説明

門型リフター

【課題】 従来の門型リフターでは、左右の台車上に立設した各伸縮ブームのみでビームを昇降させるようにしているので、全高を低くしようとすれば揚程が小さくなり、揚程を大きくしようとすると全高が高くなる。又、従来の門型リフターでは、不整地でリフト作業を行う場合は、作業姿勢が不安定になり易い。
【解決手段】 左右の各台車1,1にそれぞれ上下伸縮式の伸縮ブーム2,2を設け且つ各伸縮ブーム2,2の上端部間にビーム(3又は3A)を架設してなる門型リフターにおいて、各台車1,1の各走行台11,11に、前後に間隔をもって2本ずつ(合計4本)のジャッキ装置4,4を設けていることにより、伸縮ブーム2の伸縮ストローク分に加えてジャッキ装置4の伸縮ストローク分を加算した揚程が得られる。又、各ジャッキ装置の接地により安定姿勢でリフト作業が行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、荷物(重量物)の積み降ろし作業や機械等の据付け作業時等に使用される門型リフターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
門型リフターは、荷物(重量物)をトラックに積んだり降ろしたりする作業や、機械等の重量物を現場に据付ける作業等に使用されるものである。
【0003】
図16には、従来の門型リフターの一例を示している。尚、この図16の門型リフターは、特開平8−133687号公報(特許文献1)に示すものである。
【0004】
この図16の門型リフターは、左右の各台車1,1上にそれぞれ上下伸縮式の伸縮ブーム2,2を設け且つ各伸縮ブーム2,2の上端部間に定尺長さのビーム3を架設して構成されている。又、この門型リフターは、各台車1,1を左右の各レール(図示例ではそれぞれ2本1組)上に乗せて使用される。尚、この種の門型リフターの中には、レール上を走行するもののほかに、平地を自由に移動できるようにしたものもある。
【0005】
そして、図16の門型リフターでは、ビーム3から荷物Yを吊下げ、伸縮ブーム2,2を伸縮させることにより、ビーム3を介して荷物Yを昇降させ得るようになっている。尚、図16の門型リフターでは、伸縮ブーム2,2として5段ブームを使用しており、伸縮ブーム2,2の全伸長時(伸縮ストロークS1)にはビーム3を符号3′で示すかなり高位置まで上動させ得るようになっている。
【0006】
又、図17及び図18には、特開2001−341980号公報(特許文献2)に示すトラック車載型の門型リフターを示している。この公知のトラック車載型門型リフターは、左右の台車1,1上にそれぞれ伸縮ブーム2,2を立設し、該各伸縮ブーム2,2の上端部間に伸縮ビーム3Aを架設して構成されている。各伸縮ブーム2,2には、3段ブームが使用されている。そして、図17に実線図示するように、各伸縮ブーム2,2及び伸縮ビーム3Aをそれぞれ最縮小させた状態では、門型リフターをトラック荷台81上に積み込むことができる。又、該門型リフターをトラック荷台81から降ろすには、まず図17に鎖線図示するように伸縮ビーム3Aを左右に伸長させて各台車1,1(及び各伸縮ブーム2,2)の間隔をそれぞれトラック荷台81を幅方向に跨ぐ位置まで拡げた後、図18に示すように各伸縮ブーム2,2を伸長させることで各台車1,1の各車輪12,12(前後左右に4つある)を地面Gに接地させることができる。従って、門型リフターをトラック荷台81上に搭載した状態から地上に自立させるまでの全工程を門型リフター自体で行うことができる。
【0007】
図17に示すトラック車載型門型リフターは、荷物Yとともにトラック荷台81に積み込んで輸送できるが、門型リフターをトラック荷台81上に載せて公道を走行する場合には、道路運送車輌法によって高さ制限(H1)が3.8mに規定されている。又、この種の門型リフターを搭載し得るトラックとしては、かなり大型のものが使用される関係で、トラック荷台81の上面高さH0が1.2〜1.3m程度となる。従って、このトラック車載型門型リフターでは、各伸縮ブーム2,2の最縮小状態において門型リフター自体の全高を2.5〜2.6mに制限する必要がある。尚、門型リフターをトラック荷台81上に搭載した状態では、該門型リフターを支持台7により、台車1の車輪12がトラック荷台81の上面から浮上する状態で支持するので、門型リフターの実質的な全高は2.4〜2.5m程度に制限される。
【0008】
ところで、図16のレール走行型の門型リフターや、図17及び図18のトラック車載型門型リフターにおいて、積み降ろし荷物Yの高さが高いものでは、該荷物Yを高位置(例えばトラック荷台上)に積み降ろす場合に、ビーム3の揚程をそれなりの高揚程にする必要があり、そのためには伸縮ブーム2の伸縮ストロークS1,S2を大きくする必要がある。
【0009】
又、この種の門型リフター(特に、図17及び図18のトラック車載型門型リフター)は、作業現場などの不整地で使用する場合があるが、不整地の地面Gには傾斜や凹凸部があって、各台車1,1の各車輪12(4つある)の一部が凹部に入ったり凸部に乗り上げたりすることがある。
【0010】
【特許文献1】特開平8−133687号公報
【特許文献2】特開2001−341980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記した従来の門型リフター(図16のものや、図17及び図18のもの)において、ビーム3(又は3A)の揚程を大きくするには、伸縮ブーム2,2の伸縮ストロークS1(又はS2)を大きくする必要があるが、そのためには伸縮ブーム2を多段ブーム(例えば図16のように5段ブーム)にするか、ブーム段数を少なくしたもの(例えば3段ブーム)では単ブーム長さを長くする必要がある。
【0012】
ところが、この種の門型リフターにおいて、ブーム段数を多くする(例えば図16のように5段ブームにする)と、伸縮ブームの最縮小状態で門型リフターの全高を低くできるものの、多数の単ブームを伸縮させる必要があるので各伸縮ブーム2,2の構造が複雑になり、且つコストアップになるとともに、伸縮ブーム2の重量が重くなってリフター全体が大重量化するという問題があった。他方、ブーム段数を少なくして(例えば図17及び図18のように3段ブーム)単ブーム長さを長くすると、伸縮ブーム2の最縮小状態でもビーム高さが高くなって不使用時に高さの高い保管スペースが必要になる。
【0013】
又、図17及び図18に示すようなトラック車載型の門型リフターでは、公道走行時におけるトラック車載状態での全高H1が3.8mに制限されている関係で、伸縮ブーム2の単ブーム長さをさほど長くできず、従ってビーム3Aの揚程H2があまり大きくとれなくなる。即ち、図17に示すように門型リフターをトラック荷台81上に搭載した状態において、トラック荷台81の上面高さH0(1.2〜1.3m)を減じた門型リフター自体の許容高さが2.5〜2.6m程度であり、その中で台車1自体の高さ及びビーム3Aの厚さを減じると、伸縮ブーム2の最縮小時における実質許容長さは1.6〜1.7m程度となり、3段ブームであれば各ブームの重合代を除くと最大伸縮ストロークS2が2.2〜2.4m程度とかなり短くなる。従って、門型リフターの使用時におけるビーム3Aの最大高さ(図18のH2)を4m程度までしか持ち上げることができず、高さの高い荷物Yを高位置に積み降ろしするのに無理が生じることがある。
【0014】
さらに、門型リフターを作業現場などの不整地(地面に傾斜や凹凸部がある)で使用する場合には、各台車1,1の各車輪12(4つある)の一部が凹部に入ったり凸部に乗り上げたりすることが多々あり、その場合には門型リフターを水平設置できなくなって作業が不安定になるという問題がある。
【0015】
そこで、本願発明は、上記の各問題点を改善し得る門型リフターを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、荷物(重量物)の積み降ろし作業や機械等の据付け作業時等に使用される門型リフターを対象にしている。
【0017】
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明の門型リフターは、左右の各台車にそれぞれ上下伸縮式の伸縮ブームを設け且つ各伸縮ブームの上端部間にビームを架設して門型に構成されている。
【0018】
左右の各台車は、走行台の下面に前後2つずつ(合計4つ)の車輪を取付けたものである。尚、この各台車は、適宜の車輪駆動手段により自走できるようにする事が好ましい。
【0019】
各伸縮ブームとしては、2段ブーム又は3段ブーム程度の比較的少ないブーム段数のものでよい。尚、ブーム段数は特に限定するものではない。
【0020】
ビームとしては、この請求項1では所定長さの定尺のものでも、左右に伸縮する伸縮ビームでもよい。このビームには、荷物吊下げ用の吊り具を設けておくとよい。尚、このビーム長さは、トラック荷台の幅を跨ぐことができる長さであることが好ましい。
【0021】
そして、この請求項1の門型リフターでは、各台車の各走行台に、前後に間隔をもって2本ずつ(合計4本)のジャッキ装置を設けている。この各ジャッキ装置は、それぞれかなりの伸縮ストローク(例えば900mm程度の伸縮ストローク)を有するものを使用するとよい。又、この各ジャッキ装置は、それぞれ伸縮量を個別に調整できるものである。尚、この各ジャッキ装置は、それぞれ台車走行台の前後各端部に取付けると、ジャッキ装置使用時に門型リフターの安定性をよくすることができる。
【0022】
この請求項1の門型リフターは、次のような機能を有する。まず、この門型リフターでは、ジャッキ装置と伸縮ブームとにより、2段階にリフトアップさせることができるので、伸縮ブームとして比較的伸縮ストロークの短いもの(従って門型リフターの全高を低くできる)を使用しても、ジャッキ装置の伸縮ストローク分で十分な揚程を確保できる。又、荷役位置の地面に傾斜や凹凸がある場合には、4本のジャッキ装置の伸長量を個別に調整することにより、この門型リフターを水平姿勢で支持することができる。
【0023】
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明は、上記請求項1の門型リフターにおいて、自力でトラック荷台に積み降ろしできるように構成したものである。
【0024】
即ち、この請求項2の門型リフターでは、ビームとして、ビームケースに対して左右各外側に伸縮するスライドビームを有した伸縮ビームを使用し、該伸縮ビームの各スライドビームにそれぞれ各伸縮ブームを連結している。
【0025】
そして、伸縮ビームの最縮小状態では、左右の各台車と左右の各伸縮ブームと左右の各ジャッキ装置のそれぞれ外側面間隔がトラック荷台の幅の範囲内に収まる一方、伸縮ビームの最伸長状態では、左右の各台車と左右の各伸縮ブームと左右の各ジャッキ装置のそれぞけ内側面間隔がトラック荷台を幅方向に跨ぐ位置まで拡がるように設定している。
【0026】
このように、ビームに伸縮ビームを使用すると、後述の実施例で説明するように、この門型リフターを自力でトラック荷台に対して積み降ろしできる。
【0027】
ところで、トラック車載型の門型リフターにおいて、門型リフターをトラック荷台に搭載して公道を走行する場合には、道路運送車輌法によって高さ制限(3.8m)があって、門型リフター自体の全高をかなり低く抑える必要がある。即ち、門型リフターの全高を、道路運送車輌法による制限高さ(3.8m)からトラック荷台の高さ(1.2〜1.3m)を減じた高さ(2.5〜2.6m)以内に収める必要がある。このように、門型リフター自体の全高を低く抑えると、伸縮ブームとして単ブーム長さの短いものを使用する必要があり、ブーム段数の少ないもの(例えば3段ブーム)では伸縮ストロークが短くなって、十分な揚程を確保できないことがある。尚、伸縮ブームとして多段式のもの(例えば5段ブーム)を使用すると、構造が複雑になり且つ重量が重くなるという欠点がある。
【0028】
そこで、本願請求項2の門型リフターでは、メインの伸縮ブームとは別に台車を昇降させるジャッキ装置を有していることにより、門型リフター自体の全高が制限されるトラック車載型であっても、伸縮ブームの伸縮ストロークとは別にジャッキ装置の伸縮ストローク分の揚程を追加することができる。
【0029】
本願請求項3の発明
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の門型リフターにおいて、各伸縮ブームの下部寄り側面をそれぞれ各台車の走行台に固定して、各伸縮ブームの下端を走行台の下面より下方に突出させていることを特徴としている。
【0030】
ところで、この種の門型リフターでは、伸縮ブームを台車の走行台上面に立設しているのが一般的であるが、このように伸縮ブームを台車の走行台上面に立設すると、該走行台上面の高さ分だけ伸縮ブームの上端高さ(ビームの高さ)が高くなり、伸縮ブームによる揚程の割に門型リフターの全高が高くなる。
【0031】
そこで、この請求項3の門型リフターでは、伸縮ブームの下端を台車走行台の下面より
下方に突出させた状態で取付けているが、このようにすると伸縮ブームの伸縮ストロークを短くすることなく門型リフターの全高を低くできる。
【発明の効果】
【0032】
本願請求項1の発明の効果
本願請求項1の門型リフターでは、左右の各台車の走行台に、伸縮ブームとは別にジャッキ装置を設けているので、次のような効果がある。
【0033】
(1) ジャッキ装置と伸縮ブームとにより、2段階にリフトアップさせることができるので、門型リフターの全高の割に揚程を大きくできる。
【0034】
(2) 必要な揚程を確保するのに、ジャッキ装置の伸縮ストローク分を利用できるので、その分、メインの伸縮ブームの長さを短くでき、揚程を低くすることなく門型リフターの全高を低く抑えることができる。
【0035】
(3) 荷役位置の地面に傾斜や凹凸があっても、4本のジャッキ装置の伸長量を個別に調整することにより、門型リフターを水平姿勢で支持することができ、常に安定姿勢でリフト作業を行うことができる。
【0036】
(4) 走行台の各車輪(4つ)を接地させてリフト作業を行う場合より、各ジャッキ装置の各接地板(4つ)を接地させてリフト作業を行う方が安定性がよくなる。
【0037】
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2の発明は、上記請求項1の門型リフターをトラック車載型に構成したもので、ビームに伸縮ビームを使用するとともに、門型リフターをトラック荷台に対して自力で積み降ろしし得るようにしている。
【0038】
トラック荷台に門型リフターを搭載して公道を走行するには、道路運送車輌法による高さ制限(3.8m)があるために門型リフター自体の全高を低く抑える必要があるが、この請求項2のものでは、上記請求項1に記載したように伸縮ブームとは別にジャッキ装置でもリフトアップさせ得るようになっている。
【0039】
従って、この請求項2の門型リフターでは、上記請求項1の効果に加えて、機能を損なう(揚程が減少する)ことなく、トラック車載型に対応したコンパクト化が可能になるという効果がある。
【0040】
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3の発明は、上記請求項1又は2の門型リフターにおいて、各伸縮ブームの下部寄り側面をそれぞれ各台車の走行台に固定して、各伸縮ブームの下端を走行台の下面より下方に突出させている。
【0041】
このようにすると、上記請求項1又は2の効果に加えて、伸縮ブームの伸縮ストロークを短くすることなく門型リフターの全高を低くできるという効果がある。
【実施例】
【0042】
図1〜図15を参照して本願実施例の門型リフターを説明すると、図1〜図4には第1実施例の門型リフターX1を示し、図5〜図15には第2実施例の門型リフターX2を示している。尚、本願の各実施例において、前後とは門型リフターの移動方向のことであり、左右とは門型リフターの移動方向とは水平直交方向のことである。
【0043】
第1実施例
図1〜図4に示す第1実施例の門型リフターX1は、左右一対の台車1,1と、各台車1,1の各走行台11,11にそれぞれ取付けた伸縮ブーム2,2と、各伸縮ブーム2,2の上端部間に架設したビーム3と、各台車1,1の走行台11,11に2本ずつ取付けたジャッキ装置4,4・・とを基本部材として構成されている。
【0044】
各台車1,1は、前後長さが2m程度の長さをもつ走行台11の下面に所定間隔(例えば1m間隔)をもって2つの車輪12,12を取付けたものを使用している。この台車1には、走行駆動装置(電動モータ)が組付けられていて、この門型リフターを前後両方向に走行可能にしている。尚、各台車1,1の走行台11は、後述するように前後に2分割されたものが使用されている。
【0045】
走行台11,11上には、発電機一体型の油圧ユニット5と電磁弁ユニット6が載置されている。尚、電磁弁ユニット6部分には、各種の制御ボタンが設けられている。
【0046】
各伸縮ブーム2,2は、この実施例では、基端ブーム21と中間ブーム22と先端ブーム23からなる3段ブーム式のものが採用されている。尚、他の実施例では、伸縮ブーム2として2段ブーム式のものを採用してもよい。
【0047】
そして、この各伸縮ブーム2,2は、基端ブーム21の下部寄り前後各側面に前後各側に向けてそれぞれ分割された各走行台11,11を取付けることによって、各台車1,1に支持されている。又、各伸縮ブーム2,2は、その下端2aが各走行台11,11の下面より下方に突出する状態で取付けられているが、このようにすると伸縮ブーム2の単ブーム長さを短くすることなく上端高さを低くできる(あるいは上端高さが同じであれば、伸縮ストロークを長くできる)。
【0048】
この伸縮ブーム2,2の各単ブームは、それぞれブーム内に内蔵された油圧シリンダで伸縮せしめられる。この伸縮ブーム2,2の伸縮ストロークS3(図3、図4)は、約2mである。
【0049】
ビーム3は、この第1実施例では、トラック荷台の幅よりかなり長い定尺長さ(例えば長さが3.7〜3.8m)のものが使用されている。このビーム3には、その長さ方向中心を挟んだ2箇所に適宜の間隔をもって前後各側に突出する吊り具34(合計4つ)が取付けられている。
【0050】
ジャッキ装置4は、左右の各台車1,1の各走行台11,11の前後各端部(合計4箇所)取付けられている。この各ジャッキ装置4,4・・は、走行台11に固定した外筒41に対して内筒42を内蔵型の油圧シリンダで伸縮させ得るようになっている。各内筒42の下端にはそれぞれ接地板43が取付けられている。尚、この各ジャッキ装置4,4・・は、全部を同期伸縮させ得るとともに、それぞれ個別に伸縮させることもできる。
【0051】
この各ジャッキ装置4,4・・は、90cm程度の伸縮ストロークを有している。そして、図1及び図2に示すジャッキ装置4,4・・の最縮小状態(台車1,1の各車輪12,12・・が地面Gに接地している)から、図3及び図4に示すようにジャッキ装置4,4・・が最伸長したときに台車1,1を高さT(例えば80cm程度)だけ持ち上げ得るようになっている。
【0052】
この第1実施例の門型リフターX1では、図1及び図2に示すように各伸縮ブーム2,2及び各ジャッキ装置4,4・・の全縮小状態において、地面Gからの全高H3(ビーム3の上面までの高さ)が約2.4mで、全高H3がかなり低くなっている。尚、各伸縮ブーム2,2及び各ジャッキ装置4,4・・の全縮小状態において、地面Gからビーム下面までの有効空間高さH4は約2mである。又、図3及び図4に示すように各伸縮ブーム2,2及び各ジャッキ装置4,4・・がそれぞれ最伸長した状態では、地面Gからビーム下面までの有効空間高さH5が、最縮小時の有効空間高さH4(約2m)にジャッキ装置4の伸縮ストローク分T(約0.8m)と伸縮ブーム2の伸縮ストローク分S3(約2m)とが加算されて約4.8mになる。従って、図3及び図4に示すように、ビーム3の各吊り具34,34・・から大型荷物(例えばボックスカルバート)Yをワイヤーロープ35,35・・で吊下げた状態でも、該大型荷物Yの下方にかなりの高さ(トラック荷台高さよりかなり高い高さ)の余剰空間ができるようになる。
【0053】
このように、伸縮ブーム2,2とは別に台車1,1を昇降させるジャッキ装置4,4・・を設けた門型リフターX1では、最縮小状態での全高を低くしたもの(例えば2.4m)であっても、ビーム3の揚程を大きくできる(T+S3=約2.8m)。又、最縮小状態で門型リフターX1の全高を低くできると、格納時における高さ方向の保管スペースが小さくて済む。
【0054】
又、この第1実施例の門型リフターX1は、図1及び図2に示すように、台車1,1の各車輪12,12・・を接地させた状態で自走できるようになっており、地面Gに傾斜や凹凸部のある不整地の場所にでも移動できる。そして、この門型リフターX1を不整地で使用する場合には、各ジャッキ装置4,4・・の伸長量を個別に調整することで、門型リフターX1を水平姿勢に設置することができる(リフト作業姿勢が安定する)。又、各ジャッキ装置4,4・・の接地板43を接地させた状態では、台車1,1の各車輪12,12・・を接地させてリフト作業を行う場合より安定する。
【0055】
第2実施例
図5〜図15に示す第2実施例の門型リフターX2は、自力でトラック荷台に積み降ろしできるトラック車載型に構成されている。
【0056】
第2実施例の門型リフターX2は、図5〜図7に示すように、左右一対の台車1,1と、各台車1,1の各走行台11,11にそれぞれ取付けた伸縮ブーム2,2と、各伸縮ブーム2,2の上端部間に架設された伸縮ビーム3Aと、各台車1,1の走行台11,11に2本ずつ(合計4本)取付けたジャッキ装置4,4・・とを基本部材として構成されている。
【0057】
尚、この第2実施例の門型リフターX2において、ビームを伸縮ビーム3Aにしたこと及び油圧ユニット5を別置きにしたこと以外は上記第1実施例(図1〜図4)のものと同じである。即ち、各台車1,1、各伸縮ブーム2,2、各ジャッキ装置4,4・・、電磁弁ユニット6等の各構成は、第1実施例のものと同じであり、第2実施例のそれらの構成の説明は、第1実施例に記載したものを援用する。
【0058】
第2実施例の門型リフターX2の伸縮ビーム3Aは、ビームケース31と該ビームケース31に対して伸縮するスライドビーム32とを有する2組の伸縮体を使用している。各伸縮体のビームケース31,31は、図5及び図7に示すように同一高さにおいて平行に接合させて一体化させている。
【0059】
各ビームケース31,31からは、それぞれスライドビーム32,32が左右逆向きに伸縮し得るようになっている。各スライドビーム32,32は、各ビームケース31,31内に内蔵されたそれぞれの油圧シリンダ(図示省略)で伸縮せしめられる。尚、他の実施例では、伸縮ビーム3Aとして、図17及び図18の従来例に示すように1本のビームケースの両端からそれぞれスライドビームを出没させるようにしたものも採用できる。
【0060】
各ビームケース31,31は、図6及び図7に示すようにトラック8の荷台81の幅よりやや短い長さのものが使用されている。
【0061】
各スライドビーム32,32の先端部の下面には、それぞれ伸縮ブーム2,2(先端ブーム23)の上端部が連結されている。尚、この第2実施例の門型リフターX2でも、上記第1実施例のものと同様に、各伸縮ブーム2,2の下部にそれぞれ台車1,1の走行台11,11が取付けられているとともに、左右の各走行台11,11の前後両端部にそれぞれジャッキ装置4,4・・(合計4本)が取付けられている。又、各伸縮ブーム2,2の下端2aは、走行台11の下面より下方に突出させている。
【0062】
各スライドビーム32,32の伸縮ストロークは、図6及び図7に実線図示するように、スライドビーム先端部がビームケース31の端部とほぼ同位置まで没入している状態から、鎖線図示(符号32′)するようにスライドビーム先端部がビームケース端部から80〜90cm程度突出し得る範囲に設定されている。
【0063】
そして、伸縮ビーム3Aの最縮小状態では、図6及び図7に実線図示するように、左右の各台車1,1と左右の各伸縮ブーム2,2と左右の各ジャッキ装置4,4のそれぞれ外側面間隔がトラック荷台81の幅より僅かに小さくなように設定し、他方、伸縮ビーム3Aを最伸長させた状態では、図6及び図7に鎖線図示するように、左右の各台車1,1と左右の各伸縮ブーム2,2と左右の各ジャッキ装置4,4のそれぞれ内側面間隔がトラック荷台81を幅方向に跨ぐ位置まで拡がるように設定している。尚、図6に示すように、トラック荷台81上で各台車1,1を左右に移動させるときには、トラック荷台81の左右各側板82,82を鎖線図示するように外側に倒しておく。
【0064】
又、この第2実施例では、油圧ユニット5として移動可能なものが使用されている。即ち、この油圧ユニット5は、箱体51の下面4箇所にそれぞれキャスター52,52・・を取付けて構成しており、箱体51を手押しすることで油圧ユニット5を移動させ得るようにしている。又、この油圧ユニット5と電磁弁ユニット6とは、油圧ホース(電気部分については電気コード)で接離自在に接続される。
【0065】
伸縮ビーム3Aを伸縮させる際には、ビームケース31,31を支持して各台車1,1を地面G又はトラック荷台81上から浮上させる必要があるが、この第2実施例の門型リフターX2では、別置きの油圧ユニット5の箱体51上に伸縮ビーム3Aのビームケース31,31を支持するための支持台7を設けている。この支持台7は、箱体51上に立設した支柱71と、該支柱71の上部に取付けた受け台72を有している。受け台72は、伸縮ビーム3Aの両ビームケース31,31を下方から抱持し得るU形に形成されている。又、受け台72内に両ビームケース31,31を収容した状態では、該受け台72の前後両側板の上部がビームケース上面より若干上方に突出するようになっており、該各両板の突出部分間にピン73,73を挿し込むことによって、該受け台72とビームケース31,31とを一体化させ得るようになっている。
【0066】
尚、この第2実施例の門型リフターX2でも、各伸縮ブーム2,2及び各ジャッキ装置4,4・・をそれぞれ全縮小させた状態では、該門型リフターX2の全高H3(図5)が第1実施例と同様に約2.4mとなっている。
【0067】
この第2実施例の門型リフターX2は、図5〜図7に示すように、荷物Y(図示例ではボックスカルバートを採用)と共にトラック荷台81上に積載して使用場所まで輸送される。この場合、門型リフターX2は、トラック荷台81上で油圧ユニット5の支持台7に支持させた状態で輸送させることができるが、門型リフターX2を支持台7から外して別々にトラック荷台81上に搭載して輸送することもできる。尚、門型リフターX2をトラック荷台81上に積み込む際に、近くにクレーンがある場合にはそのクレーンで門型リフターを吊上げてトラック荷台81上に積み込むことができるが、クレーンがない場合は門型リフターX2自体で後述のようにして積み込みを行う。又、搬送荷物Yも、クレーンがない場合には門型リフターX2でトラック荷台81上に積み込むことができる。
【0068】
使用場所において、門型リフターX2及び荷物Yをトラック荷台81から積み降ろすには、以下(図5〜図15)のようにして行う。
【0069】
まず、図5〜図7に示すように、油圧ユニット5に設けた支持台7の受け台72でビームケース31,31の長さ方向中心付近を保持しておく(ピン73,73も挿し込まれている)。又、この状態で、各伸縮ブーム2,2及び各ジャッキ装置4,4・・をそれぞれ全縮小させて、各台車1,1の車輪12,12・・をトラック荷台81の上面から浮上させておく。トラック荷台81の左右各側板82,82は、鎖線図示するように外側に倒しておく。尚、油圧ユニット5と電磁弁ユニット6とは、油圧ホースで接続しておく。
【0070】
次に、図6に鎖線図示するように、伸縮ビーム3Aの左右各スライドビーム32,32をそれぞれ符号32′,32′で示すように左右に伸長させ、各台車1,1、各伸縮ブーム2,2、各ジャッキ装置4,4をトラック荷台81の左右各側縁よりそれぞれ外側まで移動させ、その後に各ジャッキ装置4,4・・を伸長(ストロークT)させる。尚、この状態では、各ジャッキ装置4,4・・の接地板43は地面Gに到達していない。
【0071】
次に、図6の鎖線図示状態から、各伸縮ブーム2,2を1段伸長(中間ブーム22を全伸長)させて、図8に示すように各ジャッキ装置4,4・・の接地板43,43・・を地面G上に接地させる。このとき、各伸縮ブーム2,2の伸長代によって伸縮ビーム3Aとともに油圧ユニット5がトラック荷台81から浮上する。
【0072】
次に、図8の状態で(油圧ユニット5を伸縮ビーム3Aで吊上げている)トラック8を前進させて、伸縮ビーム3Aの下方の障害物を撤去し、続いて図9に示すように各伸縮ブーム2,2及び各ジャッキ装置4,4・・を全縮小させる。この図9の状態では、油圧ユニット5のキャスター52,52が接地し、門型リフターX2の荷重を受け台72の底面で支持しているので各ピン73,73に負担がなくなり、該各ピン73,73を容易に抜き外すことができる。
【0073】
次に、各ピン73,73を抜き外した後、図10に示すように各ジャッキ装置4,4・・を伸長させると、伸縮ビーム3Aが上動してビームケース31が受け台72から上方に抜き外される。尚、このビーム上動操作は、ジャッキ装置4の伸長操作に代えて伸縮ブーム2の伸長操作でも行えるが、門型リフターX2の使用現場が不整地(傾斜や凹凸部がある)の場合には、各ジャッキ装置4,4・・を使用し、この時点で各ジャッキ装置4,4・・の伸縮量を個別に調整して、各台車1,1の水平出しをするとよい。そして、図10の状態で、油圧ユニット5を手押しにより電磁弁ユニット6を載せてる台車1の外側近傍まで移動させる。尚、油圧ユニット5の移動時には、電磁弁ユニット6への油圧ホースを外しておき、後で電磁弁ユニット6に再接続させるようにしてもよい。
【0074】
次に、各ジャッキ装置4,4・・を接地させた状態で、各伸縮ブーム2,2を1段(中間ブーム22)伸長させて、図11に示すように伸縮ビーム3Aの下方にトラック荷台81上の荷物Yを進入させ得るスペースを作り、トラック8を後進させて伸縮ビーム3Aの直下にトラック荷台81上の荷物Yを位置させる。そして、各ビームケース31,31に設けた前後左右(4つ)の各吊り具34と荷物Yの各フック(4箇所)とをそれぞれワイヤーロープ35で結び、その後に各伸縮ブーム2,2を第2段伸長(全伸長)させて伸縮ビーム3Aを図11に鎖線図示(符号3A′)する位置まで上動させる。この状態では、荷物Yが符号Y′で示すように伸縮ビーム3A′から吊持されている。
【0075】
次に、空になったトラック8を前進させてトラック荷台81を吊下げ荷物Yの下方から撤去する(図12の状態)。
【0076】
次に、図13に示すように、各伸縮ブーム2,2を全縮小させて、吊下げ荷物Yを地面Gに接地させる。このとき、各ワイヤーロープ35,35が弛むので該ワイヤーロープ35を外すことができる。そして、ワイヤーロープ35を外した状態で、各伸縮ブーム2,2を1段伸長させて(例えば中間ブーム22,22を符号22′で示すように伸長させる)、伸縮ビーム3Aを符号3A′の高さまで上動させておく。尚、この時点で伸縮ビーム3Aを上動させる理由は、図14に示すように、台車1,1の車輪12,12を接地させたときに伸縮ビーム3Aが荷物Yの上面に衝突しないようにするためのものである。
【0077】
次に、図14に示すように、各ジャッキ装置4,4を全縮小させて各台車1,1の各車輪12,12を接地させ、該各車輪12,12を駆動して門型リフターX2全体を荷物Yの積み降ろし位置から移動させる。
【0078】
そして、空の門型リフターX2及び油圧ユニット5をトラック荷台81上に積み込むには、図15に示すように、伸縮ビーム3Aを適宜高さに位置させた状態で、該伸縮ビーム3Aの直下に支持台7付きの油圧ユニット5を位置させ、その状態で各伸縮ブーム2,2を縮小させて伸縮ビームを符号3A′の高さまで降ろし(このとき両ビームケースが受け台72内に嵌入する)、各ピン73,73を受け台72に挿し込むことによって伸縮ビーム3A′と受け台72とを結合させる。
【0079】
その後、各伸縮ブーム2,2を全伸長させて(必要があれば各ジャッキ装置4,4も伸長させる)、伸縮ビーム3Aで油圧ユニット5を吊上げて油圧ユニット5の下方にトラック荷台を入れるスペースを作り→トラックを後進させてトラック荷台81を油圧ユニット5の下方に位置させ→各伸縮ブーム2,2を全縮小させて油圧ユニット5をトラック荷台81上に着座させるとともに、該油圧ユニット5の支持台7で門型リフターX2全体を支持し→伸縮ビーム3Aの各スライドビーム32,32を全縮小させることで、図5及び図6(実線図示状態)に示すように門型リフターX2と油圧ユニット5とをトラック荷台81上に積載することができる。
【0080】
ところで、この第2実施例の門型リフターX2は、不使用時には倉庫等に保管しておくが、その場合、伸縮ビーム3、各伸縮ブーム2,2及び各ジャッキ装置4,4・・をそれぞれ全縮小させると、門型リフターX2全体がコンパクトになり(全高H3が2.4m)、保管スペースが小さくなる。
【0081】
又、このように全縮小状態で門型リフターX2の全高H3を2.4m程度にできると、図5に示すように門型リフターX2をトラック荷台81上(荷台高さH0=1.2〜1.3m)に搭載したときに、門型リフターX2の上端までの全高H1が3.6〜3.7mとなって、道路運送車輌法による高さ制限(3.8m)の範囲内に収まる。
【0082】
尚、この第2実施例でも、各伸縮ブーム2,2の下端2aが各走行台11,11の下面より下方に突出する状態で取付けられているが、このようにすると伸縮ブーム2の単ブーム長さを短くすることなく上端高さを低くできるので、この種のトラック車載型の門型リフターX2には好適である。
【0083】
他方、この第2実施例の門型リフターX2でも、各伸縮ブーム2,2及び各ジャッキ装置4,4・・をそれぞれ最伸長させると、図12に示すように、地面Gから伸縮ビーム3A下面までの有効空間高さH5が、最縮小時の有効空間高さH4(約2m)にジャッキ装置4の伸縮ストローク分T(約0.8m)と伸縮ブーム2の伸縮ストローク分S3(約2m)とが加算されて約4.8mになる。従って、トラック車載型で最縮小状態での全高を低くする必要がある門型リフターX2であっても、ジャッキ装置4の伸縮ストローク分T(約0.8m)の揚程が加算されることで、トラック荷台81からの荷役作業であっても十分な揚程が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本願第1実施例の門型リフターにおける最縮小状態での側面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1からの状態変化図(最伸長状態図)である。
【図4】図2からの状態変化図(最伸長状態図)である。
【図5】本願第2実施例の門型リフターのトラック搭載状態の側面図である。
【図6】図5の拡大右側面図である。
【図7】図5の一部拡大平面図である。
【図8】使用時における図6からの状態変化図である。
【図9】使用時における図8からの状態変化図である。
【図10】使用時における図9からの状態変化図である。
【図11】使用時における図10からの状態変化図である。
【図12】使用時における図11からの状態変化図である。
【図13】使用時における図12からの状態変化図である。
【図14】使用時における図13からの状態変化図である。
【図15】使用時における図14からの状態変化図である。
【図16】第1従来例の門型リフターの説明図である。
【図17】第2従来例(トラック車載型)の門型リフターの説明図である。
【図18】図17からの状態変化図である。
【符号の説明】
【0085】
1は台車、2は伸縮ブーム、2aは伸縮ブーム下端、3はビーム、3Aは伸縮ビーム、4はジャッキ装置、5は油圧ユニット、11は走行台、12は車輪、31はビームケース、32はスライドビームである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の各台車(1,1)にそれぞれ上下伸縮式の伸縮ブーム(2,2)を設け且つ各伸縮ブーム(2,2)の上端部間にビーム(3又は3A)を架設してなる門型リフターであって、
前記各台車(1,1)の各走行台(11,11)に、それぞれ前後に間隔をもって2本ずつのジャッキ装置(4,4)を設けた、
ことを特徴とする門型リフター。
【請求項2】
請求項1において、
ビームとして、ビームケース(31)に対して左右各外側に伸縮するスライドビーム(32,32)を有した伸縮ビーム(3A)を使用し、
該伸縮ビーム(3A)の各スライドビーム(32,32)にそれぞれ各伸縮ブーム(2,2)を連結するとともに、
前記伸縮ビーム(3A)の最縮小状態では左右の各台車(1,1)と左右の各伸縮ブーム(2,2)と左右の各ジャッキ装置(4,4)のそれぞれ外側面間隔がトラック荷台(81)の幅の範囲内に収まる一方、前記伸縮ビーム(3A)の最伸長状態では左右の各台車(1,1)と左右の各伸縮ブーム(2,2)と左右の各ジャッキ装置(4,4)のそれぞれ内側面間隔がトラック荷台(81)を幅方向に跨ぐ位置まで拡がるように設定している、
ことを特徴とする門型リフター。
【請求項3】
請求項1又は2において、
各伸縮ブーム(2,2)の下部寄り側面をそれぞれ各台車(1,1)の走行台(11,11)に固定して、該各伸縮ブーム(2,2)の下端(2a)を走行台(11,11)の下面より下方に突出させている、
ことを特徴とする門型リフター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2007−76789(P2007−76789A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−265066(P2005−265066)
【出願日】平成17年9月13日(2005.9.13)
【出願人】(393008360)株式会社タダノエンジニアリング (15)
【出願人】(000148759)株式会社タダノ (419)