説明

鍋動作装置

【課題】クレープ生地の製造における自動化に寄与する鍋動作装置を提供する。
【解決手段】鍋動作機構70と、制御装置100とを備え、鍋動作機構70は、鍋1底に当接して鍋を動作させる鍋動作体71と、鍋動作体71を回転させる回転機構72と、鍋動作体71の上下動の軌道を形成する軌道形成体73と、軌道形成体73を昇降させる昇降機構74とを含み、鍋1にピッチングとローリングとを組み合わせた動作をなさせるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鍋動作装置に関する。さらに詳しくは、人が生地用材料を均一に延ばすときに鍋になす動作と同様な動作を鍋に自動的になさせることができる鍋動作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
クレープ菓子は、通常、小麦粉、牛乳や卵などを含むクレープ生地用材料を、鉄板などで円くかつ平たく焼いてクレープ生地とした後、生クリームなどの具材を挟み込んで折り畳むことにより形成される。
【0003】
しかるに、クレープ生地の焼成作業は、熟練した作業員により鍋に生地用材料を延ばす必要があるため、一度に多くのクレープ生地を焼成することが困難である。
【0004】
なお、クレープ生地用材料のバッチ処理に関しては特許文献1に提案がされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−228659号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、クレープ生地の製造における自動化に寄与する鍋動作装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の鍋動作装置は、鍋動作機構と、制御装置とを備え、前記鍋動作機構は、鍋底に当接して鍋を動作させる鍋動作体と、前記鍋動作体を回転させる回転機構と、前記鍋動作体の上下動の軌道を形成する軌道形成体と、前記軌道形成体を昇降させる昇降機構とを含み、前記鍋動作体は、同一円周上に十字状に配設された鍋支持部材を含み、前記鍋支持部材は、長さが最長の長尺片と、長さが最短の短尺片と、前記長尺片と前記短尺片との中間の長さとされた二本の中間片とを含み、前記長尺、中間片および片短尺片の各頂点の位置は、鍋の中の材料がほどよく流れる傾斜となるようにされ、前記制御装置は、前記回転機構と、前記昇降機構とを制御するものとされてなることを特徴とする。
【0008】
本発明の鍋動作装置においては、レーザセンサと、鍋動作機構が前記レーザセンサの検出対象である位置決め板とを有し、制御装置が、前記レーザセンサからの前記位置決め板の検出信号に基づいて前記鍋動作機構の停止動作を制御するようにされてなるのが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明は前記の如く構成されているので、鍋に材料を投入するだけで自動的に鍋底に材料を均一に延ばしたり分散させたりすることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の鍋動作装置が設けられた自動調理システムのブロック図である。
【図2】同自動調理システムの概略平面図である。
【図3】同概略正面図である。
【図4】アームの正面図である。
【図5】アーム本体と鍋に設けられた接続部材との接続部の分解図である。
【図6】鍋動作機構の正面図である。
【図7】同要部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0012】
図1に、本発明の鍋動作装置が組み込まれた自動調理システム(以下、単にシステムという)Sをブロック図で示す。
【0013】
システムSは、図1に示すように、鍋1を回転自在に保持するアームAを間歇回転駆動する間歇回転駆動機構10と、間歇回転駆動機構10の間歇回転駆動に連動して鍋1を反転させるとともに間歇回転駆動機構10の間歇回転駆動に連動して反転させられた鍋1を元に戻す鍋姿勢変更機構20と、間歇回転駆動機構10の間歇回転駆動に連動して鍋1を水平な通常姿勢に維持するとともに間歇回転駆動機構10の間歇回転駆動に連動して鍋1を反転姿勢に維持する鍋姿勢維持機構30と、間歇回転駆動機構10の間歇回転駆動に連動して鍋蓋2を開とするとともに間歇回転駆動機構10の間歇回転駆動に連動して鍋蓋2を閉とする鍋蓋開閉機構40と、鍋1を予熱する鍋予熱機構50と、鍋1を加熱して調理する鍋加熱機構60と、鍋1をピッチングとローリングを組み合わせた動作をさせる鍋動作機構70と、レーザセンサ80と、制御装置100と、を主要構成要素として備えてなるものとされる。
【0014】
鍋1に前記動作をなさせることにより、クレープ生地用材料を鍋1の底に均一に延ばすことができる。
【0015】
図2および図3に、前記構成とされたシステムSを概略図で示す。
【0016】
システムSは、より具体的には、ベースBに配設された間歇回転駆動機構10と、間歇回転駆動機構10から先端部をテーブルTから突出させて垂直に配設された間歇回転駆動軸11と、間歇回転駆動軸11が中心に嵌合された基盤12と、基盤12から放射状に回転自在に配設された先端に鍋1を有する所要数(図示例では8本)のアームAと、を主要部として備えてなるものとされる。
【0017】
間歇回転駆動機構10は、基盤12を間歇的に時計方向周りに所定角度(図示例では45度)ごと回転させるものとされる。
【0018】
鍋蓋開閉機構40は、開閉制御補助部材41と開閉制御板42との距離の遠近により鍋蓋の開閉を制御すように構成されてなるものとされる。
【0019】
以下、基盤12、アームAおよび各機構の構成を詳細に説明する。
基盤12は、図示例においては8角筒状体とされ、その各側面にアームA基部がセットされる(図2および図3参照)。また、明瞭には図示はされていないが、基盤12の周囲の所定範囲には、鍋姿勢変更機構20の水平姿勢維持レール4、および鍋姿勢維持機構30の姿勢変更レール5が配設されている。水平姿勢維持レール4は、後述する動作がなし得るよう水平姿勢維持レール分割体4Aを含むものとされる。
【0020】
図4にアームAを示す。
【0021】
アームAは、図4に示すように、円柱状のアーム本体a1と、アーム本体a1基部を回転自在に保持してアームAを基盤12側面にセットさせるセット部材a2とを含むものとされる。また、アームAは、図4に示すように、アーム本体a1が先端部の分割体a1Aを含むものとされる。アーム本体a1と分割体a1Aとは水平にピン接合されて鍋1がピッチングできるようにされている。
【0022】
セット部材a2は、スカート付ボス状体とされ、ボス内部には、図示はされていないが、アーム本体a1を回転自在とするためのベアリングが装着されている。また、スカート部a21には、セット部材a2を基盤12側面にボルト留めするためのボルト孔が所要数形成されている。
【0023】
アーム本体a1の先端には、鍋1に設けられた接続部材1aとの接続部Jが形成され、アーム本体a1の中間部には鍋1を正常姿勢および反転姿勢に制御する水平姿勢制御補助部材a3と、鍋1の反転動作および正転動作を制御する姿勢変更制御補助部材a4とが形成されている。
【0024】
接続部Jは、図5に示すように、アーム本体a1先端部に形成された溝状部a11と、溝状部a11に嵌合される凸片部1bと、嵌合部をカバーするカラーjcと、凸片部1bが溝状部からの抜けを防止する抜け防止ピン(図示省略)とを含むものとされる。そのため、溝状部a11、凸片部1bおよびカラーjcには、ピン用の透孔paが形成されている。なお、カラーjcは抜け防止ピンを抜けばアーム本体a1側にスライド可能とされ、鍋1の交換がなし得るようにされている。
【0025】
アームAの撓みを防止するため、アームAの鍋保持近傍に、撓み防止部材3がリング状に配設されている。撓み防止部材3は、アームAとの接触摩擦を低減し、アームAのスムースな回転を可能とするため、摩擦抵抗の少ない部材、例えばテフロン(登録商標)による被膜がなされている。撓み防止部材3は、後述する動作がなし得るよう撓み防止部材分割体3Aを含むものとされる。
【0026】
水平姿勢制御補助部材a3の両端にはコマが装着され、基盤12の外周に水平姿勢制御補助部材a3に対応させて配設され鍋1の水平な姿勢維持を維持する、大円弧状とされた水平姿勢維持レール4上を走行できるようにされている。コマのスパンは、円弧状とされた水平姿勢維持レール4が直線として扱えるような距離とされている。
【0027】
前記説明から、水平姿勢制御補助部材a3と水平姿勢維持レール4とにより鍋姿勢維持機構30が構成されるのが理解される。
【0028】
撓み防止部材分割体3Aと水平姿勢維持レール分割体4Aは、テーブルTの下で接続部材7により接続されている。接続部材7の中央適宜位置には基端がテーブルTに固着されたスライド軸8にスライド自在に嵌合されたスカート付ボス状のスライド部材8aが嵌合されている(図6参照)。
【0029】
姿勢変更制御補助部材a4の両端にはコマが装着され、基盤12の外周に姿勢変更制御補助部材a4に対応させて配設され鍋1の反転動作および正転動作を制御する、小円弧状とされた姿勢変更レール5上を走行できるようにされている。コマのスパンは、円弧状とされた姿勢変更レール5が直線として扱えるような距離とされている。
【0030】
前記説明から、姿勢変更制御補助部材a4と姿勢変更レール5とにより鍋姿勢変更機構20が構成されるのが理解される。
【0031】
しかして、アーム本体a1は前記の如く構成されているので、鍋1はピッチングとローリングとを組み合わせた動作をなすことが可能となる。
【0032】
鍋動作機構70は、図6および図7に示すように、鍋動作体71と、鍋動作体71を回転させる回転機構72と、鍋動作体71の上下動の軌道を形成する軌道形成体73と、軌道形成体73を昇降させる昇降機構74とを含むものとされる。ここで、昇降機構74は、0度位置近傍の撓み防止部材分割体3Aおよび水平姿勢維持レール分割体4Aの昇降もなすようにされている。
【0033】
鍋動作体71は、同一円周上に十字状に配設された鍋支持部材71aと、鍋支持部材71aの倒れを防止する十字状に形成された倒れ防止部材71bと、鍋支持部材71aがセットされる基板71cとを含むものとされ、その中心が水平姿勢された鍋1の中心に位置するようにして鍋1の下方に配設される。
【0034】
鍋支持部材71aは、長さが最長の長尺片71eと、長さか最短の短尺片71fと、短尺片71fと長尺片71eとの中間の長さとされた中尺片71gとを含むものとされる。短尺片71f、中尺片71gおよび長尺片71eの頂点の位置は、クレープ生地用材料が鍋1の底でほどよく流れる傾斜となるよう調整されている。なお、各片71e,71f,71gの具体的な長さは試験に基づいて設定される。
【0035】
短尺片71f、中尺片71gおよび長尺片71eの頂部には、鍋1の円滑な動作を担保するためにコマが配設されている。また、長尺片71eの基端部近傍には軌道形成体73の頂面(軌道形成面)を走行するコマが配設されている。
倒れ防止部材71bは、短尺片71f、中尺片71gおよび長尺片71eの中間部より上の位置に水平に配設されている。
【0036】
基板71cは円形状とされ、その中心に後述する回転機構72の回転軸の先端が嵌合されている。
【0037】
回転機構72は、下部回転体76と、中間部回転体77と、上部回転体78とを含むものとされる。
【0038】
下部回転体76は、回転軸76aと、上部ベースUBにセットされて回転軸76aの中間部を回転自在に保持するスカート付ボス状の保持部材76bと、回転軸76aの基端にセットされたスプロケット76cとを含むものとされる。下部回転体76は、スプロケット76cがモータ(図示省略)によりチェーン駆動されて回転軸76aが回転するものとされる。
【0039】
中間部回転体77は、平行に垂設された一対の昇降ガイド軸77aと、ガイド軸77aの基端がセットされる下部保持部材77bと、ガイド軸77aにスライド自在に装着されたボス状のスライド部材77cと、スライド部材77cを保持する上部保持部材77dと、上部保持部材77dを跨ぐように配設された門型部材77eと、位置決め板77fとを含むものとされる。門型部材77eおよび位置決め板77fは、例えば、鋼板を折り曲げ成形して作製される。
【0040】
位置決め板77fは、レーザセンサ80による検出ターゲットとされる。
【0041】
下部保持部材77bの中心に下部回転体76の回転軸76aの上端が嵌合され、門型部材77eの上面中心に上部回転体78の回転軸78aの基端が嵌合される。
【0042】
上部回転体78は、前述した回転軸78aと、回転軸78aに外嵌されて回転軸78aの昇降をガイドするガイドパイプ78bと、回転軸78aを対称軸として対称に配設された一対の補強部材78cと、ガイドパイプ78bおよびガイド軸78cの各基端がセットされる下部保持部材78dと、ガイド軸78cにスライド自在に装着されたスカート付ボス状のスライド部材78eとを含むものとされる。
【0043】
回転軸78aの下端は、前述したように門型部材77eの上面中心に嵌合され、一方上端は、前述したように鍋動作体71の基板71c中心に嵌合される。
【0044】
軌道形成体73は、上端が斜に切った有底円筒体とされ、前述したように上端面が軌道形成面とされる。軌道形成体73は、背の低い方を基盤12側に向けて配設されている。
【0045】
底面73a中心には、上部回転体78のガイドパイプ78bの上端が嵌合され、ガイドパイプ78bの嵌合部を挟んでスライド部材78eがスカート部78esを底面73aに載置した状態で嵌合されている。
【0046】
昇降機構74は、軌道形成体73を昇降させるL字状に形成された昇降助勢部材74aと、昇降助勢部材74aの軌道形成体73側の端部にロッド74cの先端が水平にピン接合された昇降シリンダー74bと、昇降助勢部材74aの長辺の適宜位置に水平にピン接合されて昇降助勢部材74aのシーソー運動を助勢する支持部材74dとを含むものとされ、回転機構72に隣接させられて基盤12の反対側で上部ベースUBに配設される。
【0047】
昇降シリンダー74bは、電動シリンダーやエアシリンダーとされる。
【0048】
昇降助勢部材74aの長辺の軌道形成体73の下方位置には、軌道形成体73の底面73aとの当接部74fが形成されている。また、短辺の先端は接続部材7に当接されている。当接部74fおよび短辺の先端にはコマが装着されていて、円滑な動作が担保されている。
【0049】
昇降助勢部材74aのサイズおよびシーソー範囲は、鍋支持部材71aの長尺片71eが所定高さ位置で鍋1の底に当接するとともに、撓み防止部材分割体3Aと水平姿勢維持レール分割体4Aが所定の昇降動作がなし得るよう調整されている。
【0050】
アームAは、図14に示すように、アーム本体a1が分割体a1Aとされてなるものとされる。アーム本体a1と分割体a1Aとは水平にピン接合されて鍋1がピッチングできるようにされている。実施形態1で述べたように、アーム本体a1は回転自在とされているので、鍋1はピッチングとローリングとを組み合わせた動作をなすことが可能となる。
【0051】
次に、かかる構成とされている鍋動作機構70による鍋1の動作について説明する。なお、以下の動作は制御装置100の制御の下に自動的になされる。
【0052】
動作1:間歇回転駆動機構10により鍋1が0度の位置に到達すると、昇降シリンダー74bが駆動されてロッド74c先端が上昇する。
【0053】
動作2:前記動作により昇降助勢部材74aの長辺の軌道形成体73側の端部が上昇する一方、短辺の上端が下降する。
【0054】
動作3:前記動作により軌道形成体73が上昇する一方、撓み防止部材分割体3Aおよび水平姿勢維持レール分割体4Aが下降する。
【0055】
動作4:前記動作に応答して鍋支持部材71aが回転される。この回転中における各片71e,71f,71gの頂点の軌跡は軌道形成体73の軌道形成面により形成されるので、鍋1はローリングとピッチングが組み合わさった動作を行う。
【0056】
動作5:所定期間経過すると、鍋支持部材71aの回転が停止される。ここで、鍋支持部材71aの回転停止は、レーザセンサ80が、位置決め板77fの検出面を検出してから一定期間経過後になされるようにされているので、鍋支持部材71aは常に一定の位置で停止する。
【0057】
動作6:前記動作に応答して昇降シリンダー74bが動作されてロッド74c先端が下降する。
【0058】
動作7:前記動作により昇降助勢部材74aの長辺の軌道形成体73側の端部が下降する一方、短辺の上端が上昇する。
【0059】
動作8:前記動作により軌道形成体73、撓み防止部材分割体3Aおよび水平姿勢維持レール分割体4Aが初期位置に復帰する。
【0060】
このように、本実施形態によれば、鍋1が自動的にローリングとピッチングとが組み合わされた動作を行うので、人手をかけることなくクレープ生地用材料を均一に鍋1の底に延ばすことができる。
【0061】
制御装置100は、間歇回転機構10、鍋予熱機構50、鍋加熱機構60、鍋動作機構70およびレーザセンサ80を制御するようプログラムされたコンピュータとされ、例えばテーブルに付設される。
【0062】
鍋予熱機構50および鍋加熱機構60の制御は、具体的には、鍋予熱機構50および鍋加熱機構60の着火および消火ならびに火力の調節をなすものとされる。なお、鍋予熱機構50および鍋加熱機構60の着火および消火ならびに火力の調節はマニアル操作によりなされるようにされてもよい。
【0063】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。
【0064】
例えば、本実施形態ではクレープ生地用材料を例に取り説明されているが、本発明の適用はクレープ生地用材料に限定されるものではなく、例えばホットケーキにも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
鍋を動作させて食材を鍋底に均一に分散させたり延ばしたりする調理作業に適用できる。
【符号の説明】
【0066】
1 鍋
1a 接続部材
1b 凸片部
2 鍋蓋
3 撓み防止部材
3A 撓み防止部材分割体
4 水平姿勢維持レール
4A 水平姿勢維持レール分割体
5 姿勢変更レール
7 接続部材
8 スライド軸
10 間歇回転駆動機構
11 間歇回転駆動軸
20 鍋姿勢変更機構
30 鍋姿勢維持機構
40 鍋蓋開閉機構
41 開閉制御補助部材
42 開閉制御板
50 鍋予熱機構
60 鍋加熱機構
70 鍋動作機構
71 鍋動作体
72 回転機構
73 軌道形成体
74 昇降機構
76 下部回転体
77 中間部回転体
77f 位置決め板
78 上部回転体
80 レーザセンサ
100 制御装置
S 自動調理システム
A アーム
a2 セット部材
a3 水平姿勢制御補助部材
a4 姿勢変更制御補助部材
J 接続部
jc カラー
B ベース
UB 上部ベース
T テーブル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍋動作機構と、制御装置とを備え、
前記鍋動作機構は、鍋底に当接して鍋を動作させる鍋動作体と、前記鍋動作体を回転させる回転機構と、前記鍋動作体の上下動の軌道を形成する軌道形成体と、前記軌道形成体を昇降させる昇降機構とを含み、
前記鍋動作体は、同一円周上に十字状に配設された鍋支持部材を含み、
前記鍋支持部材は、長さが最長の長尺片と、長さが最短の短尺片と、前記長尺片と前記短尺片との中間の長さとされた二本の中間片とを含み、
前記長尺、中間片および片短尺片の各頂点の位置は、鍋の中の材料がほどよく流れる傾斜となるようにされ、
前記制御装置は、前記回転機構と、前記昇降機構とを制御するものとされてなる
ことを特徴とする鍋動作装置。
【請求項2】
レーザセンサと、鍋動作機構が前記レーザセンサの検出対象である位置決め板とを有し、
制御装置が、前記レーザセンサからの前記位置決め板の検出信号に基づいて前記鍋動作機構の停止動作を制御することを特徴とする請求項2記載の鍋動作装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate