説明

鍵管理システム

【課題】鍵の返却忘れを防止して、必要なときにエレベータの保守用の鍵を取り出すことができる鍵管理システムを提供する。
【解決手段】IDカード9の識別情報を読み取る外部カードリーダ2と、認証情報が記憶されたメモリ12と、識別情報と認証情報とが一致した場合に、キーボックス1の扉5を解錠状態にする扉施錠制御手段21と、IDカード9が挿入口10にあるか否かを判定するカード設置状態判定手段13と、識別情報を読み取る内部カードリーダ11と、外部カードリーダ2および内部カードリーダ11で読み取られた識別情報が一致する場合に、スライドカバー8を解錠状態にするスライドカバー施錠制御手段22と、鍵6が鍵保管部7内にあるか否かを判定する鍵設置状態判定手段14と、IDカード9および鍵6がともに設置されていないと判定された場合に警報を発する警報制御手段23とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータの保守用の鍵を管理する鍵管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータの保守用の鍵が保管されるキーボックスは、エレベータの設置現場毎にそれぞれ設けられている。各キーボックスには、それぞれ設置現場毎に異なる保守用の鍵が保管されており、各キーボックスの扉は、互いに共通の鍵で施錠されている。
エレベータの保守作業を行う者は、共通の鍵でキーボックスの扉を開け、キーボックス内に保管されている保守用の鍵を取り出している。
そのため、この共通の鍵を携帯していない場合には、キーボックスの扉を開けることができず、例えば急なエレベータの保守作業が必要になったときであっても、保守作業を行うことができないという問題点があった。
【0003】
そこで、この問題点を解決するために、例えば社員全員が携帯する社員証等の個人識別カード(以下、「IDカード」と称する)を用いてキーボックスの扉を開けることが考えられる。
これにより、共通の鍵を携帯していないためにエレベータの保守作業を行うことができないという問題は、解決される。
ここで、IDカードを用いてキーボックスに保管された鍵を取り出す発明としては、例えば以下のものが挙げられる。
【0004】
従来の鍵管理装置は、IDカード(磁気カードまたはICカード)の内容をカード読み取り手段で読み取り、IDカードの内容が所定の認証条件を満たす場合に、装置を覆い設備を保護する保護扉を解錠している。また、IDカードをカード読み取り手段に挿入した状態で、表示入力手段により所定の必要情報を入力した場合に、鍵を覆い保護する鍵カバーを解錠し、鍵を取り出し可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、鍵を取り出した後、鍵カバーを閉めることにより、鍵カバーが施錠され、保護扉を閉めて、IDカードを抜き取ることにより、保護扉が施錠される。
【0005】
【特許文献1】特開2004−300683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術には、次のような問題点があった。
すなわち、鍵を取り出した後にIDカードを抜き取ることができるので、例えばエレベータの保守作業を実行した後、保守用の鍵の返却を忘れて、鍵を持ったままキーボックスから離れる可能性がある。
この場合には、エレベータの保守作業を行うことができなくなるという問題点があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、鍵の返却忘れを防止して、必要なときにエレベータの保守用の鍵を取り出すことができる鍵管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る鍵管理システムは、エレベータの保守用の鍵が保管される鍵保管部が内部に設けられたキーボックスを含むシステムであって、キーボックスの外部に向けられた読み取り面を有し、鍵の利用者が携帯する個人識別カードに記憶された識別情報を読み取る外部カードリーダと、利用者を認証するための認証情報が記憶されたメモリと、外部カードリーダで読み取られた識別情報と認証情報とを比較して、両者が一致した場合に、キーボックスの扉を解錠状態にするキーボックス扉施錠制御手段と、個人識別カードがキーボックス内の所定の設置位置に設置されているか否かを判定するカード設置状態判定手段と、所定の設置位置に設けられ、識別情報を読み取る内部カードリーダと、内部カードリーダで読み取られた識別情報が、外部カードリーダで読み取られた識別情報と一致する場合に、鍵保管部の扉を解錠状態にする鍵保管部扉施錠制御手段と、鍵が鍵保管部内に設置されているか否かを判定する鍵設置状態判定手段と、カード設置状態判定手段により個人識別カードが設置されていないと判定され、かつ鍵設置状態判定手段により鍵が設置されていないと判定された場合に、利用者に対する警報を発する警報制御手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明の鍵管理システムによれば、警報制御手段は、カード設置状態判定手段により個人識別カードが設置されていないと判定され、かつ鍵設置状態判定手段により鍵が設置されていないと判定された場合に、利用者に対する警報を発する。
すなわち、エレベータの保守用の鍵を取り出している間は、IDカードをキーボックスに残しておく必要がある。
そのため、鍵の返却忘れを防止して、必要なときにエレベータの保守用の鍵を取り出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
なお、以下の実施の形態では、エレベータの保守用の鍵としてエレベータの機械室の鍵を例に挙げて説明するが、これに限定されない。
【0011】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る鍵管理システムのキーボックス1を示す斜視図である。
図1において、キーボックス1の側面には、外部に向けられた読み取り面を有し、エレベータの機械室の鍵6の利用者が携帯するIDカード9に記憶された識別情報を読み取る外部カードリーダ2と、スピーカ3(警報装置)と、鍵穴4とが設けられている。鍵穴4は、キーボックス1内の鍵保管部7に保管される鍵6に対応しており、鍵穴4に対する鍵6の操作を操作信号として出力する。
【0012】
また、キーボックス1の扉5を開けたキーボックス1の内部には、鍵6が保管される鍵保管部7が設けられ、スライドカバー8(鍵保管部の扉)によって鍵6が遮蔽されている。ここで、扉5およびスライドカバー8は、それぞれ電気的に施錠および解錠され、通常時は施錠されている。また、扉5は、利用者が手を離すと自動的に閉まるように構成され、閉まったときあるいは閉まってから所定時間が経過した後に施錠される。
また、鍵保管部7には、鍵6が鍵保管部7内に設置されているか否かを判定する鍵設置状態判定手段14(図示せず)が設けられている。鍵設置状態判定手段14は、例えばスイッチ等のハードウェアである。
【0013】
また、キーボックス1の内部には、IDカード9が挿入される挿入口10が設けられている。IDカード9は、例えば社員全員が携帯する社員証である。また、挿入口10の内部には、IDカード9が挿入されているか、すなわちIDカード9が所定の設置位置に設置されているか否かを判定するカード設置状態判定手段13(図示せず)が設けられている。カード設置状態判定手段13は、例えばスイッチ等のハードウェアである。また、挿入口10の内部には、IDカード9の識別情報を読み取る内部カードリーダ11(図示せず)が設けられている。
【0014】
図2は、この発明の実施の形態1に係る鍵管理システムを示すブロック構成図である。
図2において、この鍵管理システムは、コントローラ20、外部カードリーダ2、内部カードリーダ11、メモリ12、カード設置状態判定手段13、鍵設置状態判定手段14、扉5、スライドカバー8、スピーカ3および鍵穴4から構成されている。
また、コントローラ20は、扉施錠制御手段21(キーボックス扉施錠制御手段)、スライドカバー施錠制御手段22(鍵保管部扉施錠制御手段)および警報制御手段23を含んでいる。
【0015】
メモリ12には、鍵6の利用者を認証するための認証情報が記憶されている。
扉施錠制御手段21は、外部カードリーダ2で読み取られたIDカード9の識別情報とメモリ12に記憶された認証情報とを比較して、両者が一致した場合に鍵6の利用者を認証する。また、扉施錠制御手段21は、鍵6の利用者が認証された場合に、扉5に対して解錠指令を出力し、扉5を解錠状態にする。
また、扉施錠制御手段21は、鍵穴4から操作信号が入力された場合に、扉5に対して解錠指令を出力し、扉5を解錠状態にする。
【0016】
スライドカバー施錠制御手段22は、内部カードリーダ11で読み取られたIDカード9の識別情報が、外部カードリーダ2で読み取られたIDカード9の識別情報と一致するか否かを判定する。スライドカバー施錠制御手段22は、識別情報が一致した場合に、スライドカバー8に対して解錠指令を出力し、スライドカバー8を解錠状態にする。これにより、鍵6が取り出し可能状態になる。なお、スライドカバー8は、IDカード9が挿入されている間は、解錠状態を保持する。
【0017】
警報制御手段23は、スピーカ3を介して鍵6の利用者に対する警報を発する。
具体例として、警報制御手段23は、カード設置状態判定手段13によりIDカード9が設置されていないと判定され、鍵設置状態判定手段14により鍵6が設置されていないと判定された場合に、警報を発する。
なお、この警報は、警報音であってもよいし、IDカード9および鍵6が設置されていないことを示す音声であってもよい。
【0018】
また、コントローラ20には、鍵6が取り出されて機械室のドアが開放されたときに、機械室のドアに設けられた機械室ドアスイッチ31から、ドア開放信号(保守開始信号)が入力される。
また、コントローラ20は、鍵設置状態判定手段14から出力される判定結果を、エレベータのかごの動作を制御するかご制御盤32を介して、エレベータを遠隔管理する管理センター33に伝達する。
【0019】
以下、上記構成の鍵管理システムの動作について説明する。
最初に、図3のフローチャートを参照しながら、鍵6の取り出し時の動作について説明する。
まず、鍵6の利用者によってIDカード9が外部カードリーダ2の読み取り面にかざされると、外部カードリーダ2は、IDカード9に記憶された識別情報を読み取る(ステップS1)。
【0020】
続いて、扉施錠制御手段21は、外部カードリーダ2で読み取られた識別情報と、メモリ12に記憶された認証情報とを比較し、鍵6の利用者が認証されたか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、鍵6の利用者が認証されない(すなわち、No)と判定された場合には、そのまま図3の処理を終了する。このとき、警報制御手段23は、スピーカ3を介して、利用者が認証されないことを知らせる警報を発してもよい。
【0021】
一方、ステップS2において、鍵6の利用者が認証された(すなわち、Yes)と判定された場合には、扉施錠制御手段21は、扉5に対して解錠指令を出力する(ステップS3)。
次に、鍵6の利用者が扉5を開き、挿入口10にIDカード9を挿入すると、内部カードリーダ11は、IDカード9に記憶された識別情報を読み取る(ステップS4)。
【0022】
続いて、スライドカバー施錠制御手段22は、内部カードリーダ11で読み取られた識別情報が、外部カードリーダ2で読み取られた識別情報と一致するか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5において、識別情報が一致しない(すなわち、No)と判定された場合には、そのまま図3の処理を終了する。このとき、警報制御手段23は、スピーカ3を介して、IDカード9が異なることを知らせる警報を発してもよい。
【0023】
一方、ステップS5において、識別情報が一致した(すなわち、Yes)と判定された場合には、スライドカバー施錠制御手段22は、スライドカバー8に対して解錠指令を出力する(ステップS6)。
次に、扉施錠制御手段21は、鍵6が取り出されたか否かを判定する(ステップS7)。このことは、鍵設置状態判定手段14からの出力によって判定することができる。
【0024】
ステップS7において、鍵6が取り出された(すなわち、Yes)と判定された場合には、扉施錠制御手段21は、扉5に対して施錠指令を出力して扉5を施錠し(ステップS8)、鍵6の返却待ち状態に移行して(ステップS9)、図3の処理を終了する。
一方、ステップS7において、鍵6が取り出されない(すなわち、No)と判定された場合には、再度ステップS7に移行する。
【0025】
なお、ステップS7において、鍵6が取り出され、かつIDカード9が抜き取られた場合、警報制御手段23は、スピーカ3を介して、IDカード9および鍵6が設置されていないことを知らせる警報を発する。
また、ステップS7の処理が所定時間以上継続して繰り返された場合、警報制御手段23は、スピーカ3を介して、鍵6の取り出しを要求する警報を発してもよい。
【0026】
また、ステップS7において、IDカード9が抜き取られて扉5が閉められた場合、扉施錠制御手段21は、扉5を施錠して図3の処理を終了してもよい。
また、ステップS7において、鍵6が取り出されることなく扉5が閉められた場合、扉施錠制御手段21は、扉5を施錠することなく、鍵6の取り出しまたはIDカード9の抜き取りを要求する警報を発してもよい。
【0027】
ここで、鍵6の利用者が保守作業を行うために機械室のドアを開放すると、ドアに設けられた機械室ドアスイッチ31は、コントローラ20に対してドア開放信号を出力する。
【0028】
続いて、図4のフローチャートを参照しながら、鍵6の返却時の動作について説明する。この動作は、扉施錠制御手段21が鍵6の返却待ち状態にある場合に実行される。
まず、鍵6の利用者によって鍵6が鍵穴4に挿入され、鍵穴4から操作信号が入力されると、扉施錠制御手段21は、機械室ドアスイッチ31からドア開放信号が入力されたか否かを判定する(ステップS11)。
【0029】
ステップS11において、ドア開放信号が入力されていない(すなわち、No)と判定された場合には、そのまま図4の処理を終了する。このとき、警報制御手段23は、スピーカ3を介して、機械室のドアが開放されず、保守作業が行われていないことを知らせる警報を発してもよい。
【0030】
一方、ステップS11において、ドア開放信号が入力された(すなわち、Yes)と判定された場合には、扉施錠制御手段21は、扉5に対して解錠指令を出力する(ステップS12)。
次に、スライドカバー施錠制御手段22は、鍵6が鍵保管部7に返却されたか否かを判定する(ステップS13)。このことは、鍵設置状態判定手段14からの出力によって判定することができる。
【0031】
ステップS13において、鍵6が返却された(すなわち、Yes)と判定された場合には、スライドカバー施錠制御手段22は、スライドカバー8に対して施錠指令を出力してスライドカバー8を施錠し(ステップS14)する。
一方、ステップS13において、鍵6が返却されていない(すなわち、No)と判定された場合には、再度ステップS13に移行する。
【0032】
なお、ステップS13の処理が所定時間以上継続して繰り返された場合、警報制御手段23は、スピーカ3を介して、鍵6の返却を要求する警報を発してもよい。
また、ステップS13において、鍵6が返却されることなく扉5が閉められた場合、扉施錠制御手段21は、扉5を施錠して図4の処理を終了してもよいし、扉5を施錠することなく、鍵6の返却を要求する警報を発してもよい。
【0033】
続いて、扉施錠制御手段21は、IDカード9が挿入口10から抜き取られた否かを判定する(ステップS15)。このことは、カード設置状態判定手段13からの出力によって判定することができる。
ステップS15において、IDカード9が抜き取られた(すなわち、Yes)と判定された場合には、扉施錠制御手段21は、扉5に対して施錠指令を出力して扉5を施錠し(ステップS16)、図4の処理を終了する。
【0034】
一方、ステップS15において、IDカード9が抜き取られていない(すなわち、No)と判定された場合には、再度ステップS15に移行する。
なお、ステップS15の処理が所定時間以上継続して繰り返された場合、警報制御手段23は、スピーカ3を介して、IDカード9の抜き取りを要求する警報を発してもよい。
また、ステップS15において、IDカード9が抜き取られることなく扉5が閉められた場合、扉施錠制御手段21は、扉5を施錠することなく、IDカード9の抜き取りを要求する警報を発してもよい。
【0035】
この発明の実施の形態1に係る鍵管理システムによれば、警報制御手段23は、カード設置状態判定手段13によりIDカード9が設置されていないと判定され、鍵設置状態判定手段14により鍵6が設置されていないと判定された場合に、警報を発する。また、IDカード9は、社員全員が携帯する社員証である。
すなわち、エレベータの保守作業時のために鍵6をキーボックス1から取り出している間は、IDカード9をキーボックス1内に残しておく必要がある。
そのため、鍵の返却忘れを防止して、必要なときにエレベータの保守用の鍵を取り出すことができる。
【0036】
また、コントローラ20は、鍵設置状態判定手段14から出力される判定結果を、エレベータのかごの動作を制御するかご制御盤を介して、エレベータを遠隔管理する管理センターに伝達する。
そのため、管理センター33で保守作業の状態を把握することができ、エレベータの保守作業を行う者による作業開始および作業終了の連絡を省くことができる。
【0037】
また、鍵6の返却時、扉施錠制御手段21は、機械室ドアスイッチ31からドア開放信号が入力されていない場合、すなわち機械室のドアが開放されず、保守作業が行われていない場合には、扉5を解錠せず、鍵6の返却を受け付けない。
そのため、保守作業の実行を確実なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の実施の形態1に係る鍵管理システムのキーボックスを示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る鍵管理システムを示すブロック構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る鍵管理システムによる鍵の取り出し時の動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1に係る鍵管理システムによる鍵の返却時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1 キーボックス、2 外部カードリーダ、3 スピーカ(警報装置)、4 鍵穴、5 扉、6 鍵、7 鍵保管部、8 スライドカバー、9 IDカード(個人識別カード)、10 挿入口、11 内部カードリーダ、12 メモリ、13 カード設置状態判定手段、14 鍵設置状態判定手段、20 コントローラ、21 扉施錠制御手段(キーボックス扉施錠制御手段)、22 スライドカバー施錠制御手段(鍵保管部扉施錠制御手段)、23 警報制御手段、31 機械室ドアスイッチ、32 制御盤、33 管理センター。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータの保守用の鍵が保管される鍵保管部が内部に設けられたキーボックスを含む鍵管理システムであって、
前記キーボックスの外部に向けられた読み取り面を有し、前記鍵の利用者が携帯する個人識別カードに記憶された識別情報を読み取る外部カードリーダと、
前記利用者を認証するための認証情報が記憶されたメモリと、
前記外部カードリーダで読み取られた識別情報と前記認証情報とを比較して、両者が一致した場合に、前記キーボックスの扉を解錠状態にするキーボックス扉施錠制御手段と、
前記個人識別カードが前記キーボックス内の所定の設置位置に設置されているか否かを判定するカード設置状態判定手段と、
前記所定の設置位置に設けられ、前記識別情報を読み取る内部カードリーダと、
前記内部カードリーダで読み取られた識別情報が、前記外部カードリーダで読み取られた識別情報と一致する場合に、前記鍵保管部の扉を解錠状態にする鍵保管部扉施錠制御手段と、
前記鍵が前記鍵保管部内に設置されているか否かを判定する鍵設置状態判定手段と、
前記カード設置状態判定手段により前記個人識別カードが設置されていないと判定され、かつ前記鍵設置状態判定手段により前記鍵が設置されていないと判定された場合に、前記利用者に対する警報を発する警報制御手段と、
を備えたことを特徴とする鍵管理システム。
【請求項2】
前記鍵設置状態判定手段からの出力は、エレベータのかごの動作を制御するかご制御盤を介して、エレベータを遠隔管理する管理センターに伝達されることを特徴とする請求項1に記載の鍵管理システム。
【請求項3】
前記扉施錠制御手段は、前記鍵が前記鍵保管部から取り出された後に前記キーボックスの扉を施錠し、その後、前記エレベータの保守作業が行われる箇所から作業の開始を伝える保守開始信号が入力されるまでは、前記キーボックスの扉を解錠状態にしないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鍵管理システム。
【請求項4】
前記個人識別カードは、社員証であることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の鍵管理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−249821(P2009−249821A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−95169(P2008−95169)
【出願日】平成20年4月1日(2008.4.1)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】