説明

長期のインビボ有効性を有するコンジュゲートタンパク質

本発明は、コンジュゲートタンパク質、特に、それだけに限らないが、血液凝固因子、前記コンジュゲートを調製する方法、前記コンジュゲートを含む医薬組成物、および特に、それだけに限らないが、血液凝固因子により緩和される疾患の治療、例えば、血友病の予防的治療のための治療法におけるコンジュゲートの使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンパク質または糖タンパク質と非水溶性アルブミン結合剤とを、場合により置換されているシクロデキストリン分子の存在下で反応させるステップを含む、コンジュゲートタンパク質または糖タンパク質を調製する方法。
【請求項2】
前記シクロデキストリン分子が、各々が、ヒドロキシエチルシクロデキストリンまたはヒドロキシプロピルシクロデキストリンなどの1つまたは複数のヒドロキシル基で場合により置換されていてもよい、メチル、エチルまたはプロピルなどの1つまたは複数のC1〜6アルキルで場合により置換されている、βシクロデキストリンなどのシクロデキストリンを含み、特に、場合により置換されているシクロデキストリンが、2-ヒドロキシエチル-β-シクロデキストリンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記場合により置換されているシクロデキストリン分子が、1%〜10%の間、例えば、5%の濃度で加えられる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
水性緩衝液、例えば、Hepes緩衝液、特に50mM Hepes、100mM NaClおよび10mM CaCl2中での反応を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記アルブミン結合剤が、オクタン-1-オール、クロロホルム、シクロヘキサンおよびプロピレングリコールジペラルゴネート(PGDP)のいずれかにおいて1を超える、例えば、2を超える、例えば、3を超える、特に4を超える、例えば、5を超えるclogPを有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記タンパク質コンジュゲートが、式(I)のタンパク質コンジュゲート:
(A-W-B)y-P (I)
(式中、
Pはタンパク質または糖タンパク質を表し、
Bは親水性スペーサーを表し、
WはAとBとを連結する化学基であり、
Aはアルブミン結合残基を表し、
yは1、2、3、4、5、6、7、8、9または10から選択される整数を表す)
またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ(ただし、前記A-W-B-部分は非水溶性部分を含む)である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記タンパク質が、血液凝固因子、例えば、FVII、FX、FII、FV、タンパク質C、タンパク質S、tPA、PAI-1、組織因子、FXI、FXIIおよびFXIIIならびにそれらの連続するFVIII、FIX変異体、特にFVII、例えば、FVIIaを表す、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記親水性スペーサーが、次式
-X1-X2-X3-X4-
[式中、
X1は-W1-[(CHR1)I1-W2]m1-{[(CH2)n1E1]m2-[(CHR2)I2-W3]m3}n2-であり、
X2は-[(CHR3)I3-W4]m4-{[(CH2)n3E2]m5-[(CHR4)I4-W5]m6}n4-であり、
X3は-[(CHR5)I5-W6]m7-であり、
X4はF-D1-(CH2)I6-D2-であり、
I1、I2、I3、I4、I5およびI6は独立に0〜16から選択され、
m1、m3、m4、m6およびm7は独立に0〜10から選択され、
m2およびm5は独立に0〜25から選択され、
n1、n2、n3およびn4は独立に0〜16から選択され、
Fはアリール、ヘテロアリール、ピロリジン-2,5-ジオンcであり、前記アリール基およびヘテロアリール基はハロゲン、-CN、-OH、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)2OHまたはC1〜6アルキルで場合により置換されており、
R1、R2、R3、R4およびR5は独立に水素、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)OH、-S(O)2OH、-NH-C(=NH)-NH2、C1〜6アルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択され、前記アルキル基、アリール基およびヘテロアリール基はハロゲン、-C(O)OH、-C(O)NH2、-S(O)OH、-S(O)2OH、-CNまたは-OHで場合により置換されており、
D1、D2、E1およびE2は独立に-O-、-NR6-、-N(COR7)-または原子価結合から選択され、R6およびR7は独立に水素またはC1〜6アルキルを表し、
W1〜W6は独立に-C(O)NH-、-NHC(O)-、-C(O)NHCH2-、-CH2NHC(O)-、-C(O)NHS(O)2-、-S(O)2NHC(O)-、-OC(O)NH-、-NHC(O)O-、-C(O)CH2-、-CH2C(O)-、-C(O)CH=CH-、-CH=CHC(O)-、-(CH2)s2-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-または原子価結合から選択され、s2は0または1である]
を有する、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記親水性スペーサーが
【化1−1】

【化1−2】

【化1−3】

から選択される、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記アルブミン結合剤が
【化2】

(式中、*はWからBへの結合を示す)
から選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の方法により得ることができるコンジュゲートタンパク質。
【請求項12】
以下のもの
【化3−1】

【化3−2】

【化3−3】

【化3−4】

から選択されるタンパク質コンジュゲート。
【請求項13】
治療で使用するための請求項11または12に記載のタンパク質コンジュゲート。
【請求項14】
薬学的に許容される賦形剤と場合により組み合わせて、請求項11または12に記載のタンパク質コンジュゲートを含む医薬組成物。
【請求項15】
血友病の予防的治療で使用するための、請求項7に記載の通り得ることができるタンパク質コンジュゲート。

【公表番号】特表2011−529948(P2011−529948A)
【公表日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−521577(P2011−521577)
【出願日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際出願番号】PCT/EP2009/060186
【国際公開番号】WO2010/015668
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(511031755)ノヴォ・ノルディスク・ヘルス・ケア・アーゲー (11)
【Fターム(参考)】