説明

開講判定装置、開講判定方法、及びプログラム

【課題】リピータの存在を考慮して、講座の開講の可否を判定し得る、開講判定装置、開講判定方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】講座の開講の可否を判定する開講判定装置10は、判定部11を備えている。判定部11は、判定対象となる講座の受講料と、判定対象となる講座の開催にかかる費用と、判定対象となる講座の受講予定者のうち、判定対象となる講座に関連する別の講座の受講を予定している者の人数と、に基づいて、判定対象となる講座の最小催行人数を求める。また、判定部11は、受講予定者の人数が、最小催行人数以上である場合に、判定対象となる講座の開講が可能であると判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種講座の開講の可否を判定するための、開講判定装置及び開講判定方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを利用した学習システムの利用が増加している。このような学習システムは、eラーニングシステム(Electronic Learning System)と呼ばれ、学習者は、端末を介して、好きな場所で、好きな時間に講義を受けることができる。
【0003】
例えば、特許文献1は、eラーニングシステムの一例を開示している。特許文献1に開示されたシステムでは、学習者に学習コンテンツを提供するだけに止まらず、学習者の習得レベルに応じて、応用コースの教育内容を自動的に構築することもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−33573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような最新のeラーニングシステムを用いる場合でも、講座を開催するかどうかの判断では、まず、受講料収入(参加人数×受講料)と必要経費(講師料+教材費等)との損益が計算され、そして、得られた損益から、最小催行人数が決定される。そして、決定された最小催行人数に基づいて、講座開催の可否が決定される。
【0006】
しかしながら、シリーズとなっている教育コースの場合、例えば、基礎コースの講座では最小催行人数が集まらなくても、基礎コースに続く応用コースの講座では、人数が集まることがある。これは、基礎コースと、基礎コースでの知識の所持を前提とする応用コースとが設定されている場合は、基礎コースの講座の受講予定者のうち一定の割合の受講予定者は、リピータとして、応用コースの講座も受講するからである。
【0007】
このため、シリーズとなっている教育コースにおいて、最初に開催されるコースで、最小催行人数が集まらなかったことを理由に、全ての教育コースを中止すると、継続的に開催していれば、得ることができたであろう利益を取りこぼしてしまう結果となる。
【0008】
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、リピータの存在を考慮して、講座の開講の可否を判定し得る、開講判定装置、開講判定方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における開講判定装置は、講座の開講の可否を判定するための装置であって、
判定対象となる講座の受講料と、前記判定対象となる講座の開催にかかる費用と、前記判定対象となる講座の受講予定者のうち、前記判定対象となる講座に関連する別の講座の受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となる講座の最小催行人数を求め、前記受講予定者の人数が、前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となる講座の開講が可能であると判定する、判定部を、
備えていることを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における開講判定方法は、講座の開講の可否を判定するための方法であって、
(a)判定対象となる講座の受講料と、前記判定対象となる講座の開催にかかる費用と、前記判定対象となる講座の受講予定者のうち、前記判定対象となる講座に関連する別の講座の受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となる講座の最小催行人数を求める、ステップと、
(b)前記受講予定者の人数が、前記(a)のステップで求めた前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となる講座の開講が可能であると判定する、ステップと、
を有することを特徴とする。
【0011】
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、講座の開講の可否を判定するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)判定対象となる講座の受講料と、前記判定対象となる講座の開催にかかる費用と、前記判定対象となる講座の受講予定者のうち、前記判定対象となる講座に関連する別の講座の受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となる講座の最小催行人数を求める、ステップと、
(b)前記受講予定者の人数が、前記(a)のステップで求めた前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となる講座の開講が可能であると判定する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、リピータの存在を考慮して、講座の開講の可否を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における開講判定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態において作成されるリピート数情報の一例を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態における開講判定装置の動作を示すフロー図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態において作成される受講予定表の一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態における開講判定装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、開講判定装置、開講判定方法、及びプログラムについて、図1〜図4を参照しながら説明する。
【0015】
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態における開講判定装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における開講判定装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態における開講判定装置10は、講座の開講の可否を判定するための装置である。開講判定装置10は、判定部11を備えている。
【0016】
判定部11は、判定対象となる講座の受講料と、判定対象となる講座の開催にかかる費用(必要経費)と、リピータの人数と、に基づいて、判定対象となる講座の最小催行人数を求める。ここで、「リピータ」とは、判定対象となる講座の受講予定者のうち、判定対象となる講座に関連する別の講座の受講を予定している者をいう。
【0017】
また、判定部11は、最小催行人数を求めると、求めた最小催行人数と、判定対象となる講座の受講予定者とを対比し、受講予定者の数が、最小催行人数以上の場合に、判定対象となる講座の開講が可能であると判定する。
【0018】
このように、本実施の形態では、開講判定装置10は、受講料収入(参加人数×受講料)と必要経費との損益だけでなく、関連する別の講座を受講するリピータの数も考慮して、講座を開講するかどうかを判断できる。このため、講座の主催者は、人数が集まらないことを理由に講座の開講を中止していれば得られなかったと考えられる利益を取得できる。
【0019】
ここで、本実施の形態における開講判定装置10の構成について更に具体的に説明する。本実施の形態では、図1に示す様に、開講判定装置10は、記憶装置20に接続されている。また、記憶装置20は、申込受付装置30に接続されている。
【0020】
申込受付装置30は、受講予定者が、自己の端末31を介して、講座の受講を申し込むと、申込みを受け付ける。そして、申込受付装置30は、受講予定者に関する情報(例えば、ID、氏名、住所等。以下「受講予定者情報」と表記する。)、及び申し込まれた講座を特定する情報(講座名、講座ID等)を、記憶装置20に送信する。
【0021】
記憶装置20は、講座情報記憶部21と、受講予定者情報記憶部22と、受講予定講座記憶部23とを備えている。記憶装置20は、申込受付装置30から送信されてきた受講予定者情報については、受講予定者情報記憶部22に格納させる。また、記憶装置20は、申込受付装置30から送信されてきた講座を特定する情報(以下「受講予定講座情報」と表記する。)については、受講予定者毎に、受講予定講座記憶部23に格納させる。
【0022】
また、記憶装置20は、講座情報記憶部21において、開講が予定されている講座毎に、当該講座に関する情報(以下「講座情報」と表記する。)を格納している。講座情報としては、講座名、講座ID受講料、募集人数、開催にかかる費用、関連する別の講座の講座名、等が挙げられる。
【0023】
また、本実施の形態では、判定対象は、複数の講座で構成されたコースであっても良く、更に、判定対象となるコースに関連する別のコースが設定されていても良い。具体的には、判定対象としては、受講予定者が、ある分野での基礎的な知識を複数回に分けて取得する「基礎コース」が挙げられ、関連する別のコースとしては、受講予定者が、基礎コースでの知識を基に応用的な知識を複数回に分けて取得する「応用コース」が挙げられる。また、記憶装置20の講座情報記憶部21には、コース毎に、当該コースを構成する各講座の講座情報が格納される。
【0024】
そして、上記具体例の場合、判定部11は、判定対象となる基礎コースの受講料と、基礎コースの開催にかかる費用と、リピータの人数とに基づいて、基礎コースの最小催行人数を求め、基礎コースの開講が可能であるかどうかを判定する。また、上記判定部11は、基礎コースに関連する応用コースの受講予定者の人数から、リピータの人数を求める。
【0025】
また、本実施の形態では、開講判定装置10は、判定部11に加え、リピート数情報作成部12と、情報取得部13と、リピート数情報記憶部14とを備えている。また、開講判定装置10は、講座の主催者の端末15に接続されている。
【0026】
情報取得部13は、主催者が、端末15を介して、講座開講の可否の判定を要求すると、起動して、記憶装置20にアクセスする。そして、情報取得部13は、判定対象となった講座及びそれに関連する講座それぞれの講座情報と、各受講予定者の受講予定者情報と、各受講予定者の受講予定講座情報とを取得し、これらを、判定部11及びリピート数情報作成部12に出力する。
【0027】
リピート数情報作成部12は、情報取得部13から出力されてきた各情報に基づいて、図2に示すリピート数情報を作成する。図2は、本発明の実施の形態において作成されるリピート数情報の一例を示す図である。図2の例では、判定対象となるのは、複数個の講座で構成された「基礎コース」であり、それに関連するコースは、複数個の講座で構成された「応用コース」であるとする。図2に示すように、リピート数情報は、基礎コースを構成する講座毎の、関連する講座の講座名とリピータの人数(リピート数)とを含んでいる。
【0028】
また、本実施の形態では、リピート数情報作成部12は、作成したリピート数情報をリピート数情報記憶部14に格納する。そして、判定部11は、リピート数情報記憶部14にアクセスしてリピート数情報を取得し、取得したリピート数情報と、情報取得部13から出力されてきた情報とを用いて、判定対象となる講座(図2の例では、基礎コース)の最小催行人数を求める。
【0029】
[装置動作]
続いて、本発明の実施の形態における開講判定装置10の動作について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態における開講判定装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1を参酌する。また、以下の説明では、上述した基礎コースが判定対象となり、それに関連する応用コースが設定されているとする。また、本実施の形態1では、開講判定装置10を動作させることによって、開講判定方法が実施される。よって、本実施の形態における開講判定方法の説明は、以下の開講判定装置10の動作説明に代える。
【0030】
図3に示すように、最初に、主催者が、端末15を介して、講座開講の可否の判定を要求すると、情報取得部13が、記憶装置20にアクセスする。そして、情報取得部13は、判定対象となった基礎コース及びそれに関連する応用コースそれぞれの各講座の講座情報と、各受講予定者の受講予定者情報と、各受講予定者の受講予定講座情報とを取得する(ステップA1)。また、情報取得部13は、取得した情報を、判定部11及びリピート数情報作成部12に出力する。
【0031】
次に、リピート数情報作成部12は、ステップA1で出力されてきた各情報に基づいて、リピート数情報を作成する(ステップA2)。具体的には、ステップA2では、リピート数情報作成部12は、まず、講座情報から、判定対象とな基礎コースと、それに関連する応用コースとを特定する。
【0032】
そして、リピート数情報作成部12は、各受講予定者の受講予定講座情報を参照し、基礎コースの講座毎に、受講予定者と、関連する応用コースの講座の受講予定者とを特定する。また、リピート数情報作成部12は、基礎コースの講座の受講予定者のうち、関連する応用コースの講座の受講予定者にも該当する者をリピータとして特定する。
【0033】
その後、リピート数情報作成部12は、基礎コースの講座毎に、受講予定者の人数とリピータの人数とをカウントし、得られた値を用いて、図2に示すリピート数情報を作成する。また、リピート数情報作成部12は、作成したリピート数情報を、リピート数情報記憶部14に格納する。
【0034】
次に、ステップA2が実行されると、判定部11は、リピート数情報記憶部14にアクセスしてリピート数情報を取得し、取得したリピート数情報を用いて、判定対象となる講座(図2の例では、基礎コース)の最小催行人数を求める(ステップA3)。
【0035】
本実施の形態では、ステップA3において、判定部11は、図4に示すように、取得したリピート数情報を用いて、判定対象を基礎コースとした場合の受講予定表を作成する。図4は、本発明の実施の形態において作成される受講予定表の一例を示す図である。
【0036】
図4の例では、受講予定表は、基礎コースについてコース単位で作成されている。また、図4において、基礎コースは13個の講座で構成されており、各講座には、開催日程順に通し番号が付与されている。例えば、基礎コース回数「2」とあるのは、2回目に開催される講座であることを示している。
【0037】
具体的には、判定部11は、まず、情報取得部11から取得した基礎コースの講座情報に基づいて、図4における「基礎コース回数」の欄を設定すると共に、関連する応用コースを特定する。続いて、判定部11は、各受講予定者の受講予定講座情報を用いて、図4における「基礎コース受講予定者数」の欄と「応用コース受講予定者数」の欄とに値を設定する。
【0038】
また、判定部11は、基礎コースの各講座について、講座情報に含まれる受講料と受講予定者数とを積算して受講料収入を算出し、受講料収入と費用とを対比して、損益分岐点上の人数が充足しているかどうか、即ち赤字になっていないかどうかを判定する。そして、判定部11は、各講座の判定結果を、図4における「損益分岐点上の人数充足」の欄に設定する。
【0039】
続いて、判定部11は、基礎コースの講座毎に、「応用コース受講予定者数」を「基礎コース受講予定者数」で除算して、リピート率を算出し、算出値を、図4における「リピート率」の欄に設定する。
【0040】
そして、判定部11は、基礎コースの講座毎に、最小催行人数を設定するが、「損益分岐点上の人数充足」の欄で充足とされている講座については、損益分岐点上の人数(赤字が出ない最小の人数)を最小催行人数に設定する。
【0041】
一方、判定部11は、「損益分岐点上の人数充足」の欄で不足とされている講座については、例えば、リピート率が閾値以上であることを条件に、損益分岐点上の人数よりも少ない人数を最小催行人数に設定する。このとき、閾値は、例えば、関連する別のコース(本例では応用コース)での受講料、受講予定者の数に応じて適宜設定される。また、リピート率が閾値よりも高ければ高いほど、最小催行人数が、損益分岐点上の人数よりも少なく設定されても良い。また、判定部11は、リピート率が閾値より低い場合は、損益分岐点上の人数を最小催行人数に設定する。
【0042】
次に、ステップA3によって最小催行人数が設定されると、判定部11は、最小催行人数と、基礎コースの受講予定者とを対比し、受講予定者の数が、最小催行人数以上の場合に、判定対象となる基礎コースの開講が可能であると判定する(ステップA4)。
【0043】
具体的には、ステップA4では、基礎コースの各講座の受講予定者の合計値と、各講座の最小催行人数の合計値とを対比する。図4の例では、受講予定者の数は、最小催行人数よりも多いので、判定部11は、基礎コースの開催が可能であると判定する。また、ステップA4では、判定部11は、判定結果を、主催者の端末15に出力する。この結果、主催者は、判定結果を知ることができる。
【0044】
このように、本実施の形態では、講座を開講するかどうかは、基礎コースの受講予定者だけでなく、基礎コースに関連する応用コースの受講予定者も考慮して判断される。よって、主催者は、人数が集まらないことを理由に基礎コースの開講を中止していれば得られなかったと考えられる利益を取得できる。
【0045】
また、本実施の形態における開講判定装置10は、例えば、旅行等の分野にも利用できる。具体的には、関連する二つ名所の組合せが多数存在する場合に、開講判定装置10によって、ある名所を訪れた人の数に対する、そのうちの、この名所に関連する別の名所を訪れた人の数の割合をリピート率として算出させ、そして、得られたリピート率を管理させる。この場合、人気の高い名所の最適な組み合わせを導くことが可能になる。
【0046】
[プログラム]
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図3に示すステップA1〜A4を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における開講判定装置10と開講判定方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、判定部11、リピート数情報作成部12、及び情報取得部13として機能し、処理を行なう。また、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置が、リピート数情報記憶部14として機能する。
【0047】
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、開講判定装置10を実現するコンピュータについて図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態における開講判定装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0048】
図5に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0049】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
【0050】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0051】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash)及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上のように、本発明によれば、リピータの存在を考慮して、講座の開講の可否を判定することができる。本発明は、教育コースといった各種講座を開催する営利事業において有用である。
【符号の説明】
【0053】
10 開講判定装置
11 判定部
12 リピート数情報作成部
13 情報取得部
14 リピート数情報記憶部
15 主催者の端末
20 記憶装置
21 講座情報記憶部
22 受講予定者情報記憶部
23 受講予定講座記憶部
30 申込受付装置
31 受講予定者の端末
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
講座の開講の可否を判定するための装置であって、
判定対象となる講座の受講料と、前記判定対象となる講座の開催にかかる費用と、前記判定対象となる講座の受講予定者のうち、前記判定対象となる講座に関連する別の講座の受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となる講座の最小催行人数を求め、前記受講予定者の人数が、前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となる講座の開講が可能であると判定する、判定部を、
備えていることを特徴とする開講判定装置。
【請求項2】
前記別の講座が、前記判定対象となる講座を基礎とした応用講座である、請求項1に記載の開講判定装置。
【請求項3】
前記判定対象が、複数の講座で構成されたコースであり、更に、前記判定対象となるコースに関連する別のコースが設定されている場合において、
前記判定部が、前記判定対象となるコースの受講料と、前記判定対象となるコースの開催にかかる費用と、前記判定対象となるコースの受講予定者のうち、前記別のコースの受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となるコースの最小催行人数を求め、前記受講予定者の人数が、前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となるコースの開講が可能であると判定する、
請求項1に記載の開講判定装置。
【請求項4】
講座の開講の可否を判定するための方法であって、
(a)判定対象となる講座の受講料と、前記判定対象となる講座の開催にかかる費用と、前記判定対象となる講座の受講予定者のうち、前記判定対象となる講座に関連する別の講座の受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となる講座の最小催行人数を求める、ステップと、
(b)前記受講予定者の人数が、前記(a)のステップで求めた前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となる講座の開講が可能であると判定する、ステップと、
を有することを特徴とする開講判定方法。
【請求項5】
前記別の講座が、前記判定対象となる講座を基礎とした応用講座である、請求項4に記載の開講判定方法。
【請求項6】
前記判定対象が、複数の講座で構成されたコースであり、更に、前記判定対象となるコースに関連する別のコースが設定されている場合において、
前記(a)のステップで、前記判定対象となるコースの受講料と、前記判定対象となるコースの開催にかかる費用と、前記判定対象となるコースの受講予定者のうち、前記別のコースの受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となるコースの最小催行人数を求め、
前記(b)のステップで、前記受講予定者の人数が、前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となるコースの開講が可能であると判定する、
請求項4に記載の開講判定方法。
【請求項7】
コンピュータによって、講座の開講の可否を判定するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)判定対象となる講座の受講料と、前記判定対象となる講座の開催にかかる費用と、前記判定対象となる講座の受講予定者のうち、前記判定対象となる講座に関連する別の講座の受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となる講座の最小催行人数を求める、ステップと、
(b)前記受講予定者の人数が、前記(a)のステップで求めた前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となる講座の開講が可能であると判定する、ステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項8】
前記別の講座が、前記判定対象となる講座を基礎とした応用講座である、請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記判定対象が、複数の講座で構成されたコースであり、更に、前記判定対象となるコースに関連する別のコースが設定されている場合において、
前記(a)のステップで、前記判定対象となるコースの受講料と、前記判定対象となるコースの開催にかかる費用と、前記判定対象となるコースの受講予定者のうち、前記別のコースの受講を予定している者の人数と、に基づいて、前記判定対象となるコースの最小催行人数を求め、
前記(b)のステップで、前記受講予定者の人数が、前記最小催行人数以上の場合に、前記判定対象となるコースの開講が可能であると判定する、
請求項7に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−58001(P2013−58001A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194847(P2011−194847)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.COMPACTFLASH
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)