説明

防水パンの高さ調整装置

【課題】作業に多くの手間を要することなく脚ボルトを確実にロックできると共に作業口を小さくすることができるようにする。
【解決手段】雌ねじ部4が設けられた脚支持部3を防水パン2の裏側Bに設け、雌ねじ部4に高さ調整用脚ボルト5を進退自在に螺合させると共に脚ボルト5にロックナット6を螺合させ、防水パン2の表側から脚ボルト5の上端側を臨むことができるように回動操作具挿通用の高さ調整用開口部7をパン表側Aに開設し、脚ボルト5の近傍の防水パン2の部位にパン表裏側を連通させる作業口8を開設し、高さ調整用開口部7及び作業8口を同時に止水状態で覆う着脱可能な蓋体9を防水パン2の表側Aに設けたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室ユニット用防水パン、シャワーユニット用防水パン等のユニットルームの防水パンの高さ調整装置に関するものであって、防水パンの据付け高さの調整作業、及び、高さ調整後に高さ調整用の脚ボルトを回動不能にするロック作業や防水パンが左右前後に位置ずれしないように脚ボルトの下端側を設置床部へ接着固定する固定作業を、全て防水パン上から行うことのできる防水パンの高さ調整装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の防水パンの高さ調整装置は、ナット部が設けられた脚支持部を防水パン裏側に固定し、ナット部に高さ調整用脚ボルトを螺合し、防水パン上から脚ボルトを調整することができるように高さ調整用開口部を脚ボルトの上方のパン部分に設け、ナット部の上側の脚支持部に、上方を開放し、かつ、脚ボルトを囲うように溜まり部を形成し、脚ボルトと設置床部とを固定するための接着剤流路を溜まり部に隣接して設け、高さ調整用開口部より接着剤を流し込んで、溜まり部に接着剤を溜めて硬化させることにより、脚ボルトを脚支持部にロックすると共に、溜まり部からオーバーフローした接着剤を接着剤流路へ流して脚ボルトと設置床部とを固定し、高さ調整用開口部を蓋で覆い止水性を確保するようにしてある(特許文献1)。
【0003】
また、他の防水パンの高さ調整装置は、防水パンの裏面から下方に向けて脚ボルトが垂設され、防水パンの脚ボルト近傍の底面部の一部に、脚ボルトと対向する端部に至るまで、底面部の他の部分よりも高くなった段部を形成すると共に、段部の脚ボルト近傍の部分に作業口(点検口)を設け、作業口を介して、防水パンの据付け高さの調整作業、及び、高さ調整後の脚ボルトのロック作業及び脚ボルトと設置床部との固定作業を行い、作業口を蓋板にて開閉自在に閉塞して止水性を確保してある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−1990号公報
【特許文献2】特開2002−97692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の高さ調整装置は、脚ボルトの回転防止のために接着剤を用いて脚ボルトを固定しているため、ロックナットで固定する場合に比べて確実性が劣り、ガタツキや音なりの原因となる問題がある。
【0006】
特許文献2に記載の高さ調整装置は、作業口を介して、防水パンの据付け高さの調整作業及び高さ調整後の脚ボルトのロック作業を行なうため、これら作業に多くの手間を必要とすると共に、殊にロック作業時に脚ボルトを共回りさせないように二本のレンチ等の工具をパン裏側へ挿入しなければならないので、作業口の開口面積を大きくする必要があり、その分防水パンの強度が低下する問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するために、作業に多くの手間を要することなく脚ボルトを確実にロックできると共に作業口を小さくすることができる防水パンの高さ調整装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
作業に多くの手間を要することなく脚ボルトを確実にロックできると共に作業口を小さくすることができるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、図2に示す如く、雌ねじ部4が設けられた脚支持部3を防水パン2の裏側Bに設け、雌ねじ部4に高さ調整用脚ボルト5を進退自在に螺合させると共に脚ボルト5にロックナット6を螺合させた防水パンの高さ調整装置において、防水パン2の表側Aから脚ボルト5の上端側を臨むことができるように回動操作具挿通用の高さ調整用開口部7をパン表側Aに開設し、脚ボルト5の近傍の防水パン2の部位にパン表裏側を連通させる作業口8を開設し、高さ調整用開口部7及び作業8口を同時に止水状態で覆う着脱可能な蓋体9を防水パン2の表側Aに設けたことを特徴とする防水パンの高さ調整装置である。
【0009】
請求項1記載の本発明にあっては、パン表側から高さ調整用開口部へ挿通して脚ボルトへ至るボルト回動操作具をパン表側で操作することで、パン裏側へ手を挿入することなく脚ボルトを回動調整して防水パンの据付け高さの調整作業ができ、このボルト回動操作具で脚ボルトの共回りを防止しつつ作業口を介してパン表側からパン裏側へ挿入したロックナット回動操作具でロックナットを締め付けてロック作業ができ、また、一つの蓋体で高さ調整用開口部及び作業口を止水状態で同時に覆うことができる。
【0010】
ロック作業が楽にできるようにするために請求項2記載の本発明が採用した手段は、図1(A)及び図8(A)に示す如く、平面状態において、脚ボルト5の中心5aと作業口8の図心8aとを結ぶ仮想直線Lが、防水パン2の直線縁2aと略45度(図1(A)のθ参照)又は略直角(図8(A)θ参照)で交差すると共に、作業者の作業位置となる作業者領域Sの中心Saを通過する請求項1記載の防水パンの高さ調整装置である。
【0011】
高さ調整用開口部及び作業口を確実に止水するために請求項3記載の本発明が採用した手段は、図2及び図8(B)に示す如く、高さ調整用開口部7及び作業口8を囲む起立周壁部10を防水パン2の表側Aに突設し、この起立周壁部10の円形の外周面10aに、蓋体9の周壁部9aにおける円形の内周面9bを円環状の止水パッキン11を介して外嵌させた請求項1又は2記載の防水パンの高さ調整装置である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の本発明に係る防水パンの高さ調整装置は、パン表側で回動操作具を操作して防水パンの据付け高さの調整作業ができると共に、このボルト回動操作具及びパン裏側へ挿入したロックナット回動操作具でロック作業ができ、更に一つの蓋体で高さ調整用開口部及び作業口を止水状態で同時に覆う作業ができるため、作業に多くの手間を必要としない。また、本発明に係る防水パンの高さ調整装置は、ロック作業時にパン裏側へ挿入するものがロックナット回動操作具のみであるため、従来の二本のレンチ等の工具をパン裏側へ挿入するのに比べて作業口の開口面積を大きくする必要がなくなり、防水パンの強度を低下させないようにできる。
【0013】
請求項2記載の本発明に係る防水パンの高さ調整装置は、防水パンの直線縁とは略45度又は略直角はで交差する仮想直線上に、脚ボルトの中心、作業口の図心及び作業者領域の中心が位置するため、ロック作業を行なう作業者の体と脚ボルトの中心と作業口の図心が一直線上に並び、脚ボルトの位置が防水パンの左側又は右側に関係なく同じ姿勢で作業が楽にでき、殊に右利き左利きに関係なく楽にできる。
【0014】
請求項3記載の本発明に係る防水パンの高さ調整装置は、嵌合関係となる起立周壁部の外周面及び蓋体の内周面が円形で且つ止水パッキンが円環状であるため、高さ調整用開口部及び作業口を確実に止水できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すものであって、図(A)は平面図、図(B)は図(A)のb−b線で断面した正面図ある。
【図2】図1(A)のII−II線で断面した拡大図で、蓋体が分離した状態を示す。
【図3】第1の実施の形態の要部を示す斜視図であって、蓋体が分離した状態を示す。
【図4】第1の実施の形態を示すものであって、図(A)は蓋体が係合した状態の縦断面図、図(B)は同状態の底面図である。
【図5】第1の実施の形態を示すものであって、蓋体が螺着した状態の縦断面図である。
【図6】第1の実施の形態の要部を示す斜視図であって、ビス止めする蓋体が分離した状態を示す。
【図7】第2の実施の形態を示すものであって、図(A)は平面図、図(B)は蓋体を単に嵌合して覆う態様の斜視図、図(C)は蓋体をビス止めする態様の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示すものであって、図(A)は平面図、図(B)は図(A)のb−b線で断面した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る防水パンの高さ調整装置(以下、「本発明高さ調整装置」と言う。)を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
図1乃至図6に示す第1の実施の形態に係る本発明高さ調整装置1は、図2に示す如く、防水パン2の裏側Bに設けられた雌ねじ部4を有する脚支持部3と、雌ねじ部4に進退自在に螺合させた高さ調整用脚ボルト5と、脚ボルト5に螺合したロックナット6とを備え、防水パン2の表側Aから脚ボルト5の上端側を臨むことができるように回動操作具挿通用の高さ調整用開口部7をパン表側Aに開設すると共に、脚ボルト5の近傍の防水パン2の部位にパン表裏側を連通させる作業口8を開設し、高さ調整用開口部7及び作業口8を同時に止水状態で覆う着脱可能な蓋体9を防水パン2の表側Aに設けてある。
【0018】
本例の防水パン2は、図1(図(A)は蓋体9を装着した状態の本発明高さ調整装置1を図中の上方に示し、蓋体9を取り去った状態の本発明高さ調整装置1を図中の下方に示すものである。)に示す如く、浴槽設置用のものであって、連接する洗い場用防水パン12とで浴室ユニット用防水パンを形成し、直線縁2aに沿って形成した壁パネル設置部13に壁パネル14(図1(B)参照)を設置できるようにしてある。防水パン2は、図2及び図3に示す如く、排水口2bを開設した底部2cより高い位置に縁側部2dを形成し、この縁側部2dから表側Aに向かって起立周壁部10を突設して、起立周壁部10の外周面10aで高さ調整用開口部7及び作業口8を囲むようにしてある。起立周壁部10は、一部に厚肉部10bを形成すると共に、他の部分に薄肉部10fを形成してある。本例の本発明高さ調整装置1は、起立周壁部10の厚肉部10bに脚支持部3を形成し、厚肉部10bの上面に高さ調整用開口部7を開口すると共に、起立周壁部10の厚肉部10b及び薄肉部10fで囲まれる内側に作業口8を開口することで、脚支持部3から垂下する脚ボルト5に作業口8を接近させて後述するロック作業をし易くすると共に、作業口8の開口面積を小さくできるようにしてある。高さ調整用開口部7及び作業口8は、防水パン2の底部2cより高い位置で開口することで、防水パン2で受け止めた漏水を浸入させないようにできる。
【0019】
前記脚支持部3は、図2に示す如く、起立周壁部10に設けたボス部3aに、ナットを埋設するか又はタッピングして雌ねじ部4を形成すると共に、脚ボルト5の上端側を進退させるための逃げ空間16を形成し、逃げ空間16へ連通する高さ調整用開口部7を開設してある。前記脚ボルト5は、その上端に工具差込み用の凹部5aが形成され、高さ調整用開口部7を通じて挿入されたドライバー又は六角棒レンチ等の回動操作具(図示略)の先端部を係合させるようにしてある。前記ロックナット6は、後述するロック作業で雌ねじ部4に圧着するように締め付けられてロック状態となる。
【0020】
前記蓋体9は、図2に示す如く、天板部9cの外周縁から環状周壁部9bを突設するようにして形成され、周壁部9bの内周面9bに環状の止水パッキン11を配置してある。止水パッキン11は、外側の環状基部11aから内側へ向かって複数条の環状薄肉部11bを突設させ、環状薄肉部11bを弾性変形させて起立周壁部10の外周面10aに密着するようにしてある。本例は、起立周壁部10の円形の外周面10aに、蓋体9の周壁部9aにおける円形の内周面9bを円環状の止水パッキン11を介して外嵌させ、高さ調整用開口部7及び作業口8を確実に止水できる。なお、止水パッキン11は、蓋体9に取着することなく、起立周壁10の外周面に取着させておく(図示略)ことも勿論可能である。
【0021】
前記蓋体9を離脱し難くするために本発明高さ調整装置1は、図4に示す如く、起立周壁部10の上端内側に係止片10cと切欠き部10dを設けると共に、蓋体9の周壁部9aの下端内側に対応する係止片9dを設け、蓋体9の装着に当たり、起立周壁部10の切欠き部10dへ蓋体9の係止片9dを通過させ(図(B)の非係止状態Dを参照)、その後に蓋体9を回転させることで、起立周壁部10の係止片10cと蓋体9の係止片9dを係合さて(図(B)の係止状態Cを参照)蓋体9の離脱を防止するようにしてある。
【0022】
また、本発明高さ調整装置1は、蓋体9を離脱し難くする別態様として、図5に示す如く、起立周壁部10の外周面に雄ねじ部10eを設けると共に、蓋体9の周壁部9aにおける内周面に雌ねじ部9eを設け、両ねじ部10e,9eを螺合させるように蓋体9を装着させて、起立周壁部10と蓋体9の間に配置した止水パッキン17を圧着して止水させるようにすることもある。
【0023】
また、本発明高さ調整装置1は、蓋体9を離脱し難くする更に別態様として、図6に示す如く、蓋体9に設けた環状フランジ9fを防水パン2に複数本のビス18で止め付けるようにすることもある。
【0024】
ロック作業が楽にできるようにするために本発明高さ調整装置1は、図1(A)に示す如く、平面状態において、脚ボルト5の中心5aと作業口8の図心8a(作業口8の平面図形の重心)とを結ぶ仮想直線Lが、防水パン2の直線縁2aとの交差角度θを略45度にして交差すると共に、作業者Mの作業位置となる作業者領域Sの中心Saを通過するにしてある。本発明高さ調整装置1は、防水パン2の直線縁2aと略45度で交差する仮想直線L上に、脚ボルト5の中心5a、作業口8の図心8a及び作業者領域Sの中心Saが並ぶことで、脚ボルト5の位置が防水パン2の左側の内隅部又は右側の内隅部に関係なく同じ姿勢で作業が楽にでき、殊に右利き左利きに関係なく楽にできる。
【0025】
本発明高さ調整装置1は、パン表側Aから高さ調整用開口部7へ挿通して脚ボルト5へ至るドライバー等のボルト回動操作具(図示略)をパン表側Aで操作することで、パン裏側Bへ手を挿入することなく脚ボルト5を回動調整して防水パン2の据付け高さの調整作業ができ、このボルト回動操作具で脚ボルト5の共回りを防止しつつ作業口8を介してパン表側Aからパン裏側Bへ挿入したレンチ等のロックナット回動操作具(図示略)でロックナット6を締め付けてロック作業ができ、また、一つの蓋体8で高さ調整用開口部7及び作業口8を止水状態で同時に覆うことができる。本発明高さ調整装置1は、ロック作業時にパン裏側Bへ挿入するものがロックナット回動操作具のみであるため、従来の二本のレンチ等の工具をパン裏側へ挿入するのに比べて作業口8の開口面積を大きくする必要がなくなり、防水パン2の強度を低下させないようにすることができる。
【0026】
(第2の実施の形態)
図7は第2の実施の形態に係る本発明高さ調整装置21を示すものであり、図(A)は蓋体9を装着した状態の本発明高さ調整装置21を図中の上方に示し、蓋体9を取り去った状態の本発明高さ調整装置21を図中の下方に示している。本実施の形態に係る本発明高さ調整装置21は、作業口8を平面視状態で長円形にするために起立周壁部10及び蓋体9を平面視状態で多角形(本例は五角形)にした点で前記第1の実施の形態と大きく異なり、その他の点については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図7において図1乃至図6と同一符号は相当部分を示す。
【0027】
前記作業口8は、防水パン2の直線縁2aと略45度で交差する仮想直線Lに対して長径8b(図(A)参照)が略直交するようにしてあり、ロック作業をより楽にできるようにしてある。蓋体9は、蓋体9の内周面又は起立周壁部10の外周面10aに取着した止水パッキン(図示略)を介して起立周壁部10に蓋体9を嵌合する場合(図(B)参照)と、蓋体9に設けた環状フランジ9fを防水パン2に複数本のビス18で止め付けする場合(図(C)参照)とがある。
【0028】
(第3の実施の形態)
図8は第2の実施の形態に係る本発明高さ調整装置31を示すものであり、図(A)は蓋体9を装着した状態の本発明高さ調整装置31を図中の上方に示し、蓋体9を取り去った状態の本発明高さ調整装置31を図中の下方に示している。本実施の形態に係る本発明高さ調整装置31は、防水パン2の直線縁2aに接近させて設けた点で前記第1の実施の形態と大きく異なり、その他の点については第1の実施の形態と実質的に同一であり、図8において図1乃至図6と同一符号は相当部分を示す。
【0029】
本発明高さ調整装置31は、図8(A)に示す如く、平面状態において、脚ボルト5の中心5aと作業口8の図心8aとを結ぶ仮想直線Lが、防水パン2の直線縁2aとの交差角度θを略直角にして交差すると共に、作業者Mの作業位置となる作業者領域Sの中心Saを通過するにしてある。本発明高さ調整装置31は、防水パン2の直線縁2aと略直角で交差する仮想直線L上に、脚ボルト5の中心5a、作業口8の図心8a及び作業者領域Sの中心Saが並ぶことで、脚ボルト5の位置が防水パン2の左右側(又は前後側)に関係なく同じ姿勢で作業が楽にでき、殊に右利き左利きに関係なく楽にできる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明高さ調整装置1(21,31)は、浴室ユニット用防水パンの浴槽設置用防水パンに設ける以外に、シャワーユニット用防水パン等のユニットルームの防水パンに設けることも勿論可能である。
【符号の説明】
【0031】
1(21,31)…本発明高さ調整装置、2…防水パン、2a…直線縁、3…脚支持部、3a…ボス部、4…雌ねじ部、5…高さ調整用脚ボルト、5a…中心、6…ロックナット、7…高さ調整用開口部、8…作業口、8a…図心、9…蓋体、9a…周壁部、9b…内周面、10…起立周壁部、10a…外周面、11…止水パッキン、17…止水パッキン、18…ビス、A…パン表側、B…パン裏側、L…仮想直線、M…作業者、S…作業者領域、Sa…中心

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雌ねじ部が設けられた脚支持部を防水パンの裏側に設け、雌ねじ部に高さ調整用脚ボルトを進退自在に螺合させると共に脚ボルトにロックナットを螺合させた防水パンの高さ調整装置において、防水パンの表側から脚ボルトの上端側を臨むことができるように回動操作具挿通用の高さ調整用開口部をパン表側に開設し、脚ボルトの近傍の防水パンの部位にパン表裏側を連通させる作業口を開設し、高さ調整用開口部及び作業口を同時に止水状態で覆う着脱可能な蓋体を防水パンの表側に設けたことを特徴とする防水パンの高さ調整装置。
【請求項2】
平面状態において、脚ボルトの中心と作業口の図心とを結ぶ仮想直線が、防水パンの直線状縁と略45度又は略直角で交差すると共に、作業者の作業位置となる作業者領域の中心を通過する請求項1記載の防水パンの高さ調整装置。
【請求項3】
高さ調整用開口部及び作業口を囲む起立周壁部を防水パンの表側に突設し、この起立周壁部の円形の外周面に、蓋体の周壁部における円形の内周面を円環状の止水パッキンを介して外嵌させた請求項1又は2記載の防水パンの高さ調整装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−47125(P2011−47125A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194295(P2009−194295)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】