説明

防水ゴムシートの接着方法

【課題】本発明は、非使用時の景観を考慮した非常用のトイレを提案するものである。
【解決手段】本発明は、接続する防水ゴムシートの端末重ね合わせ部に熱融着生接着剤フィルムを挟んで熱融着するゴムシートの接着方法において、内部に加熱線を配列した熱融着生接着剤フィルムを挟み、電流を流すことにより熱融着生接着剤フィルムを加熱してゴムシート間を接着する防水ゴムシートの接着方法である。
防水ゴムシートの接着部に挿入した熱融着生接着剤フィルムを均一に加熱させ均一な接着面を得るため熱融着生接着剤フィルムの内部に加熱線を配設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水ゴムシートの接着技術に属する。
【背景技術】
【0002】
シート防水は耐候性・耐水性に優れ、施工が簡単迅速にできることから、広く実用に共されている。このシート防水に使用されるゴムシートあるいはプラスチックシートは工場で一定の長さ幅で生産される。
一般に、施工する貯留槽、産業廃棄物処理場などで使用する場合は、工場で生産されたシートを現場で必要な広さ長さとなるまで、シートの端末同士を重ね合わせ、その重ね合わせた部分を、接着剤を介して接続する。
この時、貯留槽あるいは産業廃棄物処理場において接続部を完全に接着し、漏れの生じないことが要求される。
【0003】
従来の防水ゴムシートの接着方法は、重ね合わせ部分に液状自然加硫ゴム接着剤を塗布し、自然加硫硬化するまで所定時間合わせ面の両側から圧着する。あるいは特開2000-186973に開示されているように、接着面に熱融着性接着剤を挟んでブロアーで過熱して熱融着する方法が開示されている。
しかしながら上記方法では、人手で液状自然加硫ゴム接着剤を塗布したり、あるいはブロアーなどで人手により加熱接着するため必ずしも接着方向に沿って均一な接着面が得られず、均一な接着を得るには経験を要するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-186973
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、防水ゴムシートの均一な接着面を得るための手段を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、接続する防水ゴムシートの端末重ね合わせ部に熱融着生接着剤フィルムを挟んで熱融着するゴムシートの接着方法において、内部に加熱線を配列した熱融着生接着剤フィルムを挟み、電流を流すことにより熱融着生接着剤フィルムを加熱してゴムシート間を接着する防水ゴムシートの接着方法である。
防水ゴムシートの接着部に挿入した熱融着生接着剤フィルムを均一に溶融させ均一な接着面を得るため熱融着生接着剤フィルムの内部に加熱線を配設した。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、接着する防水ゴムシートの接着面に挿入する熱融着生接着剤フィルムの内部に加熱線を配設し、電気を流すことで加熱し溶融させるため、熱融着生接着剤フィルムが均一に加熱され、均一なむらの無い接着が得られるため、漏水をきたす接着不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の防水ゴムシートの接着方法を示す疑念図である。
【図2】熱融着生接着剤フィルムの概念図である。
【図3】従来の防水ゴムシートの接着方法を示す疑念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を図により詳細に説明する。
図1は、本発明の防水ゴムシートの接着方法を示す断面図である。接着する2枚の防水シートの端面に熱溶融性接着剤フィルムを挟んだ状態を示している。
【0010】
図2は、本防水ゴムシートの接着方法に使用する熱溶融性接着剤フィルムを示している。図に示したように本フィルムはその内部に加熱線が封入され、均一に過熱されるよう等間隔に配列されている。
【0011】
図1の状態で軽く接続部を抑えながら加熱線に電流を流し、2枚の防水ゴムシートを接着させる。
【0012】
本発明において、使用する熱融着性接着剤フィルムとしてはポリオレフィン系熱融着性接着剤フィルムであることが好ましい。
一枚の熱融着生接着剤フィルム上に加熱線、例えばニクロム線を配列し、さらにもう一枚の熱融着生接着剤フィルムを重ね加熱圧着することで本発明に使用する加熱線が封入された熱溶融性接着剤フィルムが得られる。
【産業上の利用可能性】
【0013】
貯留槽の防水、産業廃棄物施設の漏水防止に使用可能である。
【符号の説明】
【0014】
1 防水ゴムシート
2 熱融着性接着剤フィルム
3 加熱線
4 従来の熱融着性接着剤フィルム
5 ブロアー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続する防水ゴムシートの端末重ね合わせ部に熱融着生接着剤フィルムを挟んで熱融着するゴムシートの接着方法において、内部に加熱線を配列した熱融着生接着剤フィルムを挟み、電流を流すことにより熱融着生接着剤フィルムを加熱してゴムシート間を接着する防水ゴムシートの接着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−240947(P2010−240947A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−90979(P2009−90979)
【出願日】平成21年4月3日(2009.4.3)
【出願人】(306024805)株式会社 林物産発明研究所 (155)
【Fターム(参考)】