説明

防カビ性に優れた冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用ナイトカバー

【課題】 透湿性があり結露発生防止にきわめて優れた効果を奏するオープンショーケース用ナイトカバーであって、保存する食品などとの関係で有害なカビ菌の発生を効果的に防止することができ、しかも食品衛生上においても安全な新たなナイトカバーを提供すること。
【解決手段】 冷凍機能又は冷蔵機能が付与されたオープンショーケース1の開口部2にその開口部を閉じるために開閉自在に装着されたナイトカバー3において、カバー本体3aを比較的薄手で全面が透湿性のある織物地、又は、編物地、若しくは、不織布により形成すると共に、前記カバー本体3aの外面又は内面若しくは内外両面の全面に透湿性を損なうことなく防カビ剤を付着したこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は冷凍又は冷蔵機能を備えたオープンショーケースにおいて、夜間,休日等に当該ショーケースの開口部を閉塞するナイトカバーに関し、特に防カビ性に優れたナイトカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
オープンショーケースは、冷凍,冷蔵機能を備えているが、商品の出入れなどの便宜のため、開口部に扉を設ないタイプの商品展示ケースであり、庫内の冷気と常温の外気とを遮断する目的で扉に相当する部分をエアカーテンで仕切るように構成されている。
【0003】
しかし、閉店しているときは商品の出入れをしないので、冷凍機を作動させず、ロールカーテン状に巻取り,引出し自在に形成されたナイトカバーをケースの開口部に設けておき、このナイトカバーを引出して庫内と外部とを遮断することが行われている。
【0004】
ところが、従来のナイトカバーは、ショーケースの庫内と外部とを熱遮断することを目的として設計されたものであるため、例えば、比較的厚手のビニルシートなどがカバー本体として使用されているが、この手のカバーシートには、庫内と外気の温度差によって庫外側のカバー表面に結露が生じることが知られている。
【0005】
従来より、この結露の発生による水滴の付着を防止するため、前記ビニルシートの全面に結露防止を目的として小孔を形成することが、特許文献1,特許文献2,特許文献3などに提案されているが、実際には、ビニルシートの全面に結露防止用として多数の小孔を形成したナイトカバーであっても、その外部表面に結露が生じているのが現状であり、また、当業者はこの発生した結露の処理に追われ、結露発生防止に苦慮している。
【0006】
そこで、本発明の出願人は、上記のような結露問題を解決する新たな冷凍,冷蔵機能を備えたオープンショーケースにおけるナイトカバーを先に提案し、特許出願している(特許文献4)。この出願に係る発明のナイトカバーは、オープンショーケースの開口部を閉じるために開口部に開閉自在に装着されたカバー本体を比較的薄手で全面が透湿性のある織物地、又は、編物地、若しくは、不織布により形成したもので、結露発生防止にきわめて優れた効果を奏するものである。
【0007】
しかし、結露が発生しにくいナイトカバーであっても、湿気のある環境下に長期間おかれているとカビの発生が懸念される。特許文献5には、このようなカビの発生に対処するために、結露防止性や保温性を阻害することなく防カビ性能が改善されたナイトカバー用の基布が提案されている。この特許文献5に提案されているものは、構成繊維の少なくとも一部の繊維表面に防カビ剤をバインダー樹脂などを介して付着してなる防カビ性冷凍冷蔵庫ナイトカバー用基布である。また、特許文献6には、オープンショーケース用ナイトカバーにおいて、カバー部材の庫内側となる面に抗菌及び又は消臭及び又は防カビ効果を奏する層を形成したナイトカバーが提案されている。更に、特許文献7には、オープンショーケースのナイトカバーの内層を構成するポリプロピレン系の不織布又は/及び外層を構成するポリプロピレン系フィルムに、防カビ用の抗菌処理を施したナイトカバーが提案されている。
【0008】
しかしながら、上記の特許文献5に提案されている発明においては、カビ菌であるAspergillus niger やPenicillium citrinumに対する防カビ剤とその効果を判定しているが、その他のカビについては考慮されていない。また、青カビとしてはPenicillium funiculosumが食品汚染菌として知られているが、この菌に対する防カビ性は考慮されていない。更に、セイヨウナシなどに発生する腐敗芽,黒変葉を引き起こす原因菌であるAlternaria alternataや、風呂場の壁などの住居内ばかりでなく、まんじゅうやケーキ、野菜など様々な食品や衣類に生え、暗緑色から黒色の集落をつくる空気中に浮遊するカビ菌のCladosporium cladosporioidesについては検討すらされていない。しかしながら、食品などを保存するオープンショーケース用のナイトカバーであることを考えると、これらのカビ菌に対する防カビ性が重要である。なお、Aspergillus nigerを黒カビという場合もあるが、本発明では、Aspergillus nigerを黒コウジカビ、Cladosporium cladosporioidesを黒カビと認識している。更に、特許文献5に提案されている発明では、使用する防カビ剤も、食品衛生上問題があるか否かなどについて十分な検討がなされていない。
【0009】
なお、上記の特許文献6においては、カバー部材の基材面に抗菌・消臭・防カビ効果を有する皮膜(層)をコーティングしても良いと記載されているが、菌やカビの種類、使用する防カビ剤などについては明確に開示されていない。また、特許文献7においても、抗菌処理の内容やカビについては明確に開示されていない。
【0010】
従って、従来のオープンショーケース用ナイトカバーにおける抗菌,防カビ対策は、発生するカビ菌と保存する食品などとの関係が十分検討されているとはいえない。また、使用する防カビ剤が食品衛生上安全なものであるか否かについても十分な検討されているとはいえず、これらの点で改善の余地があった。更に、従来のナイトカバーは防カビ処理が不十分であったためカビが発育し易かったことから、ナイトカバーを頻繁に交換する必要があり、その結果、ナイトカバーをその都度、交換する手間と費用がかかるという問題があったため、この面からの改善が要望されていた。
【特許文献1】特公昭42−25586号公報
【特許文献2】特公昭58−51583号公報
【特許文献3】実開平2−64883号公報
【特許文献4】特開2000−41799号公報
【特許文献5】特開2002−242075号公報
【特許文献6】特開平11−103982号公報
【特許文献7】特開平9−79737号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、透湿性があり結露発生防止にきわめて優れた効果を奏するオープンショーケース用ナイトカバーであって、保存する食品などとの関係で有害なカビ菌の発生を効果的に防止することができ、しかも食品衛生上においても安全な新たなナイトカバーを提供することを、その課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明の構成は、冷凍機能又は冷蔵機能が付与されたオープンショーケースの開口部にその開口部を閉じるために開閉自在に装着されたナイトカバーにおいて、カバー本体を比較的薄手で全面が透湿性のある織物地、又は、編物地、若しくは、不織布により形成すると共に、前記カバー本体の外面又は内面若しくは内外両面の全面に透湿性を損なうことなく防カビ剤を付着したことを特徴とするものである。
【0013】
本発明は、上記構成において、防カビ剤のカバー本体への付着は、付着増強剤としてタンパク質や多糖類の天然高分子を用いて行うのが好ましく、天然高分子としてはゼラチンが好適である。また、防カビ剤はペプチド系化合物を使用するが、ペプチド系化合物としては、ポリリジンやナイシンが挙げられる。
【発明の効果】
【0014】
本発明ナイトカバーは、カバー本体を比較的薄手で全面が透湿性のある織物地、又は、編物地、若しくは、不織布により形成したから、庫内の冷気がカバーの外面に伝わり難く、仮に伝導してもカバー本体の材質によって水蒸気を吸収するので、従来、対策に苦慮していた結露が生じない上に、保存する食品などとの関係で有害なカビ菌の発生を効果的に防止することができる。しかも防カビ剤として、ポリリジンやナイシンなどのペプチド系化合物を使用し、また、防カビ剤を付着するための付着増強剤としてゼラチンなどの天然高分子を使用しているので、食品衛生上においても安全である。特にポリリジンは、微生物による発酵生産物であって食品の保存に利用されるもので、静菌作用もあり優れた防カビ剤となる。更に、本発明ナイトカバーは、防カビ剤が上記の付着増強剤によりカバー本体に強固に付着されているので、長期間の使用に耐えることができる。その結果、従来はカビが繁殖する度にナイトカバーを交換していたが、本発明ナイトカバーでは、その交換の回数を減らすことができ、作業の手間と費用の節約ができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の実施の形態例を図に拠り説明する。図1は本発明ナイトカバーを取付けた冷凍タイプのオープンショーケースの一例の斜視図、図2は、図1のショーケースに取付けた本発明ナイトカバーの使用状態の要部を示す斜視図、図3は本発明ナイトカバーを取付けた冷凍タイプのオープンショーケースの別例の斜視図である。
【0016】
図において、1は冷凍又は冷蔵機能を付与された前面開口タイプのオープンショーケース、2はこのショーケース1の商品出入口となる前面の開口である。3はこのケース1の開口2の上側に、引き出し巻き取り可能に装着した本発明ナイトカバーの一例であり、図1では巻き取った状態のナイトカバー3のカバー本体3aを示している。このカバー本体3aは、その左右両端を外側から挟持するため左右の支持ブラケットを有する取付ベース(図示せず)により、開口2の上側に取付けられている。なお、T1〜T3はオープンショーケース1内の棚を示している。
【0017】
前記カバー本体3aの先端にその全幅に亘り取付けた棒状の支持バー3bと、このバー3bの中央部分に設けた環状引手3cと、このカバー本体3aを取付ベースから開口部2の手前下側2aに引出して、ケース1の前壁1aの上部に設けたカバー係止部材4に係止される係止爪部材3dとを具備して形成されている。カバー本体3aには、公知のロールカーテンと同様のバネを利用した自己巻取り機能が内蔵されている。
【0018】
上記の本発明カバーの使用方法,使用形態は、従来のそれと同様である。即ち、営業時においては本発明ナイトカバー3は、カバー本体3aを巻取って図1の状態にしておき、夜間や休日などの営業時間外において、図1の状態から引手3cを引張ってカバー本体3aをケース1の前壁1aの側に引出し、その係止爪3dを係止部材4に引掛けることにより、図2の状態にし、ケース1の開口部2を全面的に塞ぐのである。
【0019】
このとき、本発明ナイトカバー3は、その本体3aが、ここでは織布製であるから、内面が庫内の冷気に接しても、それが外面に伝導し難く、また、多少の熱伝導があってカバー本体3aの外面温度が外気より低下しても、カバー本体3aの外面に結露が生じることはない。なお、ナイトカバー3のカバー本体3aは、上記の通り織布製であるが、より詳細には比較的薄手で全面が透湿性のある織物地、又は、編物地、若しくは、不織布により形成することができる。その素材となる繊維は、天然繊維、再生繊維、合成繊維のいずれであってもよく、例えば、ポリエステル繊維など合成繊維、綿,羊毛などの天然繊維、レーヨン,アセテートなどの再生繊維などが挙げられる。
【0020】
上記例は、前面開口した棚タイプのオープンショーケースに本発明を適用したものであるが、本発明は図3に示したような上面を開口した平台タイプの冷凍,冷蔵オープンショーケース5にも適用することができる。なお、図1,2に示した符号と同一の符号は同一部材を示している。また、5aはこのケース5の上面壁、5bは前壁、6はケース5の前壁5bの上部に設けたカバー係止部である。
【0021】
次に、本発明ナイトカバー3は、カバー本体3aの外面又は内面若しくは内外両面の全面に透湿性を損なうことなく防カビ剤を付着してある。防カビ剤は、本発明ではペプチド系化合物を使用している。ペプチド系化合物としては、ポリリジンやナイシンなどがあるが、ここではポリリジンを使用している。ポリリジンは微生物による発酵生産物で多くの食品の保存に利用されているもので、微生物に電気的にとりつきその増殖を妨げることにより、静菌作用を発揮するといわれている。本発明は、このポリリジンをカバー本体3aに付着させることによって、防カビ効果を向上させている。後に詳述するが、ポリリジンは、食品の保存などにおいて有害なAlternaria alternataやAspergillus niger(黒コウジカビ)、Cladosporium cladosporioides(黒カビ)、Penicillium funiculosum(青カビ)に対する防カビ効果に優れているので、防カビ剤として好適である。また、ナイシンにはナイシンA〜Zがあるが、ナイシンZは、優れた食品保存料として期待されているもので、抗菌作用もあり、防カビ剤としての使用も可能である。勿論、他のナイシンも防カビ剤として使用することができる。
【0022】
また、ナイトカバー3は、最近のものは透湿性が改善され、結露が発生し難いものが多いが、長期間の使用においては結露が生じることもあり、その場合、結露が溶けて落ちたりするとき、カバー本体3aに付着させた防カビ剤もその一部が結露水に溶出して一緒に落ちてしまうためか、防カビ剤の濃度が低下してカビが発育することが懸念される。そこで、本発明は、防カビ剤をカバー本体3aに強固に付着させるために付着増強剤としてタンパク質や多糖類の天然高分子を使用している。天然高分子としてはゼラチンや寒天,にかわ,デキストリンなどがあるが、これらは食品衛生上特に問題ないので、好適である。なお、特許文献5では、ナイトカバーの基布の繊維表面に防カビ剤を付着するためにバインダー樹脂を使用している。具体的には、アクリル酸エステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂、又はこれらのプレポリマーなどであるが、これらの樹脂が仮に保存食品に付着した場合は、食品衛生上好ましくない。そこで、本発明では上記のように食品衛生上問題ない天然高分子を付着増強剤としている。特にゼラチンは、ヨーグルトやスープ,惣菜,ハム・ソーセージ,ダイエットフーズなど、数多くの食品は勿論、医薬品,写真のフィルムや印画紙,接着剤などとして使用され、人体に無害であり、粘着性が強いことから付着増強剤として好適である。
【0023】
防カビ剤の付着方法は、スプレー法,浸漬法,パッドドライ法,コーティング法,ラミネート法など公知の方法を用いることができる。なお、防カビ剤の付着は、結露防止のためカバー本体3aの透湿性が損なわれないように行う必要がある。
【0024】
次に、本発明ナイトカバー3が、各種のカビ菌に対しどの程度の防カビ効果を奏するかを調べるための試験を行った。試験は、ポリエステル製の織物地,編物地の基布を有するナイトカバーに関し、防カビ剤としてポリリジンを使用し、ポリリジンが各種のカビ菌に対し防カビ効果があるか否かを調べると共に、防カビ剤の付着増強剤による基布への付着力がどの程度維持されるかを洗濯試験を行って調べた。なお、洗濯試験は、上記の通り、防カビ剤がナイトカバー3のカバー本体3aから結露水などと一緒に落ちて濃度が薄くなってしまうという問題があることから、加速試験として防カビ剤の基布への付着力が水に対しどの程度維持されるかを調べるため行っている。
【0025】
〔試験方法〕
試験は、10×10cmの大きさの上記基布の生地を、下記の表1の右側に記載した溶液中に10秒間入れた後、絞ったものを40℃で30分間乾燥して、試験検体(評価サンプルA〜D)とした。なお、評価サンプルDは水溶液のみで防カビ処理は全く施していないが、これは他の評価サンプルA〜Cと効果を比較するためである。
【0026】
上記の検体(評価サンプルA〜D)を5×5cmになるように切り取ったものを試験試料A’〜D’とした。試験試料A’〜D’について、洗濯をしないもの、洗濯を1回〜4回行ったものを、それぞれの試験試料A’〜D’ごとに用意した。これらに前培養後作製した供試カビの胞子液に酵母エキスを1%になるように添加した液をそれぞれ接種して、25℃、相対湿度95%以上の条件下で培養し、培養1週間目,2週間目,3週間目,4週間目でカビの発生が認められるか否かを各供試カビについて肉眼及び顕微鏡で観察した。なお、洗濯は、試験試料を1lの精製水に入れ100rpmで1時間かけたものを1回とした。
【0027】
【表1】

【0028】
洗濯0回〜洗濯4回の試験試料A’〜D’におけるカビの発育度を肉眼及び顕微鏡で観察した。観察に際しての判断基準は、JIS規格Z 2911に拠っている。基準の詳細は、次の通りである。
−:カビの発育が認められない
1:目視にて、全面積の1/3以下にカビの発育が認められる
2:目視にて、全面積の1/3以上にカビの発育が認められる
結果は、下記の表2〜表5の通りであった。
【0029】
【表2】

【0030】
【表3】

【0031】
【表4】

【0032】
【表5】

【0033】
〔評価〕
試験試料A'は、付着増強剤を使用しないで、カバー本体にポリリジンの水溶液を付着させただけのものであり、洗濯1回で防カビ剤のポリリジンが落ち、濃度が薄くなってしまうためか、カビの発育が著しいことがわかる。また、洗濯回数が増えるに従い、ほぼ全ての供試カビの繁殖が認められた。
試験試料B'は、付着増強剤としてデキストリンを使用しているため、すべての供試カビに対し洗濯回数3回までは耐えられるが、洗濯回数4回で防カビ剤のポリリジンが落ち、濃度が薄くなってしまうためか、洗濯回数4回以降はカビが発育することが認められる。
試験試料C'は、ポリリジンの水溶液とゼラチンの混合液であり、カバー本体に強固に付着しているため、洗濯回数4回でも防カビ剤のポリリジンが落ちることはなく、カビが全く発育していないことがわかる。
試験試料D'は、防カビ剤も付着増強剤もないため、洗濯0回から供試カビの全てが発育していることがわかる。
【0034】
上記の通り、本発明ナイトカバーには、防カビ剤の付着増強剤としてデキストリンを使用することもできるが、ゼラチンを付着増強剤として使用したとき、きわめて優れた効果が発揮されることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明ナイトカバーは、結露防止性能のみならず防カビ性能に優れているため、オープンショーケースのナイトカバーとして好適に使用でき、しかも、付着増強剤に天然高分子であるゼラチンを使用しているので、防カビ剤をカバー本体に強固に付着させることができる。加えて、防カビ剤であるポリリジンや付着増強剤である天然高分子のゼラチンは食品衛生上安全であるとされているため、オープンショーケース内に保存する野菜やその他の食品を汚染することがない。更に、本発明ナイトカバーに適用した技術は、前面開口タイプの冷蔵ショーケースにおける昼間に使用するカーテンなどに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明ナイトカバーを取付けた冷凍タイプのオープンショーケースの一例の斜視図。
【図2】図1のショーケースに取付けた本発明ナイトカバーの使用状態の要部を示す斜視図。
【図3】本発明ナイトカバーを取付けた冷凍タイプのオープンショーケースの別例の斜視図。
【符号の説明】
【0037】
1,5 オープンショーケース
1a 前壁
2 開口
3 ナイトカバー
3a カバー本体
3b 支持バー
3c 環状引手
3d 係止爪
4 係止部材
6 カバー係止部
T1〜T3 棚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍機能又は冷蔵機能が付与されたオープンショーケースの開口部にその開口部を閉じるために開閉自在に装着されたナイトカバーにおいて、カバー本体を比較的薄手で全面が透湿性のある織物地、又は、編物地、若しくは、不織布により形成すると共に、前記カバー本体の外面又は内面若しくは内外両面の全面に透湿性を損なうことなく防カビ剤を付着したことを特徴とする防カビ性に優れた冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用ナイトカバー。
【請求項2】
防カビ剤は、付着増強剤としてタンパク質や多糖類の天然高分子を用い付着する請求項1の防カビ性に優れた冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用ナイトカバー。
【請求項3】
天然高分子はゼラチンである請求項2の防カビ性に優れた冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用ナイトカバー。
【請求項4】
防カビ剤は、ペプチド系化合物である請求項1〜3のいずれかの防カビ性に優れた冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用ナイトカバー。
【請求項5】
ペプチド系化合物は、ポリリジンやナイシンである請求項4の防カビ性に優れた冷凍又は冷蔵タイプのオープンショーケース用ナイトカバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−167284(P2006−167284A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−366127(P2004−366127)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(596112778)ズイホ−産業株式会社 (2)
【Fターム(参考)】