説明

間仕切パネル及び間仕切パネル立設方法

【課題】枠体と表装板とから成る間仕切パネルにおいて、表装板の平面度に拘わらず確実に枠体に表装板を固定することが可能であり、床面を傷つけることなく立設・解体可能である、間仕切パネルの構造及びこの間仕切パネルの立設方法について提案する。
【解決手段】間仕切パネル10を、躯体を構成する略矩形状の枠体20と、表面を構成する表装板30とで構成し、該表装板30の裏面上下部に熱溶融接着剤38・38にて係止金具35・35を接着固定し、該係止金具35・35と枠体20の横桟22・22とを係止固定するとともに、表装板30の裏面と枠体20の縦桟21・21とを、熱溶融接着剤51・51・・・にて接着固定した。間仕切パネル10の底面には、一面が粘着面41であり他面が多数の係止突起42aを形成した係止面42である突起付テープ40を貼設し、床面に係止面42を当接して間仕切パネル10と床面とを係止固定した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単数又は複数を連設して空間を自在に区画する可動間仕切壁を構成する、間仕切パネルの構造及び該間仕切パネルの立設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、室内を可変に間仕切るため、立設・解体が可能な可動間仕切壁が知られている。この可動間仕切壁は、単数又は複数の間仕切パネルを連設して構成される。間仕切パネルは、例えば、床面と天井間に弾発的に突っ張った状態に固定されたものや、天井より吊設されたものや、床面に立設固定されたものなどがある。
【0003】
上記のような間仕切壁においても、壁面が経時劣化した場合や、壁面意匠を変更する場合には、壁面を構成する化粧板や壁紙を取り替えることが必要となる。
そこで、特許文献1では、間仕切パネルの壁面を形成する表装板を、間仕切パネルの躯体を構成する枠体より着脱可能として、間仕切壁の壁面のリフォームや補修を簡易とした技術が提案されている。この技術によれば、枠体を統一した構成として量産製品とし、表装板を顧客の要望に応じて変更することで、間仕切壁にて自由に空間を間仕切るのみならず、自由に間仕切壁の意匠を選択することが可能となり、空間構成の自由度が高まる。
【0004】
特許文献1に記載の間仕切パネルでは、鋼材から成る枠体に、熱溶融接着剤を利用して表装板が張設されており、当該間仕切パネルは、枠体を天井と床面との間に立設する過程と、該枠体に表装板を取り付ける過程とを経て立設される。枠体を立設する過程では、枠体の上部に設けられた弾性体により、枠体が天井と床面との間で弾発した状態に立設され、さらに、枠体と床面とがビス等の固定手段を用いて固定される。表装板を取り付ける過程では、枠体に熱溶融接着剤が塗布されたのち、磁石を用いて枠体に表装板が仮固定され、電磁誘導加熱装置にて接着剤が加熱されることにより、枠体と表装板とが接着される。
【0005】
前記熱溶融接着剤は、該接着剤を電磁誘導加熱装置にて加熱することにより溶融させて、対象物の接着・剥離をすることが可能な接着剤であり、上記間仕切パネルの場合、枠体より表装板を、いずれも破損させることなく取り外すことができる。また、接着剤の硬化に要する時間は、部分的に加熱するために冷却が早いため、通常の可塑性樹脂接着剤と比較して短く、簡易に現場での接着作業を行うことができるという有利性がある。
【特許文献1】特開2005−139640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の技術は、磁石を利用して枠体に表装板を仮固定し、熱溶融接着剤を加熱して、枠体と表装板とを固定するものである。
しかしながら、枠体と表装板との接着面における平面度が低かったり、表装板が反ったりすると、接着剤の接着効果が低下することがあり、この結果、枠体から表装板が剥がれてしまうという不具合が発生することがあった。
【0007】
そこで、本発明では、枠体と表装板との接着面における平面度の精度をさほど気にすることなく、確実に落脱しないように枠体に表装板を固定できる、間仕切パネルの構造及び、この間仕切パネルの立設方法について提案する。
【0008】
一方、上記特許文献1に記載の技術では、枠体は床面に対してビス等の固定手段にて固定されている。
ビスを用いることにより確実に固定できるという利点があるが、間仕切壁の施工後には、ビスを螺入していた穴が床面に残ることになる。従って、間仕切壁の場所を移動させた場合には、穴が不格好に床面に残ってしまい、自在に空間の区画を変更するという可動間仕切壁の目的に沿わない。
【0009】
そこで、本発明では、床に傷つけることなく立設することのできる間仕切パネルの構造及び、この間仕切パネルの立設方法について提案する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0011】
即ち、請求項1においては、間仕切パネルを、該間仕切パネルの躯体を構成する略矩形状の枠体と、該間仕切パネルの表面を構成する前記枠体に固定された表装板とで構成し、前記表装板の裏面上下部に熱溶融接着剤にて係止金具を接着固定して、前記係止金具と前記枠体とを係止固定するとともに、前記表装板の裏面と枠体とを、熱溶融接着剤にて接着固定したものである。
【0012】
請求項2においては、天井と床面との間に弾発した状態に立設される間仕切パネルにおいて、前記間仕切パネルの底面に、一面が粘着面であり他面が多数の突起を形成した係止面であるテープを貼設したものである。
【0013】
請求項3においては、天井と床面との間に間仕切パネルの躯体となる枠体を立設する過程と、間仕切パネルの表面を形成する表装板の裏面に熱溶融接着剤にて接着固定された係止金具と、前記枠体とを係止させる過程と、前記枠体と前記表装板の裏面とを熱溶融接着剤にて接着固定する過程とを、備える間仕切パネル立設方法である。7
【0014】
請求項4においては、天井と床面との間に弾発した状態に間仕切パネルを立設する方法であって、間仕切パネルの底面に、一面が粘着面であり他面が多数の突起を形成した係止面であるテープを貼設し、前記床面が平滑面でない場合は、前記テープの係止面と床面とを当接させて、間仕切パネルの底面と床面とを係止固定し、前記床面が平滑面である場合は、該床面に不職布を貼設し、前記テープの係止面を不職布とを当接して係止させ、間仕切パネルの底面と床面とを固定するものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0016】
請求項1においては、枠体、係止金具、表装板のそれぞれを傷つけたり変形させたりすることなく間仕切パネルを立設・解体でき、これらの部材を再利用に供することができる。表装板と枠体とは接着剤に加え係止金具でも係止されるので、表装板の平面度に拘わらず確実に枠体に固定することができる。
【0017】
請求項2においては、係止面の突起にて、間仕切パネルの底面と床面とを係止固定することができ、簡易施工を実現するとともに、床面に対して無傷で間仕切パネルを立設できる。
【0018】
請求項3においては、枠体、係止金具、表装板のそれぞれを傷つけたり変形させたりすることなく間仕切パネルを立設・解体でき、これらの部材を再利用に供することができる。表装板と枠体とは接着剤に加え係止金具でも係止されるので、表装板の平面度に拘わらず確実に枠体に固定することができる。
【0019】
請求項4においては、係止面の突起にて、間仕切パネルの底面と床面とを係止固定することで、簡易施工を実現するとともに、床面に対して無傷で間仕切パネルを立設できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係る間仕切パネルの全体的な構成を示す正面図、図2は間仕切パネルの構造を示す断面図、図3は枠体の構造を示す図1におけるA−A断面図、図4は面テープの構造を示す断面図である。
図5は係止金具の構造を示す斜視図、図6は係止金具と枠体とが係合する様子を説明する図である。
図7は間仕切パネルの立設手順の流れ図、図8は間仕切パネルの解体手順の流れ図である。
【0021】
本発明に係る間仕切パネル10は、これを単数又は複数連設して間仕切壁を形成するものである。以下に示す間仕切パネル10は、天井と床面との間に、天井面や床面に傷を残すことなく簡易施工にて立設・解体可能であって、施工作業者により仕上がりに差異が生じない施工性を備えたものである。
【0022】
図1に示すように、前記間仕切パネル10は、主に、該間仕切パネル10の躯体として機能する枠体20と、該枠体20に張設され間仕切パネル10において表面部分を形成す表装板30とで構成される。通常、一つの枠体20の両面にそれぞれ表装板30・30が張設されるが、間仕切パネル10の設置形態によっては、枠体20の一面に表装板30を設けることもできる。
【0023】
図1及び図2に示すように、前記枠体20は、縦桟21・21と、横桟22・22とで略矩形状に組まれたものである。
なお、本実施例の場合、縦桟21・21は角形鋼管で構成され、横桟22・22は、溝形鋼で構成され、横桟22・22は、断面溝形の開放部同士が対峙するように配置される。
【0024】
枠体20の上側に位置する横桟22の上部には、弾性体保持箱23が固設される。該弾性体保持箱23には、ガイドカバー24が嵌入され、弾性体保持箱23とガイドカバー24とで箱形状が形成される。そして、弾性体保持箱23とガイドカバー24との間には、弾性体25が内装される。
前記弾性体保持箱23、ガイドカバー24及び弾性体25により、枠体20を天井と床面との間で弾発させるための弾発機構が構成され、該弾発機構では、弾性体25によりガイドカバー24が上方に付勢されることによって、枠体20が天井と床面との間で弾発し、該枠体20は突っ張った状態に立設されることとなる。
【0025】
前記ガイドカバー24の上面であって、枠体20の上面に該当する面には、横桟22の伸延方向と略平行に一条の係合凸部24aが形成される。
この係合凸部24aは、間仕切パネル10を立設する天井に設けられた溝に嵌入して、間仕切パネル10の上部を天井に対して相対移動不能に固定させるためのものである。なお、天井側に設けられる溝は、例えば、天井板と天井板との繋ぎ目として形成された溝や、天井板の立体的模様として形成された溝などを、利用することができる。
【0026】
一方、枠体20の下側に位置する横桟22の下面であって、枠体20の下面に該当する面には、突起付テープ40が貼設される。
図4に示すように、前記突起付テープ40は、一面が、横桟22に粘着接合するために粘着剤が塗布された粘着面41であって、他面が、多数の微細な係止突起42aを形成した係止面42である、テープ状のものである。個々の係止突起42aは樹脂製であり、直径が約600μm、高さが約1.5mm程度のものである。係止突起42aの先端形状はやや丸みを帯びているが、全体として針状に形成されたものであり、剣山のように、係止面42には係止突起42aが規則的に多数配置されている。
【0027】
間仕切パネル10を天井と床面との間に立設した場合に、間仕切パネル10の底面において突起付テープ40の係止面42が床面に当接する。
例えば、床面に絨毯等が敷設されて該床面が平滑面でない場合には、絨毯のループに係止突起42aが係止することによって、間仕切パネル10の下面と床面とが相対移動不能に固定される。
【0028】
但し、床面がフローリングやタイル等であって平滑面である場合には、該床面に不職布を貼設し、係止突起42aと不職布との係止により、間仕切パネル10の下面と床面とが相対移動不能に固定される。
【0029】
一方、前記表装板30は、間仕切パネル10の表面に表れて表装板30の表面を形成する化粧板31と、該化粧板31に固設され表装板30の裏面に表れる基板32とで、二層に構成される。基板32には、その上下部において、枠体20の横桟22・22と係合する係止金具35が設けられる。
【0030】
図5及び図6に示すように、係止金具35は、略L字状板材から成る基板36と、該基板36に溶接又はリベット等により固設された板バネ37とで構成される。板バネ37は、一側端部が基板36に固設され、他側端部が基板36より起立して横桟22に当接する当接部37aとされる。
【0031】
係止金具35と横桟22とを係合させる際に、横桟22の端部に当接部37aが当接して板バネ37が弾性変形することにより、板バネ37が横桟22の下部を通り抜けて該横桟22の内側に移動できる。また、移動した後は、板バネ37が復元することにより、板バネ37の当接部37aが横桟22の内側を押圧し、係止金具35と横桟22とを係止させる。
【0032】
前記係止金具35は、表装板30の基板32に対して、熱溶融接着剤38を用いて接着固定される。
係止金具35と表装板30との固定は、係止金具35の基板36と、表装板30の基板32との間に、熱溶融接着剤38を介挿し、該熱溶融接着剤38を電磁誘導加熱装置にて加熱溶融して行う。電磁誘導加熱装置は、電磁波を出力する装置であって、熱溶融接着剤はこの電磁波を受けて加熱され溶融する。
なお、係止金具35と表装板30とは、熱溶融接着剤38にて固定されるので、熱溶融接着剤38を再度加熱すれば、該熱溶融接着剤38による係止金具35と表装板30との固定を解除し、表装板30より係止金具35を取り外すことができる。
【0033】
続いて、上記間仕切パネル10の立設手順について、図7に示す流れ図を用いて説明する。
【0034】
間仕切パネル10を立設するに先だって、枠体20の前処理として、枠体20の底面に突起付テープ40を貼設する。また、図1に示すように、枠体20の縦桟21・21の上下略中央部の適宜位置に、熱溶融接着剤51・51・・・を添付又は塗布する。
一方、表装板30の前処理として、表装板30の基板32に係止金具35を熱溶融接着剤38にて接着する。係止金具35は間仕切パネル10を組み立てる際に表装板30に取り付けることで、現場への搬送時や保管時において、複数の表装板30を積載し易く、簡易包装を可能としている。
【0035】
まず、上記のように前処理を施した枠体20を、天井と床との間に立設する(S21)。
天井に設けられた溝と略平行となるように床面にレーザーで目印を付けて、枠体20の床面設置位置を決定し、この目印に沿って枠体20を立設する。枠体20には前述の弾発機構が備えられており、枠体20を天井側に押し上げて、ガイドカバー24を弾性体保持箱23内部へ押し縮め、枠体20が略垂直姿勢となった状態で、枠体20の押し上げを解除すれば、枠体20は、天井と床面との間に突っ張った状態に立設される。
【0036】
複数の間仕切パネル10を連設する場合には、それぞれの間仕切パネル10の枠体20を上述の手順により立設した後、隣接するパネル同士をボルト等の締結部材で締結する。
【0037】
続いて、表装板30に設けられた係止金具35・35を、枠体20の横桟22・22に係止させる(S22)。係止金具35・35と、横桟22・22との位置を合わせたうえで、表装板30を枠体20側へ押圧することにより、係止金具35・35と横桟22・22とが係合する。この作業により、表装板30の上下部が枠体20に沿った状態に固定され、枠体20より表装板30が剥がれ落ちない状態となる。
なお、本実施例においては、係止金具35を表装板30の幅方向略中央部において上下に二つ設けているが、間仕切パネル10の幅の大きさに応じて、係止金具35の取付位置や、取付数を適宜変更することが好ましい。
【0038】
最後に、枠体20の縦桟21・21と、表装板30との間に設けられた熱溶融接着剤51・51・・・を、電磁誘導加熱装置を用いて加熱溶融し、枠体20の縦桟21・21と、表装板30の基板32とを接着する(S23)。この作業により、枠体20と表装板30が上下間にわたって密接した状態に固定される。
【0039】
なお、上記表装板30と天井との間隙は、発泡素材から成るスペーサ27で閉塞される。また、表装板30と床面との間隙は巾木部材28により閉塞される。これらのスペーサ27や巾木部材28により、間仕切パネル10は天井と床面との間に外観良好に収められる。
【0040】
ここで、間仕切パネル10の解体手順について、図8の流れ図を用いて説明する。
【0041】
まず、枠体20の縦桟21・21と、表装板30とを接着している熱溶融接着剤51・51・・・を、電磁誘導加熱装置を用いて加熱溶融する(S31)。この作業により、縦桟21・21と表装板30との接着が解除される。
【0042】
続いて、表装板30と係止金具35とを接着している熱溶融接着剤38を、電磁誘導加熱装置を用いて加熱溶融する(S32)。この作業により、表装板30と係止金具35との接着が解除され、係止金具35は表装板30より剥がれ落ちる。これにより、枠体20と表装板30との係合が解除されるため、枠体20より表装板30を取り外すことができる。
【0043】
最後に、天井と床面との間から枠体20を取り外す(S33)。複数の枠体20が連設されている場合は、締結部材を取り除いて連結を解除したのち、枠体20を取り外す。具体的には、枠体20を天井側に押し上げてガイドカバー24を弾性体保持箱23内に押し縮めた状態で、該枠体20を傾けることによって、枠体20を取り外すことができる。
【0044】
なお、間仕切パネル10の表装板30のみを改修する際には、枠体20は残したままで、上述の解体手順で表装板30のみを取り外し、新たな表装板30又は化粧板31を新調した表装板30を上述の立設手順で枠体20に取り付けることができる。
【0045】
上述の間仕切パネル10では、表装板30の上下部を、枠体20に対して係止金具35にて係止させるので、表装板30は反ることがなく、表装板30と枠体20と良好な密着度が保持されるので、表装板30が枠体20より剥がれ落ちることがない。
【0046】
また、熱溶融接着剤51による枠体20と表装板30との接着に先立って、枠体20に対して表装板30を係止させるので、枠体20と表装板30との接着作業を簡易且つ確実なものとすることができる。
これにより、枠体20と表装板30との接着の信頼性を向上させることができる。
【0047】
そして、上記間仕切パネル10では、枠体20と表装板30、表装板30と係止金具35のそれぞれの接着において、熱溶融接着剤を用いている。これにより、枠体20や係止金具35を傷つけたり変形させたりすることなく、間仕切パネル10を解体することができ、枠体20や係止金具35を再利用に供することが可能となる。さらに、係止金具35は各戸共通とすれば、使い回しや再利用が可能である。
【0048】
そして、天井や床面にビス穴などを設けることなく間仕切パネル10を立設することができるので、施工が簡易であるとともに、間仕切パネル10の解体後に天井や床面にビス穴などの傷跡が残らず、間仕切パネル10の配置を、天井に形成した溝に合わせて自在に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例に係る間仕切パネルの全体的な構成を示す正面図。
【図2】間仕切パネルの構造を示す断面図。
【図3】枠体の構造を示す図1におけるA−A断面図。
【図4】面テープの構造を示す断面図。
【図5】係止金具の構造を示す斜視図。
【図6】係止金具と枠体とが係合する様子を説明する図。
【図7】間仕切パネルの立設手順の流れ図。
【図8】間仕切パネルの解体手順の流れ図。
【符号の説明】
【0050】
10 間仕切パネル
20 枠体
21 縦桟
22 横桟
23 弾性体保持箱
24 ガイドカバー
25 弾性体
30 表装板
31 化粧板
32 基板
35 係止金具
36 基板
37 板バネ
38 熱溶融接着剤
40 突起付テープ
41 粘着面
42 係止面
42a 係止突起
51 熱溶融接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間仕切パネルを、
該間仕切パネルの躯体を構成する略矩形状の枠体と、
該間仕切パネルの表面を構成する前記枠体に固定された表装板とで構成し、
前記表装板の裏面上下部に熱溶融接着剤にて係止金具を接着固定して、
前記係止金具と前記枠体とを係止固定するとともに、
前記表装板の裏面と枠体とを、熱溶融接着剤にて接着固定した
ことを特徴とする間仕切パネル。
【請求項2】
天井と床面との間に弾発した状態に立設される間仕切パネルにおいて、
前記間仕切パネルの底面に、一面が粘着面であり他面が多数の突起を形成した係止面であるテープを貼設した
ことを特徴とする間仕切パネル。
【請求項3】
天井と床面との間に間仕切パネルの躯体となる枠体を立設する過程と、
間仕切パネルの表面を形成する表装板の裏面に熱溶融接着剤にて接着固定された係止金具と、前記枠体とを係止させる過程と、
前記枠体と前記表装板の裏面とを熱溶融接着剤にて接着固定する過程とを、
備えることを特徴とする間仕切パネル立設方法。
【請求項4】
天井と床面との間に弾発した状態に間仕切パネルを立設する方法であって、
間仕切パネルの底面に、一面が粘着面であり他面が多数の突起を形成した係止面であるテープを貼設し、
前記床面が平滑面でない場合は、前記テープの係止面と床面とを当接させて、間仕切パネルの底面と床面とを係止固定し、
前記床面が平滑面である場合は、該床面に不職布を貼設し、前記テープの係止面を不職布とを当接して係止させ、間仕切パネルの底面と床面とを固定する
ことを特徴とする間仕切パネル立設方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−23596(P2007−23596A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−206745(P2005−206745)
【出願日】平成17年7月15日(2005.7.15)
【出願人】(000198787)積水ハウス株式会社 (748)
【出願人】(000100595)アァルピィ東プラ株式会社 (27)