説明

録画装置、録画方法、プログラム、及び、記録媒体

【課題】ユーザの意図しない放送番組が自動的に削除される可能性を低減した録画装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るテレビ1は、HDドライブ121に録画されたコンテンツに対して、該コンテンツを削除する削除日時を設定する削除日時設定部51と、削除日時設定部51により設定された削除日時にコンテンツをHDドライブ121から削除する自動削除制御部54と、削除日時設定部51により設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間とコンテンツのタイトルとを関連付けてLCD110に表示するUI制御部52と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送番組等を録画する録画装置および録画方法に関する。また、そのような録画装置を動作させるためのプログラム、および、そのようなプログラムが記録されている記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが選択した放送番組を録画する機能以外にも、ユーザの好みに合った放送番組を自動的に録画する機能を備えた録画装置が普及してきている。録画装置がユーザの好みに合った放送番組を自動的に録画することにより、ユーザは、好みに合った放送番組のうち、リアルタイムに視聴しておらず、録画の予約も行っていなかった放送番組を視聴することができる。また、自動的に録画された放送番組は、HDドライブなど、記憶容量の大きい記録媒体に記録されることが一般的になってきている。
【0003】
このような録画装置では、多くの放送番組がHDドライブなどの記録媒体に次々に蓄積されるため、記録容量の消費が速いという問題がある。そこで、記憶容量の空きが一定以下になると、録画された放送番組を自動的に削除する機能を備えた録画装置が提供されている。
【0004】
しかし、録画された放送番組が自動的に削除される場合、ユーザは何れの放送番組が削除されるのかが分からないため、ユーザの意図しない放送番組が削除されてしまうという問題があった。
【0005】
このような問題に対し、例えば、特許文献1には、自動的に録画された放送番組に対して保存予定変数(視聴予定回数や編集予定フラッグなど)を初期設定し、記録容量の空きが少なくなった場合に保存予定変数の設定されていない放送番組から優先的に削除する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−266469号公報(2004年9月24日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に開示されている技術では、放送番組ごとに初期設定した保存予定変数を、ユーザが常に把握していなければならないため、それぞれの放送番組がいつ削除されるかをユーザが容易に把握することができないという問題があった。また、放送番組は初期設定した保存予定変数に応じて決まる条件が満たされると、自動的に削除されてしまうため、ユーザの意図しない放送番組が削除されてしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、ユーザの意図しない放送番組が自動的に削除される可能性を低減した録画装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る録画装置は、記憶部に録画されたコンテンツに対して、該コンテンツを削除する削除日時を設定する設定手段と、上記設定手段により設定された削除日時に上記コンテンツを上記記憶部から削除する削除手段と、上記設定手段により設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間と上記コンテンツのタイトルとを関連付けて表示部に表示する表示手段と、を備えていることを特徴としている。
【0010】
上記の構成によれば、上記コンテンツが削除日時に削除される以前に、上記コンテンツのタイトルと、上記コンテンツに対して設定された削除日時又は該削除日時までの残り期間を表示することができる。これによって、ユーザは、上記コンテンツが削除されるまでの残り期間を容易に把握することができる。したがって、ユーザの意図しないコンテンツが自動的に削除される可能性を低減することができる。
【0011】
なお、上記削除日時は、削除される日にちのみを設定してもよいし、削除される日にちとその時刻などを詳しく設定してもよい。
【0012】
本発明に係る録画装置において、上記コンテンツを上記記憶部に録画する録画手段であって、ユーザの指定によらずに上記コンテンツを放送予定のコンテンツの中から選択する録画手段を更に備えていることが好ましい。
【0013】
ここで、ユーザの指示によって録画されたコンテンツは、ユーザが本当に視聴したいコンテンツであるのに対し、ユーザの指示によらずに放送予定のコンテンツの中から選択されたコンテンツはユーザが本当に視聴したいコンテンツではない可能性がある。
【0014】
上記の構成によれば、上記ユーザの指示によらずに放送予定のコンテンツの中から選択されたコンテンツに対して、そのコンテンツを削除する削除日時を設定することができる。これによって、上記ユーザの指示によらずに放送予定のコンテンツの中から選択されたコンテンツ、すなわち、ユーザが本当に視聴したいコンテンツではない可能性のあるコンテンツが蓄積されることによって、上記記憶部の空き容量がなくなってしまうことを防ぐことができる。
【0015】
また、上記表示手段は、上記ユーザの指示によらずに放送予定のコンテンツの中から選択されたコンテンツに対して設定された上記削除日時までの残り期間を表示することができる。したがって、ユーザは、上記ユーザの指示によらずに放送予定のコンテンツの中から選択されたコンテンツが削除されるまでの残り期間を容易に把握することができる。これによって、ユーザは、上記ユーザの指示によらずに放送予定のコンテンツの中から選択されたコンテンツが、本当に視聴したいコンテンツであるとき、該コンテンツが削除されるまでの残り期間の間に、視聴やダビングなどといった操作を行うことができる。
【0016】
本発明に係る録画装置において、上記設定手段は、上記コンテンツを削除する削除日時を、ユーザにより指定された値に設定することが好ましい。
【0017】
上記の構成によれば、上記コンテンツに設定される上記削除日時を、ユーザにより指定された値に設定することによって、ユーザが意図しない日時に上記コンテンツが自動的に削除される可能性を、より低減することができる。
【0018】
本発明に係る録画装置において、上記設定手段は、上記記憶部の空き容量が所定の値よりも小さくなったときに、上記コンテンツを削除する削除日時を、上記録画手段により次のコンテンツの録画が開始される時点よりも前の日時に再設定することが好ましい。
【0019】
上記の構成によれば、上記記憶部の空き容量が所定の値より小さくなったときに、次のコンテンツの録画が開始されるよりも前に、上記録画手段によって録画されたコンテンツを削除することによって、次のコンテンツの録画に必要な空き容量を確保することができる。これによって、上記記憶部の空き容量が少なくなることで、次のコンテンツの録画が行われなくなってしまうことを防ぐことができる。
【0020】
本発明に係る録画装置において、上記表示手段は、上記コンテンツのタイトルがユーザによって選択されたときに、上記設定手段により上記コンテンツに対して設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間を表示することが好ましい。
【0021】
上記の構成によれば、ユーザが選択した上記コンテンツに対して設定されている上記削除日時、又は、上記削除日時までの残り期間を、ユーザが上記コンテンツを選択した場合にのみ表示することができる。これによって、ユーザは、上記削除日時を確認したい場合に、上記コンテンツを選択することで、容易に上記削除日時を確認することができる。
【0022】
本発明に係る録画装置において、上記表示手段は、上記コンテンツのタイトルに添えて、上記設定手段により上記コンテンツに対して設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間を表示することが好ましい。
【0023】
上記の構成によれば、ユーザは、上記表示手段によって表示された画面見れば、上記コンテンツに対して設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間を、容易に確認することができる。
【0024】
本発明に係る録画装置において、上記表示手段は、上記録画手段により上記記憶部に録画された各コンテンツを、該コンテンツに対して設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間に基づいて、複数のグループの何れかに分類し、上記複数のグループの何れかがユーザによって選択されたときに、該グループに属するコンテンツを表示することが好ましい。
【0025】
上記の構成によれば、ユーザは、上記録画手段により上記記憶部に録画されたコンテンツのうち、選択されたグループに属するコンテンツを全て容易に把握することができるため、1つ1つのコンテンツについて、削除日時までの残り期間を確認する手間を省くことができる。
【0026】
本発明に係る録画装置において、上記表示手段は、上記録画手段により上記記憶部に録画された各コンテンツに対して設定された削除日を含むカレンダーを表示し、該カレンダーに含まれる日にちの何れかがユーザによって選択されたときに、選択された日にちに一致する削除日が設定されたコンテンツを表示することが好ましい。
【0027】
上記の構成によれば、ユーザは、上記録画手段により上記記憶部に録画されたコンテンツのうち、選択した日にちに削除日が設定されているコンテンツを全て容易に把握することができるため、1つ1つのコンテンツについて、削除日を確認する手間を省くことができる。
【0028】
本発明に係る録画装置の録画方法は、上記の課題を解決するために、記憶部に録画されたコンテンツに対して、該コンテンツを削除する削除日時を設定する設定ステップと、上記設定ステップにおいて設定された削除日時に上記コンテンツを上記記憶部から削除する削除ステップと、上記設定ステップにおいて設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間と上記コンテンツのタイトルとを関連付けて表示部に表示する表示ステップと、を含んでいることを特徴としている。
【0029】
上記の構成によれば、録画装置について既に説明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0030】
なお、コンピュータを本発明に係る録画装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記録画装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム、及び、それらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る録画装置は、記憶部に録画されたコンテンツに対して、そのコンテンツを削除する削除日時を設定する設定手段と、上記設定手段により設定された削除日時に上記コンテンツを上記記憶部から削除する削除手段と、上記設定手段により設定された削除日時までの残り期間と、上記コンテンツのタイトルとを関連付けて表示部に表示する表示手段と、を備えていることを特徴としている。
【0032】
これによって、ユーザは、上記コンテンツが削除されるまでの残り期間を容易に把握することができるため、ユーザの意図しないコンテンツが自動的に削除される可能性を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図2に示すテレビが備えるCPUの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るテレビの構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すテレビがLCDに表示する電子番組表を示した図である。
【図4】図2に示すテレビが備えるRAMに格納されているタイトル管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】図2に示すテレビが実行する保存期間グループ数設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図2に示すテレビに接続されるHDドライブの録画用容量と保存期間グループ数との対応関係を示す図であり、(a)は全記録容量が1TBである場合の対応関係の一例を示し、(b)は全記録容量が500GBである場合の対応関係の一例を示している。
【図7】図2に示すテレビが表示する録画リスト画面の一例を示す図である。
【図8】図2に示すテレビが表示する変更画面の一例を示す図である。
【図9】図2に示すテレビが表示する、ある放送番組の自動削除日時を変更した後の録画リスト画面の一例を示す図である。
【図10】図2に示すテレビが表示する録画リスト画面の他の一例を示す図である。
【図11】図2に示すテレビが表示する録画リスト画面の更に他の一例を示す図である。
【図12】図2に示すテレビが表示する、保存期間グループと放送番組のタイトルとを円グラフで関連付けて表示する録画リスト画面の一例を示す図であり、(a)は、保存期間が1日未満であるグループが全体の約1割である場合の円グラフを示し、(b)は保存期間が1日未満であるグループが全体の約4割を占める場合の円グラフを示し、(c)は保存期間が1日未満であるグループが全体の約8割を占める場合の円グラフを示している。
【図13】図2に示すテレビが表示する、自動削除日と放送番組のタイトルとをカレンダーで関連付けた表示画面の一例を示す図であり、(a)は自動削除日時が7月6日である放送番組のタイトルを一覧表示した表示画面の一例を示し、(b)は自動削除日時が7月9日である放送番組のタイトルを一覧表示した表示画面の一例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明の一実施形態に係る録画装置について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、本実施形態に係る録画装置は、録画機能の他に受信/再生/表示機能を有するテレビジョン受像機として実現されているので、以下ではこれを「テレビ」と呼ぶ。ただし、本発明の適用範囲は、録画機能を有する録画装置一般に及ぶものであって、テレビに限定されるものではない。
【0035】
(テレビの構成)
図2は、本実施形態に係るテレビ1の構成を示すブロック図である。テレビ1は、図2に示すように、外部入力端子101、地上デジタル放送チューナ102、衛星放送チューナ103、録画再生部104、BDドライブ105、映像セレクタ106、映像処理回路107、OSD(On-Screen Display)生成部108、LCD(Liquid Crystal Display)コントローラ109、LCD110、音声セレクタ111、音声処理回路112、アンプ113、スピーカ114、USB(Universal Serial Bus)インターフェース115、ROM116、RAM117、CPU118(録画手段)、赤外線受光部119、カメラ120、および、HDドライブ121を備えている。図2においては、映像信号の経路を実線で、音声信号の経路を1点鎖線で、データや制御信号の経路(バス)を太線で示している。
【0036】
外部入力端子101は、映像入力端子101aと音声入力端子101bとを含む。映像入力端子101aは、映像信号を入力するためのものであり、例えば、DVI端子である。音声入力端子101bは、音声信号を入力するためのものであり、例えば、S/PDIF端子である。ただし、外部入力端子101は、これに限定されず、映像入力端子101aと音声入力端子101bとが一体化されたHDMI端子であってもよい。
【0037】
地上デジタル放送チューナ102は、地上デジタル放送により各放送局から放送される放送番組を受信するためのチューナである。地上デジタル放送チューナ102は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号を復号する復号部により構成することができる。
【0038】
地上デジタル放送チューナ102により復調されたMPEG2ストリームは、バスを介して録画再生部104に供給される。また、地上デジタル放送チューナ102により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給さる。なお、地上デジタル放送チューナ102が何れのチャンネルを介して伝送されるMPEG2データストリームを復調するかは、CPU118により制御される。
【0039】
なお、地上デジタル放送チューナ102は、異なるチャンネルを介して放送される2つの放送番組を同時に受信することが可能なダブルチューナであることが好ましい。この場合、地上デジタル放送チューナ102は、視聴用チャンネルとして選択された第1のチャンネルを介して放送される第1の放送番組を表す映像信号を映像セレクタ106に供給しながら、録画用チャンネルとして選択された第2のチャンネルを介して放送される第2の放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。
【0040】
もちろん、本発明に係る地上デジタル放送チューナ102は、ダブルチューナに限定されるものではなく、例えば、シングルチューナであってもよく、3つ以上のチューナを備える複数のチューナであってもよい。地上デジタル放送チューナ102がシングルチューナである場合には、ユーザが放送番組を視聴していないときに限って、放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。また、地上デジタル放送チューナ102が複数のチューナによって構成される場合には、チャンネル毎、放送波毎、又は、視聴者毎(例えば、お父さん、お母さん、及び、子供など)に、異なるチャンネルを介して放送される放送番組を表すMPEG2ストリームを録画再生部104に供給することができる。
【0041】
衛星放送チューナ103は、衛星を経由して各放送局から放送される放送番組を受信するためのチューナである。衛星放送チューナ103は、例えば、受信信号をアナログベースバンド信号に変換するRF部、アナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換するADC部、デジタルベースバンド信号からMPEG2ストリームを復調する復調部、および、MPEG2ストリームから映像信号を復号する復号部により構成することができる。
【0042】
衛星放送チューナ103により復調されたMPEG2ストリームは、録画再生部104に供給される。また、衛星放送チューナ103により復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給さる。なお、衛星放送チューナ103が何れのチャンネルを介して伝送されるMPEG2データストリームを復調するかは、CPU118により制御される。
【0043】
なお、本実施形態における衛星放送チューナ103は、地上デジタル放送チューナ102と同様、異なるチャンネルを介して放送される2つの放送番組を同時に受信することが可能なダブルチューナであることが好ましい。
【0044】
録画再生部104は、録画部104aと再生部104bとを含む。録画部104aは、地上デジタル放送チューナ102又は衛星放送チューナ103からMPEG2ストリームを取得し、取得したMPEG2ストリームを記録装置に書き込むためのものである。録画部104aは、テレビ1に内蔵されたBDドライブ105、テレビ1に内蔵されたHDドライブ121、又は、USBインターフェース115に接続されたHDドライブ2を、MPEG2ストリームを記録するための記録装置として利用する。再生部104bは、記録装置からMPEG2ストリームを読み出し、読み出したMPEG2ストリームから映像信号および音声信号を復号するためのものである。再生部104bにより復号された映像信号および音声信号は、それぞれ、映像セレクタ106および音声セレクタ111に供給される。
【0045】
映像セレクタ106には、上述した4種類の映像信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に映像入力端子101a)から入力された映像信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された映像信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された映像信号、および、(4)録画再生部104(特に録画部104a)にて復号された映像信号が入力される。映像セレクタ106は、上記(1)〜(4)の映像信号のうちの何れか1つを選択する。映像セレクタ106によって選択された映像信号は、映像処理回路107に供給される。なお、映像セレクタ106が何れの映像信号を選択するかは、CPU118によって制御される。
【0046】
映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号に画質調整処理を施す。また、映像処理回路107は、映像セレクタ106から供給された映像信号にスケーリング処理を施す。ここで、画質調整処理とは、例えば、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像の輝度、シャープネス、および、コントラストの少なくとも何れかを変更することを指す。また、スケーリング処理とは、映像信号を加工することによって、その映像信号が表す映像のサイズを相似拡大または相似縮小することを指す。映像処理回路107によって加工された映像信号は、LCDコントローラ109に供給される。なお、映像処理回路107が画質およびサイズをどのように変更するかは、CPU118によって制御される。
【0047】
OSD生成部108は、CPU118から供給されたOSDデータからOSD画像を生成(レンダリング)する。OSD生成部108が生成するOSD画像としては、後述する電子番組表などが挙げられる。OSDデータとしては、例えば、SVG(Scalable Vector Graphics)を用いることができる。OSD生成部108により生成されたOSD画像は、映像処理回路107から供給された映像信号に重畳され、LCDコントローラ109に供給される。
【0048】
LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号に基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する。また、OSD生成部108からOSD画像が供給されている場合、LCDコントローラ109は、映像処理回路107から供給された映像信号にOSD画像が重畳されたものに基づいて、その映像信号が表す映像を表示するようにLCD110を駆動する。
【0049】
音声セレクタ111には、上述した4種類の音声信号が供給される。すなわち、(1)外部入力端子101(特に音声入力端子101b)から入力された音声信号、(2)地上デジタル放送チューナ102にて復号された音声信号、(3)衛星放送チューナ103にて復号された音声信号、および、(4)録画再生部104(特に再生部104b)にて復号された音声信号が入力される。音声セレクタ111は、上記(1)〜(4)の音声信号のうちの何れか1つを選択する。
【0050】
音声セレクタ111によって選択された音声信号は、音声処理回路112に供給される。なお、音声セレクタ111が何れの音声信号を選択するかは、CPU118によって制御される。ただし、映像セレクタ106における映像の選択と、音声セレクタ111における音声の選択とは連動しており、例えば、映像セレクタ106が地上デジタル放送チューナ102から供給された映像信号を選択しているときには、音声セレクタ111も地上デジタル放送チューナ102から供給された音声信号を選択する。
【0051】
音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音量調整処理を施す。また、音声処理回路112は、音声セレクタ111から供給された音声信号に音質調整処理を施す。ここで、音量調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の音量を変更することを指す。また、音質調整処理とは、音声信号を加工することによって、その音声信号が表す音声の周波数特性を変更すること(例えば、低域の強調や高域の強調など)を指す。音声処理回路112によって加工された音声信号は、アンプ113に供給される。なお、音声処理回路112によって音量および音質をどのように変更するかは、CPU118によって制御される。
【0052】
アンプ113は、音声処理回路112から供給された音声信号に基づいて、その音声信号が表す音声を出力するようにスピーカ114を駆動する。
【0053】
CPU118は、赤外線受光部119が受信したリモコン信号、および、カメラ120が撮像した画像応じて上記各部を制御する。赤外線受光部119を用いた制御としては、例えば、地上デジタル放送チューナ102および衛星放送チューナ103の受信チャンネルをリモコン信号に応じて切り替える制御や、映像セレクタ106および音声セレクタ111にて選択する映像信号および音声信号をリモコン信号に応じて切り替える制御などが挙げられる。また、カメラ120を用いた制御としては、例えば、映像処理回路107にて画質をどのように調整するかを、撮像した画像に基づいて特定した視聴者に応じて切り替える制御などが挙げられる。
【0054】
また、CPU118は、各放送局から提供されるEPG(Electronic Program Guide)データから放送番組テーブルを作成する機能、および、放送番組テーブルと視聴履歴から推奨番組テーブルを作成する機能を有している。CPU118によって作成される放送番組テーブルおよび推奨番組テーブルについては、参照する図面を代えて後述する。なお、各放送局から提供されるEPGデータは、例えば、地上デジタル放送チューナ102又は衛星放送チューナ103を用いて取得することができる。
【0055】
ROM116は、CPU118によって実行されるプログラムなどの固定データが格納される、読み出し可能かつ書き込み不能なメモリである。一方、RAM117は、CPU118が演算のために参照するデータや、CPU118が演算によって生成したデータなどの可変データが格納される、読み出し可能かつ書き込み可能なメモリである。例えば、上述した放送番組テーブルおよび推奨番組テーブルは、このRAM117に格納される。
【0056】
USBインターフェース115は、USB機器をテレビ1に接続するためのインターフェースである。テレビ1に接続可能なUSB機器としては、HD(ハードディスク)ドライブなどの記録装置が代表的である。本実施形態においては、図2に示すように、USBインターフェース115にHDドライブ2が接続されていることを仮定する。
【0057】
なお、本実施形態においては、テレビ1に内蔵されたHDドライブ121(内蔵HDドライブ)、USBインターフェース115に接続されたHDドライブ2(外付HDドライブ)、および、テレビ1に内蔵されたBDドライブ105(内蔵BDドライブ)を、録画番組の蓄積に利用する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されない。また、テレビ1にBDドライブがUSB接続されている場合、このBDドライブ(外付BDドライブ)を録画番組の蓄積に利用してもよい。また、BDドライブ以外の光ディスクドライブがUSB接続されている場合、この光ディスクドライブを記録媒体を録画番組の蓄積に利用してもよいし、USBフラッシュメモリなどの記録媒体を録画番組の蓄積に利用してもよい。要するに、記録媒体は、録画番組の蓄積が可能であれば、何を用いてもよい。
【0058】
また、録画番組の蓄積に利用する外部記録装置(本実施形態においてはHDドライブ2)を接続するためのインターフェースも、USBインターフェース115に限定されない。すなわち、USBインターフェース115は、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)、ATAPI(ATA Packet Interface)、IEEE1394、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、および、LANなどの有線接続用インターフェース、あるいは、IEEE802.11などの無線接続用インターフェースに置換することが可能である。SDカードが接続されている場合には、このSDカードを録画番組の蓄積に利用してもよい。要するに、外部記録装置を接続するためのインターフェースは、録画番組を伝送可能なものであれば、何を用いてもよい。
【0059】
また、本実施形態においては、地上デジタル放送の方式として、MPEG2ストリームを多重化する方式(米国におけるATSC方式や日本におけるISDB−T方式など)を想定しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、MPEG2ストリームを多重化する代わりに、MPEG4ストリーム等を多重化する方式(欧州におけるDVB−T/DVB−T2方式など)に対しても本発明を適用することができる。後者の場合、復調したMPEG4ストリームをそのまま記録媒体に記録する構成を採用してもよいし、あるいは、復調したMPEG4ストリームをMPEG2ストリームに変換して記録媒体に記録する構成を採用してもよい。
【0060】
(電子番組表)
次に、テレビ1がLCD110に表示する電子番組表について、図3を参照して説明する。図3は、テレビ1がLCD110に表示する電子番組表30を示した図である。電子番組表30は、放送中および放送予定の放送番組を一覧表示する放送番組欄31に、放送中および放送予定の番組の中からテレビ1が選択した推奨番組を一覧表示する推奨番組欄32を付加したものである。
【0061】
放送番組欄31は、各チャンネルA〜Eに対応する複数の列31a〜31eにより構成される。これらの列31a〜31eの各々には、そのチャンネルを介して放送される各放送番組を表すセルが時間軸に沿って配列される。例えば、第1の列31aには、チャンネルAを介して放送される各放送番組を表すセルa1〜a3が時間軸に沿って配列され、第2の列31bには、チャンネルBを介して放送される各放送番組を表すセルb1〜b3が時間軸に沿って配列される。放送番組欄31を構成する各セルには、対応する放送番組に関するメタ情報(タイトル、ジャンル、内容等)が表示される。
【0062】
推奨番組欄32は、各推奨番組を表すセルr1〜r3が時間軸に沿って配列された1つの列により構成される。推奨番組欄32を構成する各セルには、放送番組欄31を構成する各セルと同様、対応する推奨番組に関するメタ情報(タイトル、ジャンル、内容等)が表示される。ここで、推奨番組とは、視聴者の嗜好に合致した放送番組として、放送番組欄31に掲載された放送番組の中からテレビ1が選択した番組のことを指す。図3に示す例では、チャンネルAで19時00分から19時30分まで放送される放送番組、チャンネルCで20時00分から20時45分まで放送される放送番組、および、チャンネルBで21時00分から22時00分まで放送される放送番組が選択され、これらの放送番組が、それぞれ、セルR1〜R3に推奨番組として掲載されている。なお、推奨番組は、「常連番組」と呼称されることもある。
【0063】
テレビ1が推奨番組を選択する方法としては、例えば、以下の(1)又は(2)の方法が挙げられる。ただし、テレビ1が推奨番組を選択する方法は、(1)又は(2)の方法に限定されず、他の公知の方法に置換してもよい。
【0064】
(1)放送番組欄31に掲載された各放送番組について、その放送番組が前週視聴した番組であるか否かを判定する。そして、前週視聴した番組であると判定した放送番組を、推奨番組として選択する。ここで、放送チャンネルがx、放送日がy曜日、放送開始時刻がt1、放送終了時刻がt2である放送番組が前週視聴した番組であるか否かは、例えば、前週y曜日の時刻t1から時刻t2までの間にチャンネルxが選局されていた時間tが放送時間(t2−t1)の半分以上を占めるか否かによって判定することができる。なお、ここでは、1週前に視聴した番組を推奨番組とする放送を説明したが、1週前に視聴した番組に加え、2週前に視聴した番組、3週前に視聴した番組、…、および、N週前に視聴した番組(すなわち、N週間前までに視聴した放送番組)を推奨番組とする方法を採用してもよい。
【0065】
(2)放送番組欄31に掲載された各放送番組について、その放送番組の放送チャンネルの視聴頻度、および、その放送番組のジャンルの視聴頻度に応じたスコアを算出する。そして、各時間帯(例えば、0時00分〜1時00分、1時00分〜2時00分、…、および、23時00分〜24時00分の各々)において放送される放送番組の中で最もスコアが高い放送番組を推奨番組として選択する。ここで、放送チャンネルがx、ジャンルがzである放送番組のスコアは、例えば、チャンネルxの視聴頻度とジャンルzの視聴頻度との平均を取ることにより算出することができる。チャンネルxの視聴頻度は、所定の期間内(例えば最近1週間)に視聴した番組の総数をM、そのうち放送チャンネルがxである番組の数をKとすると、例えば、K/Mにより算出することができる。また、ジャンルzの視聴頻度は、所定の期間内(例えば最近1週間)に視聴した番組の総数をM、そのうちジャンルがzである番組の数をLとすると、例えば、L/Mにより算出することができる。
【0066】
このような電子番組表30の表示を実現するために、テレビ1のCPU118は、EPGデータから放送番組テーブルを作成し、作成した放送番組テーブルをRAM117に格納する。ここで、放送番組テーブルは、電子番組表30の放送番組欄31をコンピュータ読み取り可能なテーブルデータとして表現したものである。また、テレビ1のCPU118は、視聴履歴と放送番組テーブルとから推奨番組テーブルを作成し、作成した推奨番組テーブルをRAM117に格納する。ここで、推奨番組テーブルは、電子番組表30の推奨番組欄32をコンピュータ読み取り可能なテーブルデータとして表現したものである。
【0067】
推奨番組テーブルの例を下表に示す。下表に示すように、推奨番組テーブルには、各推奨番組ついて、(1)その番組ID、(2)放送開始時刻、(3)放送終了時刻、(4)放送チャンネル、および、(5)テキストが登録されている。なお、下表においてテキストxxxは、電子番組表30の対応するセルr1内に表示されるテキスト、すなわち、タイトル、ジャンル、出演者などを含むテキストを表す。テキストyyyおよびテキストzzzも同様である。
【0068】
【表1】

【0069】
CPU118は、電子番組表30の表示を指示するユーザ操作を受け付けると、RAM117に格納された放送番組テーブルと推薦番組テーブルとから電子番組表30を表すOSDデータを作成し、作成したOSDデータをOSD生成部108に提供する。OSD生成部108は、このOSDデータから電子番組表30(OSD画像)をレンダリングする。このようにして、電子番組表30の表示が実現される。
【0070】
また、テレビ1は、推奨番組を自動選局する自動選局機能、および、推奨番組を自動録画する自動録画機能を有している。自動選局機能および自動録画機能は、それぞれ、上述した推薦番組テーブルによって実現される。なお、自動選局機能および自動録画機能は、それぞれ、「常連番組選局」機能および「常連録画」機能と呼ばれることもある。
【0071】
ユーザによって、リモコンに備えられている、テレビ1の自動選局機能を有効にするボタン(以降、自動選局ボタンと呼称する)が押されると、テレビ1は、自動選局モードに遷移する。自動選局モードにおいて、CPU118は、推奨番組が随時選局されるよう、地上デジタル放送チューナ102を推奨番組テーブルに基づいて制御する。具体的には、推奨番組テーブルに登録された各推奨番組の放送開始時刻と現在時刻tとを定期的に比較する。そして、現在時刻tがある推奨番組の放送開始時刻に達した時点で、地上デジタル放送チューナの視聴用チャンネルをその推奨番組の放送チャンネルに切り替える。
【0072】
表1に示した例に即して言うと、19時00以降、推奨番組選局機能が有効化されて続けている場合、CPU118は、19時00分になったら地上デジタル放送チューナ102の視聴用チャンネルをチャンネルAに切り替え、20時00分になったら地上デジタル放送チューナ102の視聴用チャンネルをチャンネルCに切り替え、21時00分になったら地上デジタル放送チューナ102の視聴用チャンネルをチャンネルBに切り替える。これにより、推奨番組テーブルに登録された各推奨番組の自動選局が実現される。
【0073】
また、19時00分〜19時30分の間にリモコンの自動選局ボタンがおされ、推奨番組選局機能が有効化された場合には、CPU118は、推奨番組選局機能が有効化された時点で地上デジタル放送チューナ102の視聴用チャンネルをチャンネルAに切り替える。また、CPU118は、20時00分〜20時45分の間にリモコンの自動選局ボタンがおされ、推奨番組選局機能が有効化された場合には、推奨番組選局機能が有効化された時点で地上デジタル放送チューナ102の視聴用チャンネルをチャンネルCに切り替える。さらに、CPU118は、21時00分〜22時00分の間にリモコンの自動選局ボタンがおされ、推奨番組選局機能が有効化された場合には、推奨番組選局機能が有効化された時点で地上デジタル放送チューナ102の視聴用チャンネルをチャンネルBに切り替える。
【0074】
なお、自動選局モードは、1つの推奨番組が終了した時点で終了する構成を採用してもよいし、リモコンの自動選局解除ボタンが押されるまで継続される構成を採用してもよい。
【0075】
また、自動録画モードにおいて、CPU118は、推奨番組が随時録画されるよう、地上デジタル放送チューナ102および録画部104aを制御する。より具体的に言うと、CPU118は、推奨番組テーブルに登録された各推奨番組の放送開始時刻と現在時刻tとを定期的に比較する。そして、現在時刻tがある推奨番組の放送開始時刻に達した時点で、録画部104aに録画の開始を指示する。また、現在時刻tがその推奨番組の放送終了時刻に達した時点で、録画部104aに録画の終了を指示する。
【0076】
表1に示した例に即して言えば、CPU118は、19時00分になったら、録画部104aに録画の開始を指示する。そして、19時30分になったら、録画部104aに録画の終了を指示する。また、CPU118は、20時00分になったら、録画部104aに録画の開始を指示する。そして、20時45分になったら、録画部104aに録画の終了を指示する。また、CPU118は、21時00分になったら、録画部104aに録画の開始を指示する。そして、22時00分になったら、CPU118は、録画部104aに録画の終了を指示する。これにより、推奨番組テーブルに登録された各推奨番組の自動録画が実現される。
【0077】
なお、録画部104aは、自動録画する放送番組(推奨番組)を表すMPEG2ストリームを、HDドライブ121に設けられた自動録画用ディレクトリに書き込むように設定されている。また、録画部104aは、手動録画する放送番組を表すMPEG2ストリームを、HDドライブ121に設けられた手動録画用ディレクトリに書き込むように設定されている。つまり、自動録画された放送番組(推奨番組)は、HDドライブ121の自動録画用ディレクトリに蓄積され、手動録画された放送番組は、HDドライブ121の手動録画用ディレクトリに蓄積されるようになっている。
【0078】
また、自動録画用ディレクトリに記録されている放送番組は、自動録画用の記録容量が特定の値よりも少なくなった時点で、自動録画された日時が古い順に自動的に削除される。これに対し、手動録画用ディレクトリに記録されている放送番組は、その放送番組を削除することを指示するユーザ指示を受け付けた場合にのみ削除される。なお、自動録画用ディレクトリに記録されている放送番組に対し、後述する自動削除日時を設定し、自動録画が終了した時点から一定の期間が経過した後に自動的に削除される構成を採用してもよい。
【0079】
ここで、手動録画とは、ユーザにより明示的に指定された期間、ユーザにより指定されたチャンネルにて放送される放送番組を録画する録画態様のことを指す。例えば、リモコンの録画開始ボタン(RECボタン)が押下されてから、リモコンの録画停止ボタン(STOPボタン)が押下されるまでの期間、視聴用チャンネルとして選択されたチャンネルで放送される放送番組を録画する通常録画は、手動録画の一例である。また、事前に指定された期間、録画用チャンネルとして事前に指定されたチャンネルで放送される放送番組を録画する予約録画も、手動録画の一例である。一方、自動録画とは、ユーザによる明示的な指示によらずに、テレビ1が選択した放送番組を録画する録画態様のことを指す。上述した推奨番組の自動録画は、自動録画の一例である。
【0080】
(CPUの構成)
次に、テレビ1が備えるCPU118の構成について、図1を参照して説明する。図1は、テレビ1が備えるCPU118の構成を示すブロック図である。
【0081】
CPU118は、図1に示すように、削除日時設定部51(設定手段)、UI制御部52(表示手段)、タイマ53、及び、自動削除制御部54(削除手段)を備えている。
【0082】
削除日時設定部51は、自動録画された放送番組に自動削除日時を設定する手段である。具体的には、削除日時設定部51は、自動録画が行われると、まず、RAM117に格納されているタイトル管理テーブルを読み出し、自動録画された放送番組のタイトルをタイトル管理テーブルに新たに記録する。次に、削除日時設定部51は、自動録画が修了した時点から所定の期間が経過した後に自動削除されるよう、自動削除日時を放送番組のタイトルに関連付けてタイトル管理テーブルに記録する。削除日時設定部51は、自動録画されたタイトルと自動削除日時とが新たに記録されたタイトル管理テーブルをRAM117に書き込む。なお、タイトル管理テーブル及び自動削除日時の設定方法については、後述する。なお、自動録画が終了した時点から所定の期間が経過した後に自動削除される構成を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、自動録画が開始された時点から所定の期間が経過した後に自動削除される構成を採用してもよい。
【0083】
また、削除日時設定部51が放送番組に対して設定する自動削除日時は、放送番組の録画が終了した時点から、ユーザにより指定された期間だけ経過した後に削除されるように設定されてもよいし、ユーザの指定によらずに予め設定された期間だけ経過した後に削除されるように設定されてもよい。
【0084】
UI制御部52は、RAM117に格納されているタイトル管理テーブルに基づき、自動録画された放送番組のリスト(以降、自動録画リストとも呼称する)を表示するためのOSDデータ(以降、自動録画リストデータとも呼称する)を生成する。具体的には、UI制御部52は、予め定められた特定のユーザ操作を赤外線受光部119から取得すると、RAM117に格納されているタイトル管理テーブルを読み出し、読み出したタイトル管理テーブルから自動録画リストデータを生成する。UI制御部52により生成された自動録画リストデータは、OSD生成部108に供給される。
【0085】
また、UI制御部52は、自動録画された放送番組のうち、特定のタイトルに関連付けられた自動削除日時を変更するためのユーザ操作を赤外線受光部119から取得すると、RAM117に格納されているタイトル管理テーブルを読み出す。UI制御部52は、読み出したタイトル管理テーブルに記録されている、特定のタイトルに関連付けられている自動削除日時を変更し、変更したタイトル管理テーブルをRAM117に書き込む。また、UI制御部52は、RAM117に書き込むタイトル管理テーブルから自動録画リストデータを生成し、OSD生成部108に供給する。
【0086】
タイマ53は、自動削除制御部54に現在時刻を通知する。
【0087】
自動削除制御部54は、自動録画された放送番組を、現在時刻がタイトル管理テーブルにおいてその放送番組のタイトルに関連付けられている自動削除日時に達した(すなわち、自動削除日時までの残り期間がなくなった)時点で削除する。具体的には、自動削除制御部54は、RAM117から読み出したタイトル管理テーブルに、タイマ53から通知される現在時刻と一致する自動削除日時が関連付けられているタイトルが存在するか否かを定期的に判定する。自動削除制御部54は、タイマ53から通知される現在時刻と一致する自動削除日時が関連付けられているタイトルが存在する場合、タイトル管理テーブルから、現在時刻と一致する自動削除日時に関連付けられているタイトル、及び、当該タイトルに関連付けられている情報を全て削除し、削除したタイトル管理テーブルをRAMに書き込む。
【0088】
また、自動削除制御部54は、現在時刻と一致する自動削除日時に関連付けられているタイトルを有する放送番組を削除するための削除コマンドを、HDドライブ121に送信する。なお、自動削除制御部54は、タイトル管理テーブルにおいてタイトルと関連付けられている、削除すべき放送番組が記録されているHDドライブ121のアドレスをRAM117から読み出し、読み出したアドレスを削除コマンドに含ませる。HDドライブ121は、削除コマンドに含まれるアドレスを参照することによって、削除すべき放送番組を削除する。
【0089】
(タイトル管理テーブル)
次に、RAM117に格納されているタイトル管理テーブルについて、図4を参照して説明する。図4は、RAM117に格納されているタイトル管理テーブルの一例を示す図である。
【0090】
図4に示すように、タイトル管理テーブルには、自動録画された放送番組毎に、タイトル、自動録画日時、及び、自動削除日時が記録されている。なお、図4では、自動削除日時として年月日が設定されている場合を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、自動削除日時として、時間、分などを細かく設定可能な構成を採用してもよい。
【0091】
また、図4に示すように、タイトル管理テーブルには、更に、自動録画された放送番組毎に、未視聴フラグ、自動削除日時延長フラグ、シリーズフラグ、保存期間グループ、及び、アドレスが記録されている。
【0092】
未視聴フラグは、対応する放送番組が未視聴であることを示すフラグである。未視聴フラグは、対応する放送番組が録画された時点でON(図4において「○」)に設定され、対応する放送番組が再生された時点でOFF(図4において無印)に設定される。なお、未視聴フラグをOFFに設定するタイミングは、対応する放送番組の再生を開始した時点であってもよいし、対応する放送番組の再生を完了した時点であってもよい。
【0093】
自動削除日時更新フラグは、対応する放送番組に関連づけられている自動削除日時が変更されていることを示すフラグである。自動削除日時更新フラグは、自動削除日時が変更されていない場合にはOFFに設定されており、自動削除日時が変更された場合にONに設定される。
【0094】
例えば、タイトルが「スポーツ」である放送番組、及び、タイトルが「ドラマB(5回目)」である放送番組に設定されている自動削除日時を5日延長する変更がされると、自動削除日時変更フラグはONに設定される。また、タイトルが「スポーツ」である放送番組に予め設定されていた自動削除日時2010年7月31日が5日延長され、2010年8月5日に更新される。更に、タイトルが「ドラマB(5回目)」である放送番組に予め設定されていた自動削除日時2010年7月30日が5日延長され、2010年8月4日に更新される。
【0095】
シリーズフラグは、対応する放送番組が、ユーザがシリーズを通して視聴している放送番組であることを示すフラグである。シリーズフラグは、関連付けられているタイトルがシリーズ化されている放送番組のタイトルであり、かつ、同一シリーズに属する他の放送回の放送番組を録画及び再生した回数の合計が所定の回数以上である場合にONに設定される。
【0096】
シリーズ化されている放送番組とは、例えば、連続ドラマなどである。なお、シリーズ化された放送番組であるか否かは、例えば、各放送局から提供されるEPGを参照し、前週同曜日の同時刻に同タイトルの放送番組が放送されていたか否かによって判定することができる。
【0097】
例えば、図4において、タイトルが「ドラマA(3回目)」である放送番組は、シリーズ化された放送番組であり、かつ、同じシリーズの他の放送回(1回目及び2回目の少なくとも何れか)の放送番組を録画及び再生した回数の合計が所定の回数以上であるため、シリーズフラグがONに設定されている。一方、タイトルが「ドラマB(5回目)」である放送番組は、シリーズ化された放送番組であるが、同じシリーズの他の放送回(1回目から4回目の少なくとも何れか)の放送番組を録画及び再生した回数の合計が所定の回数未満であるため、シリーズフラグはOFFに設定されている。
【0098】
保存期間グループとしては、対応する放送番組の自動削除日時までの残り期間が、何れのグループに属するかを示すフラグを記録する。図4に示す例では、自動削除日時までの残り期間が、(A)1日未満であるグループ、(B)1日以上3日未満であるグループ、(C)3日以上であるグループの3つのグループに分け、対応する放送番組がグループA〜Cの何れに属するかを示している。なお、グループの分け方、数などはこれに限定されるものではなく、例えば、HDドライブ121の記録容量に応じて保存残り期間グループの数を設定する構成を採用してもよい。
【0099】
また、保存期間グループは、例えば、定期的に更新される。更新される頻度は、例えば、10分毎であってもよいし、15分毎であってもよい。
【0100】
また、保存期間グループは、未視聴フラグ、自動削除日時更新フラグ、及び、シリーズフラグの少なくとも何れかがONに設定されているタイトルに設定すればよい。すなわち、未視聴フラグ、自動削除日時更新フラグ、及び、シリーズフラグの何れもONに設定されていないタイトルは自動削除してもよいとみなし、自動削除日時に達した時点で自動削除を行う。
【0101】
なお、本実施形態では、未視聴フラグ、自動削除日時更新フラグ、及び、シリーズフラグの少なくとも何れかがONに設定されているタイトルに保存期間グループを設定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、フラグのON又はOFFによらず、現在時刻からタイトルに関連付けられている自動削除日時までの残り期間に応じて、全てのタイトルに対して保存期間グループを設定する構成を採用してもよい。
【0102】
(自動削除日時の設定方法)
自動削除日時は、放送番組が自動録画された時点で、削除日時設定部51により、その放送番組のタイトルと関連付けて、タイトル管理テーブルに記録される。なお、自動削除日時は、自動録画されてからユーザにより設定された期間(この期間を、以下、タイトル保存期間とも呼ぶ)が経過した時点に設定される。例えば、タイトル保存期間が1週間に設定された放送番組は、自動録画されてから1週間後に自動削除され、タイトル保存期間が10日間に設定された放送番組は、自動録画されてから10日後に自動削除される。なお、タイトル保存期間は、例えば、RAM117に記録されていればよい。
【0103】
タイトル保存期間の設定は、UI制御部52によって行われる。UI制御部52は、赤外線受光部119を介して、保存期間設定画面を表示することを指示するユーザ操作を受け付けると、タイトル保存期間を設定するためのGUIである保存期間設定画面を生成するためのOSDデータ(以降、保存期間設定画面データとも呼称する)をOSD生成部108に供給する。OSD生成部108は、供給された保存期間設定画面データから保存期間設定画面を生成し、LCD110に表示する。UI制御部52はまた、赤外線受光部119を介して、タイトル保存期間を設定することを指示するユーザ操作を受け付けると、RAM117に記録されているタイトル保存期間を、新しく設定されたタイトル保存期間に書き換える。
【0104】
なお、タイトル保存期間を、予めユーザが設定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、HDドライブ121の全記録容量のうち、自動録画された放送番組を記録するために割り当てられた記録容量(以降、自動録画用容量とも呼称する)の残りの容量に応じて適宜設定される構成を採用してもよい。また、予め設定されたタイトル保存期間を、全ての放送番組に一律に適用してもよい。
【0105】
(保存期間グループ数設定処理)
次に、HDドライブ121に自動録画用容量を割り当てる際に行われる、HDドライブ121の記録容量に応じて保存期間グループ数を設定する保存期間グループ数設定処理について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、保存期間グループ数を設定する保存期間グループ数設定処理の流れを示すフローチャートである。図6は、録画用容量と、保存期間グループ数との対応関係を示す図である。図6(a)は、全記録容量が1TBである場合の対応関係を示し、図6(b)は、全記録容量が500GBである場合の対応関係を示している。
【0106】
ここでは、テレビ1に内蔵された、全記録容量が1TBであるHDドライブ121に自動録画用容量を割り当てる際に実行される保存期間グループ数設定処理の流れを例に挙げて説明する。
【0107】
図5に示すように、CPU118は、テレビ1に内蔵されたHDドライブ121の全記録容量を示す情報を取得する(ステップS1)。
【0108】
CPU118は、HDドライブ121の全記録容量を示す情報を取得すると、全記録容量が1TBである内蔵HDドライブに割り当てるべき自動録画用容量を指示するユーザ操作を受け付ける(ステップS2)。例えば、内蔵HDドライブに割り当てるべき自動録画用容量を設定するGUI画面などにおいて、ユーザが、全記録容量の何割の容量、又は、何れのサイズの容量を自動録画用容量に割り当てるかを設定すればよい。
【0109】
CPU118は、HDドライブ121に自動録画用容量として割り当てられた容量が、全記録容量のうちの何割であるかを判定する(ステップS3)。
【0110】
自動録画用容量として割り当てられた容量が、全記録容量のうち、2割未満である場合(ステップS3において2割未満)、CPU118は、保存期間グループ数を3つに設定する(ステップS4)。
【0111】
自動録画用容量として割り当てられた容量が、全記録容量のうち、2割以上〜4割未満である場合(ステップS3において2割以上4割未満)、CPU118は、保存期間グループ数を4つに設定する(ステップS5)。
【0112】
自動録画用容量として割り当てられた容量が、全記録容量のうち、4割以上である場合(ステップS3において4割以上)、CPU118は、保存期間グループ数を5つに設定する(ステップS5)。
【0113】
全記録容量に対する自動録画用容量の割合に応じて設定される保存期間グループ数の一例を、図6(a)に示す。
【0114】
図6(a)に示すように、全記録容量が1TBであり、自動録画用容量が100GBである場合、全記録容量に対する自動録画用容量の割合が2割未満であるので、保存期間グループ数は3つに設定される。また、自動録画用容量が300GBである場合、全記録容量に対する自動録画用容量の割合が2割以上〜4割未満であるので、保存期間グループ数は4つに設定され、自動録画用容量が500GBである場合、全記録容量に対する自動録画用容量の割合が4割以上であるので、保存期間グループ数は5つに設定される。
【0115】
なお、ステップS3〜S5において、全記録容量に対する自動録画用容量の割合に応じて保存期間グループ数を3〜5つに設定する構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、全記録容量に対する自動録画用容量の割合が2割未満である場合に保存期間グループ数を2つに設定し、2割以上〜4割未満である場合に保存期間グループ数を3つに設定し、4割以上である場合に保存期間グループ数を4つに設定してもよい。この場合における、全記録容量に対する自動録画用容量の割合に応じて設定される保存期間グループ数の一例を、図6(b)に示す。
【0116】
図6(b)に示すように、全記録容量が500GBであり、自動録画用容量が50GBである場合、全記録容量に対する自動録画用容量の割合が2割未満であるので、保存期間グループ数は2つに設定される。また、自動録画用容量が100GBである場合、全記録容量に対する自動録画用容量の割合が2割以上〜4割未満である場合、保存期間グループ数は3つに設定され、自動録画用容量が200GBである場合、全記録容量に対する自動録画用容量の割合が4割以上である場合、保存期間グループ数は5つに設定される。
【0117】
なお、ステップS2において、ユーザ操作を受け付けることによって内蔵HDドライブに割り当てるべき自動録画用容量を設定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、内蔵HDドライブに割り当てるべき自動録画用容量が予め定められている構成を採用してもよい。
【0118】
また、保存期間グループ数設定処理において、ステップS2の替わりに、全記録容量の何%の容量、又は、何れの大きさの容量を自動録画用容量に割り当てるかを、ユーザが直接入力可能な構成を採用してもよい。
【0119】
(保存期間の表示例)
次に、自動録画された放送番組のタイトルと、自動削除日時、又は、自動削除日時までの残り期間とを関連付けて表示する表示方法について、説明する。なお、本実施形態では、自動削除日時までの残り期間を、自動削除日時までの残り期間が何れのグループに属するかを示す保存期間グループによって表示する表示方法を例に挙げて説明するものとする。
【0120】
まず、自動録画された放送番組のタイトルと、保存期間グループとを関連付けて表示する表示方法について、図面に基づいて説明する。ここでは、図7に基づいて、自動録画リストに含まれる各タイトルの保存期間グループを、そのタイトルが選択されているときに、そのタイトルから引き出された吹き出しの中に表示する表示方法について説明する。図7は、本実施形態に係るテレビ1が表示する録画リスト画面の一例を示す図である。
【0121】
図7に示すように、録画リスト画面は、自動録画リスト又は手動録画リストを表示するリスト表示領域21、リスト表示領域21に表示するリストを自動録画リストに切り替える自動録画タブ22、リスト表示領域21に表示するリストを手動録画リストに切り替える手動録画タブ23、及び、自動録画用容量の空きを表示する容量表示領域24を含んで構成されている。
【0122】
テレビ1は、録画リスト画面において、リスト表示領域21に表示される自動録画リストの中から、ある放送番組のタイトルが選択されると、その放送番組の保存期間を、選択されたタイトルと関連付けて表示する。
【0123】
図7に示すように、リスト表示領域21に表示されている自動録画リストから「番組AAA」というタイトルの放送番組がユーザによって選択された場合、選択された放送番組に、その放送番組の保存期間グループを示すメッセージ(図7の例では「3日以上自動削除されません。」)を関連付けて表示する。このメッセージは、例えば、図7に示すように、放送番組のタイトル「番組AAA」から引き出された吹き出しとして表示される。また、自動録画リストから、保存期間が1日以内である保存期間グループに属する「番組LLL」というタイトルの放送番組がユーザによって選択された場合、選択された放送番組に関連付けて「1日以内に自動削除されます。」というメッセージが表示される。
【0124】
テレビ1は、容量表示領域24に、例えば、放送番組をあと何分録画可能であるかを表示することによって自動録画用容量の空きを示してもよいし、放送番組をあと何B(Byte)録画可能であるかを表示することによって自動録画用容量の空きを示してもよい。
【0125】
なお、テレビ1は、リスト表示領域に表示される自動録画リストの中から放送番組を選択することを指示するユーザ操作を受け付けると、LCD110に表示されている画面を、録画リスト画面から、図8に示すような自動削除日時を変更する変更画面に遷移させる。図8は、自動削除日時を変更する変更画面の一例を示す図である。
【0126】
テレビ1は、変更画面において自動削除日時を変更することを指示するユーザ操作を受け付ける。なお、自動削除日時の変更は、例えば、図8に示すように、何日まで延長するか、何日間延長するか、再生を行うまで自動削除しないこと、ダビングを行うまで自動削除しないこと、などを指示するユーザ操作を受け付けることによって行えばよいが、これに限定されるものではない。これによって、ユーザは、放送番組に設定されている自動削除日時を容易に変更することができる。
【0127】
また、変更画面において、タイトルが「番組LLL」である放送番組の自動削除日時を変更した後の録画リスト画面を図9に示す。図9は、放送番組の自動削除日時を変更した後の録画リスト画面の一例を示す図である。
【0128】
図8に示す変更画面において、タイトルが「番組LLL」である放送番組の自動削除日時が、例えば、2010年6月27日から2010年7月2日に変更された場合、自動削除日時は7日間延長されたことになる。すなわち、タイトルが「番組LLL」である放送番組は、保存期間が3日以上である保存期間グループに属することになる。したがって、図9に示す自動削除日時を変更した後の録画リスト画面において、タイトルが「番組LLL」である放送番組が選択されると、選択された放送番組に関連付けて「3日以上自動削除されません。」というメッセージが表示されることになる。
【0129】
また、テレビ1は、自動削除日時を変更する替わりに、HDドライブ121において放送番組を記録しているディレクトリを、自動録画用ディレクトリから、手動録画用ディレクトリに移動することによって、放送番組を自動削除の対象から外すこともできる。手動録画用ディレクトリに記録されている放送番組は、ユーザが手動で削除を行わない限り削除されることがないため、ユーザが意図しないタイミングで自動削除されることを防ぐことができる。
【0130】
なお、図7において、新しく自動録画された放送番組のタイトルから順に放送番組のタイトルを表示する録画リスト画面を例に挙げて説明したが、録画リスト画面はこれに限定されるものではない。例えば、録画リスト画面は、自動削除日時までの保存期間が短い放送番組のタイトルから順に表示してもよい。
【0131】
なお、本実施形態では、選択されたタイトルから引き出された吹き出しに、保存期間グループを表示する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、選択されたタイトルから引き出された吹き出しに、自動削除日時までの期間を表示してもよい。自動削除日時までの期間が7日である場合には「7日後に自動削除されます。」などと表示すればよく、自動削除日時までの期間が1日である場合には「1日後に自動削除されます。」などと表示すればよい。また、自動削除日時までの期間が1日未満である場合には、さらに詳細な期間を表示してもよい。例えば、自動削除日時までの期間が1時間未満である場合には「1時間以内に自動削除されます。」などと表示すればよく、自動削除日時までの期間が1時間以上2時間未満である場合には「2時間以内に自動削除されます。」などと表示すればよい。
【0132】
<変形例>
録画リスト画面の他の一例について、図10を参照して説明する。図10は、録画リスト画面の他の一例を示す図である。
【0133】
図10に示す録画リスト画面は、保存期間グループの表示方法が異なる以外は、図7に示す録画リスト画面と同一の構成である。
【0134】
図7に示す録画リスト画面は、自動録画リストに含まれる各タイトルの保存期間グループを、そのタイトルが選択されているときに、そのタイトルから引き出された吹き出しの中に表示する。一方、図10に示す録画リスト画面は、自動録画リストに含まれる各タイトルの保存期間グループを示す文字列を、常に、そのタイトルと同一行内に表示する。
【0135】
保存期間グループとして表示される内容は、そのタイトルが何れの保存期間グループに属しているかを示す文字列である。図10では、保存期間が1日未満であるグループに属するタイトルについては文字列「1日以内」を、保存期間が1日以上3日未満であるグループに属するタイトルについては文字列「3日以内」を、保存期間が3日以上であるグループに属するタイトルについては文字列「3日以上」を表示している。
【0136】
また、リスト表示領域21に表示される自動録画リストのタイトルのそれぞれが、保存期間グループの何れに属しているかを、文字列に加えて文字列を囲む枠内に色をつけることによって示してもよい。
【0137】
各タイトルがそれぞれ保存期間グループの何れのグループに属しているかを示す文字列に加えて文字列を囲む枠内に色をつけることよって示す場合、例えば、保存期間が1日未満であるグループは赤色、1日以上3日未満であるグループは黄色、3日以上であるグループは青色、というように表示することができる。なお、それぞれのグループを示す色は、これに限定されるものではなく、例えば、ユーザが適宜設定可能な構成を採用してもよい。
【0138】
なお、本実施形態では、保存期間グループを3つに分ける場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、保存期間グループを4つに分ける構成を採用してもよい。
【0139】
保存期間グループを4つに分ける場合に、そのタイトルが何れの保存期間グループに属しているかを示す文字列として、例えば、そのタイトルが属する保存期間グループが、1日未満であるタイトルには「1日以内」を、1日以上2日未満であるタイトルには「2日以内」を、2日以上3日未満であるタイトルには「3日以内」を、3日以上であるタイトルについては文字列「3日以上」を表示すればよいが、これに限定されるものではない。
【0140】
また、文字列に加えて文字列を囲む枠内に色をつけることよって示す場合、例えば、そのタイトルが属する保存期間グループが1日未満であるタイトルは赤色、1日以上2日未満であるタイトルは黄色、2日以上3日未満であるタイトルは青色、3日以上であるタイトは緑色、というように分けて表示すればよいが、これに限定されるものではない。
【0141】
<変形例2>
録画リスト画面の他の一例について、図11を参照して説明する。図11は、録画リスト画面の他の一例を示す図である。
【0142】
図11に示す録画リスト画面は、保存期間グループの表示方法が異なる以外は、図7に示す録画リスト画面と同一の構成である。図11に示す録画リスト画面は、自動録画リストに含まれる各タイトルの保存期間グループを示すアイコンを、常に、そのタイトルと同一行内に表示する。
【0143】
図11において、保存期間グループとして表示される内容は、そのタイトルが何れの保存期間グループに属しているかを示す色の付いたアイコンである。図11では、保存期間が1日未満であるグループに属するタイトルについては赤色のアイコンを、保存期間が1日以上3日未満であるグループに属するタイトルについては黄色のアイコンを、保存期間が3日以上であるグループに属するタイトルについては青色のアイコンを表示している。
【0144】
なお、図11に示すように、色の付いたアイコンによって自動録画リストに含まれる各タイトルの保存期間グループを示す録画リスト画面は、保存期間グループを自動削除日時に基づいて分ける構成以外にも、例えば、自動録画用容量の空き容量を確保するために再設定された自動削除日時に基づいて分ける構成にも適用することができる。
【0145】
自動録画用容量の空き容量を確保するために自動削除日時の再設定を行う方法としては、例えば、自動録画用容量の空き容量が、予め定められた閾値よりも少なくなった場合を挙げることができる。
【0146】
具体的には、削除日時設定部51は、HDドライブ121の自動録画用容量の空き容量と、閾値とを随時比較し、自動録画用容量の空き容量が閾値よりも小さいか否かを随時判定する。削除日時設定部51は、自動録画用容量の空き容量が閾値よりも小さいと判定した場合、タイトル管理テーブルに記録されている各放送番組のうち、自動削除日時が最も早い日時に設定されている放送番組の自動削除日時を、録画開始時刻が最も早い推奨番組の録画が開始される時刻よりも前に設定する。また、削除日時設定部51は、自動録画された日時が2番目に古い放送番組の自動削除日時を、録画開始時刻が2番目に早い推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定し、自動録画された日時がn番目に古い放送番組の自動削除日時を、録画開始時刻がn番目に早い推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定する。削除日時設定部51は、RAM117に格納されているタイトル管理テーブルを、自動削除日時が再設定されたタイトル管理テーブルに更新する。
【0147】
なお、自動削除日時が最も早い日時に設定されている放送番組の自動削除日時を、録画開始時刻が最も早い推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、タイトル管理テーブルにおいて、何れのフラグもONに設定されていない放送番組のうち、自動削除日時が最も早い日時に設定されている放送番組の自動削除日時を、録画開始時刻が最も早い推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定する構成を採用してもよい。
【0148】
なお、自動削除日時の再設定方法は、これに限定されるものではない。例えば、録画開始時刻が最も早い推奨番組のデータサイズと、自動録画用容量の空き容量とを比較し、推奨番組のデータサイズが自動録画用容量の空き容量よりも大きいと判定した場合に自動削除日時の再設定を行う構成を採用してもよい。具体的には、削除日時設定部51は、録画開始時刻が最も早い推奨番組組のデータサイズが、自動録画用容量の空き容量よりも大きいと判定した場合に、録画開始時刻が最も早い推奨番組の録画が開始されるよりも前に、当該推奨番組を記録することができる容量が確保されるまで、自動削除日時が最も早い日時に設定されている放送番組から順に削除されるように自動録画日時を再設定する方法を採用してもよい。
【0149】
また、自動削除日時の再設定を行う方法として、例えば、何れの推奨番組を録画したときに自動録画用容量の空き容量が閾値よりも小さくなるかを判定し、その推奨番組の録画が開始されるよりも前に自動録画日時を再設定する方法を挙げることもできる。録画が行われるとによって自動録画用容量の空き容量が閾値よりも小さくなる推奨番組を、閾推奨番組とも呼称する。
【0150】
削除日時設定部51は、現在の自動録画用容量の空き容量と、推奨番組テーブルとを参照し、何れの推奨番組の録画を行うことによって自動録画用容量の空き容量が閾値よりも小さくなるかを随時判定する。削除日時設定部51は、タイトル管理テーブルに記録されている各放送番組に対応する自動削除日時のうち、自動録画された日時が古い放送番組から順に、閾推奨番組の録画が開始されるよりも前に削除されるように再設定する。
【0151】
具体的には削除日時設定部51は、タイトル管理テーブルに記録されている各放送番組に対応する自動削除日時のうち、自動削除日時が最も早い日時に設定されている放送番組の自動削除日時を、閾推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定する。また、削除日時設定部51は、自動録画日時が2番目に古い放送番組の自動削除日時を、閾推奨番組の次に録画される推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定し、自動録画日時がn番目に古い放送番組の自動削除日時を、閾推奨番組からn番目に録画される推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定する。なお、自動削除日時の再設定方法はこれに限定されるものではない。削除日時設定部51は、RAM117に格納されているタイトル管理テーブルを、自動削除日時が再設定されたタイトル管理テーブルに更新する。
【0152】
なお、自動削除日時が最も早い日時に設定されている放送番組の自動削除日時を、閾推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、タイトル管理テーブルにおいて、何れのフラグもONに設定されていない放送番組のうち、自動削除日時が最も早い日時に設定されている放送番組の自動削除日時を、閾推奨番組の録画が開始されるよりも前に設定する構成を採用してもよい。
【0153】
空き容量を確保するために再設定された自動削除日時に基づいて保存期間グループを分ける構成は、上述したように、自動録画された放送番組が多くなることによって自動録画用容量の空き容量が少なくなり、予め設定された自動削除日時まで放送番組を保存しておくことが困難になる場合などに有効である。これによって、自動録画用容量の空き容量が少なくなり、自動録画が行われなくなることを防ぐことができる。
【0154】
保存期間グループの分け方としては、例えば、当日に行われる推奨番組の自動録画の前に自動削除日時が再設定された放送番組、次の日に行われる推奨番組の自動録画の前に自動削除日時が再設定された放送番組、及び、2日後に行われる推奨番組の自動録画の前まで自動削除が再設定されていない放送番組の3つのグループに分ける構成を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
【0155】
また、自動削除日時の再設定は、随時行ってもよいし、例えば10分毎など定期的に行ってもよいし、推奨番組の録画が終了する度に行ってもよい。もちろん、自動削除実行後や自動録画用容量の変更時に実行するなどの方法もある。
【0156】
また、各タイトルがそれぞれ保存期間グループの何れのグループに属しているかを色によって示す場合、例えば、次の自動録画(又は当日に自動録画)が行われる時点で自動削除の対象となる可能性のあるグループは赤色、次の日に自動録画が行われる時点で自動削除の対象となる可能性のあるグループは黄色、2日後まで自動削除の対象となる可能性の低いグループは青色、というように分けることができる。なお、それぞれのグループを示す色は、これに限定されるものではなく、例えば、ユーザが適宜設定可能な構成を採用してもよい。
【0157】
<変形例3>
録画リスト画面の他の一例について、図12を参照して説明する。
【0158】
図7、図10及び図11に示す録画リスト画面は、自動録画リストに含まれる各タイトルの保存期間グループを、そのタイトルと1対1の関係で表示する。一方、図12に示す録画リスト画面は、各保存期間グループに属するタイトルを一覧で表示する。
【0159】
図12は、保存期間グループと放送番組のタイトルとを円グラフで関連付けて表示する表示画面の一例を示す図である。図12(a)は、Aグループが全体の約1割である場合の円グラフを示し、図12(b)は、Aグループが全体の約4割を占める場合の円グラフを示し、図12(c)は、Aグループが全体の約8割を占める場合の円グラフを示している。なお、本変形例では、現在時刻からタイトルに関連付けられている自動削除日時までの残り期間が(A)1日未満であるグループ、(B)1日以上から3日未満であるグループ、及び、(C)3日以上であるグループの3つのグループに分けた場合を例に挙げて説明する。
【0160】
また、各グループを色分けした円グラフによって、保存期間グループに自動録画された放送番組のタイトルを関連付けて表示してもよい。例えば、Aグループは赤色、Bグループは黄色、Cグループは青いというように分けることができるが、これに限定されるものではない。
【0161】
図12(a)に示すように、円グラフから、全体の約1割であるAグループを選択すると、Aグループに属するタイトルが一覧になって表示される。また、図13(a)に示すように、Aグループに属するタイトルが3タイトルであるときには、例えば、タイトルを一覧表示すると共に、「1日以内に3番組が自動削除されます。」などのメッセージを表示してもよい。
【0162】
また、図12(b)及び(c)には、円グラフから、全体の約4割を占めるAグループを選択した場合、全体の約8割を占めるAグループを選択した場合に、Aグループに属するタイトルが一覧表示された表示画面を示す。図12(b)に示すように、Aグループに属するタイトルが45タイトルであるときには、例えば、タイトルを一覧表示すると共に、「1日以内に45番組が自動削除されます。」などのメッセージを表示してもよい。また、図12(c)に示すように、Aグループに属するタイトルが83タイトルであるときには、「1日以内に83番組が自動削除されます。」などのメッセージを表示してもよい。
【0163】
また、テレビ1は、円グラフの何れかのグループを選択したときに一覧表示されるタイトルの何れかを選択するユーザ操作を受け付けることによって、LCD100に表示されている画面を、図8に示すような自動削除日時を変更する変更画面に遷移させる。また、テレビ1は、変更画面において自動削除日時を変更することを指示するユーザ操作を受け付ける。なお、自動削除日時の変更は、例えば、何日まで延長するか、何日間延長するか、再生するまで自動削除しない設定、ダビングするまで自動削除しない設定、などを指示するユーザ操作を受け付けることによって変更すればよいが、これに限定されるものではない。
【0164】
また、テレビ1は、自動削除日時を変更することを指示するユーザ操作の替わりに、タイトルの管理リストを、自動削除が行われる自動録画リストから、自動削除が行われない手動録画リストに変更することによって、自動削除の対象から外すユーザ操作を受け付けても良い。手動録画リストにおいて管理される放送番組は、ユーザが手動で削除を行わない限り、削除されることはない。
【0165】
図12(a)〜(c)に示すように、各保存期間グループに属する放送番組が、自動削除日時が設定されている全ての放送番組のうちの何割を占めるかを円グラフで示すことによって、ユーザは、いつ、どれくらいの放送番組が自動削除される対象となっているかを、容易に把握することができる。
【0166】
<変形例4>
図7、図10〜図12では、録画リスト画面において、自動録画された放送番組のタイトルと、保存期間グループとを関連付けて表示する構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、録画リスト画面において、自動録画された放送番組のタイトルと自動削除日時とを関連付けて表示する構成を採用してもよい。
【0167】
自動削除日と放送番組のタイトルとを関連付けて表示する録画リスト画面の一例として、カレンダーで表示した自動削除日に放送番組のタイトルを関連付けて表示した表示画面の一例を、図13を参照して説明する。図13は、自動削除日と放送番組のタイトルとをカレンダーで関連付けた表示画面の一例を示す図である。図13(a)は、自動削除日時が7月6日である放送番組のタイトルを一覧表示した表示画面の一例を示し、図13(b)は、自動削除日時が7月9日である放送番組のタイトルを一覧表示した表示画面の一例を示している。
【0168】
図13(a)に示すように、カレンダーにおいて選択された日にちが7月6日である場合に、7月6日が自動削除日時として設定されている放送番組のタイトルを一覧表示する。また、7月6日が自動削除日時として設定されている放送番組のタイトルが4つある場合には、タイトルを一覧表示すると共に、「7月6日(火)は4番組が自動削除される予定です。」などのメッセージを表示してもよい。
【0169】
また、図13(a)に示すように、自動削除日時を変更するためのボタン(以降、自動削除日時変更ボタンとも呼称する)を表示してもよい。テレビ1は、自動削除日時変更ボタンを選択することを指示するユーザ操作を受け付けることで、LCD100に表示されている画面を、図8に示すような自動削除日時を変更する変更画面に遷移させる。また、テレビ1は、変更画面において自動削除日時を変更することを指示するユーザ操作を受け付ける。なお、自動削除日時の変更は、例えば、何日まで延長するか、何日間延長するか、再生するまで自動削除しない設定、ダビングするまで自動削除しない設定、などを指示するユーザ操作を受け付けることによって変更すればよいが、これに限定されるものではない。これによって、ユーザは、放送番組に設定されている自動削除日時を容易に変更することができる。
【0170】
また、テレビ1は、自動削除日時を変更することを指示するユーザ操作の替わりに、HDドライブ121において放送番組を記録しているディレクトリを、自動録画用ディレクトリから手動録画用ディレクトリに変更することによって、自動削除の対象から外すことを指示するユーザ操作を受け付けても良い。
【0171】
また、図13(b)に示すように、カレンダーにおいて選択された日にちが7月9日である場合に、7月9日が自動削除日時として設定されている放送番組のタイトルを一覧表示する。また、7月9日が自動削除日時として設定されている放送番組のタイトルが2つある場合には、タイトルを一覧表示すると共に、「7月9日(金)は2番組が自動削除される予定です。」などのメッセージを表示してもよい。
【0172】
なお、図7(a)及び(b)に示すように、カレンダーにおいて選択された日にちが自動削除日時として設定されている放送番組のタイトルと共に、放送番組が自動録画された日及び時間を表示する構成を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、放送番組のタイトルと共に、自動削除される時刻など、自動削除日時に関する詳細を表示する構成を採用してもよい。
【0173】
選択されたカレンダーの日にちが自動削除日時と一致する放送番組のタイトルを一覧表示することによって、ユーザは、選択した日に自動削除が行われる放送番組を容易に把握することができる。
【0174】
なお、本実施形態において、図4に示すシリーズフラグがONに設定されている放送番組も、他のフラグがONに設定されている放送番組と同様に保存期間グループを設定し、ユーザに自動削除日時までの期間を提示する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、シリーズフラグがONに設定されている放送番組は、当該シリーズの最終回が放送されるまで、自動削除日時を設定せず、自動削除の対象としない構成を採用してもよい。また、テレビ1は、シリーズフラグがONに設定されている放送番組を、HDドライブ121において記録しているディレクトリを自動録画用ディレクトリから手動録画用ディレクトリに変更することによって、自動削除の対象から外してもよい。これによって、シリーズを通して自動録画されている放送番組を、他の放送番組よりも優先して保護することができる。
【0175】
また、シリーズを通して自動録画されている放送番組が最終回まで全て再生された場合には、シリーズフラグをOFFに設定した上で、自動削除日時を設定して自動削除の対象とすればよい。また、シリーズを通して自動録画されている放送番組が手動録画用ディレクトリに記録されている場合、シリーズの最終回まで全て再生された時点で、ディレクトリを手動録画用ディレクトリから自動録画用ディレクトリに変更することによって、再び自動削除の対象とすればよい。
【0176】
また、特定の放送番組を録画及び再生した回数の合計が所定の回数以上である場合に、優先的に保護するべき放送番組であると判定し、自動削除の対象としない、すなわち、自動削除日時を設定しない構成を採用してもよい。これによって、ユーザの好みに特に合っている放送番組を、他の放送番組よりも優先して保護することができる。
【0177】
なお、図4に示す未視聴フラグがONに設定されている放送番組も、他のフラグがONに設定されている放送番組と同様に保存期間グループを設定し、ユーザに自動削除日時までの期間を提示する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、未使用フラグがOFFに設定されるまで、すなわち、再生が行われるまで自動削除の対象としない構成を採用してもよい。これによって、放送番組が自動録画されたまま一度も再生されることなく、自動削除されてしまうことを防ぐことができる。
【0178】
なお、図4に示す未視聴フラグ、自動削除日時更新フラグ、及び、シリーズフラグの何れもONに設定されていない放送番組は自動削除してもよいとみなし、自動削除日時に達した時点で自動削除を行う構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、未視聴フラグ、自動削除日時更新フラグ、及び、シリーズフラグの少なくとも何れかのフラグがONに設定されている放送番組が自動削除日時に達した場合、当該放送番組の替わりに何れのフラグもONに設定されていない放送番組を優先的に自動削除してもよい。このとき、優先的に自動削除される放送番組は、自動削除日時に達していなくてもよい。何れかのフラグがONに設定されている放送番組の自動削除日時は、優先的に自動削除された放送番組の自動削除日時まで延長するように再設定を行ってもよい。
【0179】
また、未視聴フラグがONに設定されている放送番組のうち、特に優先的に自動削除の対象から外したい放送番組については、少なくとも一度再生されるまでは自動削除日時が設定されないようにする再生予定フラグ設定してもよい。再生予定フラグは、ユーザ操作に基づいてONに設定され、対応する放送番組が再生された時点でOFFに設定される。また、自動削除日時は、再生予定フラグがONに設定されている場合には設定されず、再生予定フラグがOFFに設定された時点で設定されるようにすればよい。
【0180】
なお、視聴予定フラグは、未視聴フラグがOFFに設定されている場合でも、ONに設定可能な構成を採用してもよい。これによって、ユーザは、一度再生を行った放送番組に対応する視聴予定フラグをONに設定することができるため、一度再生して気に入った放送番組や、一度再生を行ったユーザとは別のユーザが視聴する予定の放送番組を、自動削除の対象から外すことができる。
【0181】
また、視聴予定フラグがONに設定された放送番組が多くなり、自動録画用容量の空きが少なくなった場合には、視聴予定フラグがONに設定されている放送番組のうち、自動録画された日時が古いものから順に自動削除を行ってもよいし、古いものから順に自動録画リストから手動録画リストに移動して管理してもよい。
【0182】
(プログラム、記憶媒体)
テレビ1の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0183】
後者の場合、テレビ1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビ1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、テレビ1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0184】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0185】
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークを介してテレビ1に供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE80211無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0186】
なお、ここで開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0187】
本発明は、例えば、番組の録画機能を持つデジタル放送受信装置等のテレビジョン受像機に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0188】
1 テレビ
2 HDドライブ(記憶部)
21 リスト表示領域
22 自動録画タブ
23 手動録画タブ
24 容量表示領域
30 電子番組表
31 放送番組欄
32 推奨番組欄
51 削除日時設定部(設定手段)
52 UI制御部(表示手段)
53 タイマ
54 自動削除制御部(削除手段)
101 外部入力端子
102 地上デジタル放送チューナ
103 衛星放送チューナ
104 録画再生部
105 BDドライブ(記憶部)
106 映像セレクタ
107 映像処理回路
108 OSD生成部
109 LCDコントローラ
110 LCD(表示部)
111 音声セレクタ
112 音声処理回路
113 アンプ
114 スピーカ
115 USBインターフェース
116 ROM
117 RAM
118 CPU(録画手段)
119 赤外線受光部
120 カメラ
121 HDドライブ(記憶部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部に録画されたコンテンツに対して、該コンテンツを削除する削除日時を設定する設定手段と、
上記設定手段により設定された削除日時に上記コンテンツを上記記憶部から削除する削除手段と、
上記設定手段により設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間と上記コンテンツのタイトルとを関連付けて表示部に表示する表示手段と、を備えている
ことを特徴とする録画装置。
【請求項2】
上記コンテンツを上記記憶部に録画する録画手段であって、ユーザの指定によらずに上記コンテンツを放送予定のコンテンツの中から選択する録画手段を更に備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
上記設定手段は、上記コンテンツを削除する削除日時を、ユーザにより指定された値に設定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の録画装置。
【請求項4】
上記設定手段は、上記記憶部の空き容量が所定の値よりも小さくなったときに、上記コンテンツを削除する削除日時を、上記録画手段により次のコンテンツの録画が開始される時点よりも前の日時に再設定する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の録画装置。
【請求項5】
上記表示手段は、上記コンテンツのタイトルがユーザによって選択されたときに、上記設定手段により上記コンテンツに対して設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間を表示する、
ことを特徴とする請求項2から4までの何れか1項に記載の録画装置。
【請求項6】
上記表示手段は、上記コンテンツのタイトルに添えて、上記設定手段により上記コンテンツに対して設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間を表示する、
ことを特徴とする請求項2から4までの何れか1項に記載の録画装置。
【請求項7】
上記表示手段は、上記録画手段により上記記憶部に録画された各コンテンツを、該コンテンツに対して設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間に基づいて、複数のグループの何れかに分類し、上記複数のグループの何れかがユーザによって選択されたときに、該グループに属するコンテンツを表示する、
ことを特徴とする請求項2から4までの何れか1項に記載の録画装置。
【請求項8】
上記表示手段は、上記録画手段により上記記憶部に録画された各コンテンツに対して設定された削除日を含むカレンダーを表示し、該カレンダーに含まれる日にちの何れかがユーザによって選択されたときに、選択された日にちに一致する削除日が設定されたコンテンツを表示する、
ことを特徴とする請求項2から4までの何れか1項に記載の録画装置。
【請求項9】
記憶部に録画されたコンテンツに対して、該コンテンツを削除する削除日時を設定する設定ステップと、
上記設定ステップにおいて設定された削除日時に上記コンテンツを上記記憶部から削除する削除ステップと、
上記設定ステップにおいて設定された削除日時、又は、該削除日時までの残り期間と上記コンテンツのタイトルとを関連付けて表示部に表示する表示ステップと、を含んでいる
ことを特徴とする録画装置の録画方法。
【請求項10】
コンピュータを請求項1から8までの何れか1項に記載の録画装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記録画装置の各手段として機能させるプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−74853(P2012−74853A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−217343(P2010−217343)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】