視聴環境を向上する技術として、特許文献3〜5が開示されている。
特許文献3にかかる技術によれば、放送波やDVD等の一意的なサービスに対して、視聴時に動的にネットワーク上のサービスにアクセスすることで、柔軟な表現やインタラクティブ性が実現される。
特許文献4にかかる技術によれば、放送局または放送番組に対応する掲示板サーバー装置における書込みメッセージ数を監視し、単位時間あたりの書込みメッセージ数に基づいて、現在放送されている放送番組などに対する第3者の評価を視聴者に提供することができる。
特許文献5にかかる技術によれば、インターネットを経由して接続するサーバー内にユーザー各個人の錠付個人スペースを形成し、サーバーに接続されたTVチューナーに対して携帯端末から指令することにより、錠付個人スペースの中に圧縮技術を使ってテレビ番組を録画することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−081575号公報
【特許文献2】特開2008−263502号公報
【特許文献3】特開2008−182674号公報
【特許文献4】特開2007−060305号公報
【特許文献5】特開2002−245259号公報
【特許文献6】WO2007/126097号公報
【特許文献7】WO2007/126096号公報
【特許文献8】特開2008−278088号公報
【特許文献9】特開2007−264789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上説明したように、現在のところ録画された映像のチャプター分割にかかる環境はエンドユーザーにとって十分とは言えず、効率的なチャプター分割を行える技術の出現が待ち望まれていた。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、効率的にチャプター分割を行うことが可能な録画装置、再生装置およびサーバー装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の態様の1つは、テレビ放送の放送信号から抽出したコンテンツを再生する再生部と、テレビ放送から抽出したコンテンツを記録媒体に記録する録画部と、を備える録画装置において、投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、前記再生部による前記コンテンツの再生中に当該録画装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿において大勢を占める分類を当該チャプターに設定するチャプター設定部と、を備える構成としてある。
【0010】
前記構成において、録画部は、テレビ放送を受信して当該テレビ放送に含まれるコンテンツを記録媒体に記録する。分類部は、投稿に含まれる感情表現を示す語句に予め対応付けられている分類を当該投稿の分類とする。特定投稿者記憶部は、前記再生部による前記コンテンツの再生中に、当該録画装置のユーザーが所定の操作を行うことにより当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ投稿を行ったときに当該投稿サイトへアクセスし、ユーザーの投稿と相前後して当該投稿サイトへ行った投稿のうち、ユーザーの投稿と同じ分類の投稿を行った特定投稿者を検索し、当該特定投稿者を記憶する。この特定投稿者は、前記再生中のコンテンツの同じ場面に対して、当該録画装置のユーザーと近い感情を抱いたものと考えられ、当該録画装置のユーザーと似た嗜好を有すると考えられる。そこで、チャプター設定部は、前記録画部においてコンテンツを記録する際に、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定する。このように、特定ユーザーの投稿数を重視しつつチャプター設定を行うことにより、当該録画装置のユーザーの嗜好に近いチャプター設定が自動的に行われる。
【0011】
本発明の選択的な態様の1つでは、前記チャプター設定部は、前記チャプターに対応する時間帯において前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した投稿の大勢を占める分類を前記チャプターに設定する構成とされる。
このように、特定投稿者の投稿を重視して各チャプターに分類を設定することにより、当該録画装置のユーザーの嗜好に近いチャプター分類が自動的に設定される。
【0012】
本発明の選択的な態様の1つでは、前記再生部による前記コンテンツの再生中に当該録画装置から当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ投稿した近傍時間帯において、前記投稿サイトの投稿数に所定の特徴的増大が発生していない場合であって前記投稿サイトの前記特定投稿者の投稿数に所定の特徴的増大が発生している場合は、前記特定投稿者の投稿に対する重みを大きくして、前記特定投稿者の投稿に重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数に所定の特徴的変動が生じさせる重み設定部を備える構成としてある。
このように、全体的な投稿においては盛り上がり(所定の特徴的増大)が発生していない場合でも、特定投稿者の投稿においては盛り上がり(所定の特徴的増大)が発生している場合がある。このような場合には、当該録画装置のユーザーと類似した嗜好を有する特定投稿者の盛り上がりがユーザーの盛り上がりに類似すると考えられる。そこで、盛り上がり(所定の特徴的増大)の発生の有無を判定する際に行う投稿の集計において特定投稿者に与える重みを大きくすることにより、特定投稿者の投稿における盛り上がり(所定の特徴的増大)の発生時に全体的な投稿においても盛り上がり(所定の特徴的増大)が発生するように調整する。このような調整を行うことにより、より当該録画装置のユーザーの嗜好に合致するチャプター設定が成されるようになる。
【0013】
本発明の選択的な態様の1つでは、前記チャプター設定部は、前記投稿サイトの前記チャプターに対応する時間帯の全投稿に基づいて当該チャプターに分類を設定するか、前記投稿サイトの前記チャプターに対応する時間帯の前記特定投稿者の投稿に基づいて前記チャプターに前記分類を設定するかを選択する分類設定方法選択部を備える構成とされる。
このように、全投稿に基づいてチャプター分類を設定するか、特定投稿者の投稿に基づいてチャプター分類を設定するかを、選択できるようにすることで、ユーザーの利便性が向上する。
【0014】
本発明の選択的な態様の1つでは、前記チャプター設定部は、全投稿者の投稿に同じ重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するか、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するか、を選択するチャプター設定方法選択部を備える構成とされる。
このように、全投稿を偏りなく集計した投稿数に基づいてチャプターを設定するか、特定投稿者の投稿を重視して集計した投稿数に基づいてチャプター分類を設定するかを、選択できるようにすることで、ユーザーの利便性が向上する。
【0015】
以上説明した録画装置によって記録されたコンテンツにかかる前記チャプターは、再生時に適切に表示されることにより、ユーザーの利便性を向上することができる。
すなわち、前記録画装置に記録された複数コンテンツを一覧表示する画面において、各コンテンツの分類を各コンテンツに対応させて表示したり、前記録画装置に記録されたコンテンツのチャプターを表示する画面において、各チャプターの分類を各チャプターに対応させて表示したり、前記録画装置に記録されたコンテンツの再生画面は、前記コンテンツの表示エリアと、前記分類を前記コンテンツの再生に同期させて表示する分類表示エリアと、前記録画部が前記コンテンツを録画したときに前記投稿サイトへ行われた前記投稿を前記コンテンツと同期させて表示する投稿表示エリアと、を備えるように構成したりすることにより、ユーザーの利便性が向上する。
【0016】
また、本発明は、テレビ放送のコンテンツを配信するサーバー装置として実現することもできる。すなわち、投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、クライアント装置による前記コンテンツの再生中に当該クライアント装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記コンテンツにチャプターを設定するチャプター設定部と、クライアント装置の要求に応じて、前記チャプターを設定されたコンテンツを前記クライアント装置に配信する配信部と、を備えるサーバー装置も上述した録画装置と同様の作用効果を奏する。
【0017】
また、本発明は、テレビ放送のコンテンツにかかるチャプター情報を配信するサーバー装置としても実現することができる。すなわち、テレビ放送のコンテンツにかかるチャプター情報を配信するサーバー装置において、投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、クライアント装置による前記コンテンツの再生中に当該クライアント装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記コンテンツのチャプター情報を作成するチャプター作成部と、クライアント装置の要求に応じて前記チャプター情報を前記クライアント装置に配信する配信部と、を備えるサーバー装置として実現し、録画された前記コンテンツを再生する際に当該サーバー装置からチャプター情報の配信を受けることにより、コンテンツに適切なチャプター設定を行うことができる。
【0018】
また、上述した録画装置は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は上記録画装置を備える録画システムや録画再生システム、上述した装置の構成に対応した工程を有する録画方法、上述した装置の構成に対応した機能をコンピュータに実現させる録画プログラム、当該録画プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、録画装置のユーザーの嗜好に近いチャプター設定を自動的に行う録画装置を提供することが可能となる。
請求項2にかかる発明によれば、録画装置のユーザーの嗜好に近いチャプター分類を自動的に設定する録画装置を提供することができる。
請求項3にかかる発明によれば、より当該録画装置のユーザーの嗜好に合致するチャプター設定が成されるようになる。
請求項4にかかる発明によれば、ユーザーの利便性が向上する。
請求項5にかかる発明によれば、ユーザーの利便性が向上する。
請求項6〜8にかかる発明によれば、再生時にユーザーの利便性を向上することができる。
請求項9,10にかかる発明によれば、視聴者にとって適切なチャプター設定とチャプター分類とを効率的に行うサーバー装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1実施形態にかかる録画再生システムの構成を示すブロック図である。
【図2】STB20の構成を示すブロック図である。
【図3】チャプター作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】感情表現分類データベースの構成の一例である。
【図5】文字値の和の求め方を説明する図である。
【図6】感情表現分類データベースの他の構成例である。
【図7】投稿データ管理データベースの一例を示す図である。
【図8】投稿数の変化量検出の一例を説明する図である。
【図9】投稿数の変化量検出の他の例を説明する図である。
【図10】盛り上がりタイミングとチャプター割当て箇所との対応関係の第1の基準を示す図である。
【図11】盛り上がりタイミングとチャプター割当て箇所との対応関係の第2の基準を示す図である。
【図12】再生の一般的な流れを示してある。
【図13】コンテンツ選択画面の一例である。
【図14】コンテンツ選択画面の他の一例である。
【図15】コンテンツ選択画面の他の一例である。
【図16】チャプター選択画面の一例を示す図である。
【図17】コンテンツ再生画面の一例を示す図である。
【図18】録画タイミングとコンテンツの再生タイミングとを同期させる際の時間の換算を説明する図である。
【図19】第2実施形態にかかる録画再生システムの構成を示すブロック図である。
【図20】第2実施形態にかかるSTBの構成を示すブロック図である。
【図21】重み作成処理の全体的な流れを示すフローチャートである。
【図22】重み付け処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
【図23】ユーザー情報データベースの一例を示す図である。
【図24】感情表現分類用の重み調整処理を示すフローチャートである。
【図25】盛り上がり判別用の重み調整処理を示すフローチャートである。
【図26】変形例1にかかる録画や再生にかかるシステムを示してある。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)第1実施形態の構成:
(2)チャプター作成処理:
(3)コンテンツの再生:
(4)第2実施形態の構成:
(5)各種変形例:
【0022】
(1)第1実施形態の構成:
図1は、第1実施形態にかかる録画再生システムの構成を示すブロック図である。同図に示す録画再生システム100は、テレビ放送の放送局10、セットトップボックス(STB)20、デジタルテレビ(DTV)30、投稿サーバー40、を含んで構成されている。STB20はDTV30と接続されており、放送局10から受信したテレビ放送やSTB20内部に録画された番組をDTV30に出力可能である。DTV30は、STB20から入力された番組を再生して、映像を画面に表示したり音声をスピーから出力したりすることができる。また、STB20は、インターネット等のネットワークNTを介して投稿サーバー40と通信可能に接続されており、投稿サーバー40にアクセスして投稿サーバー40の提供する投稿サイトから投稿を取得することができる。
【0023】
図2は、本実施形態において録画装置、再生装置、録画再生装置等を構成するSTB20の構成を示すブロック図である。同図に示すSTB20は、テレビ放送を受信して当該テレビ放送から抽出した番組のコンテンツ(動画や音声等)を記録媒体に記録する録画部21と、録画部が受信して記録媒体に録画する番組に関連付けられた投稿サイトと通信を行って投稿と投稿時間とを取得する通信部22と、通信部22の取得した投稿数の時間変動に基づいて録画部21の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿に含まれる感情表現を当該チャプターに対応付けるチャプター作成部23と、を備えている。
【0024】
録画部21は、放送受信部21aと記録部21bとを備える。放送受信部21aは、例えば、チューナーや、放送信号からコンテンツを抽出するための処理(地上デジタル放送であれば、復調、デマルチプレクス、MPEGデコード、等)を行う映像処理部、これらを制御する制御部、等により構成され、テレビ放送を受信し、不図示のリモコンなどにより選択されたチャンネル番号に応じた放送局のコンテンツをテレビ放送から抽出する。記録部21bは、例えば、記録媒体、記録媒体の記録制御を行う制御部、等により構成され、放送受信部21aが抽出した放送信号を所定の記録媒体に記録する。
【0025】
なお、記録媒体の種類や記録方式は特に限定されず、公知の記録媒体だけでなく今後開発されるいかなる種類の記録媒体であっても採用可能である。公知の記録媒体としては、磁気ディスクを用いたハードディスク、半導体メモリを用いたソリッドステートドライブ、光ディスクを用いた記録式のCDやDVD(ブルーレイディスクを含む)等が例示される。また、記録媒体は、STB20に内蔵されてもよいし、外付けであってもよいし、有線・無線のネットワークを介してSTB20に接続されていてもよい。
【0026】
また、放送受信部21aの受信するテレビ放送は、放送電波に重畳して放送されるものだけでなく、専用の通信ケーブルを介して放送信号を送信するケーブルテレビ放送、汎用の通信ケーブルを介して放送信号を送信する放送等、であってもよい。また、放送局から単方向通信により放送信号を送信する公衆放送であってもよいし、ユーザーの要求に応じて双方向通信により放送信号を送信するオンデマンド放送であってもよい。具体的には、地上アナログ放送、地上デジタル放送、ケーブルテレビ放送、衛星放送(BS放送、CS放送等)、オンデマンド放送、が例示される。
【0027】
なお、本実施形態において各部の構成要素として説明する制御部は、CPUやRAMにおいて所定の制御プログラムを実行することによりソフトウェア的に実現されてもよいし、ASICのようなICによりハードウェア的に実現されてもよい。また、STB20の各部を制御する制御主体は1つとしてもよいし、それぞれに設けてバス通信等で互いに通信可能に構成されてもよい。また、各部の制御主体も1つとしてもよいし、複数設けてバス通信等で互いに通信可能に構成されてもよい。むろん、他の構成要素と一体的に構成されてもよいし別体で構成されてもよい。
【0028】
通信部22は、例えば、インターフェースと制御部とにより構成され、インターネット等の所定のネットワークに接続して当該ネットワークのプロトコルに従って通信を行う。インターフェースの種類は特に限定されず、ネットワークに接続して通信可能であれば有線・無線の各種のインターフェースを採用可能である。
【0029】
チャプター作成部23は、制御部23aと記録媒体23bとにより構成され、制御部23aが所定の制御処理を行うことにより、投稿取得部M1、感情表現抽出部M2、統計部M3、チャプター設定部M4、に相当する機能を実現する。記録媒体23bは、例えばハードディスクや半導体メモリなどにより構成され、感情表現分類データベースD4が予め記憶されており、制御部23aが制御処理を行うことにより、投稿データ管理データベースD1、感情表現統計情報D2、投稿量統計情報D3、が記憶されることになる。なお、記録媒体23bは、本実施形態において記憶部を構成する。チャプター作成部23により実現される各機能について図3を参照しつつ以下に説明する。
【0030】
(2)チャプター作成処理:
図3は、チャプター作成処理の流れを示すフローチャートである。同図に示すチャプター作成処理は、リアルタイムに放送中の番組の録画中にチャプター設定を行うものであり、録画部21の録画中、すなわち、録画部21の録画と並行して実行される。録画部21は、不図示のリモコンを介して行われるユーザーからの録画指示、DTV30からの録画指示、その他、ネットワークNT等を介して接続された外部機器からの録画指示、録画予約、等に応じて録画を開始し、これに並行してチャプター作成部23もチャプター作成処理を開始することになる。
【0031】
同図では、録画中であるか否かの判断を、チャプター作成処理の実行中に繰り返し行っている(S10)。ここで、録画が終了していれば(S10:NO)チャプター作成処理を終了し、録画の継続中は(S10:YES)ステップS20〜S100の処理を繰り返し実行する。
【0032】
録画の継続中は、まず投稿取得部M1が所定の投稿サイトへアクセスし(S20)、録画中の番組に関連する投稿を当該投稿サイトから取得する(S30)。投稿の取得対象となる投稿サイトは1つであっても複数であってもよい。投稿サイトとは不特定多数の投稿者が行った投稿と当該投稿の投稿時間とを出力可能なサイトであり、例えばツイッター(登録商標)、ソーシャル・ネットワーキング・サービス、掲示板サイト、等が例示される。また後述の第2実施形態にて説明する投稿サイトは、各投稿に対して付与される投稿者を識別する識別情報も出力可能になっている。
【0033】
投稿取得部M1は、所定の投稿サイトにアクセスするために、まず番組識別情報を取得する。番組識別情報は、投稿された複数の投稿の中から当該録画中の番組に関連する投稿を特定するための識別情報であり、例えば、各投稿に付与される番組識別子(例えば、ハッシュコード等)、番組毎に開設される掲示板のURL、等である。
【0034】
投稿取得部M1は、例えば、所定のURLにアクセスして番組識別情報を特定する。
具体的には、番組識別情報を供給するサイト(例えば、テレビ局が用意したウェブページや、STB20のメーカーやベンダーが用意したウェブページ、有志が作成した所定のテレビ番組表、等)から、録画中の番組を特定するためのハッシュコードや掲示板のURLを番組識別情報として取得する。
また、投稿サイトが複数の掲示板を有する複合掲示板サイトの場合は、掲示板の名称を順次取得し、名称に対象番組名を含む掲示板のURLを番組識別情報として取得する。掲示板がカテゴリー(テレビ、ラジオ、等)に分類されている場合は、番組のカテゴリーに含まれる掲示板を対象として名称の取得を行うと、番組識別情報を取得するまでの時間を短縮できる。ソーシャル・ネットワーキング・サービスにおいても、掲示板と同様の手法にて番組識別情報を特定することができる。なお、投稿サイトへのアクセスに所定の情報(例えば、アカウント、パスワード等)が必要な場合は、STB20のメーカー・ベンダー若しくはSTBのユーザーによって予めSTB20内の記憶媒体に記憶されているものとする。
むろん、番組識別情報が既定(固定)の場合は、STB20の備える所定の記憶媒体に予め記憶されている番組識別情報を取得すればよいし、番組識別情報の作成規則が決まっているのであれば、当該作成規則に従って番組識別情報を自動生成してもよい。
【0035】
次に、感情表現抽出部M2が、投稿取得部M1の取得した投稿から感情表現を抽出する(S40)。すなわち、投稿が感情表現を示す要素を含んでいるか否かを判断する。本実施形態においては、感情表現を示す単語が登録された感情表現分類データベースD4が予め用意されており、当該データベースを参照して感情表現の抽出を行う。
【0036】
図4には、感情表現分類データベースの一例を示している。同図に示す感情表現分類データベースD4は、ID、文字数、文字値の和、感情表現(単語)、感情分類、により構成されており、IDや、文字数と文字値の和とに対し、感情表現(単語)と感情分類とが対応付けられている。すなわち、文字の数値的特徴に対し、0〜複数の感情表現(単語)及びに当該感情表現(単語)の感情分類が対応付けられている。このように数値的特徴を利用することにより、ある単語が感情表現であるかの判定において、単語の数値的特徴に対応付けられている感情表現のみとの一致を判定できるようになる。よって、処理時間を大幅に短縮することができる。
【0037】
図5は、文字値の和の求め方を説明する図である。同図では、文字をマトリックス状に配置し、各行と各列とにそれぞれ異なる数値を割当てている。例えば、あ行に「00」、か行に「10」、さ行に「20」、た行に「30」、な行に「40」を割当て、あ列に「00」、い列に「01」、う列に「02」、え列に「03」、お列に「04」を割当ててある。ここで「たのしい」という単語を例にとると、「た」の文字値は“00+30=30”、「の」の文字値は“04+40=44”、「し」の文字値は“01+20=21”、「い」の文字値は“01+00=01”となり、「たのしい」の文字値の和は“96”となる。このように、単語を構成する各文字を数値に置き換えて加算した値は、算出が容易であるとともに単語間で重複しにくいため、検索対象となる単語を大幅に絞り込むことができる。
【0038】
図6は、感情表現分類データベースの他の構成例である。同図に示す感情表現分類データベースは、数値的特徴毎に1つのデータベースファイルとされ、各データベースファイルのファイル名が数値的特徴を含む構成としてある。従って、感情表現抽出部M2は、単語から求めた数値的特徴を含むファイル名をファイル名検索によって特定し、特定されたファイルに記録されている感情表現(単語)との一致を判断する。よって、データベースに対するアクセス数を減少し、データベースにアクセスしてレコードを探し出す際に発生するオーバーヘッド(処理するまでの準備時間)を短縮できる。
【0039】
感情表現の抽出後、投稿は投稿データ管理データベースD1に登録される。図7は、投稿データ管理データベースD1の一例を示す図である。同図に示すように、投稿データ管理データベースD1は、投稿ID、番組ID、投稿時刻、投稿者、投稿内容、感情分類、を含んで構成される。投稿IDは、各投稿にユニークな識別子である。番組IDは各番組にユニークな識別子であり、複数番組にかかる投稿を1つの投稿データ管理データベースD1で管理する場合に、各番組の投稿を特定するために利用できる。投稿時刻は投稿が投稿サイトに投稿された時刻である。投稿者は、各投稿を投稿したユーザーの識別子である。投稿内容は、投稿取得部M1が取得したデータである。感情分類は、上述した感情表現抽出部M2が、投稿から抽出した感情表現である。なお、感情表現が抽出された投稿は感情分類付きで投稿データ管理データベースD1に登録され、感情表現が抽出されなかった投稿は感情分類無しで投稿データ管理データベースD1に登録される。
【0040】
次に、統計部M3が、一定時間内の感情表現を統計する(S50)。すなわち、各投稿から抽出された感情表現を、時間ごとに集計し、集計時間内の大勢を占める感情表現を決定し、感情表現統計情報D2として記憶する。
【0041】
次に、統計部M3が、投稿数の変化量を検出する(S60)。すなわち、一定時間幅の間にどれだけの投稿が行われているかを定期的に計測し、前の一定時間と比較した増加割合を検出する。
【0042】
図8は、投稿数の変化量検出の一例を説明する図である。同図において、横軸を時間t、縦軸を投稿量PD、時刻t1,t2,t3,t4,t5,t6の時間間隔を一定とし、時刻t1から時刻t2までの投稿量の変化をΔPD12、時刻t2から時刻t3までの投稿量の変化をΔPD23、時刻t3から時刻t4までの投稿量の変化をΔPD34、時刻t4から時刻t5までの投稿量の変化をΔPD45、時刻t5から時刻t6までの投稿量の変化をΔPD56、としてある。同図では、ΔPD12はΔPD01からの増加割合が小さいが、ΔPD23はΔPD12から大きく増加している。このようにして検出した増加割合が、前の一定時間と比較して一定量を超えて増加すると、当該時刻を盛り上がりタイミング(盛り上がりの開始タイミング)と判断する(S70:YES)。なお、このように投稿数の増加割合が前の一定時間と比較して一定量を超えることは、本実施形態において特徴的変動の1例を構成する。
【0043】
図9は、投稿数の変化量検出の他の例を説明する図である。同図(a)では、時間tに対する投稿量PDを示してある、同図(b)では投稿量PDの時間tに対する傾きΔPD(微分)を示してある。同図(b)に示すように、傾きが大から小へとゼロクロスする時刻が投稿量のピーク位置に相当する増加割合を示す。すなわち、傾きがゼロクロスした時刻を盛り上がりタイミング(盛り上がりのピークタイミング)と判断する(S70:YES)。なお、傾きがゼロクロスすることは、本実施形態において特徴的変動の1例を構成する。
【0044】
このようにして盛り上がりタイミングが検出されると、盛り上がり時間内の感情表現の統計を感情表現統計情報D2から取得し(S80)、盛り上がり時間内の投稿を投稿データ管理データベースD1から取得する(S90)。なお、図8の例により盛り上がりタイミングを特定した場合は、特定されたタイミングから一定時間内の感情表現や投稿を取得する。図9の例により盛り上がりタイミングを特定した場合は、特定されたタイミングより一定時間前までの感情表現や投稿、もしくは特定されたタイミングの前後一定時間内の感情表現や投稿を取得する。むろん、感情表現の取得範囲は、ピークの立ち上がりや立ち下がり、ピークの半値幅、等、統計的な各種の手法を利用して様々に決定することもできる。
【0045】
そして、チャプター設定部M4が、盛り上がりタイミングに基づいて録画中の番組に対してチャプター割当てを行う(S100)。チャプターを設定する時刻(チャプターの開始時刻)は、下記、図10,11の基準に基づいて決定される。
【0046】
図10は、盛り上がりタイミングとチャプター割当て箇所との対応関係の第1の基準を示す図である。同図(b)に示すように、チャプターの開始位置を当該盛り上がりから一定時間txだけ遡った時間とする。なお、図10(a)に示す盛り上がり範囲は、上述した図8,9等の方法を利用して特定されるものとする。一定時間txは、チャプターが番組の盛り上がり箇所から開始されるのではなく、番組の盛り上がりに至る過程までチャプターに含めるための補正値である。このように、投稿量PDにおける盛り上がりからある程度決められた時間txだけ遡ってチャプター割当てを行うため、当該チャプターは番組の盛り上がりに至る経緯をある程度含む時刻から開始される。
【0047】
図11は、盛り上がりタイミングとチャプター割当て箇所との対応関係の第2の基準を示す図である。同図(b)に示すように、チャプターの開始位置を当該盛り上がりから一定時間tyだけ遡った時間とする。なお、図11(a)に示す盛り上がり範囲も、上述した図8,9等の方法を利用して特定されるものとする。一定時間tyは、番組の実際の盛り上がり時刻と投稿が行われた時刻とのズレを解消する補正値である。このように、投稿量PDにおける盛り上がりからある程度決められた時間tyだけ遡ってチャプター割当てを行うため、番組の盛り上がりタイミングと投稿サイトにおける盛り上がりタイミングとのズレを解消することができる。
【0048】
このようにして設定されたチャプターは、当該チャプターに対応する時間帯の投稿データ管理データベースD1を参照することにより、当該チャプターの盛り上がりタイミングを特定可能であり、チャプターに対応する時間帯の投稿および当該投稿に含まれる感情表現が対応付けられる。むろん、チャプターの盛り上がりタイミングに対応する投稿や感情表現を抽出して対応付けて記憶してもよい。
【0049】
以上説明したように、本実施形態によれば、テレビ放送のコンテンツを記録媒体に記録するSTB20において、テレビ放送を受信して当該テレビ放送から抽出した番組のコンテンツ(動画や音声等)を記録媒体に記録する録画部21と、録画部が受信して記録媒体に録画する番組に関連付けられた投稿サイトと通信を行う通信部22と、通信部22を介して投稿と投稿時間とを取得するとともに取得した投稿数の時間変動に基づいて録画部21の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿に含まれる感情表現を当該チャプターに対応付けるチャプター作成部23と、を備えることにより、効率的にチャプター分割を行うことが可能なSTB20を提供することが可能となる。
【0050】
(3)コンテンツの再生:
以上のようにして作成されたコンテンツの再生について、図12を参照して説明する。図12には、再生の一般的な流れを示してある。むろん再生の順番はこれに限るものではなく、図12のS200〜S220を適宜に入換えたり単独で表示したり組合せたりしつつ再生することができる。
図12に示すコンテンツの再生においては、まず、録画されたコンテンツの中から所望のコンテンツを選択する選択画面が表示される(S200)。なお、以下で説明する各画面には、後述の変形例にて説明するフェイスマークを感情表現を表す画像として表示してあるが、むろん、上述したように文字で感情表現を示してもよい。
【0051】
図13は、コンテンツ選択画面の一例である。同図に示すコンテンツ選択画面には、複数のコンテンツにかかるサムネイルが整然と並べて表示され、各サムネイルには、番組名(ファイル名)と再生時間とが対応付けて表示されている。サムネイルは、例えば、各コンテンツの代表的な画面とされ、コンテンツの先頭映像としてもよいし、上述したチャプター設定にて特定された盛り上がりに対応する時間の映像としてもよい。当該コンテンツ選択画面においては、前記感情統計情報と投稿データ管理データベースとを参照して、各コンテンツにおける盛り上がり時間の感情表現が各コンテンツに対応させて表示される。ユーザーは、感情表現を参考にすることにより所望のコンテンツを探し、不図示のリモコン等を操作することにより、何れかのコンテンツを選択する。
【0052】
また、図14は、コンテンツ選択画面の他の一例である。同図に示すコンテンツ選択画面には、いわゆるテレビ番組表のように各放送局と放送時間帯とでマトリックス状に形成されたフレームが表示され、当該フレームの中の対応する位置に、各コンテンツが表示されている。同図においては、左上の日付選択ボックスにて2011年03月15日が選択されており、この日に放送・録画された6つのコンテンツのサムネイルがフレーム上の各コンテンツの放送時間に対応する位置に表示されている。例えば、図の左上に示したコンテンツは、放送局1において2011年03月15日の午前1時から放送されていることを示している。ユーザーは、不図示のリモコン等を操作することにより、所望の放送日(録画日)を選択肢、選択画面から何れかのコンテンツを選択することができる。
【0053】
また、図15は、コンテンツ選択画面の他の一例である。同図に示すコンテンツ選択画面は、図13の画面に検索ボックスを追加した形状となっている。ユーザーは、検索ボックスに適宜に文字列や感情表現を入力することにより、録画されているコンテンツの中から文字列や感情表現に関連するコンテンツを一覧表示させて選択することができるようになる。なお、感情表現にて検索する場合は、上述した感情表現分類データベースD4に登録されている感情表現の中の所望のものを選択するようにしてもよいし、検索ボックスに入力された文字列を感情表現分類データベースD4に基づいて感情表現に変換して検索を行ってもよい。
【0054】
コンテンツが選択されると、チャプター選択画面が表示される(S210)。図16は、チャプター選択画面の一例を示す図である。同図に示すチャプター選択画面では、番組タイトルが左上に表示され、当該番組に設定されているチャプターが一覧表示されている。各チャプターには、チャプター番号、チャプターサムネイル、ユーザーの反応(感情表現)、投稿データ、チャプターの開始時間、チャプターの終了時間、が表示されている。投稿データには、各チャプターに対応する時間帯の投稿が表示され、感情表現には、各チャプターにおける投稿に含まれる感情表現の中から、当該チャプターの中で大勢を占めた感情表現が表示される。なお、投稿データは、投稿データ管理データベースD1から当該チャプターの感情表現に対応するものが抽出され、その代表的な一部がチャプター選択画面に表示される。むろん、長文の投稿は、一部(投稿の先頭部分、感情表現に対応する部分、等)を除いて「・・・」等に置換して表示する。ユーザーは、不図示のリモコン等を操作することにより、何れかのチャプターを選択する。
【0055】
チャプターが選択されると、コンテンツの再生が開始される(S220)。図17は、コンテンツ再生画面の一例を示す図である。同図には、コンテンツ表示領域A1と、投稿データ表示領域A2と、感情表現表示領域A3と、が設けられている。コンテンツ表示領域A1には、再生を選択されたコンテンツが表示される。投稿データ表示領域A2には、表示されているコンテンツが放映されたタイミングで投稿されていた投稿が表示される。この投稿は、再生中のコンテンツの進行に伴ってスクロールする等、経時的に変化して表示される。感情表現表示領域A3には、表示されているコンテンツが放映されたタイミングで投稿されていた投稿に含まれる感情表現が、例えば後述の変形例にかかるフェイスマーク等により表示される。このとき、感情表現表示領域A3に、投稿に応じたフェイスマークが、投稿タイミングに合わせて、ランダムな位置に表示されるようにしてもよい。
【0056】
なお、再生時に投稿データ管理データベースD1から投稿や感情表現を抽出する際は、図18に示すように録画タイミングとコンテンツの再生タイミングとを同期させるように時間の換算を行う。すなわち、コンテンツには録画日時が記録されており、当該録画日時を基準として、コンテンツの各タイミングを録画日時に変換することにより、各再生タイミングに対応する録画タイミングの投稿や感情表現を投稿データ管理データベースD1から取得することができる。
【0057】
以上のようにコンテンツを再生することにより、コンテンツ選択画面、チャプター選択画面、コンテンツ再生画面において、感情表現に基づいた表示を行ってユーザーの選択を補助し、コンテンツ再生画面においては再生位置に同期した投稿や感情表現を同時に表示することにより、臨場感を増すことができる。
【0058】
(4)第2実施形態の構成:
上述した第一実施形態では、ユーザーの嗜好が母集団(投稿サイトにおける投稿者達)の嗜好と異なる場合にユーザーの嗜好に合わせたチャプター設定が行われない可能性があり、またユーザーの嗜好と異なる感情表現が各チャプターに付与される可能性がある。そこで、第2実施形態では、盛り上がり判定やチャプターに付与される感情表現の決定を、ユーザーの嗜好に適合させる補正を行う。具体的には、ユーザーと類似する嗜好を有するユーザーの投稿に他のユーザーより高い重みを課すことにより、投稿数にユーザーの嗜好に合致した盛り上がりを生じさせ、ユーザーの嗜好に合致した感情表現が盛り上がりタイミングにおいて大勢を占めるようにする。
【0059】
図19は、第2実施形態にかかる録画再生システムの構成を示すブロック図である。同図に示す録画再生システム500は、テレビ放送の放送局510、セットトップボックス(STB)520、デジタルテレビ(DTV)530、投稿サーバー540、を含んで構成されている。STB520はDTV530と接続されており、放送局510から受信したテレビ放送やSTB520内部に録画された番組をDTV530に出力可能となっており、DTV540に映像や音声を出力することができる。また、STB520は、投稿サーバー540とネットワークNTを介して通信可能に接続されており、投稿サーバー540にアクセスし、投稿を行ったり、投稿サーバー540の提供する投稿サイトから投稿を取得したりすることができる。
【0060】
図20は、STB520の構成を示すブロック図である。同図に示すSTB520は、録画部521と、チャプター作成部523と、重み作成部524と、を備えている。録画部521は上述した第1実施形態の録画部21と同様であるため詳細な説明を省略する。チャプター作成部523も上述した第1実施形態のチャプター作成部23とほぼ同様であり共通する構成や機能については詳細な説明を省略するが、重み作成部524の作成した重みを利用しつつチャプター設定を行う点で第1実施形態と異なる。すなわち、チャプター作成部523は、通信部522を介して取得した投稿に重み付けを行いつつ投稿数の時間変動に基づいて録画部521の記録するコンテンツにチャプターを設定し、投稿に重み付けを行いつつ当該チャプターに対応する時間帯の投稿に含まれる感情表現を当該チャプターに対応付ける。重み作成部524は、後述の重み作成処理を行うことにより、ユーザーの嗜好と類似する投稿者に対して付与する重みを作成する。
【0061】
重み作成部524は、制御部524aと記録媒体524bとにより構成され、重み作成部524の各機能は制御部524aが所定の制御処理を行うことにより実現される。制御部524aや記録媒体524bはチャプター作成部523を構成する制御部や記憶媒体と共通化してもよい。記録媒体524bには、感情表現分類データベースD54が予め記憶され、制御部524aの制御処理が行われることにより、上述した実施形態と同様の投稿データ管理データベースD51や感情表現統計情報D52や投稿量統計情報D53、さらにユーザー情報データベースD55が記憶されることになる。重み作成部524により実現される各機能について図3を参照しつつ以下に説明する。
【0062】
(4−1)重み作成処理:
図21は、重み作成処理の全体的な流れを示すフローチャートである。同図に示す重み作成処理は、ユーザーがリアルタイムで番組を視聴しているときに実行される。当該処理においては、ユーザーが投稿を行ったか否かを繰り返し検出しており(S300)、ユーザーの投稿を検出すると(S300:YES)ユーザーの投稿を解析して感情表現分類時に付加する重みや盛り上がり判定時に付加する重みの要否判定や重みの度合いを調整等の処理を行う(S310〜S350)。
【0063】
ステップS310〜S350においては、まず、ユーザーの投稿を取得し、当該投稿の中から感情表現を抽出する(S310)。すなわち、投稿が感情表現を示す要素を含んでいるか否かを判断する。より具体的には、上述した第1実施形態における感情表現分類データベースD4と同様の感情表現分類データベースD54を参照して感情表現の抽出を行う。ユーザーの投稿が感情表現を含んでいる場合は(S320:YES)、重み付け算出処理を行って重みを変更する(S330)。当該重み付け算出処理については後述する。
【0064】
そして、重み付け算出処理が終了したとき、並びにユーザーの投稿が感情表現を含んでいない場合には(S320:NO)、ユーザーの投稿を記憶する(S340)。より具体的には、ユーザーの投稿に、ユーザーの投稿であることを示す識別子を付して投稿データ管理データベースD51に登録する。以上のようにして、ユーザーの投稿の解析に基づく重みの調整などが終了すると、投稿サイトへ投稿する(S350)。むろん、投稿サイトへ投稿するタイミングは適宜に変更することができる。
【0065】
(4−2)重み付け処理:
図22は、上記重み作成処理のステップS330において実行される重み付け処理の詳細な流れを示すフローチャートである。重み付け処理が開始されると、ユーザーが投稿を選択した時間(ユーザ投稿時間)を含むある一定時間前までの時間帯(近傍時間帯)の投稿データ(投稿内容、投稿時間、投稿者識別子)を投稿サイトから取得する(S400)。取得された投稿データは投稿データ管理データベースD1に登録され、各投稿データには、上述した第1実施形態と同様の感情表現の分類が行われて感情表現が付与される。また、近傍時間帯の投稿数の変化量の検出も行われ、ユーザーが視聴している番組にかかる投稿量統計情報も作成される。さらに、一定時間ごとに感情表現が統計され、感情表現統計情報も作成される。なお、近傍時間帯の範囲は、盛り上がり判定が可能なように決定される。
【0066】
次に、ユーザー投稿に含まれる感情表現の「分類(ユーザ嗜好)」に一致する投稿を取得する(S410)。すなわち、ステップS400において取得した投稿の中から、ステップS310で抽出された感情表現と同じ分類に属する感情表現を含む投稿を抽出する。そして、抽出された投稿の投稿者識別子を取得し、ユーザー情報データベースD55と照合する(S420)。そして、ステップS420において抽出された投稿者識別子の中にユーザー情報データベースD55に未登録のものがあれば、ユーザー情報データベースD55に登録する(S430)。なお、新たに登録された投稿者に付与する重み初期値は、例えば、デフォルト値(例えば1)としてもよいし、分類が一回一致していることからデフォルト値より所定値(ユーザーの嗜好と投稿が一致した回数に応じて上昇させる値)だけ高い重みとしてもよい。ユーザー情報データベースD55を記憶する記録媒体524bは本実施形態において特定投稿者記憶部を構成する。
【0067】
図23は、ユーザー情報データベースD55の一例を示す図である。同図において、ユーザー情報データベースD55は、本装置において各ユーザーを識別するための登録IDと、投稿サイトにおけるユーザー名と、投稿サイトのサービス名と、各種重みとを対応付けたデータベースとなっている。ステップS420で抽出した投稿者識別子は、投稿サイトにおけるユーザー名に相当する。各種重みは、スポーツ、ニュース、ドラマ、コメディ等の番組の分類ごとに個別に作成されている。視聴者の嗜好は番組の分類ごとに異なる可能性があるためである。また、各種重みは、盛り上がり判別用の重みと、各時間帯の感情表現分類を決定する際に利用される重みと、に分けて作成されている。上記第1実施形態で説明したように、盛り上がりの判定は全体の投稿数に基づいて決定されるが、感情表現分類は投稿の大勢を占める感情分類に属する投稿数に基づいて決定されるものであり、異なる性質を有するためである。
【0068】
また、ユーザーの投稿タイミング前後の投稿数の変化量を取得する(S440)。投稿数の変化量の計算は、ステップS400において作成する当該番組の投稿量統計情報を参照することにより可能であり、より具体的には、上述した実施形態におけるステップS60と同様の手法にて行うことができる。
【0069】
そして、ユーザーの投稿タイミングの近傍時間帯において、変化量が前の一定時間と比較してある一定以上の増加割合を示していれば(S450:YES)、ユーザーの投稿タイミングが投稿サイトにおける盛り上がりと一致していると判断し、感情表現分類情報付加用重み付け処理へ進む(S460)。すなわち、ユーザーの嗜好は投稿サイトの大勢を占める投稿者の嗜好と一致しており、投稿サイトの全投稿数に基づく盛り上がり判定を修正する必要が無いためである。一方、ユーザーの投稿タイミングの近傍時間帯において、変化量が前の一定時間と比較してある一定以上の増加割合を示していない場合は(S450:NO)、ユーザーの投稿タイミングが投稿サイトにおける盛り上がりと一致していないと判断し、盛り上がり判定用重み付け処理へ進む(S470)。盛り上がり判定を重みにて修正しないと、ユーザーの嗜好と異なる位置でチャプター設定される可能性があるためである。
【0070】
(4−3)感情表現分類付加用重み付け処理:
図24は、上述したステップS460において実行される処理であり、感情表現分類を行う際に特定投稿者の投稿に付す重みを調整する処理を示すフローチャートである。なお、特定投稿者とは、ユーザー情報データベースD55に登録されている、ユーザーと類似の嗜好を有するユーザーである。当該処理においては、まず、近傍時間帯の投稿を投稿データ管理データベースD51から取得し(S500)、近傍時間帯における特定投稿者の感情表現分類を統計する(S510)。また、ステップS400において作成した、近傍時間帯における全投稿者の感情表現分類統計も取得する(S520)。
【0071】
そして、特定投稿者の感情表現分類統計において大勢を占める大勢感情表現数Esmaxと、全投稿者の感情表現分類統計において大勢を占める大勢感情表現数Eamaxとを比較する(S530)。ここで、EsmaxがEamax以上の場合は(S530:NO)、特定投稿者において大勢を占める感情表現分類と全投稿者において大勢を占める感情表現分類とが一致しているため、特に重みを変更する必要は無く、図24の処理を終了する。
【0072】
一方、EsmaxがEamaxより少ない場合は(S530:YES)、特定投稿者において大勢を占める感情表現分類と全投稿者において大勢を占める感情表現分類とが一致していないため、特定投稿者に対する重みを大きくして、EsmaxがEamax以上になるように修整する必要がある。そこで、EsmaxがEamax以上になるまで、各特定投稿者の感情表現分類用重みを所定量だけ大きくして(S540)ステップS530の判定を繰り返す。なお、ステップS530において算出・比較される大勢感情表現数Esmax,Eamaxは、算出を行った時点にユーザー情報データベースD55に設定されている各特定投稿者の投稿に対してユーザー情報データベースD55に設定された重みを付与して算出されている。
以上のように重みを調整することにより、ユーザーの投稿タイミング(盛り上がりタイミング)に録画されるコンテンツに付与される感情表現分類がユーザーの嗜好と一致するようになる。
【0073】
(4−4)盛り上がり判別用重み付け処理:
図25は、上述したステップS470において実行される処理であり、盛り上がり判別を行う際に特定投稿者の投稿に付す重みを調整する処理を示すフローチャートである。当該処理においては、まず、近傍時間帯の投稿を投稿データ管理データベースD51から取得し(S600)、近傍時間帯における特定投稿者の感情表現分類を統計する(S610)。そして、この感情表現分類統計に基づいて特定投稿者にとっての盛り上がり時間帯を特定し、ユーザーの投稿タイミングが特定投稿者にとっての盛り上がり時間帯に一致しているか否かを判断する(S620)。
【0074】
ここで、ユーザーの投稿タイミングが特定投稿者にとっての盛り上がり時間帯に一致している場合は、盛り上がり判定を行う際の投稿数を算出する際に、特定投稿者に対して課す重みを大きくするように特定投稿者の投稿数を修正する(S630〜S650)。すなわち、ユーザー情報データベースD55に登録されている特定投稿者の盛り上がり判定用の重みを所定量だけ大きくするように修正し(S630)、当該修正後の重みを利用しつつ近傍時間帯における全投稿者の投稿数を集計し(S640)、集計された投稿数において近傍時間帯に盛り上がりが発生しているか否かを判断する(S650)。そして、投稿数において近傍時間帯に盛り上がりが発生していない場合は(S650:NO)、近傍時間帯に盛り上がりが発生するまで修正を繰り返し実行する(S630〜S650)。投稿数において近傍時間帯に盛り上がりが発生すれば(S650:YES)、修正が完了したものとして処理を終了する。このように、特定投稿者に対する盛り上がり判定用の重みを適切に調整することにより、全党工数に基づいて判定される全体の盛り上がり位置を、ユーザーの嗜好に合致するタイミングに修正することができる。
【0075】
(4−5)第2実施形態にかかるチャプター作成処理:
以上のようにして特定投稿者に対する重みが設定されたときに行われるチャプター作成処理は、基本的には上述した第1実施形態と同じであるが、以下の点で相違する。
【0076】
まず、ステップS50において行う感情表現の統計において、各投稿の投稿者を識別子により判別し、特定投稿者の行った投稿については、感情表現分類用の重みを課した値を投稿数とする。すなわち、録画中の番組のジャンルに対する感情表現分類用の重みが「1.5」のユーザーが一定時間内に5回投稿を行っている場合は、当該特定投稿者の行った投稿数が「7.5」回に補正された上で統計される。よって、ユーザーの嗜好と類似する嗜好を有するユーザーの感情表現分類がより強く反映された感情表現分類が、当該集計時間内に大勢を占める感情表現分類とされやすくなる。
【0077】
また、ステップS60において盛り上がりの判定のための行う変化量の検出のための投稿数の集計において、特定投稿者の行った投稿については、盛り上がり判定用の重みを課した値を投稿数とする。すなわち、
録画中の番組のジャンルに対する盛り上がり判定用の重みが「1.8」のユーザーが一定時間内に4回投稿を行っている場合は、当該特定投稿者の行った投稿数が「7.2」回に補正された上で集計される。よって、ユーザーの嗜好と類似する嗜好を有するユーザーの盛り上がり位置が、全投稿における盛り上がり位置となりやすくなる。
【0078】
また、ステップS80〜S100において、チャプター割当てがされる時刻は、上述したように盛り上がり判定用の重みによって補正された後の盛り上がり位置に基づいて決定され、当該チャプターに付与される感情表現分類は、盛り上がり判定用の重みによって補正された後の盛り上がり位置における感情表現分類用の重みによって補正された感情表現分類となる。よって、ユーザーの嗜好に合致する位置にチャプターが設定されると共に、当該チャプターに付与される感情表現分類もユーザーの嗜好に合致したものとなる。
【0079】
また、盛り上がり判定において投稿数を集計するにあたり、上述のようにして設定された盛り上がり判定用重みを特定投稿者の投稿に与えつつ集計するか、特定投稿者に盛り上がり判定用の重み付けを行わずに全ての投稿者の投稿に同じ重みを与えつつ(重み付けを行わずに)集計するかを、選択可能にしてもよい。例えば、不図示のリモコンの所定のキーを操作して表示されるメニュー画面にチャプター設定の手法を選択する項目を設けておくことにより、選択可能となる。チャプター設定の手法を選択する項目は、本実施形態においてチャプター設定方法選択部を構成する。
同様に、各チャプターに設定される分類についても、投稿の大勢を占める分類を決定する際の投稿数の集計において、感情表現分類用重みを特定投稿者の投稿に与えつつ集計するか、特定投稿者に感情表現分類用の重み付けを行わずに全ての投稿者の投稿に同じ重みを与えつつ(重み付けを行わずに)集計するかを、選択可能にしてもよい。この選択も、例えば、不図示のリモコンの所定のキーを操作して表示されるメニュー画面にチャプター分類の手法を選択する項目を設けておくことにより、選択可能となる。チャプター分類の手法を選択する項目は、本実施形態において分類設定方法選択部を構成する。
【0080】
以上説明したように、本第2実施形態においては、テレビ放送の放送信号から抽出したコンテンツを再生する再生部と、テレビ放送から抽出したコンテンツを記録媒体に記録する録画部521と、を備えるSTB520において、前記再生部による前記コンテンツの再生中にSTB520から当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶するユーザー情報データベースD55と、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定し、当該チャプターに対応する時間帯の投稿に基づく分類を当該チャプターに設定するチャプター作成部523と、を備える構成としてある。すなわち、STB520のユーザーと嗜好の類似する特定投稿者の投稿に対する重みを他の投稿者に比べて大きくしつつ投稿数を集計することにより、前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいてコンテンツに設定されるチャプターは、ユーザーの嗜好を反映したタイミングで設定されるようになる。
【0081】
(5)各種変形例:
(5−1)変形例1:
上述した録画とチャプター設定をネットワーク上に配置されたサーバー装置で実行し、クライアント装置からの要求に応じてコンテンツとチャプター情報とを配信するようにしてもよい。図26は、変形例1にかかる録画や再生にかかるシステムを示してある。当該システム200は、コンテンツの録画やチャプター設定を行うサーバー装置210と、サーバー装置210からコンテンツやチャプター情報の配信を受けるクライアント装置220と、上述した投稿サーバーと同様の投稿サーバー240と、で構成されている。サーバー装置210は、感情表現分類データベースD4が予め記憶されており、投稿サーバー240と通信して投稿を取得しつつ上述した第1実施形態におけるSTB20と同様の録画やチャプター作成処理を行う。これにより、コンテンツを記録媒体に記録しつつ、投稿データ管理データベースD1、感情表現統計情報D2、投稿量統計情報D3、を作成し、記録媒体に記録する。
【0082】
クライアント装置220は、所望のタイミングでサーバー装置210にコンテンツの配信を要求する。すると、サーバー装置210は、サムネイル、投稿データ、感情表現等を適宜に作成してクライアント装置220に送信する。クライアント装置220では、ユーザーが操作部を操作してコンテンツやチャプターを選択することにより再生するコンテンツとチャプターをサーバー装置210に要求する。サーバー装置210は、要求されたコンテンツを、当該コンテンツの放送時に投稿サーバー240に投稿された投稿や当該投稿の解析により特定された感情表現とともに配信される。クライアント装置220では、これらコンテンツを投稿や感情表現とともに再生する。
以上のように、本発明は、サーバー装置としても実現可能である。
【0083】
(5−2)変形例2:
サーバー装置210は、チャプターデータの作成のみを行い、クライアント装置においてコンテンツを録画し、クライアント装置が任意のタイミングでサーバー装置からチャプターデータの配信を受けるようにしてもよい。このように録画とチャプター設定とを分担することにより、クライアント装置と投稿サーバーの負荷が低減される。チャプターデータのみを作成する場合は、放映の開始時間に合わせて投稿の取得を開始し、放映時間の終了時間まで投稿の取得を行う。なお、解析並びにチャプターデータの作成は、投稿を取得したタイミングで行ってもよいし、後で別途におこなってもよい。
【0084】
(5−3)変形例3:
サーバー装置からクライアント装置へチャプターデータを配信する場合は、コンテンツに予め設定されているチャプターデータと、コンテンツに予め設定されているチャプターデータとの何れを配信するか、クライアント装置のユーザーの選択により決定するようにしてもよい。コンテンツに予め設定されているチャプターデータは、上述した実施形態のチャプター設定と同様の処理で作成されるチャプターデータであり、コンテンツに予め設定されているチャプターデータとは、放送局等のコンテンツの製作元にて作成されたチャプターデータである。当該変形例3によれば、ユーザーの利便性が向上する。
【0085】
(5−4)変形例4:
上述した実施形態では、感情表現を投稿の文字に基づいて判断していたが、投稿サイトにおいて感情を表すフェイスマークを使用可能な場合は、当該フェイスマークにて感情表現を判断してもよい。当該変形例4においては、上述した実施形態の感情表現分類データベースとして、フェイスマークの文字コードと感情表現との対応関係を示すデータを備えることとなる。
【0086】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0087】
10…放送局、20…セットトップボックス、21…録画部、21a…放送受信部、21b…記録部、22…通信部、23…チャプター作成部、23a…制御部、23b…記録媒体、30…デジタルテレビ、40…投稿サーバー、100…録画再生システム、200…システム、210…サーバー装置、220…クライアント装置、240…投稿サーバー、500…録画再生システム、520…セットトップボックス、510…放送局、521…録画部、522…通信部、523…チャプター作成部、524…重み作成部、524a…制御部、524b…記録媒体、530…デジタルテレビ、540…投稿サーバー、A1…コンテンツ表示領域、A2…投稿データ表示領域、A3…感情表現表示領域、D1…投稿データ管理データベース、D2…感情表現統計情報、D3…投稿量統計情報、D4…感情表現分類データベース、D51…投稿データ管理データベース、D52…感情表現統計情報、D53…投稿量統計情報、D54…感情表現分類データベース、D55…ユーザー情報データベース、M1…投稿取得部、M2…感情表現抽出部、M3…統計部、M4…チャプター設定部、NT…ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ放送の放送信号から抽出したコンテンツを再生する再生部と、テレビ放送から抽出したコンテンツを記録媒体に記録する録画部と、を備える録画装置において、
投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、
前記再生部による前記コンテンツの再生中に当該録画装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、
前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するチャプター設定部と、
を備えることを特徴とする録画装置。
【請求項2】
前記チャプター設定部は、前記チャプターに対応する時間帯において前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した投稿の大勢を占める分類を前記チャプターに設定することを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記再生部による前記コンテンツの再生中に当該録画装置から当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ投稿した近傍時間帯において、前記投稿サイトの投稿数に所定の特徴的増大が発生していない場合であって前記投稿サイトの前記特定投稿者の投稿数に所定の特徴的増大が発生している場合は、前記特定投稿者の投稿に対する重みを大きくして、前記特定投稿者の投稿に重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数に所定の特徴的変動が生じさせる重み設定部を備える請求項1または請求項2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記チャプター設定部は、前記投稿サイトの前記チャプターに対応する時間帯の全投稿に基づいて当該チャプターに分類を設定するか、前記投稿サイトの前記チャプターに対応する時間帯の前記特定投稿者の投稿に基づいて前記チャプターに前記分類を設定するかを選択する分類設定方法選択部を備える請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の録画装置。
【請求項5】
前記チャプター設定部は、全投稿者の投稿に同じ重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するか、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するか、を選択するチャプター設定方法選択部を備える請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の録画装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の録画装置によって録画されたコンテンツを再生する再生装置であって、
前記録画装置に記録された複数コンテンツを一覧表示する画面において、各コンテンツの分類を各コンテンツに対応させて表示することを特徴とする再生装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の録画装置によって録画されたコンテンツを再生する再生装置であって、
前記録画装置に記録されたコンテンツのチャプターを表示する画面において、各チャプターの分類を各チャプターに対応させて表示することを特徴とする再生装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の録画装置によって録画されたコンテンツを再生する再生装置であって、
前記録画装置に記録されたコンテンツの再生画面は、前記コンテンツの表示エリアと、前記分類を前記コンテンツの再生に同期させて表示する分類表示エリアと、前記録画部が前記コンテンツを録画したときに前記投稿サイトへ行われた前記投稿を前記コンテンツと同期させて表示する投稿表示エリアと、を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項9】
テレビ放送のコンテンツをクライアント装置へ配信するサーバー装置において、
投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、
クライアント装置による前記コンテンツの再生中に当該クライアント装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、
前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記コンテンツにチャプターを設定するチャプター設定部と、
クライアント装置の要求に応じて、前記チャプターを設定されたコンテンツを前記クライアント装置に配信する配信部と、
を備えることを特徴とするサーバー装置。
【請求項10】
テレビ放送のコンテンツにかかるチャプター情報を配信するサーバー装置において、
投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、
クライアント装置による前記コンテンツの再生中に当該クライアント装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、
前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記コンテンツのチャプター情報を作成するチャプター作成部と、
クライアント装置の要求に応じて前記チャプター情報を前記クライアント装置に配信する配信部と、
を備えることを特徴とするサーバー装置。
【請求項1】
テレビ放送の放送信号から抽出したコンテンツを再生する再生部と、テレビ放送から抽出したコンテンツを記録媒体に記録する録画部と、を備える録画装置において、
投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、
前記再生部による前記コンテンツの再生中に当該録画装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、
前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するチャプター設定部と、
を備えることを特徴とする録画装置。
【請求項2】
前記チャプター設定部は、前記チャプターに対応する時間帯において前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した投稿の大勢を占める分類を前記チャプターに設定することを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記再生部による前記コンテンツの再生中に当該録画装置から当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ投稿した近傍時間帯において、前記投稿サイトの投稿数に所定の特徴的増大が発生していない場合であって前記投稿サイトの前記特定投稿者の投稿数に所定の特徴的増大が発生している場合は、前記特定投稿者の投稿に対する重みを大きくして、前記特定投稿者の投稿に重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数に所定の特徴的変動が生じさせる重み設定部を備える請求項1または請求項2に記載の録画装置。
【請求項4】
前記チャプター設定部は、前記投稿サイトの前記チャプターに対応する時間帯の全投稿に基づいて当該チャプターに分類を設定するか、前記投稿サイトの前記チャプターに対応する時間帯の前記特定投稿者の投稿に基づいて前記チャプターに前記分類を設定するかを選択する分類設定方法選択部を備える請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の録画装置。
【請求項5】
前記チャプター設定部は、全投稿者の投稿に同じ重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するか、前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記録画部の記録するコンテンツにチャプターを設定するか、を選択するチャプター設定方法選択部を備える請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の録画装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の録画装置によって録画されたコンテンツを再生する再生装置であって、
前記録画装置に記録された複数コンテンツを一覧表示する画面において、各コンテンツの分類を各コンテンツに対応させて表示することを特徴とする再生装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の録画装置によって録画されたコンテンツを再生する再生装置であって、
前記録画装置に記録されたコンテンツのチャプターを表示する画面において、各チャプターの分類を各チャプターに対応させて表示することを特徴とする再生装置。
【請求項8】
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の録画装置によって録画されたコンテンツを再生する再生装置であって、
前記録画装置に記録されたコンテンツの再生画面は、前記コンテンツの表示エリアと、前記分類を前記コンテンツの再生に同期させて表示する分類表示エリアと、前記録画部が前記コンテンツを録画したときに前記投稿サイトへ行われた前記投稿を前記コンテンツと同期させて表示する投稿表示エリアと、を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項9】
テレビ放送のコンテンツをクライアント装置へ配信するサーバー装置において、
投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、
クライアント装置による前記コンテンツの再生中に当該クライアント装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、
前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記コンテンツにチャプターを設定するチャプター設定部と、
クライアント装置の要求に応じて、前記チャプターを設定されたコンテンツを前記クライアント装置に配信する配信部と、
を備えることを特徴とするサーバー装置。
【請求項10】
テレビ放送のコンテンツにかかるチャプター情報を配信するサーバー装置において、
投稿に含まれる感情表現に基づいて投稿を分類する分類部と、
クライアント装置による前記コンテンツの再生中に当該クライアント装置が当該コンテンツに関連付けられた投稿サイトへ行う投稿と相前後して当該投稿サイトへ当該投稿と同分類の投稿を行った特定投稿者を記憶する特定投稿者記憶部と、
前記特定投稿者の投稿に他の投稿より大きな重みを与えつつ集計した前記投稿サイトの投稿数の時間変動に基づいて前記コンテンツのチャプター情報を作成するチャプター作成部と、
クライアント装置の要求に応じて前記チャプター情報を前記クライアント装置に配信する配信部と、
を備えることを特徴とするサーバー装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
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【図4】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2012−227760(P2012−227760A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94031(P2011−94031)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
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