開閉作業工具
【課題】本発明は、極めて商品価値の高い画期的な開閉作業工具を提供することを目的とする。
【解決手段】先端に第一作用部1aを有し基端に第一握持部1bを有する第一半体1と、先端に第二作用部2aを有し基端に第二握持部2bを有する第二半体2とを交叉枢着し、前記第二半体2に当接し前記両握持部1b,2bを開き付勢する付勢体3を前記第一半体1に設けたものである。
【解決手段】先端に第一作用部1aを有し基端に第一握持部1bを有する第一半体1と、先端に第二作用部2aを有し基端に第二握持部2bを有する第二半体2とを交叉枢着し、前記第二半体2に当接し前記両握持部1b,2bを開き付勢する付勢体3を前記第一半体1に設けたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばニッパーやペンチなどの開閉作業工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、開閉作業工具として、先端に刃部を有し基端に握持部を有する2つの半体を交叉枢着し、この半体同士間に両握持部を開き付勢する付勢体を設けた開き付勢機能付きのニッパーが提案されている。この付勢体は、両半体夫々の対向する内面所定位置間に架設されるコイルバネである。
【0003】
従って、この開き付勢機能付きのニッパーは、両握持部を握る力を抜くだけで付勢体の開き付勢により先端部の両刃部が開きすることになり、よって、両握持部を強く握っては弱める、強く握っては弱める、という操作をすることにより、両刃部の開閉を素早く繰り返し行なうことができ、非常に便利である。
【0004】
しかし、この開き付勢機能付きのニッパーには、誤って必要以上に両握持部を開いた場合、半体に対する止着部分が取れたり、付勢体が伸びて破損したりするなどの問題点がある。
【0005】
そこで、例えば実開昭61−130159号に開示されるように、付勢体の一端部を一方の半体にのみ止着し他端部を他方の半体に当接させた開き付勢構造を具備したニッパー(以下、従来例)が提案されており、この構造であれば前述した問題点を解消することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開昭61−130159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来例は、実際の使用場面において、両握持部が自由に開き過ぎてしまい、使いづらいという問題点がある。この点、工具に両握持部の開き過ぎを防止するストッパーを設けることも考えられるが、量産性が悪くなりコスト高の原因となってしまうなど現実的ではない。
【0008】
本出願人は、上述した問題点に着目し、種々の実験・研究を繰り返し行なった結果、従来にない作用効果を発揮する画期的な開閉作業工具を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
先端に第一作用部1aを有し基端に第一握持部1bを有する第一半体1と、先端に第二作用部2aを有し基端に第二握持部2bを有する第二半体2とを交叉枢着し、前記第二半体2に当接し前記両握持部1b,2bを開き付勢する付勢体3を前記第一半体1に設けた開閉作業工具であって、前記第二半体2には前記付勢体3の先端部3aが係止する凹部4が設けられ、前記付勢体3と前記凹部4との係止により、前記両握持部1b,2bは所定開き位置まで開き付勢されるとともに、前記所定開き位置で前記両握持部1b,2bの開きが阻止されるように構成されており、前記両握持部1b,2bを所定の力で前記所定開き位置から更に開いた際、前記付勢体3の先端部3aは前記凹部4から離脱するように設けられており、また、前記第二半体2にして前記凹部4の側部には傾斜部5が設けられ、前記付勢体3の先端部3aが前記凹部4から離脱した状態から両握持部1b,2bを閉じた際、前記付勢体3の先端部3aが前記傾斜部5を摺動して該先端部3aは前記凹部4に係止するように構成されていることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【0011】
また、請求項1記載の開閉作業工具において、前記付勢体3は、前記第一半体1の表面に添設状態となる板状若しくは棒状の長尺体であり、前記付勢体3の先端部3aは、前記第一半体1の表面に対して起き上がり状態に折曲形成されていることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【0012】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記付勢体3の先端部3aは平面視円形状であることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【0013】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記第一作用部1a及び前記第二作用部2a夫々は刃部であることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記第一半体1に設けた貫通孔1cに前記付勢体3に設けた凸部3’を係止して該第一半体1は前記付勢体3に設けられていることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は上述のように構成したから、付勢体を具備することで開閉作業を素早く行なえることになり、しかも、付勢体の先端部が係止する凹部が設けられているから、両握持部の開き過ぎが防止され、従って、使い易く、また、付勢体の先端部が凹部から離脱するから、付勢体の破損が可及的に防止されることになり、更に、凹部の側部には傾斜部が設けられているから、凹部から離脱した付勢体を簡易且つ円滑に元の状態に戻すことができて操作性が良好となるなど極めて商品価値の高い画期的な開閉作業工具となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施例を示す平面図である。
【図2】本実施例に係る要部を示す斜視図である。
【図3】本実施例に係る要部を示す斜視図である。
【図4】本実施例に係る要部の説明図である。
【図5】本実施例に係る要部を示す平面図である。
【図6】図5のA−A拡大端面図である。
【図7】図5のB−B拡大端面図である。
【図8】本実施例に係る要部を示す平面図である。
【図9】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図10】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図11】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図12】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図13】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図14】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図15】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図16】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0018】
本発明は、例えば両握持部1b,2b(第一握持部1b及び第二握持部2b)を握持操作して閉じると両作用部1a,2a(第一作用部1a及び第二作用部2a)は閉じ、この両握持部1b,2bを握持する力を緩めると、付勢体3の開き付勢により両握持部1b,2bは開き、これに伴い両作用部1a,2aも開く。
【0019】
また、本発明は、付勢体3の先端部3aが係止する凹部4を第二半体2に設けており、この構成から、付勢体3により、両握持部1b,2bは所定開き位置まで開き付勢されるとともに、この所定開き位置で両握持部1b,2bの開きが阻止される。
【0020】
従って、両握持部1b,2bは必要以上に開くことが無くて使い易い。
【0021】
また、本発明は、両握持部1b,2bを所定の力で所定開き位置から更に開いた際、付勢体3の先端部は凹部4から離脱するように設けられている。
【0022】
従って、両握持部1b,2bを無理に開かせようとする強い力が加わっても、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱することで付勢体3の破損が可及的に防止される。
【0023】
また、本発明は、第二半体2にして凹部4の側部には傾斜部5が設けられ、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱した状態から両握持部1b,2bを閉じた際、付勢体3の先端部3aが傾斜部5を摺動して該先端部3aは凹部4に係止する。
【0024】
仮にこの傾斜部5が無い場合、凹部4から離脱した状態の付勢体3の先端部3aを再び凹部4に係止させようとすると、例えば付勢体3を支えながら両握持部1b,2bを閉じるという厄介な作業となるが、この点、本発明は、両握持部1b,2bを閉じるだけで、この両握持部1b,2bの閉じ動に伴い付勢体3の先端部3aは動いて傾斜部5を摺動することになり、凹部4に自動的に係止することになる。
【0025】
従って、凹部4から離脱した付勢体3を簡易且つ円滑に元の状態に戻すことができて操作性が良好となる。
【実施例】
【0026】
本発明の具体的な一実施例について図面に基づいて説明する。
【0027】
本実施例は、先端に第一作用部1aを有し基端に第一握持部1bを有する第一半体1と、先端に第二作用部2aを有し基端に第二握持部2bを有する第二半体2とを交叉枢着し、第二半体2に当接し両握持部1b,2bを開き付勢する付勢体3を第一半体1に設けたものである。
【0028】
具体的には、図1〜4に図示したように適宜な金属製の一対の長尺板状半体1,2(第一半体及び第二半体)を設け、この第一半体1及び第二半体2夫々の先端寄りの部位を軸部材6aを介して枢着し、この第一半体1及び第二半体2の枢着部6よりも基端側の部位夫々に合成樹脂製のグリップ7を被覆した握持部1b,2b(第一握持部及び第二握持部)を設け、一方、枢着部6よりも先端側の部位に作用部1a,2a(第一作用部及び第二作用部)を設け、本実施例では、第一作用部1a及び第二作用部2aとして刃部を設けている。尚、本実施例では、第一作用部1a及び第二作用部2aとして第一半体1及び第二半体2夫々の対向部位に切断刃を設けた刃部を採用したが、被挟持物を平坦状の挟持面で挟んで保持する挟持作用部を採用しても良いなど、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用するものである。
【0029】
第一半体1は、図4に図示したように第二半体2と枢着する部位よりも基端側二箇所に表裏面に貫通する貫通孔1cが設けられており、この貫通孔1cは、後述する付勢体3を止着するための止着孔である。
【0030】
第二半体は、図1〜3に図示したように第一半体1と枢着する部位よりも基端側位置にして内側縁部に凹部4が設けられており、この凹部4は、後述する付勢体3の先端部3aが嵌入係止する部位である。
【0031】
従って、両握持部1b,2bを所定の力で所定開き位置よりも開いた際、付勢体3の先端部は凹部4から円滑に離脱することになる。
【0032】
また、この凹部4の側部には傾斜部5が設けられている。
【0033】
この傾斜部5は、第一握持部1b及び第二握持部2bを開いた際、付勢体3の先端部3aが移動する軌道線上に設けられており、凹部4へ向けて登り傾斜状に設けられている。
【0034】
尚、本実施例ではこの傾斜部5を凸湾曲した傾斜状に設けているが、平坦面から成る傾斜部としても良い。
【0035】
また、本実施例は、第一半体1に第一握持部1b及び第二握持部2bを開き方向に付勢する付勢体3を設けている。
【0036】
具体的には、この付勢体3は、図4に図示したように適宜な金属製の板材を打ち抜き成形して成る板状バネ材で構成され、その先端部3aと基端部3bとの間に折り返し状部3cを有する形状(平面視J形状)に形成され、この折り返し状部3cから先端部3aにかけて適度な弾性を有するように構成されている。尚、付勢体は型成形でも良いなど、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。
【0037】
また、付勢体3は、図6に図示したように基端部3bと折り返し状部3cに凸部3’が設けられており、第一半体1に添設状態とした際、第一半体1に設けた貫通孔1cに凸部3’を嵌挿させて抜け止め係止して、第一半体1に付勢体3を設けている。
【0038】
また、本実施例では、この凸部3’を貫通孔1cに係止することで第一半体1に対して付勢体3を仮止め状態としており、この状態でグリップ7をインサート成形することで完全に固定している。符号1d,2dはグリップ7の一部が嵌入することで該グリップ7の抜け止めとなる孔である。
【0039】
この付勢体3の先端部3aは、前述した第二半体2の凹部4に嵌合係止するように設けられている。
【0040】
従って、第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じた際、付勢体3は戻り付勢力が生じる。この第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じた際の付勢体3の変形により生じる付勢作用は当該第一握持部1b及び第二握持部2bを開き方向に付勢する開き付勢作用である。
【0041】
また、付勢体3の先端部3aは平面視円形状に形成されており、これは、凹部4からの離脱と、凹部4から離脱した状態から傾斜部5を摺動して乗り越えることが円滑に行われるようにする為である。
【0042】
また、付勢体3の先端部3aは、第一半体1の表面から起き上がり状態に折り曲げ形成されている。
【0043】
これは、前述した付勢体3の先端部3aを平面視円形状にしたことと同様、凹部4からの離脱と、凹部4から離脱した状態から傾斜部5を摺動して乗り越えることが円滑に行われるようにするためである。
【0044】
本実施例は上述のように構成したから、第一握持部1b及び第二握持部2bを握持操作して閉じると第一作用部1a及び第二作用部2aは閉じ、この第一握持部1b及び第二握持部2bを握持する力を緩めると、付勢体3の開き付勢により第一握持部1b及び第二握持部2bは開き、これに伴い第一作用部1a及び第二作用部2aも開く。
【0045】
また、本実施例は、付勢体3の先端部3aが係止する凹部4を第二半体2に設けており、この構成から、付勢体3により、第一握持部1b及び第二握持部2bは所定開き位置まで開き付勢されるとともに、この所定開き位置で第一握持部1b及び第二握持部2bの開きが阻止される。
【0046】
従って、第一握持部1b及び第二握持部2bは必要以上に開くことが無い。
【0047】
また、本実施例は、第一握持部1b及び第二握持部2bを所定の力で所定開き位置よりも開いた際、付勢体3の先端部は凹部4から離脱するように設けられている(図12,13参照)。
【0048】
従って、第一握持部1b及び第二握持部2bを無理に開かせようとする強い力が加わっても、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱することで付勢体3の破損が可及的に防止される。
【0049】
また、本実施例は、第二半体2にして凹部4の側部には凸湾曲形状の傾斜部5が設けられ、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱した状態から第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じた際、付勢体3の先端部3aが傾斜部5を摺動して乗り越えることで該先端部3aは凹部4に係止する(図14〜16参照)。
【0050】
仮にこの傾斜部5が無い場合、凹部4から離脱した状態の付勢体3の先端部3aを再び凹部4に係止させようとすると、例えば付勢体3を支えながら第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じるという厄介な作業となるが、この点、本実施例は、第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じるだけで、この第一握持部1b及び第二握持部2bの閉じ動に伴い付勢体3の先端部3aは動いて傾斜部5を摺動して乗り越えることで凹部4に自動的に係止することになる。
【0051】
従って、この付勢体3の破損を防止するために凹部4から離脱させた先端部3aを簡易且つ円滑に元の状態(凹部3に先端部3aが係止した状態)に戻すことができて操作性が良好となる。
【0052】
よって、本実施例によれば、付勢体3を具備することで開閉作業を素早く行なえることになり、しかも、付勢体3の先端部3aが係止する凹部4が設けられているから、両握持部1b,2bの開き過ぎが防止され、従って、使い易く、また、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱するから、付勢体3の破損が可及的に防止されることになり、更に、凹部4の側部には傾斜部5が設けられているから、凹部4から離脱した付勢体3を簡易且つ円滑に元の状態に戻すことができて操作性が良好となる。
【0053】
また、本実施例は、付勢体3は、第一半体1の表面に添設状態となる板状の長尺体であり、付勢体3の先端部3aは、第一半体1の表面に対して起き上がり状態に折曲形成されているから、付勢体3を具備しても作業の邪魔になったりせず、しかも、凹部4に対する離脱及び傾斜部5の乗り上げが極めて良好に行われることになる。
【0054】
また、本実施例は、付勢体3の先端部3aは平面視円形状であるから、この点においても凹部4に対する離脱及び傾斜部5の乗り上げが極めて良好に行われることになる。
【0055】
また、本実施例は、第一半体1に設けた貫通孔1cに付勢体3に設けた凸部3’を係止して、第一半体1に付勢体3は設けられているから、前述した秀れた作用効果が簡易構造で得られることになる。
【0056】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0057】
1 第一半体
1a 第一作用部
1b 第一握持部
1c 貫通孔
2 第二半体
2a 第二作用部
2b 第二握持部
3 付勢体
3a 先端部
3’ 凸部
4 凹部
5 傾斜部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばニッパーやペンチなどの開閉作業工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、開閉作業工具として、先端に刃部を有し基端に握持部を有する2つの半体を交叉枢着し、この半体同士間に両握持部を開き付勢する付勢体を設けた開き付勢機能付きのニッパーが提案されている。この付勢体は、両半体夫々の対向する内面所定位置間に架設されるコイルバネである。
【0003】
従って、この開き付勢機能付きのニッパーは、両握持部を握る力を抜くだけで付勢体の開き付勢により先端部の両刃部が開きすることになり、よって、両握持部を強く握っては弱める、強く握っては弱める、という操作をすることにより、両刃部の開閉を素早く繰り返し行なうことができ、非常に便利である。
【0004】
しかし、この開き付勢機能付きのニッパーには、誤って必要以上に両握持部を開いた場合、半体に対する止着部分が取れたり、付勢体が伸びて破損したりするなどの問題点がある。
【0005】
そこで、例えば実開昭61−130159号に開示されるように、付勢体の一端部を一方の半体にのみ止着し他端部を他方の半体に当接させた開き付勢構造を具備したニッパー(以下、従来例)が提案されており、この構造であれば前述した問題点を解消することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開昭61−130159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来例は、実際の使用場面において、両握持部が自由に開き過ぎてしまい、使いづらいという問題点がある。この点、工具に両握持部の開き過ぎを防止するストッパーを設けることも考えられるが、量産性が悪くなりコスト高の原因となってしまうなど現実的ではない。
【0008】
本出願人は、上述した問題点に着目し、種々の実験・研究を繰り返し行なった結果、従来にない作用効果を発揮する画期的な開閉作業工具を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0010】
先端に第一作用部1aを有し基端に第一握持部1bを有する第一半体1と、先端に第二作用部2aを有し基端に第二握持部2bを有する第二半体2とを交叉枢着し、前記第二半体2に当接し前記両握持部1b,2bを開き付勢する付勢体3を前記第一半体1に設けた開閉作業工具であって、前記第二半体2には前記付勢体3の先端部3aが係止する凹部4が設けられ、前記付勢体3と前記凹部4との係止により、前記両握持部1b,2bは所定開き位置まで開き付勢されるとともに、前記所定開き位置で前記両握持部1b,2bの開きが阻止されるように構成されており、前記両握持部1b,2bを所定の力で前記所定開き位置から更に開いた際、前記付勢体3の先端部3aは前記凹部4から離脱するように設けられており、また、前記第二半体2にして前記凹部4の側部には傾斜部5が設けられ、前記付勢体3の先端部3aが前記凹部4から離脱した状態から両握持部1b,2bを閉じた際、前記付勢体3の先端部3aが前記傾斜部5を摺動して該先端部3aは前記凹部4に係止するように構成されていることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【0011】
また、請求項1記載の開閉作業工具において、前記付勢体3は、前記第一半体1の表面に添設状態となる板状若しくは棒状の長尺体であり、前記付勢体3の先端部3aは、前記第一半体1の表面に対して起き上がり状態に折曲形成されていることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【0012】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記付勢体3の先端部3aは平面視円形状であることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【0013】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記第一作用部1a及び前記第二作用部2a夫々は刃部であることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記第一半体1に設けた貫通孔1cに前記付勢体3に設けた凸部3’を係止して該第一半体1は前記付勢体3に設けられていることを特徴とする開閉作業工具に係るものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は上述のように構成したから、付勢体を具備することで開閉作業を素早く行なえることになり、しかも、付勢体の先端部が係止する凹部が設けられているから、両握持部の開き過ぎが防止され、従って、使い易く、また、付勢体の先端部が凹部から離脱するから、付勢体の破損が可及的に防止されることになり、更に、凹部の側部には傾斜部が設けられているから、凹部から離脱した付勢体を簡易且つ円滑に元の状態に戻すことができて操作性が良好となるなど極めて商品価値の高い画期的な開閉作業工具となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施例を示す平面図である。
【図2】本実施例に係る要部を示す斜視図である。
【図3】本実施例に係る要部を示す斜視図である。
【図4】本実施例に係る要部の説明図である。
【図5】本実施例に係る要部を示す平面図である。
【図6】図5のA−A拡大端面図である。
【図7】図5のB−B拡大端面図である。
【図8】本実施例に係る要部を示す平面図である。
【図9】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図10】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図11】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図12】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図13】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図14】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図15】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【図16】本実施例に係る要部の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0018】
本発明は、例えば両握持部1b,2b(第一握持部1b及び第二握持部2b)を握持操作して閉じると両作用部1a,2a(第一作用部1a及び第二作用部2a)は閉じ、この両握持部1b,2bを握持する力を緩めると、付勢体3の開き付勢により両握持部1b,2bは開き、これに伴い両作用部1a,2aも開く。
【0019】
また、本発明は、付勢体3の先端部3aが係止する凹部4を第二半体2に設けており、この構成から、付勢体3により、両握持部1b,2bは所定開き位置まで開き付勢されるとともに、この所定開き位置で両握持部1b,2bの開きが阻止される。
【0020】
従って、両握持部1b,2bは必要以上に開くことが無くて使い易い。
【0021】
また、本発明は、両握持部1b,2bを所定の力で所定開き位置から更に開いた際、付勢体3の先端部は凹部4から離脱するように設けられている。
【0022】
従って、両握持部1b,2bを無理に開かせようとする強い力が加わっても、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱することで付勢体3の破損が可及的に防止される。
【0023】
また、本発明は、第二半体2にして凹部4の側部には傾斜部5が設けられ、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱した状態から両握持部1b,2bを閉じた際、付勢体3の先端部3aが傾斜部5を摺動して該先端部3aは凹部4に係止する。
【0024】
仮にこの傾斜部5が無い場合、凹部4から離脱した状態の付勢体3の先端部3aを再び凹部4に係止させようとすると、例えば付勢体3を支えながら両握持部1b,2bを閉じるという厄介な作業となるが、この点、本発明は、両握持部1b,2bを閉じるだけで、この両握持部1b,2bの閉じ動に伴い付勢体3の先端部3aは動いて傾斜部5を摺動することになり、凹部4に自動的に係止することになる。
【0025】
従って、凹部4から離脱した付勢体3を簡易且つ円滑に元の状態に戻すことができて操作性が良好となる。
【実施例】
【0026】
本発明の具体的な一実施例について図面に基づいて説明する。
【0027】
本実施例は、先端に第一作用部1aを有し基端に第一握持部1bを有する第一半体1と、先端に第二作用部2aを有し基端に第二握持部2bを有する第二半体2とを交叉枢着し、第二半体2に当接し両握持部1b,2bを開き付勢する付勢体3を第一半体1に設けたものである。
【0028】
具体的には、図1〜4に図示したように適宜な金属製の一対の長尺板状半体1,2(第一半体及び第二半体)を設け、この第一半体1及び第二半体2夫々の先端寄りの部位を軸部材6aを介して枢着し、この第一半体1及び第二半体2の枢着部6よりも基端側の部位夫々に合成樹脂製のグリップ7を被覆した握持部1b,2b(第一握持部及び第二握持部)を設け、一方、枢着部6よりも先端側の部位に作用部1a,2a(第一作用部及び第二作用部)を設け、本実施例では、第一作用部1a及び第二作用部2aとして刃部を設けている。尚、本実施例では、第一作用部1a及び第二作用部2aとして第一半体1及び第二半体2夫々の対向部位に切断刃を設けた刃部を採用したが、被挟持物を平坦状の挟持面で挟んで保持する挟持作用部を採用しても良いなど、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用するものである。
【0029】
第一半体1は、図4に図示したように第二半体2と枢着する部位よりも基端側二箇所に表裏面に貫通する貫通孔1cが設けられており、この貫通孔1cは、後述する付勢体3を止着するための止着孔である。
【0030】
第二半体は、図1〜3に図示したように第一半体1と枢着する部位よりも基端側位置にして内側縁部に凹部4が設けられており、この凹部4は、後述する付勢体3の先端部3aが嵌入係止する部位である。
【0031】
従って、両握持部1b,2bを所定の力で所定開き位置よりも開いた際、付勢体3の先端部は凹部4から円滑に離脱することになる。
【0032】
また、この凹部4の側部には傾斜部5が設けられている。
【0033】
この傾斜部5は、第一握持部1b及び第二握持部2bを開いた際、付勢体3の先端部3aが移動する軌道線上に設けられており、凹部4へ向けて登り傾斜状に設けられている。
【0034】
尚、本実施例ではこの傾斜部5を凸湾曲した傾斜状に設けているが、平坦面から成る傾斜部としても良い。
【0035】
また、本実施例は、第一半体1に第一握持部1b及び第二握持部2bを開き方向に付勢する付勢体3を設けている。
【0036】
具体的には、この付勢体3は、図4に図示したように適宜な金属製の板材を打ち抜き成形して成る板状バネ材で構成され、その先端部3aと基端部3bとの間に折り返し状部3cを有する形状(平面視J形状)に形成され、この折り返し状部3cから先端部3aにかけて適度な弾性を有するように構成されている。尚、付勢体は型成形でも良いなど、本実施例の特性を発揮する構成であれば適宜採用し得るものである。
【0037】
また、付勢体3は、図6に図示したように基端部3bと折り返し状部3cに凸部3’が設けられており、第一半体1に添設状態とした際、第一半体1に設けた貫通孔1cに凸部3’を嵌挿させて抜け止め係止して、第一半体1に付勢体3を設けている。
【0038】
また、本実施例では、この凸部3’を貫通孔1cに係止することで第一半体1に対して付勢体3を仮止め状態としており、この状態でグリップ7をインサート成形することで完全に固定している。符号1d,2dはグリップ7の一部が嵌入することで該グリップ7の抜け止めとなる孔である。
【0039】
この付勢体3の先端部3aは、前述した第二半体2の凹部4に嵌合係止するように設けられている。
【0040】
従って、第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じた際、付勢体3は戻り付勢力が生じる。この第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じた際の付勢体3の変形により生じる付勢作用は当該第一握持部1b及び第二握持部2bを開き方向に付勢する開き付勢作用である。
【0041】
また、付勢体3の先端部3aは平面視円形状に形成されており、これは、凹部4からの離脱と、凹部4から離脱した状態から傾斜部5を摺動して乗り越えることが円滑に行われるようにする為である。
【0042】
また、付勢体3の先端部3aは、第一半体1の表面から起き上がり状態に折り曲げ形成されている。
【0043】
これは、前述した付勢体3の先端部3aを平面視円形状にしたことと同様、凹部4からの離脱と、凹部4から離脱した状態から傾斜部5を摺動して乗り越えることが円滑に行われるようにするためである。
【0044】
本実施例は上述のように構成したから、第一握持部1b及び第二握持部2bを握持操作して閉じると第一作用部1a及び第二作用部2aは閉じ、この第一握持部1b及び第二握持部2bを握持する力を緩めると、付勢体3の開き付勢により第一握持部1b及び第二握持部2bは開き、これに伴い第一作用部1a及び第二作用部2aも開く。
【0045】
また、本実施例は、付勢体3の先端部3aが係止する凹部4を第二半体2に設けており、この構成から、付勢体3により、第一握持部1b及び第二握持部2bは所定開き位置まで開き付勢されるとともに、この所定開き位置で第一握持部1b及び第二握持部2bの開きが阻止される。
【0046】
従って、第一握持部1b及び第二握持部2bは必要以上に開くことが無い。
【0047】
また、本実施例は、第一握持部1b及び第二握持部2bを所定の力で所定開き位置よりも開いた際、付勢体3の先端部は凹部4から離脱するように設けられている(図12,13参照)。
【0048】
従って、第一握持部1b及び第二握持部2bを無理に開かせようとする強い力が加わっても、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱することで付勢体3の破損が可及的に防止される。
【0049】
また、本実施例は、第二半体2にして凹部4の側部には凸湾曲形状の傾斜部5が設けられ、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱した状態から第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じた際、付勢体3の先端部3aが傾斜部5を摺動して乗り越えることで該先端部3aは凹部4に係止する(図14〜16参照)。
【0050】
仮にこの傾斜部5が無い場合、凹部4から離脱した状態の付勢体3の先端部3aを再び凹部4に係止させようとすると、例えば付勢体3を支えながら第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じるという厄介な作業となるが、この点、本実施例は、第一握持部1b及び第二握持部2bを閉じるだけで、この第一握持部1b及び第二握持部2bの閉じ動に伴い付勢体3の先端部3aは動いて傾斜部5を摺動して乗り越えることで凹部4に自動的に係止することになる。
【0051】
従って、この付勢体3の破損を防止するために凹部4から離脱させた先端部3aを簡易且つ円滑に元の状態(凹部3に先端部3aが係止した状態)に戻すことができて操作性が良好となる。
【0052】
よって、本実施例によれば、付勢体3を具備することで開閉作業を素早く行なえることになり、しかも、付勢体3の先端部3aが係止する凹部4が設けられているから、両握持部1b,2bの開き過ぎが防止され、従って、使い易く、また、付勢体3の先端部3aが凹部4から離脱するから、付勢体3の破損が可及的に防止されることになり、更に、凹部4の側部には傾斜部5が設けられているから、凹部4から離脱した付勢体3を簡易且つ円滑に元の状態に戻すことができて操作性が良好となる。
【0053】
また、本実施例は、付勢体3は、第一半体1の表面に添設状態となる板状の長尺体であり、付勢体3の先端部3aは、第一半体1の表面に対して起き上がり状態に折曲形成されているから、付勢体3を具備しても作業の邪魔になったりせず、しかも、凹部4に対する離脱及び傾斜部5の乗り上げが極めて良好に行われることになる。
【0054】
また、本実施例は、付勢体3の先端部3aは平面視円形状であるから、この点においても凹部4に対する離脱及び傾斜部5の乗り上げが極めて良好に行われることになる。
【0055】
また、本実施例は、第一半体1に設けた貫通孔1cに付勢体3に設けた凸部3’を係止して、第一半体1に付勢体3は設けられているから、前述した秀れた作用効果が簡易構造で得られることになる。
【0056】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0057】
1 第一半体
1a 第一作用部
1b 第一握持部
1c 貫通孔
2 第二半体
2a 第二作用部
2b 第二握持部
3 付勢体
3a 先端部
3’ 凸部
4 凹部
5 傾斜部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に第一作用部を有し基端に第一握持部を有する第一半体と、先端に第二作用部を有し基端に第二握持部を有する第二半体とを交叉枢着し、前記第二半体に当接し前記両握持部を開き付勢する付勢体を前記第一半体に設けた開閉作業工具であって、前記第二半体には前記付勢体の先端部が係止する凹部が設けられ、前記付勢体と前記凹部との係止により、前記両握持部は所定開き位置まで開き付勢されるとともに、前記所定開き位置で前記両握持部の開きが阻止されるように構成されており、前記両握持部を所定の力で前記所定開き位置から更に開いた際、前記付勢体の先端部は前記凹部から離脱するように設けられており、また、前記第二半体にして前記凹部の側部には傾斜部が設けられ、前記付勢体の先端部が前記凹部から離脱した状態から両握持部を閉じた際、前記付勢体の先端部が前記傾斜部を摺動して該先端部は前記凹部に係止するように構成されていることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項2】
請求項1記載の開閉作業工具において、前記付勢体は、前記第一半体の表面に添設状態となる板状若しくは棒状の長尺体であり、前記付勢体の先端部は、前記第一半体の表面に対して起き上がり状態に折曲形成されていることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記付勢体の先端部は平面視円形状であることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記第一作用部及び前記第二作用部夫々は刃部であることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記第一半体に設けた貫通孔に前記付勢体に設けた凸部を係止して該第一半体は前記付勢体に設けられていることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項1】
先端に第一作用部を有し基端に第一握持部を有する第一半体と、先端に第二作用部を有し基端に第二握持部を有する第二半体とを交叉枢着し、前記第二半体に当接し前記両握持部を開き付勢する付勢体を前記第一半体に設けた開閉作業工具であって、前記第二半体には前記付勢体の先端部が係止する凹部が設けられ、前記付勢体と前記凹部との係止により、前記両握持部は所定開き位置まで開き付勢されるとともに、前記所定開き位置で前記両握持部の開きが阻止されるように構成されており、前記両握持部を所定の力で前記所定開き位置から更に開いた際、前記付勢体の先端部は前記凹部から離脱するように設けられており、また、前記第二半体にして前記凹部の側部には傾斜部が設けられ、前記付勢体の先端部が前記凹部から離脱した状態から両握持部を閉じた際、前記付勢体の先端部が前記傾斜部を摺動して該先端部は前記凹部に係止するように構成されていることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項2】
請求項1記載の開閉作業工具において、前記付勢体は、前記第一半体の表面に添設状態となる板状若しくは棒状の長尺体であり、前記付勢体の先端部は、前記第一半体の表面に対して起き上がり状態に折曲形成されていることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記付勢体の先端部は平面視円形状であることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記第一作用部及び前記第二作用部夫々は刃部であることを特徴とする開閉作業工具。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか1項に記載の開閉作業工具において、前記第一半体に設けた貫通孔に前記付勢体に設けた凸部を係止して該第一半体は前記付勢体に設けられていることを特徴とする開閉作業工具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−13459(P2013−13459A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−146776(P2011−146776)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(391013634)株式会社ツノダ (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(391013634)株式会社ツノダ (4)
【Fターム(参考)】
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