説明

間接照明装置およびこの間接照明装置を用いた浴室の間接照明構造

【課題】新規な浴室ユニットだけでなく、既存のユニットバスにおいても、自由な位置に容易に取り付けることができて優れた間接照明効果を得ることができる間接照明装置およびこの間接照明装置を用いた浴室の間接照明構造を提供することを目的としている。
【解決手段】浴室1の壁面13の両側コーナー部にライン光の照射方向を対向させるように2つの間接照明装置2を、光源部材21の光源部材本体21aを光源固定部材22の光源固定部22aに固定するとともに、光源固定部材22の壁面固定部22bを壁面13に固定したのち、カバー部材本体23aの一側に設けられた係止爪部23bの係合溝23dにはみ出し部22eを係合させながら、カバー部材本体23aの他側に設けられた固定爪部23cを光源固定部材22のカバー係合部22dに弾性係合することによってカバーした状態に取り付けるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間接照明装置およびこの間接照明装置を用いた浴室の間接照明構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユニットバスでは、天井面から浴室壁面に沿って垂れ壁を垂下させ、この垂れ壁と浴室壁面との間に光源となる蛍光灯を設けて蛍光灯の光を直接よく室内に照射するのではなく、一端浴室壁面に沿って照射し、室内へ直接照射される光を少なくした間接照明を取り入れ、入浴者がよりリラックスした状態で入浴できるようにしたものがある。
しかし、上記間接照明の構造の場合、光源に蛍光灯を用い、天井に蛍光灯を取り付け、壁は光源とは少し離れた位置に天井に取り付けされていたので間接照明として一体化された構造ではなく、また天井に垂れ壁がある場合のみの間接照明であったので間接照明取付位置に制限が多い。また、構造上、浴室壁面と垂れ壁との間に220mm程の幅を設ける必要があり、意匠上目立ってしまう上、アフターメンテナンス時の照明機器交換等が非常にし難い形状となっている。
【0003】
また、鏡を壁面に支持するフレームにLEDユニットを鏡の裏側で支持し、鏡の周囲の壁面をLEDユニットから照射されたライン光で間接照明する方法も既に提案されている(特許文献1)。
この間接照明方法によれば、光源としてLEDユニットを用いているので、鏡と壁面との間のスペースを小さくすることができ、鏡の壁面からの大きな突出を抑え、浴室内側への圧迫感を緩和させることができるとともに、光源としてLEDユニットを用いることで、光源の省エネルギー化を図れるとともに、光源の交換サイクルを長くできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-171131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1の間接照明構造では、鏡の位置や大きさなどによって、LEDユニットの大きさなどの制約があるため、照明効果が十分に発揮できないことがある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みて、新規な浴室ユニットだけでなく、既存のユニットバスにおいても、自由な位置に容易に取り付けることができて優れた間接照明効果を得ることができる間接照明装置およびこの間接照明装置を用いた浴室の間接照明構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明にかかる間接照明装置は、光源部材と、この光源部材を取付壁面に固定する少なくとも1つの光源固定部材と、前記光源部材および光源固定部材を、照射方向を除き室内側から隠蔽するように覆うカバー部材とを備える間接照明装置であって、前記光源部材は、少なくとも長尺板状をしていて、幅方向の一側面からライン状光を照射可能に形成された光源部材本体を備え、前記光源固定部材は、取付壁面に固定される壁面固定部と、前記取付壁面との間に前記光源部材本体を厚み方向から挟み込むように配置され、光源部材の厚み方向の一側面が固定されるとともに、この固定状態で光源部材本体のライン状光の照射方向に光源部材本体の端縁からはみ出るはみ出し部と、前記光源部材本体の前記ライン状光の照射方向と逆方向で前記壁面固定部と光源部材固定部との間を連結する連結部と、前記壁面固定部から延出するように設けられたカバー係合部とを備え、前記カバー部材は、前記光源部材および光源固定部材の少なくとも取付壁面と反対側の面を覆うカバー本体と、このカバー本体の幅方向の一側に前記取付壁面方向に突出するように設けられ、前記はみだし部が係合する係合溝を有する係合爪部と、前記カバー本体の幅方向の他側に前記取付壁面方向に突出するように設けられ、前記係合溝にはみ出し部が係合された状態で前記カバー係合部に弾性係合される固定爪部とを備えることを特徴としている。
【0008】
本発明の間接照明装置は、特に限定されないが、カバー部材の、少なくともカバー本体が、遮光性を備えている構成としてもよい。
すなわち、カバー本体が遮光性を備えていれば、ライン光の照射方向以外への光の漏れを確実に防止することができ、ライン光による間接照明効果をより確実なものとすることができる。
カバー部材の材質は、特に限定されないが、たとえば、金属、樹脂、金属と樹脂の複合材料等が挙げられる。
【0009】
金属としては、特に限定されないが、アルミニウム、ステンレス鋼が挙げられる。
樹脂としては、特に限定されないが、アクリル樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0010】
光源部材本体は、ライン光を照射することができれば特に限定されないが、たとえば、エネルギーコストを考慮すると、LEDをライン状に並べて形成されている構成のものを用いることが好ましい。
すなわち、光源部材の厚みを薄くすることができ、結果として間接照明装置自体のスリム化をはかり、間接照明装の壁面からの大きな突出を防ぎ、浴室空間を広く使える。
【0011】
光源固定部材は、光源部材の長手方法の全長にわたって設ける必要はなく、複数の光源固定部材によって光源部材を間欠的に固定することが好ましい。
光源固定部材としては、特に限定されないが、ステンレス鋼等の金属板を板金加工により折り曲げ加工したものが好ましい。
【0012】
本発明にかかる浴室の間接照明構造は、本発明の間接照明装置が、光源部材本体の長手方向を上下方向に向けるとともに、その下端と浴室床面との間に水抜き隙間を隔てて浴室の室内壁面に取り付けられ、前記水抜き隙間が、キャップによって前記床面側に水抜き可能に室内側から覆われていることを特徴としている。
【0013】
本発明の間接照明構造は、特に限定されないが、2つの間接照明装置が、浴室の1つの室内平面壁の両側に照射方向を対面させた状態に取り付けられている構成としてもよい。
本発明の間接照明構造において用いられる上記キャップは、水抜き隙間を、床面側に水抜き可能に室内側から覆うことができれば特に限定されないが、ワンタッチで前から押し込むだけで取り付け可能で引っ張れば外すことが可能な構造、例えば、キャップ内側に上記光源固定部材と嵌合するための小リブのような突起を施しておけばよく、材質は樹脂が望ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる間接照明装置は、光源部材と、この光源部材を取付壁面に固定する少なくとも1つの光源固定部材と、前記光源部材および光源固定部材を、照射方向を除き室内側から隠蔽するように覆うカバー部材とを備える間接照明装置であって、前記光源部材は、少なくとも長尺板状をしていて、幅方向の一側面からライン状光を照射可能に形成された光源部材本体を備え、前記光源固定部材は、取付壁面に固定される壁面固定部と、前記取付壁面との間に前記光源部材本体を厚み方向から挟み込むように配置され、光源部材の厚み方向の一側面が固定されるとともに、この固定状態で光源部材本体のライン状光の照射方向に光源部材本体の端縁からはみ出るはみ出し部と、前記光源部材本体の前記ライン状光の照射方向と逆方向で前記壁面固定部と光源部材固定部との間を連結する連結部と、前記壁面固定部から延出するように設けられたカバー係合部とを備え、前記カバー部材は、前記光源部材および光源固定部材の少なくとも取付壁面と反対側の面を覆うカバー本体と、このカバー本体の幅方向の一側に前記取付壁面方向に突出するように設けられ、前記はみだし部が係合する係合溝を有する係合爪部と、前記カバー本体の幅方向の他側に前記取付壁面方向に突出するように設けられ、前記係合溝にはみ出し部が係合された状態で前記カバー係合部に弾性係合される固定爪部とを備えるので、光源固定部材の壁面固定部を壁面に固定することができれば、場所を選ばず、容易に取り付けることができる。そして、取り付けられた間接照明装置は、壁面に沿った間接照明効果の高いライン光を壁面に沿って照射することができる。
【0015】
また、カバー部材は、光源固定部材のはみ出し部を係合溝に係合させた状態で固定爪部を光源固定部材のカバー係合部に弾性係合させることによって取り付けられるので、すなわち、ねじ無しにワンタッチで取り付けることができるので、取り付け作業が簡単である。また、取り外しも容易に可能であるので、アフターメンテナンスも容易に行える。
【0016】
一方、本発明にかかる浴室の間接照明構造は、本発明の間接照明装置が、光源部材本体の長手方向を上下方向に向けるとともに、その下端と浴室床面との間に水抜き隙間を隔てて浴室の室内壁面に取り付けられ、前記水抜き隙間が、キャップによって前記床面側に水抜き可能に室内側から覆われているので、見栄えがよいとともに、カバー部材内に入ったシャワー水などがカバー部材の内側に設けられた壁面との隙間を介して下方に流れ、キャップと浴室床面との排水隙間を介して浴室床面の排水勾配に沿って排水口まで流れる。
すなわち、本発明の間接照明装置を用いてくつろぎの浴室空間を創出できるとともに、間接照明装置内へのシャワー水のたまりがなく、カビの発生や、水分による機器の不良等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明にかかる浴室の間接照明構造の1つの実施の形態を備えた浴室内の斜視図である。
【図2】図1の間接照明装置の背面図である。
【図3】図1の間接照明装置部分の拡大正面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図1のキャップ部分の拡大断面図である
【図7】図6のY−Y線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図6は、本発明の間接照明構造の1つの実施の形態をあらわしている。
【0019】
この間接照明構造は、浴室1の1つの壁面13の両側コーナー部に沿って間接照明装置2がそのライン光(図1で細線であらわす)の照射方向を壁面13に沿うように取り付けられている。
また、間接照明装置2は、その下端にキャップ3が取り付けられている。
【0020】
間接照明装置2は、図2〜図7に示すように、光源部材21と、複数の光源固定部材22と、カバー部材23とを備えている。
光源部材21は、光源部材本体21aと、コネクタ部21bとを備えている。
【0021】
光源部材本体21aは、図示していないが、光源となる多数のLEDが基板上に等間隔で実装された状態で樹脂製のケーシング内に封止された板状をしていて、コネクタ部21bが長手方向の両側から一側方向に突出するように設けられている。
また、各LEDから発した光は、光源部材本体21aのコネクタ部21bと逆側の面から図1に一点鎖線で模式的にあらわすように、ライン光となって壁面13に沿って照射されるようになっている。
【0022】
光源固定部材22は、ステンレス鋼板を板金加工して形成されていて、光源固定部22aと、連結部22cと、壁面固定部22bと、カバー係合部22dとを備え、その幅(光源部材本体21aの長手方向長さ)が光源部材本体21aの数分の1程度、たとえば、40cm程度である。
光源固定部22aは、平板状をしていて、光源部材本体21aの厚み方向の一側面(室内側の面)がシーリング材等によって固着されるようになっているとともに、固着状態でその先端(ライン光の照射方向側に端)が光源部材本体21aの端縁から少しはみ出る大きさに形成されている。
【0023】
連結部22cは、光源固定部22aの後端(ライン光の照射方向側の反対側の端)から直角に折れ曲がるように設けられている。
壁面固定部22bは、連結部22cの壁面側の端から光源固定部22aと対称方向に直角に折れ曲がるように設けられ、図3に示すように、ビス25を介して壁面13に固定されるようになっている。
【0024】
カバー係合部22dは、図4および図5に示すように、壁面固定部22bの後端(ライン光の照射方向側の反対側の端)からほぼ45度の角度で立ち上がったのち、さらに壁面固定部22bと平行となった後、波型に折れ曲がった形状をしている。
【0025】
カバー部材23は、遮光性材料が練り込まれた樹脂材料を押出成形することによって得られ、カバー本体23aと、係合爪部23bと、固定爪部23cとを備えている
カバー本体23aは、幅方向の寸法(ライン光の照射方向の寸法)が光源固定部材22の全体を覆う幅をしているとともに、長手方向の寸法が光源部材21の長手方向の寸法とほぼ同じか少し長くなっている。
【0026】
係合爪部23bは、図4および図5に示すように、カバー本体23aのライン光の照射方向側に端部で光源部材21が固定される壁面13方向に突出していて、その基端部に光源固定部22aのはみ出し部が係合する係合溝23dを備えている。
固定爪部23cは、図4および図5に示すように、カバー本体23aの係合爪部23bと反対側の端部で光源部材21が固定される壁面13方向に突出している。
【0027】
そして、間接照明装置2は、以下のようにして、壁面13に取り付けられている。
(1)光源部材本体21aに光源固定部材22を長手方向に間欠的に固定する。
なお、上記固定は、光源部材本体21aの壁面13側と反対側の面にシーリング材(z(図示せず)を介して光源固定部22aを接着することで行われる。
【0028】
(2)光源部材21の長手方向が上下方向を向くとともに、取付壁面となる壁面13と直交する壁面を構成する壁パネル13aにカバー係合部22dの後端側がほぼ当接し、光源部材21の下端と浴槽パン12の床面12aとの間に隙間が形成されるように、光源部材21と一体となった光源固定部材22を壁面固定部22bに設けたねじ孔を介してビス25を壁面13を構成する壁パネル13aを貫通し、建物躯体6に達するまでねじ込むことで壁面13に各光源固定部材22を固定する。
【0029】
(3)壁面13から予め引き出された電気配線(図示せず)をコネクタ部21bに接続する。
(4)カバー部材23を、その係合溝23dにはみ出し部22eが係合させたのち、固定爪部23c側を壁面13方向に押圧し、固定爪部23cをカバー係合部22dに弾性係合させる。
固定爪部のカバー係合部22dへの弾性係合によってカバー本体23aがカバー係合部22d側に引っ張られ、はみ出し部22eの係合溝23dへの係合状態が確保され、カバー部材23と壁面13とによって光源部材21のライン光の照射方向のみが開放された状態で間接照明装置2が壁面に固定される。
【0030】
(5)間接照明装置2の下端部を覆うようにキャップ3を装着する。
すなわち、キャップ3は、図5および図6に示すように、カバー部材23の外壁に沿う断面形状をしたキャップ本体31と、このキャップ本体31の下端から壁面13方向に延出する係止部32とを備えている。
【0031】
そして、キャップ3は、係止部32が間接照明装置2の最も下端に位置する光源固定部材22に一体に設けられたキャップ固定部材24の弾性挟着片24aと床面12aとの間で挟み込まれて上記装着状態が維持される。
また、この状態で床面12とキャップ3の下端との間には、水抜き隙間S2が形成される。
水抜き隙間S2は、水が排水できるだけの1mm以下のわずかな隙間で浴室内からはほとんどわからない。
【0032】
なお、各図中、4は浴槽、7aはコーナー目地材、11は洗い場パン、11aは排水口、11bは排水口の蓋、12は浴槽パン、14は天井、16は壁パネル13aを支持するスタッドである。
【0033】
この間接照明装置2は、上記のように、光源固定部材22を介して光源部材21を壁面13によって固定するとともに、カバー部材23の係合溝23dにはみ出し部22eを係合させた状態で固定爪部23cをカバー係合部22d方向に押圧して弾性係合させるだけでカバー部材23を取り付けるという簡単な作業で意匠上光が欲しい壁面13に沿ってのみライン光を照射することができる。
【0034】
また、カバー部材23の固定爪部23cがカバー係合部22dに弾性係合しているだけであるので、カバー係合部22dの弾性力を上回る力でカバー部材23の固定爪部23c側を壁面13から離れる方向の引っ張るようにすれば、カバー部材23を容易に取り外すことができ、アフターメンテナンスも容易にできる。
さらに、光源部材21は、シーリング材を介して光源固定部材22の光源固定部22aに固定されているだけであるので、光源部材21に故障が生じた場合デ、カバー部材23を取り外すとともに、光源固定部材22の壁面13への固定を解除すれば容易に交換することができる。
【0035】
そして、この間接照明構造においては、間接照明装置2の下端と浴槽パン12の床面12aとの間に隙間を設け、この隙間を床面12aとの間に排水可能な少しの隙間を形成するキャップ3で覆うようにしたので、浴室内の意匠性に優れ、しかも、シャワー水などが、間接照明装置2のカバー部材23の裏側の隙間S1に入り込んでも、この隙間S1内を下方に流れ、隙間S2を介して浴槽パン12の流れ勾配によって排水口11aに向かって流れてたまることがない。
【0036】
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、1つの壁面のみに間接照明装置が照射方向を対向させて取り付けられていたが、複数の壁面に間接照明装置をそれぞれ設けるようにしてもよい。
上記の実施の形態では、間接照明装置がその長手方向を上下方向に向けて壁面に取り付けられていたが、長手方向を水平方向にむけて壁面の上方あるいは下方からライン光を照射するようにしても構わない。
【0037】
上記の実施の形態では、シーリング材を用いて光源部材本体を光源固定部に固定していたが、両面テープやビス等を用いて固定してもよい。
上記の実施の形態では、壁面に窓が形成されていたが、窓はなくても構わない。
【0038】
上記の実施の形態では、取付壁面と直交する壁面でライン光の照射方向と反対側のガバーで覆われていない部分が隠れるようになっているが、カバー本体をカバー係合部に固定爪部が弾性係合した状態で、カバー本体のライン光の照射方向と反対側に端部が取付壁面に密着するような構造としても構わない。すなわち、係る構造とすることによって、壁のコーナー部から離れた位置にも間接照明装置を取り付けることができる。
【0039】
上記の実施の形態では、まず、光源固定部材を光源部材に固定したのち、光源固定部材を壁面に固定するようにしていたが、光源部材の光源部材本体を壁面に両面テープ等で固定しておき、そののちに光源固定部材を壁面に固定するようにしても構わないし、光源固定部材を壁面の所望位置に固定したのち、光源部材本体を光源固定部と壁面との間に挿入して光源固定部と光源部材本体とを固定するようにしても構わない。
【符号の説明】
【0040】
1 浴室
12 浴槽パン
12a 床面(浴室床面)
13 壁面(取付壁面)
2 間接照明装置
21 光源部材
21a 光源部材本体
22 光源固定部材
22a 光源固定部
22b 壁面固定部
22c 連結部
22d カバー係合部
22e はみ出し部
23 カバー部材
23a カバー本体
23b 係合爪部
23c 固定爪部
23d 係合溝
3 キャップ
S1 隙間(水抜き隙間)
S2 隙間(水抜き隙間)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源部材と、この光源部材を取付壁面に固定する少なくとも1つの光源固定部材と、前記光源部材および光源固定部材を、照射方向を除き室内側から隠蔽するように覆うカバー部材とを備える間接照明装置であって、
前記光源部材は、少なくとも長尺板状をしていて、幅方向の一側面からライン状光を照射可能に形成された光源部材本体を備え、
前記光源固定部材は、取付壁面に固定される壁面固定部と、
前記取付壁面との間に前記光源部材本体を厚み方向から挟み込むように配置され、光源部材の厚み方向の一側面が固定されるとともに、この固定状態で光源部材本体のライン状光
の照射方向に光源部材本体の端縁からはみ出るはみ出し部と、
前記光源部材本体の前記ライン状光の照射方向と逆方向で前記壁面固定部と光源部材固定部との間を連結する連結部と、
前記壁面固定部から延出するように設けられたカバー係合部とを備え、
前記カバー部材は、前記光源部材および光源固定部材の少なくとも取付壁面と反対側の面を覆うカバー本体と、
このカバー本体の幅方向の一側に前記取付壁面方向に突出するように設けられ、前記はみだし部が係合する係合溝を有する係合爪部と、
前記カバー本体の幅方向の他側に前記取付壁面方向に突出するように設けられ、前記係合溝にはみ出し部が係合された状態で前記カバー係合部に弾性係合される固定爪部とを備えることを特徴とする間接照明装置。
【請求項2】
カバー部材は、少なくともカバー本体が、遮光性を備えている請求項1に記載の間接照明装置。
【請求項3】
光源部材本体がLEDをライン状に並べて形成されている請求項1または請求項2に記載の間接照明装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の間接照明装置が、光源部材本体の長手方向を上下方向に向けるとともに、その下端と浴室床面との間に水抜き隙間を隔てて浴室の室内壁面に取り付けられ、
前記水抜き隙間が、キャップによって前記床面側に水抜き可能に室内側から覆われていることを特徴とする浴室の間接照明構造。
【請求項5】
2つの間接照明装置が、浴室の1つの室内平面壁の両側に照射方向を対面させた状態に取り付けられている請求項4に記載の浴室の間接照明構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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