説明

門型リフタ

【課題】一つのセンサで左右一対の伸縮支柱の昇降位置を同調させ得る門型リフタを提供する。
【解決手段】この門型リフタ1は、左右一対の台車2、2に立設された一対の伸縮支柱3、3相互を繋ぐ横梁部4に、被搬送物Hをつり下げてこれを搬送可能なものであり、各伸縮支柱3、3を個別に伸縮させる二つの駆動ユニット10A、10Bを備えている。そして、一対の伸縮支柱3、3のうち、一方の伸縮支柱3Bの傾きを検出する水準器5(傾斜検出手段)を備え、一方の伸縮支柱3Bに対応する駆動ユニット10Bは、水準器5の傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように当該一方の伸縮支柱3Bを昇降させ、他方の伸縮支柱3Aに対応する駆動ユニット10Aは、オペレータの操作信号に応じて当該他方の伸縮支柱3Aを昇降させるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被搬送物をつり下げてこれを搬送可能な門型リフタに係り、特に左右に離間して配置される一対の台車と、各台車上に上下に伸縮可能に設けられた一対の伸縮支柱と、これら一対の伸縮支柱相互を繋ぐ横梁部とを備え、一対の伸縮支柱相互の昇降位置を同調させる上で好適な門型リフタに関する。
【背景技術】
【0002】
被搬送物をつり下げてこれを搬送可能な門型リフタとしては、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。
この種の門型リフタは、例えば図5に示す門型リフタ100のように、左右に離間して配置される一対の台車2、2を有する。各台車2、2上には、上下に伸縮可能な一対の伸縮支柱3、3がそれぞれに立設されている。また、これら一対の伸縮支柱3、3の上部には、横梁部4が張り渡されている。さらに、一対の台車2、2には、駆動ユニット110、110がそれぞれに装備されている。
【0003】
これら二つの駆動ユニット110、110は、例えば図6に例示するように、モータ12と、そのモータによって駆動される油圧ポンプ13とをパワーユニットとして有している。そして、上記伸縮支柱3を伸縮させるための油圧シリンダ8と油圧ポンプ13との間には、電磁弁11が介装され、また、各駆動ユニット110、110は、制御部114、114をそれぞれ備えており、各制御部114、114は、信号線16、17を介して電磁弁11およびモータ12にそれぞれ接続されている。さらに、各制御部114、114は、信号線18を介して有線用の操作器7Aに接続され、また、各制御部114、114は、一方の制御部114が信号線19を介して受信機15に接続されることで、無線用の操作器7Bとの間で必要な信号を授受可能になっている。これにより、有線用の操作器7Aないし無線用の操作器7Bからオペレータによる操作信号が制御部114に入力されると、各制御部114、114は、その入力された操作信号に応じて、各モータ12、12を制御するとともに、各電磁弁11、11を適宜開閉して各油圧シリンダ8、8を個別に伸縮させることで、各伸縮支柱3、3を個別に伸縮可能に構成されている。そして、左右一対の伸縮支柱3、3をそれぞれ昇降させることによって、左右の伸縮支柱3、3相互を繋ぐ横梁部4に被搬送物Hをつり下げてこれを搬送可能になっている。
【0004】
ところで、この種の門型リフタは、左右一対の伸縮支柱をそれぞれ上下に伸縮させたときに、左右の昇降位置に違いが生じれば相互を繋ぐ横梁部に意図しない傾きが生じてしまう。そこで、左右の伸縮量を同調させて横梁部の意図しない傾きを防止する技術が種々提案されている(例えば特許文献2参照)。
例えば特許文献2に記載の技術では、上述の門型リフタに適用したものではないが、上下に伸縮させるための複数の油圧シリンダにそれぞれ設けたストロークセンサと、各ストロークセンサからの検出信号に基づいて、複数の油圧シリンダのストロークを個別に制御するコントローラとを備えることによって、複数の油圧シリンダ相互の伸縮量を同調させるようになっている。
【特許文献1】特開2004−307136号公報
【特許文献2】特開2004−35138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば特許文献2に記載の技術では、複数の油圧シリンダにそれぞれストロークセンサを設けるので、これを例えば特許文献1に記載の技術に適用する場合は、左右一対の伸縮支柱に対してそれぞれ、つまり二つのストロークセンサを必要とする。また、これら二つのストロークセンサからの検出信号に基づいて、相互の伸縮支柱の伸縮量を同調させる制御をするコントローラを必要とする。そのため、センサが複数必要であり、また、複数のセンサに対応させた同調制御用のコントローラおよびプログラム等も必要なため、装置の構成が複雑になり、その分コストも高くなるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、一つのセンサで左右一対の伸縮支柱の昇降位置を同調させ得る門型リフタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、左右に離間して配置される一対の台車と、各台車上にそれぞれ立設されて上下に伸縮可能な一対の伸縮支柱と、これら一対の伸縮支柱の上部に張り渡されて相互を繋ぐ横梁部と、前記一対の台車のそれぞれに設けられて各伸縮支柱を個別に伸縮させる二つの駆動ユニットとを備え、前記横梁部に被搬送物をつり下げてこれを搬送可能な門型リフタであって、前記一対の伸縮支柱のうち、一方の伸縮支柱の傾きを検出する傾斜検出手段を更に備え、前記二つの駆動ユニットのうち、前記一方の伸縮支柱に対応する駆動ユニットは、前記傾斜検出手段の傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように当該一方の伸縮支柱を昇降させ、他方の伸縮支柱に対応する駆動ユニットは、オペレータの操作信号に応じて当該他方の伸縮支柱を昇降させるように構成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る門型リフタによれば、一対の伸縮支柱のうちの一方の伸縮支柱の傾きを検出する傾斜検出手段を有するので、当該傾斜検出手段を有する側の伸縮支柱の傾きを検出することができる。そして、一対の伸縮支柱のうちの他方の伸縮支柱は、オペレータの操作信号に応じて昇降するように構成されているが、このとき、一方の伸縮支柱は、傾斜検出手段の傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように一方の伸縮支柱に対応する駆動ユニットが作動して当該一方の伸縮支柱が昇降するので、他方の伸縮支柱の昇降によって一方の伸縮支柱が傾いた際に、左右の伸縮支柱の昇降位置を、傾きが小さくなるように位置させることができる。すなわち、一つのセンサで左右一対の伸縮支柱の昇降位置を同調させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る門型リフタの一実施形態を説明する図であり、同図(a)はその正面図、同図(b)はその左側面図である。また、図2は、図1に示す門型リフタの駆動ユニットを説明する図である。なお、上記例示した従来の門型リフタと同様の構成については同一の符号を付してある。
【0010】
図1に示す門型リフタ1は、左右一対の伸縮支柱3A、3Bをそれぞれ昇降させて、左右の伸縮支柱3A、3B相互を繋ぐ横梁部4に被搬送物Hを吊り具6でつり下げてこれを搬送可能なものである。
詳しくは、この門型リフタ1は、同図に示すように、左右に離間して配置される一対の台車2、2を有する。各台車2、2の下部前後には、大型のキャスタをもつ二つの車輪9が設けられており、オペレータによる押し引きに応じて所望の方向に移動できるようになっている。また、各台車2、2上には一対の伸縮支柱3A、3Bがそれぞれに立設されている。これら一対の伸縮支柱3A、3Bは、テレスコープ状に嵌合する複数の筒状の柱と、その内部に設けられた油圧シリンダ(後述する)とを有して構成され、その油圧シリンダを伸縮させることで上下に伸縮可能になっている。
【0011】
また、これら一対の伸縮支柱3A、3Bの上部には、横梁部4が張り渡され、この横梁部4によって左右の伸縮支柱3A、3B相互を繋いでいる。さらに、一対の台車2、2上には、駆動ユニット10A、10Bがそれぞれに装備されている。これら二つの駆動ユニット10A、10Bは、各伸縮支柱3A、3Bそれぞれに対応して設けられており、左右の伸縮支柱3A、3Bおよび横梁部4を、現場で簡単に分解および組み立てができるように、各伸縮支柱3A、3Bを個別に伸縮させるように構成されている。つまり、現場での分解および組み立て性を良くするために、左右の伸縮支柱3A、3B同士の間には、油圧配管や電気配線を有しない構造になっている。なお、各台車2、2それぞれには、着脱可能な補助輪9aが左右に張り出して設けられており、この補助輪9aによって、現場で分解または組み立てをする際に、各台車2、2の転倒が防止されるようになっている(同図(a)参照)。
【0012】
ここで、この駆動ユニット10A、10Bのうち、同図(a)での左側の駆動ユニット10Bには、水準器5が設けられている。この水準器5は、上記一対の伸縮支柱3A、3Bのうち、一方の伸縮支柱3B(同図(a)での左側)の傾きを検出する傾斜検出手段であり、この水準器5は、一方の伸縮支柱3Bの傾きの量に比例した傾斜検出信号を出力可能なものである。そして、検出された傾斜検出信号は、この一方の伸縮支柱3B(以下、「左伸縮支柱」ともいう)に対応する駆動ユニット10B内の制御部に入力されるようになっている。なお、他方の伸縮支柱3A(以下、「右伸縮支柱」ともいう)には水準器5は設けられていない。
【0013】
詳しくは、図2に示すように、上記二つの駆動ユニット10A、10Bは、モータ12と、そのモータによって駆動される油圧ポンプ13とをパワーユニットとして有している。この油圧ポンプ13は、その吐出側が電磁弁11を介して油圧シリンダ8に接続されている。この油圧シリンダ8は、上記各伸縮支柱3A、3Bを伸縮させるための油圧シリンダである。さらに、各駆動ユニット10A、10Bは、制御部14Aおよび制御部14Bをそれぞれ備えている。そして、これらの制御部14A、14Bは、信号線16、17を介して電磁弁11およびモータ12にそれぞれ接続されている。また、これらの制御部14A、14Bには、電源(交流100V)が接続され、各部に必要な電力を供給可能になっている。
【0014】
ここで、これらの制御部14A、14Bのうち、駆動ユニット10A内の制御部14Aは、信号線18、19を介して有線用の操作器7Aおよび受信機15にそれぞれ接続されており、受信機15は無線用の操作器7Bとの間で必要な信号を授受可能になっている。これにより、この制御部14Aは、操作器7Aないし操作器7Bからオペレータによる操作信号が入力されると、その入力された操作信号に応じて、パワーユニット内のモータ12を駆動するとともに、電磁弁11の油路を適宜開閉して油圧シリンダ8を伸縮させることで、右伸縮支柱3Aを伸縮させるように構成されている。
【0015】
これに対し、駆動ユニット10B内の制御部14Bには、オペレータによる操作信号は入力されない。この制御部14Bには、上記水準器5が検出した傾斜検出信号が入力されるようになっている。そして、この制御部14Bは、傾斜検出信号が入力されると、パワーユニット内のモータ12を駆動するとともに、水準器5から入力された傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように、電磁弁11を適宜開閉して油圧シリンダ8を伸縮させて、左伸縮支柱3Bを伸縮させるように構成されている。ここで、この制御部14Bには、傾斜検出信号の絶対値に対して所定の閾値が設定されており、入力された傾斜検出信号が閾値以内のときには、油圧シリンダ8の伸縮動作を停止させる。そして、傾斜検出信号の値が閾値を超え且つ負のときには、油圧シリンダ8を伸長し、また、傾斜検出信号の値が閾値を超え且つ正のときには、油圧シリンダ8を短縮するように構成されている。
【0016】
次に、この門型リフタ1の作用・効果について説明する。
上述のように、この門型リフタ1は、左右一対の伸縮支柱3A、3Bをそれぞれ昇降させることによって、左右の伸縮支柱3A、3B相互を繋ぐ横梁部4に被搬送物Hを吊り具6によってつり下げ、オペレータによる一対の台車2、2の押し引きに応じて台車2、2を所望の方向に移動させることで被搬送物Hを搬送することができる。
【0017】
ここで、この門型リフタ1は、左右一対の伸縮支柱3A、3Bをそれぞれ上昇させるときには、例えば図3(a)に示すように、まず、オペレータによって上昇方向への操作信号が駆動ユニット10Aに入力される。これにより、その操作信号に応じて右伸縮支柱3Aが伸長し(同図での符号U1)、横梁部4は、同図右側が高くなる。そのため、横梁部4は同図の符号θ1だけ左下がりに傾くことになる。このとき、左伸縮支柱3B側の水準器5は、傾斜θ1に対応する負の傾斜を検出し、その傾斜検出信号を制御部14Bに出力する。そして、駆動ユニット10B内の制御部14Bは、閾値を超え且つ負の傾斜検出信号が入力されると、パワーユニット内のモータ12を駆動するとともに、その入力された傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように電磁弁11を適宜開閉して、傾斜検出信号が閾値以内になるまで、図3(b)に示すように、左伸縮支柱3Bの油圧シリンダ8を伸長させる(同図での符号U2)。これにより、同図に示すように、横梁部4は、その傾きが修正されて水平状態に補正される。
【0018】
また、この門型リフタ1によれば、左右一対の伸縮支柱3A、3Bをそれぞれ下降させるときには、例えば図4(a)に示すように、まず、オペレータによって下降方向への操作信号が駆動ユニット10Aに入力される。これにより、その操作信号に応じて右伸縮支柱3Aが短縮し(同図での符号D1)、横梁部4は、同図左側が高くなる。そのため、横梁部4は同図の符号θ2だけ右下がりに傾くことになる。このとき、左伸縮支柱3B側の水準器5は、傾斜θ2に対応する正の傾斜を検出し、その傾斜検出信号を制御部14Bに出力する。そして、駆動ユニット10B内の制御部14Bは、閾値を超え且つ正の傾斜検出信号が入力されると、パワーユニット内のモータ12を駆動するとともに、その入力された傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように電磁弁11を適宜開閉して、傾斜検出信号が閾値以内になるまで、図4(b)に示すように、左伸縮支柱3Bの油圧シリンダ8を短縮させる(同図での符号D2)。これにより、同図に示すように、横梁部4は、その傾きが修正されて水平状態に補正される。
【0019】
つまり、この門型リフタ1によれば、一対の伸縮支柱3A、3Bのうちの右伸縮支柱3Aに対応する駆動ユニット10Aは、オペレータの操作信号に応じて右伸縮支柱3Aのみが昇降するように構成されているが、このとき、この門型リフタ1は、左伸縮支柱3Bの傾きを検出する水準器5を有するので、左伸縮支柱3Bの傾きを検出することができる。そして、左伸縮支柱3Bに対応する駆動ユニット10Bは、この水準器5の傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように当該左伸縮支柱3Bを昇降させるので、右伸縮支柱3Aの昇降によって左伸縮支柱3Bが傾いた際に、左右の伸縮支柱3A、3B相互の昇降位置を、横梁部4の傾きが小さくなるように位置させることができる。すなわち、一つのセンサ(水準器5)で左右一対の伸縮支柱3A、3Bの昇降位置を同調させることができる。
【0020】
また、この門型リフタ1によれば、駆動ユニット10Bは、一つの水準器5の傾斜検出信号に基づいて左伸縮支柱3Bを昇降させる構成なので、例えば複数のセンサに対応させた同調制御用のコントローラおよびプログラム等を備える構成に比べて、装置の構成が比較的に簡単であり、その分コストを低く抑えることができる。さらに、この駆動ユニット10Bは、オペレータの操作信号に応じた駆動ユニット10Aの動作に追従して動作するため、操作器7A、7Bに対応するための回路や受信機15を不要とし、その分装置を簡素化し、より安価に構成することができる。
【0021】
さらに、例えば上述した特許文献2に記載の技術では、ストロークセンサを用いて昇降量を同調させているので、これをこの種の門型リフタの左右の伸縮支柱に適用した場合、実際に横梁部が水平状態を保つわけではない。つまり、仮に地上が傾斜面であれば、横梁部もその斜度に応じて傾斜することになる。そのため、被搬送物をつり下げてこれを搬送する門型リフタにあっては、左右の支柱の昇降量をストロークセンサを用いて同調させても、被搬送物が重力方向に垂下されているため、被搬送物が地上の斜度に応じて傾斜してしまう。したがって、その傾斜量が多ければ、例えば左右いずれかの支柱に接触したり、吊り具が横すべりして荷ズレが生じたりするおそれがある。
【0022】
これに対し、本発明に係る門型リフタ1によれば、水準器5の傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように、当該一方の伸縮支柱3Bに対応する駆動ユニット10Bが作動して当該一方の伸縮支柱3Bが昇降するので、左右の伸縮支柱3A、3Bの相対的な昇降位置は、横梁部4自体の傾きに対応して同調させることが可能である。そのため、横梁部4自体の傾きを、地上の状態に応じて水平に維持するように構成することができるという効果もある。このような構成とすれば、被搬送物Hをつり下げてこれを搬送する場合であっても、垂下されている被搬送物Hを地上の斜度にかかわらずほぼ真下に向けて吊り下げることができる。したがって、例えば左右いずれかの伸縮支柱3A、3Bに接触したり、吊り具6が横すべりして荷ズレが生じたりする懸念もない。
【0023】
なお、本発明に係る門型リフタは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、一対の伸縮支柱3A、3Bのうち、一方の伸縮支柱の傾きを検出する傾斜検出手段として、水準器を用いた例で説明したが、これに限定されず、傾斜検出手段は、一方の伸縮支柱の傾きを検出可能なセンサであれば、種々のセンサを採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る門型リフタの一実施形態を説明する図であり、同図(a)はその正面図、同図(b)はその左側面図である。
【図2】図1に示す門型リフタの駆動ユニットを説明する図である。
【図3】図1に示す門型リフタの動作を説明する図である。
【図4】図1に示す門型リフタの動作を説明する図である。
【図5】従来の門型リフタの一例を説明する図であり、同図(a)はその正面図、同図(b)はその左側面図である。
【図6】図5に示す従来の門型リフタの駆動ユニットの一例を説明する図である。
【符号の説明】
【0025】
1 門型リフタ
2 台車
3A、3B 伸縮支柱
4 横梁部
5 水準器(傾斜検出手段)
6 吊り具
7A、7B 操作器
8 昇降用シリンダ
9 車輪
10A、10B 駆動ユニット
11 電磁弁
12 モータ
13 ポンプ
14A、14B 制御部
15 受信機
16、17、18、19 信号線
H 被搬送物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に離間して配置される一対の台車と、各台車上にそれぞれ立設されて上下に伸縮可能な一対の伸縮支柱と、これら一対の伸縮支柱の上部に張り渡されて相互を繋ぐ横梁部と、前記一対の台車のそれぞれに設けられて各伸縮支柱を個別に伸縮させる二つの駆動ユニットとを備え、前記横梁部に被搬送物をつり下げてこれを搬送可能な門型リフタであって、
前記一対の伸縮支柱のうち、一方の伸縮支柱の傾きを検出する傾斜検出手段を更に備え、
前記二つの駆動ユニットのうち、前記一方の伸縮支柱に対応する駆動ユニットは、前記傾斜検出手段の傾斜検出信号に基づいて、その傾きが小さくなるように当該一方の伸縮支柱を昇降させ、他方の伸縮支柱に対応する駆動ユニットは、オペレータの操作信号に応じて当該他方の伸縮支柱を昇降させるように構成されていることを特徴とする門型リフタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−214056(P2008−214056A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55640(P2007−55640)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(506002823)古河ユニック株式会社 (54)
【Fターム(参考)】