説明

開放型トンネル掘削機の扉の構造

【課題】トンネル掘削機の扉において、扉の閉鎖時に膨張袋体から扉にかかる圧力を分散することができる。
【解決手段】扉板21と、扉板21の両側面に設けられた上側車輪22aおよび下側車輪22bと、扉板21の後面21bの上部側に設けられた上側ストッパー23と、扉板21の後面21bの下部側に設けられた下側ストッパー24とから構成された扉4が各小断面掘削区画2A〜2Dの切羽側開口に配設される。各小断面掘削区画2A〜2D内の壁部17には扉4の開閉と共に上側車輪22aおよび下側車輪22bが滑走する第一のレール及び第二のレール32bと上側ストッパー23が収容される溝部32とが配設される。各小断面掘削区画2A〜2D内の床部18には、閉鎖時に下側ストッパー24を支持する下側ストッパー受け33が配設される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば道路トンネルやアンダーパス、共同溝といった主に矩形断面などのトンネルを掘削するための開放型トンネル掘削機の切羽側に備える扉に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、都市域に設けられる道路や共同溝などのトンネルは、一般的に矩形断面である。しかし、円形断面のシールド掘削機を使用して掘削する場合には、必要以上の断面を掘削することになり、特に、周囲に埋設物が多い市街地の浅い深度においては、円形断面のシールド掘削機の使用ができない場合もあった。
そこで、矩形断面のトンネルを掘削できるシールド掘削機が使用されているが、矩形断面のシールド掘削機は高価で、特に矩形断面の密閉型シールド掘削機はカッター機構が複雑でより高価であった。また、矩形断面の密閉型シールド掘削機に比べて矩形断面の開放型のシールド掘削機ではコストを下げることができるが、地表面の沈下が矩形断面の密閉型シールド掘削機に比べて2〜3倍ほど大きくなるという問題があった。
【0003】
そこで、複数の小断面掘削区画に分割された矩形断面の開放型シールド掘削機が提案されている。この掘削機では、例えば上下方向に2段、左右方向に2列の小断面掘削区画に分割され、各小断面掘削区画には開閉可能な扉と掘削機とを備えている。そして、この扉の切羽側には、所定の圧力で膨張可能な膨張袋体が備えられており、掘削を行う小断面掘削区画以外は扉を閉めて膨張袋体によって切羽を押圧し、切羽の崩落や地表面沈下を抑制している。
また、特許文献1によれば、切羽に対し膨張状態で接触するエアバッグを背面から押さえて、切羽に対し開閉可能な押さえ部材を備えた掘削用エレメントが提案されている。この掘削用エレメントによれば、掘削休止時などにおいてエアバッグが切羽を抑えることによって切羽崩落を防止している。
【特許文献1】特開2008−163602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の掘削機では以下のような問題があった。
複数の小断面掘削区画に分割された矩形断面の開放型シールド掘削機に備える扉は、扉が閉められて膨張袋体が膨張して切羽を押圧する状態において膨張袋体からの圧力を受ける。そして、蝶番が扉の上端にあって扉の下端を掘削機側へ引き上げて開く構造の扉では、小断面掘削区画の開口を閉鎖する際に、扉の両側下端部に備えられたかんぬきによって固定されているが、膨張袋体から扉へかかる圧力がかんぬきの金具へ伝達して、かんぬきの金具が変形してかんぬきが抜けなくなり、扉の開閉にも支障が生じるという問題があった。
また、特許文献1による掘削用エレメントに備える押さえ部材においても、押さえ部材を固定する固定部材は揺動式のため、故障した場合には押さえ部材を固定できないという問題があった。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、扉が閉められて切羽を押さえた状態において、切羽側から扉にかかる圧力を分散できて、扉に大きな圧力がかかった場合も確実に扉を固定でき、また容易に扉を開閉できる開放型トンネル掘削機の扉の構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
また、本発明に係る開放型トンネル掘削機の扉の構造では、開放型トンネル掘削機の切羽側開口部に設けられて、切羽を押さえ、開放型トンネル掘削機の壁部に設けられたガイドに沿って移動し開閉する扉の構造であって、扉の閉鎖時に開放型トンネル掘削機の壁部に設けられた第一の支持部に支持される第一のストッパーと、扉の閉鎖時に開放型トンネル掘削機の床部に設けられた第二の支持部に支持される第二のストッパーと、を備えることを特徴とする。
本発明では、開放型トンネル掘削機の壁部に設けられた第一の支持部に支持される第一のストッパーと、開放型トンネル掘削機の床部に設けられた第二の支持部に支持される第二のストッパーとを備えていることにより、扉が切羽側開口部を閉鎖し切羽を押さえる際に、切羽側から扉にかかる圧力を第一及び第二のストッパーと第一及び第二の支持部を介して壁部と床部に伝達させることができ、扉に圧力が集中することを防ぐことができる。
【0007】
また、本発明に係る開放型トンネル掘削機の扉の構造では、第一のストッパーおよび第二のストッパーは下側が上側より小径のテーパー部を備えて、第一の支持部は第一のストッパーのテーパー部型の凹部を備え、第二の支持部は第二のストッパーのテーパー部型の凹部を備えることが好ましい。
本発明では、第一および第二のストッパーは下側が上側より小径のテーパーに形成されて、第一の支持部は第一のストッパーのテーパー型の凹部を備え、第二の支持部は第二のストッパーのテーパー型の凹部を備えることにより、切羽側開口部を閉鎖した状態の扉において、第一および第二のストッパーは第一および第二の支持部と結合して支持されると共に、扉を開放する際には第一および第二のストッパーを上方へ移動させれば第一及び第二の支持部から容易に離すことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、切羽側開口部に設けられた扉には、扉の閉鎖時に開放型トンネル掘削機の壁部に設けられた第一の支持部に支持される第一のストッパーと、扉の閉鎖時に開放型トンネル掘削機の床部に設けられた第二の支持部に支持される第二のストッパーとを備えているので、扉の閉鎖時に切羽側から扉にかかる圧力を分散させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態による開放型トンネル掘削機の扉の構造について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態による開放型トンネル掘削機の全体概要を示す図、図2は図1に示す開放型トンネル掘削機の正面図、図3は本発明の実施の形態による開放型トンネル掘削機の扉が開口部を閉鎖している状態を示す図、図4は本発明の実施の形態による開放型トンネル掘削機の扉が開口部を開放している状態を示す図、図5は本発明の実施の形態による開放型トンネル掘削機の扉の斜視図である。
【0010】
図1に示すように、本実施の形態による開放型トンネル掘削機1は、例えば道路トンネルやアンダーパス、共同溝といった用途で構築される矩形断面のトンネルを掘削するため開放型のトンネル掘削機であって、比較的地盤中の水が少なく且つ浅い深度のトンネルに採用されている。
そして、基本的には周知のシールド掘削機と同様に、1サイクル分の地山を掘削しつつ適宜な搬送手段によって掘削土砂を坑外に搬出し、開放型トンネル掘削機1の後方で例えばコンクリート、スチール等のセグメントS(覆工体)を組み立て、そのセグメントSから反力を取って推進するものである。1サイクルの掘進距離とは、1リング分のセグメントSを設置することが可能な距離とされる。
なお、本実施の形態では、トンネルの掘削方向を「前方」、「前端」とし、その反対方向を「後方」、「後端」として以下説明する。
【0011】
図1及び図2に示すように、開放型トンネル掘削機1は、矩形断面形状のトンネル断面を上下方向に2段で左右方向に2列の4つの小断面掘削区画2A、2B、2C、2Dに分割させた外殻体3と、各小断面掘削区画2A〜2Dの切羽側の開口を開閉する扉4と、扉4の切羽側に設けられたエアバッグ5(押圧機構)と、各小断面掘削区画2A〜2Dに設置された小断面掘削機6と、小断面掘削機6によって掘削された土砂を後方に搬出させる移送コンベヤ7とから概略構成される。
【0012】
外殻体3は、外周に位置していて矩形状をなすスキンプレート11と、スキンプレート11内の前部位置で小断面掘削区画2A〜2Dを仕切るために上下方向及び左右方向に配置された仕切り板12と、スキンプレート11内の後部側内面の周方向に沿って矩形状に枠組みされた支持枠部13とからなる。
外殻体3の前端部は、上部が下部より切羽側に突出するように所定の傾斜角度で傾斜しており、上段の小断面掘削区画2A、2Cにおける掘削面(切羽)の位置は、下段の小断面掘削区画2B、2Dより開放型トンネル掘削機1の前進方向で前方側に位置している。
【0013】
支持枠部13の後端部の外周には、複数の推進ジャッキ14が設けられており、これらの推進ジャッキ14は、その先端部をセグメントSに押し付けることにより、開放型トンネル掘削機1を前進させる構成となっている。スキンプレート11の内側で上段の小断面掘削区画2A、2Cの上方には、切羽側に向けて突出可能なスライドフード15が設けられている。スライドフード15は、掘削時において上方の地山崩壊を防止するために切羽の地山内に突出させるものである。
【0014】
図3に示すように、扉4は、各小断面掘削区画2A〜2Dの開口を閉鎖する時(以下、単に「閉鎖時」とする)には、扉4の面板の扉板21がトンネルの軸方向(開放型トンネル掘削機1の掘削方向)に対して直交する状態で配設される。そして、図4に示すように、各小断面掘削区画2A〜2Dの開口を扉4が開放する時(以下、単に「開放時」とする)には、扉4は扉板21が各小断面掘削区画2A〜2D上方のスキンプレート11または仕切り板12で形成される天井部16の下側に天井部16と平行で、エアバッグ5を備える面が上側になるように配設される。
なお、本実施の形態では、閉鎖時の扉4の扉板21において、切羽に対向する面を前面21aとし、反対側を後面21bとする。
【0015】
図5に示すように、扉4は、扉板21と、扉板21の両側面21cの上部側に設けられた上側車輪22aと、扉板21の両側面21cの下部側に設けられた下側車輪22bと、扉板21の後面21bの上部側に設けられた上側ストッパー23と、扉板21の後面21bの下部側に設けられた下側ストッパー24とから構成される。
そして、図3、図4に示すように、各小断面掘削区画2A〜2D内の側方のスキンプレート11または仕切り板12で形成される壁部17には、扉4の開閉と共に上側車輪22aおよび下側車輪22bが滑走するレール31(ガイド)と上側ストッパー23が収容される溝部32とが設けられている。また、各小断面掘削区画2A〜2D内の下方のスキンプレート11または仕切り板12で形成される床部18には、閉鎖時に下側ストッパー24を支持する下側ストッパー受け33が設けられる。
【0016】
扉板21は、スキンプレート11と仕切り板12とで囲まれた各小断面掘削区画2A〜2Dの開口を閉塞できる大きさの平板形状に形成されて、前面21aには後述するエアバッグ5が配設される。
上側車輪22aおよび下側車輪22bは、扉4が開閉する際にレール31上を滑走できるように、扉板21の側面21cから突出して設けられている。上側車輪22aと下側車輪22bとの間には所定の間隔が設けられる。
【0017】
上側ストッパー23は、扉板21の後面21bの上部側で上側車輪22aの高さよりも下側に配設されて、扉板21の後面21bおよび側面21cから突出して、壁部17に備えられた溝部32に収容される。上側ストッパー23の壁部17側の側面には、下側に向かって小径となるテーパー部23aが形成されている。
下側ストッパー24は、扉板21の後面21bの下部側に配設される。下側ストッパー24の側面には、下側に向かって小径となるテーパー部24aが形成されている。
【0018】
レール31は、閉鎖時の扉4の扉板21の側面21cに沿って壁部17に設けられて鉛直方向に延びる第一のレール31aと、開放時の扉4の扉板21の側面21cに沿って壁部17に設けられて水平方向に延びる第二のレール31bとが略L字型に連結点31cで連結された形状で、上側車輪22aおよび下側車輪22bは第一のレール31aおよび第二のレール31bを連続して滑走できる。
第一および第二のレール31の長さは、扉板21の側面21cに設けられた上側車輪22aと下側車輪22bとの間隔よりも長い寸法とする。
【0019】
溝部32は壁部17に形成された溝状の凹部で、閉鎖時に上側ストッパー23を支持する上側ストッパー支持部32aと、開放時に上側ストッパー23を収容する上側ストッパー収容部32bと、扉4の開閉に伴って上側ストッパー23が移動可能な上側ストッパー移動部32cとから形成される。
上側ストッパー支持部32aは、閉鎖時の上側ストッパー23の側方で、溝部32の前方側端部に上側ストッパー23のテーパー部23a型の凹部に形成されている。上側ストッパー収容部32bは、閉鎖時の上側ストッパー23の側方で、溝部32の後方側端部に形成されている。上側ストッパー移動部32cは、扉4を開閉する際に移動する上側ストッパー23の軌跡よりも広い範囲に形成されている。
【0020】
下側ストッパー受け33は、下側ストッパー24のテーパー部24a型の凹部を備えた部材で、閉鎖時の下側ストッパー24の後方の床部18に、下側ストッパー24のテーパー部24aと下側ストッパー受け33のテーパー部24a型の凹部とがかみ合うように配設される。
【0021】
図2に示すように、エアバッグ5は、膨張可能な膨張袋体で、小断面掘削区画2A〜2Dの各扉4の扉板21の切羽側に上下方向に3段で、左右方向に3列の9つ設けられている。エアバッグ5はエアバッグ5の内部に扉板21内に配設された配管を介して空気(流体)が流入されて、所定の圧力で膨張する構造となっている。
このようなエアバッグ5は、各小断面掘削区画2A〜2Dにおいて切羽を掘削した後の扉4が閉じた状態で空気が流入されて膨張し、掘削部分の土水圧に対応できる圧力で切羽を押圧して押さえる。このとき、扉4はエアバッグ5の圧力を受けるが、扉板21や上側および下側ストッパー23、24、また、溝部32の上側ストッパー支持部32aや下側ストッパー受け33はこの圧力に耐えられる強度を有するものとする。
また、扉4の開閉作業時および開放時にはエアバッグ5は収縮状態とする。
【0022】
次に上述した開放型トンネル掘削機の扉の開閉方法について図面を用いて説明する。
図3に示す閉鎖状態の扉4を図4に示すような開放状態とするには、まず、上側車輪22aが第一及び第二のレール31a、31bの連結点31cに到達するように扉4を上方に移動させる。このとき、上側ストッパー23は上側ストッパー支持部32aから離れ、下側ストッパー24も下側ストッパー受け33から離れる。
そして、連結点31cへ到達した上側車輪22aを第二のレール31b上を後方へ移動させ、下側車輪22bを第一のレール31a上を上方に移動させて扉4を回転させる。下側車輪22bが連結点31cへ到達し、扉板21が水平となるように扉4が回転したら、上側22aおよび下側車輪22bをさらに後方へ移動させ上側ストッパー23を上側ストッパー収容部32bへ収容する。
また、図4に示す開放状態の扉4を閉鎖状態とするには、上述した閉鎖状態の扉4を開放状態とする作業を逆に行えばよい。
【0023】
次に、上述した本実施の形態による開放型トンネル掘削機の扉の構造の作用効果について図面を用いて説明する。
本実施の形態による開放型トンネル掘削機の扉の構造では、閉鎖状態の扉4は、膨張状態のエアバッグ5から扉板21にかかる圧力を上側ストッパー23および上側ストッパー支持部32aを介して壁部17に伝達し、下側ストッパー24および下側ストッパー受けを介して床部18へ伝達するので、エアバッグ5から扉板21にかかる圧力を分散させることができて、この圧力を開放型トンネル掘削機1本体が負担できる作用効果を奏する。
【0024】
また、上側ストッパー23にはテーパー部23aが形成されて、上側ストッパー支持部32aはテーパー部23aと同形の凹部が形成されているので、閉鎖時には上側ストッパー23と上側ストッパー支持部32aが密着して、膨張したエアバッグ5から扉板21にかかる圧力を壁部17に効率よく伝達できる。また、扉4を開放する際には扉4を上方に移動させれば上側ストッパー23と上側ストッパー支持部32aとを容易に離すことができて、扉4を閉鎖する際には上側ストッパー支持部32aに上側ストッパー23を差し込めばよいので上側ストッパー23の脱着が行い易い。
また、下側ストッパー24にもテーパー部24aが形成されて下側ストッパー受け33にもテーパー部24a型の凹部が形成されているので、上述した上側ストッパー23および上側ストッパー支持部32aと同様に、閉鎖時には密着し、下側ストッパー24の脱着が容易にできる。
また、上側ストッパー23は、開放時に上側ストッパー収容部32bに収容されることで扉4を開放状態に保つことができる。
【0025】
また、扉4の開閉は、上側車輪22aおよび下側車輪22bが第一および第二のレール31a、31b上を移動することで、扉4が上下方向に回転して行うので、従来の側方に蝶番のある扉のように、収縮したエアバッグ5が床部18に引きずられてエアバッグ5と床部18との間に摩擦が生じることがなく、扉4の開閉を円滑に行うことができると共にエアバッグ5の損傷を防ぐことができる。
【0026】
以上、本発明によるトンネル掘削機の扉の構造の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施の形態では、開放型トンネル掘削機1は4つの小断面掘削区画2A〜2Dに分割させた外殻体3を備えて、小断面掘削区画2A〜2Dの切羽側の開口部に扉4を設けているが、トンネル断面の大きさに対して上下または左右に2区画以上に設置してもよい。あるいは小断面掘削区画に分割されていない外殻体の切羽側の開口に扉4を設けてもよい。
また、上記の実施の形態では、扉4には切羽側にエアバッグ5が設けられているが、エアバッグ5を設けずに切羽を押さえる扉4を本実施の形態によるトンネル掘削機の扉の構造としてもよい。
また、上記の実施の形態では、扉4の開放時に上側ストッパー23が上側ストッパー収容部32bに収容されて、扉板21を開放状態に保っているが、上側ストッパー収容部32bを設けずに、フックやその他の金具などで扉板21を開放状態に保ってもよい。
要は、本発明において所期の機能が得られればよいのである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態によるトンネル掘削機の全体概要を示す図である。
【図2】図1に示すトンネル掘削機の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態によるトンネル掘削機の扉の閉じた状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態によるトンネル掘削機の扉の開いた状態を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態によるトンネル掘削機の扉の斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
1 トンネル掘削機
4 扉
17 壁部
18 床部
21 扉板
22a 上側車輪
22b 下側車輪
23 上側ストッパー(第一のストッパー)
24 下側ストッパー(第二のストッパー)
31 レール(ガイド)
32a 上側ストッパー支持部(第一の支持部)
33 下側ストッパー受け(第二の支持部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放型トンネル掘削機の切羽側開口部に設けられて、切羽を押さえ、前記開放型トンネル掘削機の壁部に設けられたガイドに沿って移動し開閉する扉の構造であって、
前記扉の閉鎖時に前記開放型トンネル掘削機の壁部に設けられた第一の支持部に支持される第一のストッパーと、
前記扉の閉鎖時に前記開放型トンネル掘削機の床部に設けられた第二の支持部に支持される第二のストッパーと、を備えることを特徴とする開放型トンネル掘削機の扉の構造。
【請求項2】
前記第一のストッパーおよび前記第二のストッパーは下側が上側より小径のテーパー部を備えて、前記第一の支持部は前記第一のストッパーのテーパー部型の凹部を備え、前記第二の支持部は前記第二のストッパーのテーパー部型の凹部を備えることを特徴とする請求項1に記載の開放型トンネル掘削機の扉の構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−138644(P2010−138644A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−317455(P2008−317455)
【出願日】平成20年12月12日(2008.12.12)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【Fターム(参考)】