説明

間質性膀胱炎の治療

本発明は、間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状(LUTS)の治療または予防における抗NGF抗体の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状の治療または予防に使用するための抗NGF拮抗抗体。
【請求項2】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状の治療または予防に使用するための抗NGF拮抗抗体であって、
(a)約2nM以下のKでNGFと結合し、
(b)約100pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害し(ただし、IC50は約15pMのヒトNGFの存在下で測定する)、
(c)約10pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害する(ただし、IC50は約1.5pMのNGFの存在下で測定する)抗NGF拮抗抗体。
【請求項3】
対象がヒトである、請求項1または2に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項4】
モノクローナル抗体である、請求項1から3のいずれか一項に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項5】
ヒト化抗体である、請求項1から3のいずれか一項に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項6】
ヒトNGFと結合する、請求項1から5のいずれか一項に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項7】
間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛が、下腹部(骨盤)痛、膀胱痛、恥骨上痛、膣痛、陰茎、精巣、陰嚢および会陰の疼痛、尿道痛、性交疼痛、膀胱が満たされるにつれて増加し得る疼痛、圧力または不快感を含む群から選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項8】
間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する下部尿路症状が、貯蔵(刺激性)、排尿(閉塞性)または排尿後症状を含む群から選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項9】
貯蔵症状が切迫、頻発、夜間多尿、切迫尿失禁および緊張性尿失禁を含み、過活動膀胱(OAB)および良性前立腺肥大(BPH)と関連している場合がある、請求項8に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項10】
排尿症状が、躊躇、流れの不良、間欠性、いきみおよび排尿障害を含む、請求項8に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項11】
排尿後症状が、終末時滴下、排尿後滴下および残尿感を含む、請求項8に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項12】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状の治療または予防に使用するための抗NGF拮抗抗体であって、
(a)配列番号3に示されるCDR1領域、
(b)配列番号4に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号5に示されるCDR3領域
を含む重鎖可変領域を含み、NGFと特異的に結合する抗NGF拮抗抗体。
【請求項13】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状の治療または予防に使用するための抗NGF拮抗抗体であって、
(a)配列番号6に示されるCDR1領域、
(b)配列番号7に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号8に示されるCDR3領域
を含む軽鎖可変領域を含み、NGFと特異的に結合する抗NGF拮抗抗体。
【請求項14】
(a)配列番号3に示されるCDR1領域、
(b)配列番号4に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号5に示されるCDR3領域
を含む重鎖可変領域をさらに含み、NGFと特異的に結合する、請求項13に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項15】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状の治療または予防に使用するための抗NGF拮抗抗体であって、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域および配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも80%同一のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含み、NGFと特異的に結合する抗NGF拮抗抗体。
【請求項16】
配列番号1および2に示されるアミノ酸配列を含む、請求項15に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項17】
配列番号16および17に示されるアミノ酸配列を含む、請求項16に記載の抗NGF拮抗抗体。
【請求項18】
間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状の治療または予防に使用するための、有効量の抗NGF拮抗抗体と対象に有効量の抗体を投与するための指示書とを含むキットであって、抗NGF拮抗抗体が、
(a)約2nM以下のKでNGFと結合し、
(b)約100pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害し(ただし、IC50は約15pMのヒトNGFの存在下で測定する)、
(c)約10pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害する(ただし、IC50は約1.5pMのNGFの存在下で測定する)、キット。
【請求項19】
間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状の治療または予防に使用するための、抗NGF拮抗抗体と薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物であって、抗NGF拮抗抗体が、
(a)約2nM以下のKでNGFと結合し、
(b)約100pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害し(ただし、IC50は約15pMのヒトNGFの存在下で測定する)、および
(c)約10pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害する(ただし、IC50は約1.5pMのNGFの存在下で測定する)、医薬組成物。
【請求項20】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状を治療または予防する方法であって、有効量の抗NGF拮抗抗体を投与することを含む方法。
【請求項21】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状を治療または予防する方法であって、
(a)約2nM以下のKでNGFと結合し、
(b)約100pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害し(ただし、IC50は約15pMのヒトNGFの存在下で測定する)、
(c)約10pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害する(ただし、IC50は約1.5pMのNGFの存在下で測定する)、有効量の抗NGF抗体を対象に投与することを含む方法。
【請求項22】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状を治療または予防する方法であって、
(a)配列番号3に示されるCDR1領域、
(b)配列番号4に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号5に示されるCDR3領域
を含む重鎖可変領域を含み、NGFと特異的に結合する、有効量の抗NGF拮抗抗体を投与することを含む方法。
【請求項23】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状を治療または予防する方法であって、
(a)配列番号6に示されるCDR1領域、
(b)配列番号7に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号8に示されるCDR3領域
を含む軽鎖可変領域を含み、NGFと特異的に結合する、有効量の抗NGF拮抗抗体を投与することを含む方法。
【請求項24】
抗NGF拮抗抗体が、
(a)配列番号3に示されるCDR1領域、
(b)配列番号4に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号5に示されるCDR3領域
を含む重鎖可変領域をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状を治療または予防するための医薬品の製造における抗NGF抗体の使用。
【請求項26】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状を治療または予防するための医薬品の製造における抗NGF抗体の使用であって、前記抗体が、
(a)約2nM以下のKでNGFと結合し、
(b)約100pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害し(ただし、IC50は約15pMのヒトNGFの存在下で測定する)、
(c)約10pM以下のIC50でマウスE13.5三叉神経ニューロンのヒトNGF依存性の生存を阻害する(ただし、IC50は約1.5pMのNGFの存在下で測定する)、使用。
【請求項27】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状を治療または予防するための医薬品の製造における抗NGF抗体の使用であって、前記抗体が、
(a)配列番号3に示されるCDR1領域、
(b)配列番号4に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号5に示されるCDR3領域
を含む重鎖可変領域を含み、NGFと特異的に結合する、使用。
【請求項28】
対象において間質性膀胱炎および/または有痛性膀胱症候群および/または膀胱痛症候群に関連する疼痛および/または下部尿路症状を治療または予防するための医薬品の製造における抗NGF抗体の使用であって、前記抗体が、
(a)配列番号6に示されるCDR1領域、
(b)配列番号7に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号8に示されるCDR3領域
を含む軽鎖可変領域を含み、NGFと特異的に結合する、使用。
【請求項29】
抗NGF拮抗抗体が、
(a)配列番号3に示されるCDR1領域、
(b)配列番号4に示されるCDR2領域、および
(c)配列番号5に示されるCDR3領域
を含む重鎖可変領域をさらに含む、請求項28に記載の使用。

【公表番号】特表2011−506595(P2011−506595A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−539019(P2010−539019)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【国際出願番号】PCT/IB2008/055383
【国際公開番号】WO2009/077993
【国際公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(597014501)ファイザー・リミテッド (107)
【氏名又は名称原語表記】Pfizer Limited
【住所又は居所原語表記】Ramsgate Road, Sandwich, Kent, England
【Fターム(参考)】