説明

閲覧履歴検索・表示方法及び装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】キーワードや指定された時間情報に対応する操作シーケンスを履歴から抽出し、把握し易い表示を行う。
【解決手段】本発明は、サーバから、または、コンピュータから閲覧時間情報を含む操作履歴情報を収集し、利用者から入力されたキーワードや時間情報に基づいて、履歴情報を検索し、履歴情報に含まれる閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出し、指定された方法に基づいて、オブジェクトを表示手段に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、閲覧履歴検索・表示方法及び装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に係り、特に、操作シーケンスに基づいて個人のブラウザ閲覧履歴やメール、ファイル等の操作履歴を検索し、表示するための閲覧履歴検索・表示方法及び装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
個人の閲覧したブラウザのページは、ブラウザアプリケーションでキャッシュというスペースを保持し、そこに何日分かアクセスした情報が保存される。
【0003】
メールについては、そのアプリケーションで解読できるフォーマットもしくはテキスト形式で受信したメールが保存される。
【0004】
作成・編集したドキュメントは、そのアプリケーションやOSで解読できるフォーマットもしくはテキスト形式で保存される。
【0005】
上記のように保存されている情報に対して、メニューから履歴表示を選択すると1ヶ月間に見たページのURL(Uniform Resource Locator)を保持し、日付順(3週間前、2週間前、先週、昨日、今日)やサイト順、サイトを表示した回数分、今日表示したページ順に並べ替えを行うMicrosoft社Internet Explorer(登録商標)がある。
【0006】
また、メールソフトには、送受信した日付、何日以内、期間、特定の日などの日付情報を検索オプションとして指定することにより、入力されたキーワードに合致するメール本文を検索するBecky!(登録商標)などがある。
【0007】
一方、Windows(登録商標)XPに付随する検索ツールでファイルを検索する場合は、最終更新日時、サイズなどを検索オプションとして指定することにより、入力キーワードに合致するものを見つけることが可能となる。
【0008】
また、コンピュータ上に格納されている電子媒体を検索するツールとして、Google社が提供するGoogle Desktop Serch(登録商標)等がある。このようなツールを用いることにより、様々なアプリケーションで作成されたファイルが対象となり、一度に利用者が必要とするファイルを見つけることが可能となる。
【0009】
利用者がコンピュータを操作した履歴をローカルPC(パーソナルコンピュータ)上に蓄積し、ファイルや以前閲覧したWebページを有効活用する方法が提案されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
【0010】
また、ネットワーク上のコンテンツの閲覧、端末やネットワーク上のアプリケーションの操作履歴、利用履歴をサーバ上に登録することにより、時間単位で抽出した履歴を履歴種別毎に分けて表示する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−174138号公報
【特許文献2】特開2004−259042号公報
【非特許文献1】「Memory-Retriever〜履歴を利用したローカルファイル検索システム」森田哲之他4名、電子情報通信学会2005年総合大会、2005年3月21−24日開催、D-8-11
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上記の技術では、ファイル単体で探すことは可能であるが、ファイルを作成する時に参考にしていたページや他のファイルなどの情報は、キーワードが含まれていない限り、見つけることはできない。また、これらのツールはファイル単位の検索であり、作業がどのように遷移して自分が必要とする情報に辿り着いたのか把握することは困難である。
【0012】
あるいは、昨日どのようなことを探していたのかを振り返りたいとき、キーワードを入力しないと昨日の行動が探せない、あるいは、日付指定で履歴から探せたとしても、ファイル単位でしか表示できず、作業全体を把握することは困難である。
【0013】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、
・利用者がコンピュータを用いて操作した記録を保存し、再利用する際、自分が探したいキーワードを与えることにより、そのキーワードを含む操作シーケンスを履歴から抽出する;
・次に、操作シーケンスに含まれる、利用者が閲覧していたページ、メール、ファイル(これらをオブジェクトと呼ぶ)を閲覧行為やキーワード適合度に基づいて計算したスコアを、各々のオブジェクトに対して求め、操作シーケンスを表示するときに、スコアの高いものを目立つように表示して、操作の流れ及び利用者がそのとき興味を持っていたものを強調して利用者に示す;
・あるいは、キーワードを指定せずにある一定期間に操作したシーケンスに含まれるオブジェクトを閲覧行為に基づいて計算したスコアを、各々のオブジェクトに対して求め、操作シーケンスを表示するときに、スコアの高いものを目立つようにして表示して、操作の流れ及び利用者がそのとき興味をもっていたものを強調して利用者に示す;
・更に、操作シーケンスの前後の関係を視覚化し、利用者の興味の移り変わりを示す;
ことが可能な閲覧履歴検索・表示方法及び装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
図1は、本発明の原理を説明するための図である。
【0015】
本発明(請求項1)は、コンピュータ上または、サーバ上に保存されている利用者の操作履歴を検索し、表示する閲覧履歴検索・表示方法であって、
操作記録収集手段が、閲覧時間情報を含む操作履歴情報を収集し、操作記録格納手段に格納する操作記録収集ステップ(ステップ1)と、
操作内容検索手段が、利用者から入力されたキーワードに基づいて、操作記録格納手段から該キーワードを含む履歴情報を検索する操作内容検索ステップ(ステップ2)と、
操作シーケンス抽出手段が、履歴情報に含まれる閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出する操作シーケンス抽出ステップ(ステップ3)と、
表示制御手段が、指定された方法に基づいて、オブジェクトを表示手段に表示する表示ステップ(ステップ4)と、を行う。
【0016】
また、本発明(請求項2)は、請求項1の操作シーケンス抽出ステップ(ステップ3)において、
オブジェクトの中からキーワードを含むものを抽出し、キーワード含有フラグをオンとし、時系列順に記憶手段に格納し、
オブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、
記憶手段に格納されているオブジェクトから、開始オブジェクトから所定の時間が経過したオブジェクトを探索し、探索されたオブジェクトと該オブジェクトの次のオブジェクトとの時間差を求め、該時間差がある一定時間を超えている場合には、該探索されたオブジェクトを終了オブジェクトとする。
【0017】
本発明(請求項3)は、コンピュータ上または、サーバ上に保存されている利用者の操作履歴を検索し、表示する閲覧履歴検索・表示方法であって、
操作記録収集手段が、閲覧時間情報を含む操作履歴情報を収集し、操作記録格納手段に格納する操作記録収集ステップと、
操作内容検索手段が、利用者から指定された時間情報に基づいて、操作記録格納手段から該時間情報に対応する履歴情報を検索する操作内容検索ステップと、
操作シーケンス抽出手段が、履歴情報に含まれる閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出する操作シーケンス抽出ステップと、
表示制御手段が、指定された方法に基づいて、オブジェクトを表示手段に表示する表示ステップと、を行う。
【0018】
また、本発明(請求項4)は、請求項3の操作シーケンス抽出ステップにおいて、
オブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、
開始オブジェクトと次のオブジェクトとの時間差を求め、該開始オブジェクトから所定の時間が経過したオブジェクトを探索し、探索されたオブジェクトと、該オブジェクトの次のオブジェクトとの時間差を求め、該時間差がある一定時間を超えている場合には、探索されたオブジェクトを終了オブジェクトとする。
【0019】
また、本発明(請求項5)は、請求項1または、請求項3の表示ステップにおいて、
操作シーケンスの開始オブジェクトよりも前の情報を表示する際に、
開始オブジェクトの閲覧時間よりもある一定時間前に遡った時間に閲覧していた全てのオブジェクトを操作記録格納手段から取得して表示し、
操作シーケンスの終了オブジェクトよりも後の情報を表示する際に、
開始オブジェクトの閲覧時間よりもある一定時間後に進んでいる時間に閲覧していた全てのオブジェクトを操作記録格納手段から取得して表示する。
【0020】
また、本発明(請求項6)は、請求項1または、3において、
オブジェクトスコア算出手段が、抽出された全てのオブジェクトに対して、閲覧行為に対するポイントとキーワード適合度の少なくともいずれか1つに基づいてスコアを計算し、該オブジェクトに付与し、記憶手段に格納するオブジェクトスコア算出ステップを更に行い、
表示ステップにおいて、スコアに基づいて、オブジェクトを表示する。
【0021】
また、本発明(請求項7)は、請求項1または、3の表示ステップにおいて、
オブジェクトを閲覧時間順に時系列に表示する、
または、
オブジェクトを閲覧開始時間のブロック毎に時系列に配置・表示する、
または、
オブジェクトを、サイト毎に分けて表示する。
【0022】
図2は、本発明の原理構成図である。
【0023】
本発明(請求項8)は、コンピュータ上または、サーバ上に保存されている利用者の操作履歴を検索し、表示する閲覧履歴検索・表示装置であって、
閲覧時間情報を含む操作履歴情報を収集し、操作記録格納手段3に格納する操作記録収集手段2と、
利用者から入力されたキーワードに基づいて、操作記録格納手段3から該キーワードを含む履歴情報を検索する操作内容検索手段4と、
履歴情報に含まれる閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出する操作シーケンス抽出手段5と、
抽出された全てのオブジェクトに対して、閲覧行為やキーワード適合度に基づいてスコアを計算し、該オブジェクトに付与し、記憶手段に格納するオブジェクトスコア算出手段12と、
スコアに基づいて、または、指定された方法に基づいて、オブジェクトを表示手段15に表示する表示制御手段13と、を有し、
操作シーケンス抽出手段5は、
オブジェクトの中からキーワードを含むものを抽出し、キーワード含有フラグをオンとし、時系列順に記憶手段に格納する手段と、
記憶手段に格納されているオブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、該記憶手段から、開始オブジェクトから所定の時間が経過したオブジェクトを探索し、探索されたオブジェクトと該オブジェクトの次のオブジェクトとの時間差を求め、該時間差がある一定時間を超えている場合には、該探索されたオブジェクトを終了オブジェクトとする手段と、を含む。
【0024】
本発明(請求項9)は、コンピュータ上または、サーバ上に保存されている利用者の操作履歴を検索し、表示する閲覧履歴検索・表示装置であって、
閲覧時間情報を含む操作履歴情報を収集し、操作記録格納手段に格納する操作記録収集手段と、
利用者から指定された時間情報に基づいて、操作記録格納手段から該時間情報に対応する履歴情報を検索する操作内容検索手段と、
履歴情報に含まれる閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出する操作シーケンス抽出手段と、
抽出された全てのオブジェクトに対して、閲覧行為に基づいてスコアを計算し、該オブジェクトに付与し、記憶手段に格納するオブジェクトスコア算出手段と、
スコアに基づいて、または、指定された方法に基づいて、オブジェクトを表示手段に表示する表示制御手段と、を有し、
操作シーケンス抽出手段は、
オブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、該開始オブジェクトと次のオブジェクトとの時間差を求め、該開始オブジェクトから所定の時間が経過したオブジェクトを探索し、探索されたオブジェクトと、該オブジェクトの次のオブジェクトとの時間差を求め、該時間差がある一定時間を超えている場合には、探索されたオブジェクトを終了オブジェクトとする手段を、含む。
【0025】
本発明(請求項10)は、コンピュータに、請求項1乃至7記載の閲覧履歴検索・表示方法の各ステップを実行させる閲覧履歴検索・表示プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0026】
上記のように本発明によれば、利用者がコンピュータ上で作業する場合、その時間の前後で同じ内容もしくは非常に関係している事柄についてWebページ、メールを読む、あるいはファイルを作成・修正する可能性が高い。従って、履歴からあるキーワードに合致するWebページ、メール、ファイル(オブジェクト)が抽出された場合、抽出されたオブジェクトを手掛かりとして、キーワードに合致するオブジェクトの列を見つけ出すことができる。
【0027】
ある一定時間以内で閲覧されたオブジェクトは関連性が高いと見做すことで、操作シーケンスとして閲覧したオブジェクトを表示することが可能となる。
【0028】
また、キーワードに依存することなく、オブジェクトの閲覧が一定時間以内に行われた場合も、利用者の行動が連続していたとみなすことで、操作シーケンスとして閲覧したオブジェクトを表示することが可能となる。その際、利用者がオブジェクトに対して行った経験に基づくスコアを個々のオブジェクトに付与することにより、操作シーケンスの中から利用者が閲覧時に重要だと判断したと考えられるオブジェクトを強調表示することが可能となり、その時の作業の流れをより分かり易く利用者に示すことができる。
【0029】
これに加え、抽出した操作シーケンスの前あるいは後ろを見たい場合には、前後に閲覧したオブジェクトを表示することにより、利用者の興味の移り変わりを表示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
図3は、本発明の一実施の形態における閲覧履歴検索・表示装置の構成図である。
【0032】
同図に示す閲覧履歴検索・表示装置1は、操作記録格納部3、外部入力部14、操作内容表示部15に接続されている。なお、当該閲覧履歴検索・表示装置1として利用されるコンピュータには、予め、利用者がキーボードを打鍵する、あるいは、マウスをクリックするなどの操作の記録や、閲覧したWebページの画面キャプチャの記録、表示されているウィンドウの位置や大きさの記録など、操作内容と時間情報との両方の情報が自動的に保存されているものとする。
【0033】
また外部入力部14は、キーボードやマウスで構成され、利用者が指定したキーワードや時間情報及び種々の指示を閲覧履歴検索・表示装置1に入力する。
【0034】
操作内容表示部15は、ディスプレイである。
【0035】
閲覧履歴検索・表示装置1は、操作記録収集部2、操作内容検索部4、操作シーケンス抽出部5、オブジェクトスコア算出部12、抽出結果表示制御部13から構成され、操作シーケンス抽出部5は、オブジェクト抽出部6、開始オブジェクト抽出部7、終了オブジェクト抽出部8、開始オブジェクト以前オブジェクト抽出部9、終了オブジェクト以降オブジェクト抽出部10、抽出オブジェクト連結部11及びメモリ16から構成される。
【0036】
操作記録収集部2は、外部入力部14の指示により、ネットワーク上のサーバに格納されている操作履歴や、ローカルコンピュータ上で動作しているアプリケーションの情報などを収集し、その結果を操作履歴データとして操作記録格納部3に格納する。
【0037】
ネットワーク上のサーバから操作履歴を取得する方法としては、例えば、Amazon.co.jp.http://www.amazon.co.jpのような方法がある。また、ローカルコンピュータから履歴を収集する方法としては、前述の非特許文献1に示されるような方法がある。
【0038】
なお、本実施の形態では、ネットワーク経由でサーバから、もしくは、ローカルコンピュータから閲覧時間を含む操作履歴情報を収集するものとして説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々のシステム形態において、操作履歴情報を有する装置や記憶手段等から収集することも可能である。
【0039】
収集する内容は、操作記録を取得した日時、マウスやキーボードなどの操作対象、左ボタンクリックといったマウスの操作内容、押下したキーボードの種別(英文字、数字、制御キー等)及びキーボード操作(キーダウン、キーアップなど)内容、アプリケーションのウィンドウ状態(アクティブ、非アクティブなど)、ウィンドウに表示している内容やそれに付随する情報(Webページであれば本文やURLなど、メールであれば本文、ヘッダ情報など、ファイルであれば、本文、ファイル名、格納ディレクトリ、使用アプリケーションなど)である。
【0040】
操作内容検索部4には、外部入力部14から履歴を検索する指示が入力される。操作内容検索部4は、当該指示を操作シーケンス抽出部5に転送することで、該当する操作シーケンスの抽出を依頼する。入力される指示は、キーワードまたは、時間情報である。
【0041】
操作シーケンス抽出部5のオブジェクト抽出部6は、キーワードまたは、時間情報に基づいて操作記録格納部3から履歴データを読み出し、オブジェクトを抽出し、メモリ16に格納する。このとき、キーワードが指定されていれば、当該キーワードを含むオブジェクトを抽出し、時間情報が指定されている場合は、当該時間情報に対応するオブジェクトを抽出する。ここで、時間情報として期間が指定された場合には、現在からそこに至るまでの履歴が検索対象となる。特定の日付を指定した場合は、指定された日付のみが検索対象となる。なお、時間情報として、期間、日付のいずれも入力されない場合は、全ての履歴情報が対象となる。
【0042】
開始オブジェクト抽出部7は、操作シーケンスの中から閲覧時間が最も早いオブジェクトを開始オブジェクトとし、メモリ16に格納する。
【0043】
終了オブジェクト抽出部8は、開始オブジェクトに対する終了オブジェクトを決定し、メモリ16に格納する。
【0044】
抽出オブジェクト連結部11は、決定された開始オブジェクトと終了オブジェクトに挟まれた全てのオブジェクトを抽出し、関連付けを行い、操作シーケンスを求め、オブジェクトスコア算出部12に渡す。
【0045】
オブジェクトスコア算出部12は、キーワードが指定されている場合は、オブジェクトにキーワードが含まれる度合い(適合度)と閲覧行為毎に与えられたポイントに基づき、スコアを計算してオブジェクトに付与する。全てのキーワードのスコアが求められた時点で、スコアの高い順にオブジェクトをm個までフラグを付与し、メモリ16に格納する。
【0046】
抽出結果表示制御部13は、オブジェクトスコア算出部12によりメモリ16に格納されたデータに基づいて、スコアの高い順にフラグの付いたオブジェクトに対して、予め定義されている表示時に目立たせる方法を選択する。
【0047】
例えば、1番スコアの高いものからm番目のスコアの高いものまで、サムネイルの枠の太さを(m+1)ピクセルから2ピクセルまで変化させる、1からm/4番目までは赤色で、m/4+1からm/2番目までは桃色で、m/2+1から3m/4番目までは橙色で、3m/4+1からm番目までは黄色で、等というように予め表示方法を定義しておく。
【0048】
操作内容表示部15は、抽出結果表示制御部13から指示された方法で検索結果を表示する。
【0049】
以下、上記の構成における動作を説明する。
【0050】
ここで、外部入力部14からキーワードが指定された場合の動作を説明する。
【0051】
図4は、本発明の一実施の形態におけるキーワード指定による動作のフローチャートである。
【0052】
ステップ100) 操作記録収集部2は、予め、利用者がコンピュータ上で操作している履歴をコンピュータ上、または、ネットワーク上のサーバから収集して、操作記録格納部3に格納する。
【0053】
ステップ200) 外部入力部14において、操作内容検索部4に対して、コンピュータまたは、サーバ上に保存されている履歴から利用者が見つけたいものについて利用者がキーワードを入力する。このとき、入力されるキーワードの検索対象を、Webページ、メール、ファイル等のオブジェクトと呼ばれるものに限定する。
【0054】
ステップ300) 入力されたキーワードに基づいて、操作シーケンス抽出部5のオブジェクト抽出部6が操作記録格納部3を検索し、オブジェクトを取得し、取得したオブジェクトの閲覧時間情報に基づいて、開始オブジェクトと終了オブジェクトを見つけ、それらの時間内に閲覧されたオブジェクトを含んだものを操作シーケンスとして抽出する。
【0055】
ここで、開始オブジェクトと終了オブジェクトの探索方法を示す。
【0056】
図5は、本発明の一実施の形態における開始/終了オブジェクトの探索処理のフローチャート(その1)である。
【0057】
ステップ301) 操作シーケンス部5のオブジェクト抽出部6により取得したオブジェクトの中から、キーワードを含むものを全て抽出し、キーワード含有フラグをオンにし、メモリ16に格納する。
【0058】
ステップ302) 開始オブジェクト抽出部7において、メモリ16に格納されているオブジェクト中で、最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、メモリ16に格納する。
【0059】
ステップ303) 終了オブジェクト抽出部8において、メモリ16に格納されているキーワード含有フラグがオンになっているオブジェクトから、開始オブジェクトの閲覧時間から時間が経過したオブジェクト(開始オブジェクトより時系列的に後ろにあるオブジェクト)を見つけ、メモリ16に格納する。
【0060】
ステップ304) 終了オブジェクト抽出部8において、ステップ303で見つけたオブジェクトと次のオブジェクトとの時間差を求める。
【0061】
ステップ305) 当該時間差がある一定時間を経過していた場合は、ステップ306に移行し、経過していない場合は、ステップ303に戻る。
【0062】
ステップ306) 所定の時間が経過し、キーワード含有フラグがオンになっているオブジェクトを終了オブジェクトと定め、抽出オブジェクト連結部11において、上記で得られた開始オブジェクトから終了オブジェクトまでの操作シーケンスをメモリ16に記録する。これにより、利用者がコンピュータ上で作業する場合、個々の作業には関連があるという考え方により、操作の連続性を考慮したオブジェクトのかたまりとして抽出することができる。
【0063】
ステップ307) 終了オブジェクト以降にオブジェクトがある場合は、ステップ308に移行する。
【0064】
ステップ308) 終了オブジェクト以降のオブジェクトで、最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、次の開始オブジェクトから終了オブジェクトまでの一連のかたまりを抽出するために、ステップ303に移行する。
【0065】
ステップ400) オブジェクトスコア算出部12において、ステップ300で抽出された操作シーケンスに含まれる全てのオブジェクトに対し、閲覧行為に対する所定のポイントやキーワード適合度に基づいてスコアを計算して、当該オブジェクトに付与し、オブジェクトと当該スコアをメモリ16に格納する。
【0066】
ステップ500) 抽出結果表示制御部13において、ステップ400においてメモリ16に格納されたスコアに基づいてオブジェクトを表示する。例えば、最もスコアの高い操作シーケンスを目立つように表示すると共に、操作シーケンスを時間順に並べる。なお、表示方法は、この方法に限定されるものではない。
【0067】
ステップ600) 開始オブジェクトよりも前の情報を表示する指示が外部入力部14から操作シーケンス抽出部5へ渡された場合は、操作シーケンスの開始オブジェクトよりも前の情報を表示ために、開始オブジェクト以前オブジェクト抽出部9において、開始オブジェクト閲覧時間よりもある一定時間前に遡った間に閲覧していた全てのオブジェクトを取得し、抽出結果表示部3を介して操作内容表示部15に表示する。
【0068】
ステップ700) 終了オブジェクトよりも後の情報を表示する指示が外部入力部14から操作シーケンス抽出部5へ指示が渡された場合は、操作シーケンスの終了オブジェクトよりも後の情報を表示するために、終了オブジェクト閲覧時間よりもある一定時間後に進んでいる間に閲覧したすべての操作記録格納部3からオブジェクトを取得し、抽出結果表示部3を介して操作内容表示部15に表示する。
【0069】
次に、キーワードを指定する方法とは別に、ある一定期間に操作したシーケンスを抽出する方法を説明する。
【0070】
図6は、本発明の一実施の形態における一定期間に操作したシーケンスを抽出する動作のフローチャートである。
【0071】
ステップ1100) 操作記録収集部2は、予め、利用者がコンピュータ上で操作している履歴をコンピュータ上、または、ネットワーク上のサーバから収集して、操作記録格納部3に格納する。
【0072】
ステップ1200) 外部入力部14において、操作内容検索部4に対して、コンピュータまたは、サーバ上に保存されている履歴から利用者が見つけたい閲覧時間について、時間情報を指定する。例えば、時間情報として期間が指定された場合には、現在からそこに至るまでの履歴が検索対象となる。特定の日付を指定した場合は、指定された日付のみを検索対象となる。なお、時間情報として、期間、日付のいずれも入力されない場合は、全ての履歴情報が対象となる。
【0073】
ステップ1300) 入力された時間情報に基づいて、操作シーケンス抽出部5のオブジェクト抽出部6が操作記録格納部3を検索し、オブジェクトを取得し、取得したオブジェクトの閲覧時間情報に基づいて、開始オブジェクトと終了オブジェクトを見つけ、それらの時間内に閲覧されたオブジェクトを含んだものを操作シーケンスとして抽出する。
【0074】
ここで、開始オブジェクトと終了オブジェクトの探索方法を示す。
【0075】
図7は、本発明の一実施の形態における開始/終了オブジェクトの探索処理のフローチャート(その2)である。
【0076】
ステップ1301) 開始オブジェクト抽出部7は、抽出されたオブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、操作シーケンス抽出部5内のメモリ16に格納する。
【0077】
ステップ1302) 終了オブジェクト抽出部8は、開始オブジェクトと次のオブジェクトとの時間差を求める。
【0078】
ステップ1303) 当該時間差が一定時間を経過している場合はステップ1304に移行し、経過していない場合は、次のオブジェクトを比較対象としてステップ1302に戻る。
【0079】
ステップ1304) 一定時間を経過している場合は、そのオブジェクトを終了オブジェクトとする。
【0080】
ステップ1305) 終了オブジェクト以降にオブジェクトが存在するかを判定し、存在する場合は、ステップ1306に移行する。存在しない場合は、抽出オブジェクト連結部11において、開始オブジェクトから終了オブジェクトまでの操作シーケンスを操作シーケンス抽出部5のメモリ16に格納する。
【0081】
ステップ1306) 終了オブジェクトの以降のオブジェクトで、最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとしてステップ1302に移行する。
【0082】
ステップ1400) オブジェクトスコア算出部12は、ステップ1300で抽出され、メモリ16に格納されている開始オブジェクトから終了オブジェクト間の全てのオブジェクトに対し、閲覧行為に対する所定のポイントに基づいてスコアを計算して、付与し、オブジェクトと当該スコアをメモリ16に格納する。
【0083】
ステップ1500) 抽出結果表示制御部13は、メモリ16に格納されているステップ1400で付与されたスコアに基づいて、最もスコアの高い操作シーケンスを目立つように表示すると共に、操作シーケンスを時間順に並べて表示する。なお、表示方法は、この方法に限定されるものではない。
【0084】
ステップ1600) 開始オブジェクトよりも前の情報を表示する指示が外部入力部14から操作シーケンス抽出部5へ渡された場合は、操作シーケンスの開始オブジェクトよりも前の情報を表示するために、開始オブジェクト以前オブジェクト抽出部9において、開始オブジェクト閲覧時間よりもある一定時間前に遡った間に閲覧していた全てのオブジェクトを取得し、抽出結果表示部3を介して操作内容表示部15に表示する。
【0085】
ステップ1700) 終了オブジェクトよりも後の情報を表示する指示が外部入力部14から操作シーケンス抽出部5へ指示が渡された場合は、操作シーケンスの終了オブジェクトよりも後の情報を表示するために、終了オブジェクト閲覧時間よりもある一定時間後に進んでいる間に閲覧したすべてのオブジェクトを取得し、抽出結果表示部3を介して操作内容表示部15に表示する。
【0086】
なお、上記の図4のステップ600,700及び図7のステップ1600,1700において、開始オブジェクトよりも前のオブジェクトを表示する場合は、開始オブジェクト以前オブジェクト抽出部9において、開始オブジェクトの閲覧時間よりも予め指定されている一定時間前のオブジェクトを全て抽出する。抽出されたオブジェクトで最も閲覧時間の早いものを新しい開始オブジェクトとして定義し直し、メモリ16に格納する。
【0087】
終了オブジェクトよりも後のオブジェクトを表示する場合は、終了オブジェクト以降オブジェクト抽出部10において、終了オブジェクトの閲覧時間よりも予め指定されている一定時間後のオブジェクトを全て抽出する。抽出されたオブジェクトで最も閲覧時間の遅いものを新しい終了オブジェクトとして定義し直し、メモリ16に格納する。このデータにより、抽出オブジェクト連結部11において、新しい操作シーケンスを作成する。
【0088】
次に、操作内容表示部15に対する表示制御について説明する。
【0089】
図8〜図12は、表示例を示す。
【0090】
抽出結果表示制御部13が、抽出した結果を表示する際、図8に示すように、時間順に指定されたキーワードに対する時間範囲毎に表示し、『詳細を見る』という欄をクリックすることにより、例えば、図9に示すように詳細情報を表示順番に並べて表示することができる。表示するものは、オブジェクトのサムネイル、オブジェクトを代表するタイトル(Webページであれば<title>タグと</title>タグで挟まれた文字列、メールであれば、件名、ファイルであればファイル名、オブジェクトの概要などの項目がある。
【0091】
また、図9において、左上の『もっと前を見る』をクリックすると、開始オブジェクト以前オブジェクト抽出部9の機能により、図10に示すように図9に示された『WebPage1』よりも前の操作シーケンスを見ることができる。
【0092】
また、時間間隔に比例して表示することも可能である。これは、所定の時間間隔が指定されている場合に、抽出結果表示制御部13がメモリ16から当該時間間隔に応じて操作シーケンスを取得して表示する。また、このとき、抽出結果表示制御部13がメモリ16に格納されているオブジェクトを閲覧時間開始時間順にソートして、閲覧時間開始時間に比例して画面上に項目を配置するようにしてもよい。この例を図11に示す。
【0093】
また、図12に示すように、オブジェクトをサイト毎に分けて表示する方法がある。図12の例では、“aaa.jp”というサイトに対するオブジェクトは「WebPage1」であり、“bbb.org”というサイトに対するオブジェクトは「WebPage2」「WebPage3」「WebPage4」ということになる。
【0094】
Webページオブジェクト同士で、前のオブジェクトにあるリンクを押して次のWebページオブジェクトが表示された場合は、前のオブジェクトから次のオブジェクトへ矢印を引くことにより、関連があることを示す。複数のWebページが表示されていて、単にページを切り替えたような場合は、矢印を引かないことで、関連がないことを示すことができる。
【0095】
また、メールオブジェクト同士で、In-Reply-Toヘッダ、もしくはReferencesヘッダにより、前のオブジェクトと次のオブジェクトが関係している場合は矢印を引き、そうでない場合は矢印を引かない。
【0096】
このように、閲覧した内容を操作シーケンスというかたまりで取り出し、かつ、操作の流れを矢印やサイト毎に表示する。更には、そのときのスコアの高いものが目立つように表示することにより、利用者にどのようなことをやっていたのかを簡単に振り返ることが可能となる。
【0097】
また、上記の実施の形態における図4〜図7に示す動作をプログラムとして構築し、閲覧履歴検索・表示装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0098】
さらに、構築されたプログラムを、ハードディスク装置や、フレキシブルディスク・CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、コンピュータにインストールして実行させる、または、配布することが可能である。
【0099】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、ネットワーク経由でサーバから、ローカルコンピュータから、または、操作履歴を有する装置や記憶装置から、Webページ、メール、ファイル等の操作履歴を取得するための技術に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態における閲覧履歴検索・表示装置の構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態におけるキーワードに対応するシーケンスを抽出・表示する動作のフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態における開始/終了オブジェクトの探索処理のフローチャート(その1)である。
【図6】本発明の一実施の形態における一定期間に操作したシーケンスを抽出・表示する動作のフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態における開始/終了オブジェクトの探索処理のフローチャート(その2)である。
【図8】本発明の一実施の形態における検索結果表示画面の例である。
【図9】本発明の一実施の形態における検索結果表示画面の例(詳細情報表示画面(標準順番に並べた画面))である。
【図10】本発明の一実施の形態における詳細情報表示画面(図9においてもっと前を見る機能を実行した画面)である。
【図11】本発明の一実施の形態における詳細情報表示画面(時間間隔に比例して表示した画面)である。
【図12】本発明の一実施の形態における詳細情報表示画面(サイト単位で表示)である。
【符号の説明】
【0102】
1 閲覧履歴検索・表示装置
2 操作記録収集手段、操作記録収集部
3 操作記録格納手段、操作記録格納部
4 操作内容検索手段、操作内容検索部
5 操作シーケンス抽出手段、操作シーケンス抽出部
6 オブジェクト抽出部
7 開始オブジェクト抽出部
8 終了オブジェクト抽出部
9 開始オブジェクト以前オブジェクト抽出部
10 終了オブジェクト以降オブジェクト抽出部
11 抽出オブジェクト連結部
12 オブジェクトスコア算出手段、オブジェクトスコア算出部
13 表示制御手段、抽出結果表示制御部
14 外部入力部
15 表示手段、操作内容表示部
16 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ上または、サーバ上に保存されている利用者の操作履歴を検索し、表示する閲覧履歴検索・表示方法であって、
操作記録収集手段が、閲覧時間情報を含む操作履歴情報を収集し、操作記録格納手段に格納する操作記録収集ステップと、
操作内容検索手段が、利用者から入力されたキーワードに基づいて、前記操作記録格納手段から該キーワードを含む履歴情報を検索する操作内容検索ステップと、
操作シーケンス抽出手段が、前記履歴情報に含まれる前記閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出する操作シーケンス抽出ステップと、
表示制御手段が、指定された方法に基づいて、前記オブジェクトを表示手段に表示する表示ステップと、
を行うことを特徴とする閲覧履歴検索・表示方法。
【請求項2】
前記操作シーケンス抽出ステップにおいて、
前記オブジェクトの中から前記キーワードを含むものを抽出し、キーワード含有フラグをオンとし、時系列順に記憶手段に格納し、
前記オブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、
前記記憶手段に格納されているオブジェクトから、前記開始オブジェクトから所定の時間が経過したオブジェクトを探索し、探索されたオブジェクトと該オブジェクトの次のオブジェクトとの時間差を求め、該時間差がある一定時間を超えている場合には、該探索されたオブジェクトを終了オブジェクトとする、
請求項1記載の閲覧履歴検索・表示方法。
【請求項3】
コンピュータ上または、サーバ上に保存されている利用者の操作履歴を検索し、表示する閲覧履歴検索・表示方法であって、
操作記録収集手段が、閲覧時間情報を含む操作履歴情報を収集し、操作記録格納手段に格納する操作記録収集ステップと、
操作内容検索手段が、利用者から指定された時間情報に基づいて、前記操作記録格納手段から該時間情報に対応する履歴情報を検索する操作内容検索ステップと、
操作シーケンス抽出手段が、前記履歴情報に含まれる前記閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出する操作シーケンス抽出ステップと、
表示制御手段が、指定された方法に基づいて、前記オブジェクトを表示手段に表示する表示ステップと、
を行うことを特徴とする閲覧履歴検索・表示方法。
【請求項4】
前記操作シーケンス抽出ステップにおいて、
前記オブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、
前記開始オブジェクトと次のオブジェクトとの時間差を求め、該開始オブジェクトから所定の時間が経過したオブジェクトを探索し、探索されたオブジェクトと、該オブジェクトの次のオブジェクトとの時間差を求め、該時間差がある一定時間を超えている場合には、探索されたオブジェクトを終了オブジェクトとする、
請求項3記載の閲覧履歴検索・表示方法。
【請求項5】
前記表示ステップにおいて、
前記操作シーケンスの前記開始オブジェクトよりも前の情報を表示する際に、
前記開始オブジェクトの閲覧時間よりもある一定時間前に遡った時間に閲覧していた全てのオブジェクトを前記操作記録格納手段から取得して表示し、
前記操作シーケンスの前記終了オブジェクトよりも後の情報を表示する際に、
前記開始オブジェクトの閲覧時間よりもある一定時間後に進んでいる時間に閲覧していた全てのオブジェクトを前記操作記録格納手段から取得して表示する
請求項1または、3記載の閲覧履歴検索・表示方法。
【請求項6】
オブジェクトスコア算出手段が、抽出された前記全てのオブジェクトに対して、閲覧行為に対するポイントとキーワード適合度の少なくともいずれか1つに基づいてスコアを計算し、該オブジェクトに付与し、記憶手段に格納するオブジェクトスコア算出ステップを更に行い、
前記表示ステップにおいて、
前記スコアに基づいて、前記オブジェクトを表示する
請求項1または、3記載の閲覧履歴検索・表示方法。
【請求項7】
前記表示ステップにおいて、
前記オブジェクトを閲覧時間順に時系列に表示する、
または、
前記オブジェクトを閲覧開始時間のブロック毎に時系列に配置・表示する、
または、
前記オブジェクトを、サイト毎に分けて表示する請求項1または、3記載の閲覧履歴・表示方法。
【請求項8】
コンピュータ上または、サーバ上に保存されている利用者の操作履歴を検索し、表示する閲覧履歴検索・表示装置であって、
閲覧時間情報を含む操作履歴情報を収集し、操作記録格納手段に格納する操作記録収集手段と、
利用者から入力されたキーワードに基づいて、前記操作記録格納手段から該キーワードを含む履歴情報を検索する操作内容検索手段と、
前記履歴情報に含まれる前記閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出する操作シーケンス抽出手段と、
抽出された前記全てのオブジェクトに対して、閲覧行為やキーワード適合度に基づいてスコアを計算し、該オブジェクトに付与するオブジェクトスコア算出手段と、
前記スコアに基づいて、または、指定された方法に基づいて、前記オブジェクトを表示手段に表示する表示制御手段と、を有し、
前記操作シーケンス抽出手段は、
前記オブジェクトの中から前記キーワードを含むものを抽出し、キーワード含有フラグをオンとし、時系列順に記憶手段に格納する手段と、
前記記憶手段に格納されているオブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、該記憶手段から、前記開始オブジェクトから所定の時間が経過したオブジェクトを探索し、探索されたオブジェクトと該オブジェクトの次のオブジェクトとの時間差を求め、該時間差がある一定時間を超えている場合には、該探索されたオブジェクトを終了オブジェクトとする手段と、
を含むことを特徴とする閲覧履歴検索・表示装置。
【請求項9】
コンピュータ上または、サーバ上に保存されている利用者の操作履歴を検索し、表示する閲覧履歴検索・表示装置であって、
操作履歴情報を収集し、操作記録格納手段に格納する操作記録収集手段と、
利用者から指定された時間情報に基づいて、前記操作記録格納手段から該時間情報に対応する履歴情報を検索する操作内容検索手段と、
前記履歴情報に含まれる前記閲覧時間情報に基づいて、該履歴情報の操作シーケンスに含まれる閲覧していたページ、メール、ファイルを含むオブジェクトのうち、閲覧時間の最も早い開始オブジェクトから閲覧時間の最後の終了オブジェクトまでの全てのオブジェクトを抽出する操作シーケンス抽出手段と、
抽出された前記全てのオブジェクトに対して、閲覧行為に基づいてスコアを計算し、該オブジェクトに付与するオブジェクトスコア算出手段と、
前記スコアに基づいて、または、指定された方法に基づいて、前記オブジェクトを表示手段に表示する表示制御手段と、を有し、
前記操作シーケンス抽出手段は、
前記オブジェクトの中から最も閲覧時間の早いものを開始オブジェクトとし、該開始オブジェクトと次のオブジェクトとの時間差を求め、該開始オブジェクトから所定の時間が経過したオブジェクトを探索し、探索されたオブジェクトと、該オブジェクトの次のオブジェクトとの時間差を求め、該時間差がある一定時間を超えている場合には、探索されたオブジェクトを終了オブジェクトとする手段を、
含むことを特徴とする閲覧履歴検索・表示装置。
【請求項10】
コンピュータに、
請求項1乃至7記載の閲覧履歴検索・表示方法の各ステップを実行させる閲覧履歴検索・表示プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−148687(P2007−148687A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−340986(P2005−340986)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】