説明

開閉装置

【課題】弁体が開いた状態において、流路の水位が高いうちに、弁体が閉じてしまわないようにする。
【解決手段】開閉装置1は、立った状態で下水Wの流れを受け、流れの下流方向に倒れることが可能なゲート10と、ゲート10を立った状態にする力を発生する第一バネ52aとを備え、第一バネ52は、ゲート10が倒れた状態では、ゲート10を立った状態にするためには充分ではない力を発生し、ゲート10が所定の角度以下だけ倒れかけている状態で、ゲートを立った状態にするために充分な力を発生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下水道などの流路に使用する開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、下水道などの流路に使用する開閉装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような開閉装置は、通常は弁体が閉じられた状態で流路をせきとめている。すると、流路の下流には、ごみがたまる。ここで、降雨等により流路の水位が所定の水位以上となると、弁体が開いた状態となって流路の下流に水が流れ、下流にたまったごみを流し去ることができる。すなわち、流路の洗浄を行うことができる。
【0003】
なお、流路の水位が所定の水位以上となったか否かを検知するためには、フロートを用いることが知られている(例えば、特許文献1の図1を参照)。
【0004】
また、弁体の左右に枠柱を立て、左右の枠柱にロック機構によって弁体を左右の枠柱にロックして、弁体を開かないようにしておくことが知られている(例えば、特許文献1の図5、図6を参照)。この場合、フロートとロック機構が連動することにより、流路の水位が所定の水位以上となったときに、ロック機構によるロックが解除されて、弁体が開く。なお、左右の枠柱にそれぞれ設けられたロック機構におけるロック解除が同時に行うため、左右のロック機構が連結されている。
【0005】
さらに、弁体が開いた状態において、水位が低下していけば、弁体をばね(スプリング)の力によって、閉じた状態に戻すことが知られている(例えば、特許文献1の図1を参照)。この場合、弁体が開いた状態において、ばねが生じる力が大きくなるようにされている。
【特許文献1】特開2004−300895号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、弁体が開いた状態において、ばねが生じる力が大きくなるようにされているので、何かの契機により、流路の水位がまだ高いうちに、弁体が閉じてしまう可能性がある。
【0007】
そこで、本発明は、弁体が開いた状態において、流路の水位が高いうちに、弁体が閉じてしまわないようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる開閉装置は、立った状態で流体の流れを受け、該流れの下流方向に倒れることが可能なゲートと、前記ゲートを前記立った状態にする力を発生する第一力発生部と、を備え、前記第一力発生部は、前記ゲートが倒れた状態では、前記ゲートを前記立った状態にするためには充分ではない力を発生し、前記ゲートが所定の角度以下だけ倒れかけている状態で、前記ゲートを前記立った状態にするために充分な力を発生するように構成される。
【0009】
上記のように構成された開閉装置によれば、ゲートが、立った状態で流体の流れを受け、該流れの下流方向に倒れることが可能である。第一力発生部が、前記ゲートを前記立った状態にする力を発生する。前記第一力発生部は、前記ゲートが倒れた状態では、前記ゲートを前記立った状態にするためには充分ではない力を発生し、前記ゲートが所定の角度以下だけ倒れかけている状態で、前記ゲートを前記立った状態にするために充分な力を発生する。
【0010】
なお、本発明にかかる開閉装置は、前記ゲートは、ゲート回転軸を回転中心にして倒れることが可能であり、前記第一力発生部の一端が、前記ゲート回転軸よりも上に固定され、前記第一力発生部の他端が、前記ゲート回転軸から所定長さだけ離れた位置に配置され、前記ゲートが倒れた状態における、前記第一力発生部の一端と前記第一力発生部の他端とを結んだ直線と、前記ゲート回転軸の回転中心との距離が、前記ゲートが所定の角度以下だけ倒れかけている状態における、前記第一力発生部の一端と前記第一力発生部の他端とを結んだ直線と、前記ゲート回転軸の回転中心との距離よりも短いようにしてもよい。
【0011】
なお、本発明にかかる開閉装置は、前記第一力発生部が、前記第一力発生部の一端に固定されたバネを有するようにしてもよい。
【0012】
なお、本発明にかかる開閉装置は、前記第一力発生部が、前記第一力発生部の他端に固定され、前記バネと連結されるリンクと、を有するようにしてもよい。
【0013】
なお、本発明にかかる開閉装置は、前記ゲートが倒れた状態で、前記流体の流れる流路の水位が所定の水位以下であるときに、前記ゲートを前記立った状態にし始めるために充分な力を発生する第二力発生部を備えるようにしてもよい。
【0014】
なお、本発明にかかる開閉装置は、前記ゲートは、ゲート回転軸を回転中心にして倒れることが可能であり、前記第二力発生部の一端が、前記ゲート回転軸よりも上に固定され、前記第二力発生部の他端が、前記ゲート回転軸から所定長さだけ離れた位置に配置されるようにしてもよい。
【0015】
なお、本発明にかかる開閉装置は、前記第二力発生部が、前記第二力発生部の一端および前記第二力発生部の他端の一方または双方に固定されたバネを有するようにしてもよい。
【0016】
なお、本発明にかかる開閉装置は、前記第一力発生部の一端が、前記ゲート回転軸よりも上に固定され、前記第一力発生部の他端が、前記ゲート回転軸から所定長さだけ離れた位置に配置され、前記ゲートが倒れた状態における、前記第二力発生部の一端と前記第二力発生部の他端とを結んだ直線と、前記ゲート回転軸の回転中心との距離が、前記ゲートが倒れた状態における、前記第一力発生部の一端と前記第一力発生部の他端とを結んだ直線と、前記ゲート回転軸の回転中心との距離よりも長いようにしてもよい。
【0017】
なお、本発明にかかる開閉装置は、前記第一力発生部が有するバネのバネ定数が、前記第二力発生部が有するバネのバネ定数よりも大きいようにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態にかかる開閉装置1を下水道100U、100Lに設けたときの動作の概要を説明する図であり、下水道100Uの水位が低いときの図(図1(a))、下水道100Uの水位が高くなりつつあるときの図(図1(b))、下水道100Uの水位が所定の高さ以上になった後の図(図1(c))である。なお、開閉装置1のゲート10を図示したが、開閉装置1の他の構成要素は図1においては図示省略する。
【0020】
まず、下水道100Uが上流側、下水道100L側が下流側にある。開閉装置1は図示省略したマンホールを通して、下水道100Uと下水道100Lとの間に配置される。通常は、下水道100Uを流れる下水Wの水位が低い(図1(a)参照)。このとき、ゲート10は、立っており、下水道100Uを流れる下水W(流体の一種)の流れを受ける。すると、ゲート10により下水Wはせきとめられ、下流側の下水道100Lには下水Wが流れない。すると、ゴミGが下水道100Lにたまる。
【0021】
ここで、降雨等により下水道100Uを流れる下水Wの水位が上昇する(図1(b)参照)。そして、下水道100Uの水位が所定の高さ以上になると(図1(b)参照)、ゲート10が倒れ、下水Wが下水道100Uから下水道100Lに流れる。これにより、下水道100LにたまったゴミGが流れ去り、下水道100Lを洗浄できる。
【0022】
図2は、開閉装置1の斜視図(ゲート10が立っている状態)である。図3は、開閉装置1の斜視図(ゲート10が倒れている状態)である。図4は、開閉装置1を上流側から見た図(図4(a))、下流側から見た図(図4(b))である。
【0023】
開閉装置1は、ゲート10、枠柱12a、12b、底部12c、プレート14、第一フロート18、第二フロート16、フロート支え30、下部支点32、下側フロート挿入体34L、上側フロート挿入体34U、上部支点36、吊り下げ部材38、吊り下げ支点40、プレート50を備える。
【0024】
ゲート10は、ゲート10の脇に立つ枠柱12a、12bと、ゲート10の底に配置される底部12cに囲まれ、さらに、プレート14により部分的に覆われる。ゲート10は、立っているときに、水流を受けて、せきとめている(図2参照)。しかし、水流の水位が高まって、第一フロート18および第二フロート16が浮上すると、ゲート10が下流側に倒れ、下水W等の流体が下流に流れる(図3参照)。
【0025】
なお、図2および図3においては、左側が上流側、右側が下流側となる。また、第一フロート18および第二フロート16の比重は、ゲート10が立った状態で受けている流体の比重よりも小さいものとする。しかも、第一フロート18および第二フロート16は、ゲート10よりも上流側に配置されている。さらに、第二フロート16は第一フロート18よりも上に配置されている。
【0026】
なお、フロート支え30は、第一フロート18よりも下に配置され、枠柱12bに固定されている。フロート支え30の下部支点32に、下側フロート挿入体34Lが固定されている。下側フロート挿入体34Lは、上下方向に延伸し、第一フロート18に下から挿入される。第一フロート18は、下側フロート挿入体34Lに沿って上下に動くことができる。上側フロート挿入体34Uは、第二フロート16を貫通し、第一フロート18に上から挿入される。吊り下げ部材38は、その上部支点36に上側フロート挿入体34Uが固定されており、第一フロート18を吊り下げる部材である。吊り下げ部材38は、吊り下げ支点40により、枠柱12bに固定されている。第一フロート18が浮上しない場合は、上側フロート挿入体34Uも上昇せず、吊り下げ部材38も水平のままである(図8、図9参照)。第一フロート18が浮上すると、上側フロート挿入体34Uも上昇し、上部支点36が上昇するように、吊り下げ部材38が吊り下げ支点40を中心として回転する(例えば、図10参照)。
【0027】
なお、図4(a)に示す浮上防止部44については、後で、図5、図6を参照して説明する。
【0028】
プレート50は、枠柱12bの上部に固定されている。
【0029】
図5は、開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図5(a))、右側面図(図5(b))である。図6は、開閉装置1の浮上防止部44近傍の拡大正面図である。図7は、ゲート10が立っている状態の、倒れ防止部20a、20b近傍を透視した平面図である。
【0030】
開閉装置1は、これまで説明したものの他に、倒れ防止部20b、20a、第一支持解除部22b、第二支持解除部22a、浮上防止部44、第二フロート支持はり41、浮上防止解除部42、ゲート回転軸26、共通回転軸28、回転部29b、29a、下降部分24b、24a、第一バネ52a、第二バネ(第二力発生部)52b、リンク54、回転体56a、56bを備える。
【0031】
ゲート10は、中空のゲート回転軸26(図13参照)を回転中心(回転軸)として倒れることができる。なお、倒れた状態のゲート10を図5においては点線で図示している。
【0032】
図7を参照して、倒れ防止部20b、20aは、下流側の面10aに接触して、水流に対抗する力をゲート10に与えている。言い換えれば、倒れ防止部20b、20aは、ゲート10の下流側の面10aを支持している。なお、倒れ防止部20b、20aは、ゲート10を支持することにより、ゲート10が下流側に倒れることを防止している。上流側から見ると、倒れ防止部20bが右側に、倒れ防止部20aが左側に配置されている。
【0033】
図7を参照して、第一支持解除部22bおよび第二支持解除部22aは、上流側から見て(下流側から見ても)左右対称である。
【0034】
第一支持解除部22bは、倒れ防止部20bを水流(流れ)の外側(図7では右側)に引っ張ることにより、倒れ防止部20bがゲート10に接触する点をゲート10から外し、倒れ防止部20bによるゲート10の支持を解除する(図12参照)。
【0035】
第二支持解除部22aは、倒れ防止部20aを水流(流れ)の外側(図7では左側)に引っ張ることにより、倒れ防止部20aがゲート10に接触する点をゲート10から外し、倒れ防止部20aによるゲート10の支持を解除する(図12参照)。
【0036】
なお、図5(a)においては、図示の便宜上、浮上防止解除部42、浮上防止部44、プレート50を図示省略している。さらに、図5(a)においては、リンク58(図15(a)に図示)も図示省略し、第一バネ52が回転部56aに固定されているように図示している。
【0037】
浮上防止部44は、第一フロート18の浮上を防止する。
【0038】
図6を参照して、浮上防止部44は、衝突部分44b、固定部分44a、回転可能部分44cを有する。
【0039】
衝突部分44bは、吊り下げ部材38の上方に位置し、吊り下げ部材38の上昇する部分(衝突部分44bの真下にある、吊り下げ部材38の部分)の上昇時に吊り下げ部材38に衝突する。第一フロート18が浮上すれば、吊り下げ部材38の上昇する部分も上昇する。しかし、吊り下げ部材38が衝突部分44bに衝突するので、第一フロート18が浮上できない。
【0040】
固定部分44aは、流れに対して静止している部分(例えば、プレート50)に、衝突部分44bを固定する。なお、衝突部分44bは、固定部分44aを中心として回転可能である。なお、固定部分44aはプレート50に固定されていることは他の図面では図示省略している。
【0041】
回転可能部分44cは、固定部分44aと同じ程度の高さに位置し、固定部分44aを中心として回転可能である。
【0042】
なお、衝突部分44bおよび回転可能部分44cは一体であり、回転可能部分44cが固定部分44aまわりに回転した角度だけ、衝突部分44bも固定部分44aまわりに回転する。
【0043】
第二フロート支持はり41は、枠柱12bに支点41a(図8参照)において固定されており、第二フロート16を支持する。第二フロート支持はり41は、支点41aを中心として回転可能である。
【0044】
浮上防止解除部(駆動部)42は、第二フロート支持はり41の接続点41b(支点41aよりも上流側に配置される)(図8参照)に回転可能に接続される。第二フロート16が浮上すると、第二フロート支持はり41が支点41aを中心として回転し、接続点41bが上昇する。すると、浮上防止解除部(駆動部)42が上昇し、回転可能部分44cを上に突き動かし、回転可能部分44cが固定部分44aを中心に回転する。すると、吊り下げ部材38の上方から、衝突部分44bが移動してしまい(図11参照)、衝突部分44bの真下にある、吊り下げ部材38の部分の上昇を妨げるものは無くなる。浮上防止解除部(駆動部)42は、このようにして、第二フロート16の浮上に伴い、浮上防止部44による第一フロート18の浮上の防止を解除する。
【0045】
共通回転軸28は、図13を参照して、中空のゲート回転軸26の内部に配置され、ゲート回転軸26と同じ方向に延伸する。
【0046】
回転部29b、29aは、共通回転軸28に固定され、共通回転軸28とともに回転する。例えば、回転部29bが回転すると、その回転とともに共通回転軸28が回転する。共通回転軸28が回転すると、回転部29aが回転する。
【0047】
リンク54は、その一端54aが吊り下げ部材38に接続され、他端の近傍54bが回転部29bに接続されている。
【0048】
下降部分24bは、回転部29bの端部(他端の近傍54bとは反対側)に回転できるように固定される。回転部29bが図5(b)において時計回りに回転すると、それに伴い、下降部分24bは下降する。
【0049】
なお、下降部分24bは、吊り下げ部材38に、リンク54および回転部29bを介して連結されている。吊り下げ部材38の上昇する部分(衝突部分44bの真下にある、吊り下げ部材38の部分)の上昇に伴い、回転部29bが図5(b)において時計回りに回転し、下降部分24bが下降する。
【0050】
下降部分24aは、回転部29aの端部に回転できるように固定される。回転部29aが図5(a)において反時計回りに回転(図5(b)における時計回りの回転に相当)すると、それに伴い、下降部分24aは下降する。
【0051】
回転部29bおよび下降部分24bは、第一解除作動部を構成する。第一解除作動部は、回転部29bにより共通回転軸28を回転(図5(b)における時計回りの回転)させながら、下降部分24bを下降させて、第一支持解除部22bを引っ張ることにより、第一支持解除部22bを作動させる。
【0052】
図13を参照して、第一支持解除部22bは、ほぼ直角に折れ曲がった形状をしており、水平な部分が下降部分24bに連結され、上下方向に延伸する部分が倒れ防止部20bに連結され、直角に折れ曲がった部分を中心に回転できる。
【0053】
よって、下降部分24bを下降させて、第一支持解除部22bを引っ張ると、第一支持解除部22bが図13において反時計回りに回転し、倒れ防止部20bを引っ張るので、第一支持解除部22bが作動することになる。
【0054】
回転部29aおよび下降部分24aは、第二解除作動部を構成する。第二解除作動部は、共通回転軸28の回転(図5(a)における反時計回りの回転)に伴い回転部29aが回転し、下降部分24aを下降させて、第二支持解除部22aを引っ張ることにより、第二支持解除部22aを作動させる。
【0055】
図13を参照して、第二支持解除部22aは、ほぼ直角に折れ曲がった形状をしており、水平な部分が下降部分24aに連結され、上下方向に延伸する部分が倒れ防止部20aに連結され、直角に折れ曲がった部分を中心に回転できる。
【0056】
よって、下降部分24aを下降させて、第二支持解除部22aを引っ張ると、第二支持解除部22aが図13において時計回りに回転し、倒れ防止部20aを引っ張るので、第二支持解除部22aが作動することになる。
【0057】
なお、第一解除作動部(回転部29bおよび下降部分24b)と、第二解除作動部(回転部29aおよび下降部分24a)とは上流側から見て(下流側から見ても)左右対称である。
【0058】
なお、第一バネ52a、第二バネ(第二力発生部)52b、回転体56a、56bについては、図15などを用いて、後で説明する。
【0059】
次に、本発明の実施形態の動作(低水位から高水位となり、ゲート10が倒れるまで)を説明する。
【0060】
通常は、下水Wの水位が低い。
【0061】
図8は、下水Wの水位(W.L.と表記)が低いときの上流側から見たときの開閉装置1の右側面図である。図8を参照して、下水Wの水位(W.L.と表記)が低いときには、図5(a)、(b)を用いて説明したとおりであり、ゲート10は倒れ防止部20b、20aにより支持され、立ったままである。
【0062】
ここで、降雨などにより、下水Wの水位が高くなっていく。
【0063】
図9は、下水Wの水位(W.L.と表記)が高くなり、第一フロート18の上端を超えたが、第二フロート16がほぼ下水Wの水位よりも上に位置している場合の開閉装置1の右側面図である。なお、図9においては、下降部分24bを図示省略している。
【0064】
第一フロート18は下水Wに水没しており、第一フロート18の比重が下水Wの比重よりも小さいことから、本来は第一フロート18が浮上し、第一フロート18の上端が下水Wの水位を超えるようになるはずである。しかし、第一フロート18は浮上しない。
【0065】
第一フロート18が浮上すれば、上側フロート挿入体34Uも上昇し、上部支点36が上昇するように、吊り下げ部材38が吊り下げ支点40を中心として回転(図9においては、時計回り)する。しかし、図6を参照して、衝突部分44bが吊り下げ部材38の上方に位置している。このため、吊り下げ部材38の吊り下げ支点40を中心として回転をしようとしても、吊り下げ部材38が衝突部分44bに衝突して、それ以上は回転できない、よって、吊り下げ部材38の回転が防止されるので、第一フロート18が浮上しない。
【0066】
さらに、下水Wの水位が高くなっていく。
【0067】
図10は、下水Wの水位(W.L.と表記)がさらに高くなり、第二フロート16が浮上した場合の開閉装置1の右側面図である。なお、図10においては、ゲート回転軸26を図示省略している。
【0068】
第二フロート16は第一フロート18と同じ素材で形成され、底面の外径も等しい。しかし、第二フロート16は第一フロート18に比べて、上下方向の厚さが薄い。よって、第二フロート16は第一フロート18よりも軽い。これは、第二フロート16が下水Wに部分的に水没したときは急激に浮上しやすいということを意味する。
【0069】
図11は、浮上防止部44が回転したときの開閉装置1の浮上防止部44近傍の拡大正面図である。
【0070】
第二フロート16が下水Wに部分的に水没して、急激に浮上すると、第二フロート支持はり41が支点41aを中心として回転し、接続点41bが上昇する。すると、浮上防止解除部(駆動部)42が上昇し、回転可能部分44cを上に突き動かし、回転可能部分44cが固定部分44aを中心に回転する。すると、吊り下げ部材38の上方から、衝突部分44bが移動してしまい(図11参照)、衝突部分44bの真下にある、吊り下げ部材38の部分の上昇を妨げるものは無くなる。
【0071】
ここで、第一フロート18は下水Wに完全に水没しており、大きな浮力を受けているため、第一フロート18が急激に浮上しようとする。その結果、吊り下げ部材38は吊り下げ支点40を中心として回転(図10において、時計回り)する。
【0072】
すると、リンク54が上昇し、回転部29bが共通回転軸28を回転(図10において、時計回り)させながら、下降部分24bを下降させる。下降部分24bを下降させて、第一支持解除部22bを引っ張ると、第一支持解除部22bが図13において反時計回りに回転し、倒れ防止部20bを引っ張るので、第一支持解除部22bが作動する。よって、倒れ防止部20bはゲート10から外れる(図12参照)。
【0073】
図13は、開閉装置1を下流側から見た図であり、共通回転軸28を透視し、さらに、第一解除作動部(回転部29bおよび下降部分24b)および第二解除作動部(回転部29aおよび下降部分24a)、倒れ防止部20b、20a、第一支持解除部22b、第二支持解除部22aを図示したものである。
【0074】
共通回転軸28が回転(図10において、時計回り)すると、図5(a)において共通回転軸28が反時計回りに回転することになり、下降部分24aが下降して、第二支持解除部22aを引っ張り、第二支持解除部22aが図13において時計回りに回転し、倒れ防止部20aを引っ張るので、第二支持解除部22aが作動する。よって、倒れ防止部20aがゲート10から外れる(図12参照)。
【0075】
このように、第一フロート18の浮上(なお、「浮上」は、必ずしも上端が水面に露出すること必要とせず、上端が水面に向かって動くことも含むものとする)に伴い、第一支持解除部22bおよび第二支持解除部22aが作動する。
【0076】
なお、図12は、ゲート10が倒れた状態の、倒れ防止部20a、20b近傍を透視した平面図である。倒れ防止部20a、20bが、ゲート10から外れたので、ゲート10は下水Wの水圧により、下流側に倒れる。
【0077】
図14は、下水Wが下流側に流れた後の開閉装置1の右側面図である。下水Wが下流側に流れることなどにより、第二フロート16の下端よりも水位が低くなれば、第一フロート18は下水Wの水面に浮かびながら、下降していく。これにより、吊り下げ部材38も水平に戻る。しかも、第二フロート16は下降し、接続点41bも下がり、浮上防止部44も元通りに、吊り下げ部材38を抑えつける位置(図6参照)に戻る。
【0078】
本発明の実施形態によれば、第一フロート18が下水Wに水没しても、第二フロート16が浮上するまでは、浮上防止部44が吊り下げ部材38を抑えつけており(図6参照)、第一フロート18が浮上できない。
【0079】
ここで、第二フロート16の急激に浮上すると、それに伴い、浮上防止部44が回転し、吊り下げ部材38を抑えつけなくなり(図11参照)、第一フロート18は急激な浮上を開始する(すでに、水没しており、大きな浮力が第一フロート18に働いている)。これにより、吊り下げ部材38の支点40を中心に図10において時計回りに回転し、リンク54が上昇することで、回転部29bが時計回りに回転し、下降部分24bが下降して、第一支持解除部22bが引っ張られ(図13参照)、倒れ防止部20bが引っ張られて、ゲート10の支持が解除される。
【0080】
しかも、回転部29bの図10における時計回りの回転に伴い、共通回転軸28が回転し、回転部29aが回転して(図5(a)において反時計回り)、下降部分24aが下降して、第二支持解除部22aが引っ張られ(図13参照)、倒れ防止部20aが引っ張られて、ゲート10の支持が解除される。なお、原則、引っ張りにより、動作が伝達されることは、倒れ防止部20a、20bによるゲート10の支持解除が同時に行われるようにするために、有益である。
【0081】
ここで、第一フロート18が急激な浮上を行うため、倒れ防止部20bによるゲート10の支持の解除も急激に行われるので、ゲート10が素早く倒れて開くことができる。
【0082】
しかも、倒れ防止部20a、20bが共通回転軸28により連結されることになるが、共通回転軸28は、中空のゲート回転軸26に入っており、ゲート回転軸26の内部には下水Wが入らないようになっているので、共通回転軸28が下水Wにさらされない。
【0083】
しかも、本発明の実施形態における開閉装置1は、ゲート10が倒れたから、流路の水位が低くなった場合に、ゲート10が立った状態に戻るようになっている。
【0084】
図15は、ゲート10が倒れたときの開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図15(a))、右側面図(図15(b))である。開閉装置1は、先に記載したように、第一バネ52a、第二バネ(第二力発生部)52b、リンク54、回転体56a、56bを備える。さらに、開閉装置1は、リンク58を有する。
【0085】
回転体56a、56bは、ゲート回転軸26に固定され、ゲート回転軸26とともに回転する。
【0086】
第一力発生部は、第一バネ52aおよびリンク58により構成される。第一バネ52aは、第一力発生部の一端52a−1に固定されている。リンク58は、第一力発生部の他端58aに固定され、第一バネ52aに連結される。
【0087】
第一力発生部の一端52a−1が、ゲート回転軸26よりも上に固定されている。第一力発生部の他端58aは、第一力発生部の他端58aは回転体56aに固定されており、ゲート回転軸26(の中心)から、所定長さだけ離れた位置に配置されている。すなわち、回転体56aがゲート回転軸26とともに回転しても、第一力発生部の他端58aとゲート回転軸26(の中心)との距離(所定長さ)は変わらない。
【0088】
第一バネ52aは、ゲート10を立った状態に戻る力を発生する。ただし、第一バネ52aは、ゲート10が倒れた状態では、ゲート10を立った状態にするためには充分ではない力を発生する。図15(a)を参照して、ゲート10が倒れた状態における、第一力発生部の一端52a−1と第一力発生部の他端58aとを結んだ直線と、ゲート回転軸26の中心との距離D1(一端52a−1と他端58aとを結んだ直線に、ゲート回転軸26の中心から下ろした垂線の長さに相当する)が短い。よって、ゲート回転軸26を、図15(a)において時計回りに回転させるトルクが小さく、ゲート10を立った状態にするためには力が充分ではない。
【0089】
第二力発生部は、第二力発生部の一端52b−1および第二力発生部の他端52b−2の双方に固定された第二バネ52bを有する。ただし、第二バネ52bを一端52b−1(または他端52b−2)に固定し、リンクを他端52b−2(または一端52b−1)に接続し、第二バネ52bとリンクとを接続するようにすることも考えられる。
【0090】
第二力発生部の一端52b−1は、ゲート回転軸26よりも上に固定される。第二力発生部の他端52b−2は回転体56bに固定されており、ゲート回転軸26(の中心)から、所定長さだけ離れた位置に配置されている。すなわち、回転体56bがゲート回転軸26とともに回転しても、第二力発生部の他端52b−2とゲート回転軸26(の中心)との距離(所定長さ)は変わらない。
【0091】
なお、ゲート10が倒れた状態における、第二力発生部の一端52b−1と第二力発生部の他端52b−2とを結んだ直線と、ゲート回転軸26の回転中心との距離D2(一端52b−1と他端52b−2とを結んだ直線に、ゲート回転軸26の中心から下ろした垂線の長さに相当する)は、距離D1よりも長い。しかし、第二バネ52bは第一バネ52aよりも長く(バネ定数は小さくなる)、図15(b)において反時計回りに回転させるトルクは小さい。
【0092】
なお、距離D2や第二バネ52bを収縮させる長さを調整することで、流体(下水W)の流れる流路の水位が所定の水位以下であるときに、ゲート10を立った状態にし始めるために充分な力を発生するようにする。ただし、第二バネ52bの力を大きくしすぎて、流路の水位がまだ高いうちにゲート10を立った状態にし始めるために充分な力を発生しないようにする。
【0093】
すると、水位が所定の水位以下になったときに、第二バネ52bの収縮力により、ゲート回転軸26が回転し、ゲート10が少し上がる。
【0094】
図16は、ゲート10が少し上がったときの開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図16(a))、右側面図(図16(b))である。
【0095】
図16(a)を参照して、ゲート10が少し上がったときの第一力発生部の一端52a−1と第一力発生部の他端58aとを結んだ直線と、ゲート回転軸26の中心との距離は依然として短い。よって、第一バネ52aにより生じる、ゲート回転軸26を時計回りに回転させるためのトルク(ゲート10を上げるためのトルク)は依然として小さい。
【0096】
図16(b)を参照して、ゲート10が少し上がったときの第二力発生部の一端52b−1と第二力発生部の他端52b−2とを結んだ直線と、ゲート回転軸26の中心との距離は依然として、長い。よって、第二バネ52bにより生じる、ゲート回転軸26を反時計回りに回転させるためのトルク(ゲート10を上げるためのトルク)は依然として、ゲート10を上げるために充分なものである。
【0097】
さらに、ゲート10が上がる。
【0098】
図17は、ゲート10がさらに上がったときの開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図17(a))、右側面図(図17(b))である。
【0099】
図17(a)を参照して、ゲート10が所定の角度だけ倒れかけているときの第一力発生部の一端52a−1と第一力発生部の他端58aとを結んだ直線と、ゲート回転軸26の中心との距離D3は長い。すなわち、ゲート10が倒れた状態における(図15(a)参照)、第一力発生部の一端52a−1と第一力発生部の他端58aとを結んだ直線と、ゲート回転軸26の中心との距離D1が、距離D3よりも短い。なお、所定の角度未満だけ倒れかけているとき(図17(a)よりも、ゲート10が立っているとき)も、同様である。よって、ゲート10が所定の角度以下だけ倒れかけているとき、第一バネ52aは、ゲート10を立った状態にするために充分な力を発生する。すなわち、第一バネ52aにより生じるゲート回転軸26を時計回りに回転させるためのトルク(ゲート10を上げるためのトルク)が、ゲート10を立った状態にするために充分に大きい。
【0100】
図17(b)を参照して、ゲート10がさらに上がったときの第二力発生部の一端52b−1と第二力発生部の他端52b−2とを結んだ直線と、ゲート回転軸26の中心との距離はやや短くなる。よって、第二バネ52bにより生じる、ゲート回転軸26を反時計回りに回転させるためのトルク(ゲート10を上げるためのトルク)はやや小さくなる。
【0101】
最後に、ゲート10が立った状態に戻る。
【0102】
図18は、ゲート10が立った状態の開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図18(a))、右側面図(図18(b))である。
【0103】
図18(a)を参照して、第一バネ52aにより生じるゲート回転軸26を時計回りに回転させるためのトルクが大きい。
【0104】
図18(b)を参照して、第二力発生部の一端52b−1と第二力発生部の他端52b−2とを結んだ直線上に、ゲート回転軸26があり、第二バネ52bにより生じる、ゲート回転軸26を反時計回りに回転させるためのトルクはほぼ0となる。
【0105】
本発明の実施形態によれば、ゲート10が倒れたときは(図15(a)参照)、バネ定数が大きい第一バネ52aにより生じるゲート10を立った状態にするためのトルクは小さいので、流路の水位が高いうちに、ゲート10が閉じてしまわないようにすることができる。
【0106】
しかも、ゲート10が所定の角度以下だけ倒れかけているときには(図17(a)参照)、第一バネ52aは、ゲート10を立った状態にするために充分な力を発生する。よって、ゲート10を立った状態にすることができる。
【0107】
さらに、ゲート10が倒れたときは(図15(b)参照)、流体(下水W)の流れる流路の水位が所定の水位以下であるときに、ゲート10を立った状態にし始めるために充分な力を発生するようにした第二バネ52bにより、ゲート10を立った状態にし始めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の実施形態にかかる開閉装置1を下水道100U、100Lに設けたときの動作の概要を説明する図であり、下水道100Uの水位が低いときの図(図1(a))、下水道100Uの水位が高くなりつつあるときの図(図1(b))、下水道100Uの水位が所定の高さ以上になった後の図(図1(c))である。
【図2】開閉装置1の斜視図(ゲート10が立っている状態)である。
【図3】開閉装置1の斜視図(ゲート10が倒れている状態)である。
【図4】開閉装置1を上流側から見た図(図4(a))、下流側から見た図(図4(b))である。
【図5】開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図5(a))、右側面図(図5(b))である。
【図6】開閉装置1の浮上防止部44近傍の拡大正面図である。
【図7】ゲート10が立っている状態の、倒れ防止部20a、20b近傍を透視した平面図である。
【図8】下水Wの水位(W.L.と表記)が低いときの上流側から見たときの開閉装置1の右側面図である
【図9】下水Wの水位(W.L.と表記)が高くなり、第一フロート18の上端を超えたが、第二フロート16がほぼ下水Wの水位よりも上に位置している場合の開閉装置1の右側面図である。
【図10】下水Wの水位(W.L.と表記)がさらに高くなり、第二フロート16が浮上した場合の開閉装置1の右側面図である。
【図11】浮上防止部44が回転したときの開閉装置1の浮上防止部44近傍の拡大正面図である。
【図12】ゲート10が倒れた状態の、倒れ防止部20a、20b近傍を透視した平面図である。
【図13】開閉装置1を下流側から見た図であり、共通回転軸28を透視し、さらに、第一解除作動部(回転部29bおよび下降部分24b)および第二解除作動部(回転部29aおよび下降部分24a)、倒れ防止部20b、20a、第一支持解除部22b、第二支持解除部22aを図示したものである。
【図14】下水Wが下流側に流れた後の開閉装置1の右側面図である。
【図15】ゲート10が倒れたときの開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図15(a))、右側面図(図15(b))である。
【図16】ゲート10が少し上がったときの開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図16(a))、右側面図(図16(b))である。
【図17】ゲート10がさらに上がったときの開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図17(a))、右側面図(図17(b))である。
【図18】ゲート10が立った状態の開閉装置1の側面図であり、上流側から見て左側面図(図18(a))、右側面図(図18(b))である。
【符号の説明】
【0109】
100U、100L 下水道
1 開閉装置
10 ゲート
10a 下流側の面
12a、12b 枠柱
12c 底部
14 プレート
18 第一フロート
16 第二フロート
24b、24a 下降部分
26 ゲート回転軸
28 共通回転軸
29b、29a 回転部
38 吊り下げ部材
41 第二フロート支持はり
42 浮上防止解除部
44 浮上防止部
44b 衝突部分
44a 固定部分
44c 回転可能部分
52a 第一バネ
52b 第二バネ(第二力発生部)
54 リンク
56a、56b 回転体
58 リンク
第一解除作動部 回転部29bおよび下降部分24b
第二解除作動部 回転部29aおよび下降部分24a

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立った状態で流体の流れを受け、該流れの下流方向に倒れることが可能なゲートと、
前記ゲートを前記立った状態にする力を発生する第一力発生部と、
を備え、
前記第一力発生部は、
前記ゲートが倒れた状態では、前記ゲートを前記立った状態にするためには充分ではない力を発生し、
前記ゲートが所定の角度以下だけ倒れかけている状態で、前記ゲートを前記立った状態にするために充分な力を発生する、
開閉装置。
【請求項2】
請求項1に記載の開閉装置であって、
前記ゲートは、ゲート回転軸を回転中心にして倒れることが可能であり、
前記第一力発生部の一端が、前記ゲート回転軸よりも上に固定され、
前記第一力発生部の他端が、前記ゲート回転軸から所定長さだけ離れた位置に配置され、
前記ゲートが倒れた状態における、前記第一力発生部の一端と前記第一力発生部の他端とを結んだ直線と、前記ゲート回転軸の回転中心との距離が、
前記ゲートが所定の角度以下だけ倒れかけている状態における、前記第一力発生部の一端と前記第一力発生部の他端とを結んだ直線と、前記ゲート回転軸の回転中心との距離よりも短い、
開閉装置。
【請求項3】
請求項2に記載の開閉装置であって、
前記第一力発生部が、前記第一力発生部の一端に固定されたバネを有する開閉装置。
【請求項4】
請求項3に記載の開閉装置であって、
前記第一力発生部が、
前記第一力発生部の他端に固定され、前記バネと連結されるリンクと、
を有する開閉装置。
【請求項5】
請求項1に記載の開閉装置であって、
前記ゲートが倒れた状態で、前記流体の流れる流路の水位が所定の水位以下であるときに、前記ゲートを前記立った状態にし始めるために充分な力を発生する第二力発生部、
を備えた開閉装置。
【請求項6】
請求項5に記載の開閉装置であって、
前記ゲートは、ゲート回転軸を回転中心にして倒れることが可能であり、
前記第二力発生部の一端が、前記ゲート回転軸よりも上に固定され、
前記第二力発生部の他端が、前記ゲート回転軸から所定長さだけ離れた位置に配置される、
開閉装置。
【請求項7】
請求項6に記載の開閉装置であって、
前記第二力発生部が、前記第二力発生部の一端および前記第二力発生部の他端の一方または双方に固定されたバネを有する開閉装置。
【請求項8】
請求項7に記載の開閉装置であって、
前記第一力発生部の一端が、前記ゲート回転軸よりも上に固定され、
前記第一力発生部の他端が、前記ゲート回転軸から所定長さだけ離れた位置に配置され、
前記ゲートが倒れた状態における、前記第二力発生部の一端と前記第二力発生部の他端とを結んだ直線と、前記ゲート回転軸の回転中心との距離が、
前記ゲートが倒れた状態における、前記第一力発生部の一端と前記第一力発生部の他端とを結んだ直線と、前記ゲート回転軸の回転中心との距離よりも長い、
開閉装置。
【請求項9】
請求項5に記載の開閉装置であって、
前記第一力発生部が有するバネのバネ定数が、前記第二力発生部が有するバネのバネ定数よりも大きい、
開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−180568(P2010−180568A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23195(P2009−23195)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(000230973)日本工営株式会社 (39)
【出願人】(000220675)東京都下水道サービス株式会社 (98)
【出願人】(592185666)管清工業株式会社 (12)